以下、本発明の実施の形態に係る画像形成システムついて図面を参照しながら説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
本実施の形態に係る画像形成システム1は、例えば、図1に示すように、第1画像形成装置100と、第2画像形成装置200と、第1中継搬送装置300と、第2中継搬送装置400と、大容量給紙装置500と、後処理装置600とを備えている。画像形成システム1は、これらの装置を直列に配置したタンデム構成を採用している。本実施の形態における画像形成システム1は、用紙の搬送方向の上流側から、大容量給紙装置500、第1中継搬送装置300、第1画像形成装置100、第2中継搬送装置400、第2画像形成装置200、後処理装置600の順に配置して構成されている。
画像形成システム1は、大容量給紙装置500に備わる給紙トレイより給紙された用紙に対して、第1画像形成装置100や第2画像形成装置200にて画像の形成を行い、後処理装置600で所定の後処理を施し、用紙の出力(排紙)を行う。これで、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200は、それぞれ、用紙の片面に対する画像形成処理を実行する。なお、用紙の両面に対する画像形成処理を実行する場合は、第1画像形成装置100又は第2画像形成装置200が両面に対する画像形成処理を実行する。あるいは、第1画像形成装置100が用紙の一方の面(表面)に対する画像形成処理を実行し、第2画像形成装置200が用紙の他方の面(裏面)に対する画像形成処理を実行する。また、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置に給紙部を備え、これらから給紙が行われるように構成されていてもよい。
第1画像形成装置100は、ADF(Auto Document Feeder)40と、画像読取部50と、操作表示部60と、プリント部120と、バイパス搬送部180とを備えている。すなわち、第1画像形成装置100は、スキャナ機能、コピー機能及びプリンター機能を備えた、いわゆるデジタル複合機である。なお、ADF40、画像読取部50及び操作表示部60は、後述するように、プリンタコントローラー10により駆動制御される。また、第1画像形成装置100は、モノクロ画像を形成するモノクロ画像形成装置であるが、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色によるカラー画像を形成するカラー画像形成装置としてもよい。
プリント部120は、入力されたジョブデータ(画像データ)に基づいて、電子写真方式の画像形成処理(プリント処理)を行う。プリント部120は、画像形成部121と、定着部122と、搬送路切換部123とを備えている。
画像形成部121は、像担持体としての感光体ドラム、帯電部、露光部(レーザー光源、ポリゴンミラー)、現像部、転写部、分離除電部及びクリーナー(何れも図示しない)を有している。画像形成する場合に、画像形成部121は、レーザー光源とポリゴンミラーとにより、帯電部によって一様帯電されて回転している感光体ドラムの表面に露光して、感光体ドラムの面上に画像データに対応した静電潜像を形成する。その後、画像形成部121は、静電潜像を現像部により反転現像して、黒色のトナー像を感光体ドラム上に形成する。画像形成部121は、トナー像形成のタイミングに対応して、メイン搬送路入口120bから給送された用紙をメイン搬送路120a上に搬送させて転写領域に送出する。画像形成部121は、転写領域において、感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を、転写部により反対極性に帯電された用紙に転写する。画像形成部121は、トナー像が担持された用紙を、分離除電部の作用により、感光体ドラムの表面から分離させ、定着部122に送出する。画像形成部121は、感光体ドラムに付着した残存トナーをクリーナーにより除去する。このように、画像形成部121は、モノクロ画像形成部として機能する。
定着部122は、ハロゲンヒーターにより加熱される加熱ローラーと、加熱ローラーを下方より加圧する加圧ローラーとを備え、トナー像が担持された用紙に対して加圧・加熱を行うことにより定着処理を行う。
搬送路切換部123は、定着部122から送出された用紙の搬送方向を、メイン搬送路出口120cと、片面の定着を終えた用紙を反転させるための反転部124とに切り換えるためのものである。なお、反転部124によって反転された用紙は、再度画像形成部121に送出され、反対面に対して画像形成処理が行われる。また、反転部124によって反転された用紙を再度画像形成部121に送出せず、メイン搬送路出口120cに送出することもできる。これにより、用紙を反転させた状態で第2画像形成装置200に送出することができるので、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200のそれぞれで用紙の片面ずつ画像の形成を行うことができる。
ADF40は、原稿載置用のトレイに積載される原稿を、最上部から順に画像読取部50に自動搬送する。
