JP2014076015A - 物品搬送設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体が滴下する虞のある搬送対象の物品を、物品搬送用の移動体に不具合の発生する虞のない状態で搬送できる物品搬送設備を提供する。
【解決手段】走行経路に沿って移動自在な物品搬送用の移動体と、走行経路の経路横幅方向で走行経路の側方に配設されて物品を保持する物品保持部5Sとが設けられ、移動体が物品Bを載置支持する物品支持部15を、走行経路側方に突出する突出位置と引退位置との間で出退自在に備え、物品保持部5Sとの間で物品Bを移載自在に構成されている物品搬送設備において、物品Bから滴下する液体を当該物品Bの下方で受止める液体受け部14が物品支持部15と一体に出退するように移動体に設けられ、液体受け部14は、受止められ排出口14hから排出された液体を貯留する貯留容器20を備えている。
【選択図】図9

Description

本発明は、走行経路に沿って移動自在な物品搬送用の移動体と、前記走行経路の経路横幅方向で前記走行経路の側方に配設されて物品を保持する物品保持部と、が設けられ、
前記移動体は、搬送対象の物品を載置支持する物品支持部を、前記走行経路の側方に突出する突出位置と引退位置との間で前記経路横幅方向に沿って出退自在に備えて、前記物品保持部との間で搬送対象の物品を移載自在に構成されている物品搬送設備に関する。
かかる物品搬送設備として、従来、走行経路に沿って移動自在でかつ搬送対象の物品を載置支持する物品支持部を走行経路の側方に突出する突出位置と引退位置との間で経路横幅方向に沿って出退自在に備えるスタッカークレーンと、走行経路の経路横幅方向で走行経路の側方に配設され、物品を収納自在な収納部を上下方向及び左右方向に複数並べて備える収納棚とが設けられ、上記搬送対象の物品として、植物を水耕栽培するための栽培床を保持する保持体を搬送するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、この特許文献1の図2及び図3に示されるように、上端が開口した容器状の養液槽と、その養液槽に貯留された養液の上部に位置する状態で保持されて栽培対象の植物を1株ずつ保持する複数の定植用支持体とを、箱状に構成された保持体の内部に支持するようになっている。
定植用支持体は、平板状の支持板に1つの貫通孔が形成され、その貫通孔に、例えばウレタンフォーム製の苗床スポンジ等の多孔体に根部を支持された植物を保持するように構成されている。
そして、特許文献1では、物品支持部が、収納部側に突出する突出位置と引退位置との間で経路横幅方向に沿って出退自在なスライドフォークにて構成され、当該スライドフォークが保持体の底面部を載置支持する形態で、保持体ごと栽培対象の植物を搬送するように構成されている。
つまり、特許文献1では、栽培対象の植物を搬送するために、養液槽及び定植用支持体を収容した状態の保持体ごと搬送するように構成されている。
しかしながら、このような構成であると、本来搬送する必要があるのは栽培対象の植物のみであるにもかかわらず、養液が貯留されているために重量の大きい養液槽をも搬送することになるため、搬送に要するエネルギーが大きくなる。
そこで、特許文献1の構成に、特許文献2の如く平板状の支持板に複数の貫通孔を形成して複数株の植物を支持するように構成した定植用支持体を養液槽の上端に載置する構成を適用して、定植用支持体のみをスタッカークレーンのスライドフォークにて支持して搬送することが考えられる。このような構成とすれば、養液が貯留されているために重量の大きい養液槽を搬送することなく栽培対象の植物を搬送できるため、搬送に要するエネルギーを抑制することができる。
特開平11−275993号公報 特開平9−248083号公報
しかしながら、定植用支持体を養液槽から取り出した状態で搬送すべく物品支持体にて支持する構成とすると、定植用支持体に保持されている植物の根部等から養液が滴り落ちることになる。そのため、たとえば特許文献1のような出退自在なスライドフォークを備えるスタッカークレーンにて定植用支持体を搬送する場合には、スタッカークレーンの走行台車やスライドフォーク等の機構部等を汚損したり、その機構部等が養液の水分によって錆付いたりする等の不具合が生じる虞がある。
また、上記のような問題は、例えば金属加工における工程間で切削油等の液体が付着した加工対象の物品を搬送する場合にも生じる虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体が滴下する虞のある搬送対象の物品を、物品搬送用の移動体に不具合の発生する虞のない状態で搬送できる物品搬送設備を提供する点にある。
上記課題を解決するための本発明にかかる物品搬送設備の第1特徴構成は、走行経路に沿って移動自在な物品搬送用の移動体と、前記走行経路の経路横幅方向で前記走行経路の側方に配設されて物品を保持する物品保持部と、が設けられ、前記移動体は、搬送対象の物品を載置支持する物品支持部を、前記走行経路の側方に突出する突出位置と引退位置との間で前記経路横幅方向に沿って出退自在に備えて、前記物品保持部との間で搬送対象の物品を移載自在に構成されている物品搬送設備であって、
前記物品支持部にて支持された搬送対象の物品から滴下する液体を当該物品の下方で受止める液体受け部が、前記物品支持部と一体に出退するように前記移動体に設けられ、前記液体受け部は、受止めた液体を排出するための排出口から排出された液体を貯留する貯留容器を備えている点にある。
