JP2014080466A - 熱線遮蔽組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】可視光線の透過率が高く近赤外線のカット率が高い熱線遮蔽組成物を提供する。
【解決手段】本発明の熱線遮蔽組成物は、ITO粉末が0.1〜50質量%の範囲で分散してなる分散液に、ジイモニウム系色素、フタロシアニン系色素及びジチオール金属錯体色素からなる群より選ばれた1種又は2種以上の近赤外線吸収色素を前記分散液100質量%に対して0.01〜0.5質量%の範囲で混合して構成される。前記ITO粉末は4.0eV〜4.5eVの範囲のバンドギャップを有するITO膜の製造に用いられる。
【選択図】なし

Description

本発明は、可視光線の透過率が高く、近赤外線のカット率が高い、ITO粉末を含む熱線遮蔽組成物に関する。更に詳しくは赤外線吸収用塗料の原料として好適な熱線遮蔽組成物に関するものである。本明細書において、ITOとはインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide)をいう。
従来、ITO膜はITO粒子を用いた光学膜であって、バンドギャップが約3.75eVであり、可視光の領域で高い透明性を有している(例えば、特許文献1参照。)。このためITO膜は、液晶ディスプレーの透明電極(例えば、特許文献2参照。)や、熱線遮断効果の高い熱線遮蔽材料(例えば、特許文献3参照。)などの優れた光学特性を求められる分野に多く用いられている。可視光の領域での高い透明性と熱線遮断効果からITOを含む塗料(以下、ITO塗料という。)は、建築物のガラスや自動車のガラスに好適に用いられている。そのため、近年における夏季の節電要請に対して、この種の塗料、特に塗料を構成する熱線遮蔽組成物には可視光線の高い透過率と近赤外線の高いカット率が求められている。
特開2009−032699号公報(段落[0009]) 特開2005−054273号公報(段落[0006]) 特開2011−116623号公報(段落[0002])
従来のITO塗料において、言い換えればこの塗料に含まれる熱線遮蔽組成物において、可視光線の透過率が高い特性と近赤外線のカット率が高い特性を兼ね備えた、上記要求に応えるものは存在しなかった。
本発明の目的は、可視光線の透過率が高く、近赤外線のカット率が高い、熱線遮蔽組成物を提供することにある。また本発明の別の目的は、この熱線遮蔽組成物を含むITO塗料を提供することにある。
本発明の第1の観点は、ITO粉末が0.1〜50質量%の範囲で分散してなる分散液に、ジイモニウム系色素、フタロシアニン系色素及びジチオール金属錯体色素からなる群より選ばれた1種又は2種以上の近赤外線吸収色素を前記分散液100質量%に対して0.01〜0.5質量%の範囲で混合して構成され、前記ITO粉末が4.0eV〜4.5eVの範囲のバンドギャップを有するITO膜の製造に用いられることを特徴とする熱線遮蔽組成物である。
また本発明の第2の観点は、第1の観点の発明であって、第1の観点の熱線遮蔽組成物とバインダと溶媒とを含むITO塗料である。
また本発明の第3の観点は、第2の観点のITO塗料を透明な基材に塗工して熱線遮蔽膜を形成する方法である。
更に本発明の第4の観点は、第1の観点の熱線遮蔽組成物をフィルム形成用組成物に均一に混合し、その混合物をフィルム成形して熱線遮蔽フィルムを形成する方法である。
本発明の第1の観点の熱線遮蔽組成物は、従来の約3.75eVの光学バンドギャップをより高エネルギー側に遷移させたITO膜の製造に用いられるITO粉末を原料とするため、可視光線の透過率を高くすることができ、また近赤外線吸収色素を混合しているため、近赤外線のカット率を高くすることができる。具体的には、本発明の熱線遮蔽組成物は、可視光線の透過率が90%以上であり、波長900nmでの近赤外線の透過率が55%以下であり、波長1100nmでの近赤外線の透過率が16.5%以下であり、かつ波長1300nmでの近赤外線の透過率が0.4%以下である特徴を有する。
