JPH1018523A - 乾式下地防水工法 - Google Patents
乾式下地防水工法Info
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- JPH1018523A JPH1018523A JP19569096A JP19569096A JPH1018523A JP H1018523 A JPH1018523 A JP H1018523A JP 19569096 A JP19569096 A JP 19569096A JP 19569096 A JP19569096 A JP 19569096A JP H1018523 A JPH1018523 A JP H1018523A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既存の下地における湿度の影響を排除し、防
水の原形である密着工法の長所を発揮させて信頼性のあ
る防水層施工を達成する。 【解決手段】 コンクリート下地等の既存下地面1に予
め乾式下地材2を止着材4により止着固定して乾式下地
を作成し、該下地上に接着剤7を用いて防水シート8を
貼り付け施工する。この場合、乾式下地材としては、J
IS A 9511の曲げ強度試験に準拠した方法で測
定した剛性値が2.0kgf/cm2 以上のものが好ま
しい。
水の原形である密着工法の長所を発揮させて信頼性のあ
る防水層施工を達成する。 【解決手段】 コンクリート下地等の既存下地面1に予
め乾式下地材2を止着材4により止着固定して乾式下地
を作成し、該下地上に接着剤7を用いて防水シート8を
貼り付け施工する。この場合、乾式下地材としては、J
IS A 9511の曲げ強度試験に準拠した方法で測
定した剛性値が2.0kgf/cm2 以上のものが好ま
しい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート下地等
に防水層を形成する防水工法に係り、特に既存の下地の
状態に左右されることなく、密着工法によりふくれのな
い防水層を下地面に形成するに適した乾式下地材利用の
防水工法に関するものである。
に防水層を形成する防水工法に係り、特に既存の下地の
状態に左右されることなく、密着工法によりふくれのな
い防水層を下地面に形成するに適した乾式下地材利用の
防水工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート下地上に防水層を形成する
防水工法として、密着工法と絶縁工法が知られている。
前者は防水シートを接着剤を用いて当該下地の全面に貼
り付け施工する工法であり、後者は浮かし貼り工法とも
云われ、防水シートを接着剤を用いず、ねじ又は釘によ
り局所的に固定する方法である。
防水工法として、密着工法と絶縁工法が知られている。
前者は防水シートを接着剤を用いて当該下地の全面に貼
り付け施工する工法であり、後者は浮かし貼り工法とも
云われ、防水シートを接着剤を用いず、ねじ又は釘によ
り局所的に固定する方法である。
【0003】このうち、前者については下地が水分を含
んでいると接着剤がきかないこと、また敷設後に水分の
蒸発で膨れを生じる等、下地の状態に左右され易い問題
があり、防水シートの下に通気溝を設け、脱気筒より排
気する等の工夫がなされている。(特開平4−2584
51号公報、特開昭61−17660号公報及び特開昭
59−129131号公報参照)
んでいると接着剤がきかないこと、また敷設後に水分の
蒸発で膨れを生じる等、下地の状態に左右され易い問題
があり、防水シートの下に通気溝を設け、脱気筒より排
気する等の工夫がなされている。(特開平4−2584
51号公報、特開昭61−17660号公報及び特開昭
59−129131号公報参照)
【0004】一方、後者は通常、接着剤を用いないた
め、下地の状態に左右されずに敷設できると共に、局所
的にしか固定されていないので下地から発生した水蒸気
が排気し易い利点があるが、下地との固定でシートにね
じを通す貫通孔を設けなければならないため防水の面で
完全とは云い難いこと、風力による負担でシートが浮き
上がり、固定部でシートが裂けたり、下地から剥がれて
了うという問題を有している。(特開昭60−8065
0号公報参照)
め、下地の状態に左右されずに敷設できると共に、局所
的にしか固定されていないので下地から発生した水蒸気
が排気し易い利点があるが、下地との固定でシートにね
じを通す貫通孔を設けなければならないため防水の面で
完全とは云い難いこと、風力による負担でシートが浮き
上がり、固定部でシートが裂けたり、下地から剥がれて
了うという問題を有している。(特開昭60−8065
0号公報参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の工
法は密着工法においては、下地が湿っていると、防水が
困難となり、また既存防水層の劣化が著しい場合は撤去
しなければならない。一方、絶縁工法では接着剤の代わ
りにねじで固定するため、防水の面で難があり、また浮
き上がりによるシートの引裂,剥離を免れない。
法は密着工法においては、下地が湿っていると、防水が
困難となり、また既存防水層の劣化が著しい場合は撤去
しなければならない。一方、絶縁工法では接着剤の代わ
