JP6069634B2 - 音響出力装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機器の動作音(騒音)をマスキング可能な音(マスカ、マスキング音等と呼ばれる)を放射する音響出力装置および画像形成装置に関する。
従来、MFP(Multifunction Peripheral)から発生する動作音対策としては、動作音を低減する所謂「静音化技術」が採用されてきた。静音化技術により、動作音の音圧レベルは低減できたが、MFPの周囲にいる人が動作音から受ける「耳障り感」や「不快感」という問題は解決し切れていない。
人が受ける耳障り感等を低減する技術として、サウンドマスキング技術がある。サウンドマスキングとは、耳に一定の大きさの音が流れているときに、他の音が聞き取りにくくなる現象(サウンドマスキング効果)であり、主に周波数マスキングと時間マスキングとがある。サウンドマスキング技術によれば、主に周波数帯が動作音と似通ったマスキング音が該動作音に重畳される。これによって、動作音を聴こえ難くし、人が受ける耳障り感等を低減することができる。
上記サウンドマスキングを応用した音響出力装置として、従来、下記特許文献1に記載された騒音マスキング装置がある。この騒音マスキング装置は、MFPの動作音に対するマスキング音を発生する発音体と、発音体を制御し、動作音の主成分周波数を含む範囲の周波数のマスキング音を発生させるマスキング音制御手段と、を備える。マスキング音制御手段は、騒音の主成分周波数の臨界帯域周波数の下限周波数から上限周波数の範囲の周波数のマスキング音を発生させる。
特開平9−193506号公報
ところで、MFPは、印刷コマンド等で指定された印刷処理(つまり、印刷ジョブ)が終わると、印刷処理の終了をユーザに通知するために報知音を放射する。報知音がマスキング音でかき消されるため、MFP周辺の人が報知音を聴き取りにくいという問題点があった。
それゆえに、本発明の目的は、より聴き取りやすい報知音を放射可能な音響出力装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一形態は、機器に搭載される音響出力装置であって、少なくとも前記機器が処理実行中には付加音を表す第一音響信号を出力する第一音響再生手段と、前記機器の処理終了に応答して報知音を表す第二音響信号を出力する第二音響再生手段と、前記第一音響再生手段から出力された第一音響信号に基づき付加音を放射すると共に、前記第二音響再生手段から出力された第二音響信号に基づき、少なくとも該付加音よりも高い音圧レベルを有する報知音を放射する音響出力手段と、を備えている。
また、本発明の他の形態は、画像形成装置であって、第一トレイに載置されたシートを搬送経路に送出する供給手段と、前記供給手段により送出されたシート上に画像を印刷して排出する印刷手段と、前記印刷手段から排出された画像印刷済みシートが載置される第二トレイと、前記供給手段および前記印刷手段による印刷処理を制御する印刷制御手段と、前記印刷処理中に付加音を表す第一音響信号を出力する第一音響再生手段と、前記印刷処理終了に応答して報知音を表す第二音響信号を出力する第二音響再生手段と、前記第一音響再生手段から出力された第一音響信号に基づき付加音を放射すると共に、前記第二音響再生手段から出力された第二音響信号に基づき、少なくとも前記付加音よりも高い音圧レベルを有する報知音を放射する音響出力手段と、を備えている。
上記各形態によれば、より聴き取りやすい報知音を放射可能な音響出力装置および画像形成装置を提供することができる。
一実施形態に係る音響出力装置を搭載した画像形成装置の内部構成を示す模式図である。 図1の音響出力装置の詳細な構成を示す模式図である。 マスキングの基本概念を示す模式図である。 動作音に相関する時間変化を有するマスキング音の波形を模式的に示す図である。 報知音の波形を模式的に示す図である。 報知音の放射終了までの間にマスキング音がフェードアウトする変形例を模式的に示す図である。 図1の画像形成装置の動作(音響出力装置の動作を含む)を示すフロー図である。 フェードアウトする報知音の波形を模式的に示す図である。 変形例に係る音響出力装置の詳細な構成を示す模式図である。 図8の音響出力装置の動作を示すフロー図である。 マスキング音放射時の報知音の音圧レベルと、その放射が無い時の報知音の音圧レベルを示す図である。
