JP2014074298A - 橋面舗装端部止水工及びその施工方法 - Google Patents

橋面舗装端部止水工及びその施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014074298A
JP2014074298A JP2012222350A JP2012222350A JP2014074298A JP 2014074298 A JP2014074298 A JP 2014074298A JP 2012222350 A JP2012222350 A JP 2012222350A JP 2012222350 A JP2012222350 A JP 2012222350A JP 2014074298 A JP2014074298 A JP 2014074298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recess
bridge
base layer
floor slab
rainwater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012222350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6002530B2 (ja
Inventor
Yuji Suzuki
裕二 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
East Nippon Expressway Co Ltd
Original Assignee
East Nippon Expressway Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by East Nippon Expressway Co Ltd filed Critical East Nippon Expressway Co Ltd
Priority to JP2012222350A priority Critical patent/JP6002530B2/ja
Publication of JP2014074298A publication Critical patent/JP2014074298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6002530B2 publication Critical patent/JP6002530B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Abstract

【課題】橋面舗装端部の路側面と表層間を流下する雨水は性能の向上した床版防水工の上面に溜まり、表層にポットホール等の損傷を生じる原因となっている。
【解決手段】本発明にかかる橋面舗装端部止水工は、床版防水工(1)と雨水浸入防止工(2)を包含している。該床版防水工は床版(3)の上面に被着し、その端部は起立部(11)となって橋梁端部(4)の路側面(5)に被着している。該雨水浸入防止工は、該床版上に舗設された基層(6)及び該基層上に舗設された表層(7)との間にあって両者と密着し、かつ該橋梁端部の該路側面に形成された凹所(41)内で定着して、該基層上と該凹所間に渡設されて、橋梁端部の路側面と表層間を漏下する雨水を基層上に導いて、滞留を無くす。施工方法は雨水浸入防止工の溶融を表層舗装用合材の熱でなし、その固化で基層、床版防水工及び凹所内に密着させる。
【選択図】図2

Description

本発明は橋面舗装端部止水工及びその施工方法に関し、橋梁の舗装端部から浸入した雨水が舗装と防水層の間に溜まるのを阻止するようにしたものである。
橋梁部には高性能の床版防水工が施工されるようになり、床版の耐久性が大幅に向上することが期待される。しかしながら、床版防水工が機能すればするほど、舗装端部から浸入した雨水が舗装と防水層の間に溜まり、舗装にポットホール等の損傷が見られる。特に床版の勾配がない場合、その傾向が高い。対策としては、床版防水工上部に浸入する雨水を止めることが有効であり、雨水浸入の可能性の高い橋梁端部からの雨水の浸入を防止することが合理的である。
また、床版防水工は現在壁高欄部まで施工することになっているが、重機による防水工の破損や、端部からの雨水の浸入に対する対策も必要である。横断面で水平位置の低い側(水下側)は排水用の溝が設置されており、防水工端部保護工を施工することにより床版防水工端部の保護が可能であるが、横断面で水平位置の高い側(水上側)に溝はなく、舗装の表層が地覆端部まで施工されることから、勾配の低い側と異なった対策が必要である。横断面で水平位置の高い側の端部には壁高欄と床版との打継ぎ目からの漏水を防止する方法として、橋面防水工しか施工されていない。
