JP5827275B2 - セルフチェックアウト装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、セルフチェックアウト装置に関する。
近年、スーパーマーケットなどで、店員によらず客自身で決済可能にするセルフチェックアウト装置(セルフレジ)が用いられている。これまでのセルフレジの硬貨投入口は、硬貨を1枚ずつ受け入れる長孔をセルフレジ筐体外壁面に有する形式や、複数の硬貨が乗る皿状の部材の奥側に1枚ずつ硬貨を受け入れる孔があって客が皿の上の硬貨を1枚ずつ送り込む形式をとっている。
これまでの硬貨投入口が上述の形式である理由の一つは、硬貨投入口が異物を受け入れないようにするためである。しかしながら、客の利用しやすさを優先するならば、客が複数枚の硬貨の投入動作を一度で完了できることが望ましい。
本発明が解決しようとする課題は、複数枚の硬貨を一度に受け入れ可能とするとともに、異物を受け入れないようにした硬貨投入口を備えるセルフチェックアウト装置を提供することである。
実施形態のセルフチェックアウト装置は、商品の外観または該商品に付された符号をスキャンして得られた情報から商品を特定し、操作者による操作を受け付け、前記情報および前記操作に基づいて貨幣を入出金するものであって、筐体と、硬貨投入口と、磁石とを備える。硬貨投入口は、体に設けられ、複数枚の硬貨を一括受け入れ可能であって、長孔および傾斜面を有する受皿部と、案内部とを含む。長孔は、長手方向の寸法が最大径硬貨の直径よりも大きく長手方向に直交する幅方向の寸法が最大厚さ硬貨の厚さの2倍よりも大きい。傾斜面は、長孔を囲み長孔に向かって下降して下端で長孔に接続する。案内部は、長孔から連続して下方へ延びた筒状である。磁石は、傾斜面の裏側面に設けられて孔に隣接し、強磁性体の通過を妨げる。
図1は、実施形態のセルフチェックアウト装置の外観および構成を概略的に示す正面図である。 図2は、実施形態の貨幣入出金部の外観を示す斜視図である。 図3は、実施形態の硬貨投入口の外観を示す斜視図である。 図4は、実施形態の硬貨投入口の裏側の外観を示す斜視図である。 図5は、実施形態の異物落下防止手段を構成部材に分解して示す斜視図である。
実施形態について図面を用いて説明する。図1は、実施形態のセルフレジ(セルフチェックアウト装置)1の外観および構成を概略的に示す正面図である。セルフレジ1は、貨幣入出金部2と、読取部3と、操作表示部4と、不図示の記憶部および制御部とを備えている。
貨幣入出金部2はセルフレジ1の最下部に位置し、操作表示部4はセルフレジ1の最上部に位置し、読取部3は貨幣入出金部2と操作表示部4との間に位置している。記憶部は、商品コードと商品価格とを対応付けてまとめたPLU(Price Look Up)ファイルなどを記憶している。制御部は上記各部を統括的に制御する。
読取部3は、読取窓31を正面に備え、該読取窓31の奥にスキャナ(不図示)を内蔵している。スキャナは、読取窓31越しに、商品に貼付されたバーコードなどを読み取って商品コードを得て、該商品コードを制御部へ送信する。制御部は、商品コードと記憶部が記憶するPLUファイルとに基づいて、客の購入した商品の価格を集計し、下記モニタ41などを介して客に代金を請求する。
操作表示部4は、モニタ41とタッチパネル42とを備えている。モニタ41は、制御部の制御に基づいて、客への案内情報を表示する。タッチパネル42は、モニタ41に積層されて配され、モニタ41の表示に応じた操作を客から受け付け、客の操作内容を制御部に連絡する。
図2は、貨幣入出金部2の外観を示す斜視図である。貨幣入出金部(貨幣収納装置)2は、筐体20内に、紙幣釣銭機(紙幣収納装置)5および硬貨釣銭機(硬貨収納装置)6を内蔵している。
紙幣釣銭機5は、取り込んだ紙幣の正否を判別して正貨を収納し、釣銭としての紙幣を出金する。硬貨釣銭機6は、取り込んだ硬貨の正否を判別して収納し、釣銭としての硬貨を出金する。紙幣釣銭機5および硬貨釣銭機6は、収納した貨幣の金額を制御部へ連絡し、制御部から、釣銭として出金すべき金額の連絡を受ける。