画像読取部50は、ADF40によって搬送された原稿の読み取り処理を行う。具体的には、画像読取部50は、原稿を光源から出射した光で走査し、反射光をCCD(Charge Coupled Device)50bにて結像して光電変換する。画像読取部50は、光電変換によって読み取った原稿から原稿画像データを取得する。
操作表示部60は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部60b、表示部60bを覆うように設けられたタッチパネル60c、その他図示しない操作キー群等を備えて構成され、ユーザーからの指示を受け付け、その操作信号を出力する。また、操作表示部60は、入力される表示信号に従って、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する。
バイパス搬送部180は、図示しない搬送ローラーと、この搬送ローラーを回転駆動する搬送モーターとを備え、バイパス搬送路入口180bから受け入れられた用紙をバイパス搬送路180aに搬送させ、プリント部120を経由しないでバイパス搬送路出口180cから排出する。本実施の形態では、後述するように、バイパス搬送部180は、第2画像形成装置200から電源が供給されるとともに、第2画像形成装置200により駆動制御される。したがって、バイパス搬送部180は、第1画像形成装置100への電源の供給が遮断された場合でも、第2画像形成装置200の駆動制御により動作可能に構成されている。
第2画像形成装置200は、プリント部220を備えて構成されている。第2画像形成装置200は、CMYKの4色によるカラー画像を形成するカラー画像形成装置であるが、モノクロ画像形成装置としてもよい。
プリント部220は、画像形成部221と、定着部222と、搬送路切換部223とを備え、入力されたジョブデータと画像データに基づいて、電子写真方式の画像形成処理を行うものである。
画像形成部221は、図示しないCMYKの色毎の画像形成ユニットと、中間転写ベルトとを備えている。画像形成ユニットは、それぞれ、感光体ドラム、帯電部、露光部、現像部、1次転写ローラー及びクリーナーを有している。画像形成する場合には、各画像形成ユニットにおいて、以下の画像形成動作を行う。すなわち、各画像形成ユニットは、帯電部によって一様帯電されて回転している感光体ドラムの表面に対して露光部による露光を行い、感光体ドラムの面上に静電潜像を形成する。その後、各画像形成ユニットは、静電潜像を現像部により反転現像して、トナー像を感光体ドラム上に形成する。各画像形成ユニットは、感光体ドラム上に形成されたトナー像を1次転写ローラーの圧接により中間転写ベルトに一次転写する。各画像形成ユニットは、感光体ドラムに付着した残存トナーをクリーナーにより除去する。画像形成部221は、各色のトナー像が中間転写ベルトに転写されると、中間転写ベルトを周回させながらトナー像を二次転写領域に搬送する。画像形成部221は、二次転写領域において、中間転写ベルトの表面に形成されたトナー像を、メイン搬送路入口120bから給送され、メイン搬送路120aに搬送された用紙に二次転写し、この用紙を定着部222に送出する。このように、画像形成部221は、カラー画像形成部として機能する。なお、定着部222の構成は、第1画像形成装置100の定着部122と同様であるため、詳しい説明については省略する。
搬送路切換部223は、定着部222から送出された用紙の搬送方向を、メイン搬送路出口220cと、片面の定着を終えた用紙を反転させるための反転部224とに切り換えるためのものである。なお、反転部224によって反転された用紙は、再度画像形成部221に送出され、反対面に対して画像形成処理が行われる。
バイパス搬送部280は、図示しない搬送ローラーと、この搬送ローラーを回転駆動する搬送モーターとを備え、バイパス搬送路入口280bから受け入れられた用紙をバイパス搬送路280aに搬送させ、プリント部220を経由しないでバイパス搬送路出口280cから排出する。本実施の形態では、後述するように、バイパス搬送部280は、第1画像形成装置100から電源が供給されるとともに、第1画像形成装置100により駆動制御される。したがって、バイパス搬送部280は、第2画像形成装置200への電源の供給が遮断された場合でも、第1画像形成装置100の駆動制御により動作可能に構成されている。
第1中継搬送装置300は、搬送路切換部310を備えている。搬送路切換部310は、大容量給紙装置500から受け入れた用紙の搬送方向を第1画像形成装置100のメイン搬送路入口120bとバイパス搬送路入口180bとに切り換えるためのものである。搬送路切換部310は、ユーザーの指示により、あるいは、実行するジョブの内容に応じて搬送方向が切り換えられる。
第2中継搬送装置400は、搬送路切換部410を備えている。搬送路切換部410は、メイン搬送路出口120c及びバイパス搬送路出口180cを介して第1画像形成装置100から受け入れた用紙の搬送方向を第2画像形成装置200のメイン搬送路入口220bとバイパス搬送路入口280bとに切り換えるためのものである。搬送路切換部410は、ユーザーの指示により、あるいは、実行するジョブの内容に応じて搬送方向が切り換えられる。
