JP2014081447A - 光ファイバカッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバの曲げ応力及び張力を安定させて切断面の形状を一定に近づけ、所望の切断面を得るための調整を容易に行い得る光ファイバカッタを提供する。
【解決手段】光ファイバカッタ1Aは、光ファイバ60をクランプするクランプ機構と、カッタ本体に移動可能に取り付けられたスライダ12と、スライダ12に取り付けられた丸刃部材19と、丸刃部材19により傷が付けられた光ファイバ60に押し当てられ、曲げを付与して光ファイバ60を切断する上部アンビル23と、上部アンビル23の押当位置とは異なる位置において上部アンビル23とは逆の方向から光ファイバ60に当接する下部アンビル25とを備える。光ファイバ60がクランプされた後のスライダ12の移動に連動して、丸刃部材19による付傷、下部アンビル25の移動、及び光ファイバ60への上部アンビル23の押し当てが順次行われる。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ファイバカッタに関するものである。
特許文献1及び2には、軸方向に垂直な面に対して傾斜する切断面でもって光ファイバを切断するための装置が記載されている。特許文献1に記載された装置は、切断対象である光ファイバをクランプするための一対のブロックと、該一対のブロックとの間に光ファイバを挟み、伸張方向に力を付与しつつクランプするばね手段とを備えている。また、この装置は、光ファイバに曲げを付与するアンビルを備えており、アンビルと上記ばね手段とが一体に構成されている。
また、特許文献2に記載された装置は、切断対象である光ファイバを保持するクランプ機構と、光ファイバを切断するための切断刃と、光ファイバに押し当てられて光ファイバに曲げを付与するアンビルとを備えている。この装置では、クランプ機構とアンビルとが一体に構成されており、光ファイバのクランプと同時にアンビルが光ファイバに押し当てられる。そして、アンビルによって光ファイバが曲げられることにより、光ファイバに切断刃が当たって光ファイバが切断される。更に、この装置では、アンビルの先端形状を工夫することにより、光ファイバの切断面を軸方向に垂直な面に対して傾斜させている。
米国特許第6578747号明細書 米国特許第8069691号明細書
光ファイバの軸方向に垂直な面に対して傾斜した切断面でもって光ファイバを切断する光ファイバカッタが知られている。このような光ファイバカッタとして、特許文献1,2に記載された装置のように、光ファイバを押さえるクランプ機構と、光ファイバに曲げを付与するアンビルとが一体に構成されたものがある。このような装置では、例えばクランプ機構とアンビルとを先端付近に有する可倒式のレバーが装置本体に取り付けられており、装置本体とレバーとの間に配置された光ファイバに向けてレバーを倒し込むことにより、光ファイバのクランプと、アンビルによる光ファイバの曲げとを同時に行う。また、このとき、アンビルによる曲げの頂点から少し離れた位置で光ファイバに刃が当てられることによって、光ファイバの切断面を軸方向に対して傾斜させることができる。
しかしながら、このような構造では、次のような問題がある。すなわち、クランプ機構とアンビルとが一体として構成されているので、光ファイバを切断する際、光ファイバの曲げ応力と張力とが同時に変化する。したがって、この装置を操作する者によって力加減が微妙に異なると、その力加減の違いが光ファイバの曲げ応力と張力とのバランスに影響し、切断面の形状が不安定になり易い。