橋梁部の舗装に雨水が浸入する可能性が高いところとして、縦断・横断面で水平位置の
高い水上端部や、伸縮継ぎ手部が考えられる。これらの部分は防水工と舗装の間の防水が行われておらず、舗装自体も端部であることから止水性が劣る可能性がある。
壁高欄部と床版の打継ぎ目からの漏水を防ぐ対策として、本出願人は以前に防水工端部保護工を施工する発明をして、特許出願(特願2012−039994)を行っている。
この特許出願の明細書中でも言及しているが、壁高欄部と床版の打継ぎ目からの漏水を防ぐ手段が特開2003−232005号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2003−232005号公報
本出願人のこの先願は漏水防止の点で効果的であるが、防水工端部保護工を採用しているので、コスト的にみてやや不利な点のあることが判明した。そこで、この先願発明を改良したものが今回の発明である。
また、特許文献1に開示されている発明は、継ぎ目なし伸縮継手部における床版上の滞留水を排水するための技術に関し、防水プレート1の端部を床版幅員両側の縁石12に沿って立上げている(段落0026、図5)が、この立上げ部分は幅員内に露出しているので、基層14や排水性舗装15の施工時に舗装用機械が接触して損傷を受ける恐れが解消されていない。また、この立ち上げ部の上端は直接雨水に曝されるため、立ち上げ部の劣化・剥離によりコンクリート面との間に隙間が発生し、そこから雨水の侵入が起こることがある。
(請求項1) 本発明にかかる橋面舗装端部止水工は、床版防水工と雨水浸入防止工を包含している。該床版防水工は床版の上面に被着し、その端部は起立部となって橋梁端部の路側面に被着している。該雨水浸入防止工は、該床版上に舗設された基層及び該基層上に舗設された表層との間にあって両者と密着し、かつ該橋梁端部の該路側面に形成された凹所内で定着することにより、該基層上と該凹所間に渡設されている。
雨水浸入防止工は該床版上に舗設された基層及び該基層上に舗設された表層との間にあって両者と密着し、かつ該橋梁端部の該路側面に形成された凹所内で定着することにより、該基層上と該凹所間に渡設されている。これにより、床版防水工の上端部が直接雨水に曝されず剥がれる危険性が少なく、橋梁端部の該路側面と舗装の境界部から浸入した水は基層の上面を勾配の低い方へ流れて基層内部には浸入しないので、従来床版防水工上に滞留した雨水と繰り返しの交通荷重により発生していた基層の破損とポットホールの発生を防止でき、舗装の長期の供用を可能にできる。
(請求項2) 該雨水浸入防止工は、表層の施工時の合材の熱による溶融とその後の固化により、基層及び表層との密着と、該凹所内での定着を果たすと共に止水性を発揮するように改良されたアスファルト成形目地材であってもよい。
こうすると、該雨水浸入防止工は表層施工時の合材の熱で溶融して基層及び表層と密着し、該凹所内での定着を果たすので、特別な密着作業は不要で、取り扱いもし易く、一旦密着すると止水性を発揮して該路側面に沿って流下する水を基層の上面の勾配に沿って導水できる。
(請求項3)該橋梁端部は壁高欄、地覆、縁石又は伸縮継ぎ手構成部材の内の一つであってもよい。
こうすると、該橋梁端部として複数の対象から対応に適した一つ選択して適用でき、汎用性を高められる。
(請求項4)該凹所は該基層の上面の隅角部側に開口面を有し、該凹所は該開口面の下縁から該橋梁端部の内部へ向かって上り勾配の下面部を有していてもよい。
こうすると、橋梁端部の路側面に沿って流下してきた雨水は凹所の開口面に到達すると上面の斜面に沿って変流するが、雨水浸入防止工が凹所内で下面部に密着しているので、その上面の傾斜に沿って流下し、基層の上面に導かれてその上面を流下する。
(請求項5)該凹所の断面形状は三角形となっていてもよい。
こうすると、下面部の上端で逆勾配の天井面に繋がるので、床版防水工と雨水浸入防止工の端部揃えによる該天井面間の密着がし易く、雨水を雨水浸入防止工の上面に導き易い。
(請求項6)該凹所の断面形状は台形となっていてもよい。
こうすると、凹所自体は容積が小さいが、表層の舗設用合材の回りがよいので、表層と凹所の周壁面との密着を果たせ、雨水の乱流下を防いで雨水浸入防止工の上面に導ける。
(請求項7)該凹所の断面形状は四角形で、該下面部が該基層の上面と面一となるようになっていてもよい。
こうすると、既設橋の場合、橋梁端部の路側面に凹所を削成するのは厄介な作業であるが、単純な四角形断面にすることにより削成作業を容易にでき、下面部を該基層の上面と面一とすることによって雨水浸入防止工を基層と下面部に密着させられるので、橋梁端部と表層間を流下する雨水を浸入防止工の上面から基層の上面に導いて表層内に滞留するのを防げる。