大容量給紙装置500は、給紙トレイ510を備える。給紙トレイ510は、複数のトレイ510a,510b,510cを含み、斤量やサイズ等に基づいて識別された用紙をユーザーによって設定された種類毎にそれぞれのトレイに収容する。給紙トレイ510に収容された用紙は、図示しない搬送ローラーによって第1中継搬送装置300に搬送される。
後処理装置600は、メイン搬送路出口220c及びバイパス搬送路出口280cを介して第2画像形成装置200から受け入れた用紙について、所定の後処理を施す。後処理装置600が行う後処理は、例えば、ソート処理、裁断処理、穴あけ処理、ステープル処理、くるみ製本処理等である。なお、後処理装置600は、排紙トレイ611を備えており、後処理が行われた用紙を排紙トレイ611に排紙する。
本実施の形態の画像形成システム1は、以上のように構成されており、例えば、用紙の片面にモノクロ画像を形成する場合には、以下のように動作する。すなわち、大容量給紙装置500から用紙が給送されると、第1中継搬送装置300は、用紙が第1画像形成装置100のメイン搬送路入口120bに送出されるように、搬送路切換部310を切り換える。第1画像形成装置100は、上述したようにして片面にモノクロ画像を形成し、メイン搬送路出口120cから用紙を排出する。第2中継搬送装置400は、第2画像形成装置200のプリント部220をバイパスさせるため、メイン搬送路出口120cから排出された用紙が第2画像形成装置200のバイパス搬送路入口280bに送出されるように搬送路切換部410を切り換える。第2画像形成装置200は、バイパス搬送路入口280bから受け入れられた用紙をバイパス搬送路280aを搬送させて、バイパス搬送路出口280cから排出する。このとき、上述したように、バイパス搬送部280は、第1画像形成装置100から電源が供給されるとともに、第1画像形成装置100により駆動制御されるため、第2画像形成装置200の電源の供給を遮断させておくことができる。これにより、電力消費効率を向上させることができる。後処理装置600は、バイパス搬送路出口280cから受け入れた用紙に対して所定の後処理を施し、例えば、排紙トレイ611に排紙する。
また、用紙の片面にカラー画像を形成する場合には、以下のように動作する。すなわち、大容量給紙装置500から用紙が給送されると、第1中継搬送装置300は、第1画像形成装置100のプリント部120をバイパスさせるため、用紙がバイパス搬送部180のバイパス搬送路入口180bに送出されるように、搬送路切換部310を切り換える。第1画像形成装置100は、バイパス搬送路入口180bから受け入れられた用紙をバイパス搬送路180aを搬送させて、バイパス搬送路出口180cから排出する。このとき、上述したように、バイパス搬送部180は、第2画像形成装置200から電源が供給されるとともに、第2画像形成装置200により駆動制御されるため、第1画像形成装置100の電源の供給を遮断させておくことができる。これにより、電力消費効率を向上させることができる。第2中継搬送装置400は、バイパス搬送路出口180cから排出された用紙が第2画像形成装置200のメイン搬送路入口220bに送出されるように、搬送路切換部410を切り換える。第2画像形成装置200は、上述したようにして片面にカラー画像を形成し、メイン搬送路出口220cから用紙を排出する。後処理装置600は、メイン搬送路出口220cから受け入れた用紙に対して所定の後処理を施し、例えば、排紙トレイ611に排紙する。
本実施の形態では、上述のように構成されているので、例えば、第1画像形成装置100と第2画像形成装置200の何れか一方の画像形成装置にジャム、定着不良及び定着温度不足等の不具合が発生した場合に、他方の画像形成装置にて不具合の発生した画像形成装置のバイパス搬送部を駆動制御し、当該他方の画像形成装置にて画像形成を実施することもできるので、画像形成装置の不具合の発生により生じるダウンタイムの低減を図ることができるようになる。
次に、画像形成システム1の機能的構成について、図2を参照しながら説明する。
画像形成システム1は、プリンタコントローラー10と、第1画像形成装置100と、第2画像形成装置200と、第1中継搬送装置300と、第2中継搬送装置400と、大容量給紙装置500と、後処理装置600とを備えている。
プリンタコントローラー10は、制御部20と、第1電源制御部30と、第2電源制御部40と、画像読取部50と、操作表示部60と、LANIF(Local Area Network InterFace)70と、IF80とを備え、それぞれバスで接続されている。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、ROMに格納されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行し、プリンタコントローラー10の各部を制御する。制御部20は、後述するように、複数のジョブの予約を受け付け、予約を受け付けた複数のジョブの実行順序を第1画像形成装置100及び第2画像形成装置の動作状態に応じて入れ替えるジョブ実行制御部として機能する。
第1電源制御部30は、制御部20の指示に従って第1画像形成装置100に対して電源制御信号を出力する。電源制御信号は、電源のON/OFFを指示する信号である。
第2電源制御部40は、制御部20の指示に従って第2画像形成装置200に対して電源制御信号を出力する。
