JP2014071633A - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬貨の収納筒の中に硬貨が立ち上がった状態にあることを検出する。
【解決手段】硬貨が収納される収納筒と、収納筒の近傍に置かれる基板上に設けた複数の平面コイルと、複数の平面コイルのそれぞれに信号を個別に与え、複数の平面コイルから発生する個々の発振周波数を検出する検出部と、検出部が検出した発振周波数を、事前に記憶した発振周波数と硬貨枚数との関係を示すテーブルと比較することにより、収納筒の中に硬貨が立ち上がった状態にあると判断する制御部34をもつ硬貨処理装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、硬貨収納筒内の硬貨枚数を検出する硬貨検知センサによる発振周波数の変化に基づいて硬貨の状態を検出する硬貨処理装置に関し、特に硬貨収納筒内での硬貨立ちを検出する技術に関する。
従来、自動販売機や両替機、バス等に搭載される運賃箱等には、硬貨処理装置が搭載されている。この硬貨処理装置は、硬貨収納筒の上部から硬貨を受け入れて積載して収容し、硬貨収納筒の下方に設けられた硬貨払出機構によって硬貨を払い出すものである。
例えば自動販売機に搭載される硬貨処理装置は、硬貨識別手段と硬貨を金種別に振り分ける手段と硬貨払出し機構が一体的に構成されている。この硬貨処理装置は、金種別に硬貨を収容するために複数の硬貨収納筒を備えている。
硬貨収納筒には、釣銭として必要な最低限の枚数が硬貨収納筒の中にあることを検出するための硬貨検知センサ(エンプティーセンサ)と、硬貨収納筒が満杯であることを検出するための硬貨検知センサ(満杯検知センサ)とを備えており、エンプティーセンサが配置された位置の枚数以上の硬貨の有無と、満杯枚数の硬貨の有無を検出できる。例えば、100円の硬貨収納筒の場合には、エンプティーセンサは最低10枚以上の硬貨があることを検知でき、満杯検知センサは満杯(80枚)が検知できるようになっている。
また、このような硬貨収納筒において、エンプティーセンサの検知結果から設定した釣銭として最低限必要な硬貨枚数を起点とし、硬貨の受け入れ枚数及び払出し枚数を増減するという演算によって硬貨収納筒内の硬貨枚数を把握する技術も模索されている。しかし、硬貨収納筒内で硬貨が整列積みされていれば、この演算結果に基づいて釣銭を払い出すことに特段の問題はないが、硬貨が整列積みされずに硬貨収納筒内の硬貨立ち現象が発生することが知られており、硬貨収納筒内に硬貨立ち現象が生じると、収納枚数の演算結果と実際に収納されている硬貨枚数とが異なり、結果として釣銭を払い出せなくなるという問題が発生する。
すなわち、硬貨収納筒内で硬貨立ちが生じると、立っている硬貨の上端まで硬貨が整列収納されているとエンプティーセンサが認識するために、例えば10円硬貨の場合、実際には9枚以下であるときに10枚以上の10円硬貨があるように誤認識するために、自動販売機から90円払い出すように指示が来ると、10円が不足して途中で払い出せない状況に陥る。
上記の問題を防ぐために、従来、硬貨立ちによる上述したトラブルを予防するいくつかの技術が提案されてきた。
特許文献1は、硬貨収納筒内の硬貨が少なくなると硬貨立ちが生じ易いので、0から1枚に変化した硬貨収納筒を対象として、釣銭払出し前に空打ち動作を行い、その振動で硬貨立ちしている硬貨を倒すようにする。すなわち、チェンジスライドの動作を制御するチェンジソレノイドを吸引しないようにして、硬貨払出しモータを動かして、ペイアウトスライドが前後に往復動作する技術を開示している。
特許文献2は、払出し口の光センサによって、硬貨が払い出されなかったとき、硬貨収納筒そのものを傾斜させて硬貨立ちを解除しようとする技術を開示している。
特許文献3は、硬貨収納筒の背面に1つの平面コイルを設けて、硬貨収納枚数を計数する技術が開示されている。
特許第4355475号公報 特開平8−329310号公報 特開2011−175307号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2、特許文献3のどの従来技術を用いても、硬貨収納筒内で硬貨立ちが生じていることを瞬時に確認することはできない。従って、硬貨立ちが生じると、硬貨収納筒に実際の硬貨収納枚数より多くの硬貨が存在していると誤認識するため、必要な釣銭を払い出せない事態が生じるという問題がある。