また、クランプ機構とアンビルとが一体として構成されている場合、これらのうち一方を調整すると他方の動作にも影響を及ぼすため、所望の切断面が得られるようにこれらを調整することは容易ではない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、光ファイバの曲げ応力及び張力を安定させて切断面の形状を一定に近づけることができ、且つ、所望の切断面を得るための調整を容易に行うことができる光ファイバカッタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明による光ファイバカッタは、軸方向に垂直な面に対して傾斜する切断面で光ファイバを切断する光ファイバカッタであって、光ファイバが載置されるカッタ本体と、光ファイバの第1クランプ位置及び第2クランプ位置において光ファイバをクランプするクランプ機構と、カッタ本体に移動可能に取り付けられたスライダと、スライダに取り付けられ、光ファイバの第1クランプ位置と第2クランプ位置との間の切断予定位置に傷を付ける刃部材と、刃部材により傷が付けられた光ファイバの切断予定位置と第1クランプ位置又は第2クランプ位置との間の押当位置に押し当てられ、曲げを付与することにより切断予定位置で光ファイバを切断する第1アンビルと、第1アンビルの押当位置とは異なる位置であって切断予定位置と第1クランプ位置又は第2クランプ位置との間の当接位置において、第1アンビルとは逆の方向から光ファイバに当接する第2アンビルとを備え、クランプ機構によって光ファイバがクランプされた後のスライダの移動に連動して、刃部材による付傷、第2アンビルの光ファイバと対向する位置への移動、及び光ファイバへの第1アンビルの押し当てが順次行われることを特徴とする。
この光ファイバカッタでは、第1アンビル及び第2アンビルが、クランプ機構によって光ファイバをクランプした後に行われる、スライダの移動に連動して動く。すなわち、特許文献1,2に記載された装置と異なり、この光ファイバカッタでは、クランプ機構と第1アンビル及び第2アンビルとが互いに独立して設けられている。したがって、クランプ機構の動作と第1アンビル及び第2アンビルの動作とが相互に影響しないので、クランプ機構と第1アンビル及び第2アンビルとをそれぞれ独立して調整することができる。故に、所望の切断面が得られるようにこれらを容易に調整することができる。
また、この光ファイバカッタでは、スライダの移動に連動して、刃部材による付傷、第2アンビルの光ファイバと対向する位置への移動、及び光ファイバへの第1アンビルの押し当てが順次行われる。このような連動機構を備えることによって、装置を操作する者による力加減のばらつきの影響を抑え、光ファイバの曲げ応力及び張力を安定させることができる。したがって、上記の光ファイバカッタによれば、切断面の形状を一定に近づけることができる。
また、この光ファイバカッタは、光ファイバに曲げを付与する第1アンビルに加えて、第2アンビルを備えている。この第2アンビルは、第1アンビルの押当位置とは異なる位置において、第1アンビルとは逆の方向から光ファイバに当接する。これにより、所望の曲げ応力および張力を生じさせるための第1アンビルの動作距離をより短くできるので、短時間で安定した曲げ応力および張力を光ファイバに付与することができる。
また、光ファイバカッタは、第2アンビルが、スライダに対してスライド可能に取り付けられており、スライダの移動の途中でカッタ本体の一部に当接することにより光ファイバとの対向位置で停止することを特徴としてもよい。このような機構により、刃部材による付傷の後に、第2アンビルを光ファイバと対向する位置へ好適に移動および停止させることができる。
また、光ファイバカッタは、スライダが、光ファイバへの第1アンビルの押し当て方向と交差する当接面を有しており、第1アンビルが、光ファイバに向けて付勢された状態で当接面に当接する当接部を有しており、スライダの移動によって、第2アンビルの停止の後に当接面と当接部との当接状態が解除され、第1アンビルが光ファイバに押し当てられることを特徴としてもよい。このような機構により、第2アンビルが光ファイバと対向する位置へ移動した後のタイミングで、第1アンビルを光ファイバに好適に押し当てることができる。
また、光ファイバカッタは、クランプ機構の第1クランプ位置と第2クランプ位置との間隔が一定であり、第1アンビル及び第2アンビルの動作のみによって光ファイバに曲げ及び張力が付与されることを特徴としてもよい。これにより、クランプ機構の調整を行うことなく、第1アンビル及び第2アンビルの調整のみによって光ファイバの曲げ応力および張力を容易に調整することができる。