LANIF70は、NIC(Network Interface Card)やLAN等のネットワーク3に接続するための通信インターフェイスであり、PC2からデータ受信する。受信されたデータは、制御部20に出力される。
IF80は、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200に接続され、これらとのデータの送受信を行う。IF80は、制御部20からの制御信号に基づいて、制御部20から送信されるジョブデータや画像データを、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200に送信する。
第1画像形成装置100は、本体部100aと、電源スイッチ150と、電源部160と、バイパス搬送部180とを備えている。本体部100aは、制御部110と、プリント部120と、IF130と、通信部140とを備えており、これらはそれぞれバスで接続されている。
制御部110は、CPU、ROM、RAM等から構成され、ROMに格納されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行し、本体部100aを構成する各部を制御する。また、本実施の形態では、制御部110は、IF130を介して制御信号を出力することにより、第2画像形成装置200のバイパス搬送部280を制御することができる。
IF130は、プリンタコントローラー10から送信されるジョブデータや画像データを受信する。受信されたデータは、制御部110に出力される。また、IF130は、第2画像形成装置200に設けられた後述するバイパス搬送部280に接続され、制御部110の指示に従ってバイパス搬送部280に対して制御信号を出力する。
通信部140は、例えば、NIC等の通信インターフェイスを備えており、第1中継搬送装置300、第2中継搬送装置400、大容量給紙装置500及び後処理装置600とデータの送受信を行う。すなわち、第1画像形成装置100は、通信部140から制御信号を出力することにより、第1中継搬送装置300、第2中継搬送装置400、大容量給紙装置500及び後処理装置600を制御することができる。
電源スイッチ150は、プリンタコントローラー10の第1電源制御部30からの電源制御信号を入力する。電源スイッチ150は、この電源制御信号に応じて電源部160への電源の供給及び遮断を行う。
電源部160は、電源スイッチ150を介して供給された電源を、本体部100aに供給する。また、本実施の形態では、電源部160は、第2画像形成装置200のバイパス搬送部280にも電源を供給することができる。すなわち、本実施の形態において、第2画像形成装置200のバイパス搬送部280は、第2画像形成装置200の電源が遮断されていても、電源部160からの電源の供給によりバイパス搬送部280を駆動することができるようになっている。
第2画像形成装置200は、本体部200aと、電源スイッチ250と、電源部260と、バイパス搬送部280とを備えている。本体部200aは、制御部210と、プリント部220と、IF230と、通信部240とを備えており、これらはそれぞれバスで接続されている。
制御部210は、CPU、ROM、RAM等から構成され、ROMに格納されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行し、本体部200aを構成する各部を制御する。また、本実施の形態では、制御部210は、IF230を介して制御信号を出力することにより、第1画像形成装置100のバイパス搬送部180を制御することができる。
IF230は、プリンタコントローラー10から送信されるジョブデータや画像データを受信する。受信されたデータは、制御部210に出力される。また、IF230は、第1画像形成装置100に設けられたバイパス搬送部180に接続され、制御部210の指示に従ってバイパス搬送部180に対して制御信号を出力する。
通信部240は、例えば、NIC等の通信インターフェイスを備えており、第1中継搬送装置300、第2中継搬送装置400、大容量給紙装置500及び後処理装置600とデータの送受信を行う。すなわち、第2画像形成装置200は、通信部240から制御信号を出力することにより、第1中継搬送装置300、第2中継搬送装置400、大容量給紙装置500及び後処理装置600を制御することができる。
電源スイッチ250は、プリンタコントローラー10の第2電源制御部40からの電源制御信号を入力する。電源スイッチ250は、この電源制御信号に応じて電源部260への電源の供給及び遮断を行う。
電源部260は、電源スイッチ250を介して供給された電源を、本体部200aに供給する。また、本実施の形態では、電源部260は、第1画像形成装置100のバイパス搬送部180にも電源を供給することができる。すなわち、本実施の形態において、第1画像形成装置100のバイパス搬送部180は、第1画像形成装置100の電源が遮断されていても、電源部260からの電源の供給によりバイパス搬送部180を駆動することができるようになっている。
次に、以上のようにして構成された画像形成システム1のプリンタコントローラー10の制御部20にて実行される画像形成処理について図3及び図4を参照しながら説明する。
