JP2016042255A - 現金収納装置 - Google Patents

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齊藤 春喜
Haruki Saito
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Abstract

【課題】製造コストを低減することが可能な現金収納装置を提供する。
【解決手段】現金処理装置の棒金収納部114は棒金を収納する棒金収納空間S1〜S6を有する棒金トレイ120と、棒金トレイ120に対して重ねて配置される棒金検出基板B1〜B6と、を備える。棒金検出基板B1〜B6は、棒金トレイ120の棒金収納空間S1〜S6に対応する位置に、配線パターンで形成されたコイルを有する。コイルのインダクタンスを制御基板Cに出力し、棒金の有無を検出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、現金収納装置に関する。
近年、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設および商業施設において、売上金を入金し、釣銭準備金を出金する現金処理装置が設置されている。現金処理装置の一例として、同一金種の所定枚数の硬貨を棒状に包装して得られる棒金の収納機能を備える現金処理装置も知られている。
例えば、特許文献1には、棒金収納庫を備え、棒金収納庫に収納されている棒金数を棒金収納庫のスライド開閉時に検出するための現金処理装置が開示されている。
特開2013−118012号公報
収納されている棒金数を検出するための他の方法として、棒金が収納される棒金収納空間の各々に対して磁気センサを設け、磁気センサを制御回路とコードで接続する方法が考えられる。上記方法では、棒金収納庫が閉じられている状態においても棒金数を検出することが可能である。
しかし、棒金収納空間の各々に対して磁気センサを設ける上記方法では、棒金収納空間と同数の磁気センサおよびコードが必要となるので、製造コストが増加してしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、製造コストを低減することが可能な、新規かつ改良された現金収納装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、棒金を収納する棒金収納空間を有する棒金トレイと、前記棒金トレイに対して重ねて配置される棒金検出基板と、を備え、前記棒金検出基板は、前記棒金トレイの前記棒金収納空間に対応する位置に、配線パターンで形成されたコイルを有する、現金収納装置が提供される。
前記棒金トレイは複数の前記棒金収納空間を有し、前記棒金検出基板は、前記複数の棒金収納空間の各々に対応する位置に前記コイルを有してもよい。
前記複数の棒金収納空間は、底部の高さが異なる少なくとも2以上のグループに分けられてもよい。
前記棒金検出基板は、前記棒金収納空間の2以上のグループの各々に対して個別に設けられてもよい。
前記棒金収納空間の2以上のグループに単一の棒金検出基板が対応し、前記複数の棒金収納空間の各々の底部には開口が設けられ、前記現金収納装置は、前記開口を通過する軸部と、前記軸部の一側に設けられた、前記棒金と当接する当接部と、前記軸部の他側に設けられた金属板と、前記金属板を前記棒金収納空間側に付勢する付勢部材と、を含む可動ユニット、を前記複数の棒金収納空間の各々について備え、前記軸部の長さは、前記可動ユニットに対応する棒金収納空間のグループに応じて異なってもよい。
前記2以上のグループは、前記底部の高さが第1の高さである第1のグループと、前記底部の高さが前記第1の高さより低い第2の高さである第2のグループと、を含み、前記第1のグループに属する第1の棒金収納空間に対応する可動ユニットの軸部の長さは、前記第2のグループに属する第2の棒金収納空間に対応する可動ユニットの軸部の長さよりも、前記第1の高さと前記第2の高さの差分だけ長くてもよい。
前記2以上のグループは、前記底部の高さが第1の高さである第1のグループと、前記底部の高さが前記第1の高さより低い第2の高さである第2のグループと、を含み、前記第1のグループに属する第1の棒金収納空間に対応する可動ユニットの前記金属板と前記棒金検出基板との距離は、前記第2のグループに属する第2の棒金収納空間に対応する可動ユニットの前記金属板と前記棒金検出基板との距離と、前記第1の棒金収納空間および前記第2の棒金収納空間に前記棒金が収納された状態において同一であってもよい。
