JP2014071937A - 直接火炎型燃料電池単セル及びその製造方法 - Google Patents

直接火炎型燃料電池単セル及びその製造方法 Download PDF

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建記 柏原
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Abstract

【課題】出力密度の向上、例えば0.7Vの電圧時でも出力密度の向上を図ることができる直接火炎型燃料電池単セル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】直接火炎型燃料電池単セル10は、燃料極支持型の直接火炎型燃料電池に用いられ、燃料極層11と、固体電解質層14と、空気極層17とが積層されて構成されている。空気極層17にはランタン・ストロンチウム・コバルト・鉄複合酸化物(LSCF)と、ガドリニウム酸化物をドープしたセリア(GDC)又はサマリウム酸化物をドープしたセリア(SDC)が含まれている。空気極層17中におけるGDC又はSDCの含有率は5〜30質量%である。固体電解質層14はジルコニア系酸化物を含む第1固体電解質層15と、セリア系酸化物を含む第2固体電解質層16とにより構成されている。第2固体電解質層16はGDC又はSDCにより形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、還元炎を生成可能な燃料を燃焼させ、得られる火炎を単セルの燃料極(アノード極)に当てて単セルを加熱するとともに、火炎中の燃料種を燃料として発電を行う直接火炎型燃料電池単セル及びその製造方法に関する。
燃料電池には種々の発電形式が検討されているが、発電効率が高く、長寿命で、低コスト化が可能であるなどの点から固体電解質型燃料電池(SOFC)が期待されている。このSOFCは、固体電解質を挟んで一方の側に燃料極、他方の側に空気極を有し、燃料極側には燃料ガス、空気極側には酸化剤ガスを供給し、固体電解質を介して燃料と酸化剤とを電気化学的に反応させる電池である。そして、燃料極と空気極とを電気回路で接続することにより、電気回路に電流が流れるように構成されている。
このSOFCの一つの形態として、還元炎を生成可能な燃料を燃焼させ、その燃焼によって形成される火炎を燃料極に当て、火炎中に含まれる水素(H)、一酸化炭素(CO)等の燃料種を燃料として発電を行う直接火炎型燃料電池(DFFC)が知られている。当該直接火炎型燃料電池は、二室型燃料電池や一室型燃料電池と比較して室を設ける必要がないことから、構造を簡易化でき、製造コストを低減できるとともに、電池の起動を速くすることができる。
このような直接火炎型燃料電用単セルを本願出願人は既に提案している(特許文献1を参照)。この直接火炎型燃料電池用単セルは、固体電解質層の一方の面に燃料極層が設けられ、他方の面に空気極層が設けられて構成され、固体電解質層は燃料極層表面から厚み1〜10μmに形成されるとともに、固体電解質層の一部が燃料極層表面から燃料極層の内部まで浸透している。この直接火炎型燃料電池用単セルによれば、固体電解質層の厚みを薄くすることにより、発電効率を高めることができるとともに、固体電解質層が燃料極層の内部まで浸透していることにより、燃料極層に対する固体電解質層の剥離を防止して、耐久性を向上させることができる。
特開2012−146498号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている従来構成の直接火炎型燃料電池用単セルでは、空気極層は公知の材料、例えばコバルト(Co)、鉄(Fe)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)等の複合酸化物で形成されている。一方、固体電解質層は、酸素イオン導電性を有する公知のセラミックス材料、例えばイットリア安定化ジルコニア(8YSZ)、スカンジア安定化ジルコニア(SCSZ)等により形成されている。このため、空気極層を形成する材料と固体電解質層を形成する材料とが相違し、空気極層、固体電解質層及び酸素で形成される発電時の反応のための三相界面を増加させることができない。従って、燃料電池の出力密度を向上させることが難しいという問題があった。特に、単セルの電圧が0.7Vの場合でも高い出力密度が得られないという問題があった。
