JP5626239B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自装置内で発生する騒音をマスキングする画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置における騒音対策としては、主として、騒音を低減する所謂「静音化技術」が採用されてきた。静音化技術により、騒音の音圧レベルは低減できたが、周辺作業者が騒音から受ける耳障り感や不快感という問題は解決し切れていない。
上記静音化技術とは別に、騒音を低減する(周辺作業者が騒音を気にならなくなるようにする)技術として、サウンドマスキング技術が提案されている。サウンドマスキングとは、耳に一定の音圧レベルの音が流れているときに、他の音が聞き取りにくくなる現象(サウンドマスキング効果)を利用した方法であり、主に周波数マスキングと時間マスキングとがある。より具体的には、主に周波数帯が騒音と似通った音(マスキング音やマスカと呼ばれる音)が騒音に重畳される。このマスキング音により、騒音を聞こえにくくし、耳障り感や不快感を低減することができる。
従来、サウンドマスキング技術を応用した画像形成装置として、以下の特許文献1に記載された騒音マスキング装置がある。騒音マスキング装置は、各種駆動機構が発する動作音に対するマスキング音を発生する発音体と、前記発音体を制御し、前記動作音の主成分周波数を含む範囲の周波数のマスキング音を発生させるマスキング音制御手段と、を備えている。マスキング音制御手段は、前記動作音の主成分周波数の臨界帯域周波数の下限周波数から上限周波数までの範囲の周波数のマスキング音を発生させている。
特開平9−193506号公報
画像形成装置は、駆動機構の動作音以外にも、様々な騒音を発生する。このような騒音の例としては、(1)シート材搬送用の回転体で形成されるニップに、搬送対象となるシート材(例えば用紙)が当たる際の衝突音と、(2)画像形成装置内の搬送経路の屈曲部分をシート材が通過する際に生じる摩擦音と、がある。
上記(1)や(2)に記載の騒音は、ニップや搬送経路の屈曲部分という特定場所で突発的に発生するものである。しかし、シート材搬送の精度にはばらつきがある。例えばトレイからシート材送出時を基準として、複数のシート材それぞれの騒音の発生タイミングを計測してみると、例えばトレイからの供給遅れにより、該発生タイミングは複数シート材の間で100ミリ秒オーダーでばらつくことがある。
また、上記回転体は経年劣化するため、上記(1)や(2)に記載の騒音の発生タイミングは、シート材搬送の精度だけでなく、該回転体の使用期間等でも変わりうる。
以上から分かるように、突発的な騒音に関しては発生タイミングが変化することがあるため、該騒音に対し、一律のタイミングでマスキング音を出力しても、奏功しない場合がある。
それゆえに、本発明の目的は、突発的な騒音を効果的にマスキング可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一形態は、画像形成装置であって、トレイ上のシート材を搬送経路に送出する供給手段と、前記搬送経路上のシート材を搬送する回転体と、搬送中のシート材を検出する検出手段と、シート材の搬送中に前記搬送経路上の第1所定位置で発生する騒音に対するマスキング音が格納される記憶手段と、前記検出手段から出力された検出信号に基づき、前記搬送経路を搬送中のシート材の現在位置を導出する第1導出手段と、前記供給手段によるシート材送出時、若しくは搬送経路中に設けられた可動及び停止を行うレジストローラ対の可動開始からの経過時間と、前記回転体によるシート材の搬送速度とに基づいて、該シート材が該搬送経路上で本来位置すべき理想位置を導出する第2導出手段と、前記第1導出手段で導出された現在位置と、前記第2導出手段で導出された理想位置とのずれ量を導出する第3導出手段と、前記第1導出手段で導出された現在位置に基づき、前記第1所定位置よりも所定距離上流の第2所定位置に、搬送中のシート材が到達したか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が肯定的に判断すると、前記第3導出手段により導出されたずれ量に基づいて、前記記憶手段内のマスキング音について出力タイミングおよび/または出力時間幅を決定するとともに、前記第3導出手段により導出されたずれ量に基づいて前記マスキング音の強度および/または周波数とを決定する決定手段と、前記決定手段で決定された出力タイミングおよび/または出力時間幅と、強度および/または周波数とに基づいて、前記記憶手段内のマスキング音を出力する音響出力手段と、を備える。