本発明は、硬貨収納筒内の硬貨立ちを検出する硬貨処理装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための請求項1記載の発明は、硬貨が収納される硬貨収納筒と、前記硬貨収納筒の近傍に置かれる基板上に設けた複数の平面コイルと、前記複数の平面コイルのそれぞれに信号を個別に与え、前記複数の平面コイルから発生する個々の発振周波数を検出する検出部と、前記検出部が検出した発振周波数を事前に記憶した発振周波数と整列収納された硬貨枚数との関係を示すテーブルとを比較することにより、前記硬貨収納筒の中に硬貨が整列収納された状態にあること及び立ち上がった状態にあることを判断する制御部と、を具備することを特徴とする硬貨処理装置である。
請求項2記載の発明は、前記制御部は、前記検出部が検出した発振周波数と前記テーブルとを比較して、検出した発振周波数が前記テーブルが示す発振周波数の上限閾値と下限閾値の範囲内である場合には前記硬貨収納筒の中に硬貨が整列収納された状態であると判断し、前記上限閾値と下限閾値の範囲を外れた値である場合には前記硬貨収納筒の中に硬貨が立ち上がった状態にあると判断することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置である。
硬貨収納筒内の硬貨立ちを検出することができる硬貨処理装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る硬貨検出センサを用いた硬貨処理装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る硬貨検出センサを用いた硬貨処理装置の構造の一例を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る硬貨検知センサと硬貨収納筒との配置関係を示す図であり、(a)は硬貨収納筒側から見た概略斜視図、(b)は側方から見た断面図である。 本発明の実施形態に係る硬貨検出センサの一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る硬貨検出センサの正常な出力の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る硬貨検出センサの、基板に対して平行に硬貨立ちが発生した場合の出力の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る硬貨検出センサの、基板に対して垂直に硬貨立ちが発生した場合の出力の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る硬貨検出センサの、2枚の硬貨立ちが発生した場合の出力の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る硬貨検出センサの、基板に対して垂直に2枚の硬貨立ちが発生した場合の出力の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る硬貨処理装置での初期動作における硬貨立ち検出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る硬貨処理装置での定常動作における硬貨立ち検出処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る硬貨処理装置の電気的構成の一例を示すブロック図、図2は、本発明の実施形態に係る硬貨処理装置の構造の一例を示す断面図である。
硬貨処理装置Kは、図1および図2に示すように、例えば、自動販売機の中に収納されるものであり、硬貨処理装置Kに投下された硬貨の種類を識別する硬貨識別センサ31と、硬貨識別センサ31が識別した硬貨を振り分けて硬貨収納11に導く硬貨振分部32と、硬貨収納筒11に格納された硬貨を検知する硬貨検知センサ10と、硬貨収納筒11から硬貨を排出する硬貨払出部33と、これら各部の動作等をつかさどる制御部34と、制御部34の機能として硬貨の枚数等を計数する硬貨計数部35と、制御部34に接続されて硬貨収納枚数等のデータを格納するための記憶領域をもつ記憶部36を有している。この記憶部36には、後述する図6乃至図9に示す硬貨が硬貨立ちした場合のパルスカウンタ値の分布および硬貨の枚数に対応したパルスカウンタ値の分布を示すパルスカウンタテーブル38が格納されている。このパルスカウンタの値は、発振回路によって硬貨の枚数に応じて変化する周波数カウンタの値から差分を分かり易く示すためにフィルタリングしてその変化分をパルス数で示したものである。また、硬貨処理装置Kの制御部34は、図1に示すように、自動販売機の主制御部40と接続されており、各制御信号の通信が双方向に行われる。