(請求項8)該凹所の断面形状は、該下面部が該基層の上面との対向部分を下縁とし、該橋梁端部の内部へ向かって上り勾配で、該勾配の終端で鉛直方向となって上面で開放していてもよい。
こうすると、伸縮継ぎ手部分には走行車両による車両荷重が直接載荷されるので、橋梁端部に凹所を設けるとその部分が弱点となって橋梁端部に損傷を与える可能性があるが、凹所の下面部を基層側から橋梁端部の内部へ向かって上り勾配とし、該勾配の終端で鉛直方向として上面で開放させることにより、車両荷重の凹所への集中を排除して橋梁端部の損傷を防げる。
(請求項9)該起立部の上端部は該凹所内で該雨水浸入防止工と該下面部間にあって該下面部を覆い、該雨水浸入防止工と該下面部に密着していてもよい。
こうすると、凹所の下面部には床版防水工の上端部が密着し、該上端部には雨水浸入防止工が密着するので、橋梁端部と表層間を流下する雨水が凹所内に入っても、該雨水浸入防止工の上面から基層の上面に誘導され、表層内に滞留するのを防げる。
(請求項10)本発明に係る橋面舗装端部止水工の施工方法は、以下の工程を含んでいる。即ち、
(1)橋梁端部の路側面に凹所を形成する。
(2)床版上に床版防水工を施工し、該床版防水工の端部を該橋梁端部の該路側面に沿う起立部として該路側面に密着させる。
(3)該床版上に基層を該凹所の水準まで舗設する。
(4)雨水浸入防止工を該基層の上面と該凹所間に渡す。 そして、
(5)該基層と該雨水浸入防止工の上面、及び該凹所内に渡り、加熱された合材で表層を舗設する。
という工程である。
床版防水工の起立部は、上端が該雨水浸入防止工で覆われて直接雨水に曝されないので、路側面から剥がれることはなく、該雨水浸入防止工は表層を舗設する合材の熱で溶融して基層と表層に密着するので、特別な加熱手段は必要ない。
(請求項11)請求項10に記載の橋面舗装端部止水工の施工方法で、該床版防水工の該起立部の上端部を、該凹所の該路側面側の開口面の下縁から該橋梁端部の内部へ向かって上り勾配の下面部に密着させて、該凹所内に収めるようにしてもよい。
こうすると、該床版防水工の該起立部の上端部は該凹所内に収まっているので、該基層の舗設時に重機等が該橋梁端部の該路側面に接触しても、損傷したり、剥がれたりする恐れはない。
(請求項12)また、請求項10又は11に記載の橋面舗装端部止水工の施工方法の場合、該雨水浸入防止工の該基層及び該表層との密着が、該表層を舗設する際の合材の温度による該雨水浸入防止工の溶融とその後の固化によってなされるようになっていてもよい。
こうすると、該雨水浸入防止工は舗設用合材の持つ温度で溶融するので、特別の過熱手段を不要にでき、作業性が極めて良好で、該雨水浸入防止工は溶融によって該基層及び該表層と密着するので、強固な接着を果たせる。
本発明に係る橋面舗装端部止水工によれば、雨水浸入防止工は該床版上に舗設された基層及び該基層上に舗設された表層との間にあって両者と密着し、かつ該橋梁端部の該路側面に形成された凹所内で定着することにより、該基層上と該凹所間に渡設されているので、床版防水工の上端部が直接雨水に曝されず剥がれる危険性が少なく、橋梁端部の該路側面と舗装の境界部から浸入した水は基層の上面を勾配の低い方へ流れて基層内部には浸入しないので、表層にポットホールが発生するのを防止でき、舗装の長期の供用を可能にできる。
請求項2によれば、該雨水浸入防止工は表層施工時の合材の熱で溶融して基層及び表層と密着し、該凹所内での定着を果たすので、特別な密着作業は不要で、取り扱いもし易く、一旦密着すると止水性を発揮して該路側面に沿って流下する水を基層の上面の勾配に沿って導水できる。
請求項3によれば、該橋梁端部として複数の対象から対応に適した一つ選択して適用でき、汎用性を高められる。
請求項4によれば、橋梁端部の路側面に沿って流下してきた雨水は凹所の開口面に到達すると上面の斜面に沿って変流するが、雨水浸入防止工が凹所内で下面部に密着しているので、その上面の傾斜に沿って流下し、基層の上面に導かれてその上面を流下し、基層内に滞留するのを防げる。
請求項5によれば、下面部の上端で逆勾配の天井面に繋がるので、床版防水工と雨水浸入防止工の端部揃えによる該天井面間の密着がし易く、雨水を雨水浸入防止工の上面に導き易い。
請求項6によれば、凹所自体は容積が小さいが、表層の舗設用合材の回りがよいので、表層と凹所の周壁面との密着を果たせ、雨水の乱流下を防いで雨水浸入防止工の上面に導ける。