また、光ファイバカッタは、第1アンビルが光ファイバの切断予定位置に押し当てられるように切断予定位置と第1アンビルとの相対位置を変更可能であることを特徴としてもよい。これにより、光ファイバの軸方向に垂直な面に対して傾斜した切断面と、軸方向に垂直な切断面とを選択することが可能な光ファイバカッタを容易に実現できる。
また、光ファイバカッタは、カッタ本体が、光ファイバの軸方向の角度を規定するファイバガイド部を更に有することを特徴としてもよい。これにより、刃部材に対する光ファイバの軸方向の角度を安定させ、切断面の品質を安定させることができる。この場合、ファイバガイド部は、光ファイバの切断予定位置を挟んだ両側に設けられていることが好ましい。
本発明の光ファイバカッタによれば、光ファイバの曲げ応力及び張力を安定させて切断面の形状を一定に近づけることができ、且つ、所望の切断面を得るための調整を容易に行うことができる。
図1は、本発明による光ファイバカッタの一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示される光ファイバカッタの主要部を拡大して示す斜視図である。 図3は、図2に示される主要部のカッタ本体を省略した図である。 図4は、光ファイバカッタの動作を模式的に示す図である。 図5は、光ファイバカッタの動作を模式的に示す図である。 図6は、光ファイバの軸方向と直交する方向から見た、光ファイバカッタの主要部の側断面図である。 図7は、光ファイバの軸方向と直交する方向から見た、光ファイバカッタの主要部の側断面図である。 図8は、光ファイバカッタの主要部を拡大して示す斜視図である。 図9は、図8に示される主要部のカッタ本体を省略した図である。 図10は、光ファイバの軸方向と直交する方向から見た、光ファイバカッタの主要部の側断面図である。 図11は、光ファイバカッタの主要部を拡大して示す斜視図である。 図12は、光ファイバの軸方向と直交する方向から見た、光ファイバカッタの主要部の側断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による光ファイバカッタの実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明による光ファイバカッタの一実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示される光ファイバカッタの主要部を拡大して示す斜視図である。図3は、図2に示される主要部のカッタ本体2を省略した図である。本実施形態の光ファイバカッタ1Aは、光ファイバ60(図2及び図3を参照)を、その軸方向に垂直な面に対して傾斜した切断面でもって切断するための装置である。
図1に示されるように、光ファイバカッタ1Aは、光ファイバ60が載置されるカッタ本体2と、このカッタ本体2に支軸部3を介して開閉自在に連結された蓋部4とを備えている。蓋部4の先端部(前端部)には、取っ手40が取り付けられている。カッタ本体2は、基台5と、この基台5の上方に配置された載置台6と、基台5と載置台6とを繋ぐ連結部7とを有している。
載置台6の上面には、切断すべき光ファイバ60を保持するファイバホルダを位置決めする略矩形凹状のホルダガイド部9が形成されている。載置台6におけるホルダガイド部9に隣接した部位には、カッタ本体2の前後方向(載置台6上に置かれた光ファイバ60の軸方向に直交する方向)に延びる露出孔6aが形成されている。また、載置台6の上面には、一対のゴム付きの下クランプ10a及び10b(図2を参照)が露出孔6aを挟んだ両側に固定されている。
カッタ本体2には、スライダ12が前後方向に移動可能に取り付けられている。スライダ12は、基台5と載置台6との間の空間に配置されている。連結部7の一側面には、前後方向に延びる断面U字状のガイドレールが取り付けられている。また、スライダ12の裏面には、ボールスライドを介してガイドレールに摺動可能に支持されるガイドブロックが取り付けられている。これにより、スライダ12は、ガイドレールに沿って前後方向に移動する。