りにねじで固定するため、防水の面で難があり、また浮
き上がりによるシートの引裂,剥離を免れない。
【0006】そこで、本発明は上述の如き従来工法の問
題に着目し、その改善を図ったものであり、特に乾式下
地材による新規な下地の形成を見出すことにより、既存
の下地における湿度の影響を排除し、防水の原形である
密着工法の長所を発揮させて信頼性のある防水層施工を
達成することを目的とするものである。
題に着目し、その改善を図ったものであり、特に乾式下
地材による新規な下地の形成を見出すことにより、既存
の下地における湿度の影響を排除し、防水の原形である
密着工法の長所を発揮させて信頼性のある防水層施工を
達成することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明はコンクリート下地等の既存下地面に防水層を
形成するにあたり、前記既存下地面に乾式下地材を止着
材により止着固定して乾式下地を作成し、該下地上に接
着剤を用いて防水シートを貼り付け施工することを特徴
とする。この場合、乾式下地材としては、JIS A
9511の曲げ強度試験に準拠した方法で測定した剛性
値が2.0kgf/cm2 以上であることが効果的であ
り、請求項2記載の発明の特徴とする。
る本発明はコンクリート下地等の既存下地面に防水層を
形成するにあたり、前記既存下地面に乾式下地材を止着
材により止着固定して乾式下地を作成し、該下地上に接
着剤を用いて防水シートを貼り付け施工することを特徴
とする。この場合、乾式下地材としては、JIS A
9511の曲げ強度試験に準拠した方法で測定した剛性
値が2.0kgf/cm2 以上であることが効果的であ
り、請求項2記載の発明の特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的態様につい
て詳述する。
て詳述する。
【0009】本発明は以上のように下地上に防水層を形
成する施工法であるが、特に乾式下地材を用い、既存の
下地が湿っていても爾後の防水シート貼り付けに支障の
ないよう新規な乾式下地を形成することが肝要である。
成する施工法であるが、特に乾式下地材を用い、既存の
下地が湿っていても爾後の防水シート貼り付けに支障の
ないよう新規な乾式下地を形成することが肝要である。
【0010】ここで、上記乾式下地形成に用いる乾式下
地材は既存のコンクリート下地に対し、湿分を殆ど含有
しないか、又は全く含有しない新規な乾式下地を形成し
得る素材であり、好ましくは含湿率15%以下であるこ
とが効果的である。湿分率が高くなれば、従来の既存下
地におけると同様となり好ましくない。
地材は既存のコンクリート下地に対し、湿分を殆ど含有
しないか、又は全く含有しない新規な乾式下地を形成し
得る素材であり、好ましくは含湿率15%以下であるこ
とが効果的である。湿分率が高くなれば、従来の既存下
地におけると同様となり好ましくない。
【0011】この乾式下地材はその上に防水シートを接
着することから接着剤中の溶剤に耐えられるよう石綿ス
レート板、硬質木毛セメント板の外、断熱性を求めるの
であれば気泡コンクリート、ロックウール、スタイロフ
ォーム、等を石綿スレート板で積層したものやポリウレ
タンフォーム、ポリエチレンフォーム等が用いられる。
着することから接着剤中の溶剤に耐えられるよう石綿ス
レート板、硬質木毛セメント板の外、断熱性を求めるの
であれば気泡コンクリート、ロックウール、スタイロフ
ォーム、等を石綿スレート板で積層したものやポリウレ
タンフォーム、ポリエチレンフォーム等が用いられる。
【0012】また、この乾式下地材はデイスク板をねじ
で下地と固定したときに風力による負圧に耐えられるよ
う、ある程度以上の剛性、例えばJIS A 9511
の曲げ強度試験に準拠した方法で測定した値が2kgf
/cm2 以上の剛性を有することが望ましく、厚みは素
材自体の剛性にもよるが、断熱性を求めなければ5〜1
5mm程度、断熱性を求めるのであれば10〜50mm
程度にすることが好適である。
で下地と固定したときに風力による負圧に耐えられるよ
う、ある程度以上の剛性、例えばJIS A 9511
の曲げ強度試験に準拠した方法で測定した値が2kgf
/cm2 以上の剛性を有することが望ましく、厚みは素
材自体の剛性にもよるが、断熱性を求めなければ5〜1
5mm程度、断熱性を求めるのであれば10〜50mm
程度にすることが好適である。
【0013】次に本発明は、上記の如き乾式下地材を既
存のコンクリート面上に配し、乾式下地を形成した上
に、密着工法により防水シートを接着せしめるが、乾式
下地材を既存の下地面に固定するには接着剤を用いず、
釘、ねじ等の止着材によって止着固定する。即ち、既存
下地面にデイスク板を抜け止めのワッシャーとして設け
て釘、ねじ、アンカー等で固定する。デイスク板は樹脂
製、金属製があるが、ステンレス製が耐蝕性、ゴムに用
いる接着剤との接着性の面で望ましい。サイズ的にはφ
50〜100mm程度のものが通常用いられる。そし
て、上記乾式下地材が固定され、乾式下地が形成される
と、その上に防水シートが密着工法により接着される。
存のコンクリート面上に配し、乾式下地を形成した上
に、密着工法により防水シートを接着せしめるが、乾式
下地材を既存の下地面に固定するには接着剤を用いず、