そこで、本発明の目的とするところは、出力密度の向上、例えば0.7Vの電圧時でも出力密度の向上を図ることができる直接火炎型燃料電池単セル及びその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の直接火炎型燃料電池単セルは、燃料極支持型の直接火炎型燃料電池に用いられ、燃料極層と、固体電解質層と、空気極層とが順に積層されて構成された単セルであって、前記空気極層はランタン・ストロンチウム・コバルト・鉄複合酸化物(LSCF)と、ガドリニウム酸化物をドープしたセリア(GDC)又はサマリウム酸化物をドープしたセリア(SDC)が含まれ、空気極層中におけるガドリニウム酸化物をドープしたセリア(GDC)又はサマリウム酸化物をドープしたセリア(SDC)の含有率が5〜30質量%であるとともに、前記固体電解質層は燃料極層側からジルコニア系酸化物を含む第1固体電解質層と、セリア系酸化物を含む第2固体電解質層とが順に積層されて構成され、第2固体電解質層はガドリニウム酸化物をドープしたセリア(GDC)又はサマリウム酸化物をドープしたセリア(SDC)により形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明の直接火炎型燃料電池単セルは、請求項1に係る発明において、前記第1固体電解質層を形成するジルコニア系酸化物は、スカンジアで安定化し、セリアをドープしたジルコニアであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明の直接火炎型燃料電池単セルは、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記燃料極層中にルテニウム(Ru)が0.01〜0.8質量%含まれているか、又は燃料極層の表面にルテニウムが0.5×10−5〜6×10−5g/cm塗布されてルテニウム層が形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明の直接火炎型燃料電池単セルは、請求項1から請求項3のいずれか一項に係る発明において、前記燃料極層は、固体電解質層の反対側から金属酸化物及び電解質を含む多孔質な第1燃料極層と、金属酸化物及び電解質を含み第1燃料極層より気孔率が小さい第2燃料極層とが順に積層されて構成され、第1燃料極層と第2燃料極層とは電解質が異なる成分により構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明の直接火炎型燃料電池単セルは、請求項4に係る発明において、前記第2燃料極層と第1固体電解質層とは、電解質が同一成分により構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明の直接火炎型燃料電池単セルは、請求項4又は請求項5に係る発明において、前記第1燃料極層と第2燃料極層との界面、第2燃料極層と第1固体電解質層との界面及び第1固体電解質層と第2固体電解質層との界面は、各層を形成する金属酸化物又は電解質が隣接する層に互いに侵入して形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明の直接火炎型燃料電池単セルの製造方法は、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の直接火炎型燃料電池単セルの製造方法であって、前記金属酸化物及び固体電解質を含む第1燃料極層の原料を成形し、1000〜1200℃に仮焼して第1燃料極層を形成し、その上に金属酸化物及び固体電解質を含む第2燃料極層の原料を塗布し、1000〜1200℃に仮焼して第2燃料極層を形成し、その上にジルコニア系酸化物を含む第1固体電解質層の原料を塗布し、1000〜1200℃に仮焼して第1固体電解質層を形成し、その上にセリア系酸化物を含む第2固体電解質層の原料を塗布し、1300〜1500℃に本焼して第2固体電解質層を形成し、その上にランタン・ストロンチウム・コバルト・鉄複合酸化物と、ガドリニウム酸化物又はサマリウム酸化物をドープしたセリアとを含む空気極層の原料を塗布し、1000〜1300℃に焼成して空気極層を形成することを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
本発明の直接火炎型燃料電池単セルは、燃料極支持型が採用されていることから、急熱急冷時において熱伝導性や熱衝撃に対する抵抗性が高く、亀裂の発生を抑制することができ、発電特性の劣化を抑えることができる。