また、次に、硬貨収納筒11と各コイルの関係を図3および図4を用いて詳細に説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る硬貨検知センサと硬貨収納筒を示す図であり、(a)は硬貨収納筒側から見た概略斜視図、(b)は側方から見た断面図である。図4は、本発明の実施形態に係る硬貨検出センサを用いた硬貨処理装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。
図3では、本体に硬貨1が格納される硬貨収納筒11と、後述する複数のコイルCを伴う基板12が示されている。ここで、平面コイルC1〜C5が配設された基板12は、硬貨収納筒11の近傍に設置される。また、基板12の一方の面が、硬貨1を積層状に整列収納する硬貨収納筒11の外周面と対向し、硬貨積層方向に沿うように配置して使用される。また、発振回路と組み合せて硬貨1の枚数を検出するものである。
ここで、平面コイルC1〜C5は、基板12の第1の面と第2の面にそれぞれ半分ずつ形成されたコイル状導体パターンを電気的に接続して1個の平面コイルを構成している。そして、基板12の第1の面および第2の面に、硬貨検知領域が隣接する平面コイルと部分的に重複する状態で硬貨積層方向に並ぶように複数並列状に配設されることが特徴である。
次に、図4は、本発明の実施形態に係る硬貨検出センサの一例を示すブロック図である。硬貨検出センサ10は、コイルC1〜C5を伴う基板12と、発振回路と、周波数カウンタ24を有している。ここで、発振回路とは、高周波の発振信号を供給して平面コイルCに交流磁界を発生させ、該平面コイルCの近傍に存在する硬貨の枚数に応じて発振周波数が変化するものであればよく、発振方式は任意に選択することができる。
図4においては、オペアンプ22からなるインバータとコンデンサと抵抗を組み合せた発振器25の帰還回路に平面コイルC1〜C5を接続して構成されている。その発振周波数は、硬貨の枚数に応じて変化する平面コイルCのインダクタンスに依存している。
また、発振回路の動作は、硬貨処理装置Kの制御部34により制御されるアナログスイッチ21により制御されている。また、平面コイルC1〜C5の発振周波数は、周波数カウンタ24で検出されて、硬貨処理装置Kの制御部34へと供給される。
また、硬貨処理装置Kの制御部34の制御下において、アナログスイッチ21,23が制御され、複数のコイルC1〜C5の任意のコイルが選択されて発振信号が供給され、選択されたコイルの発振周波数が周波数カウンタ24で検出されて、硬貨処理装置Kの制御部34へと供給される。
このような構成をもった硬貨処理装置Kにおいて、次に、本発明の一実施形態を図面およびフローチャートを用いて以下に詳細に説明する。図5は、本発明の実施形態に係る硬貨検出センサの正常な出力の一例を示すグラフ、図6は、
基板に対して平行に硬貨立ちが発生した場合の出力の一例を示すグラフ、図7は、基板に対して垂直に硬貨立ちが発生した場合の出力の一例を示すグラフ、図8は、2枚の硬貨立ちが発生した場合の出力の一例を示すグラフ、図9は、基板に対して垂直に2枚の硬貨立ちが発生した場合の出力の一例を示すグラフである。また、図10および図11は、本発明の実施形態に係る硬貨処理装置における、硬貨立ちを検出する操作の一例を示すフローチャートである。
初めに、硬貨検知センサ10の周波数カウンタ24が検知する発振周波数に応じたパルスカウンタの値と10円硬貨の枚数との関係を図5のグラフを用いて説明する。図5は、硬貨立ちが生じていない通常の硬貨が積層された場合のパルスカウンタの分布を示している。すなわち、図5の(A)の10円硬貨が5枚の場合、コイルC1のパルスカウンタの値であって、値aが上側の閾値を値a’が下側の閾値を示している。ここで、コイルC1のパルスカウンタは、一例として値51a、コイルC2のパルスカウンタは、一例として値51b、コイルC3のパルスカウンタは、一例として値51cを示す。