上記形態では、搬送経路上の第1所定位置で発生する騒音に対し、適切な出力タイミングおよび/または出力時間幅でマスキング音が出力される。このように、上記形態によれば、シート材搬送に起因する騒音を効果的にマスキング可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1の画像形成装置に備わる音響出力装置の構成を示すブロック図である。 マスキングの基本概念を示す模式図である。 騒音に相関する時間変化を有するマスキング音Mの時間波形図である。 (A),(B)は、マスキング音M1,M3の周波数特性を示す波形図である。 音響再生手段の処理手順を示すメインフローチャートである。 図6のS1の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 図7のS71の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 図7のS72の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 (A),(B)および(C)は、デフォルト値、ずれ量分だけ早い出力タイミング、およびずれ量分だけ延長された出力時間幅でのマスキング音を示す図である。 変形例に係る図7のS72の詳細な処理手順を示すフローチャートである。
(実施形態)
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について説明する。以下の説明の便宜のため、画像形成装置の左右方向および上下方向を、図1の紙面の左右方向および上下方向とする。また、画像形成装置のいくつかの構成には、参照番号の右側に添え字a,b,c,dが付加される。a,b,c,dは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を表す。例えば、感光体ドラム37aは、イエローの感光体ドラム37を表す。
(画像形成装置の基本構成)
図1において、画像形成装置は、フルカラー電子写真方式を採用した複合機等であり、入力画像データに基づき、所謂タンデム方式でY、M、C、Kの各色のトナー画像を合成して、フルカラーの合成トナー画像を生成する。画像形成装置は、生成した合成トナー画像を、シート材P(例えば用紙)に印刷する。この印刷処理を行うため、画像形成装置は、図1に示すように、供給手段1と、その上段に設けられた本体2と、を備える。
供給手段1において、ピックアップローラ12は、供給トレイ11に載置されたシート材Pを取り出す。供給ローラ13および分離ローラ14は、ピックアップローラ12により取り出されたシート材Pを1枚ずつ分離して搬送経路R1(点線参照)に送り出す。
本体2において、レジストローラ対21は2個1対のローラで構成され、これらローラはレジストニップを形成する。このレジストニップには、供給手段1から送り出され搬送経路R1を搬送されてきたシート材Pが突き当てられる。レジストローラ対21は、制御手段28の制御下で画像形成のタイミングに同期してシート材Pの搬送タイミングを調整する機能を有し、可動及び停止するように回転駆動する。レジストローラ対21は、突き当てられ一時的に停止したシート材Pを調整したタイミングで搬送経路R1の下流に送り出す。
また、本体2において、イメージングユニット22は、レジストローラ対21に対し搬送経路R1の直ぐ下流に設けられ、光走査装置31と、中間転写ベルト32と、駆動ローラ33と、従動ローラ34と、二次転写ローラ35と、Y,M,C,Kの各色用の作像ユニット36a〜36dと、を含んでいる。また、作像ユニット36a〜36dは、回転可能な感光体ドラム37a〜37dを含んでいる。
光走査装置31には上記画像データが入力される。光走査装置31は、入力画像データに基づき、Y,M,C,K用の光ビームBa〜Bdを生成して、帯電する感光体ドラム37a〜37dの外周面に走査する。これにより、各外周面に静電潜像が生成される。その後、図示しない各色用の現像器により各色の静電潜像が現像され、各色のトナー画像が生成される。
中間転写ベルト32は、駆動および従動ローラ33,34間に無端状に張り渡され、矢印αの方向に回転する。この中間転写ベルト32の所定エリアには、感光体ドラム37a〜37dに担持された各トナー画像が順次転写され(一次転写)、各色のトナー画像が重なり合ったフルカラーの合成トナー画像が形成される。合成トナー画像は、中間転写ベルト32の駆動により、二次転写ローラ35に向けて搬送される。
二次転写ローラ35は、中間転写ベルト32と当接して二次転写ニップを形成する。二次転写ニップには、レジストローラ対21からシート材Pが導入される。二次転写ローラ35には転写電圧が印加されており、二次転写ニップを通過するシート材Pに中間転写ベルト32上の合成トナー画像が二次転写される。二次転写ローラ35および中間転写ベルト32は、二次転写済のシート材Pを搬送経路R1の下流に送り出す。