また、空気極層はランタン・ストロンチウム・コバルト・鉄複合酸化物(LSCF)と、ガドリニウム酸化物をドープしたセリア(GDC)又はサマリウム酸化物をドープしたセリア(SDC)が含まれ、空気極層中におけるGDC又はSDCの含有率が5〜30質量%に設定されている。一方、固体電解質層は燃料極層側からジルコニア系酸化物を含む第1固体電解質層と、セリア系酸化物を含む第2固体電解質層とが順に積層されて構成され、第2固体電解質層はGDC又はSDCにより形成されている。
このため、空気極層、固体電解質層及び酸素で形成される三相界面の増加等の要因に基づき、燃料電池の出力密度を増大させることができる。特に、直接火炎型燃料電池の単セルの電圧が0.7Vの場合でも、高い出力密度を得ることができる。
従って、本発明の直接火炎型燃料電池単セルによれば、出力密度の向上、例えば0.7Vの電圧時でも出力密度の向上を図ることができ、実用上極めて有用であるという効果を奏する。
本発明を具体化した実施形態における板状の直接火炎型燃料電池単セルを模式的に示す断面図。 実施形態における円筒状の直接火炎型燃料電池単セルを模式的に示す断面図。 直接火炎型燃料電池単セルの層構成を模式的に示す部分拡大断面図。 直接火炎型燃料電池単セルの層構成を模式的に示す部分拡大説明図。 実施例1において、780℃における電流密度と電圧との関係及び電流密度と出力密度との関係を示すグラフ。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、平板状をなす直接火炎型燃料電池単セル(以下、単セルともいう)10は、燃料極(アノード極)層11上に固体電解質層14及び空気極(カソード極)層17が順に積層されて構成されている。燃料極層11は第1燃料極層12上に第2燃料極層13が積層されて構成され、固体電解質層14は第1固体電解質層15上に第2固体電解質層16が積層されて構成されている。前記空気極層17上には、空気極層17側の集電層18が設けられている。なお、燃料極層11上に図示しない集電層を設けてもよい。
図2に示すように、円筒状をなす直接火炎型燃料電池単セル10は、円筒状の燃料極層11の外周に固体電解質層14及び空気極層17が順に積層されて構成されている。燃料極層11は第1燃料極層12の外周に第2燃料極層13が積層されて構成され、固体電解質層14は第1固体電解質層15の外周に第2固体電解質層16が積層されて構成されている。なお、図1及び図2において、各層の厚みの比率は、理解を容易にするため誇張して描かれている。
前記第1燃料極層12は、ニッケル、鉄、コバルト、白金、パラジウム等の金属の酸化物又はそれらの混合物により形成されるが、金属の酸化物と電解質との混合物により形成されることが好ましい。そのような電解質としては、ジルコニア(ZrO)系固体電解質やセリア(CeO)系固体電解質が用いられる。第1燃料極層12として具体的には、酸化ニッケル(NiO)とジルコニアとにより形成された多孔質な層が好ましい。ジルコニアとしては、例えば8モルのイットリア(Y)で安定化されたジルコニア(8YSZ)が用いられる。前記酸化ニッケルは、平均粒子径1〜2μm程度の粗粒子である。
一方、第2燃料極層13は、第1燃料極層12とは電解質が異なる成分により形成され、第1燃料極層12より気孔率の小さい層である。第1燃料極層12と第2燃料極層13の電解質を異なる成分で形成することにより、単セル10の電圧が0.7Vの場合でも、高い出力密度を得ることができる。前記第1燃料極層12の気孔率は25〜60容量%であるのに対し、第2燃料極層13の気孔率は15〜50容量%である。
この第2燃料極層13は、具体的には酸化ニッケルとジルコニアとにより形成される。ジルコニアは、例えばスカンジア(Sc)で安定化し、セリアをドープしたジルコニア(SCSZ)又はスカンジアで安定化し、アルミナ(Al)をドープしたジルコニア(SCASZ)である。前記酸化ニッケルは、平均粒子径0.1〜0.9μm程度の細粒子である。
前記第1燃料極層12の厚みは50〜2000μmであることが好ましく、第2燃料極層13の厚みは1〜80μmであることが好ましい。単セル10は燃料極支持型であることから、燃料極層11特に第1燃料極層12は十分な厚みを有し、他の層を支持している。燃料極支持型にすることにより、固体電解質層14の厚みを薄くすることができ、発電中に固体電解質層14を通過する酸素イオンのイオン伝導性を高め、発電効率を向上させて高出力を得ることができる。