(実施形態)
以下、図面を参照して、一実施形態に係る音響出力装置および画像形成装置について詳説する。
(はじめに)
図1中、X軸、Y軸およびZ軸は、画像形成装置の左右方向、前後方向および上下方向とする。また、図1の構成には、参照番号の右側に添え字a,b,c,dが付加されるものがある。a,b,c,dは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)を意味する。例えば、感光体ドラム37aは、イエローの感光体ドラム37を意味する。また、添え字無しは、Y,M,C,Bkの各色を意味する。例えば、感光体ドラム37は、Y,M,C,Bk各色の感光体ドラムを意味する。
(画像形成装置の構成・動作)
画像形成装置は、少なくとも供給手段1と印刷手段2とを備える。また、画像形成装置は、ADF(Automatic Document Feeder)やフィニッシャーのような周辺機器をオプションで追加可能である。図1の例では、ADF5が追加されている。
供給手段1では、印刷処理が始まると、供給トレイ11に載置されたシート束から、最も上のシートSがピックアップローラ12により一枚ずつ取り出される。取り出された各シートSは、供給ローラ13および分離ローラ14によって搬送経路R1(点線参照)に順次送り出される。
印刷手段2において、レジストローラ対21はレジストニップを形成している。レジストローラ対21は最初停止しているため、供給手段1によって搬送経路R1に送り出されたシートSはレジストニップに突き当たり、一旦停止する。レジストローラ対21は、制御手段42(後述)の制御下で、後述の二次転写に合うタイミングで回転し始めて、一旦停止していたシートSを搬送経路R1の下流に送り出す。
また、印刷手段2において、イメージングユニット22は、レジストローラ対21に対して搬送経路R1の直ぐ下流側に設けられ、光走査装置31と、中間転写ベルト32と、駆動ローラ33と、従動ローラ34と、二次転写ローラ35と、各色の作像ユニット36と、を含んでいる。また、各色の作像ユニット36には、回転可能に構成された感光体ドラム37が備わる。
光走査装置31は、画像データが入力されると、色毎に光ビームγを生成して、対応色の感光体ドラム37の外周面に走査する。これにより、各外周面に、対応色の静電潜像が生成される。その後、各色用の現像器(図示せず)により静電潜像が現像され、対応色のトナー画像が生成される。
中間転写ベルト32は無端ベルトであって、ローラ33,34間に張り渡され、矢印αの方向に回転する。この中間転写ベルト32における同一エリアに、感光体ドラム37に担持された各トナー画像が順次転写され(一次転写)、各色のトナー画像が重なり合った合成トナー画像が形成される。合成トナー画像は、中間転写ベルト32の回転により、二次転写ローラ35に向けて搬送される。
二次転写ローラ35は、中間転写ベルト32と当接して二次転写ニップを形成する。二次転写ニップには、レジストローラ対21から送り出されたシート材Sが導入される。二次転写ローラ35には転写電圧が印加されており、二次転写ニップを通過するシートSに中間転写ベルト32上の合成トナー画像が二次転写される。二次転写ローラ35および中間転写ベルト32は、二次転写済のシートSを搬送経路R1の下流に送り出す。
定着器23は、加熱ローラおよび加圧ローラを備えており、これらローラは定着ニップを形成する。二次転写ニップからのシートSが定着ニップを通過する。この間、シートSは加熱および加圧され、これによって、合成トナー画像が定着する。その後、定着器23は、搬送経路R1の下流に設けられた排出ローラ対24に向けてシートSを送り出す。
排出ローラ対24は、画像定着済みのシートSが定着器23から導入されると、該シートSを排出トレイ27に排出する。
(ADFの構成)
上記の通り、各画像形成装置にはADF5が設けられている。ADF5において、トレイ51は、原稿Dが載置可能に構成される。供給手段52は、トレイ51から原稿Dを1枚ずつ、搬送経路R2(一点鎖線を参照)に送り出す。