すなわち、走行経路の側方に突出する突出位置と引退位置との間で経路横幅方向に沿って出退自在な物品支持部と一体に出退する液体受け部が、搬送対象の物品から滴下する液体を当該物品の下方で受止めるように備えられているから、搬送対象の物品を物品保持部との間で授受すべく物品支持部を経路横幅方向に出退させた場合でも、液体受け部以外の箇所に搬送対象の物品からの液体が滴下することを抑制することができる。
液体受け部以外の箇所に液体が落下すると、移動体を走行させるための駆動部や物品支持部を出退移動させるための駆動部等が滴下した液体によって汚損したり錆付いたりして、移動体の正常な作動が阻害される虞があるが、本特徴構成によれば、搬送対象の物品から滴下する液体は液体受け部にて受止められ、上記駆動部等に滴下することがないから、移動体の本体が物品から滴下する液体にて汚損したり錆付いたりする事態を適切に防止することができる。また、液体受け部によって受止められた液体は、排出口から排出されて貯留容器に貯留されるので、液体受け部から液体が溢れる事態を防止することができる。
したがって、第1特徴構成によれば、液体が滴下する虞のある搬送対象の物品を、物品搬送用の移動体に不具合の発生する虞のない状態で搬送できる物品搬送設備を提供することができる。
本発明にかかる物品搬送設備の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記貯留容器が、液体を貯留する貯留姿勢と貯留した液体を排出する排出姿勢とに切換え自在に構成され、前記物品支持部が、前記突出位置に位置するときに前記貯留容器を前記貯留姿勢とし、前記物品支持部が前記引退位置に位置するときに前記貯留容器を前記排出姿勢とするように前記貯留容器の姿勢を切換える姿勢切換機構を備えている点にある。
すなわち、液体受け部に設けられた排出口から排出される液体を貯留する貯留容器が、物品支持部が突出位置に位置するときに貯留容器を貯留姿勢とし、物品支持部が引退位置に位置するときに貯留容器を排出姿勢とするように設けられているから、液体受け部にて受止めた液体を排出口から排出して貯留容器にて適切に貯留することができるとともに、その貯留容器に貯留した液体は、物品支持部が引退位置に位置するときに、排出可能な箇所に適切に排出することができる。
したがって、物品支持部が引退位置に移動したときには、貯留容器内の液体が排出されることになるため、移動体の走行移動に伴って貯留容器内の液体が揺動して溢れることを抑制することができ、貯留容器から溢れた液体にて移動体が汚損したり錆付いたりする事態を防止することができる。
このように、第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、液体が滴下する虞のある搬送対象の物品を、物品搬送用の移動体に不具合の発生する虞のない状態で搬送できる物品搬送設備を提供することができる。
本発明にかかる物品搬送設備の第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、前記姿勢切換機構が、前記物品支持部の出退移動に伴って前記貯留容器の姿勢を前記貯留姿勢と前記排出姿勢とに切換え操作される連携機構にて構成されている点にある。
すなわち、貯留容器の姿勢を、物品支持部の出退移動に連携して貯留姿勢と排出姿勢とに切換えることができるから、上記のように貯留容器を貯留姿勢と排出姿勢とに切換えるに当たって、例えば電動アクチュエータを用いる場合のようにエネルギーを消費することがなく、また、物品支持部が引退位置に位置するときに貯留容器の姿勢を排出姿勢とし、物品支持部が突出位置に位置するときに貯留容器の姿勢を貯留姿勢とするために煩雑なタイミングの制御を行う必要がない。
このように、第3特徴構成によれば、上記第2特徴構成による作用効果に加えて、エネルギーの節約を図ることができ、しかも、制御構成の簡素化が可能な物品搬送設備を提供することができる。
本発明にかかる物品搬送設備の第4特徴構成は、上記第2又は第3特徴構成に加えて、前記貯留容器から排出された液体を貯留する貯留部が前記移動体に設けられ、前記物品搬送用の移動体が、前記物品搬送用の移動体が、前記走行経路に沿って設けられた物品の入出庫用箇所と前記物品保持部との間で物品を搬送するように構成され、前記入出庫用箇所に対応する位置に、前記貯留部に貯留された液体を外部に排出する排出箇所が設定されている点にある。
すなわち、物品支持部が引退位置に位置して貯留容器が排出姿勢に切換えられたときに排出される液体は、移動体側の貯留部にて貯留され、走行経路に沿って設けられた入出庫用箇所に対応する位置に設定された排出箇所で外部に排出される。
物品を入出庫すべく搬送する場合に、移動体は、物品の入出庫用箇所で必ず停止することになるから、移動体が物品の入出庫のために停止している間に、貯留部に貯留された液体を外部に排出することができる。このため、貯留部に貯留された液体を外部に排出するためだけに排出箇所に停止する必要がなく、搬送効率を向上することができる。
なお、排出箇所として、例えば、特許第2773580号公報に記載されているように、複数の物品保持部に亘って設定される走行経路の側方に当該走行経路の長手方向に沿って排出用の樋等を設け、走行経路に沿ういずれの箇所でも貯留部に貯留された液体を外部に排出することができるように構成することも考えられるが、この場合には、樋等を走行経路の全長に亘って設置しなければならず、排出箇所の設置が煩雑になる。また、樋等に液体が滞留しないように樋用の排水部に向けて液体を移動させるために樋を傾斜させる(高低差をつける)必要があるため、排出箇所の設置が更に煩雑になる虞がある。
これに対して、上記第4特徴構成によれば、排出箇所が走行経路の端部に設けられるものであるから、排出箇所の設置が容易になるとともに、貯留部に貯留された液体の排出のための時間を有効に利用できる物品搬送設備を提供することができる。