本発明の第2の観点のITO塗料は、建築物のガラスや自動車のガラスに塗工したときに、可視光線の透過率が高く、また近赤外線のカット率が高く、夏季において室内又は車内を明るくした状態で室内又は車内の温度上昇を抑制することができる。
本発明の第3の観点の方法は、建築物や自動車のガラス又は各種フィルムの表面に第2の観点のITO塗料を塗工することにより簡便に熱線遮蔽膜を形成することができる。
本発明の第4の観点の方法は、フィルム形成用組成物に第1の観点の熱線遮蔽組成物を混ぜ込んでその混合物をフィルム成形することにより熱線遮蔽効果のあるフィルムを簡便に形成することができる。
次に本発明を実施するための最良の形態を説明する。本発明の熱線遮蔽組成物は、4.0eV〜4.5eV、好ましくは4.0〜4.35eVの範囲のバンドギャップを有するITO膜の製造に用いられるITO粉末の分散液に、ジイモニウム系色素、フタロシアニン系色素及びジチオール金属錯体色素からなる群より選ばれた1種又は2種以上の近赤外線吸収色素が分散して構成される。バンドギャップが4.0eV未満では、可視光領域の透過率が十分に向上せず、またバンドギャップの上限値の4.5eVは現在の技術で到達し得る最高値である。このITO膜を製造に用いられるITO粉末は、濃青色(L***表色系において、L*=30以下、a*<0、b*<0)の色調を有する。このITO粉末が0.7質量%〜1.2質量%の濃度範囲で分散した分散液に上記近赤外線吸収色素が分散した熱線遮蔽組成物について、光路長1mmガラスセルを用いてその光学特性を測定したときには、可視光線の透過率が90%以上であり、波長900nmでの近赤外線の透過率が55%以下であり、波長1100nmでの近赤外線の透過率が16.5%以下であり、かつ波長1300nmでの近赤外線の透過率が0.4%以下である熱線遮蔽効果を有する。
本発明のITO膜の製造に用いられるITO粉末は、以下の4つの方法で製造された表面改質処理したITO粉末である。表面改質処理することによってこのITO粉末を用いて製造された熱線遮蔽組成物の可視光領域の透過率を上げることができる。
<ITO粉末の製造方法>
(1)第1の製造方法
3価インジウム化合物と2価錫化合物は溶液中においてアルカリの存在下で沈殿し、インジウムと錫の共沈水酸化物を生成する。このとき、溶液のpHを4.0〜9.3、好ましくはpH6.0〜8.0、液温を5℃以上、好ましくは液温10℃〜80℃に調整することによって、乾燥粉末が山吹色から柿色の色調を有するインジウム錫の共沈水酸化物を沈澱させることができる。この山吹色から柿色の色調を有する水酸化物は、従来の白色のインジウム錫水酸化物よりも結晶性に優れている。反応時の液性をpH4.0〜9.3に調整するには、例えば、3塩化インジウム(InCl3)と2塩化錫(SnCl2・2H2O)の混合水溶液を用い、この混合水溶液とアルカリ水溶液とを同時に水に滴下して上記pH範囲に調整することが好ましい。或いは、アルカリ水溶液に上記混合液を滴下する。アルカリ水溶液としてはアンモニア(NH3)水、炭酸水素アンモニウム(NH4HCO3)水などが用いられる。
上記共沈インジウム錫水酸化物の生成後、この沈殿物を純水で洗浄し、上澄み液の抵抗率が5000Ω・cm以上、好ましくは50000Ω・cm以上になるまで洗浄する。上澄み液の抵抗率が5000Ω・cmより低いと塩素等の不純物が十分に除去されておらず、高純度のインジウム錫酸化物粉末を得ることができない。抵抗率が5000Ω・cm以上となった上記沈殿物の上澄み液を捨て、粘度の高いスラリー状にして、このスラリーを撹拌しながら、126〜365nmの範囲の紫外線を1〜50時間の範囲で照射する。紫外線の波長が下限値未満では汎用性のある紫外線照射装置を用いることができず、上限値を越えると上記沈殿物の紫外線吸収が乏しく、紫外線を照射する効果が得られなくなる。その照射時間が下限値未満では上記沈殿物の紫外線吸収が乏しく、紫外線を照射する効果が得られなくなり、その上限値を越えて紫外線を照射してもその効果が得られない。
