JP2014088201A - シート貼付装置およびシート貼付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離した接着シートを確実に保持して被着体に貼付することができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供すること。
【解決手段】シート貼付装置1は、接着シートASが帯状の剥離シートRLに仮着された原反RSを繰り出す繰出手段10と、剥離シートRLを折り曲げて剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段20と、接着シートASを保持する保持部材31を有し、保持部材31で保持した接着シートASを被着体WKに押圧して貼付する押圧手段30とを備え、剥離手段20は、原反RSの繰出方向上流側に後退した後退部23を有し、後退部23で剥離シートRLから接着シートASの一部を剥離可能とされ、保持部材31は、後退部23内に配置可能に設けられ、剥離シートRLから一部が剥離された接着シートASを保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、接着シートを被着体に貼付するシート貼付装置およびシート貼付方法に関する。
従来、剥離シートから剥離された接着シートを一旦保持し、保持した接着シートを被着体に押圧して貼付するシート貼付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシート貼付装置は、帯状台紙(剥離シート)に仮着されたラベル(接着シート)にエアを吹き付けながら当該ラベルを剥離する剥離部と、ラベル剥離部の近傍に設けられた吸着体と、ラベルを被着体に押圧する押圧ローラとを備え、剥離されたラベルが吸着体で吸着されながら吸着面に沿って送られ、当該接着シートが押圧ローラで押圧されて被着体に貼付されるようになっている。
特開2006−143234号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来のシート貼付装置では、剥離部と吸着体との間に、互いの接触を防止するための隙間があるため、ラベルが押圧ローラに渡らずに落下し、被着体にラベルを貼付することができないという不都合がある。また、ラベルが剥離部で剥離されることなく剥離シートと共に巻き取られてしまうという不都合もある。
本発明の目的は、剥離した接着シートを押圧手段に確実に受け渡すことで、ラベルが被着体に貼付できなくなることを防止することができるシート貼付装置およびシート貼付方法を提供することにある。
本発明のシート貼付装置は、接着シートが帯状の剥離シートに仮着された原反を繰り出す繰出手段と、前記剥離シートを折り曲げて当該剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離手段と、前記接着シートを保持する保持部材を有し、当該保持部材で保持した接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備え、前記剥離手段は、前記原反の繰出方向上流側に後退した後退部を有し、当該後退部で前記剥離シートから前記接着シートの一部を剥離可能に設けられ、前記保持部材は、前記後退部内に配置可能に設けられ、前記剥離シートから一部が剥離された接着シートを保持することを特徴とする。
本発明のシート貼付装置において、前記保持部材は、前記原反の繰出し方向に直交する原反の幅方向に複数並設され、前記押圧手段は、前記複数の保持部材を互いに近接離間方向に移動させる開閉手段を備えていることが好ましい。
一方、本発明のシート貼付方法は、接着シートが帯状の剥離シートに仮着された原反を繰り出す工程と、繰り出された前記原反の剥離シートを当該原反の繰出方向上流側に後退した後退部内に折り曲げ、前記剥離シートから前記接着シートの一部を剥離する工程と、
剥離された接着シートの一部を後退部内で保持する工程と、保持した接着シートを被着体に押圧して貼付する工程とを実施することを特徴とする。
以上のような本発明によれば、接着シートを剥離シートから部分的に剥離し、この部分的に剥離した位置を保持部材で保持するので、押圧手段に接着シートを確実に受け渡すことができ、接着シートが押圧手段に渡らずに落下することや、剥離手段で剥離されることなく剥離シートと共に巻き取られることを防止でき、接着シートが被着体に貼付できなくなることを防止することができる。
また、複数の保持部材を接離させる開閉手段を設ければ、接着シートを全体的に被着体の被着面に押圧することができ、当該接着シートを被着体に確実に貼付することができる。
本発明の一実施形態に係るシート貼付装置を示す側面図。 (A)、(B)は、図1のシート貼付装置の動作説明図。
以下、本発明の一実施形態に係るシート貼付装置を図面に基づいて説明する。
なお、本明細書におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、水平面内の軸とし、Z軸は、水平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の紙面に直交する手前方向で「後」がその逆方向とする。