定着器23は、加熱ローラおよび加圧ローラを含む。これらローラで形成される定着ニップを、上記二次転写ニップからのシート材Pが通過することで、定着器23は、シート材P上に合成トナー画像を定着させる。その後、定着器23は、搬送経路R1の下流に設けられた反転/排出ローラ対24にシート材Pを送り出す。
反転/排出ローラ対24は、シート材Pの両面印刷時、第1面への定着処理済のシート材Pが定着器23から導入されると、第2面への印刷のために、該シート材Pをスイッチバックして反転経路R2(一点鎖線参照)に送り出す。このシート材Pは、反転経路R2上に配置された両面搬送ローラ対25,26によって、レジストローラ対21に向けて搬送される。その後、シート材Pは、表裏反転された状態で、レジストニップに突き当てられる。その後、上記と同様にして、第2面に対し二次転写や定着処理が行われる。
反転/排出ローラ対24は、第2面への定着処理済のシート材Pが導入されると、該シート材Pを排出トレイ27に排出する。また、片面印刷の場合には、第1面への定着処理済のシート材Pは、スイッチバックされることなく、反転/排出ローラ対24から排出トレイ27に排出される。
上記レジストローラ対21、中間転写ベルト32および二次転写ローラ35の組み、定着器23に含まれる加熱ローラおよび加圧ローラの組み、反転/排出ローラ対24、両面搬送ローラ対25,26は、回転体の典型例である。
制御手段28は、CPUやメインメモリ等から構成されており、画像形成装置や後述のADF3の構成各部を制御する。
(シート材の位置検出手段)
また、画像形成装置には、搬送中のシート材Pの位置管理等のために、搬送経路R1および反転経路R2の要所に位置検出手段が設けられる。図1では、位置検出手段の例として、給紙センサSEaが供給ローラ13の直後に、レジストセンサSEbがレジストローラ対21の直前に、排紙センサSEcが定着器23の直後に設けられる。また、反転経路R2上には、位置検出手段として、両面搬送ローラ対25の直後に両面搬送センサSEdが、両面搬送ローラ対26の直前に両面搬送センサSEeが設けられる。上記センサSEa〜SEeは、例えば、反射型のフォトセンサからなり、自身の設置位置から搬送経路R1または反転経路R2に向けて光を出射し、搬送中のシート材Pからの反射光を受信すると、シート材Pの現在位置(より具体的には、シート材Pの先端の現在位置)を示す検出信号を制御手段28に出力する。
(画像形成装置内の騒音について)
画像形成装置が発する騒音としては、下記(A)〜(F)が例示される。
(A)上記回転体等の駆動機構(モータ等)からの駆動音
(B)搬送経路R1の第1屈曲部分(供給ローラ13からレジストセンサSEbまでの間)をシート材Pが通過する際の摩擦音
(C)レジストニップにシート材Pが突き当てられる際の衝突音
(D)二次転写ニップへのシート材Pの衝突音
(E)定着ニップへのシート材Pの衝突音
(F)搬送経路R1の第2屈曲部分(例えば、定着器23から反転/排出ローラ対24の間)をシート材が通過する際に生じる摩擦音
上記騒音のうち、(A)は、印刷処理の間、継続的に生じる性質を有するのに対し、(B)〜(F)の騒音は、限られた発生位置で、突発的に発生する。以下、下記騒音(B)〜(F)の発生位置を、第1所定位置と定義する。なお、第1所定位置の範囲(搬送方向の長さ)は、(C)、(D)、(E)では概念的には長さはなく点であるが(B)、(F)では数mmから数十mmの範囲である。後者においては後述の表1のように所定長さの範囲とせずに搬送方向の上流端あるいは中央位置を第1所定位置として用いても良い。
(音響出力装置の構成について)
また、図2に示すように、画像形成装置の本体2には、上記騒音をマスキングするための音響出力装置4が備わる。音響出力装置4は、記憶手段61と、動作モード判別手段62及び音響再生手段63と、音響出力手段64と、を備えている。
記憶手段61は、例えばフラッシュメモリからなり、少なくとも1つの動作モード(例えば連続印字モード)について、上記騒音(A)〜(F)の騒音をマスキングするために、それぞれに対応したマスキング音M1〜M6を表す音響データを記憶する。
上記マスキング音M1〜M6はいずれも、例えば環境音の周波数を加工した音であって、対象となる騒音の周波数特性と似た周波数特性を有する。また、マスキング音M1〜M6は、ユーザにとって意味をなさない音である。
以下、図3〜図5を参照して、マスキングの基本概念を説明する。まず、図3において、横軸は周波数[Hz]を表し、縦軸はスペクトルレベル[dBPa]を表す。曲線C1は、画像形成装置の連続印字モード時に発生するトータルの騒音の周波数特性を示す。この曲線C1は、画像形成装置で発生するトータルの騒音(上記騒音(A)〜(F)を含む全ての雑音)の周波数特性を示している。また、曲線C2は、所謂ホワイトノイズの周波数特性であり、周波数に関わらずほぼ一定のスペクトルレベルを有する。また、曲線Mfは、トータルの騒音に対するマスキング音の周波数特性である。