レジストローラ対53は、ADF5のレジストニップを形成する。レジストローラ対53は最初停止しているため、供給手段52によって搬送経路R2に送り出されたシートSはレジストニップに突き当たり、一旦停止する。その後、レジストローラ対53は、制御手段42(後述)によるタイミング制御下で回転して、供給手段52により搬送経路R2に送り出された原稿Dを下流(換言すると、読取位置β)に向けて送り出す。排出ローラ対54は、読取位置βを通過した原稿Dを、排紙トレイ55に排出する。
原稿読取手段56は、読取位置βの直下に固定され、読取位置βを通過する原稿Dを1ライン毎順次読み取る。具体的には、原稿読取手段56において、発光素子は読取位置βに光を出射する。原稿Dでの反射光は、複数のミラーを介して結像レンズに入射され、最後に撮像素子に結像される。撮像素子は、光電変換を行って、入射光から、原稿Dの1ライン分を表す画像データを順次的に生成し、印刷手段2の制御手段42に出力する。
また、画像形成装置には、構成各部を制御するための制御回路基板4が備わる。この制御回路基板4には、図2に示すように、記憶手段41および制御手段42を含む。記憶手段41は、フラッシュメモリ等であり、各種データを格納している。また、制御手段42は、CPU、ROMおよびRAM等からなり、ソフトウェアをRAM上で実行することで実現される印刷制御手段43、第一音響再生手段44mおよび第二音響再生手段44wを、少なくとも備えている。
(音響出力装置の構成)
また、画像形成装置には、図2に示す音響出力装置46が備わる。図2において、音響出力装置46は、大略的には、上記記憶手段41と音響再生手段44mおよび44wに加え、少なくとも一つのスピーカーからなる音響出力手段45を備えている。
記憶手段41は、まず、マスキング音Mを表すデータを記憶している。マスキング音Mは、画像形成装置の動作モード毎に割り当てられており、該動作モードでの印刷処理で発生する動作音(雑音)をマスキング可能な音である。マスキング音Mは、具体的には、例えば環境音やピンクノイズの周波数を加工した加工音であって、動作音の周波数特性と似た周波数特性を有し、ユーザにとって意味をなさない音である。以下、図3を参照して、画像形成装置の動作音のマスキングについて詳説する。
図3において、横軸は周波数[Hz]を表し、縦軸はスペクトルレベル[dBPa]を表す。スペクトルレベルは、音の周波数成分をスペクトル分布として表したときに、対応する周波数の音圧レベルである。曲線C1は、動作モードが連続印字モード(つまり、複数枚のシートSへの印刷)の場合における動作音の周波数特性を示す。また、曲線C2は、所謂ホワイトノイズの周波数特性であり、周波数に関わらずほぼ一定のスペクトルレベルを有する。また、曲線Mfは、曲線C1で示される動作音に対するマスキング音Mの周波数特性である。
動作音にホワイトノイズを重畳した場合、動作音の耳障り感が聴者には残る。それに対し、マスキング音Mを動作音に重畳した場合、耳障り感が大幅に軽減できる。マスキング効果は、マスキング音Mの音圧レベルを大きくすれば大きくなるが、マスキング音Mの音圧レベルを大きくし過ぎると、マスキング音M自体が耳障りなってしまう。それゆえ、出願人は実験を繰り返して、下記のマスキング音Mであれば、良好なマスキング効果が得られるという知見を得た。マスキング音Mは、動作音の音圧レベルの時間変化に相関し、かつ該動作音の音圧レベルと略同等かそれよりも+1dB程度大きな音圧レベル(以下、通常音圧レベルという)を有する。以下、図4を参照して、マスキング音Mの具体的な一例を説明する。
図4において、曲線C3は、連続印字モードにおける動作音の時間変化を示す。曲線C3において、時間区間T1よりも前には、シートSへの印刷処理は実行されずに、ウォームアップだけが実行される。したがって、動作音の音圧レベルは相対的に小さい。
ウォームアップの後、時間区間T1〜T4の間、印刷処理(つまり、シートSの供給→印刷→シートSの排出という一連の処理)が行われる。それゆえ、動作音の音圧レベルは時間区間T1よりも前と比較して大きくなる。また、突発音(シートSがレジストニップ等に突き当たる音等)がほぼ周期的に発生するため、動作音の音圧レベルは突発的に大きくなる。
また、時間区間T4以降は、印刷処理が終了する。これにより、画像形成装置はスタンバイ状態に移行する。スタンバイ状態では、一部構成のみが動作を継続している。それゆえ、動作音の音圧レベルは、時間区間T1〜T4の間と比較して小さくなっている。