スライダ12の正面には、丸刃取付部材17が固定されている。丸刃取付部材17には、光ファイバに傷を付けるための刃部材として、円盤状の丸刃部材19が回転可能に取り付けられている。丸刃部材19は、上記の露出孔6aから上方に僅かに突出するように丸刃取付部材17に取り付けられている。スライダ12の上部には、スライダ12の移動方向に沿って延びる当接面21を有する板状部材が、丸刃部材19に隣接して配置されている。
蓋部4の裏面には、上部アンビル23が取り付けられている。上部アンビル23は、本実施形態における第1アンビルであって、丸刃部材19により傷が付けられた光ファイバ60に曲げを付与することにより光ファイバ60を切断する部材である。本実施形態の上部アンビル23は、光ファイバ60の上方から光ファイバ60に押し当てられる。また、上部アンビル23は、図示しないコイルバネによって光ファイバ60に向けて付勢されている。更に、上部アンビル23には突起状の当接部37が固定されており、当接部37は、蓋部4がカッタ本体2に対して閉じられた時に当接面21に当接することにより、光ファイバ60に向けて上部アンビル23が付勢される状態を維持する。この当接部37が当接面21に当接しているときは、上部アンビル23は光ファイバ60に接触しない。そして、スライダ12の移動によって当接部37と当接面21との当接状態が解除されると、付勢された上部アンビル23が光ファイバ60に押し当てられる。
スライダ12には、下部アンビル25が取り付けられている。下部アンビル25は、本実施形態における第2アンビルであって、上部アンビル23の押当位置とは異なる光ファイバ60の軸方向位置において、上部アンビル23とは逆の方向から(本実施形態では下方から)光ファイバ60に当接する部材である。下部アンビル25は、スライダ12に対して、スライダ12の移動方向に弾性的にスライド可能なように取り付けられている。すなわち、下部アンビル25は、スライダ12に対してコイルばね(不図示)を介して結合されており、スライダ12の移動の途中まではスライダ12と共に移動し、カッタ本体2の一部(本実施形態では下クランプ10bの側面)に当接すると、コイルばねを伸張させつつ光ファイバ60との対向位置で停止する。
蓋部4の裏面には、一対のゴム付きの上クランプ11a及び11bが、上部アンビル23を挟んだ両側に固定されている。各上クランプ11a及び11bは、下クランプ10a及び10bとともに本実施形態のクランプ機構を構成しており、下クランプ10a及び10bと協働して、載置台6上に置かれた光ファイバ60をクランプする。より詳細には、蓋部4が閉じられた際に、上クランプ11aと下クランプ10aとが、光ファイバ60の第1クランプ位置において光ファイバ60をクランプし、上クランプ11bと下クランプ10bとが、光ファイバ60の第2クランプ位置において光ファイバ60をクランプする。
カッタ本体2には、丸刃部材19に対する光ファイバ60の軸方向の角度を規定するためのファイバガイド部44が設けられている。ファイバガイド部44は、例えばV溝やガイドピン構造を有する部材によって構成され、好ましくは光ファイバ60の切断予定位置を挟んだ両側に設けられる。このようなファイバガイド部44によって、丸刃部材19に対する光ファイバ60の軸方向の角度を安定させ、切断面の品質を安定させることができる。
以上の構成を備える光ファイバカッタ1Aの動作について説明する。先ず、図4及び図5を参照しながら、光ファイバカッタ1Aの基本的な動作について説明する。図4及び図5は、光ファイバカッタ1Aの動作を模式的に示す図であって、光ファイバ60の軸方向から見た、上部アンビル23、下部アンビル25、丸刃部材19、及びコイルばね41の相対的な位置関係を概略的に示している。
まず、図4(a)に示されるように、カッタ本体2の載置台6に光ファイバ60を載置するとともに、スライダ12をカッタ本体2における前方の位置に移動させておく。この状態で、蓋部4を閉じて光ファイバ60をクランプする。このとき、上部アンビル23は光ファイバ60の上方で待機している。次に、図4(b)に示されるように、スライダ12をカッタ本体2に対して後方に移動させる。すると、丸刃部材19が光ファイバ60に接触することで、光ファイバ60に傷が付けられる。そして、スライダ12を更に後方に移動させると、図5(a)に示されるように、下部アンビル25が光ファイバ60と対向した位置で停止する。最後に、スライダ12を更に後方に移動させると、図5(b)に示されるように、上部アンビル23が下降して光ファイバ60に押し当たり、光ファイバ60に曲げが付与される。これにより、傷を起点として光ファイバ60が劈開し、切断される。