請求項7によれば、既設橋の場合、橋梁端部の路側面に凹所を削成するのは厄介な作業であるが、単純な四角形断面にすることにより削成作業を容易にでき、下面部を該基層の上面と面一とすることによって雨水浸入防止工を基層と下面部に密着させられるので、橋梁端部と表層間を流下する雨水を浸入防止工の上面から基層の上面に導いて表層内に滞留するのを防げる。
請求項8によれば、伸縮継ぎ手部分には走行車両による車両荷重が直接載荷されるので、橋梁端部に凹所を設けるとその部分が弱点となって橋梁端部に損傷を与える可能性があるが、凹所の下面部を基層側から橋梁端部の内部へ向かって上り勾配とし、該勾配の終端で鉛直方向として上面で開放させることにより、車両荷重の凹所への集中を排除して橋梁端部の損傷を防げる。
請求項9によれば、凹所の下面部には床版防水工の上端部が密着し、該上端部には雨水浸入防止工が密着するので、橋梁端部と表層間を流下する雨水が凹所内に入っても、該雨水浸入防止工の上面から基層の上面に誘導され、基層内に滞留するのを防げる。
請求項10の橋面舗装端部止水工の施工方法によれば、床版防水工の起立部は、上端が該雨水浸入防止工で覆われて直接雨水に曝されないので、路側面から剥がれることはなく、該雨水浸入防止工は表層を舗設する合材の熱で溶融して基層と表層に密着するので、特別な加熱手段は必要ない。
請求項11によれば、該床版防水工の該起立部の上端部は該凹所内に収まっているので、該基層の舗設時に重機等が該橋梁端部の該路側面に接触しても、損傷したり、剥がれたりする恐れはない。
請求項12によれば、該雨水浸入防止工は舗設用合材の持つ温度で溶融するので、特別の過熱手段を不要にでき、作業性が極めて良好で、該雨水浸入防止工は溶融によって該基層及び該表層と密着するので、強固な接着を果たせる。
本発明にかかる橋面舗装端部止水工の施工対象の一例として、壁高欄と床版の打継ぎ目を概念的に示し、施工部分を円輪郭で示したものである。 図1の詳細断面図である。 凹所41の一例で、断面形状が三角形となったものである。 同じく、断面形状が台形となったものである。 同じく、断面形状が四角形となったものである。 伸縮継ぎ手部分に施工した状態の断面図である。
以下に、本発明にかかる橋面舗装端部止水工の実施の形態を、壁高欄と床版の打継ぎ目を例示して、説明する。橋面舗装端部止水工の施工方法については、この橋面舗装端部止水工の説明中で適宜記述する。なお、図面中の同一符号は、同一もしくは相応部分を示す。
(請求項1)図1及び図2で、本発明にかかる橋面舗装端部止水工及びその施工方法は、床版防水工1と雨水浸入防止工2を包含している。この床版防水工1は床版3の上面に被着し、その端部は起立部11となって橋梁端部4の路側面5に被着している。また、雨水浸入防止工2は、床版3上に舗設された基層6及びこの基層6上に舗設された表層7との間にあって両者と密着し、かつ橋梁端部4の路側面5に形成された凹所41内で定着することにより、基層6上と凹所41間に渡設されている。
これにより、床版防水工1の起立部11の上端部が直接雨水に曝されず剥がれる危険性が少なく、橋梁端部4の路側面(コンクリート面)5と表層7の境界面から浸入した水は基層6の上面を勾配の低い方へ流れて基層内部には浸入しないので、従来床版防水工上に滞留した雨水と繰り返しの交通荷重により発生していた基層の破損とポットホールの発生を防止でき、舗装の長期の供用を可能にできる。
(請求項2)雨水浸入防止工2は、表層の施工時の合材の熱による溶融とその後の固化により、基層6及び表層7との密着と、凹所41内での定着を果たすと共に止水性を発揮するように改良されたアスファルト成形目地材である。
この場合、雨水浸入防止工2は表層施工時の合材の熱で溶融して基層6及び表層7と密着し、凹所41内での定着を果たすので、特別な密着作業は不要で、取り扱いもし易く、一旦密着すると止水性を発揮して路側面5に沿って流下する水を基層6の上面の勾配に沿って導水できる。
(請求項3)橋梁端部4は壁高欄、地覆、縁石又は伸縮継ぎ手構成部材の内の一つである。
この場合、橋梁端部4として複数の対象から対応に適した一つ選択して適用でき、汎用性を高められる。
(請求項4)凹所41は基層6の上面の隅角部61側に開口面42を有し、この凹所41は開口面42の下縁43から橋梁端部4の内部へ向かって上り勾配の下面部44を有している。
この場合、橋梁端部4の路側面5に沿って流下してきた雨水は凹所41の開口面42に到達すると上面の斜面に沿って変流するが、雨水浸入防止工2が凹所41内で下面部44に密着しているので、雨水浸入防止工2の上面の傾斜に沿って流下し、基層6の上面に導かれてその上面を流下する。
(請求項5)凹所41の断面形状は三角形となっている。
この場合、下面部44の上端で逆勾配の天井面に繋がるので、床版防水工1と雨水浸入防止工2の端部揃えによる天井面間の密着がし易く、この天井面にそって漏れ下る雨水を雨水浸入防止工2の上面に導き易い。