同様に、図5の(B)の10円硬貨が13枚の場合、コイルC2のパルスカウンタの値であって、値bが上側の閾値を値b’が下側の閾値を示している。同様に、コイルC1のパルスカウンタは、一例として値52aを示し、コイルC2のパルスカウンタは、一例として値52bを示し、コイルC3のパルスカウンタは、一例として値52cを示す。
同様に、図5の(C)の10円硬貨が22枚の場合、コイルC3のパルスカウンタの値であって、値cが上側の閾値を値c’が下側の閾値を示している。同様に、コイルC1のパルスカウンタは、一例として値53aを示し、コイルC2のパルスカウンタは、一例として値53bを示し、コイルC3のパルスカウンタは、一例として値53cを示す。
このとき注目すべきは、硬貨処理装置Kにおいて、硬貨立ちが生じていない場合は、硬貨検知センサ10の周波数カウンタ24が検知する発振周波数に応じたパルスカウンタ値は、図5のグラフの上側の閾値と下側の閾値が示す範囲内の値をとることである。逆に述べると、硬貨処理装置Kにおいて、硬貨立ちが発生した場合は、硬貨検知センサ10の周波数カウンタ24が検知する発振周波数に応じたパルスカウンタ値は、図5のグラフの上側の閾値と下側の閾値が示す範囲からはみ出した値をとることになる。
すなわち、図6は、硬貨収納筒11内の硬貨が基板12に平行した位置で硬貨立ちしてしまった場合の硬貨検知センサ10の周波数カウンタ24が検知するパルスカウンタ値の一例を示している。図6では、硬貨4枚が通常の積層を示しており、硬貨1枚が基板に平行した位置で硬貨立ちを示している。
この場合、コイルC1のパルスカウンタ値61a、コイルC2のパルスカウンタ値61b、コイルC3のパルスカウンタ値61cの内、コイルC1のパルスカウンタ値61aおよびコイルC2のパルスカウンタ値61bは、それぞれ、コイルC1の上側の閾値aと下側の閾値a’が示す範囲、コイルC2の上側の閾値bと下側の閾値b’が示す範囲を外れた領域に位置している。しかし、コイルC3のパルスカウンタ値61cは、コイルC3の上側の閾値cと下側の閾値c’が示す範囲に含まれている。
次に、図7は、硬貨収納筒11内の硬貨が基板12に対して垂直に硬貨立ちしてしまった場合の硬貨検知センサ10の周波数カウンタ24が検知するパルスカウンタ値の一例を示している。図7では、硬貨4枚が通常の積層を示しており、硬貨1枚が基板12に対して垂直に硬貨立ちを示している。
この場合、コイルC1のパルスカウンタ値71a、コイルC2のパルスカウンタ値71b、コイルC3のパルスカウンタ値71cの内、コイルC1のパルスカウンタ値71aは、コイルC1の上側の閾値aと下側の閾値a’が示す範囲を外れた領域に位置している。しかし、コイルC2のパルスカウンタ値71bおよびコイルC3のパルスカウンタ値71cは、それぞれ、コイルC2の上側の閾値bと下側の閾値b’が示す範囲、コイルC3の上側の閾値cと下側の閾値c’が示す範囲に含まれている。
次に、図8は、硬貨収納筒11内の2枚の硬貨が基板12に面を向けて硬貨立ちしてしまった場合の硬貨検知センサ10の周波数カウンタ24が検知するパルスカウンタ値の一例を示している。図8では、硬貨4枚が通常の積層を示しており、硬貨2枚が硬貨立ちを示している。
この場合、コイルC1のパルスカウンタ値81a、コイルC2のパルスカウンタ値81b、コイルC3のパルスカウンタ値81cの内、コイルC1のパルスカウンタ値81aおよびコイルC2のパルスカウンタ値81bは、それぞれ、コイルC1の上側の閾値aと下側の閾値a’が示す範囲、コイルC2の上側の閾値bと下側の閾値b’が示す範囲を外れた領域に位置している。しかし、コイルC3のパルスカウンタ値81cは、コイルC3の上側の閾値cと下側の閾値c’が示す範囲に含まれている。
次に、図9は、硬貨収納筒11内の2枚の硬貨が基板12に対して垂直に硬貨立ちしてしまった場合の硬貨検知センサ10の周波数カウンタ24が検知するパルスカウンタ値の一例を示している。図9では、硬貨4枚が通常の積層を示しており、硬貨2枚が硬貨立ちを示している。
この場合、コイルC1のパルスカウンタ値91a、コイルC2のパルスカウンタ値91b、コイルC3のパルスカウンタ値91cの内、コイルC1のパルスカウンタ値91aは、上側の閾値aと下側の閾値a’が示す範囲内に位置している。しかし、コイルC2のパルスカウンタ値91bおよびコイルC3のパルスカウンタ値91cは、それぞれ、コイルC2の上側の閾値bと下側の閾値b’が示す範囲の外、コイルC3の上側の閾値cと下側の閾値c’が示す範囲の外に位置している。