このように、光ファイバカッタ1Aでは、光ファイバ60がクランプされた後のスライダ12の移動に連動して、丸刃部材19による付傷、下部アンビル25の光ファイバ60と対向する位置への移動及び停止、並びに光ファイバ60への上部アンビル23の押し当てが順次行われる。
上述した光ファイバカッタ1Aの動作を、図1〜図3および図6〜図12を参照して、更に詳細に説明する。まず、図1を参照して、光ファイバ60をファイバホルダに保持した後、蓋部4を開いた状態で、カッタ本体2の載置台6に設けられたホルダガイド部9にファイバホルダをセットする。次に、スライダ12がカッタ本体2に対して最も前方の位置(初期位置)にある状態において、蓋部4を閉じる。すると、図6に示されるように、光ファイバ60の第1クランプ位置F1が下クランプ10aと上クランプ11aとにより挟み込まれ、クランプされる。また、光ファイバ60の第2クランプ位置F2が下クランプ10bと上クランプ11bとにより挟み込まれ、クランプされる。また、このとき、上部アンビル23に固定された当接部37がスライダ12の当接面21に当接し、上部アンビル23がバネの付勢力に抗した状態で保持される。
次に、スライダ12をカッタ本体2に対して後方に移動させる。このとき、図7に示されるように、丸刃部材19が光ファイバ60に接触することで、光ファイバ60の切断予定位置F3に傷が付けられる。
続いて、スライダ12をカッタ本体2の更に後方に移動させる。このとき、図8〜図10に示されるように、下部アンビル25がカッタ本体2の一部に当接して停止する。例えば、図8及び図9を参照すると、L字型の平面形状に成形された下部アンビル25の側面のうちスライダ12の移動方向に垂直な側面が、下クランプ10bを構成する部材の側面に当接している。これにより、下部アンビル25が停止するとともに、下部アンビル25の一部が光ファイバ60と対向する。なお、図10に示されるように、このとき当接部37は当接面21に未だ当接しており、上部アンビル23がバネの付勢力に抗した状態で保持されている。
続いて、スライダ12をカッタ本体2の更に後方に移動させる。このとき、図11及び図12に示されるように、当接面21の終端が当接部37を通過することで当接面21と当接部37との当接状態が解除され、上部アンビル23がバネの付勢力によって下方へ突出する。これにより、上部アンビル23の下端が光ファイバ60に押し当てられ、光ファイバ60に曲げが付与される。なお、本実施形態において、光ファイバ60における上部アンビル23の押当位置F4は第1クランプ位置F1と切断予定位置F3との間にあるが、押当位置F4は第2クランプ位置F2と切断予定位置F3との間にあってもよい。その場合、上部アンビル23と下部アンビル25とがファイバ60を挟んで互いに対向した向きにあり、且つ、切断予定位置F3が押当位置F4と当接位置F5との間に位置することが必要である。
また、このとき、図11及び図12に示されるように、下部アンビル25が光ファイバ60と対向した状態で停止しているので、下部アンビル25が上部アンビル23とは逆の方向から光ファイバ60に当接する。なお、下部アンビル25と光ファイバ60との当接位置F5は、上記の押当位置F4とは異なる位置であって、且つ、切断予定位置F3と第1クランプ位置F1又は第2クランプ位置F2との間の位置である。また、切断予定位置F3は、当接位置F5と押当位置F4との間に位置する。
上部アンビル23によって光ファイバ60に曲げが付与される際、光ファイバ60はクランプされているため光ファイバ60には張力が付与される。その結果、光ファイバ60に付けられた傷を起点として光ファイバ60が劈開し、切断される。また、切断予定位置F3に対して押当位置F4が光軸方向に僅かにずれているので、光ファイバ60の光軸方向に垂直な面に対して傾斜した切断面が得られる。