紫外線を照射した後、スラリー状のインジウム錫水酸化物を大気中、好ましくは窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下、100〜200℃の範囲で2〜24時間乾燥した後、大気中250〜800℃の範囲で0.5〜6時間焼成する。この焼成により形成された凝集体をハンマーミルやボールミルなどを用いて粉砕してほぐし、ITO粉末を得る。このITO粉末を50〜95質量部の無水エタノールと5〜50質量部の蒸留水を混合した表面処理液に入れて含浸させた後、ガラスシャーレに入れて窒素ガス雰囲気下、200〜400℃の範囲で0.5〜5時間加熱すると、表面改質処理したITO粉末が得られる。
(2)第2の製造方法
第1の製造方法で得られたインジウム錫共沈水酸化物である沈殿物の上澄み液を捨ててスラリー状のインジウム錫水酸化物を得た後、管の長手方向を鉛直にして配置した、250〜800℃の範囲に加熱した管状炉の内部にキャリアガスであるN2ガスを流通させている状態で、スラリー状のインジウム錫水酸化物を40kHz〜2MHzの超音波によりガス化して流通しているN2ガスに噴霧する。超音波の周波数が下限値未満では、霧化されたインジウム錫水酸化物を含む液滴が大きく、液滴中のインジウム錫水酸化物の含有量が多いため、熱分解する際に、ITOが焼結し粗大化してしまう不具合があり、上限値を越えると霧化する効率が悪くなる不具合がある。これによりインジウム錫水酸化物が管状炉内で熱分解して管状炉の排出口より表面改質処理したITO粉末が得られる。
(3)第3の製造方法
第1の製造方法で得られたインジウム錫共沈水酸化物である沈殿物の上澄み液を捨ててスラリー状のインジウム錫水酸化物を得た後、このインジウム錫水酸化物を大気中、好ましくは窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下、100〜200℃の範囲で2〜24時間乾燥してインジウム錫水酸化物粉末を得る。このインジウム錫水酸化物粉末の分散溶液にレーザー光を照射する。この方法で用いることのできるレーザーの種類は、高強度のパルス光を発生できるレーザーであればよく、例えば、Nd:YAGレーザー、エキシマレーザー、Tiサファイアレーザーを用いることができ、Nd:YAGレーザーが好ましい。レーザー光の照射強度は溶液中のインジウム錫水酸化物がレーザー光照射を受けてアブレーションができるのに十分に足りる強度があれば良く、1パルス当りの強度としては10mJ(10mJ/pulse)以上あれば十分であり、望ましくは50mJ/pulse〜500mJ/pulseである。また、レーザー光のパルス幅は限定されないが1nm〜20nsが好ましく、せん頭値(ピークパワー)は0.5〜500MWが好ましい。また、レーザーの発振周波数(パルス周期)は限定されないが、10〜60Hzが好ましく、平均パワーは、0.1〜30Wが好ましい。
この方法では溶液の溶媒として水或いはアルコールやヘキサンなどの有機溶媒を使用することができ、その溶媒はとくに制限されない。好ましくは、照射するレーザー光の波長に対して強い光吸収を有していない液体が望ましい。例えば、266〜1064nmの波長のNd:YAGレーザー光を用いる場合には、脱イオン水、エタノール、メタノール、ブタノール、イソプロピルアルコール、プロピルアルコールが好ましい。また、溶液中には各種の界面活性剤あるいは金属塩、酸、アルカリ等の物質を添加剤として加えることができるが、溶液中に完全に溶解されればその物質は制限されない。溶液と同様に照射するレーザー光の波長に対して強い光吸収が無い物質を添加剤として用いることが特に望ましい。例えば、266〜1064nmの波長のNd:YAGレーザー光を用いる場合には、両イオン性界面活性剤や陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等の添加剤を用いることが好ましい。