図1において、シート貼付装置1は、基材シートBSの一方の面に接着剤層ADを有する接着シートASが擬似接着剤層APを介して帯状の剥離シートRLに仮着された原反RSを繰り出す繰出手段10と、剥離シートRLを折り曲げて当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段20と、接着シートASを保持する保持部材31を有し、当該保持部材31で保持した接着シートASを被着体WKに押圧して貼付する押圧手段30とを備え、被着体WKを搬送可能なベルトコンベアやローラコンベア等の搬送手段CVの下方に配置されている。なお、擬似接着剤層APは基材シートBS側に設けられた第1擬似接着剤層AP1と、剥離シートRL側に設けられた第2擬似接着剤層AP2とにより構成されている。
繰出手段10は、原反RSを巻回して支持する支持ローラ11と、原反RSを案内するガイドローラ12と、駆動機器としての回動モータ13によって駆動される駆動ローラ14と、駆動ローラ14との間に剥離シートRLを挟み込むピンチローラ15と、駆動機器としての回動モータ17によって駆動され、剥離シートRLを回収する回収ローラ16とを備えている。
剥離手段20は、図2に示すように、左端縁に折曲端縁21を有する剥離板22により構成される。折曲端縁21は、原反RSの繰出方向上流側(右方向)に平面視V字状に後退した後退部23を有している。
押圧手段30は、駆動機器としての直動モータ32と、直動モータ32の出力軸32Aに支持された駆動機器であって開閉手段としてのリニアモータ33と、リニアモータ33の2つのスライダ33Aに支持され、原反RSの繰出し方向に直交する原反RSの幅方向(前後方向)に並設された一対の保持部材31とを備え、剥離手段20の後退部23内に一対の保持部材31を配置可能に構成されている。保持部材31の上面は、接着シートASを保持する保持面31Aとされ、保持部材31が後退部23内に配置されたときに当該保持面31Aの後退部23内に位置する領域に減圧ポンプや真空エジェクタ等の吸引手段34と連通する吸引孔34Aが形成されている。
以上のシート貼付装置1において、被着体WKに接着シートASを貼付する手順について説明する。
先ず、原反RSを図1に示すようにセットし、保持部材31の右端部が平面視で剥離板22の後退部23内(図2(A)参照)に位置するとともに、保持面31Aが接着シートASよりも下方に位置する状態に保持部材31を待機させる。次に、搬送手段CVによって搬送される被着体WKが図示しない撮像手段やセンサ等の検知手段によって検知されると、当該被着体WKが保持部材31上方の所定位置で停止する。次いで、繰出手段10が回動モータ13を駆動し、原反RSを所定量繰り出すとともに、剥離シートRLに張力を付与し、剥離シートRLを後退部23に沿って食い込むように折り曲げる。これにより、図2(A)に示すように、接着シートASの前後両端部が剥離シートRLに仮着した状態となる一方、接着シートASにおける後退部23に位置する中央部分が剥離シートRLから剥離された状態となる。そして、押圧手段30が直動モータ32を駆動し、保持部材31を上昇させて保持部材31を第1擬似接着剤層AP1に当接させた後、吸引手段34を駆動し、保持面31Aで接着シートASの中央部分を吸着保持する。
この後、押圧手段30が直動モータ32を駆動し、図1中二点鎖線で示すように、接着シートASを被着体WKの下面に押圧して貼付した後、吸引手段34の駆動を停止するとともに、リニアモータ33を駆動し、図2(B)に示すように、一対の保持部材31を互いに離間する方向にそれぞれ移動させる。これにより、接着シートAS全体に押圧力を付与して当該接着シートASを確実に被着体WKに貼付することができる。
以上のようにして接着シートASが被着体WKに貼付されると、押圧手段30がリニアモータ33を駆動し、一対の保持部材31を互いに当接する方向にそれぞれ移動させた後、直動モータ32を駆動し、保持部材31を図1中実線に示す位置に下降させる。その後、搬送手段CVを駆動し、接着シートASが貼付された被着体WKを別の工程に搬送し、以降上記同様の動作が繰り返される。
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、接着シートASを剥離シートRLから部分的に剥離し、この部分的に剥離した位置を保持部材31で保持するので、押圧手段30に接着シートASを確実に受け渡すことができ、接着シートASが押圧手段30に渡らずに落下することや、剥離手段20で剥離されることなく剥離シートRLと共に巻き取られることを防止でき、接着シートASが被着体WKに貼付できなくなることを防止することができる。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質等の限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、剥離手段20において、折曲端縁21は、少なくとも一部に後退部23を有していればよく、折曲端縁21に後退部23を複数設けてもよい。また、後退部23としては、原反RSの繰出方向上流側に後退した形状であれば、平面視C字状やU字状などのいずれの形状を採用してもよい。さらに、剥離手段20として、屈曲により後退部を構成する棒状の屈曲部材を用いたり、外周面に凹凸を有し、当該凹凸により後退部を構成する剥離ローラを用いたりしてもよい。