本発明にかかる物品搬送設備の第5特徴構成は、上記第4特徴構成に加えて、前記貯留部に貯留された液体を外部に排出する排出装置が設けられ、前記移動体の前記走行経路における位置を検出する走行位置検出装置が設けられ、前記移動体が前記走行経路の端部に位置することを前記走行位置検出装置が検出したときに、前記貯留部に貯留された液体を前記排出箇所に排出すべく前記排出装置を作動させるように構成されている点にある。
すなわち、走行位置検出装置によって移動体が走行経路の端部に位置することが検出されたときに、排出装置を作動させて貯留部に貯留された液体を排出箇所に排出するものであるから、貯留部に貯留される液体を確実にかつ迅速に排出箇所に排出することができる。
ちなみに、例えば移動体がスタッカークレーンにて構成される場合、走行経路の端部に待機箇所や物品の搬出入箇所が設けられることがある。また、スタッカークレーンが、物品を上下方向にも搬送すべく昇降台を備える構成である場合、移動体が待機箇所や搬出入箇所に位置するときには、昇降台を昇降下限位置に位置させる場合が多い。
貯留部を昇降台に備える場合、昇降台が昇降下限位置に位置するときには貯留部と排出箇所の高低差が小さくなるため、貯留部に貯留される液体を貯留部からの自然流出(排出口の開口による流出やサイフォンの原理を利用した排出等)によって排出しようとすると、排出に時間がかかったり、完全に排出することができないといった事態が発生する虞があるが、上記第5特徴構成によれば、このような事態を防止できることになり、効果が顕著となる。
本発明にかかる物品搬送設備の第6特徴構成は、上記第4又は5のいずれかの特徴構成に加えて、前記貯留部に、貯留される液体が当該貯留部における設定貯留量を超えたか否かを検出する貯留量検出部が設けられ、前記貯留量検出部が、前記貯留部に貯留される液体が前記設定貯留量を超えたことを検出した場合には、前記貯留部に貯留された液体の排出がなされていないと判別して、その旨を報知する報知部を作動させるように構成されている点にある。
すなわち、貯留部に貯留される液体が設定貯留量を超えた場合には、貯留部に貯留された液体の排出がなされていないと判別してその旨を報知することができる。
したがって、貯留部に貯留された液体の排出がなされていないことにより、貯留部に設定貯留量以上の液体が貯留されたままとなっている状態であることを作業者等が知得して移動体の作動を停止させることができ、貯留部に貯留された液体の排出がなされていないにもかかわらず移動体の作動を継続して貯留部から液体が溢れる等の事態を事前に回避することができる。
このように、第6特徴構成によれば、貯留部に貯留された液体の排出がなされていないことを迅速に知得して、貯留部から液体が溢れる等の事態を事前に回避することが可能な移動体を備えた物品搬送設備を提供することができる。
本発明にかかる物品搬送設備の第7特徴構成は、上記第1〜第6のいずれかの特徴構成に加えて、前記液体受け部が、前記走行経路に沿う方向において一端部から他端部に向けて上下方向で低い位置となる傾斜姿勢の平板部と、当該平板部の周囲から上方に起立する周壁部とを備える上面開口の容器状に形成され、前記排出口が、前記平板部における前記他端部に近接して設けられ、前記平板部における前記排出口の周囲に、前記排出口を中心として放射状に並ぶ複数の凹溝部が設けられている点にある。
すなわち、液体受け部に液体が滴下すると、液体は傾斜姿勢に形成された平板部上を一端部から他端部に向けて流動して、他端部に近接して設けられる排出口から排出され、貯留容器に受止められることになる。
また、平板部における排出口の周囲には、排出口を中心として放射状に並ぶ複数の凹溝部が設けられているから、平板部における排出口の周囲に、当該排出口に向けた傾斜を別途設けなくても、平板部の他端部側で排出口から離間する箇所に位置にて凝集する液体を案内して、又は、凝集する液体を毛管現象により誘導して、排出口から排出することができる。したがって、排出口に向けた傾斜を設ける場合に較べて、液体受け部を設けるための上下方向のスペースを小さくすることができる。
このように、第7特徴構成によれば、液体受け部を設けるための上下方向のスペースを小さくしながら、液体受け部に滴下した液体を適切に排出口から排出して液体受け部に液体が滞留しないようにすることができる。
本発明にかかる物品搬送設備の第8特徴構成は、上記第7特徴構成に加えて、前記物品支持部が、平面視にて前記液体受け部の外方から起立して設けられる支柱部を備えて構成され、前記支柱部に、当該支柱部を伝って下方に移動する液体を、平面視にて前記液体受け部の前記周壁部よりも内方に落下させるべく案内する液体案内部が設けられている点にある。
すなわち、物品支持部を構成する支柱部は平面視にて液体受け部の外方から起立して設けられるから、物品支持部に支持される物品から滴下する液体が物品支持部の支柱部を伝って下方へ移動すると、液体受け部の外方に誘導される虞がある。
そこで、支柱部に、その支柱部を伝って下方に移動する液体を平面視にて液体受け部の周壁部よりも内方に落下させるべく案内する液体案内部を設けることによって、支柱部を伝って下方に移動する液体が液体受け部以外の箇所に誘導されて移動体を汚損するような事態を回避することができる。
本発明にかかる物品搬送設備の第9特徴構成は、上記第1〜第8のいずれかの特徴構成に加えて、前記搬送対象の物品が、根部を養液に浸漬した状態で栽培される植物を支持する定植板である点にある。
すなわち、植物を水耕栽培するために根部を養液に浸漬して栽培される植物を定植した定植板を物品保持部に保持する場合、その定植板を物品支持部に載置支持する形態で搬送するように構成すると、根部に付着した養液が下方に滴下する虞がある。