釘、ねじ等の止着材によって止着固定する。即ち、既存
下地面にデイスク板を抜け止めのワッシャーとして設け
て釘、ねじ、アンカー等で固定する。デイスク板は樹脂
製、金属製があるが、ステンレス製が耐蝕性、ゴムに用
いる接着剤との接着性の面で望ましい。サイズ的にはφ
50〜100mm程度のものが通常用いられる。そし
て、上記乾式下地材が固定され、乾式下地が形成される
と、その上に防水シートが密着工法により接着される。
【0014】防水シートとしては、天然ゴム(NR)、
クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、ア
クリロニトリルゴム(NBR)、スチレン・ブタジエン
ゴム(SBR)、エチレン・プロピレン・ターポリマー
(EPT)、等のゴムの種類は特に限定することなく使
用することができるが、最も好ましいのは耐候性に優れ
たEPTである。厚みは、1〜3mm程度のものが通常
使用される。
クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、ア
クリロニトリルゴム(NBR)、スチレン・ブタジエン
ゴム(SBR)、エチレン・プロピレン・ターポリマー
(EPT)、等のゴムの種類は特に限定することなく使
用することができるが、最も好ましいのは耐候性に優れ
たEPTである。厚みは、1〜3mm程度のものが通常
使用される。
【0015】ここで、防水シートと乾式下地材とは上述
の如く密着工法に従って接着されるが、接着剤としては
両者の接着可能なものであれば使用可能であり、例えば
CR系溶剤タイプの接着剤等が用いられる。
の如く密着工法に従って接着されるが、接着剤としては
両者の接着可能なものであれば使用可能であり、例えば
CR系溶剤タイプの接着剤等が用いられる。
【0016】なお、乾式下地材には裏面全面に溝を設け
ることによって既存下地から排出する水分,水蒸気を拡
散させるようにすることも有効である。
ることによって既存下地から排出する水分,水蒸気を拡
散させるようにすることも有効である。
【0017】
【実施例】以下、更に添付図面により本発明の実施例を
説明する。
説明する。
【0018】図1〜図3は本発明に係る防水工法の施工
の一例を示し、図において1は既存下地、2は本発明の
特徴をなす乾式下地材であり、乾式下地材2の裏面には
図1に示すように排水用の溝3が設けられている。
の一例を示し、図において1は既存下地、2は本発明の
特徴をなす乾式下地材であり、乾式下地材2の裏面には
図1に示すように排水用の溝3が設けられている。
【0019】この乾式下地材2は図3に示すように10
〜50mm程度の厚さで所要の大きさの単位材、例えば
幅900mm,長さ1800mm程度の単位材からな
り、本発明工法の施工にあたってはこの乾式下地材2を
単位として適宜数の下地材2を随時、使用して、前記既
存下地1の上面に順次、敷設配置してその上面に更にス
テンレス等のデイスク板6を抜け止めワッシャーに用
い、下面にナイロンプラグ5を埋設し、これを締付側と
してステンレスねじ、固定釘の如き止着材4によって止
着固定する。
〜50mm程度の厚さで所要の大きさの単位材、例えば
幅900mm,長さ1800mm程度の単位材からな
り、本発明工法の施工にあたってはこの乾式下地材2を
単位として適宜数の下地材2を随時、使用して、前記既
存下地1の上面に順次、敷設配置してその上面に更にス
テンレス等のデイスク板6を抜け止めワッシャーに用
い、下面にナイロンプラグ5を埋設し、これを締付側と
してステンレスねじ、固定釘の如き止着材4によって止
着固定する。
【0020】この場合、止着固定位置は適宜複数位置で
固定すればよいが、通常は図3のデイスク固定にみられ
るように下地材1単位あたり5ケ所程度が普通、かつ十
分である。なお、止着材が釘の場合、釘1本の下地から
の引抜強度約400kgで2000kg/1.62kg
/m2 (1.235kg/m2 )となり、十分な固定力
を有する。
固定すればよいが、通常は図3のデイスク固定にみられ
るように下地材1単位あたり5ケ所程度が普通、かつ十
分である。なお、止着材が釘の場合、釘1本の下地から
の引抜強度約400kgで2000kg/1.62kg
/m2 (1.235kg/m2 )となり、十分な固定力
を有する。
【0021】そして、上記乾式下地材2の固定により作
成された乾式下地面上に次に下地接着剤7を介して防水
層を形成する防水シート8を密着工法により密接着し、
本発明による防水層が形成される。なお、9は該防水シ
ート8上に適宜、塗着された塗料層である。
成された乾式下地面上に次に下地接着剤7を介して防水
層を形成する防水シート8を密着工法により密接着し、
本発明による防水層が形成される。なお、9は該防水シ
ート8上に適宜、塗着された塗料層である。
【0022】図4は上記乾式下地防水工法をビルの屋上
等の防水納りに適用した例であり、乾式下地材2を止着
材4によって止着固定した上面に防水シート8を接着し
てビル屋上面の防水を図っているが、図示例ではビルの
屋上であることから更に防水シート8を周壁面10に沿
って折り上げ、防水シート11を被着してシール12と
シールテープ13を用い止着材14で止着せしめてシー
ル効果を高めている。