レーザー光の波長は、溶液の溶媒として脱イオン水を使用した場合には特に限定されないが、266〜1064nmが好ましい。有機溶媒あるいは界面活性剤を用いた場合には、有機溶媒あるいは界面活性剤に対して強い吸収が無い波長が望ましく、355〜1064nmがさらに好ましい。例えば、脱イオン水、またはエタノール、メタノール、ブタノール、イソプロピルアルコール、プロピルアルコールなどのアルコールの場合、ナノ秒パルス幅を有するNd:YAGレーザーの基本波(波長:1064nm)、第二高調波(波長:532nm)、第三高調波(波長:355nm)、第四高調波(波長:266nm)などが利用できる。
また望ましくはレーザー光を、集光レンズを介して照射するが、レーザー光の強度が十分に強い場合は集光レンズを除外することも可能である。使用する集光レンズの焦点距離は50cm〜3cmが好ましく、更に好ましくは10cm〜5cmである。また、レーザー光の集光点は液体表面近傍、特に望ましくは液体中に存在すればよい。溶液に分散させるITO粉末の濃度は、10g/L以下が好ましく、望ましくは0.02g/L以下、特に望ましくは0.005g/L以上0.01g/L以下である。
インジウム錫水酸化物がレーザーアブレーションにより溶液中に原子、イオン、クラスターとして解離したのち溶液中で反応し、レーザー照射前のインジウム錫水酸化物よりも平均粒径が小さくなるとともに、熱分解が起こり、ITOナノ粉末が形成される。溶液中で、アブレーションができたことは、例えば、アブレーションプラズマからの発光により確認することができる。
ITO粉末分散液が満たされる容器は、公知の容器の材質、形状などから適宜選択して用いることができる。また、レーザー光照射中は容器内の底部に設置した、撹拌手段を用いてITO粉末分散溶液を撹拌することが好ましい。撹拌手段としては、公知のものを用いることができ、例えばマグネチックスターラーを介して設けられたテフロン(登録商標)製回転子などが挙げられる。撹拌速度は特に限定はないが50〜500rpmが好ましい。またレーザー光を照射する直前のITO粉末分散液の温度は20〜35℃が好ましい。またレーザー光照射中の溶液の温度は25〜40℃が好ましい。
上記条件でのレーザー光照射後、ITOナノ粉末を透過電子顕微鏡により観察するとレーザー照射後のITOナノ粉末分散溶液中の粉末の平均粒径は、好ましくは1nm以上30nm以下であり、より好ましくは2nm以上15nm以下である。また、レーザー照射後のITOナノ粉末の結晶性を電子線回折によって評価すると、レーザー照射条件によっては非晶質化したITOナノ粉末が得られる場合もある。このようにレーザー照射後に得られるITOナノ粉末が分散した溶液を固液分離し、乾燥すると、表面改質処理したITO粉末が得られる。
(4)第4の製造方法
第1の方法で得られたインジウム錫共沈水酸化物である沈殿物の上澄み液を捨ててスラリー状のインジウム錫水酸化物を得た後、このインジウム錫水酸化物を大気中、好ましくは窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下、100〜200℃の範囲で2〜24時間乾燥した後、大気中250〜800℃の範囲で0.5〜6時間焼成する。この焼成により形成された凝集体をハンマーミルやボールミルなどを用いて粉砕してほぐし、ITO粉末を得る。このITO粉末をジェットミルを用いて、粉砕処理を行い、平均粒径を5〜15nmの範囲にする。以下、第1の方法と同様に、このITO粉末を無水エタノールと蒸留水とを混合した表面処理液に入れて含浸させた後、ガラスシャーレに入れて窒素ガス雰囲気下、加熱すると、表面改質処理したITO粉末が得られる。
なお、本明細書におけるITO粉末の平均粒径とは、個数分布に基づく平均粒径をいう。また本発明においては、200個の平均径である。
次に、上記方法で製造されたITO粉末を用いた本発明の熱線遮蔽組成物の製造方法について述べる。
<熱線遮蔽組成物の製造方法>