まず、制御部20は、PC2からのジョブデータを受信したか否かを判定する(ステップS101)。制御部20は、PC2からジョブデータを受信したと判定しないときは(ステップS101:N)、PC2からジョブデータを受信したと判定されるまでステップS101の処理を繰り返し実行する。一方、制御部20は、PC2からジョブデータを受信したと判定したときは(ステップS101:Y)、当該ジョブがモノクロ画像の画像形成のみを行うものであるか否かを判定する(ステップS102)。
制御部20は、受信したジョブがモノクロ画像の画像形成のみを行うものであると判定したときは(ステップS102:Y)、カラー機である第2画像形成装置200の電源がONとなっているか否かを判定する(ステップS103)。制御部20は、第2画像形成装置200の電源がONとなっていると判定したときは(ステップS103:Y)、第2電源制御部40を制御して第2画像形成装置200に対して電源をOFFにする制御信号を出力して第2画像形成装置200の電源部260への電源の供給を遮断する(ステップS104)。一方、制御部20は、第2画像形成装置200の電源がONとなっていると判定しないとき、すなわち、第2画像形成装置200の電源がOFFとなっていると判定したときは(ステップS103:N)、ステップS104の処理を実行することなく、ステップS105の処理を実行する。
制御部20は、モノクロ機である第1画像形成装置100の電源がONとなっているか否かを判定する(ステップS105)。制御部20は、第1画像形成装置100の電源がONとなっていると判定しないとき、すなわち、第1画像形成装置100の電源がOFFとなっていると判定したときは(ステップS105:N)、第1電源制御部30を制御して第1画像形成装置100に対して電源をONにする制御信号を出力して第1画像形成装置100の電源部160への電源の供給を行う(ステップS106)。一方、制御部20は、第1画像形成装置100の電源がONとなっていると判定したときは(ステップS105:Y)、ステップS106の処理を実行することなく、ステップS107の処理を実行する。
制御部20は、モノクロ機である第1画像形成装置100で用紙にモノクロ画像が形成されるように制御する(ステップS107)。具体的には、制御部20は、IF80を介し、第1画像形成装置100に対してジョブデータを送信する。第1画像形成装置100の制御部110は、プリンタコントローラー10からジョブデータを受信すると、ジョブデータを解析する。第1画像形成装置100の制御部110は、大容量給紙装置500に対して給紙する用紙のサイズを指定する。すると、大容量給紙装置500は、給紙トレイ510から指定された用紙の給紙を行い、第1中継搬送装置300に用紙を送出する。第1画像形成装置100の制御部110は、第1中継搬送装置300に対して、給紙された用紙がメイン搬送路入口120bに搬送されるように指示する。すると、第1中継搬送装置300は、搬送路切換部310を切り換えて、大容量給紙装置500から送出された用紙を第1画像形成装置100のメイン搬送路入口120bに案内する。第1画像形成装置100の制御部110は、第1中継搬送装置300から受け入れた用紙をメイン搬送路120a上に搬送させ、上述したようにしてプリント部120によるモノクロ画像による画像形成を行う。画像形成された用紙は、メイン搬送路出口120cから排出される。また、第1画像形成装置100の制御部110は、第2中継搬送装置400に対し、画像形成された用紙がバイパス搬送路入口280bに搬送されるように指示する。すると、第2中継搬送装置400は、搬送路切換部410を切り換えて、第1画像形成装置100から送出された用紙を第2画像形成装置200のバイパス搬送路入口280bに案内する。このとき、第2画像形成装置200では、本体部200aへの電源の供給は遮断されているが、バイパス搬送部280に対しては、第1画像形成装置100の電源部160から電源の供給が行われているため、バイパス搬送部280は駆動している。第1画像形成装置100の制御部110は、バイパス搬送部280を制御して、第2中継搬送装置400からバイパス搬送部280に受け入れられた用紙をバイパス搬送路280a上に搬送させる。バイパス搬送路280a上に搬送される用紙は、プリント部220をバイパスし、バイパス搬送路出口280cを介して第2画像形成装置200から排出される。第1画像形成装置100の制御部110は、後処理装置600に対して所定の後処理を実施するように指示する。すると、後処理装置600は、第2画像形成装置200から排出された用紙を受け付けて所定の後処理を行った後、排紙トレイ611から用紙を排出する。
制御部20は、ジョブが終了したか否かを判定する(ステップS108)。制御部20は、ジョブが終了したと判定しないときは(ステップS108:N)、ジョブが終了したと判定されるまでステップS108の処理を繰り返し実行する。一方、制御部20は、ジョブが終了したと判定したときは(ステップS108:Y)、この処理を終了する。
また、制御部20は、ステップS102において、受信したジョブがモノクロ画像の画像形成のみを行うものであると判定しないときは(ステップS102:N)、受信したジョブがカラー画像の画像形成のみを行うものであるか否かを判定する(ステップS109)。