トータルの騒音にホワイトノイズを重畳して聴者に聴かせた場合、該聴者には該騒音の耳障り感が残る。このホワイトノイズに代えてマスキング音を重畳した場合、耳障り感が大幅に軽減できる。マスキング効果は、マスキング音の音圧レベルを大きくすれば大きくなる。しかし、画像形成装置が発する音の音圧レベルが増大するという別の問題が顕在化する。この音圧レベル増大に対処するには、騒音の音圧レベルの時間変化に相関する音圧レベルを有するマスキング音を出力することが有効であることが、本願発明者による実験により判明した。
図4は、横軸が時間で、縦軸が音圧レベル(dB(A))とする連続印字モードでの発生音等の時間変化を示す波形図である。縦軸は、上方になればなるほど音圧レベルが高いことを表している。図4において、曲線C3は、連続印字モードでのトータルの騒音の時間変化を示している。曲線C3において、最初の約5秒間はウォームアップが行われるだけである。ウォームアップ実行中の騒音の音圧レベルは、相対的に小さく、概ねP0からP1[dB(A)](P0<P1)の範囲内で変動する。
図4の例では、印刷処理は、約5秒から約18秒まで間に行われる。印刷処理の間、シート材Pの供給→二次転写→定着処理→排出(またはスイッチバック)という一連の動作が繰り返される。それゆえ、騒音の音圧レベルは相対的に大きくなり、概ね音圧レベルP2〜P3(P1<P2<P3)の範囲内で変動する。この印刷処理の間、上記騒音(B)〜(F)が突発的(あるいは断続的にパルス状)に発生する。曲線C3では、これら突発的な騒音が、3つの点線楕円A1〜A3内に示すように現れている。これら突発的な騒音の最大音圧レベルは概ねP3であり、また、その出力時間幅は数10ミリ秒〜100ミリ秒程度である。
印刷処理完了後(約18秒以降)、騒音の音圧レベルは、印刷処理と比較して小さくなり、概ねP4(P1<P4<P2)辺りで変動する。
曲線C3で示す騒音の時間特性は、画像形成装置の製造者側での実験により予め取得される。取得された騒音に基づき、図4に示すマスキング音Mが生成される。マスキング音Mの音圧レベルは、この騒音の時間変化に合わせて変化する。
突発的な騒音の発生タイミングは、上記の通り、複数のシート材P間でばらつく。この種の騒音に対応するマスキング音を生成するため、マスキング音Mは周波数分解された後、騒音(A)の周波数成分を含むマスキング音M1が生成され、同様に、突発的な騒音(B)〜(F)の周波数成分を含むマスキング音M2〜M6が生成される。これらマスキング音M1〜M6が音響データ化され、図2に示すように記憶手段61に格納される。
ここで、図5(A),(B)には、代表例として、マスキング音M1,M3の周波数特性が示されている。図5(A)において、マスキング音M1は相対的に広い周波数範囲にわたって分布する。それに対し、マスキング音M3は、周波数f3[Hz]を含む狭い周波数帯域に分布し、概ねP3[dBPa]の相対的に大きな音圧レベルを有する。図5(B)にはマスキング音M3を代表的に示しているが、他のマスキング音M2,M4〜M6も同様に、相対的に狭い周波数帯域に分布し、相対的に大きな音圧レベルを有する。
また、上記マスキング音M2〜M6に対しては、以下の表1に記載の通り、対象となる騒音の発生位置(つまり、第1所定位置)ごとに、出力タイミング、出力時間幅、音圧レベルおよび周波数のデフォルト値が予め定められている。なお、表1において、各ニップ位置とは対となるローラ軸を結んだ直線と搬送経路が交差する位置であり、出力タイミングは、シート材の先端位置を基準としたタイミングである。
Figure 0005626239
上記デフォルト値は、例えば、画像形成装置の内部構成やその材質に応じて、製造者側で適宜定められる値である。例えば、騒音(C)については、マスキング音の発生タイミングとしてレジストニップ位置、出力時間幅として100ミリ秒、音圧レベルとしてP3[dBPa]、周波数としてf2[Hz]が定められている。
表1に示す情報が記述されたテーブル(以下、便宜上、単に表1という)が記憶手段61には予め格納されている。
また、騒音(B)〜(F)の発生タイミング、つまり各シート材Pが第1所定位置に到達するタイミングは一定ではない。それゆえ、マスキング音M2〜M6は、上記デフォルト値に従って出力されることが適切とは限らない。それゆえ、記憶手段61には、表1以外にも、以下の表2の情報が記述されたテーブル(以下、便宜上、単に表2という)が予め格納される。
Figure 0005626239