先ず、上記方法で製造されたITO粉末をメチルエチルケトン、トルエン、キシレン又はイソプロピルアルコール等の液体に分散してITO分散液を調製する。このITO分散液におけるITO粉末濃度は0.1〜50質量%、好ましくは0.3〜30質量%の範囲に調整される。ITO粉末濃度が上記下限値未満であると十分な熱線カット特性が得られず、上記上限値を超えると可視光線の透過率が低下する不具合がある。次いで、このITO分散液に、ジイモニウム系色素、フタロシアニン系色素及びジチオール金属錯体色素からなる群より選ばれた1種又は2種以上の近赤外線吸収色素を前記分散液100質量%に対して0.01〜0.5質量%、好ましくは0.05〜0.3質量%の範囲で添加し均一に混合する。上記下限値未満であると近赤外線のカット率が十分に高くなく、上記上限値を超えると可視光線の透過率が低下する不具合がある。なお、初めに上記分散媒に近赤外線吸収色素粉末を混合した後、この混合液にITO粉末濃度の高いITO分散液を混合してITO粉末濃度が上記範囲にある熱線遮蔽組成物を製造してもよい。ここで、近赤外線とは波長が約700nm〜2500nmの範囲の電磁波をいう。
上記ジイモニウム系色素としては、例えば、日本カーリット社製のCIR−1080、CIR−1081、CIR−1083、エポリン社製のEpolight1117、日本火薬社製のIRG−022、IRG−023、IRG−040等が挙げられる。
また上記フタロシアニン系色素としては、フタロシアニン系色素として具体的には、次の式(1)で示されるものが挙げられ、例えば、Avecia社製PROJETの800NP、830NP、900NP、925NP、及び日本触媒社製イーエクスカラーのIR−10A、IR−12、IR−14、906B、910B等が挙げられる。
Figure 2014080466
ただし、式中、X1〜X16は、独立して水素原子、ハロゲン原子、−SR1又は−OR2、−NHR3を表し、R1、R2、R3はそれぞれ独立して、置換基を有していてもよいフェニル基又は炭素原子数1〜20個のアルキル基を表し、Mは無金属、金属、金属酸化物又は金属ハロゲン化物を表す。
フタロシアニン錯体の中心のMは、無金属、金属、金属酸化物又は金属ハロゲン化物を表わす。無金属とは、金属以外の原子、例えば、2個の水素原子であることを意味する。金属としては、鉄、マグネシウム、ニッケル、コバルト、銅、パラジウム、亜鉛、バナジウム、チタン、インジウム、スズ等が挙げられる。金属酸化物としては、チタニル、バナジル等が挙げられる。金属ハロゲン化物としては、塩化アルミニウム、塩化インジウム、塩化ゲルマニウム、塩化スズ(II)、塩化スズ(IV)、塩化ケイ素等が挙げられる。好ましくは、金属、金属酸化物又は金属ハロゲン化物であり、具体的には、銅、亜鉛、コバルト、ニッケル、鉄、バナジル、チタニル、塩化インジウム、塩化スズ(II)である。
置換基を有するフェニル基としては、炭素原子数1〜4個のアルキル基で1〜3個置換されたフェニル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基で1〜2個置換されたフェニル基、あるいは塩素、フッ素等のハロゲン原子で1〜5個置換されたフェニル基等が挙げられる。
更にジチオール金属錯体系色素として具体的には、次の式(2)で示されるものが挙げられ、例えば、エポリン社製Epolight3063、Epolight4019、Epolight4121、Epolight4129、及び、みどり化学社製のMIR−101、MIR−111、MIR−121、MIR−102、MIR−105等が挙げられる。
Figure 2014080466
ただし、式中、R1〜R4は独立して置換基を有していてもよいフェニル基又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Mは金属を表す。ジチオール金属錯体系色素の中心のMは、ニッケル、白金、パラジウム、銅、モリブデン等の金属を表す。置換基を有するフェニル基としては、炭素原子数1〜4個のアルキル基で1〜3個置換されたフェニル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基で1〜2個置換されたフェニル基、或いは塩素、フッ素等のハロゲン原子で1〜5個置換されたフェニル基等が挙げられる。ジチオール金属錯体系色素のSはSeでも良く、ジセレノレン錯体を用いることもできる。式(2)に示すジチオール金属錯体系色素は、一般的に、耐熱性に優れ、中心金属や置換基の種類により極大吸収波長を800nm〜1100nmに有するものである。