制御部20は、受信したジョブがカラー画像の画像形成のみを行うものであると判定したときは(ステップS109:Y)、モノクロ機である第1画像形成装置100の電源がONとなっているか否かを判定する(ステップS110)。制御部20は、第1画像形成装置100の電源がONとなっていると判定したときは(ステップS110:Y)、第1電源制御部30を制御して第1画像形成装置100に対して電源をOFFにする制御信号を出力して第1画像形成装置100の電源部160への電源の供給を遮断する(ステップS111)。一方、制御部20は、第1画像形成装置100の電源がONとなっていると判定しないとき、すなわち、第1画像形成装置100の電源がOFFとなっていると判定したときは(ステップS110:N)、ステップS111の処理を実行することなく、ステップS112の処理を実行する。
制御部20は、カラー機である第2画像形成装置200の電源がONとなっているか否かを判定する(ステップS112)。制御部20は、第2画像形成装置200の電源がONとなっていると判定しないとき、すなわち、第2画像形成装置200の電源がOFFとなっていると判定したときは(ステップS112:N)、第2電源制御部40を制御して第2画像形成装置200に対して電源をONにする制御信号を出力して第2画像形成装置200の電源部260への電源の供給を行う(ステップS113)。一方、制御部20は、第2画像形成装置200の電源がONとなっていると判定したときは(ステップS112:Y)、ステップS113の処理を実行することなく、ステップS114の処理を実行する。
制御部20は、カラー機である第2画像形成装置200で用紙にカラー画像が形成されるように制御し(ステップS114)、ステップS108の処理を実行する。具体的には、制御部20は、IF80を介し、第2画像形成装置200に対してジョブデータを送信する。第2画像形成装置200の制御部210は、プリンタコントローラー10からジョブデータを受信すると、ジョブデータを解析する。第2画像形成装置200の制御部210は、大容量給紙装置500に対して給紙する用紙のサイズを指定する。すると、大容量給紙装置500は、給紙トレイ510から指定された用紙の給紙を行い、第1中継搬送装置300に用紙を送出する。第2画像形成装置200の制御部210は、第1中継搬送装置300に対して、給紙された用紙が第1画像形成装置100のバイパス搬送路入口180bに搬送されるように指示する。すると、第1中継搬送装置300は、搬送路切換部310を切り換えて、大容量給紙装置500から送出された用紙を第1画像形成装置100のバイパス搬送路入口180bに案内する。このとき、第1画像形成装置100では、本体部100aへの電源の供給は遮断されているが、バイパス搬送部180に対しては、第2画像形成装置200の電源部260から電源の供給が行われているため、バイパス搬送部180は駆動している。第2画像形成装置200の制御部210は、バイパス搬送部180を制御して、第1中継搬送装置300からバイパス搬送部180に受け入れられた用紙をバイパス搬送路180a上に搬送させる。バイパス搬送路180a上に搬送される用紙は、プリント部120をバイパスし、バイパス搬送路出口180cを介して第1画像形成装置100から排出される。第2画像形成装置200の制御部210は、第2中継搬送装置400に対し、第1画像形成装置100から送出された用紙が第2画像形成装置200のメイン搬送路入口220bに搬送されるように指示する。すると、第2中継搬送装置400は、搬送路切換部410を切り換えて、第1画像形成装置100から送出された用紙を第2画像形成装置200のメイン搬送路入口220bに案内する。第2画像形成装置200の制御部210は、第2中継搬送装置400から受け入れた用紙をメイン搬送路220a上に搬送させ、上述したようにしてプリント部220によるカラー画像による画像形成を行う。画像形成された用紙は、メイン搬送路出口220cから排出される。第2画像形成装置200の制御部210は、後処理装置600に対して所定の後処理を実施するように指示する。すると、後処理装置600は、第2画像形成装置200から排出された用紙を受け付けて所定の後処理を行った後、排紙トレイ611から用紙を排出する。
また、制御部20は、ステップS109において、受信したジョブがカラー画像の画像形成のみを行うものであると判定しないとき、すなわち、モノクロ画像及びカラー画像の画像形成を行うと判定したときは(ステップS109:N)、図4に示すように、モノクロ機である第1画像形成装置100の電源がONとなっているか否かを判定する(ステップS115)。制御部20は、第1画像形成装置100の電源がONとなっていると判定しないとき、すなわち、第1画像形成装置100の電源がOFFとなっていると判定したときは(ステップS115:N)、第1電源制御部30を制御して第1画像形成装置100に対して電源をONにする制御信号を出力して第1画像形成装置100の電源部160への電源の供給を行う(ステップS116)。一方、制御部20は、第1画像形成装置100の電源がONとなっていると判定したときは(ステップS115:Y)、ステップS116の処理を実行することなく、ステップS117の処理を実行する。