表2には、第1所定位置(レジストニップ位置)に各シート材Pが実際に到達するタイミングのずれ量毎に、騒音(C)に対応するマスキング音M3の出力タイミング、出力時間幅、音圧レベルおよび周波数の修正値が記述されている。ここで到達タイミングのずれ量の定義については後述する。また、修正値は、例えば、デフォルト値と同様、製造者側で適宜定められる値である。例えば、シート材Pが、2mm以上進んでレジストニップに到達する場合、出力タイミングとしてずれ量分早めること、出力時間幅として100ミリ秒、音圧レベルP3+ΔP[dBPa]、および、周波数としてf2+Δfが定められている。なお、表2では出力タイミングの例として長さで表記しているが実際の制御においてはシート材の搬送速度に応じた時間分の修正を行っている。
なお、表2には、他の到達タイミングについても同様の修正値が記述される。さらに、マスキング音M2,M4〜M6についても、表2と同様のテーブルが予め格納される。
再度図2を参照する。動作モード判別手段62および音響再生手段63は、例えば、上記制御手段28にソフトウェア的に組み込まれることで実現される。また、音響出力手段64は、具体的にはスピーカであり、画像形成装置の前面等に配置される。
(音響出力装置の動作)
次に、上記構成の音響出力装置4の動作について、図6〜図10を参照して説明する。
まず、動作モード判別手段62は、画像形成装置に備わる入力装置(図示せず)から送信されてくる印刷開始コマンド等に基づき、今回の動作モード(例えば、連続印字モード)を判別する。その後、制御手段28は、搬送速度等を決定するとともに、上記回転体等の駆動機構(モータ等)の駆動を開始させる。同時に、音響出力装置4からはマスキング音M1の出力が始まる。ウォームアップ完了後、印刷処理が始まり、シート材Pが供給手段1から搬送経路R1に送出され始める。
また、制御手段28は、搬送経路R1および反転経路R2上でのシート材Pの位置管理のため、図示しないタイマーにより、供給手段1から搬送経路R1への送出時を起算点、あるいはレジストローラ対21の可動開始を起算点とする経過時間[ミリ秒]の計測を開始する。この経過時間は、搬送ばらつき等が無いとの想定下における、搬送経路R1および反転経路R2上でのシート材Pの現在位置(以下、理想位置という)を導出可能な情報(以下、理想位置情報という)として用いられる。制御手段28は、例えばメインメモリ上で、図2に示すように、搬送中のシート材Pごとに理想位置情報を保持する。
また、制御手段28の音響再生手段63は、印刷処理が始まると、図6に示す処理を開始する。図6のS1において、音響再生手段63は、導出手段として機能して、各シート材Pの現在位置およびずれ量を導出する。ここで、ずれ量とは、上記理想位置と実際の現在位置との差であり、表2に記載の到達タイミングのずれ量と実質的に等しい。実際の現在位置とは、搬送ばらつき等に起因する、搬送経路R1および反転経路R2上でのシート材Pの実際の現在位置であり、より詳細にはそれぞれのセンサSEa〜SEeが設置されている第3所定位置にシート材Pが到達した到達タイミングである。
次のS2において、音響再生手段63は、判断手段として機能して、S1で得た各現在位置に基づき、搬送中のシート材Pが各第1所定位置に対し所定距離上流の第2所定位置に到達したか否かを判断する。ここで、シート材Pの第1所定位置への到達タイミングは、出力タイミングのデフォルト値に対し前後することがある。上記所定距離は、特にシート材Pが早く到達することを想定し、ばらつきを考慮して適切に定められる。例えば、マスキング音M3に関しては、所定距離は、図1に示すように5mm程度に設定される。
上記S2で否定判断がなされると、処理はS1に戻る。それに対し、肯定判断がなされると、S3において、音響再生手段63は、マスキング音M2〜M6の中から、第1所定位置に応じて今回出力すべきものを選択する。例えば、あるシート材Pがレジストニップの手前5mmの位置に到達しているのであれば、音響再生手段63は、騒音の発生位置に対応したマスキング音M3を選択する。
次のS4において、音響再生手段63は、決定手段として機能し、S1で導出したずれ量に応じて、S3で選択したマスキング音の出力タイミング、出力時間幅、音圧レベルおよび周波数を決定する。具体的には、出力タイミング等は、記憶手段61に格納される表1および表2に従って、これらが決定される。例えば、到達タイミングのずれ量が2mm超進みであれば、表2の最上段に示す修正値と決定される。この場合、出力タイミングはずれ量分早められ、出力時間幅は100ミリ秒とされ、音圧レベルはP3+ΔPとされ、周波数はf2+Δfとされる。
次のS5において、音響再生手段63は、S4で決定した出力タイミング等で、S3で選択したマスキング音を再生し、音響出力手段64から出力させる。
次に、図7を参照して、上記S1の詳細な処理について説明する。音響再生手段63は、第1および第2導出手段として機能し、S71,S72にて、各シート材Pの実際の現在位置および理想位置を導出する。