等の防水納りに適用した例であり、乾式下地材2を止着
材4によって止着固定した上面に防水シート8を接着し
てビル屋上面の防水を図っているが、図示例ではビルの
屋上であることから更に防水シート8を周壁面10に沿
って折り上げ、防水シート11を被着してシール12と
シールテープ13を用い止着材14で止着せしめてシー
ル効果を高めている。
【0023】次に本発明工法を従来の密着工法に対比
し、比較した結果を説明する。先ず、図5に示すように
1.0m四方の鉄製容器21を使用し、これに水分率を
夫々8%,10%,12.5%,15%と異にしたコン
クリート下地22を各別に充填し、夫々周囲をシールし
て各下地22上面に厚さ20mmの20倍発泡ポリエチ
レンからなる乾式下地材23を止着材24により止着固
定し、その上に加硫ゴムシート25を密着工法により全
面接着して実施例1〜4を作成した。
し、比較した結果を説明する。先ず、図5に示すように
1.0m四方の鉄製容器21を使用し、これに水分率を
夫々8%,10%,12.5%,15%と異にしたコン
クリート下地22を各別に充填し、夫々周囲をシールし
て各下地22上面に厚さ20mmの20倍発泡ポリエチ
レンからなる乾式下地材23を止着材24により止着固
定し、その上に加硫ゴムシート25を密着工法により全
面接着して実施例1〜4を作成した。
【0024】一方、図6に示すように容器21内にコン
クリート下地22の水分率を8%,10%,12.5
%,15%にして乾式下地材を介することなく、直接加
硫ゴムシート25を密着させて比較例1〜4を作成し
た。そして、上記実施例1〜4と比較例1〜4の夫々に
ついて平均外気温度25℃〜31℃の太陽光を受ける状
態で7日間曝露し、夫々のシート膨れの状態を観察した
ところ、比較例1〜4のものでは何れも水分率が10%
以上になると膨れの発生が認められたが、本発明実施例
1〜4のものには何れも全く膨れの発生は認められなか
った。このことよりみて本発明工法は従来の密着工法に
比し、優れた工法であることが分かる。
クリート下地22の水分率を8%,10%,12.5
%,15%にして乾式下地材を介することなく、直接加
硫ゴムシート25を密着させて比較例1〜4を作成し
た。そして、上記実施例1〜4と比較例1〜4の夫々に
ついて平均外気温度25℃〜31℃の太陽光を受ける状
態で7日間曝露し、夫々のシート膨れの状態を観察した
ところ、比較例1〜4のものでは何れも水分率が10%
以上になると膨れの発生が認められたが、本発明実施例
1〜4のものには何れも全く膨れの発生は認められなか
った。このことよりみて本発明工法は従来の密着工法に
比し、優れた工法であることが分かる。
【0025】一方、本発明工法と絶縁工法についての風
の負圧に耐える比較については、本発明工法では部分的
に浮かし貼りするのは剛性を有する乾式下地材であり、
防水シートは全面を接着する密着工法を採っているので
従来の絶縁工法に比し、シートの浮き上がりが起こり難
いことは十分、理解されるところである。
の負圧に耐える比較については、本発明工法では部分的
に浮かし貼りするのは剛性を有する乾式下地材であり、
防水シートは全面を接着する密着工法を採っているので
従来の絶縁工法に比し、シートの浮き上がりが起こり難
いことは十分、理解されるところである。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように既存の下地に乾式
下地材を釘等の止着材により機械的に固定して乾式下地
を作り、その上に防水層を密着工法により形成するもの
であり、既存の下地が湿っていても、またどのような防
水層があっても、これらに影響されることなく乾式下地
材を固定することができるので、防水工法の原形である
密着工法による施工が可能となり、耐風圧性に対する信
頼性を保持し得ると共に、乾式下地材は剛性を有し、機
械的に固定されるため、下地材として断熱性を有するも
のを用いた場合でもアバレ、即ち表面側と下地側の湿度
差により表面側が伸び、下地側が縮むために下地材が表
面側に凸彎曲状態となり、接着剤で下地を接着した場合
は剥がれて了うということもなく、更に防水層は釘等の
止着材により貫通されることがないため防水性能を何ら
阻害することもなく、全体として本発明工法は従来の工
法に比し頗る効果顕著な防水工法であり、なお既存下地
の水分排出として脱気筒,脱気テープ等により脱気工法
も採用できることは勿論である。
下地材を釘等の止着材により機械的に固定して乾式下地
を作り、その上に防水層を密着工法により形成するもの
であり、既存の下地が湿っていても、またどのような防
水層があっても、これらに影響されることなく乾式下地
材を固定することができるので、防水工法の原形である
密着工法による施工が可能となり、耐風圧性に対する信
頼性を保持し得ると共に、乾式下地材は剛性を有し、機
械的に固定されるため、下地材として断熱性を有するも
のを用いた場合でもアバレ、即ち表面側と下地側の湿度
差により表面側が伸び、下地側が縮むために下地材が表
面側に凸彎曲状態となり、接着剤で下地を接着した場合
は剥がれて了うということもなく、更に防水層は釘等の
止着材により貫通されることがないため防水性能を何ら
阻害することもなく、全体として本発明工法は従来の工
法に比し頗る効果顕著な防水工法であり、なお既存下地