そこで、上記第1〜第8のいずれかの特徴構成に示した物品搬送設備を使用することによって、定植板を搬送するにしても、養液が移動体に滴下して移動体が汚損したり錆付いたりする事象を回避することができる。
実施形態の栽培設備を示す平面図 栽培棚及びスタッカークレーンの構成を示す斜視図 スタッカークレーンに設けられるフォーク部の斜視図 フォーク部に設けられる貯留容器を示す斜視図 貯留容器の貯留姿勢を示す図 貯留容器の排出姿勢を示す図 貯留部と排出箇所とを示す側面図 定植板移載時の作用図 定植板移載時の作用図
本発明の物品搬送設備を野菜の栽培設備に適用したものを例に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の栽培設備は、走行経路2に設置された走行レール2Rに沿って移動自在な物品搬送用の移動体としてのスタッカークレーン1と、走行経路2の経路横幅方向で走行経路2の両側方に配設されて物品を保持する物品保持部を走行経路2に沿う方向及び上下方向に複数並べて備えた栽培棚5とを備えている。
図2に示すように、栽培棚5は、鉛直方向に沿って立設され且つ走行経路2に沿う方向に並べて設けられた支柱5Mと、走行経路2に沿う方向で隣接する2つの支柱5Mの間を接続する形態で、かつ、上下方向に離間して水平に設けられた複数の横行部材5hとを備えて構成されている。
また、複数の横行部材5hの夫々には、経路横幅方向に沿う方向に長い上部開口容器状の養液貯留部5Yが、走行経路2に沿う方向に複数並べて設けられている。本実施形態においては、走行経路に沿って隣接する一対の支柱5Mの間に位置する一群の養液貯留部5Yによって物品保持部5Sが構成されている。養液貯留部5Yの上下方向の間隔を、定植板Bに保持される植物の成長に合わせて複数設けることもできる。つまり、定植板Bに保持される植物が小さいうちは、養液貯留部5Yの上下方向の間隔が小さい物品保持部5Sにて定植板Bを保持し、定植板Bに保持される植物が成長して大きくなると養液貯留部5Yの上下方向の間隔が大きい物品保持部5Sに定植板Bを移動させるように構成することもできる。
養液貯留部5Yには、植物を栽培するための栄養分を溶解した養液が貯留されている。図示は省略するが、各養液貯留部5Yには養液入替え用の孔部が設けられており、古い養液が排出されると共に新鮮な養液が供給されるようになっている。
本実施形態においては、養液貯留部5Yに保持された状態で根部を養液に浸漬して栽培される植物を定植した定植板Bがスタッカークレーン1にて搬送される。すなわち、定植板Bが搬送対象の物品となる。
定植板Bは、図1及び図2に示すように、平面視で矩形状に形成され表面に光沢のある合成樹脂板(例えば塩化ビニル板やアクリル板等)に複数の定植用孔部を形成し、その定植用孔部に、培地としての苗床スポンジにて支持された栽培対象の植物を挿入して保持するようになっている。なお、上述のように表面に光沢のある材質を使用するのは、定植板Bの上方から照射した栽培用照明光を反射して、定植板Bに保持される植物の葉に対して下方側からも栽培用照明光を照射することができるようにするためである。
上記定植用孔部は、定植板Bを養液貯留部5Yに載置したときに養液貯留部5Yの上部に位置するように形成されている。従って、定植板Bを養液貯留部5Yに載置することで、定植用孔部に挿入された苗床スポンジにて支持される植物は、根部を養液貯留部5Y内の養液に浸漬される状態となる。
図1に示すように、走行経路2の端部で走行レール2Rの設置領域の外方には、スタッカークレーン1の作動を制御するクレーンコントローラHが設けられている。
上記走行位置検出装置及び昇降位置検出装置の検出情報は、クレーンコントローラHに入力され、クレーンコントローラHは、その入力情報に基づいて、走行モータ及び昇降モータの作動を制御する。
また、栽培棚5の横側方に隣接する箇所に、自走台車3が走行する一対の台車走行レール3Rが設けられている。自走台車3の上部には、定植板Bを載置支持するための複数の支持体3Sが設けられている。複数の支持体3Sの夫々は、経路横幅方向に沿って長尺状に形成される棒状体と、その棒状体を経路横幅方向におけるスタッカークレーン1とは逆側の端部で支持する支柱部とから構成されている。
これにより、定植板Bを後述するスタッカークレーン1のフォーク部Fに設けられる物品支持部15を自走台車3側に突出させた場合においても、支持体3Sと干渉することなく定植板Bを自走台車3の支持体3Sと物品支持部15との間で移載することができる。
すなわち、自走台車3とスタッカークレーン1の物品支持部15との間で定植板Bを授受する箇所が、入出庫用箇所に相当し、スタッカークレーン1が、走行経路2に沿って設けられた定植板Bの入出庫用箇所と物品保持部5Sとの間で定植板Bを搬送するように構成されている。
図2に示すように、スタッカークレーン1は、前後一対の走行輪を備えた走行台車10と、その走行台車10の走行方向両端部に立設された一対の昇降案内マスト11とを備えている。図示しないが、走行台車10には、走行輪のうちの少なくとも1つとして設定されている駆動輪を駆動する走行モータと、後述の昇降ワイヤの巻取り及び繰り出しを行う昇降モータが備えられている。
一対の昇降案内マスト11に案内される形態で昇降移動自在な昇降台12が設けられている。昇降台12には、昇降案内マスト11の上端近傍に設けられたシーブに巻き掛けられた昇降ワイヤの一端側が接続されている。また、昇降ワイヤの他端側は上記昇降モータにて回転駆動されるドラムに固定されている。したがって、上記昇降モータの正逆駆動によって、昇降台12が昇降駆動されるようになっている。