以上に説明した光ファイバカッタ1Aによる効果について述べる。本実施形態の光ファイバカッタ1Aでは、上部アンビル23及び下部アンビル25が、クランプ機構(下クランプ10a,10b及び上クランプ11a,11b)によって光ファイバ60をクランプした後に行われる、スライダ12の移動に連動して動く。すなわち、特許文献1,2に記載された装置と異なり、この光ファイバカッタ1Aでは、クランプ機構と上部アンビル23及び下部アンビル25とが互いに独立して設けられている。したがって、クランプ機構の動作と上部アンビル23及び下部アンビル25の動作とが相互に影響しないので、クランプ機構と上部アンビル23及び下部アンビル25とをそれぞれ独立して調整することができる。故に、所望の切断面が得られるようにこれらを容易に調整することができる。
また、この光ファイバカッタ1Aでは、スライダ12の移動に連動して、丸刃部材19による付傷、下部アンビル25の光ファイバ60と対向する位置への移動、及び光ファイバ60への上部アンビル23の押し当てが順次行われる。このような連動機構を備えることによって、光ファイバカッタ1Aを操作する者による力加減のばらつきの影響を抑え、光ファイバ60の曲げ応力及び張力を安定させることができる。したがって、本実施形態の光ファイバカッタ1Aによれば、切断面の形状を一定に近づけることができる。
また、この光ファイバカッタ1Aは、光ファイバ60に曲げを付与する上部アンビル23に加えて、下部アンビル25を備えている。この下部アンビル25は、上部アンビル23の押当位置F4とは異なる位置F5において、上部アンビル23とは逆の方向から光ファイバ60に当接する。これにより、所望の曲げ応力および張力を生じさせるための上部アンビル23の動作距離をより短くできるので、傷を起点とする劈開の進行時に、短時間で安定した曲げ応力および張力を光ファイバ60にバランス良く付与することができ、切断面の品質を更に安定させることができる。
また、本実施形態のように、下部アンビル25は、スライダ12に対してスライド可能なように取り付けられており、スライダ12の移動の途中でカッタ本体2の一部に当接することにより光ファイバ60との対向位置で停止することが好ましい。このような機構により、丸刃部材19による付傷の後に、下部アンビル25を光ファイバ60と対向する位置へ好適に移動および停止させることができる。
また、本実施形態のように、スライダ12の移動によって、下部アンビル25の停止の後に当接面21と当接部37との当接状態が解除され、上部アンビル23が光ファイバ60に押し当てられることが好ましい。このような機構により、下部アンビル25が光ファイバ60と対向する位置へ移動した後のタイミングで、上部アンビル23を光ファイバ60に好適に押し当てることができる。なお、本実施形態では当接面21がスライダ12の移動方向に沿っているが、当接面21は、光ファイバ60への第1アンビル23の押し当て方向と交差する面であればよく、例えばスライダの移動方向に対して傾斜している面であってもよい。
また、本実施形態では、クランプ機構の第1クランプ位置F1と第2クランプ位置F2との間隔が一定であり、上部アンビル23及び下部アンビル25の動作のみによって光ファイバ60に曲げ及び張力が付与される。これにより、クランプ機構の調整を行うことなく、上部アンビル23及び下部アンビル25の調整のみによって光ファイバ60の曲げ応力および張力を容易に調整することができる。
また、本実施形態の光ファイバカッタ1Aにおいて、上部アンビル23が光ファイバ60の切断予定位置F3に押し当てられるように、切断予定位置F3と上部アンビル23との相対位置が変更可能であってもよい。これにより、光ファイバ60の軸方向に垂直な面に対して傾斜した切断面と、軸方向に垂直な切断面とを選択することが可能な光ファイバカッタを容易に実現できる。