の水分排出として脱気筒,脱気テープ等により脱気工法
も採用できることは勿論である。
【図1】本発明に係る防水工法の1例を示す断面概要図
である。
である。
【図2】乾式下地材固定態様を示す断面概要図である。
【図3】乾式下地材止着固定状況を示す平面概要図であ
る。
る。
【図4】本発明工法の施工応用例を示す断面概要図であ
る。
る。
【図5】本発明工法の試験実施例装置を示す断面概要図
である。
である。
【図6】本発明工法に対する比較例装置を示す断面概要
図である。
図である。
1 既存下地 2 乾式下地材 3 溝 4 止着材 7 下地接着剤 8 防水シート
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリート下地等の既存下地面に防水
層を形成するにあたり、前記既存下地面に乾式下地材を
止着材により止着固定して乾式下地を作成し、該下地上
に接着剤を用いて防水シートを貼り付け施工することを
特徴とする乾式下地防水工法。 - 【請求項2】乾式下地材の剛性がJIS A 9511
の曲げ強度試験に準拠した方法で測定した値で2.0k
gf/cm2 以上である請求項1記載の乾式下地防水工
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19569096A JPH1018523A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 乾式下地防水工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19569096A JPH1018523A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 乾式下地防水工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1018523A true JPH1018523A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16345383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19569096A Pending JPH1018523A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 乾式下地防水工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1018523A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006161373A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-22 | Aaki Yamade Kk | 防水シート施工法 |
US7438165B2 (en) | 2004-03-16 | 2008-10-21 | George Nerubenko | Torsional vibration damper of a rotating shaft |
JP2012021314A (ja) * | 2010-07-14 | 2012-02-02 | Asahi Kasei Homes Co | 防水構造、及び防水構造の改修方法 |
JP2014074298A (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-24 | East Nippon Expressway Co Ltd | 橋面舗装端部止水工及びその施工方法 |
-
1996
- 1996-07-04 JP JP19569096A patent/JPH1018523A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7438165B2 (en) | 2004-03-16 | 2008-10-21 | George Nerubenko | Torsional vibration damper of a rotating shaft |
US7464800B2 (en) | 2004-03-16 | 2008-12-16 | George Nerubenko | Torisonal vibration damper of a rotating shaft |
JP2006161373A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-22 | Aaki Yamade Kk | 防水シート施工法 |
JP2012021314A (ja) * | 2010-07-14 | 2012-02-02 | Asahi Kasei Homes Co | 防水構造、及び防水構造の改修方法 |
JP2014074298A (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-24 | East Nippon Expressway Co Ltd | 橋面舗装端部止水工及びその施工方法 |
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