上記のような動作音を、製造者は、出荷前の画像形成装置を稼働させる等して取得する。製造者は、取得した動作音に対応する時間変化および音圧レベルを有するマスキング音Mを生成して、データ化して記憶手段41に格納する。ここで、このような時間変化する音圧レベルをL(t)と記載する。また、マスキング音Mの音圧レベルL(t)は、印刷処理の終了と同時にゼロにされる訳ではない。理由は以下の通りである。印刷処理終了と同時にマスキング音Mの放射を停止すると、周囲のユーザが違和感を覚えると想定される。このことからも、マスキング音Mは、印刷処理終了後も一定時間の間放射され続けるように作成される。
図4には、マスキング音Mとの対比のために、時間区間T1〜T4で一定音圧レベルのマスキング音mも示されている。このマスキング音mでも動作音をマスキング可能ではある。しかし、動作音の音圧レベルが小さい時間帯(突発的な衝突音が無い場合)でも、マスキング音mは一定音圧レベルを有するため、画像形成装置からは、不必要に大きな音(主として、マスキング音と動作音を含む)が放射される場合がある。それに対し、マスキング音Mの音圧レベルは、動作音の時間変化に合わせて変化するので、画像形成装置から発せられる音を相対的に抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では、連続印字モードに対応するマスキング音Mのみを例示する。しかし、動作モードは、連続印字モード以外にも、一枚印字モードやADFモード等がある。一枚印字モードは、一枚のシートSへの印刷を行う動作モードである。ADFモードでは、ADF5を動作させて原稿Dの内容を読み取る動作モードである。これら動作モードに対しても、上述と同様の要領で、マスキング音Mが生成され、記憶手段41に格納される。
記憶手段41は、さらに、報知音Wを表すデータを格納する。報知音Wは、印刷処理が終了したことを、周囲のユーザに報知するための音である。この報知音Wは、例えば、印刷処理終了から放射され始め、所定時間tw(約1〜2秒)の間だけ放射される。ここで、上述のように、時間区間T4の後、印刷処理自体(つまり、シートSへの印刷)は完了しているが、マスキング音Mや動作音は引き続き画像形成装置から放射される。よって、報知音Wは、少なくとも、図5Aに示すように、印刷処理終了から所定時間twの間に放射され、その際にマスキング音Mおよび動作音の音圧レベルの合計値よりも大きな音圧レベルLwを有する。ここで、音圧レベル差は少なくとも+3[dB]あればよい。これにより、ユーザは、報知音Wを明確に聴き取りやすくなる。
なお、もし、印刷処理終了と同時に動作音が鳴り止む場合、つまり動作音の音圧レベルがゼロになる場合には、報知音Wは、前述のように印刷処理終了から所定時間の間に放射されるマスキング音Mの音圧レベルよりも、好ましくは3[dB]だけ大きな音圧レベルを有するようにすればよい。
報知音Wの音圧レベルLw は、例えば以下のようにして定められる。まず、報知音Wとして、周波数帯fw の音が準備される。また、マスキング音Mおよび動作音のトータルの音は、印刷終了時から所定時間の間には、報知音Wの周波数帯fw と同じ周波数帯で音圧レベルLtotal [dB]を有するとする。報知音Wは、周波数帯fw で、音圧レベルLw がLw >Ltotal となるように、好ましくは、Lw>Ltotal+3[dB]超となるように作成される。
次に、音圧レベルLwの別の定め方について説明する。マスキング音Mおよび動作音は、印刷終了時から所定時間の間に、全ての周波数帯域で最大音圧レベルLmax[dB]を有するとする。報知音Wは、全周波数帯域で、上記最大音圧レベルLmaxを超えるように、好ましくは、最大音圧レベルLmaxを3[dB]超える音圧レベルを有していても構わない。
(音響出力装置の動作)
次に、図6を参照して、音響出力装置46の動作について詳説する。まず、制御手段42の印刷制御手段43に印刷ジョブが送られてきたか否かを判断する(S601)。ここで、印刷ジョブは、画像形成装置に備わる操作パネルから送られて来たり、該画像形成装置に接続されたパーソナルコンピュータから送られて来たりする。