本発明の一実施形態に係る硬貨処理装置Kは、記憶部36の記憶領域に、上述した図6乃至図9の例を含む、硬貨収納筒11内において硬貨が硬貨立ちした場合のパルスカウンタ値の分布および硬貨の枚数に対応したパルスカウンタ値の分布を示すパルスカウンタテーブル38を保有している。硬貨処理装置Kの制御部34は、このテーブルに基づいて、硬貨収納筒11内の硬貨の硬貨立ちを検出する。
次に、図10および図11のフローチャートを用いて硬貨立ち検出処理の動作を説明する。図10は、本発明の実施形態に係る硬貨処理装置Kでの初期動作における硬貨立ち検出処理の一例を示すフローチャート、図11は、定常動作における硬貨立ち検出処理の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係る硬貨処理装置Kの制御部34は、図10のフローチャートが示すように、電源投入または硬貨収納筒11の装着を検出すると初期動作として、基板12上の複数のコイルC1〜C5の内、最下位の検出コイルから順にコイルを選択し、アナログスイッチ21、23を制御して、選択したコイルに発振信号を供給し、コイルからの発振周波数を周波数カウンタ24で検出してカウント値を取得する。そして、その結果を記憶部36に保持する(S11)。制御部34は、全てのコイルC1〜C5について、この測定を完了するまで継続する(S12)。
次に、制御部34は、全てのコイルの測定データについて、記憶部36に記憶されているパルスカウンタ値の分布を示すパルスカウンタテーブル38と比較を行い、硬貨の枚数を特定する(S13)。さらに、制御部34は、全てのコイルの測定データについて、記憶部36に記憶されている図6乃至図9に示す硬貨が硬貨立ちした場合のパルスカウンタ値の分布を示すパルスカウンタテーブルと比較を行い、コイルの測定データがパルスカウンタテーブル38が示す閾値から外れているかどうかを判断する(S14)。
制御部34は、コイルの測定データがパルスカウンタテーブル38が示す閾値から外れていないと判断すると、硬貨収納筒11内に硬貨の硬貨立ちはなかったものと判断し、硬貨収納筒11の硬貨の枚数を特定し、これを記憶部36に記憶する(S15)。制御部34は、次に、検出コイルnを特定して、これを記憶部36に記憶する(S16)。
制御部34は、ステップS14において、コイルの測定データの一部がパルスカウンタテーブル38の示す閾値から外れていると判断すると、硬貨収納筒11内に硬貨の硬貨立ちがあると判断する(S17)。制御部34は、硬貨収納筒11内の硬貨が予め定めておいた釣銭として最低限必要な硬貨枚数以下の枚数で硬貨立ちが発生しているかどうかを判断し(S18)、硬貨立ちが発生していると判断した場合、自動販売機の主制御部40に、払出し可能枚数を知らせる。または、『釣銭が払い出せない』ことを知らせるようにしても良い(S19)。
制御部34は、ステップS18で、硬貨収納筒11内の硬貨が予め定めておいた釣銭として最低限必要な硬貨枚数以下の枚数で硬貨立ちが発生していないと判断した場合、硬貨立ちフラグを“true”として、待機状態に戻る(S20)。
ここで、予め定めておいた釣銭として最低限必要な硬貨枚数の一例は、10円硬貨10枚の位置である。すなわち、硬貨立ちが釣銭として最低限必要な硬貨枚数の位置より低い位置であった場合、つまり、硬貨枚数10枚以下を検出する平面コイルで硬貨立ちが生じていると判明した場合は、直ちに自動販売機主制御部40に異常を知らせ、つり銭が払い出せない状態であることを知らせる。
しかし、硬貨立ちが10枚以上の高さより上であった場合、払い出しの動作によって硬貨立ちが解消するかもしれないので、硬貨処理装置をそのままエンプティ、すなわち釣銭として最低限必要な枚数以下になるまで自動販売機には、釣り銭が払い出せる状態にあることにしておく。その後、硬貨立ちが解消せずにエンプティの位置(10枚)を下回った場合は、自動販売機に釣り銭が無いことを知らせるようにする。
次に、本発明の実施形態に係る硬貨処理装置Kの制御部34は、図11のフローチャートが示すように、定常動作において、以下のように硬貨立ち検出処理を行う。すなわち、制御部34は、例えば、硬貨識別センサ31により硬貨が投入されたことを検出すると、この硬貨を硬貨収納筒11へと導入する(S21)。その後、制御部34は、基板12上の複数のコイルC1〜C5の内、最下位の検出コイルから順にコイルを選択し、アナログスイッチ21、23を制御して、選択したコイルに発振信号を供給し、コイルからの発振周波数を周波数カウンタ24で検出して、n個目のコイルのパルスカウンタ値を取得する(S22)。同様に、制御部34は、n+1個目、および、n+2個目のコイルのパルスカウンタ値を取得する(S23、S24)。