本発明では、更に次の式(3)で示されるジチオール金属錯体系色素を用いることができる。この化合物はアルコール溶媒中でジチオロン化合物と塩基を反応させてイオン化し、塩化ニッケル、塩化パラジウムなどの金属イオン水溶液を添加して反応させたものであり、850nm〜1300nmに極大吸収を有する。この化合物は、長波長側に吸収特性が求められる電子機器、例えばプラズマディスプレーパネルに用いるリモコンの誤作動防止用には効果的である。本発明では、この化合物を単独で用いることもできるが、式(2)に示すジチオール金属錯体系色素に配合して用いることもできる。
Figure 2014080466
中心金属Mは、ニッケル、白金、パラジウム、銅、モリブデン等の遷移金属であり、nは整数である。具体的には、例えばn=1では次の式(4)となり、n=2では次の式(5)に示す化合物である。
Figure 2014080466
Figure 2014080466
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
〔表面改質処理したITO粉末の製法〕
先ず、In金属18gを含有する塩化インジウム(InCl3)水溶液50mLと、二塩化錫(SnCl2・2H2O)3.6gとを混合し、この混合水溶液とアンモニア(NH3)水溶液を水500mLに同時に滴下し、pH7に調整した。液温を30℃にした状態で30分間反応させた。生成したインジウム錫共沈水酸化物である沈殿物をイオン交換水によって繰り返し傾斜洗浄を行った。上澄み液の抵抗率が50000Ω・cm以上になったところで、上記沈殿物の上澄み液を捨て、粘度の高いスラリー状のインジウム錫水酸化物を得た。このインジウム錫水酸化物を110℃で一晩乾燥した後、大気中550℃で3時間焼成し、凝集体を粉砕してほぐし、ITO粉末を得た。このITO粉末をジェットミル(スギノマシン社製ジェットミル極少量対応機 スターバースト ミニ)を用いて、粉砕処理を行った。このITO粉末25gを無水エタノールと蒸留水とを混合した表面処理液に入れて含浸させた後、ガラスシャーレに入れて窒素ガス雰囲気下、330℃にて2時間加熱して表面改質処理したITO粉末を得た。このITO粉末をメチルエチルケトンでITO粉末の含有量が30質量%になるまで希釈してITO分散液を調製した。
〔熱線遮蔽組成物の製法〕
メチルエチルケトン69.95質量%に、上記式(2)に示されるジチオール金属錯体色素(Epolight3063、エポリン社製)0.05質量%と、上記ITO分散液30質量%を混合して熱線遮蔽組成物を製造した。
<実施例2>
実施例1のジチオール金属錯体色素の代わりに、近赤外線吸収色素としてジイモニウム系色素(CIR−1080、日本カーリット社製)を用い、メチルエチルケトン69.8質量%に、ジイモニウム系色素0.2質量%と、実施例1のITO分散液30質量%を混合して熱線遮蔽組成物を製造した。
<実施例3>
近赤外線吸収色素として上記式(4)に示されるジチオール金属錯体色素(Epolight4129、エポリン社製)を用い、メチルエチルケトン69.97質量%に、ジチオール金属錯体色素0.03質量%と、実施例1のITO分散液30質量%を混合して熱線遮蔽組成物を製造した。
<実施例4>
近赤外線吸収色素として上記式(2)に示されるジチオール金属錯体色素(Epolight3063、エポリン社製)とジイモニウム系色素(CIR−1080、日本カーリット社製)を用い、メチルエチルケトン69.78質量%に、ジチオール金属錯体色素0.02質量%と、ジイモニウム系色素0.2質量%と、実施例1のITO分散液30質量%を混合して熱線遮蔽組成物を製造した。
<実施例5>