印刷制御手段43は、受け取った印刷ジョブから印刷モード(例えば、連続印字モード)を判別する。この印刷モードは、第一音響再生手段44mに渡される。印刷制御手段43は、印刷ジョブの開始タイミングになると(S602)、自装置の各部を制御して、判別した印刷モードに基づく印刷処理を開始させる。
第一音響再生手段44mは、受け取った印刷モードに対応するマスキング音Mを表すデータを記憶手段41から読み出して、マスキング音Mを表す第一音響信号を再生する。音響出力手段45は、第一音響信号が入力されると、入力信号に基づくマスキング音Mを空間に放射する(S603)。本実施形態の説明では、便宜上、第一音響再生手段44mは、音圧レベルの制御を行わず、作成時と同じくL(t)のマスキング音Mを再生し音響出力手段45に出力するとする。
印刷処理が終了すると(S604)、印刷制御手段43は、画像形成装置をスタンバイ状態に移行させる。また、印刷制御手段43は、印刷処理の終了を示す情報を、第二音響再生手段44mに渡す。この時も引き続き、第一音響再生手段44mでは第一音響信号が再生され、音響出力手段45からマスキング音Mが放射されている。第二音響再生手段44wは、この情報を受け取ると、報知音Wを表すデータを記憶手段41から読み出して、報知音Wを表す第二音響信号を再生する。音響出力手段44は、第二音響信号が入力されると、入力信号に基づく報知音Wを、約1〜2秒の間、空間に放射する(S605)。ここで、第二音響再生手段44wは、上記のように、マスキング音Mおよび動作音のトータルの音圧レベルLtotalよりも大きな音圧レベルLwで報知音Wを再生し音響出力手段45に出力する。
(音響出力装置の作用・効果)
上記音響出力装置46では、印刷処理終了後に報知音Wが放射される。印刷処理終了後には、マスキング音Mも放射され続ける。ここで、報知音Wは、マスキング音Mおよび動作音よりも大きな音圧レベルLw(好ましくは+3[dB])で放射される。これにより、画像形成装置の周囲のユーザは、報知音Wをより聴き取りやすくなる。
(付記)
上記実施形態では、印刷処理終了後にも、マスキング音Mおよび動作音が一定時間の間放射され続ける例を挙げた。しかし、これに限らず、音響出力装置46は、印刷処理終了と同時にマスキング音Mおよび動作音を停止させ、その直後に、報知音Wを放射しても構わない。この場合も、ユーザは、マスキング音Mおよび動作音の影響で報知音Wを聴き取りづらく感じるかも知れない。よって、上記と同様のタイミングで音圧レベルLwを有する報知音Wが放射される。
また、上記のように、マスキング音Mを印刷処理の終了と同時に停止させると、周囲のユーザが違和感を持つかも知れない。よって、第一音響再生手段44mは、S604の後に、図5Aの時間区間T4以降に示されるように、マスキング音Mをフェードアウトさせるべく、音圧レベルをL(t)からゼロに落とすことが好ましい。
上記の通り、報知音Wが放射される時間帯は、印刷処理終了後所定時間tw(約1〜2秒)と定められている。第一音響再生手段44mは、図5Aに示すように、この所定時間twの後に、フェードアウトによりマスキング音Mの音圧レベルをゼロに落としている。
なお、上記に限らず、図5Bに示すように、マスキング音Mのフェードアウトの低減期間を短くして、報知音Wが終了するまで(所定時間twの期間中)にマスキング音Mの音圧レベルをゼロに落とすようにしても良い。
また、マスキング音Mが所定時間twの間でフェードアウトする場合において、図5Aに示すように、もし、報知音Wの音圧レベルLwが所定時間twの間一定であれば、ユーザは、時間経過とともによりクリアになっていく報知音Wを聴くことになる。このような報知音Wはユーザに対し違和感を与える可能性がある。よって、第二音響再生手段44wは、図7に示すように、マスキング音Mのフェードアウトに合わせて、報知音Wをフェードアウトさせて、所定時間twの間にその音圧レベルをLwから所定の音圧レベルLrefにすることが好ましい。
また、画像形成装置の仕様によっては、印刷処理終了後、スタンバイ状態での動作音の音圧レベルがゼロの場合もある。この場合も、上記と同様のタイミングで音圧レベルLw(Lw>Ltotal)を有する報知音Wが放射される。ただし、この場合、Ltotalは、動作音の音圧レベルをゼロとみなして、マスキング音Mの音圧レベルのみで表される。