紙幣投入口21および硬貨投入口22は、貨幣入出金部2の上部に設けられている。紙幣投入口21は、紙幣釣銭機5に入金する紙幣を筐体20内へ受け入れる口である。硬貨投入口22は、硬貨釣銭機6に入金する硬貨を筐体20内へ受け入れる口である。
図3は、硬貨投入口22の外観を示す斜視図である。硬貨投入口22は、筐体20内の硬貨釣銭機6へ送り込む硬貨を筐体20外から受け入れる口である。また、硬貨投入口22は、漏斗状に形成されており、硬貨を一括受け入れ可能である。硬貨投入口22が受け入れた硬貨は、案内部材23(図1参照)によって、硬貨釣銭機6へ送り込まれる。
図4は、硬貨投入口22の裏側の外観を示す斜視図である。硬貨投入口22は、受皿部221と案内部222とを有する。受皿部221は、1枚以上の硬貨を通過させる長孔22a、および長孔22aに向かう傾斜面22bを有する。
長孔22aの寸法は、複数枚の硬貨が重なって通過できる程度である。より具体的には、長孔22aは、長手方向の寸法が、径が最大の硬貨の直径よりも大きく、長手方向に直交する幅方向の寸法が、厚さが最大の硬貨の厚さの2倍よりも大きい。また、長孔22aは、セルフレジ1の正面に立った客の平面視において縦長である。つまり、長孔22aは、長手方向がセルフレジ1の前後方向に沿うように配されている。
案内部222は、長孔22aから連続して下方(図4における図中上方)へ延びた筒状の部分で、傾斜面22bの裏側の面(裏側面)22cから突出している。案内部222は、長孔22aから落下する硬貨を案内する。
硬貨投入口22は、異物落下防止手段7を備えている。図5は、異物落下防止手段7を構成部材に分解して示す斜視図である。異物落下防止手段7は、裏側面22cに、磁石71、磁石台座72、押え板73、一対のねじ74、および一対のねじ台座75を備えている。また、異物落下防止手段7は、セルフレジ1の正面に立った客の平面視において長孔22aの右側に配されている。
磁石71は、強磁性体が長孔22aを通過することを妨げるためのもので、小さな直方体に形成されていて、少なくとも裏側面22cからその裏の傾斜面22bまで及ぶ程度の磁力を有している。磁石台座72は、磁石71を囲む枠型の部材であって、裏側面22cに設けられ、案内部222に隣接している。
押え板73は、磁石71を収めた磁石台座72に蓋をする部材である。押え板73は、磁石台座72内の磁石71を押える蓋部73aと、該蓋部73aの両端に設けられたねじ止め部73bとを備えている。ねじ台座75は、ねじ74を受ける円筒状の部材であって、裏側面22cのねじ止め部73bに対応する位置に設けられている。
上述のような異物落下防止手段7は、磁石台座72内に磁石71を収め、押え板73で磁石台座72に蓋をし、ねじ止め部73bをねじ台座75に合わせて、ねじ止め部73bを介してねじ74をねじ台座75にねじ込むことにより、組み立てられる。
このような構成において、セルフレジ1を利用する客が、貨幣入出金部2の筐体20に設けられた硬貨投入口22に硬貨を投入すると、硬貨は、硬貨投入口22の漏斗状の形状に案内されて長孔22aへ導かれる。そして、硬貨は、長孔22aから筐体20内へと入り、案内部材23に導かれて硬貨釣銭機6へと至る。
ここで、硬貨投入口22に、誤ってクリップなどの異物が落下してしまった場合について説明する。クリップなどの磁力で引き寄せられる性質(強磁性)を有する物(強磁性体)は、傾斜面22b上を滑って長孔22aに近づくと、傾斜面22bにおける磁石71の近傍に引き寄せられる。これにより、異物は、長孔22aから落下せず、長孔22aの手前に留まる。
このように、本実施形態によれば、磁力に引き寄せられる性質を有する異物が硬貨投入口22から筐体20内に入り込んでしまう不都合を回避する可能性を高くすることができる。
また、長孔22aは、複数枚の硬貨が重なって通過可能な寸法であるので、硬貨を筐体20内へ素早く取り込むことができる。