制御部20は、カラー機である第2画像形成装置200の電源がONとなっているか否かを判定する(ステップS117)。制御部20は、第2画像形成装置200の電源がONとなっていると判定しないとき、すなわち、第2画像形成装置200の電源がOFFとなっていると判定したときは(ステップS117:N)、第2電源制御部40を制御して第2画像形成装置200に対して電源をONにする制御信号を出力して第2画像形成装置200の電源部260への電源の供給を行う(ステップS118)。一方、制御部20は、第2画像形成装置200の電源がONとなっていると判定したときは(ステップS117:Y)、ステップS118の処理を実行することなく、ステップS119の処理を実行する。
制御部20は、モノクロ画像を用紙に形成する場合には、モノクロ機である第1画像形成装置100でモノクロ画像が用紙に形成されるように制御し、カラー画像を用紙に形成する場合には、カラー機である第2画像形成装置200でカラー画像が用紙に形成されるように制御して(ステップS119)、ステップS108の処理を実行する。具体的には、モノクロ画像を用紙の片面に形成する場合や、カラー画像を用紙の片面に形成する場合は、それぞれ上述したようにして実施する。また、モノクロ画像とカラー画像とにより両面への画像形成を行う場合には、以下のようにして実施される。すなわち、制御部20は、IF80を介し、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200に対してジョブデータを送信する。第1画像形成装置100の制御部110及び第2画像形成装置200の制御部210は、それぞれ、プリンタコントローラー10からジョブデータを受信すると、ジョブデータを解析する。第1画像形成装置100の制御部110は、大容量給紙装置500に対して給紙する用紙のサイズを指定する。すると、大容量給紙装置500は、給紙トレイ510から指定された用紙の給紙を行い、第1中継搬送装置300に用紙を送出する。第1画像形成装置100の制御部110は、第1中継搬送装置300に対して給紙された用紙が第1画像形成装置100のメイン搬送路入口120bに搬送されるように指示する。すると、第1中継搬送装置300は、搬送路切換部310を切り換えて、大容量給紙装置500から送出された用紙を第1画像形成装置100のメイン搬送路入口120bに案内する。第1画像形成装置100の制御部110は、第1中継搬送装置300から受け入れた用紙をメイン搬送路120a上に搬送させ、上述したようにしてプリント部120によるモノクロ画像による画像形成を行う。画像形成された用紙は、反転部124による用紙の反転が行われた後に、メイン搬送路出口120cから排出される。また、第1画像形成装置100の制御部110は、第2中継搬送装置400に対し、画像形成された用紙が第2画像形成装置200のメイン搬送部入口220bに搬送されるように指示する。すると、第2中継搬送装置400は、搬送路切換部410を切り換えて、第1画像形成装置100から送出された用紙を第2画像形成装置200のメイン搬送路入口220bに案内する。第2画像形成装置200の制御部210は、第2中継搬送装置400から受け入れた用紙をメイン搬送路220a上に搬送させ、上述したようにしてプリント部220によるカラー画像による画像形成を行う。画像形成された用紙は、メイン搬送路出口220cから排出される。第1画像形成装置100の制御部110は、後処理装置600に対して所定の後処理を実施するように指示する。すると、後処理装置600は、第2画像形成装置200から排出された用紙を受け付けて所定の後処理を行った後、排紙トレイ611から用紙を排出する。なお、本実施の形態では、モノクロ画像とカラー画像とにより両面印刷を行う場合、第1画像形成装置100の制御部110により、第1中継搬送装置300、第2中継搬送装置400、大容量給紙装置500及び後処理装置600を制御するようにしたが、第2画像形成装置200の制御部210により制御するようにしてもよい。
次に、ジョブが複数予約された場合における画像形成処理について図5を参照しながら説明する。この処理は、プリンタコントローラー10の制御部20にて実行される処理である。
まず、制御部20は、PC2からのジョブデータを受信したか否かを判定する(ステップS201)。制御部20は、PC2からジョブデータを受信したと判定しないときは(ステップS201:N)、PC2からジョブデータを受信したと判定されるまでステップS201の処理を繰り返し実行する。一方、制御部20は、PC2からジョブデータを受信したと判定したときは(ステップS201:Y)、予約ジョブにモノクロ画像とカラー画像とが混載された画像(モノクロ/カラー混載画像)を形成するジョブを含む場合に、当該ジョブが特定の態様で混載されたジョブ(特定混載ジョブ)であるか否かを判定する(ステップS202)。すなわち、制御部20は、例えば、用紙の表面にはモノクロ画像のみを形成し、用紙の裏面にはカラー画像のみを形成するジョブ、又は、用紙の表面にはカラー画像のみを形成し、用紙の裏面にはモノクロ画像のみを形成するジョブを特定混載ジョブとし、予約ジョブにモノクロ画像とカラー画像とが混載されたジョブを含む場合であっても、当該ジョブがこのような特定混載ジョブであるか否かを判定する。