近赤外線吸収色素として上記式(2)に示されるジチオール金属錯体色素(Epolight3063、エポリン社製)と上記式(4)に示されるジチオール金属錯体色素(Epolight4129、エポリン社製)を用い、メチルエチルケトン69.94質量%に、式(2)のジチオール金属錯体色素0.03質量%と、式(4)のジチオール金属錯体色素0.03質量%と、実施例1のITO分散液30質量%を混合して熱線遮蔽組成物を製造した。
<実施例6>
近赤外線吸収色素としてジイモニウム系色素(CIR−1080、日本カーリット社製)と上記式(4)に示されるジチオール金属錯体色素(Epolight4129、エポリン社製)を用い、メチルエチルケトン69.78質量%に、ジイモニウム系色素0.2質量%と、式(4)のジチオール金属錯体色素0.02質量%と、実施例1のITO分散液30質量%を混合して熱線遮蔽組成物を製造した。
<実施例7>
近赤外線吸収色素として上記式(1)に示されるフタロシアニン系色素(PROJET−800NP、Avecia社製)を用い、メチルエチルケトン69.5質量%に、フタロシアニン系色素0.05質量%と、実施例1のITO分散液30質量%を混合して熱線遮蔽組成物を製造した。
<実施例8>
近赤外線吸収色素として上記式(2)に示されるジチオール金属錯体色素(Epolight3063、エポリン社製)とジイモニウム系色素(CIR−1080、日本カーリット社製)と上記式(4)に示されるジチオール金属錯体色素(Epolight4129、エポリン社製)を用い、メチルエチルケトン69.76質量%に、式(2)のジチオール金属錯体色素0.02質量%と、ジイモニウム系色素0.2質量%と、式(4)のジチオール金属錯体色素0.02質量%と、実施例1のITO分散液30質量%を混合して熱線遮蔽組成物を製造した。
<比較例1>
実施例1と同様にと同様にして得られたインジウム錫共沈水酸化物である沈殿物を濾別し、固液分離したインジウム錫水酸化物を110℃で一晩乾燥した後、大気中550℃で3時間焼成し、凝集体を粉砕してほぐし、ITO粉末を得た。このITO粉末を無水エタノールと蒸留水を混合した表面処理液(混合比率はエタノール95質量部に対して蒸留水5質量部)に入れて含浸させた後、ガラスシャーレに入れて窒素ガス雰囲気下、330℃にて2時間加熱して表面改質処理したITO粉末を得た。このITO粉末をメチルエチルケトンでITO粉末の含有量が30質量%になるまで希釈してITO分散液を調製した。このITO分散液を熱線遮蔽組成物とした。近赤外線吸収色素は含有させなかった。
<比較例2>
実施例1のITO粉末をメチルエチルケトンでITO粉末の含有量が30質量%になるまで希釈してITO分散液を調製した。このITO分散液を熱線遮蔽組成物とした。近赤外線吸収色素は含有させなかった。
<比較例3>
実施例1のITO粉末の代わりに、比較例1のITO粉末を用いた以外、実施例1と同様にして熱線遮蔽組成物を製造した。
<比較例4>
実施例1のITO粉末の代わりに、比較例1のITO粉末を用いた以外、実施例2と同様にして熱線遮蔽組成物を製造した。
<比較例5>
実施例1のITO粉末の代わりに、比較例1のITO粉末を用いた以外、実施例3と同様にして熱線遮蔽組成物を製造した。
<比較例6>
実施例1のITO粉末の代わりに、比較例1のITO粉末を用いた以外、実施例4と同様にして熱線遮蔽組成物を製造した。
<比較例7>
実施例1のITO粉末の代わりに、比較例1のITO粉末を用いた以外、実施例5と同様にして熱線遮蔽組成物を製造した。
<比較例8>
実施例1のITO粉末の代わりに、比較例1のITO粉末を用いた以外、実施例6と同様にして熱線遮蔽組成物を製造した。
<比較例9>
実施例1のITO粉末の代わりに、比較例1のITO粉末を用いた以外、実施例7と同様にして熱線遮蔽組成物を製造した。
<比較試験>
〔分光特性の測定〕
実施例1〜8及び比較例1〜9で得られた熱線遮蔽組成物の可視光線及び近赤外線の透過率を測定した。具体的には実施例1〜8及び比較例1〜9で得られた熱線遮蔽組成物をメチルエチルケトンでITO粉末の含有量が0.7質量%になるまで希釈した。この希釈液を光路長1mmのガラスセルに入れ、自記分光光度計(日立製作所社製U−4000)を用い、規格(JIS R 3216−1998)に従い、450nmの可視光線透過率と、900nm、1100nm、1300nmの近赤外線透過率を測定した。実施例1〜8及び比較例1〜9で得られた各熱線遮蔽組成物の可視光線透過率と近赤外線透過率を表1に示す。