また、上記実施形態では、音響出力装置46は、マスキング音Mを放射する例を説明した。しかし、これに限らず、音響出力装置46は、少なくとも印刷処理の間、単なるBGM(バックグラウンドミュージック)を放射しても構わない。つまり、音響出力装置46は、印刷処理で生じる動作音に重畳される付加音を放射すれば良い。
また、上記実施形態では、機器の処理の例として、印刷手段2での印刷処理で発生する動作音に対してマスキング音Mを放射し、この印刷処理の終了に対し放射される報知音Wについて説明した。しかし、これに限らず、音響出力装置46は、例えばADF5における読み取り処理における動作音に対しマスキング音Mを放射するとともに、該読み取り動作に対する報知音Wに関し、上記実施形態で説明した処理を適用しても構わない。
また、上記実施形態では、音響出力装置46を画像形成装置に搭載した場合について説明した。しかし、音響出力装置46が搭載されるのは画像形成装置に限らず、要求された処理を実行する場合に動作音を発生する機器であれば、どのような機器にも搭載可能である。
(変形例)
次に、図8を参照して、変形例に係る音響出力装置46aについて説明する。図8において、音響出力装置46aは、図2の音響出力装置46と比較すると、設定情報Fを記憶手段41にさらに記憶する点で相違する。これ以外に両音響出力装置46,46aの間に構成面での相違点は無い。それゆえ、図8において、図2の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
まず、設定情報Fは、マスキング音Mの放射有無を示す情報である。この設定情報Fの設定には、例えば、画像形成装置に備わる操作パネルが用いられる。具体的には、ユーザ等の操作に応答して、操作パネルは設定画面を表示する。ユーザ等は、表示画面上で、マスキング音Mの放射有無を選択する。制御手段42は、選択された設定情報Fを操作パネルから受け取り、記憶手段41に格納する。
(変形例に係る音響出力装置の動作)
次に、図9を参照して、音響出力装置46aの動作について説明する。図9は、図6のフロー図と比較すると、S1001〜S1003をさらに備えている点で相違する。それ以外に両フロー図に相違点は無い。それゆえ、図9において、図6に示すステップに相当するものには同一のステップ番号を付け、それぞれの説明を省略または簡素化する。
まず、音響出力装置46aでは、S601およびS602が実行される。その後、第一音響再生手段44mは、記憶手段41から設定情報Fを読み出して、マスキング音Mを放射すべきか否かを判断する(S1001)。
設定情報Fが放射有を示している場合、マスキング音Mを放射すべきと判断して、音響出力装置46aでは、S603〜S605が実行される。
それに対し、S1001で、マスキング音Mを放射しないと判断した場合、第一音響再生装置44mは処理を行わない。そして、印刷処理が終了すると(S1002)、上記同様に、画像形成装置はスタンバイ状態に移行し、第二音響再生手段44mには、印刷処理の終了を示す情報が渡される。第二音響再生手段44wは、この情報を受け取ると、報知音Wを表すデータを記憶手段41から読み出して、報知音Wを表す第二音響信号を再生する。音響出力手段44は、第二音響信号が入力されると、入力信号に基づく報知音Wを、約1〜2秒の間、空間に放射する(S1003)。ただし、この時、第二音響再生手段44wは、音圧レベルLwよりも小さな音圧レベルLlowの報知音Wを再生し、音響出力手段45に出力する。ここで、音圧レベルLlowは、印刷処理終了から所定時間twの間に放射される動作音の音圧レベルよりも大きな値を有する。ここで、音圧レベル差は少なくとも+3[dB]あればよい。これにより、ユーザは、報知音Wを明確に聴き取りやすくなる。
この時の音圧レベルLlowは、例えば以下のようにして定められる。まず、報知音Wとして、周波数帯fwの音が準備される。また、動作音は、印刷終了時から所定時間の間には、報知音Wの周波数帯fwと同じ周波数帯で音圧レベルLjob[dB]を有するとする。報知音Wは、周波数帯fwで、音圧レベルLlowがLlow>Ljobとなるように、好ましくは、Llow>Ljob+3[dB]超となるように作成される。
次に、音圧レベルLlowの別の定め方について説明する。動作音は、印刷終了時から所定時間の間に、全ての周波数帯域で最大音圧レベルLmax'[dB]を有するとする。報知音Wは、全周波数帯域で、上記最大音圧レベルLmax'を超えるように、好ましくは、最大音圧レベルLmax'を3[dB]超える音圧レベルを有していても構わない。