ここで、図8を参照してS71の詳細な処理を説明する。音響再生手段63は、S81にて、上記センサSEa〜SEeからの検出信号を受け取ると、S82にて、対応するシート材Pの現在位置を該当するセンサ位置とする。例えば、あるシート材PがレジストセンサSEbの設置位置(供給ローラ13より40mmの位置)を通過した際、音響再生手段63は、現在位置を40mmの位置とする。以上のS82が完了すると、音響再生手段63は、図8の処理を抜けて、図7のS72を行う。
次に、図9を参照してS72の詳細な処理を説明する。音響再生手段63は、S91,S92にて、各シート材Pの経過時間(理想位置情報)および現在の搬送速度を取得する。その後、S93にて、音響再生手段63は、シート材Pの理想位置を、取得した経過時間(理想位置情報)と搬送速度との乗算値に更新する。例えば、現在の経過時間が380ミリ秒(0.38秒)で、搬送速度が100mm/秒の場合、理想位置は供給ローラ13より38mmの位置と更新される。以上のS93が完了すると、音響再生手段63は、図9の処理を抜けて図7のS73を行う。
図7のS73において、音響再生手段63は、第3導出手段として機能し、S71で得た実際の現在位置と、S72で得た理想位置との差を、ずれ量として導出する。上記例では、理想位置が38mmであるのに対し、現在位置が40mmであるため、ずれ量は、2mm進みとなる。
次のS74において、音響再生手段63は、S73で得たずれ量が0か否かを判断し、一致する場合、理想位置を更新することなく、図7の処理を抜けて、図6のS2を行う。それに対し、不一致の場合、音響再生手段63は、S75において、理想位置を実際の現在位置に更新した後に、図7の処理を抜けて、図6のS2を行う。
以上の処理の結果、例えば、マスキング音M3は、デフォルト値に従って出力された場合、図10(A)に示すように、表1に記載の通り、シート材Pがレジストニップ位置を通過する際、100ミリ秒の間、P3の音圧レベルでかつf2の周波数で出力される。
これに対し、シート材Pの到達タイミングが2mm以上進んだ状態では、図10(B)に示すように、表2の最上段に示すように修正値に従って、マスキング音M3が出力される。具体的には、デフォルト位置と比較して、ずれ量Δの分だけ早い出力タイミングで、マスキング音M3が出力される。
また、もし、修正値の出力時間幅が(100+ずれ量分)ミリ秒と表2に記述されている場合、図10(C)に示すように、この時間幅だけマスキング音M3は出力される。同様に、音圧レベルや周波数の修正値が表2に記述されている場合、修正値通りのマスキング音M3が出力される。また、場合によっては、図10(B)および(C)を組み合わせたマスキング音M3、つまり、出力タイミングをずれ量Δの分だけ早め、かつ出力時間幅を(100+ずれ量分)ミリ秒にすることも可能である。
(実施形態の作用・効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、音響再生手段63は、まず、搬送経路R1を搬送中のシート材Pの現在位置を導出し、導出した現在位置に基づきシート材Pが第2所定位置に到達したか否かを判断する。肯定的に判断すると、音響再生手段63は、記憶手段61内から対象となるマスキング音を選択し、少なくとも、その出力タイミングおよび/または出力時間幅を決定する。音響再生手段63は、対象となるマスキング音の再生を開始し、決定した出力タイミングおよび/または出力時間幅で、音響出力手段64から出力させる。
上記処理の結果、搬送経路R1上の第1所定位置で発生する騒音に対し、適切な出力タイミングおよび/または出力時間幅でマスキング音が出力される。このように、本実施形態によれば、シート材搬送に起因する騒音を効果的にマスキング可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
(付記1)
ところで、上記実施形態では、突発的な騒音(B)〜(F)と、それぞれに対するマスキング音M2〜M6とを例示した。しかし、他の位置(例えば、反転経路R2上の屈曲部分)で発する突発的な騒音に対し、図6〜図10のような出力制御が行われても構わない。また、定着器23は、電源回路のコイルを駆動して、加熱ローラを加熱させる。この時、コイルからは振動音が発する。このような振動音に対し、マスキング音の出力制御が行われても構わない。
ところで、図1の例では、本実施形態では、周辺機器として、本体2の真上にADF(Automatic Document Feeder)3が設けられている。ADF3において、トレイ41は、シート材の他の例である原稿Dが載置可能に構成される。供給手段42は、供給手段1と同様の構成を有しており、トレイ41からシート材Pを取り出し、1枚ずつ分離して、搬送経路R3(一点鎖線を参照)に送り出す。