前記燃料極層11中には、燃料電池を再起動したときの劣化を防止するために、ルテニウム(Ru)を微量含むか、又は燃料極層11の表面にルテニウムを微量含むルテニウム被覆層を形成することが好ましい。その場合、燃料極層11中におけるルテニウムの含有率は0.01〜0.8質量%であることが好ましい。また、燃料極層11表面のルテニウム被覆層を形成するルテニウム塗布液の塗布量は0.5×10−5〜6×10−5g/cmであることが好ましい。
このルテニウムによる再起動劣化抑制効果の発生メカニズムは定かではないが、燃料極層11内でのススの発生による細孔の閉塞が抑制されること、酸化ニッケルの凝集による微粒子の肥大化が抑えられ、三相界面の減少が抑制されることなどに基づくものと考えられる。
前記第1固体電解質層15はジルコニア系酸化物を含む層であり、ジルコニア系酸化物を主成分とすることが好ましく、ジルコニア系酸化物を80質量%以上含むことがさらに好ましい。ジルコニア系酸化物として具体的には、スカンジアで安定化し、セリアをドープしたジルコニア(SCSZ)、スカンジアで安定化し、アルミナをドープしたジルコニア(SCASZ)、イットリア安定化ジルコニア(8YSZ)等が挙げられる。これらのうち、SCSZは、低温でも酸素イオンのイオン伝導性が良く、安定した出力を得ることができ好ましい。
この第1固体電解質層15の電解質は、前記第2燃料極層13の電解質と同一成分により形成されている。このように両電解質を同一に設定することにより、第2燃料極層13と第1固体電解質層15の界面で互いの成分が混合されて複合化し、界面剥離を抑制し、燃料電池の出力増強を図ることができる。
第2固体電解質層16はセリア系酸化物を含む層であり、セリア系酸化物を主成分とすることが好ましく、セリア系酸化物を80質量%以上含むことがさらに好ましい。セリア系酸化物として具体的には、ガドリニウム酸化物(Gd)をドープしたセリア(GDC)又はサマリウム酸化物(Sm)をドープしたセリア(SDC)等が挙げられる。第2固体電解質層16の電解質であるGDC又はSDCは、空気極層17の電解質と同一に設定される。第2固体電解質層16の電解質を空気極層17の電解質と同一に設定することにより、三相界面の形成が容易になり、発電時の反応を促進することができ、燃料電池の出力増強を図ることができる。
前記第1固体電解質層15及び第2固体電解質層16の厚みはそれぞれ1〜30μmであることが好ましい。両固体電解質層15,16の厚みをこのように薄く設定することにより、固体電解質層14における酸素イオン(O2−)や水素イオン(H)の通過を良好にすることができ、発電効率を高め、出力密度を増大させることができる。また、第1固体電解質層15の気孔率は1容量%以下であることが好ましく、第2固体電解質層16の気孔率は15容量%以下であることが望ましい。両固体電解質層15,16を形成するGDCやSDCは緻密化しても差し支えないが、その場合気孔率は小さければ良い。
固体電解質層14を第1固体電解質層15と第2固体電解質層16との2層構造としたことにより、燃料電池の出力密度を高めることができる。これは、高温となる燃料極層11側の第1固体電解質層15にジルコニア系固体電解質を用い、低温となる空気極層17側の第2固体電解質層16に発電可能温度領域が低温のセリア系固体電解質を用いたことによるものと推測される。また、安定した出力を得るために、第1固体電解質層15及び第2固体電解質層16の少なくとも一方を緻密化しておくことが望ましい。
前記空気極層17はランタン(La)・ストロンチウム(Sr)・コバルト(Co)・鉄(Fe)複合酸化物(LSCF)と、電解質としてGDC又はSDCとが含まれて形成されている。この空気極層17中におけるGDC又はSDCの含有率は5〜30質量%、好ましくは7〜25質量%、さらに好ましくは10〜20質量%に設定される。この含有率が5質量%を下回る場合又は30質量%を上回る場合には、特に0.7Vの電圧時でも出力密度の向上を図ることが難しくなる。また、空気極層17の機能を良好に発現するために、その厚みは5〜100μmであることが好ましく、空気極層17の気孔率は25〜50容量%であることが望ましい。
図3に示すように、第1燃料極層12と第2燃料極層13との界面、第2燃料極層13と第1固体電解質層15との界面及び第1固体電解質層15と第2固体電解質層16との界面では、前述のように隣接する層に含まれる成分が混合し、複合化した複合領域19となっている。なお、第2固体電解質層16と空気極層17との間には、明瞭界面20が形成されている。図4に示すように、各層間の複合領域19においては、各層を形成する大小の粒子21が相互に入り込んで、界面が不明瞭になっている。このため、複合領域19を有する隣接層間の結合力が高められ、急熱急冷による層間剥離が抑制される。