また、スタッカークレーン1には、走行経路2におけるスタッカークレーン1の位置を検出する走行位置検出装置としてのレーザー測距計L1と、昇降台12の昇降位置を検出する昇降位置検出装置としてのレーザー測距計L2とが設けられている。
図3に示すように、昇降台12における移動体走行方向の中央付近に、走行経路2の側方に突出する突出位置と引退位置との間で経路横幅方向に沿って出退自在な出退機構13が設けられ、フォーク部Fがその出退機構13に支持されて出退自在に設けられている。
フォーク部Fは、支持台座13dと、支持台座13d上に固定されて定植板Bから滴下する養液を受止める液体受け部14と、平面視で液体受け部14の外方から起立して設けられる支柱部15Sを備えた物品支持部15とを備えている。
したがって、液体受け部14及び物品支持部15は昇降台12と一体に昇降移動されるとともに、出退機構13の出退操作によって、液体受け部14と物品支持部15とが一体に出退するようにスタッカークレーン1に設けられている。
なお、出退機構13は周知の構成のものを用いればよい。
また、図3に示すように、物品支持部15の支柱部15Sの夫々には、その上端に支持した定植板Bに定植されている栽培対象の植物から支柱部15Sを伝って下方に移動する養液を、平面視にて液体受け部14の周壁部14Sよりも内方に落下させるべく案内する液体案内部15Wが設けられている。
液体案内部15Wは、支柱部15Sの上下方向中間部に、当該支柱部15Sの周囲に鍔状にせり出す状態で、かつ、平面視における一部が液体受け部14に重複する形態で設けられている。液体案内部15Wは、凹溝部が形成された板状体を、平面視で液体受け部14に重複する位置が低位置となる傾斜状に支柱部15Sに固着して設けられている。
液体受け部14は、図3、図5、及び図6に示すように、走行経路2に沿う方向において一端部から他端部に向けて上下方向で低い位置となる傾斜姿勢の平板部14tと、当該平板部14tの周囲から上方に起立する周壁部14Sとを備える上面開口の容器状に形成されている。
また、平板部14tにおける他端部に近接して、平板部14tを上下方向に貫通し且つ筒状部14hが接続された排出口が設けられ、平板部14tにおける排出口の周囲に、排出口を中心として放射状に並ぶ複数の凹溝部14mが設けられている。
したがって、液体受け部14にて受止められた養液は、平板部14tの傾斜によって平板部14tにおける他端部に向かって流動し、排出口から排出される。また、排出口の周囲には複数の凹溝部14mが放射状に形成されているので、平板部14tにおける排出口近傍で養液が表面張力によって凝集した場合でも、凝集した養液を凹溝部14mによる毛管現象にて排出口に誘導することができる。したがって、平板部14tの傾斜角度が小さいものであっても、液体受け部14にて受止められた養液の排出口からの排出を促進することができる。
図5及び図6に示すように、液体受け部14の下方には、排出口から排出された養液を貯留する貯留容器20が備えられている。貯留容器20は、養液を貯留する貯留姿勢(図5参照)と、貯留した養液を排出する排出姿勢(図6参照)とに切換え自在に構成されている。
貯留容器20は、貯留容器20の走行経路方向の出退機構13側でかつ上下方向で下端側に設けられる回動軸22hにて、経路横幅方向一対の支持板22に支持されている。支持板22は支持台座13dに固定されているので、貯留容器20は、液体受け部14及び物品支持部15と一体に出退することになる。
貯留容器20は、スプリング20Sによって出退機構13の存在側(昇降台12における走行経路2に沿う方向の中央に近接する側。以下昇降台中央側と称する)に向けて引っ張られる状態に付勢されている。また、貯留容器20の出退機構13側でかつ上下方向で上記回動軸22hよりも上方に、棒状体21が当接自在な当接部が設けられている。
そして、棒状体21が、貯留容器20の設けられる側の昇降案内マスト11に接近する側(以下、昇降台端部側と称する)に移動することによって、棒状体21の貯留容器20側端部が貯留容器20の当接部を押し出す状態となり、貯留容器20が排出姿勢に切換えられる。また、棒状体21が昇降台中央側に移動することによって、貯留容器20におけるスプリング20Sとの接続部分がスプリング20Sの付勢力によって昇降台中央側に引き寄せられ、貯留容器20が貯留姿勢となるように切換えられる。
棒状体21の昇降台中央側端部には、昇降台12に固定されかつ走行経路に沿う方向に離間して設けられる一対のガイド部21gの間に位置して、ガイド部21gと当接して転動するローラ21rが取り付けられている。一対のガイド部21gの夫々は、平面視において、経路横幅方向中央部ほど貯留容器20の存在する側の昇降案内マスト11に接近する側に突出し、経路横幅方向端部ほど昇降台中央側に接近する弓形に構成されている。
また、フォーク部Fが突出状態となったときには、平面視にて一対のガイド部21gの当該突出方向側端部よりもローラ21rが物品保持部5S側に位置する状態、つまり、一対のガイド部21gに当接して案内される状態から外れた状態となるため、フォーク部Fが引退状態となったときに再び一対のガイド部21gの間の位置にローラ21rをスムーズに案内するべく、一対のガイド部21gの経路横幅方向の両端部を、平面視で互いに離間する形状としている。
したがって、フォーク部Fが突出位置に位置するときには、ローラ21rは一対のガイド部21gに案内される状態ではなくなるものの、スプリング21Sによって昇降台中央側に付勢される状態となるため、棒状体21が昇降台中央側に引退する状態となって貯留容器20が貯留姿勢に切換えられ、フォーク部Fが引退位置に位置するときには、ローラ21rがガイド部21gに案内されて昇降台端部側に位置する状態となるため、棒状体21が昇降台端部側に突出する状態となって貯留容器20が排出姿勢に切換えられる。