レジストローラ対43は、上記レジストローラ対21と同様の構成を有し、制御手段28によるタイミング制御下で回転して、供給手段42により搬送経路R3に送り出された原稿Dを下流(換言すると読取り位置A)に向けて送り出す。このレジストローラ対43の直ぐ上流には、レジストセンサSEbと同様の役割を有するレジストセンサSEfが設けられる。排出ローラ対44は、読取り位置Aを通過した原稿Dを、排紙トレイ45に排出する。
原稿読取手段46は、読取り位置Aの直下に固定され、読取り位置Aを通過する原稿Dを1ライン毎に順次的に読み取る。具体的には、原稿読取手段46において、発光素子は読取り位置Aに光を出射する。原稿Dでの反射光は、複数のミラーを介して結像レンズに入射され、最後に撮像素子に結像される。撮像素子は、光電変換を行って、入射光から、原稿Dの1ライン分を表す画像データを順次的に生成し、制御手段28に出力する。
上記レジストローラ対43でも突発的な騒音は発生するので、該騒音に対しても図6〜図9に示す出力制御を適用可能である。他にも、もし、画像形成装置に別の周辺機器としてフィニッシャーが取り付けられている場合には、該フィニッシャーの搬送経路が考慮されても構わない。
(付記2)
また、表2では、連続印字モードにおける到達タイミングごとに修正値が記述されていた。しかし、他のモード(例えば1枚印字モードやモノクロモード)でも、上記同様のマスキング音の出力制御が行われても構わない。また、表2に、到達タイミングおよび搬送速度ごとの修正値をさらに記述しておき、到達タイミングおよび搬送速度に応じたマスキング音の出力制御を行っても構わない。他にも、画像形成装置内部または周辺の温湿度、もしくは、シート材Pのサイズまたは種類によって、シート材Pのしなやかさ(こし)が変わってくるので、それらに応じたマスキング音の出力制御を行っても構わない。
(付記3)
また、上記では、理想位置は、経過時間と搬送速度の乗算値としていた。しかし、これに限らず、S72では、搬送経路R1への送出時からの経過時間そのものを理想位置として用いても構わない。この場合、S71では、実際の現在位置は、センサ位置(つまり、供給ローラ13からの距離)を搬送速度で割り算した値とする。
(変形例)
次に、変形例に係る画像形成装置について説明する。変形例は、上記実施形態と比較すると、以下の3点で相違する。
(1)制御手段28が印刷枚数をカウントする点
(2)記憶手段61に少なくとも1つの回転体の寿命情報が予め格納される点
(3)音響再生手段63が図9の処理に代えて図11の処理を行う点
上記3点以外に、相違点は無いので、本変形例において、上記実施形態に相当する構成および処理には同一の参照符号およびステップ番号を付け、それぞれの説明を省略する。
寿命情報とは、対象となる回転体の寿命を示す情報であり、その具体例を挙げると、その回転体で設計通りの搬送速度を得ることが可能な総印刷枚数である。総印刷枚数は、例えば10000枚と予め設定される。
図11において、音響再生手段63は、S91〜S93(図9参照)を実行後、第4導出手段として機能する。具体的には、音響再生手段63は、S111,S112にて、現在の印刷枚数および寿命情報を取得し、S113にて、現在の印刷枚数が寿命情報以上か否かを判断する。
肯定的な判断がなされると、音響再生手段63は、回転体でスリップ等が生じ、設計通りの搬送速度が得られることができないとみなす。この場合、音響再生手段63は、第4導出手段の一例として機能し、S114にて、相対的に大きな第1補正値(例えば、−5mm(5mm遅れ))を導出する。それに対し、否定的な判断がなされると、音響再生手段63は、S115にて、第4導出手段の他の例として機能し、相対的に小さな第2補正値(例えば、0mm)を選択する。
音響再生手段63は、S114またはS115のいずれかの後、S116にて、S93で得た理想位置に、今回の図11の処理で選択した補正値を加算する。S116の完了後、音響再生手段63は、図11の処理を抜けて、図7のS73を行う。
(変形例の作用・効果)
回転体からの搬送速度が同じであっても、前記回転体の寿命が過ぎている場合とそうでない場合とを比較すると、シート材Pの搬送量は変化する。この種の搬送量の変化に起因する到達タイミングのずれ量は、上記実施形態では修正できないことがある。具体的には、上記実施形態では、実際の現在位置がセンサ位置に更新される。この処理だけでは、搬送量の変化に起因する到達タイミングのずれを反映できないため、マスキング音の出力タイミング(修正後)が実際の騒音の発生タイミングとずれてしまう場合がある。それゆえ、本変形例のように、シート材Pの搬送量の変化まで考慮してマスキング音の出力タイミング等を修正することで、より効果的に突発的な騒音をマスキング可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