前記空気極層17側に集電層18を設けることにより、集電効果によって燃料電池の出力増加を図ることができると同時に、単セル10全体の温度分布を均一にし、熱衝撃による亀裂や層間の界面剥離を回避することができる。
以上のように構成された直接火炎型燃料電池単セル10の製造方法について説明する。
まず、図1又は図2に示すように、燃料極層11は、金属酸化物及び電解質を含む第1燃料極層12の原料を押出成形法等により平板又は円筒状に成形し、1000〜1200℃に仮焼して第1燃料極層12を形成する。例えば、金属酸化物及び電解質の粉末とバインダーと造孔剤とを含有するセラミックグリーン体を作製し、そのグリーン体を焼成する。上記成形法としては、射出成形法、シート成形法、キャスト成形法等も採用される。
続いて、その第1燃料極層12上に金属酸化物及び電解質を含む第2燃料極層13の原料を浸漬法により被覆し、1000〜1200℃に仮焼して第2燃料極層13を積層する。例えば、金属酸化物及び電解質の粉末を溶媒に分散させた分散液中に第1燃料極層12を浸漬し、第1燃料極層12上に被覆層を形成した後、仮焼を行う。上記被覆方法としては、刷毛塗り法、噴霧法、スクリーン印刷法等であってもよい。
その後、第2燃料極層13上にジルコニア系酸化物を含む第1固体電解質層15の原料を塗布し、1000〜1200℃に仮焼して第1固体電解質層15を積層する。その第1固体電解質層15上にセリア系酸化物を含む第2固体電解質層16の原料を塗布し、1300〜1500℃に本焼して第2固体電解質層16を形成する。
次いで、第2固体電解質層16上にランタン(La)・ストロンチウム(Sr)・コバルト(Co)・鉄(Fe)系酸化物と、ガドリニウム(Gd)又はサマリウム(Sr)をドープしたセリア(CeO)とを含む空気極層17の原料を塗布し、1000〜1300℃に焼成して空気極層17を積層する。最後に、空気極層17上には銀(Ag)を塗布し、500〜950℃に焼成して空気極層17側の集電層18を形成する。集電層18の銀は純度80質量%以上で、中心粒子径が1〜30μm、被覆面積は80%以上であることが好ましい。このようにして、多層構造を有する直接火炎型燃料電池単セル10を製造することができる。
次に、上記のように構成された直接火炎型燃料電池単セル10の作用について説明する。
さて、単セル10を作動させる場合には、第1燃料極層12に直接火炎を当てることにより火炎中の還元炎に含まれる例えば水素が、空気極層17で電子を受け取った酸素原子がイオン化して固体電解質層14を透過した酸素イオンと下記反応式(1)に示すように反応して電子を放出する。
+O2− → HO+2e ・・・(1)
一方、空気極層17においては、下記反応式(2)に示すように反応して酸素イオンを生成する。
1/2O+2e → O2− ・・・(2)
従って、第1燃料極層12と空気極層17とを単セル10の外部で電気回路に接続することにより、電子は第1燃料極層12から空気極層17側へ流れ(電流は空気極層17から第1燃料極層12側へ流れ)、発電が行われる。
このとき、本実施形態の単セル10は燃料極支持型であり、燃料極層11は酸化ニッケルが主体であり、還元時に金属のニッケルとなることから、燃料電池の火炎による高温と火炎の消火による低温との間の急熱急冷時における熱膨張や熱収縮に追従でき、耐熱衝撃性が高められ、亀裂の発生を抑えることができる。
また、空気極層17はLSCFと、GDC又はSDCとが含まれ、空気極層17中におけるGDC又はSDCの含有率が5〜30質量%に設定されている。一方、固体電解質層14は第1固体電解質層15と第2固体電解質層16とが積層されて構成され、第2固体電解質層16はGDC又はSDCにより形成されている。このため、空気極層17、固体電解質層14及び酸素で作られる三相界面の増加を図ることができ、発電反応が促進される。従って、燃料電池の発電効率を高め、出力を増大させることができる。特に、単セル10の電圧が0.7Vの場合でも、高い出力密度を得ることができる。
以上の実施形態によって発揮される効果を以下にまとめて記載する。
(1)この実施形態の単セル10は、燃料極支持型が採用されていることから、急熱急冷時における熱伝導性や熱衝撃に対する抵抗性が高く、亀裂の発生を抑制することができ、発電特性の劣化を抑えることができる。