前記複数の棒金収納空間の底部の高さは同一であり、前記複数の棒金収納空間に対して単一の棒金検出基板が設けられてもよい。
以上説明したように本発明によれば、現金収納装置の製造コストを低減することが可能である。
本発明の第1の実施形態による現金処理装置の外観を示す斜視図である。 棒金収納部の構成を示す斜視図である。 棒金が収納された棒金収納部の状態を示す斜視図である。 磁気センサの構成例を示した説明図である。 第1の実施形態による棒金収納部の棒金収納列Rに沿った断面を示した説明図である。 配線パターンで形成されたコイルを示す説明図である。 コイルの配置位置を示す説明図である。 第2の実施形態による棒金収納部の棒金収納列Rに沿った断面を示した説明図である。 可動ユニットの構成を示した説明図である。 可動ユニットの構成を示した説明図である。 可動ユニットの構成を示した説明図である。 第2の実施形態による棒金収納部に棒金が収納された状態を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
<0.導入>
本発明の実施形態は、小売店やスーパーマーケットなどの流通施設および商業施設に設置される現金処理装置に適用される。本実施形態による現金処理装置は、例えば、レジで用いられる釣銭準備金として紙幣および硬貨を出金する釣銭出金、およびレジから回収された紙幣および硬貨を入金する売上入金などの処理を実行可能である。さらに、本実施形態による現金処理装置は、硬貨を棒状に包装して得られる棒金を収納する棒金収納装置としての機能を包含する。以下、このような本実施形態による現金処理装置の構成を詳細に説明する。
<1.第1の実施形態>
(1−1.現金処理装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態による現金処理装置100の外観を示す斜視図である。図1に示したように、現金処理装置100は、操作表示部102、硬貨入金口104、硬貨処理部106、硬貨出金口108、紙幣入出金口110、紙幣処理部112および棒金収納部114を備える。
操作表示部102は、オペレータ操作を検出する操作部としての機能、および各種画面を表示する表示部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は例えば静電容量方式または抵抗膜方式のタッチパネルにより実現される。
硬貨入金口104は、硬貨の投入を受け付ける。例えば、硬貨入金口104は、複数の硬貨を同時に投入可能な大きさを有し、図1に示したように硬貨処理部106および硬貨出金口108よりも上部に配置される。なお、硬貨入金口104は開閉されるシャッタを有してもよく、硬貨が投入される際に当該シャッタが開かれ得る。
硬貨処理部106は、硬貨の入出金処理を行う。具体的には、硬貨処理部106は、硬貨入金口104に投入される硬貨を収納し、オペレータ操作によって指示される金種および枚数の硬貨を硬貨出金口108に送出する。
硬貨出金口108は、硬貨を現金処理装置100の外部に放出する。例えば、硬貨出金口108は、複数の硬貨を同時に保留可能な大きさを有し、図1に示したように硬貨処理部106よりも下部に配置される。また、硬貨出金口108は開閉されるシャッタを有し、硬貨が放出される際に当該シャッタが開かれる。
紙幣入出金口110は、入金される紙幣の投入を受け付け、出金される紙幣を現金処理装置100の外部に放出する。例えば、紙幣入出金口110は、複数の紙幣を同時に保留可能な大きさを有し、図1に示したように紙幣処理部112よりも上部に配置される。また、紙幣入出金口110は開閉されるシャッタを有し、紙幣が投入され、または放出される際に当該シャッタが開かれる。
紙幣処理部112は、紙幣の入出金処理を行う。具体的には、紙幣処理部112は、紙幣入出金口110に投入される紙幣を収納し、ユーザ操作によって指示される金種および枚数の紙幣を紙幣入出金口110に放出する。
棒金収納部114は、棒金を収納するための構成であり、現金処理装置100から引き出し可能に構成される。オペレータは、棒金収納部114を現金処理装置100から引き出すことにより、棒金収納部114に収納された棒金を取り出すことが可能である。以下、図2および図3を参照し、棒金収納部114の構成をより具体的に説明する。
(1−2.棒金収納部の構成)
図2は、棒金収納部114の構成を示す斜視図である。図2に示したように、棒金収納部114は、棒金を立位状態で収納するための棒金トレイ120を有する。棒金トレイ120は、複数の棒金収納列Rを含み、各棒金収納列Rは、棒金を収納するための複数の棒金収納空間により形成される。