次に、制御部34は、全てのコイルの測定データであるパルスカウンタ値について、記憶部36に記憶されているパルスカウンタ値の分布を示すパルスカウンタテーブル38と比較を行い、パルスカウンタテーブル38が示す閾値から外れているかどうかを判断する(S25)。
制御部34は、全てのコイルのパルスカウンタ値がパルスカウンタテーブル38が示す閾値内であると判断すると、硬貨立ちフラグ=falseかどうかを判断し、YESであれば(S26)、硬貨検知センサを用いた検知(ハードウェア検知)により、硬貨の枚数を更新する(S27)。
制御部34は、ステップS26において、硬貨立ちフラグ=falseかどうかを判断してNOであれば、硬貨立ちフラグ=falseとする(S28)。その後、制御部34は、記憶部の枚数をクリアした後に(S29)、硬貨検知センサを用いた検知(ハードウェア検知)により、硬貨の枚数を更新する(S27)。
制御部34は、ステップS25において、全てのコイルのパルスカウンタ値について、記憶部36に記憶されているパルスカウンタ値の分布を示すパルスカウンタテーブル38と比較を行い、パルスカウンタテーブル38が示す閾値から外れていると判断すると、硬貨立ちフラグ=falseかどうかを判断し、YESであれば(S30)、硬貨立ちフラグ=trueとする(S31)。そして、制御部34は、硬貨立ち検知する前の記憶部36の枚数に+1とした上で記憶部36に記憶する(S32)。
以上のような手順で、硬貨処理装置Kは、定常動作における硬貨立ち検出処理を行う。これにより、本発明の一実施形態である硬貨処理装置Kは、硬貨収納筒11内の硬貨の硬貨立ちを判断することができ、これにより、正確な硬貨の枚数を判断することが可能となるものである。
また、上述した実施形態においては、3つの平面コイルによって、硬貨立ちを検出したが、それぞれの平面コイル大きさが本発明の平面コイルより小さいときは、3つの平面コイルの値に限らず、4つ、5つの値と比較するようにすれば良い。また、対象硬貨の径が小さいときは、3つを2つの平面コイル値で判断できることは、云うまでもない。
要するに対象となる硬貨の直径を高さに置き換えたとき、平面コイルで検出できる高さ相当でいくつ重なるかで、検出する平面コイルの数を決めればよい。
以上記載した様々な実施形態は複数同時に実施することが可能であり、これらの記載により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
1…硬貨、10…硬貨検知センサ、11…硬貨収納筒、C1〜C5…平面コイル、12…基板、21,23…アナログスイッチ、22…オペアンプ、24…周波数カウンタ、25…発振回路、31…硬貨識別センサ、32…硬貨振分部、33…硬貨払出部、34…制御部、35…硬貨計数部、36…記憶部、40…自動販売機主制御部。

Claims (2)

  1. 硬貨が収納される硬貨収納筒と、
    前記硬貨収納筒の近傍に置かれる基板上に設けた複数の平面コイルと、
    前記複数の平面コイルのそれぞれに信号を個別に与え、前記複数の平面コイルから発生する個々の発振周波数を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した発振周波数を、事前に記憶した発振周波数と整列収納された硬貨枚数との関係を示すテーブルと比較することにより、前記硬貨収納筒の中に硬貨が整列収納された状態にあること及び立ち上がった状態にあることを判断する制御部と、
    を具備することを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記制御部は、前記検出部が検出した発振周波数と前記テーブルとを比較して、検出した発振周波数が前記テーブルが示す発振周波数の上限閾値と下限閾値の範囲内である場合には前記硬貨収納筒の中に硬貨が整列収納された状態であると判断し、前記上限閾値と下限閾値の範囲を外れた値である場合には前記硬貨収納筒の中に硬貨が立ち上がった状態にあると判断することを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
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