(付記4)
なお、上記変形例の説明では、寿命情報に基づき補正値を導出し、S116にて理想位置に加算していた。しかし、寿命情報以外にも、搬送モード、前記回転体により搬送されるシート材のサイズおよび種類、ならびに、前記画像形成装置内外の温湿度は、回転体の搬送速度に影響を与えたり、シート材Pの位置ずれを招いたりするので、これらの中の少なくとも1つに基づき、図11の処理が行われても構わない。ここで、上記搬送モードとは、主に、シート材Pの供給トレイの位置および排出トレイの位置で決まる。
(付記5)
また、上記実施形態で記載した付記1〜3は、本変形例でも同様に当てはまる。
本発明に係る画像形成装置は、突発的な騒音を効果的にマスキング可能という効果を奏し、プリンタ、複写機、ファクシミリおよびそれらの複合機等として有用である。
1 供給手段
11 供給トレイ
2 本体
3 ADF
4 音響出力装置
21 レジストローラ対
23 定着器
24 反転/排出ローラ対
25,26 両面搬送ローラ対
27 排出トレイ
28 制御手段
32 中間転写ベルト
35 二次転写ローラ
41 トレイ
42 供給手段
43 レジストローラ対
44 排出ローラ対
61 記憶手段
63 音響再生手段
64 音響出力手段
R1,R3 搬送経路
R2 反転経路
SEa〜SEf センサ

Claims (4)

  1. トレイ上のシート材を搬送経路に送出する供給手段と、
    前記搬送経路上のシート材を搬送する回転体と、
    搬送中のシート材を検出する検出手段と、
    シート材の搬送中に前記搬送経路上の第1所定位置で発生する騒音に対するマスキング音が格納される記憶手段と、
    前記検出手段から出力された検出信号に基づき、前記搬送経路を搬送中のシート材の現在位置を導出する第1導出手段と、
    前記供給手段によるシート材送出時、若しくは搬送経路中に設けられた可動及び停止を行うレジストローラ対の可動開始からの経過時間と、前記回転体によるシート材の搬送速度とに基づいて、該シート材が該搬送経路上で本来位置すべき理想位置を導出する第2導出手段と、
    前記第1導出手段で導出された現在位置と、前記第2導出手段で導出された理想位置とのずれ量を導出する第3導出手段と、
    前記第1導出手段で導出された現在位置に基づき、前記第1所定位置よりも所定距離上流の第2所定位置に、搬送中のシート材が到達したか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が肯定的に判断すると、前記第3導出手段により導出されたずれ量に基づいて前記記憶手段内のマスキング音の出力タイミングおよび/または出力時間幅を決定するとともに、前記第3導出手段により導出されたずれ量に基づいて前記マスキング音の強度および/または周波数とを決定する決定手段と、
    前記決定手段で決定された出力タイミングおよび/または出力時間幅と、強度および/または周波数とに基づいて、前記記憶手段内のマスキング音を出力する音響出力手段と、を備える画像形成装置。
  2. 前記回転体の寿命情報および搬送モード、前記回転体により搬送されるシート材のサイズおよび種類、ならびに、前記画像形成装置内外の温湿度の中の少なくとも1つに基づき、前記第2導出手段で導出された理想位置に対する補正値を導出する第4導出手段と、
    前記第4導出手段で導出された補正値を用いて、前記第2導出手段で導出された理想位置を補正する補正手段と、をさらに備え、
    前記第3導出手段は、前記補正手段で補正された理想位置と、前記第1導出手段で導出された現在位置とのずれ量を導出する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記憶手段内のマスキング音には、少なくとも、出力タイミングおよび/または出力時間幅のデフォルト値が設定されており、
    前記決定手段は、前記記憶手段内のマスキング音の出力タイミングのデフォルト値を、前記第3導出手段で導出されたずれ量分だけずらしたタイミングを、該マスキング音の出力タイミングとして決定する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記憶手段内のマスキング音には、少なくとも、出力タイミングおよび/または出力時間幅のデフォルト値が設定されており、
    前記決定手段は、前記記憶手段内のマスキング音の出力時間幅のデフォルト値を前記第3導出手段で導出されたずれ量分だけ延ばした時間幅を、該マスキング音の出力時間幅として決定する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
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