また、空気極層17はLSCFと、GDC又はSDCが含まれ、空気極層17中におけるGDC又はSDCの含有率が5〜30質量%に設定されている。一方、固体電解質層14を構成する第2固体電解質層16はGDC又はSDCにより形成されている。このため、空気極層17側の三相界面の増加等の要因により、燃料電池の出力を増大させることができる。特に、単セル10の電圧が0.7Vのときでも、高い出力密度を得ることができる。
従って、本実施形態の直接火炎型燃料電池単セル10によれば、出力密度の向上、例えば0.7Vの電圧時でも出力密度の向上を図ることができ、実用上極めて有用であるという効果を奏する。
(2)前記第1固体電解質層15を形成するジルコニア系酸化物は、スカンジアで安定化し、セリアをドープしたジルコニア(SCSZ)である。このSCSZは、低温でも酸素イオンの透過を良好に継続できることから、燃料電池の出力を安定した状態で発揮することができる。
(3)前記第1燃料極層12中には、ルテニウムが0.01〜0.8質量%含まれているか、又は第1燃料極層12の表面にルテニウムが0.5×10−5〜6×10−5g/cm塗布されてルテニウム層が形成されている。このため、燃料電池の起動、停止を繰り返したときの再起動劣化を抑制することができる。
(4)前記燃料極層11は、金属酸化物及び電解質を含む多孔質な第1燃料極層12と、金属酸化物及び電解質を含み第1燃料極層12より気孔率が小さい第2燃料極層13とが積層されて構成され、第1燃料極層12と第2燃料極層13とは異なる成分により構成されている。そのため、第1燃料極層12と第2燃料極層13との界面近傍で互いの成分の複合体が形成され、燃料電池の急熱急冷時に界面剥離を回避でき、耐久性に優れるとともに、三相界面の増加を図り、燃料電池の出力向上を達成することができる。
(5)前記第2燃料極層13の電解質と第1固体電解質層15の電解質とが同一成分により構成されている。従って、燃料極層11側における三相界面の増加を図ることができ、燃料電池の出力向上を発揮することができる。特に、単セル10に負荷を与え、その電圧が0.7Vを維持できている状態で高い出力密度を得ることができる。
(6)前記第1燃料極層12と第2燃料極層13との界面、第2燃料極層13と第1固体電解質層15との界面及び第1固体電解質層15と第2固体電解質層16との界面は、各層を形成する金属酸化物又は電解質が隣接する層に互いに侵入して形成されている。このため、各層間の界面における結合力を高め、層間剥離を抑制して、燃料電池の耐熱衝撃性を向上させ、優れた耐久性を発揮することができる。
(7)前記単セル10の製造方法では、第1燃料極層12の原料を成形し仮焼して第1燃料極層12を形成し、その上に第2燃料極層13の原料を塗布し仮焼して第2燃料極層13を形成する。次いで、第2燃料極層13上に第1固体電解質層15の原料を塗布し仮焼して第1固体電解質層15を形成し、その上にセリア系酸化物を含む第2固体電解質層16の原料を塗布し本焼して第2固体電解質層16を形成する。続いて、第2固体電解質層16上にランタン・ストロンチウム・コバルト・鉄系酸化物と、ガドリニウム又はサマリウムをドープしたセリアとを含む原料を塗布し焼成して空気極層17を形成する。最後に、その空気極層17上に銀を塗布し焼成して集電層18を形成する。
このように、1000〜1200℃での仮焼を採用することにより、第1燃料極層12と第2燃料極層13との界面、第2燃料極層13と第1固体電解質層15との界面及び第1固体電解質層15と第2固体電解質層16との界面において互いの成分が混合して複合化し、各層間の界面剥離を抑制することができる。加えて、三相界面の増加を図ることができ、燃料電池の出力向上を果たすことができる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて、前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜9及び比較例1〜16)
下記の表1に示す製造工程に従って、第1燃料極層12を成形し、その上に第2燃料極層13を形成し、該第2燃料極層13上に第1固体電解質層15及び第2固体電解質層16を順に積層し、得られた第2固体電解質層16上に空気極層17を形成し、同空気極層17上に集電層18を設けて単セル10を調製した。