(請求項6)凹所41の断面形状は台形となっている。
この場合、凹所41自体は容積が小さいが、表層7の舗設用合材の回りがよいので、表層7と凹所41の周壁面との密着を果たせ、雨水を効果的に雨水浸入防止工2の上面に導ける。
(請求項7)凹所41の断面形状は四角形で、下面部44が基層6の上面と面一となるようになっている。
この場合、既設橋で橋梁端部4の路側面5に凹所41を削成するのは厄介な作業であるが、単純な四角形断面にすることにより削成作業を容易にでき、下面部44を基層6の上面と面一とすることによって雨水浸入防止工2を基層6と下面部44に容易に密着させられるので、橋梁端部4と表層7間を流下する雨水を浸入防止工2の上面から基層6の上面に導いて表層7内に滞留するのを防げる。
(請求項8)凹所41の断面形状は、下面部44が基層6の上面との対向部分を下縁とし、橋梁端部4の内部へ向かって上り勾配で、この勾配の終端で鉛直方向となって上面で開放している。
伸縮継ぎ手部分には走行車両による車両荷重が直接載荷されるので、橋梁端部4に凹所41を設けるとその部分が弱点となって橋梁端部4に損傷を与える可能性がある。
この場合、凹所41の下面部44を基層6側から橋梁端部4の内部へ向かって上り勾配とし、この勾配の終端で鉛直方向として上面で開放させることにより、車両荷重の凹所41への集中を排除して橋梁端部4の損傷を防げる。
(請求項9)起立部11の上端部12は凹所41内で雨水浸入防止工2と下面部44間にあって下面部44を覆い、雨水浸入防止工2と下面部44に密着している。
この場合、橋梁端部4と表層7間を流下する雨水が凹所41内に入っても、雨水浸入防止工2の上面から基層6の上面に誘導され、基層6内に滞留するのを防げる。
(請求項10)本発明に係る橋面舗装端部止水工の施工法は、以下の工程を含んでいる。
(1)橋梁端部4の路側面5に凹所41を形成する。
(2)床版3上に床版防水工1を施工し、この床版防水工1の端部を橋梁端部4の路側面5に沿う起立部11としてこの路側面5に密着させる。
(3)床版3上に基層6を凹所41の水準まで舗設する。
(4)雨水浸入防止工2を基層6の上面と凹所41間に渡す。 そして、
(5)基層6と雨水浸入防止工2の上面、及び凹所41内に渡り、加熱された合材で表層7を舗設する。
この場合、床版防水工1の起立部11は、上端が雨水浸入防止工2で覆われて直接雨水に曝されないので、路側面5から剥がれることはなく、雨水浸入防止工2は表層7を舗設する合材の熱で溶融して基層6と表層7に密着するので、特別な加熱手段は必要ない。
(請求項11)床版防水工1の起立部11の上端部12を、凹所41の路側面5側の開口面42の下縁43から橋梁端部4の内部へ向かって上り勾配の下面部44に密着させて、凹所41内に収めるようになっている。
この場合、床版防水工1の起立部11の上端部12は凹所41内に収まっているので、基層6の舗設時に重機等が橋梁端部4の路側面5に接触しても、損傷したり、剥がれたりする恐れはない。
(請求項12)雨水浸入防止工2の基層6及び表層7との密着が、この表層7を舗設する際の合材の温度による雨水浸入防止工2の溶融とその後の固化によってなされるようになっている。
この場合、雨水浸入防止工2は舗設用合材の持つ温度で溶融するので、特別の加熱手段を不要にでき、作業性が極めて良好で、雨水浸入防止工2は溶融によって基層6及び表層7と密着するので、強固な接着を果たせる。
1 床版防水工
2 雨水浸入防止工
3 床版
4 橋梁端部
5 路側面
6 基層
7 表層
11 起立部
12 上端部
41 凹所
42 開口面
43 下縁
44 下面部
S 三角形
P 台形
F 四角形
61 隅角部

Claims (12)

  1. 床版防水工(1)と雨水浸入防止工(2)を包含し、
    該床版防水工(1)は床版(3)の上面に被着し、その端部は起立部(11)となって橋梁端部(4)の路側面(5)に被着し、
    該雨水浸入防止工(2)は、該床版(3)上に舗設された基層(6)及び該基層(6)上に舗設された表層(7)との間にあって両者と密着し、かつ該橋梁端部(4)の該路側面(5)に形成された凹所(41)内で定着することにより、該基層(6)上と該凹所(41)間に渡設されている
    ことを特徴とする橋面舗装端部止水工。
  2. 該雨水浸入防止工(2)は、表層の施工時の合材の熱による溶融とその後の固化により、基層(6)及び表層(7)との密着と、該凹所(41)内での定着を果たすと共に止水性を発揮するように改良されたアスファルト成形目地材である請求項1に記載の橋面舗装端部止水工。
  3. 該橋梁端部(4)は壁高欄、地覆、縁石又は伸縮継ぎ手構成部材の内の一つである請求項1又は2に記載の橋面舗装端部止水工。