すなわち、上記棒状体21、ローラ21r、ガイド部21g、スプリング20S、及び、スプリング21S等によって姿勢切換機構が構成され、当該勢切換機構が、物品支持部15の出退移動に伴って貯留容器20の姿勢が機械的に貯留姿勢と排出姿勢とに切換え操作される連携機構Kにて構成されている。
図7に示すように、スタッカークレーン1の昇降台12には、貯留容器20から排出された養液を貯留する貯留部としての貯留槽30が設けられている。
貯留槽30には、電磁弁31と電動ポンプ32とが設けられ、貯留槽30内に貯留された養液をノズル33から外部の排出箇所に排出できるようになっている。したがって、上記電磁弁31と電動ポンプ32とが排出装置Sに相当する。
貯留槽30には、貯留される養液が当該貯留槽30における設定貯留量を超えたか否かを検出する水位センサD(貯留量検出部の一例)が設けられ、当該水位センサDが、貯留槽30に貯留される養液が設定貯留量を超えたことを検出した場合には、排出装置Sの動作不良と判別して、その旨を報知する報知部としての報知ランプ及び報知ブザーを作動させるように構成されている。なお、報知ランプ及び報知ブザーは、図示はしていないが、スタッカークレーン1の作動を制御するクレーンコントローラHの近傍に設置されている。
クレーンコントローラHは、上位の管理装置からの指令又は作業者による指令に基づいて、上記走行モータを作動させて移載対象の物品保持部5Sに対応する走行位置までスタッカークレーン1を走行させ、昇降モータを作動させて移載対象の物品保持部5Sに対応する昇降位置まで昇降台12を昇降移動させる。そして、出退機構13を走行経路2の側方に位置する物品保持部5S側に突出する突出位置と引退位置との間で出退させることで、定植板Bを物品保持部5Sと物品支持部15との間で授受させることができる。
このように定植板Bを授受する場合として、例えば定植板Bを出庫するために、上記自走台車3に授受すべく入出庫用箇所に搬送する場合や、定植板Bを保持する物品保持部5Sとして植物の成長段階によって異なる複数の環境ごとの複数の物品保持部5Sが設定されている場合に、定植板Bを、その定植板Bが保持している植物の成長段階に適した別の物品保持部5Sに位置させるべく移動させる場合等がある。
図1及び図7に示すように、走行経路2の端部であって、スタッカークレーン1が待機時または定植板Bの入出庫時に位置する入出庫用箇所に対応する箇所(ホームポジションHPと称する)の経路横幅方向で隣接する位置に、貯留槽30に貯留された養液を外部に排出する養液貯留タンク2Wが設けられている。養液貯留タンク2Wは、スタッカークレーン1がホームポジションHPに位置し、昇降台12が昇降下限位置に位置するときに、ノズル33の開口端部が位置する箇所の下方に開口を備える状態で設けられている。すなわち、養液貯留タンク2Wが排出箇所に相当する。
そして、クレーンコントローラHが、走行位置検出装置の検出情報に基づいて、スタッカークレーン1が当該ホームポジションHPに位置すると判別したときに、貯留槽30に貯留された養液を養液貯留タンク2Wに排出すべく、電磁弁31と電動ポンプ32とを作動させるように構成されている。
したがって、スタッカークレーン1が、定植板Bの入出庫を行うために入出庫用箇所としてのホームポジションHPに位置する場合に、定植板Bの入出庫のために当該ホームポジションHPに停止している間の時間を利用して、貯留槽30に貯留された養液を養液貯留タンク2Wに排出することができる。
次に、本実施形態における定植板Bの移載時の作用を、図8及び図9に基づいて説明する。本実施形態の栽培設備は、定植板Bを複数の養液貯留部5Yにて支持する形態で、栽培対象の植物を水耕栽培する。そして、当該栽培対象の植物が十分に成長した場合、又は、物品保持部5Sの位置を栽培対象の植物の成長段階によって最適な位置とすべく移動させる場合には、スタッカークレーン1によって定植板Bを移載することになる。
養液貯留部5Yに支持される定植板Bを掬う場合、クレーンコントローラHは、走行モータを作動させて、図8に示すようにスタッカークレーン1の走行方向において物品支持部15が平面視で複数の養液貯留部5Yの間となる移載用位置までスタッカークレーン1を走行させるとともに、昇降台12を移載対象の定植板Bを保持する物品保持部5Sに対応する高さに昇降させる。このとき、物品支持部15の上端の高さは、移載対象の定植板Bの底面の高さよりも低い位置となるように昇降モータを作動させる。
続いて、クレーンコントローラHは、出退機構13を作動させて、フォーク部Fを物品保持部5S側の突出位置に突出させる。突出位置とは、物品支持部15が平面視で定植板Bと重複する位置である。
引き続き、クレーンコントローラHは、昇降モータを作動させて物品支持部15を上昇移動させる。物品支持部15の上昇移動に伴って、物品支持部15が養液貯留部5Yの間を通過して、物品支持部15の上端部が定植板Bの下面に当接する状態となる。
そして、物品支持部15を、その上端部が定植板Bの下面に当接する高さから掬い用設定距離上昇させた位置で昇降台12を停止させる。これにより、定植板Bは養液貯留部5Yの上面から上方に離間して物品支持部15のみに支持された状態となる。そして、定植板Bを物品支持部15に支持した状態でフォーク部Fを引退位置に位置させるべく出退機構13を作動させることによって、定植板Bをスタッカークレーン1上(平面視で走行台車10と重複する位置)に位置させた状態で、スタッカークレーン1を走行させて、定植板Bを目的の移載先箇所に搬送する。