本発明による光ファイバカッタは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、スライダの移動に連動した刃部材による付傷、第2アンビルの移動、及び光ファイバへの第1アンビルの押し当てのための機構は、上記実施形態に例示された連動機構に限られるものではなく、他に様々な機構を採用することができる。
1A…光ファイバカッタ、2…カッタ本体、3…支軸部、4…蓋部、5…基台、6…載置台、6a…露出孔、7…連結部、9…ホルダガイド部、10a,10b…下クランプ、11a,11b…上クランプ、12…スライダ、17…丸刃取付部材、19…丸刃部材、21…当接面、23…上部アンビル、25…下部アンビル、37…当接部、40…取っ手、44…ファイバガイド部、60…光ファイバ、F1…第1クランプ位置、F2…第2クランプ位置、F3…切断予定位置、F4…押当位置、F5…当接位置。

Claims (7)

  1. 軸方向に垂直な面に対して傾斜する切断面で光ファイバを切断する光ファイバカッタであって、
    前記光ファイバが載置されるカッタ本体と、
    前記光ファイバの第1クランプ位置及び第2クランプ位置において前記光ファイバをクランプするクランプ機構と、
    前記カッタ本体に移動可能に取り付けられたスライダと、
    前記スライダに取り付けられ、前記光ファイバの前記第1クランプ位置と前記第2クランプ位置との間の切断予定位置に傷を付ける刃部材と、
    前記刃部材により傷が付けられた前記光ファイバの前記切断予定位置と前記第1クランプ位置又は前記第2クランプ位置との間の押当位置に押し当てられ、曲げを付与することにより前記切断予定位置で前記光ファイバを切断する第1アンビルと、
    前記第1アンビルの前記押当位置とは異なる位置であって前記切断予定位置と前記第1クランプ位置又は前記第2クランプ位置との間の当接位置において、前記第1アンビルとは逆の方向から前記光ファイバに当接する第2アンビルと
    を備え、
    前記クランプ機構によって前記光ファイバがクランプされた後の前記スライダの移動に連動して、前記刃部材による付傷、前記第2アンビルの前記光ファイバと対向する位置への移動、及び前記光ファイバへの前記第1アンビルの押し当てが順次行われることを特徴とする、光ファイバカッタ。
  2. 前記第2アンビルが、前記スライダに対してスライド可能に取り付けられており、前記スライダの移動の途中で前記カッタ本体の一部に当接することにより前記光ファイバとの対向位置で停止することを特徴とする、請求項1に記載の光ファイバカッタ。
  3. 前記スライダが、前記光ファイバへの前記第1アンビルの押し当て方向と交差する当接面を有しており、
    前記第1アンビルが、前記光ファイバに向けて付勢された状態で前記当接面に当接する当接部を有しており、
    前記スライダの移動によって、前記第2アンビルの停止の後に前記当接面と前記当接部との当接状態が解除され、前記第1アンビルが前記光ファイバに押し当てられることを特徴とする、請求項2に記載の光ファイバカッタ。
  4. 前記クランプ機構の前記第1クランプ位置と前記第2クランプ位置との間隔が一定であり、
    前記第1アンビル及び前記第2アンビルの動作のみによって前記光ファイバに曲げ及び張力が付与されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  5. 前記第1アンビルが前記光ファイバの前記切断予定位置に押し当てられるように前記切断予定位置と前記第1アンビルとの相対位置を変更可能であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  6. 前記カッタ本体が、前記光ファイバの軸方向の角度を規定するファイバガイド部を更に有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  7. 前記ファイバガイド部が、前記光ファイバの前記切断予定位置を挟んだ両側に設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の光ファイバカッタ。
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