例えば、各棒金収納列Rは、図2に示したように、一円玉の棒金を収納するための2つの棒金収納空間S1、五円玉の棒金を収納するための1つの棒金収納空間S2、十円玉の棒金を収納するための3つの棒金収納空間S3、五十円玉の棒金を収納するための1つの棒金収納空間S4、百円玉の棒金を収納するための3つの棒金収納空間S5、および五百円玉の棒金を収納するための1つの棒金収納空間S6により形成される。すなわち、棒金収納列Rは、異なる金種の棒金を収納するための棒金収納空間S1〜S6により形成される。一方、棒金収納部114の引出し方向上には、同一金種の棒金を収納するための棒金収納空間が形成される。なお、各金種の棒金収納空間S1〜S6を特に区別する必要が無い場合には、各金種の棒金収納空間S1〜S6を単に棒金収納空間、または棒金収納空間Sと総称する。
図3は、棒金が収納された棒金収納部114の状態を示す斜視図である。図3に示したように、上述した棒金トレイ120の各棒金収納空間Sに、各棒金収納空間Sに対応する金種の棒金が収納されることにより、棒金トレイ120において棒金が格子状に配列される。なお、図3においては、棒金収納空間S1〜S5に収納される一円玉〜百円玉の棒金が50枚の硬貨からなり、棒金収納空間S6に収納される五百円玉の棒金が20枚の硬貨からなる例を示しているが、棒金収納空間S6には50枚の硬貨からなる五百円玉の棒金を収納することも可能である。
上述した棒金収納部114は、棒金収納部114の有高を管理するために、各棒金収納空間Sに棒金が収納されているか否かを判定するための特徴的な構成を有する。ここで、当該構成の詳細な説明に先立ち、当該構成の技術的意義がより明らかになるよう、棒金数を判定するための比較例による方法を説明する。
(1−3.比較例)
棒金収納部114に収納されている棒金数を判定するための比較例による方法として、各棒金収納空間Sに対して磁気センサを設け、磁気センサを制御回路とコードで接続する方法が考えられる。上記磁気センサの構成例について図4を参照して説明する。
図4は、磁気センサ80の構成例を示した説明図である。図4に示したように、磁気センサ80は、基板82と、センサ部84と、ネジ孔90と、コネクタ92と、を有する。センサ部84は、鉄芯86と、鉄芯86に例えばエナメル線が巻かれることにより形成された線コイル88を有する。導電体である棒金がセンサ部84に近接すると、線コイル88のインダクタンスの変化により、棒金が検出される。このような磁気センサ80は、ネジ孔90により他の部材に取り付けられ、コネクタ92およびコード94を介して制御回路と接続され得る。
しかし、上述した磁気センサ80を各棒金収納空間Sに対して設ける比較例による方法では、棒金収納空間Sと同数の磁気センサ80およびコード94が必要となるので、装置構成が複雑になり、かつ、製造コストが増加してしまう。
また、図4の側面図に示したように磁気センサ80には厚みがあること、および線コイル88の巻き具合は磁気センサ80に応じて異なることなどから、各磁気センサ80のインダクタンス値にばらつきが生じる。当該各磁気センサ80のインダクタンス値のばらつきは、棒金有無の判定精度に悪影響を与える。
そこで、本件発明者は、上記事情を一着眼点にして本発明の第1の実施形態による現金処理装置100を創作するに至った。本発明の第1の実施形態によれば、装置構成の簡素化、製造コストの低減および棒金有無の判定精度の向上を実現することが可能である。以下、このような効果を実現するために本発明の第1の実施形態による現金処理装置100に設けられる棒金検出基板の構成について詳細に説明する。
(1−4.棒金検出基板の構成)
本実施形態においては、現金処理装置100の棒金収納部114に、各棒金収納空間Sにおける棒金の有無を判定するために棒金検出基板が設けられる。この棒金検出基板は、棒金トレイ120の各棒金収納空間Sの下側に、棒金トレイ120に重ねて設けられる。以下、図5〜図7を参照し、棒金検出基板の構成をより具体的に説明する。
図5は、図3に示したA−A断面、すなわち、棒金収納部114の棒金収納列Rに沿った断面を示した説明図である。図5に示したように、棒金収納空間S1〜S6の各々のグループでは、底部の高さが相違する。具体的には、各グループの棒金収納空間Sの底部の高さは、各グループに対応する金種の棒金の長さの関係に応じて相違する。例えば、五十円玉の棒金を収納する棒金収納空間S4の底部の高さは、百円玉の棒金を収納する棒金収納空間S5の底部の高さよりも、五十円玉の棒金と百円玉の棒金の長さの差分だけ低い。かかる構成により、図5に示したように、各金種の棒金の上面の高さが揃うので、ある金種の棒金が他の金種用の棒金収納空間Sに誤って収納されていることを目視で発見可能となる。なお、図5においては、一円玉〜百円玉の棒金が50枚の硬貨からなり、棒金収納空間S6に収納される五百円玉の棒金が20枚の硬貨からなる例を示しているので、棒金収納空間S6に収納される五百円玉の棒金の上面の高さは他の棒金の上面の高さと一致していない。