(変形例に係る音響出力装置の作用・効果)
上記変形例によれば、マスキング音Mの放射有の場合、図10の上段に示すように、相対的に大きな音圧レベルLwの報知音Wが放射される。ここで、Lwは、マスキング音Mおよび動作音のトータルの音の音圧レベルLtotalよりも大きな値である。それに対し、マスキング音Mの放射無の場合、図10の下段に示されるように、相対的にLwよりも小さな音圧レベルLlowの報知音Wが放射される。ここで、Llowは、動作音の音圧レベルLjobよりも大きな値である。このようにすることで、マスキング音Mが放射される場合も放射されない場合も、報知音Wの聴こえ方を似せることができるので、ユーザに違和感を与えないようにすることができる。
本発明に係る音響出力装置および画像形成装置は、より聴き取りやすい報知音を放射可能であり、プリンタ、複写機、ファクシミリ及びこれらの複合機のような機器に好適である。
46,46a 音響出力装置
41 記憶手段
42 制御手段
43 印刷制御手段
44m 第一音響再生手段
44w 第二音響再生手段
45 音響出力手段(スピーカ)

Claims (8)

  1. 機器に搭載される音響出力装置であって、
    少なくとも前記機器が処理実行中には付加音を表す第一音響信号を出力する第一音響再生手段と、
    前記機器の処理終了に応答して報知音を表す第二音響信号を出力する第二音響再生手段と、
    前記第一音響再生手段から出力された第一音響信号に基づき付加音を放射すると共に、前記第二音響再生手段から出力された第二音響信号に基づき、少なくとも該付加音よりも高い音圧レベルを有する報知音を放射する音響出力手段と、を備えた音響出力装置。
  2. 前記報知音は、少なくとも前記付加音に対し3dB超の音圧レベルを有する、請求項1に記載の音響出力装置。
  3. 前記第一音響再生手段は、前記処理終了後、前記付加音がフェードアウトするような第一音響信号を、前記音響出力手段に出力する、請求項1または2に記載の音響出力装置。
  4. 前記第一音響再生手段は、前記処理終了から前記報知音の放射終了までの間、前記付加音がフェードアウトするような第一音響信号を、前記音響出力手段に出力する、請求項3に記載の音響出力装置。
  5. 前記第二音響再生手段は、前記処理終了後、前記報知音がフェードアウトするような第二音響信号を、前記音響出力手段に出力する、請求項1〜4のいずれかに記載の音響出力装置。
  6. 前記付加音の放射有無を示す設定情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記設定情報が前記付加音の放射有を示す場合、前記音響出力手段は、前記第二音響再生手段から第二音響信号が入力されると、第一音圧レベルを有する報知音を放射し、
    前記設定情報が前記付加音の放射無を示す場合、前記音響出力手段は、前記第二音響再生手段から第二音響信号が入力されると、前記第一音圧レベルよりも低い第二音圧レベルを有する報知音を放射する、請求項1〜5のいずれかに記載の音響出力装置。
  7. 前記付加音は、前記機器の動作音をマスキング可能なマスキング音である、請求項1〜6のいずれかに記載の音響出力装置。
  8. 第一トレイに載置されたシートを搬送経路に送出する供給手段と、
    前記供給手段により送出されたシート上に画像を印刷して排出する印刷手段と、
    前記印刷手段から排出された画像印刷済みシートが載置される第二トレイと、
    前記供給手段および前記印刷手段による印刷処理を制御する印刷制御手段と、
    前記印刷処理中に付加音を表す第一音響信号を出力する第一音響再生手段と、
    前記印刷処理終了に応答して報知音を表す第二音響信号を出力する第二音響再生手段と、
    前記第一音響再生手段から出力された第一音響信号に基づき付加音を放射すると共に、前記第二音響再生手段から出力された第二音響信号に基づき、少なくとも該付加音よりも高い音圧レベルを有する報知音を放射する音響出力手段と、を備えた画像形成装置。
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