表1において、第1燃料極層12の成形は押出成形法により実施し、各層のコートは浸漬法により実施した。また、焼成に関し、仮焼は1100℃、本焼は1400℃、焼成は1200℃、乾燥は130℃、2時間の条件にて実施した。空気極層17上の集電層18の形成は、中心粒子径が1.5μm、純度98%の銀(Ag)粒子を用いてコーティング、焼成を行い、空気極層17上の被覆率(%)を求めた。
実施例1〜9について、各層の材質、組成、気孔率(容量%)及び厚み(μm)を表2に示した。なお、実施例4においては、第1燃料極層12にルテニウム(Ru)を0.02質量%混合した。実施例5においては、第1燃料極層12上にルテニウムを3×10−5g/cm塗布してルテニウム層を形成した。実施例6においては、第1燃料極層12上にルテニウムを6×10−5g/cm塗布してルテニウム層を形成した。また、第1燃料極層12の酸化ニッケル(NiO)の粗粒子の平均粒子径は1〜2μm、第2燃料極層13の酸化ニッケル(NiO)の細粒子の平均粒子径は0.1〜0.9μmである。
また、実施例1〜9について、製造工程、単セル10の形状、780℃最大出力密度(W/cm)、650℃最大出力密度(W/cm)及び再起動劣化率(%)を測定し、それらの結果を表3に示した。出力密度及び再起動劣化率は、以下に示す方法で測定した。
(出力密度)
メタンガスを燃焼させるガスバーナの火炎に単セル10を曝し、単セル10が加熱されてから15分後に負荷を与え、その後負荷抵抗を順次低下させて電流と電圧の関係をプロットして出力曲線を得た。この出力曲線での最高出力を出力密度(単セル10の単位面積当たりの出力)とした。各単セル10の測定では同じバーナを使用し、ガスバーナに対して単セル10は同じ位置に固定し、無風の環境下にて発電を行った。その環境下でガスバーナのガス流量を調整し、放射温度計で測定した単セル10の空気極層17の表面の温度が780℃±15℃となるようにして測定した。次いで、空気極層17の表面の温度を650℃±15℃に下げて測定した。
(再起動劣化率)
再起動劣化率は、室温と780℃との間で20回再起動、停止を繰返し、0.7V出力密度の劣化率(%)を算出した。
表3に示したように、実施例1〜3においては、空気極層17にはGDCが7〜25質量%含まれ、第2固体電解質層16がGDCで形成されていることから、650℃及び780℃における最大出力密度が高く、かつ780℃、0.7V出力密度も高くすることができた。実施例4〜6では、第1燃料極層12にルテニウムを含むか又は第1燃料極層12上にルテニウム層が形成されていることから、燃料電池の再起動劣化率を0.3%まで抑制することができた。
実施例7では、各層の厚みを許容範囲内で変化させたところ、各出力密度を良好に維持することができた。実施例8では、空気極層17にSDCが15質量%含まれ、第2固体電解質層16がSDCで形成されており、この場合にも各出力密度を十分に高く維持することができた。実施例9では、空気極層17中のGDCの含有量を高く設定したところ、各出力密度は若干低下したが、許容範囲内の結果であった。
図5に示すように、実施例1において、780℃における最大出力密度は0.74(W/cm)であり、0.7Vにおける出力密度は0.52(W/cm)であることを示している。
一方、比較例1〜8について、各層の材質、組成、気孔率(容量%)及び厚み(μm)を表4に示し、製造工程、単セル10の形状、780℃最大出力密度(W/cm)、650℃最大出力密度(W/cm)及び再起動劣化率(%)を表5に示した。
表5に示したように、比較例1〜5においては、空気極層17にGDC又はSDCが含まれていないことから、780℃、0.7V出力密度が低下し、燃料電池の実用性に欠けるものであった。比較例6及び7では、空気極層17中のGDCの含有量が過剰又は過少であることから、780℃、0.7V出力密度が低下した。比較例8では、空気極層17にGDCに代えてSCSZが含まれるとともに、第2固体電解質層16はGDCで形成されていることから、燃料電池の各出力密度が低下した。比較例9及び10では、第2固体電解質層16が設けられていないため、各出力密度が低下する結果を招いた。
また、比較例9〜16について、各層の材質、組成、気孔率(容量%)及び厚み(μm)を表6に示し、製造工程、単セルの形状、780℃最大出力密度(W/cm)、650℃最大出力密度(W/cm)及び再起動劣化率(%)を表7に示した。
表7に示したように、比較例11では製造工程として工程Bを採用し、比較例12では工程C、比較例13では工程D、比較例14では工程Eを採用したことから、層間剥離が生じ、燃料電池の出力密度が低下した。比較例15では工程Fを採用したことから、燃料電池の出力密度が低下するとともに、燃料電池に割れが発生した。比較例16では工程Gを採用したため、出力密度が低下するとともに、15回目の再起動時に燃料極層11側の銀集電層が剥離した。