上記各棒金収納空間S1〜S6の下側には、図5に示したように、棒金検出基板B1〜B6が設けられる。上述したように、棒金収納空間Sのグループごとに底部の高さが異なるので、各棒金収納空間Sの底部から同一の距離を隔てて棒金検出基板Bが位置するよう、棒金収納空間Sの各グループに対して個別に棒金検出基板Bが設けられる。
例えば、図5に示したように、棒金検出基板B1が棒金収納空間S1のグループに対応し、棒金検出基板B2が棒金収納空間S2のグループに対応し、棒金検出基板B3が棒金収納空間S3のグループに対応し、棒金検出基板B4が棒金収納空間S4のグループに対応し、棒金検出基板B5が棒金収納空間S5のグループに対応し、棒金検出基板B6が棒金収納空間S6のグループに対応する。なお、棒金検出基板B1〜B6を特に区別する必要が無い場合には、棒金検出基板B1〜B6を単に棒金検出基板、または棒金検出基板Bと総称する。
ここで、各棒金検出基板Bは、図6に示す配線パターンで形成されたコイルLを、図7に示したように棒金トレイ120の各棒金収納空間Sに対応する位置に有する。このため、棒金収納空間Sにおける棒金の有無に応じて、コイルLのインダクタンスが変化する。また、各棒金検出基板Bには制御基板Cが接続されており、各棒金検出基板Bは、上記コイルLのインダクタンスを検出値として制御基板Cに出力する。従って、制御基板Cは、各棒金検出基板Bから入力される検出値に基づき、各棒金収納空間Sにおける棒金の有無を判定することが可能である。
なお、図6においてはコイルLのみを示しているが、実際には、コイルLに付随してトランジスタ、抵抗およびコンデンサなどの要素が実装される。また、コイルLは、棒金検出基板Bの内部および反対面に渡って複数層に渡って形成されていてもよい。
このように、本実施形態によれば、コイルLを有する棒金検出基板Bを用いて棒金の有無を判定できるので、装置構成の簡素化、製造コストの低減を実現することが可能である。また、棒金検出基板Bの突出高さを、コイルLの配線パターンの厚み、すなわち実質的に0にすることができるので、実装上の自由度を向上することが可能である。
さらに、本実施形態よれば、配線パターンで形成されたコイルLを用いて棒金の有無を判定するので、比較例として説明した線コイル88を有する磁気センサ80よりも、インダクタンス値のバラつきを低減することができる。加えて、図5に示したように、各棒金収納空間S1〜S6の底部と各棒金検出基板B1〜B6の距離は等しい。従って、各棒金収納空間S1〜S6に棒金が存在する場合に各棒金収納空間S1〜S6について各棒金検出基板Bから出力される検出値のばらつきを低減し、結果、棒金有無の判定精度を向上することが可能である。
<2.第2の実施形態>
第1の実施形態においては、各棒金収納空間Sの底部から同一の距離を隔てて棒金検出基板Bを位置させるための手段として、棒金収納空間Sの各グループに対して個別に棒金検出基板Bを設ける手段を説明した。これに対し、本発明の第2の実施形態は、棒金収納空間Sごとの底部の高さの相違を吸収するための構成として可動ユニットを実装する。かかる構成により、棒金検出基板の枚数を削減できるので、製造コストのさらなる低減が期待される。以下、上記可動ユニットの構成について詳細に説明する。
なお、本発明の第2の実施形態による現金処理装置100は、第1の実施形態で説明した棒金収納部114に代えて、上記可動ユニットを含む棒金収納部115を有する点で主に第1の実施形態と相違し、他の構成については第1の実施形態で説明した通りであるので、ここでの詳細な説明を省略する。ただし、棒金収納部115についても、外観構成は図3を参照して説明した第1の実施形態の棒金収納部114の外観構成と実質的に同一である。
図8は、図3に示したA−A断面、すなわち、棒金収納部115の棒金収納列Rに沿った断面を示した説明図である。図8に示したように、第2の実施形態においては、棒金収納空間S1〜S6のグループに対して単一の棒金検出基板Bが設けられる。当該棒金検出基板Bは、第1の実施形態と同様に、各棒金収納空間Sに対応する位置に配線パターンで形成されたコイルLを有し、コネクタ140を介して制御基板Cに接続される。