  4. 該凹所(41)は該基層(6)の上面の隅角部(61)側に開口面(42)を有し、該凹所(41)は該開口面(42)の下縁(43)から該橋梁端部(4)の内部へ向かって上り勾配の下面部(44)を有している請求項1、2又は3に記載の橋面舗装端部止水工。
  5. 該凹所(41)の断面形状は三角形(S)となっている請求項1、2、3又は4に記載の橋面舗装端部止水工。
  6. 該凹所(41)の断面形状は台形(P)となっている請求項1、2、3又は4に記載の橋面舗装端部止水工。
  7. 該凹所(412)の断面形状は四角形(F)で、該下面部(44)が該基層(6)の上面と面一となるようになっている請求項1、2又は3に記載の橋面舗装端部止水工。
  8. 該凹所(41)の断面形状は、該下面部(44)が該基層(6)の上面との対向部分を下縁(43)とし、該橋梁端部(4)の内部へ向かって上り勾配で、該勾配の終端で鉛直方向となって上面で開放している請求項1、2又は3に記載の橋面舗装端部止水工。
  9. 該起立部(11)の上端部(12)は該凹所(41)内で該雨水浸入防止工(2)と該下面部(44)間にあって該下面部(44)を覆い、該雨水浸入防止工(2)と該下面部(44)に密着している請求項1から5の一つの項又は7、8に記載の橋面舗装端部止水工。
  10. 以下の工程を含む橋面舗装端部止水工の施工法:
    (1)橋梁端部(4)の路側面(5)に凹所(41)を形成する。
    (2)床版(3)上に床版防水工(1)を施工し、該床版防水工(1)の端部を該橋梁端部(4)の該路側面(5)に沿う起立部(11)として該路側面(5)に密着させる。
    (3)該床版(3)上に基層(6)を該凹所(41)の水準まで舗設する。
    (4)雨水浸入防止工(2)を該基層(6)の上面と該凹所(41)間に渡す。 そして、
    (5)該基層(6)と該雨水浸入防止工(2)の上面、及び該凹所(41)内に渡り、加熱された合材で表層(7)を舗設する。
  11. 該床版防水工(1)の該起立部(11)の上端部(12)を、該凹所(41)の該路側面(5)側の開口面(42)の下縁(43)から該橋梁端部(4)の内部へ向かって上り勾配の下面部(44)に密着させて、該凹所(41)内に収める請求項10に記載の橋面舗装端部止水工の施工法。
  12. 該雨水浸入防止工(2)の該基層(6)及び該表層(7)との密着が、該表層(7)を舗設する際の合材の温度による該雨水浸入防止工(2)の溶融とその後の固化によってなされる請求項9、10又は11に記載の橋面舗装端部止水工の施工法。
JP2012222350A 2012-10-04 2012-10-04 橋面舗装端部止水工及びその施工方法 Expired - Fee Related JP6002530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012222350A JP6002530B2 (ja) 2012-10-04 2012-10-04 橋面舗装端部止水工及びその施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012222350A JP6002530B2 (ja) 2012-10-04 2012-10-04 橋面舗装端部止水工及びその施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014074298A true JP2014074298A (ja) 2014-04-24
JP6002530B2 JP6002530B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=50748625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012222350A Expired - Fee Related JP6002530B2 (ja) 2012-10-04 2012-10-04 橋面舗装端部止水工及びその施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6002530B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017110399A (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 鹿島建設株式会社 プレキャスト床版、橋梁構造及び橋梁構造の形成方法
CN111501568A (zh) * 2020-04-24 2020-08-07 李恒坤 一种高速公路桥梁预制板制作方法