なお、前記実施形態を次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記空気極層17の電解質をGDCとし、第2固体電解質層16をSDCで形成したり、空気極層17の電解質をSDCとし、第2固体電解質層16をGDCで形成したりしてもよい。
・ 前記第1燃料極層12中にルテニウムを含有し、かつ第1燃料極層12の表面にルテニウム層を形成するように構成してもよい。
10…直接火炎型燃料電池単セル、11…燃料極層、12…第1燃料極層、13…第2燃料極層、14…固体電解質層、15…第1固体電解質層、16…第2固体電解質層、17…空気極層。

Claims (7)

  1. 燃料極支持型の直接火炎型燃料電池に用いられ、燃料極層と、固体電解質層と、空気極層とが順に積層されて構成された単セルであって、
    前記空気極層はランタン・ストロンチウム・コバルト・鉄複合酸化物(LSCF)と、ガドリニウム酸化物をドープしたセリア(GDC)又はサマリウム酸化物をドープしたセリア(SDC)が含まれ、空気極層中におけるガドリニウム酸化物をドープしたセリア(GDC)又はサマリウム酸化物をドープしたセリア(SDC)の含有率が5〜30質量%であるとともに、前記固体電解質層は燃料極層側からジルコニア系酸化物を含む第1固体電解質層と、セリア系酸化物を含む第2固体電解質層とが順に積層されて構成され、第2固体電解質層はガドリニウム酸化物をドープしたセリア(GDC)又はサマリウム酸化物をドープしたセリア(SDC)により形成されていることを特徴とする直接火炎型燃料電池単セル。
  2. 前記第1固体電解質層を形成するジルコニア系酸化物は、スカンジアで安定化し、セリアをドープしたジルコニアであることを特徴とする請求項1に記載の直接火炎型燃料電池単セル。
  3. 前記燃料極層中にルテニウム(Ru)が0.01〜0.8質量%含まれているか、又は燃料極層の表面にルテニウムが0.5×10−5〜6×10−5g/cm塗布されてルテニウム層が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の直接火炎型燃料電池単セル。
  4. 前記燃料極層は、固体電解質層の反対側から金属酸化物及び電解質を含む多孔質な第1燃料極層と、金属酸化物及び電解質を含み第1燃料極層より気孔率が小さい第2燃料極層とが順に積層されて構成され、第1燃料極層と第2燃料極層とは電解質が異なる成分により構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の直接火炎型燃料電池単セル。
  5. 前記第2燃料極層と第1固体電解質層とは、電解質が同一成分により構成されていることを特徴とする請求項4に記載の直接火炎型燃料電池単セル。
  6. 前記第1燃料極層と第2燃料極層との界面、第2燃料極層と第1固体電解質層との界面及び第1固体電解質層と第2固体電解質層との界面は、各層を形成する金属酸化物又は電解質が隣接する層に互いに侵入して形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の直接火炎型燃料電池単セル。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の直接火炎型燃料電池単セルの製造方法であって、
    前記金属酸化物及び固体電解質を含む第1燃料極層の原料を成形し、1000〜1200℃に仮焼して第1燃料極層を形成し、その上に金属酸化物及び固体電解質を含む第2燃料極層の原料を塗布し、1000〜1200℃に仮焼して第2燃料極層を形成し、その上にジルコニア系酸化物を含む第1固体電解質層の原料を塗布し、1000〜1200℃に仮焼して第1固体電解質層を形成し、その上にセリア系酸化物を含む第2固体電解質層の原料を塗布し、1300〜1500℃に本焼して第2固体電解質層を形成し、その上にランタン・ストロンチウム・コバルト・鉄複合酸化物と、ガドリニウム酸化物又はサマリウム酸化物をドープしたセリアとを含む空気極層の原料を塗布し、1000〜1300℃に焼成して空気極層を形成することを特徴とする直接火炎型燃料電池単セルの製造方法。
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