〔バンドギャップの算出〕
実施例1〜8及び比較例1〜9で用いた各ITO粉末20gを、蒸留水(0.020g)、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキサノエート[3G](23.8g)、無水エタノール(2.1g)、リン酸ポリエステル(1.0g)、2−エチルヘキサン酸(2.0g)、2,4−ペンタンジオン(0.5g)の混合液に入れて分散させた。調製した各分散液を無水エタノールで固形分であるITO粉末の含有量が10質量%になるまで希釈した。この希釈した分散液をスピンコーティングにより石英ガラス板に塗布して成膜し、厚さ0.2μmの各ITO膜を得た。これらのITO膜のバンドギャップは次の方法により算出した。積分球式分光光度計(日立ハイテクノロジー社製U−4100型)を用いてITO膜の透過スペクトルから光学バンドギャップを算出する。ITO膜の透過率Tを用いて、以下に示す式からフォトンエネルギー(E=1240/波長(nm))に対する吸収係数α2の関係をプロットする。その曲線の直線で近似できる部分を吸収が小さい側に外挿し、その外挿線とx軸との交点の光子エネルギーから光学バンドギャップを算出する。式中、dはITO膜の膜厚である。実施例1〜8及び比較例1〜9の各ITO粉末から得られた各ITO膜のバンドギャップの値を表1に示す。
Figure 2014080466
<評価>
表1に示すように、比較例1、3〜9の熱線遮蔽組成物は、可視光線の透過率も近赤外光線のカット率も不十分であり不良であった。比較例2の熱線遮蔽組成物は、可視光線の透過率は良好であったが、近赤外光線のカット率も不十分であり不良であった。これに対して、実施例1〜8の熱線遮蔽組成物は、可視光線の透過率も近赤外光線のカット率も高く良好であった。特に実施例7の熱線遮蔽組成物の近赤外光線のカット率は波長1100nm及び1300nmで透過率0.5%以下であり、優良であった。なお、可視光線の透過率が良好であるとは、波長450nmにおける可視光線の透過率が90%以上であることをいい、可視光線の透過率が不良であるとは、波長450nmにおける可視光線の透過率が90%未満であることをいう。また近赤外光線のカット率が良好であるとは、波長900nm、1100nm、1300nmにおける近赤外光線の透過率がそれぞれ55%以下、16.5%以下、0.5%以下であってすべてを充足することをいい、また近赤外光線のカット率が優良であるとは、前記良好の中で更に、波長900nm、1100nm、1300nmにおける近赤外光線の透過率がそれぞれ35%以下、1%以下、0.5%以下であってすべてを充足することをいい、更に近赤外光線のカット率が不良であるとは、波長900nm、1100nm、1300nmにおける近赤外光線の透過率が前記良好の基準を1つでも充足しないことをいう。
Figure 2014080466

Claims (4)

  1. ITO粉末が0.1〜50質量%の範囲で分散してなる分散液に、ジイモニウム系色素、フタロシアニン系色素及びジチオール金属錯体色素からなる群より選ばれた1種又は2種以上の近赤外線吸収色素を前記分散液100質量%に対して0.01〜0.5質量%の範囲で混合して構成され、前記ITO粉末が4.0eV〜4.5eVの範囲のバンドギャップを有するITO膜の製造に用いられることを特徴とする熱線遮蔽組成物。
  2. 請求項1記載の熱線遮蔽組成物とバインダと溶媒とを含むことを特徴とするITO塗料。
  3. 請求項2記載のITO塗料を透明な基材に塗工して熱線遮蔽膜を形成する方法。
  4. 請求項1記載の熱線遮蔽組成物をフィルム形成用組成物に均一に混合し、その混合物をフィルム成形して熱線遮蔽フィルムを形成する方法。
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