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0194144A (ja) * 1987-10-06 1989-04-12 Tajima Inc 防水工法
JPH08184012A (ja) * 1994-12-27 1996-07-16 Showa Shell Sekiyu Kk 道路橋における二次排水装置
JPH1018523A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Mitsuboshi Belting Ltd 乾式下地防水工法
JP2002227134A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd コンクリート床版鋼桁橋の補強構造
JP2003090006A (ja) * 2002-07-12 2003-03-28 Daito Sangyo Kk 床版の防水接着方法及びその構造
JP2003171906A (ja) * 2001-12-04 2003-06-20 Chizaiko:Kk 舗装界面の防草構造
JP2003232005A (ja) * 2002-02-08 2003-08-19 Sanken Steel:Kk 床版防水プレート及び床版防水構造
JP2004068587A (ja) * 2002-06-10 2004-03-04 Masaru Kondo 建築物の防水工法
JP2005171730A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Obayashi Road Corp 床版舗装の防水構造
JP2006183404A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Ito Yogyo Co Ltd 排水性舗装用縁石ブロック、これを用いた排水構造及びその施工方法
JP2006241211A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Kindai Kasei:Kk 道路舗装用エポキシ樹脂プライマー組成物とそれを用いた道路舗装方法
JP2008280733A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Sankyo Gijutsu:Kk 境界ブロック及び舗装構成体
JP2011157772A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Fuji Giken:Kk コンクリート床版の防水舗装構造、その防水施工方法及びその防水舗装の施工方法
JP2012122317A (ja) * 2010-02-19 2012-06-28 Tama Bosui Giken Kk 床面の防水方法、防水シート

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0194144A (ja) * 1987-10-06 1989-04-12 Tajima Inc 防水工法
JPH08184012A (ja) * 1994-12-27 1996-07-16 Showa Shell Sekiyu Kk 道路橋における二次排水装置
JPH1018523A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Mitsuboshi Belting Ltd 乾式下地防水工法
JP2002227134A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd コンクリート床版鋼桁橋の補強構造
JP2003171906A (ja) * 2001-12-04 2003-06-20 Chizaiko:Kk 舗装界面の防草構造
JP2003232005A (ja) * 2002-02-08 2003-08-19 Sanken Steel:Kk 床版防水プレート及び床版防水構造
JP2004068587A (ja) * 2002-06-10 2004-03-04 Masaru Kondo 建築物の防水工法
JP2003090006A (ja) * 2002-07-12 2003-03-28 Daito Sangyo Kk 床版の防水接着方法及びその構造
JP2005171730A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Obayashi Road Corp 床版舗装の防水構造