さらに、第2の実施形態による棒金収納部115の各棒金検出空間Sには、図8に示したように可動ユニットU1〜U6が設けられる。この可動ユニットU1〜U6は、棒金収納空間Sごとの底部の高さの相違を吸収するための構成である。以下、図9を参照し、当該可動ユニットU1〜U6の構成を具体的に説明する。なお、可動ユニットU1〜U6を特に区別する必要が無い場合には、可動ユニットU1〜U6を単に可動ユニット、または可動ユニットUと総称する。
図9は、可動ユニットUの構成を示した説明図である。可動ユニットUは、図9に示したように、軸部132と、当接部134と、平板136と、金属板138と、スプリング139と、を備える。
棒金トレイ122の棒金収納空間Sの底部には図9に示したように開口124が設けられ、可動ユニットUの軸部132は、当該開口124を通過する。当接部134は、軸部132の一側(棒金収納空間S側)に設けられ、棒金収納空間Sに収納された棒金と当接する。平板136は、軸部132の他側に設けられる。金属板138は、平板136の棒金検出基板B側に設けられる。スプリング139は、平板136および金属板138を棒金収納空間S側に付勢する付勢部材の一例である。
このような可動ユニットUに図10に示したように棒金が収納されると、当接部134と棒金の当接により、可動ユニットUがスプリング139の付勢力に対抗して棒金検出基板B側に押下げられる。結果、金属板138が棒金検出基板Bに近接することにより、棒金検出基板Bに形成されたコイルLのインダクタンスが変化し、棒金が存在すると判定される。
ここで、可動ユニットU1〜U6の各々の軸部132の長さは異なる。例えば、第1の可動ユニットUに底部の高さが第1の高さである棒金収納空間Sのグループが対応し、第2の可動ユニットUに底部の高さが第1の高さよりも低い第2の高さである棒金収納空間Sのグループが対応する場合、第1の可動ユニットUの軸部132の長さは、第2の可動ユニットUの軸部132の長さよりも、第1の高さと第2の高さの差分だけ長くてもよい。
より具体的には、図11に示したように、可動ユニットU5の軸部132の長さd5は、可動ユニットU4の軸部132の長さd4よりも、棒金収納空間S5の底部の高さh5と棒金収納空間S4の底部の高さh4との差分だけ長くてもよい。
かかる構成により、図12に示したように、棒金収納空間S1〜S6に棒金が収納された場合に、可動ユニットU1〜U6の金属板138の高さを等しくすることができる。従って、本発明の第2の実施形態によれば、棒金検出基板Bを一枚化しても、棒金検出基板Bと可動ユニットU1〜U6の金属板138との距離が同一になるので、製造コストのさらなる低減が期待される。
<3.変形例>
以上、本発明の各実施形態について説明した。続いて、本発明の各実施形態についての幾つかの変形例を説明する。
(第1の変形例)
図2においては、異なる金種の棒金を収納する棒金収納列Rが棒金収納部114の幅方向に沿って形成される例を説明したが、異なる金種の棒金を収納する棒金収納列Rは棒金収納部114の引出し方向に沿って形成されてもよい。この場合、同一金種の棒金を収納するための複数の棒金収納空間Sが棒金収納部114の幅方向に沿って形成される。ここで、第1の実施形態においては、同一金種の棒金を収納するための複数の棒金収納空間Sごとに棒金収納基板Bが設けられることを説明した。従って、棒金収納列Rが棒金収納部114の引出し方向に沿って形成される場合、第1の実施形態において説明した棒金収納基板B1〜B6を幅方向に沿って設けることにより、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
(第2の変形例)
第1の実施形態においては、棒金収納空間Sの各グループに対して個別に棒金検出基板Bが設けられる例を説明したが、底部の高さの差分が比較的小さい複数のグループに対しては同一の棒金検出基板Bが設けられてもよい。例えば、図5に示したように、棒金収納空間S1、S2およびS3のグループの底部の高さの差分は、棒金収納空間S3およびS4のグループの底部の高さの差分より小さいので、棒金収納空間S1、S2およびS3のグループに対しては同一の棒金検出基板Bが設けられてもよい。
また、上記では、図5などを参照し、各金種の棒金の上面の高さを揃える目的で棒金収納空間Sのグループごとに底部の高さを変化させる手段を説明したが、各金種の棒金の上面の高さを揃えることは必須でない。従って、全ての棒金収納空間Sの底部の高さは同一であってもよい。この場合、第1の実施形態においても棒金収納基板Bを一枚化することが可能である。