このように定植板Bを物品支持部15に支持した状態でフォーク部Fを引退位置に位置させると、図9に示すように定植板Bに保持された植物の根部が養液貯留部5Yの養液から取り出されて平面視で昇降台12と重なる位置に位置することになるが、定植板Bに保持された植物の根部から滴下する養液をその下方で受止める液体受け部14が物品支持部15と一体に出退するように備えられているため、滴下する養液は全て液体受け部14で受止められ、昇降台12や走行台車10等のスタッカークレーン1本体に養液が滴下する事態を回避することができる。
〔別実施形態〕
(1) 上記実施形態では、本発明の物品搬送設備を野菜の栽培設備に適用した場合を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば切削油が滴下する虞のあるワークを搬送する金属加工工程間の搬送設備や、水揚げされた水産物を搬送する搬送設備等、液体が滴下する虞のある物品を搬送対象とする各種の設備に適用することができる。
(2)上記実施形態では、一の定植板Bを載置支持する一群の養液貯留部5Yを物品保持部5Sとする構成を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、定植板Bに保持される複数の栽培対象植物の全てに対して一の貯留槽を備える箱状の養液貯留槽と、その養液貯留槽の上端に指示される定植板Bとを搬送対象の物品とし、物品保持部5Sを、養液貯留槽を載置支持する腕木等で構成し、物品支持部15が上記養液貯留槽を載置支持して移載及び搬送するように構成されたものでもよい。この場合にも、液体受け部14を物品支持部15と一体に出退するように設けることによって、養液貯留槽に貯留される養液が溢れた場合にも、昇降台12や走行台車10等に養液が滴下しないようにすることができる。
(3)上記実施形態では、貯留容器20を貯留姿勢と排出姿勢とに切換える姿勢切換機構を、物品支持部15の出退移動に伴って貯留容器20の姿勢が機械的に貯留姿勢と排出姿勢とに切換え操作される連携機構Kにて構成する例を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、姿勢切換機構をモータやリニアアクチュエータ等の電動機構にて構成してもよい。
また、貯留容器20を、貯留姿勢と排出姿勢とに切換え自在なものではなく、所定回数の移載において液体受け部14に滴下する量の養液を貯留可能なタンク等の容器とし、上記所定回数の移載毎に人為的又は機械的に当該タンク等を取り外して、貯留された溶液を排出する排水作業を行うように構成してもよい。
(4)上記実施形態では、入出庫用箇所を走行経路2の端部側に設け、その入出庫用箇所に対応する位置に養液貯留タンク2Wを設ける構成を説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、入出庫用箇所が走行経路2に沿う方向の端部よりも中央寄りに設定される場合には、その走行経路2に沿う方向の端部よりも中央寄りの箇所に養液貯留タンク2Wを設けてもよい。
また、走行経路2に沿って設けられる養液排出用の樋状部材を排出箇所とするように構成し、昇降台12が昇降下限位置に位置するときに、貯留槽30に貯留された養液を樋状部材に排出するように構成してもよい。また、樋状部材のような部材を設けるのではなく、床面に養液排出用の溝を形成してもよい。
(5)上記実施形態では、水位センサDが、貯留槽30に貯留される養液が設定貯留量を超えたことを検出した場合に、排出装置S(電磁弁31及び電動ポンプ32)の動作不良と判別して、報知ランプ及び報知ブザーを作動させてその旨を報知するように構成したが、このような構成に代えて、水位センサDが、貯留槽30に貯留される養液が設定貯留量を超えたことを検出しことをクレーンコントローラHに通知するように構成し、クレーンコントローラHが、スタッカークレーン1を停止させる停止制御、及び、排出装置Sの動作不良を報知ランプや報知ブザーにて報知する報知制御の一方又は双方を実行するように構成してもよい。
(6)上記実施形態では、排出装置Sとして電磁弁31及び電動ポンプ32を備える構成としたが、排出装置Sとして、電磁弁31又は電動ポンプ32のいずれか一方のみを備える構成としてもよい。また、排出装置Sとしての電磁弁31又は電動ポンプ32を備えず、貯留槽30内の液体を自然排出すべく排出口を開閉する開閉機構を備える構成としてもよい。
(7)上記実施形態では、液体受け部14の平板部14tを、走行経路2に沿う方向における一端側に近づくほど上下方向で低い位置となる傾斜姿勢に形成する構成を例示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、平板部14tを、走行経路2に沿う方向には水平に、かつ、経路横幅方向の両端部を上下方向で高い位置とし、経路横幅方向の中央部を上下方向で低い位置とするように形成し、経路横幅方向の中央部に、走行経路2に沿う方向における一端側に近づくほど上下方向で低い位置となる流路溝を形成するように構成してもよい。
(8)上記実施形態では、平板部14tにおける排出口の周囲に、排出口を中心として放射状に並ぶ複数の凹溝部14mを設ける構成を例示したが、排出口の周囲を排出口側ほど上下方向で低い位置となる傾斜面として、凹溝部14mを設けない構成としてもよい。また、凹溝部14mを、平面視で排出口を中心とする放射状に対して傾斜するように形成しても良い。