また、押圧手段30は、保持部材31を1つとし、保持面31Aで吸着保持した接着シートASを被着体WKに押圧した後、当該保持部材31をリニアモータ33で接着シートASの前後両端に移動させて当該接着シートAS全体に押圧力を付与して貼付するように構成してもよい。
さらに、前記実施形態のように、接着シートAS全体に押圧力を付与して貼付した後、再度、接着シートASを被着体WKに押圧した状態のまま保持部材31を互いに接近する方向にそれぞれ移動させ、接着シートASに押圧力を付与する構成としてもよい。
また、保持部材31を被着体WKから所定間隔離れた位置で停止させ、保持部材31の吸引孔34Aから空気やガスなどの気体を吹き出し、気体の吹付けにより接着シートASを押圧してもよいし、他の押圧手段を設け、保持部材31が保持されていない部分の接着シートASを被着体WKに押圧するようにしてもよい。
さらに、吸引手段34に代えて接着シートASの接着剤層ADより接着性が弱い粘着層を保持面31Aに設けて接着シートASを接着保持してもよいし、静電チャックを保持面31Aに設けてもよい。
また、シート貼付装置1全体を天地反転して配置し、搬送手段CVで搬送されてくる被着体WKの上面に接着シートASを貼付するように構成してもよい。
さらに、接着シートASの種別や材質などは、特に限定されず、例えば、基材シートBSと接着剤層ADとの間に設けられる中間層を有するものや、他の層を有する等3層以上のものでもよい。被着体WKが適宜な物品(例えば、段ボールケースや樹脂容器等)の場合、接着シートASは、装飾用や品質表示用のラベルであってもよい。また、被着体WKが半導体ウェハの場合、シリコン半導体ウェハや化合物半導体ウェハ等が例示でき、このような半導体ウェハに貼付する接着シートASは、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルムに限らず、その他の任意のシート、フィルム、テープ等、任意の用途、形状のシート等が適用できる。さらに、被着体WKが光ディスクの基板であって、接着シートASが記録層を構成する樹脂層を有したものであってもよい。以上のように、被着体WKとしては、ガラス板、鋼板、樹脂板、基板等や、その他の部材のみならず、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。また、接着シートASは、剥離シートRLに接着剤層を介して仮着されたものであってもよい。さらに、接着シートASは、折曲端縁21の左端から後退部23の右端までの寸法よりも大きい左右幅の寸法を有するものであってもよいし、折曲端縁21の左端よりも左側に突出する左右幅を有するものであってもよい。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ、チャックシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的または間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
1 シート貼付装置
10 繰出手段
20 剥離手段
23 後退部
30 押圧手段
31 保持部材
33 リニアモータ(開閉手段)
AS 接着シート
RL 剥離シート
RS 原反
WK 被着体

Claims (3)

  1. 接着シートが帯状の剥離シートに仮着された原反を繰り出す繰出手段と、
    前記剥離シートを折り曲げて当該剥離シートから前記接着シートを剥離する剥離手段と、
    前記接着シートを保持する保持部材を有し、当該保持部材で保持した接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備え、
    前記剥離手段は、前記原反の繰出方向上流側に後退した後退部を有し、当該後退部で前記剥離シートから前記接着シートの一部を剥離可能に設けられ、
    前記保持部材は、前記後退部内に配置可能に設けられ、前記剥離シートから一部が剥離された接着シートを保持することを特徴とするシート貼付装置。
  2. 前記保持部材は、前記原反の繰出し方向に直交する原反の幅方向に複数並設され、
    前記押圧手段は、前記複数の保持部材を互いに近接離間方向に移動させる開閉手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
  3. 接着シートが帯状の剥離シートに仮着された原反を繰り出す工程と、
    繰り出された前記原反の剥離シートを当該原反の繰出方向上流側に後退した後退部内に折り曲げ、前記剥離シートから前記接着シートの一部を剥離する工程と、
    剥離された接着シートの一部を後退部内で保持する工程と、
    保持した接着シートを被着体に押圧して貼付する工程とを実施することを特徴とするシート貼付方法。
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