(第3の変形例)
第2の実施形態において、図9などを参照し、棒金トレイ122と平板136の間に引張バネとして機能するスプリング139が設けられる例を説明したが、第2の実施形態はかかる例に限定されない。例えば、スプリング139は、伸張バネとして、棒金トレイ122と当接部134の間に設けられてもよい。
<4.むすび>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、コイルLを有する棒金検出基板Bを用いて棒金の有無を判定できるので、装置構成の簡素化、製造コストの低減を実現することが可能である。また、棒金検出基板Bの突出高さを、コイルLの配線パターンの厚み、すなわち実質的に0にすることができるので、実装上の自由度を向上することが可能である。
さらに、本実施形態よれば、配線パターンで形成されたコイルLを用いて棒金を判定するので、比較例として説明した線コイル88を有する磁気センサ80よりも、インダクタンス値のバラつきを低減することができる。結果、棒金有無の判定精度を向上することが可能である。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
80 磁気センサ
82 基板
84 センサ部
86 鉄芯
88 線コイル
90 ネジ孔
92 コネクタ
94 コード
100 現金処理装置
102 操作表示部
104 硬貨入金口
106 硬貨処理部
108 硬貨出金口
110 紙幣入出金口
112 紙幣処理部
114、115 棒金収納部
120、122 棒金トレイ
124 開口
132 軸部
134 当接部
136 平板
138 金属板
139 スプリング

Claims (8)

  1. 棒金を収納する棒金収納空間を有する棒金トレイと、
    前記棒金トレイに対して重ねて配置される棒金検出基板と、
    を備え、
    前記棒金検出基板は、前記棒金トレイの前記棒金収納空間に対応する位置に、配線パターンで形成されたコイルを有する、現金収納装置。
  2. 前記棒金トレイは複数の前記棒金収納空間を有し、
    前記棒金検出基板は、前記複数の棒金収納空間の各々に対応する位置に前記コイルを有する、請求項1に記載の現金収納装置。
  3. 前記複数の棒金収納空間は、底部の高さが異なる少なくとも2以上のグループに分けられる、請求項2に記載の現金収納装置。
  4. 前記棒金検出基板は、前記棒金収納空間の2以上のグループの各々に対して個別に設けられる、請求項3に記載の現金収納装置。
  5. 前記棒金収納空間の2以上のグループに単一の棒金検出基板が対応し、
    前記複数の棒金収納空間の各々の底部には開口が設けられ、
    前記現金収納装置は、
    前記開口を通過する軸部と、
    前記軸部の一側に設けられた、前記棒金と当接する当接部と、
    前記軸部の他側に設けられた金属板と、
    前記金属板を前記棒金収納空間側に付勢する付勢部材と、
    を含む可動ユニット、を前記複数の棒金収納空間の各々について備え、
    前記軸部の長さは、前記可動ユニットに対応する棒金収納空間のグループに応じて異なる、請求項3に記載の現金収納装置。
  6. 前記2以上のグループは、前記底部の高さが第1の高さである第1のグループと、前記底部の高さが前記第1の高さより低い第2の高さである第2のグループと、を含み、
    前記第1のグループに属する第1の棒金収納空間に対応する可動ユニットの軸部の長さは、前記第2のグループに属する第2の棒金収納空間に対応する可動ユニットの軸部の長さよりも、前記第1の高さと前記第2の高さの差分だけ長い、請求項5に記載の現金収納装置。
  7. 前記2以上のグループは、前記底部の高さが第1の高さである第1のグループと、前記底部の高さが前記第1の高さより低い第2の高さである第2のグループと、を含み、
    前記第1のグループに属する第1の棒金収納空間に対応する可動ユニットの前記金属板と前記棒金検出基板との距離は、前記第2のグループに属する第2の棒金収納空間に対応する可動ユニットの前記金属板と前記棒金検出基板との距離と、前記第1の棒金収納空間および前記第2の棒金収納空間に前記棒金が収納された状態において同一である、請求項5に記載の現金収納装置。
  8. 前記複数の棒金収納空間の底部の高さは同一であり、
    前記複数の棒金収納空間に対して単一の棒金検出基板が設けられる、請求項2に記載の現金収納装置。

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