JP2006183404A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Ito Yogyo Co Ltd 排水性舗装用縁石ブロック、これを用いた排水構造及びその施工方法
JP2006241211A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Kindai Kasei:Kk 道路舗装用エポキシ樹脂プライマー組成物とそれを用いた道路舗装方法
JP2008280733A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Sankyo Gijutsu:Kk 境界ブロック及び舗装構成体
JP2011157772A (ja) * 2010-02-03 2011-08-18 Fuji Giken:Kk コンクリート床版の防水舗装構造、その防水施工方法及びその防水舗装の施工方法
JP2012122317A (ja) * 2010-02-19 2012-06-28 Tama Bosui Giken Kk 床面の防水方法、防水シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017110399A (ja) * 2015-12-16 2017-06-22 鹿島建設株式会社 プレキャスト床版、橋梁構造及び橋梁構造の形成方法
CN111501568A (zh) * 2020-04-24 2020-08-07 李恒坤 一种高速公路桥梁预制板制作方法
CN111501568B (zh) * 2020-04-24 2021-08-20 李恒坤 一种高速公路桥梁预制板制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6002530B2 (ja) 2016-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104018425B (zh) 一种快速更换桥梁伸缩缝装置及其安装方法
JP2019031838A (ja) 道路橋の防水排水構造
JP4508923B2 (ja) 融雪パネル及びその製造方法並びに融雪路盤
JP5886076B2 (ja) 床版防水工の壁高欄等の施工部の保護構造及びその構築方法
JP6002530B2 (ja) 橋面舗装端部止水工及びその施工方法
KR100892419B1 (ko) 투수성 도로 경계용 측구
JP6432157B2 (ja) 道路橋用伸縮装置
KR101020414B1 (ko) 교량용 신축이음구조
JP4897551B2 (ja) 歩車道境界用排水装置
JP6534145B2 (ja) スリット付きl形歩車道境界排水ブロック
CN208517813U (zh) 新桥梁与老桥梁纵向接缝的防水结构
JP2000104206A (ja) 舗装用平板並びにこれを用いた舗装及び歩道の構造
KR101309381B1 (ko) 침수 및 동결 피해를 줄여 주는 케이블 트로프용 pc 블록의 구조
KR20120049427A (ko) 미끄럼 방지기능을 갖는 횡단보도의 보도블럭
JPH10266111A (ja) 道路構造
KR101550191B1 (ko) 교체가 용이한 슬롯형 철도교량용 누수방지장치
JP5622232B2 (ja) 舗装部における熱交換構造及びそれに用いる通水板
JP2004244911A (ja) 透水舗装の排水構造及び縁石ブロック
JP2017101379A (ja) 自由勾配側溝を使用した自転車通行帯つき新道路形成工法
KR101590846B1 (ko) 배수로의 덧씌우기 보수방법
CN108316137A (zh) 新桥梁与老桥梁纵向接缝防水方法及防水结构
KR200304962Y1 (ko) 교량슬래브 난간 콘크리트타설 이음부 누수방지구조
JP2001123417A (ja) 道路橋の排水構造及び道路橋伸縮継手
JP6775217B1 (ja) 排水桝の施工方法
KR100616095B1 (ko) 누수 및 백태 방지구조를 갖는 교량 난간 및 그 시공방법

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20141117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160616

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160616

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6002530

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees