JP5658984B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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本発明は、自動販売機や券売機等の機器内部に設けられて、投入された硬貨を識別し及び振り分けて金種毎に収納し、収納した硬貨を釣銭として払い出す硬貨処理装置に関する。
従来より、自動販売機や券売機等の機器内部には、硬貨を蓄積・収容する硬貨収容部および硬貨収容部から釣り銭の額に応じた硬貨を払い出す硬貨払い出し部を有する硬貨処理装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
図10に示すように、特許文献1に記載の硬貨処理装置100では、筐体である装置本体103内に、正貨と見なされた硬貨を蓄積・収容する硬貨収容部101と、この硬貨収容部101内から釣り銭の額に応じて硬貨を払い出す硬貨払い出し部102を有する。
硬貨収容部101は、金種毎に用意された複数本のコインチューブ104を着脱自在に有する。各コインチューブ104の下端には,収容されている硬貨105の一部を支持するコインベース106が設けられており、コインベース106の上には、コインチューブ104の最下の硬貨105を1枚引き出すペイアウトスライド107がスライド自在に設けられている。
一方、硬貨払い出し部102は、装置本体103の下部に配設され、硬貨払い出しモータ(図示省略)により回動する円板状のペイアウトカム108と、このペイアウトカム108に連動して往復スライド移動するペイアウトリンク109と、各コインチューブ104毎にペイアウトリンク109下面に設けられて払い出しと非払い出しとを選択的に実行するチェンジスライド110を有する。
なお、ペイアウトスライド197に対向する位置にコイルセンサからなる払い出し確認センサ111を設けて、払い出しが行われたことを検出する。
硬貨処理装置100には、硬貨払い出し指令を受けて硬貨の払い出しを制御する硬貨払い出し制御部(図示省略)が設けられており、ペイアウトカム108を回動させる硬貨払い出しモータ、チェンジスライド110の移動を規制して払い出しと非払い出しとを選択的に実行する払い出し硬貨選択ソレノイドを制御する。また、払い出し制御部は、払い出し確認センサ111から検出信号を受けて、硬貨105が払い出されたことを確認する。
なお、各コインチューブには、それぞれ各コインチューブ毎にその収容枚数が一定枚数以下となったか否かを検出するエンプティセンサ112が配設されており、このエンプティセンサ112がオフとなる(収容枚数が一定枚数以下となる)と、このエンプティセンサ112がオフとなったコインチューブ内の硬貨を釣銭として使用できないようにしている。これにより、釣銭を払い出す際に釣銭不足が発生するのを防止している。
一般に、前述したような硬貨処理装置においては、硬貨収容部に正貨を収容する際に硬貨の正偽および種類を識別する硬貨識別手段が設けられている。
硬貨識別手段では、硬貨識別センサであるコイルによって発生された磁束内を硬貨が通過する際に、磁束密度が変化することを利用して、硬貨の種類および正偽を識別する。このとき、硬貨識別センサの出力が環境温度によって変化するため、識別の精度を高めるために温度補正を行う。
すなわち、使用範囲内の各温度における硬貨識別センサの出力を、常温(例えば25℃)における出力レベルに補正・換算して、識別を行う。
また、硬貨処理装置には、各コインチューブが適正に装着されているか否かを識別するセーフティスイッチが設けられており、セーフティスイッチがオフ(すなわち、コインチューブが装着されていない)の場合には、払い出しを行わないようにしている。
特開2003−115067号公報(第1図)
しかしながら、前述したような硬貨処理装置100においては、外部から電波を受けた際に、硬貨払い出し部102によって払い出された硬貨105を確認する払い出し確認センサ111が誤検知するおそれがある。
すなわち、硬貨を払い出したにもかかわらず払い出し確認センサ111が払い出していないと検知し、払い出し制御部が再度払い出しを指令して過払いを行ったり、あるいは、逆に、払い出していないにもかかわらず払い出したと誤検出して、払い出し制御部が払い出しを行わず未払いが生じたりするおそれがある。
また、電波の影響により、コインチューブに硬貨が収容されているにもかかわらず収容されていないと検知したり、硬貨が収容されていないにもかかわらず収容されていると検知するエンプティスイッチ異常を生じる場合もある。
さらに、コインチューブの装着を誤識別するセーフティスイッチ異常を生じる場合もある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、電波を受けてセンサが誤検知することによる誤作動を防止することのできる硬貨処理装置を提供することを目的とする。
本発明の硬貨処理装置は、コイルが発生した磁束内を硬貨が通過することにより生じる磁束密度の変化を該硬貨の特徴量として検出する硬貨識別センサと、環境温度の変化に対応して前記硬貨識別センサの出力値が変化したときに該出力値を予め定められた温度における出力値レベルに補正し、前記硬貨識別センサによる硬貨の識別を可能とするための補正後の硬貨特徴量を求める温度補正手段とを含む硬貨識別手段と、前記硬貨識別手段により正貨と識別された硬貨を収容し、装置本体に対して着脱可能な硬貨収容部と、前記硬貨収容部に収容された硬貨を払い出す硬貨払い出し部と、外部からの電波を検出する電波検出手段、前記電波検出手段の検出結果に基づいて、前記硬貨収納部の状態に伴う制御と、前記硬貨払い出し部の動作制御を行う制御部とを備え、前記電波検出手段は、前記温度補正手段に用いられている温度補正用ダイオードを用いる
この構成により、硬貨識別手段により正貨と識別された硬貨を収容した硬貨収容部から、硬貨払い出し部が硬貨を払い出す際に、電波検出手段が電波を検出した場合には、硬貨払い出し部を制御して、過払いおよび未払いを防止したり、電波による誤作動を防止することができる。
この構成により、電波検出手段として、硬貨識別手段に用いられている温度補正用ダイオードを用いるので、別途、電波検出用の装置を設けることなく、低コストで外部からの電波を検出できる。
また、本発明の硬貨処理装置の前記制御部は、サンプリング期間内における前記温度補正用ダイオードの出力電圧値の変動が所定の閾値よりも大きいときには、電波を検出したと判断する構成を有している。
この構成により、ダイオードの出力電圧値が、温度変化に対応して変動する性質を利用して、温度補正を行っているが、電波を受けるとさらに大きな範囲で変動するので、ダイオードの出力電圧値が所定の閾値よりも大きい場合には、この出力電圧値の変動は、温度変化によるものではなく、電波によるものであると判断でき、確実に電波を検出することができる。
また、本発明の硬貨処理装置は、前記電波検出手段による電波検出結果を記録する電波検出記録手段をさらに備える構成を有している。
この構成により、電波を検出した場合には、電波検出記録手段に記録するので、硬貨処理装置に不具合が生じて稼働停止した後に、不具合の原因が電波によるものであるかどうかの分析を行うことができ、その後の対策を講じることができる。
また、本発明の硬貨処理装置の前記制御部は、硬貨払い出し動作中に前記電波検出手段が電波を検出した場合には、前記硬貨払い出し部により払い出した硬貨を確認する払い出し確認センサの出力を無視して、1回の払い出し動作を制御するキャリアスイッチのオン・オフを認識することで1回の硬貨払い出し動作を終了する構成を有している。
この構成により、電波検出手段が電波を検出した場合には、払い出し確認センサによる出力を無視して、実際に硬貨の払い出しを行うペイアウトスライドを稼働させるキャリアスイッチがオンからオフに変化することから払い出し動作の確認を行う。これにより、電波の影響を受けることなく払い出し動作を確認でき、過払いや未払いを防止することができる。
さらに、本発明の硬貨処理装置の前記制御部は、硬貨払い出し待機中に前記電波検出手段が電波を検出した場合には、前記硬貨収容部におけるコインチューブの装着を判断するセーフティスイッチの変化および前記コインチューブにおける硬貨の有無を判断するエンプティスイッチの変化を無視する構成を有している。
この構成により、電波検出手段が電波を検出した場合には、セーフティスイッチの変化およびエンプティスイッチの変化を無視して、変化前のセーフティスイッチの出力およびエンプティスイッチの出力に基づいて,処理を行う。これにより、電波の照射による変化を回避することができる。
本発明は、電波検出手段が外部からの電波を検出した場合には、電波による誤動作を防止することができるという効果を有する硬貨処理装置を提供することができるものである。
本発明に係る硬貨処理装置を用いた自動販売機の概略構成図である。 (A)は本発明に係る実施形態の硬貨処理装置の待機状態における要部断面図であり、(B)は払い出し動作中における硬貨処理装置の要部断面図である。 温度補正手段の回路図である。 温度によるダイオード値の変化を示すグラフである。 電波の照射を受けたときのダイオード値の変動を示すグラフである。 制御系統のブロック図である。 電波を受けていない正常時における払い出し動作のタイムチャートである。 1回払い出し動作時に電波を受けた場合の対策を示すタイムチャートである。 2回連続払い出し動作時に電波を受けた場合の対策を示すタイムチャートである。 従来の硬貨処理装置の要部断面図である
以下、本発明にかかる実施形態の硬貨処理装置について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、硬貨処理装置10は、例えば、自動販売機1や券売機等の機器内部に設けられて釣り銭等の硬貨Mの払い出しを行うものであり、自動販売機1の投入口2と硬貨処理装置10との間には、投入口2に投入された硬貨Mを硬貨処理装置10へ運ぶシュート3を有する。シュート3には、硬貨Mの特徴に基づいて正偽を識別する外部センサ4が配設されている。
硬貨処理装置10は、シュート3から送られてきた硬貨Mが通過する硬貨通路11を有しており、硬貨通路11には、通過する硬貨Mの正偽および金種を識別する硬貨識別手段20が設けられている。硬貨Mは、硬貨識別手段20による識別結果に基づいて硬貨振り分けレバー13により振り分けられて、硬貨収容部30に送られて収容され、さらに硬貨払い出し部40によって払い出される。
なお、硬貨処理装置10には、後述するように、各部を制御する制御部50が設けられている(図6参照)。
図6に示すように、硬貨識別手段20は、硬貨識別センサ201、温度センサ24および温度補正手段25を有する。
硬貨識別センサ201は、コイルからなる磁気センサであって、コイルが磁界を発生させるとともに、磁界内を硬貨が通過することにより生じる磁束密度の変化を硬貨の特徴量として検出し電気信号として温度補正手段25に出力する。温度センサ24は、そのときの温度を温度補正手段25に出力する。
温度補正手段25は、環境温度の変化に対応できるように、温度センサ24からの温度に基づいて硬貨識別センサ201の出力値が変化したときに出力値を予め定められた温度における出力値レベルに補正し、硬貨識別センサ201による硬貨の識別を可能とするための補正後の硬貨特徴量を求め、制御部50に出力する。
制御部50は、温度補正手段25からの信号に基づいて、硬貨の種類および正偽の識別を行い、硬貨振り分け手段を制御して識別された硬貨を振り分け、正貨を硬貨収容部30の所定位置に搬送するように制御する。
図3に示すように、温度センサ24は、抵抗22と温度検出用ダイオード23を直列に接続してアースして構成されており、抵抗22に電圧V0を印可した時の抵抗22の電圧V1を温度補正手段25(図6参照)に伝達して温度を検出する。
すなわち、一般に、ダイオードの順方向電圧Vdは、温度が高くなると小さくなるという物性があり、V1=V0−Vdから、温度が高くなるとVdが小さくなるため、温度補正手段25は、V1が大きくなることから温度の変化を検出できる。
図2に示すように、硬貨収容部30は、自動販売機1等に投入され、硬貨識別手段20により正貨と識別された硬貨Mを金種別にそれぞれ積層して収容する複数のコインチューブ31を有する。また、コインチューブ31に沿った装置本体12の上方位置には、コインチューブ31が装着されていることを検出するセーフティスイッチ33と、コインチューブ31内に蓄積収容された硬貨Mが一定枚数以下か否かを検出するエンプティセンサ32が配設されている。これにより、釣り銭の不足を検出する。
硬貨収容部30の下方には、硬貨払い出し部40が設けられている。
硬貨払い出し部40は、装置本体12の下部に配設される硬貨払い出しモータ46(図6参照)により回動する円板形状のペイアウトカム41を有しており、このペイアウトカム41に連動して図面左右方向へ往復スライド移動するペイアウトスライド42が、コインチューブ31毎に配設されている。
また、ペイアウトカム41にはキャリアスイッチ47が設けられており、ペイアウトカム41の回転・停止を検出する。
ペイアウトスライド42の下側には、ペイアウトスライド42により引き出された硬貨Mの下面支持とその解除とを選択的に行って硬貨Mの払い出しと非払い出しとを制御する複数本のチェンジスライド43を有する。
なお、各チェンジスライド43の後端(図中右端)には、チェンジスライド43の移動を制御する硬貨選択ソレノイド44がそれぞれ配設されている。すなわち、ペイアウトスライド42の硬貨収容孔421に収容されている硬貨Mを払い出す場合には、硬貨選択ソレノイド44を上昇させてチェンジスライド43の移動を許容し、硬貨Mを払い出す。
また、ペイアウトスライド42と対向する装置本体12には、引き出されたペイアウトスライド42の硬貨収容孔421内に払い出される硬貨Mがあるか否かを検出する払い出し確認センサ45を有する。
払い出し確認センサ45は、ペイアウトスライド42の硬貨収納孔421に収納された硬貨Mを磁気的に検出するセンサであり、ペイアウトスライド42の動作に伴って移動する硬貨Mを連続して検出することが可能な位置に配置される。
また、図6に示すように、硬貨処理装置10は、外部からの電波を検出する電波検出手段60を有する。電波検出手段60はダイオード出力電圧値検出部61を有しており、前述した温度センサ24のダイオード23からの出力電圧値を制御部50に出力する。
すなわち、一般に、ダイオードの出力電圧(以後、「ダイオード値」という。)は温度変化により変動する。例えば、図4に示すように、常温(25℃)を基準にして、50℃低い低温(−25℃)のダイオード値は+0.18Vであり、常温(25℃)より50℃高い高温(+75℃)のダイオード値は−0.18Vである。つまり、1℃あたりのダイオード値の変化量(温度補正係数)は、0.18÷50=0.0036(V)となる。
現在のダイオード値は、1ms毎に例えば16回サンプリングして求めた平均値である。
一方、ダイオード23が電波を受けた場合にも、ダイオード値が変動することが分かっている。
図5に示すように、サンプリング期間中(例えば16ms)に、所定の閾値よりも大きく変動した場合には、制御部50は電波を受けたと判断する。すなわち、例えば、閾値として0.09Vを採用した場合、0.09÷0.0036=25より、温度変化による変動と考えると、16msの間に25℃変化することを意味し、実際にはあり得ない。
従って、0.09Vより大きく変動した場合には、制御部50は、温度による変動ではなく、電波を受けたことによる変動であると判断する。また、このときのサンプリングによって得られたダイオード値の変動は、温度変化によるものではないので、更新しない。
図6に示すように、制御部50は、前述した硬貨識別手段20の温度補正手段25および電波検出手段60のダイオード出力電圧値検出部61が接続されている。さらに、制御部50には、硬貨収容部30のセーフティスイッチ33およびエンプティスイッチ32、硬貨払い出し部40の硬貨選択ソレノイド44および硬貨払い出しモータ46等が接続されている。
また、ペイアウトカム41の回転・停止を検出するキャリアスイッチ47、ペイアウトスライド42の硬貨収容孔421に収容された硬貨Mを検出する払い出し確認センサ45が接続されている。
さらに、稼働履歴を記憶する稼働履歴メモリ52を有するメモリ51を内部に有する。
次に、通常時における硬貨処理装置10の払い出し動作について説明する。
まず、セーフティスイッチ33により払い出しに必要なコインチューブ31の装着が検出されない場合、およびエンプティスイッチ32により払い出す硬貨Mの枚数が不足していると検出された場合には、制御部50は払い出し動作を終了させる。
一方、コインチューブ31が装着され、硬貨Mの枚数が足りているときは、制御部50は、払い出す額を計算するとともに、払い出す硬貨Mの種類および枚数を算出する。そして、図7に示すように、制御部50は、払い出す硬貨Mを収容しているコインチューブ31に対応する硬貨選択ソレノイド44を、1回の払い出しに必要な時間だけ上昇させる。この間、硬貨払い出しモータ46を正転させてペイアウトカム41を回転させ、このペイアウトカム41に連動するペイアウトスライド42をスライド移動させる。このとき、ペイアウトスライド42の硬貨収容孔421には、所定の1枚の硬貨Mが収容されており、硬貨選択ソレノイド44が上昇して選択されたペイアウトスライド42を支持するチェンジスライド43がスライドして、硬貨Mを落下させる。
1回の払い出し動作中に、制御部50は、電波検出手段60のダイオード出力電圧値検出部61からのダイオード値Vdを監視しており、ダイオード値Vdがサンプリング期間中に所定の閾値を越えない場合には、制御部50は電波を受けていないと判断する。
監視(サンプリング)のタイミングは、例えば、硬貨払い出しモータ46を正転させる直前(タイミングA)、硬貨払い出しモータ46の正転開始からキャリアスイッチ47がオンとなるまでの間(タイミングB),および払い出し確認センサ45の確認までの間(タイミングC)とすることができる。
この場合、ダイオード値に変動はなく、電波を受けていないと判断されるので、硬貨Mの払い出しは、払い出し確認センサ45によって検出される。2枚目以降の払い出しについても、全く同様である。
次に、電波を受けたときの払い出し動作について説明する。
(CASE−1):払い出し動作中に電波の照射を検出した場合
図8に示すように、制御部50は、1回の払い出し動作中においてサンプリング期間中(タイミングA〜タイミングC)に、温度センサ24のダイオード値が、所定の閾値よりも大きく変動したと検出した場合には、電波を受けたと判断する。
払い出し動作中に電波の照射を受けた場合には、払い出し確認センサ45に異常が生じる場合があるので、制御部50は、払い出しに関係するコインチューブ31および関係のないコインチューブ31について、ともに払い出し確認センサ45からの検出信号を無視する。
そして、払い出しに関係するコインチューブ31については、ペイアウトカム41の回転・停止を検出するキャリアスイッチ47がオンからオフに変わったときに、ペイアウトカム41の回転・停止およびペイアウトスライド42のスライド移動が確認できるので、硬貨Mを払い出したと認識して1回の硬貨払い出し動作を終了する。
また、図9には、硬貨Mを連続して2枚以上払い出す場合が示されている。この場合には、払い出しに関係するコインチューブ31については、払い出し確認センサ45からの検出信号を無視して、所定の枚数の硬貨Mを払い出し終えるまで払い出しを行う。その間、キャリアスイッチ47のオンからオフへの変化で,硬貨Mを払い出したことを検知する。
なお、制御部50は、電波を受けたと判断した場合には、例えば1時間毎の稼働履歴の更新の際に、電波検出があったことをメモリ51内の電波検出記録手段としての稼働履歴メモリ52に記憶する。あるいは、稼働履歴メモリ52とは別のメモリに記憶しても良い。
(CASE−2):払い出し待機中に電波の照射を受けた場合
払い出し待機中に電波の照射を受けてエンプティスイッチ異常が生じると、「釣り銭有り」から「釣り銭なし」に変化する。あるいは、「釣り銭なし」から「釣り銭有り」に変化する。
「釣り銭有り」から「釣り銭なし」に変化する場合には、硬貨Mの実際の保留枚数の方が釣り銭情報における枚数よりも大きい、すなわち硬貨Mの枚数は足りているので、払い出しを行っても違算障害(未払い)にはならない。従って、電波受信に対する対策は不要であり、通常通りに払い出しを行う。
一方、「釣り銭なし」から「釣り銭有り」に変化すると、硬貨Mの実際の保留枚数よりも釣り銭情報における枚数の方が大きい、すなわち、釣り銭が不足しているにもかかわらず釣り銭が足りていると誤認されて払い出しを行おうとするので違算障害を生じる。
このため、「釣り銭なし」から「釣り銭有り」に変化した場合には、釣り銭情報の更新を行わず、「釣り銭なし」の状態を維持する。これにより、払い出しは行われない。
なお、払い出し待機中に電波の照射を受けてセーフティスイッチ異常が生じた場合にも、エンプティスイッチ異常の場合と同様に考えられる。
すなわち、「コインチューブ有り」から「コインチューブなし」に変わった場合には、実際にはコインチューブ31が装着されているので、払い出しを実行しても違算障害は発生しない。
また、「コインチューブなし」から「コインチューブ有り」に変わった場合には、「コインチューブなし」の情報を更新しないことにより、払い出しは行われない。
以上、説明した本発明に係る実施形態の硬貨処理装置10によれば、電波検出手段60を設けたので、硬貨収容部30のコインチューブ31から、硬貨払い出し部40が硬貨Mを払い出す際に、硬貨払い出し部40によって払い出された硬貨Mを確認する払い出し確認センサ45や、釣り銭の有無や枚数を検知するエンプティスイッチ32やセーフティスイッチ33等のセンサの誤検知を予測することができる。
このため、電波検出手段60が外部からの電波を検出した場合には、例えば払い出し確認センサ45の誤検知を予想して過払いおよび未払いを防止したり、電波による誤動作を防止することができる。
また、電波検出手段60として、硬貨識別手段20に用いられている温度センサ24のダイオード23を用いるので、別途、電波検出用の装置を設けることなく、低コストで外部からの電波を検出できる。
また、温度補正手段25では、ダイオード23のダイオード値が温度変化に対応して変動する性質を利用して温度補正を行っているが、電波を受けるとダイオード値がさらに大きな範囲で変動する性質があることが知られている。このため、制御部50は、ダイオード23のダイオード値Vdが所定の閾値よりも大きい場合には、このダイオード値Vdの変動は、温度変化によるものではなく、電波によるものであると判断できる。
また、電波を検出した場合には、制御部50は電波検出記録手段としての稼働履歴メモリ52に記録するので、硬貨処理装置10に不具合が生じて稼働停止した後に、不具合の原因が電波によるものであるかどうかの分析を行うことができ、その後の対策を講じることができる。
また、硬貨払い出し動作中に電波を受けると、払い出し確認センサ45が誤動作するおそれがあり、払い出した後にもかかわらず払い出した硬貨Mを確認しない場合があり、再度払い出しすることによる過払いを生じる。
このため、電波検出手段60が電波を検出した場合には、払い出し確認センサ45による出力を無視して、実際に硬貨Mの払い出しを行うペイアウトスライド42を稼働させるキャリアスイッチ47のオンからオフへの変化から払い出し動作の確認を行う。
これにより、電波の影響を受けることなく払い出し動作を確認でき、過払いや未払い等の誤動作を防止することができる。
さらに、硬貨払い出し待機中に電波を受けると、コインチューブ31が正常に装着されていないことを示すセーフティスイッチ異常や、コインチューブ31に硬貨Mが十分収容されていないことを示すエンプティスイッチ異常と判断されるおそれがあり、硬貨Mが収容されていないにもかかわらず払い出し動作を行ったり、硬貨Mが収容されているにもかかわらず稼働を停止したりする。
このため、電波検出手段60が電波を検出した場合には、セーフティスイッチ33の出力およびエンプティスイッチ32の出力を無視して、通常の払い出し動作を行うことにより、違算障害を防止できる。
なお、本発明の硬貨処理装置は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
10 硬貨処理装置
20 硬貨識別手段
25 温度補正手段
30 硬貨収容部
31 コインチューブ
32 エンプティスイッチ
33 セーフティスイッチ
40 硬貨払い出し部
45 払い出し確認センサ
47 キャリアスイッチ
52 稼働履歴メモリ(電波検出記録手段)
60 電波検出手段
M 硬貨

Claims (5)

  1. コイルが発生した磁束内を硬貨が通過することにより生じる磁束密度の変化を該硬貨の特徴量として検出する硬貨識別センサと、環境温度の変化に対応して前記硬貨識別センサの出力値が変化したときに該出力値を予め定められた温度における出力値レベルに補正し、前記硬貨識別センサによる硬貨の識別を可能とするための補正後の硬貨特徴量を求める温度補正手段とを含む硬貨識別手段と、
    前記硬貨識別手段により正貨と識別された硬貨を収容し、装置本体に対して着脱可能な硬貨収容部と、
    前記硬貨収容部に収容された硬貨を払い出す硬貨払い出し部と、
    部からの電波を検出する電波検出手段
    前記電波検出手段の検出結果に基づいて、前記硬貨収納部の状態に伴う制御と、前記硬貨払い出し部の動作制御を行う制御部とを備え
    前記電波検出手段は、前記温度補正手段に用いられている温度補正用ダイオードを用いることを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 前記制御部は、サンプリング期間内における前記温度補正用ダイオードの出力電圧値の変動が所定の閾値よりも大きいときには、電波を検出したと判断することを特徴とする請求項1に記載の硬貨処理装置。
  3. 前記電波検出手段による電波検出結果を記録する電波検出記録手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の硬貨処理装置。
  4. 前記制御部は、硬貨払い出し動作中に前記電波検出手段が電波を検出した場合には、前記硬貨払い出し部により払い出した硬貨を確認する払い出し確認センサの出力を無視して、1回の払い出し動作を制御するキャリアスイッチのオン・オフを認識することで1回の硬貨払い出し動作を終了することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
  5. 前記制御部は、硬貨払い出し待機中に前記電波検出手段が電波を検出した場合には、前記硬貨収容部におけるコインチューブの装着を判断するセーフティスイッチの変化および前記コインチューブにおける硬貨の有無を判断するエンプティスイッチの変化を無視することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の硬貨処理装置。
JP2010268705A 2010-12-01 2010-12-01 硬貨処理装置 Active JP5658984B2 (ja)

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