(9)上記実施形態では、物品支持部15が、平面視で液体受け部14の外方から起立して設けられる支柱部15Sを備え、その支柱部15Sに、支柱部15Sを伝って下方に移動する養液を平面視にて液体受け部14の周壁部14Sよりも内方に落下させるべく案内する板状体を液体案内部15Wとして設ける構成としたが、このような構成に代えて、支柱部15Sを、略鉛直に起立する直立部材と、一端側が前記直立部材の上端に接続されかつ他端側が平面視で液体受け部14と重複する位置に位置する傾斜部材と、その傾斜部材における平面視で液体受け部14と重複する側の端部を下端とし、かつ、上端に定植板Bに下方から当接して定植板Bを載置支持する上部部材とを備える構成としてもよい。
この場合、定植板Bから上部部材を伝って下方に移動する養液は、傾斜部材における平面視で液体受け部14と重複する側の端部に移動するが、傾斜部材における直立部材と接続される側の端部は、傾斜部材における平面視で液体受け部14と重複する側の端部よりも上下方向で高い位置にあるため、上部部材を伝って下方に移動する養液は液体受け部14に落下する。つまり、上部部材及び傾斜部材によって液体案内部15Wが構成される。
(10)上記実施形態では、定植板Bを合成樹脂板にて構成する例を示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば金属板や強化硝子板等の他の材質で構成してもよい。なお、この場合においても表面に光沢のある材質を使用すれば、定植板Bの上方から照射した栽培用照明光を反射して、定植板Bに保持される植物の葉に対して下方側からも栽培用照明光を照射することができる。
1 移動体
2 走行経路
5S 物品保持部
14 液体受け部
14S 周壁部
14m 凹溝部
14t 平板部
15 物品支持部
15S 支柱部
15W 液体案内部
20 貯留容器
30 貯留部
B 物品
D 貯留量検出部
L 走行位置検出装置
S 排出装置
2W 排出箇所

Claims (9)

  1. 走行経路に沿って移動自在な物品搬送用の移動体と、前記走行経路の経路横幅方向で前記走行経路の側方に配設されて物品を保持する物品保持部と、が設けられ、
    前記移動体は、搬送対象の物品を載置支持する物品支持部を、前記走行経路の側方に突出する突出位置と引退位置との間で前記経路横幅方向に沿って出退自在に備えて、前記物品保持部との間で搬送対象の物品を移載自在に構成されている物品搬送設備であって、
    前記物品支持部にて支持された搬送対象の物品から滴下する液体を当該物品の下方で受止める液体受け部が、前記物品支持部と一体に出退するように前記移動体に設けられ、
    前記液体受け部は、受止めた液体を排出するための排出口から排出された液体を貯留する貯留容器を備えている物品搬送設備。
  2. 前記貯留容器が、液体を貯留する貯留姿勢と貯留した液体を排出する排出姿勢とに切換え自在に構成され、
    前記物品支持部が、前記突出位置に位置するときに前記貯留容器を前記貯留姿勢とし、前記物品支持部が前記引退位置に位置するときに前記貯留容器を前記排出姿勢とするように前記貯留容器の姿勢を切換える姿勢切換機構を備えている請求項1に記載の物品搬送設備。
  3. 前記姿勢切換機構が、前記物品支持部の出退移動に伴って前記貯留容器の姿勢を前記貯留姿勢と前記排出姿勢とに切換え操作される連携機構にて構成されている請求項2に記載の物品搬送設備。
  4. 前記貯留容器から排出された液体を貯留する貯留部が前記移動体に設けられ、
    前記物品搬送用の移動体が、前記走行経路に沿って設けられた物品の入出庫用箇所と前記物品保持部との間で物品を搬送するように構成され、
    前記入出庫用箇所に対応する位置に、前記貯留部に貯留された液体を外部に排出する排出箇所が設定されている請求項2又は3に記載の物品搬送設備。
  5. 前記貯留部に貯留された液体を外部に排出する排出装置が設けられ、
    前記移動体の前記走行経路における位置を検出する走行位置検出装置が設けられ、
    前記移動体が前記走行経路の端部に位置することを前記走行位置検出装置が検出したときに、前記貯留部に貯留された液体を前記排出箇所に排出すべく前記排出装置を作動させるように構成された請求項4に記載の物品搬送設備。
  6. 前記貯留部に、貯留される液体が当該貯留部における設定貯留量を超えたか否かを検出する貯留量検出部が設けられ、
    前記貯留量検出部が、前記貯留部に貯留される液体が前記設定貯留量を超えたことを検出した場合には、前記貯留部に貯留された液体の排出がなされていないと判別して、その旨を報知する報知部を作動させるように構成された請求項4又は5に記載の物品搬送設備。
  7. 前記液体受け部が、前記走行経路に沿う方向において一端部から他端部に向けて上下方向で低い位置となる傾斜姿勢の平板部と、当該平板部の周囲から上方に起立する周壁部とを備える上面開口の容器状に形成され、
    前記排出口が、前記平板部における前記他端部に近接して設けられ、
    前記平板部における前記排出口の周囲に、前記排出口を中心として放射状に並ぶ複数の凹溝部が設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の物品搬送設備。
  8. 前記物品支持部が、平面視にて前記液体受け部の外方から起立して設けられる支柱部を備えて構成され、
    前記支柱部に、当該支柱部を伝って下方に移動する液体を、平面視にて前記液体受け部の前記周壁部よりも内方に落下させるべく案内する液体案内部が設けられている請求項7に記載の物品搬送設備。
  9. 前記搬送対象の物品が、根部を養液に浸漬した状態で栽培される植物を支持する定植板である請求項1〜8のいずれか1項に記載の物品搬送設備。
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