さらに、左利きよりも右利きが多いことから、硬貨は硬貨投入口22の右寄りに投入される可能性が高い。本実施形態において、異物落下防止手段7は、硬貨投入口22の右側に設けられている。これにより、硬貨にクリップなどの異物が混じっていた場合など、硬貨とともに誤って異物が投入されても、異物を長孔22aの手前に留めて、異物が筐体20内に入り込んでしまう不都合を回避する可能性を高くすることができる。
また、磁石は、裏側面22cに設けられ案内部222に隣接しているので、硬貨や硬貨に含まれる異物が硬貨投入口22の漏斗状の形状に案内されて集まったところで異物を引き寄せるようになるので、磁石71の寸法に対して効率的に異物除去を行うことができる。
そして、掌に硬貨を乗せ硬貨投入口22上で手首をひねるようにして掌中の硬貨を解放した場合を想定すると、硬貨は、面を左右に向けた姿勢で落下すると考えられる。本実施形態によれば、受皿部221は、筐体20の前後方向に長手方向が沿った長孔22aを有しているので、上記姿勢で落下する硬貨を効率的に受け入れることができる。
なお、上記実施形態では、磁石71を磁石台座72、押え板73、ねじ74、およびねじ台座75により固定しているが、実施にあたって、磁石71の固定手法は、上記実施形態に限らない。
また、上記実施形態では、受皿部221は筐体20の前後方向に長手方向が沿った長孔22aを有しているが、実施にあたって、長孔22aの長手方向が筐体20の前後方向に沿っていなくてもよい。
さらに、上記実施形態では、異物落下防止手段7を長孔22aの右側に設けたが、実施にあたって、異物落下防止手段7の位置は上記実施形態に限らず、磁石71が長孔22aの周囲に位置していればよい。
また、実施にあたって、長孔22aの寸法が、上記実施形態に記載した条件と異なってもよい。
そして、上記実施形態では、硬貨投入口22が漏斗状に形成されているが、実施にあたっては、漏斗状でなくともよく、例えば硬貨投入口22が案内部222を有しなくてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…セルフレジ(セルフチェックアウト装置)、
2…貨幣入出金部(貨幣収納装置)、
20…筐体、
21…紙幣投入口、
22…硬貨投入口、
221…受皿部、222…案内部、
22a…長孔、22b…傾斜面、22c…裏側面、
23…案内部材、
3…読取部、31…読取窓、
4…操作表示部、41…モニタ、42…タッチパネル、
5…紙幣釣銭機(紙幣収納装置)、
6…硬貨釣銭機(硬貨収納装置)、
7…異物落下防止手段、
71…磁石、
72…磁石台座、
73…押え板、73a…蓋部、73b…ねじ止め部、
74…ねじ、
75…ねじ台座。
特開2012−88802号公報

Claims (3)

  1. 商品の外観または該商品に付された符号をスキャンして得られた情報から商品を特定し、操作者による操作を受け付け、前記情報および前記操作に基づいて貨幣を入出金するセルフチェックアウト装置において、
    筐体と、
    長手方向の寸法が最大径硬貨の直径よりも大きく前記長手方向に直交する幅方向の寸法が最大厚さ硬貨の厚さの2倍よりも大きい長孔と該長孔を囲み前記長孔に向かって下降して下端で前記長孔に接続する傾斜面とを有する受皿部と、
    前記長孔から連続して下方へ延びた筒状の案内部と、
    を含み、
    前記筐体に設けられ、複数枚の硬貨を一括受け入れ可能である硬貨投入口と、
    前記傾斜面の裏側面に設けられて前記長孔に隣接し、強磁性体の通過を妨げる磁石と、
    を備えるセルフチェックアウト装置。
  2. 前記受皿部は、前記筐体の前後方向に長手方向が沿った前記長孔を有している
    請求項1記載のセルフチェックアウト装置。
  3. 前記磁石は、前記長孔の平面視における右側に配されている
    請求項1または2に記載のセルフチェックアウト装置。
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