制御部20は、予約ジョブにモノクロ画像とカラー画像とが混載されたジョブを含む場合に、当該ジョブが特定混載ジョブであると判定しないときは(ステップS202:N)、後述するモノクロ/カラー混載時カラー機画像形成処理を実行した後(ステップS203)、この処理を終了する。一方、制御部20は、予約ジョブにモノクロ画像とカラー画像とが混載されたジョブを含む場合に、当該ジョブが特定混載ジョブであると判定したときは(ステップS202:Y)、後述するモノクロ/カラー混載時モノクロ機・カラー機画像形成処理を実行した後(ステップS204)、この処理を終了する。
次に、上述した画像形成処理のステップS203において実行される、モノクロ/カラー混載時カラー機画像形成処理について図6及び図7を参照しながら説明する。
まず、制御部20は、予約されているジョブがモノクロ画像による画像形成を行うものであるか否かを判定する(ステップS301)。
制御部20は、次に予約されているジョブがモノクロ画像による画像生成を行うものであると判定したときは(ステップS301:Y)、モノクロ機である第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS302)。すなわち、第1画像形成装置100へ電源が供給されているか、あるいは、第1画像形成装置100に不具合が発生していないかによって第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であるか否かが判断される。
制御部20は、第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS302:Y)、モノクロ機である第1画像形成装置100でモノクロ画像を用紙に形成するジョブが行われるように制御する(ステップS303)。なお、モノクロ画像の用紙への画像形成の要領については上述した通りである。
制御部20は、モノクロ画像を用紙に形成するジョブが終了したか否かを判定する(ステップS304)。制御部20は、ジョブが終了したと判定しないときは(ステップS304:N)、ジョブが終了したと判定されるまでステップS304の処理を繰り返し実行する。一方、制御部20は、ジョブが終了したと判定したときは(ステップS304:Y)、次の予約ジョブがあるか否かを判定する(ステップS305)。
制御部20は、次の予約ジョブがあると判定したときは(ステップS305:Y)、その予約ジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブであるか否かを判定する(ステップS306)。制御部20は、次の予約ジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブであると判定したときは(ステップS306:Y)、ステップS302の処理を実行する。一方、制御部20は、次の予約ジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブであると判定しないとき、すなわち、次の予約ジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブ又はモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブであると判定したときは(ステップS306:N)、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS307)。
制御部20は、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS307:Y)、モノクロ画像による画像形成を行うジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS308)、ステップS302の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS307:N)、モノクロ機である第1画像形成装置100の動作を停止させた後(ステップS309)、後述するステップS314の処理を実行する。第1画像形成装置100の動作の停止は、例えば、プリント部120の駆動の停止や、第1画像形成装置100の電源部160への電源の供給の遮断等である。
また、制御部20は、ステップS305において、次の予約ジョブがあると判定しないときは(ステップS305:N)、モノクロ機である第1画像形成装置100及びカラー機である第2画像形成装置200の動作を停止させた後(ステップS310)、この処理を終了する。
また、制御部20は、ステップS302において、第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS302:N)、カラー機である第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS311)。
制御部20は、第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS311:Y)、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS312)。一方、制御部20は、第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS311:N)、ステップS302の処理を実行する。
制御部20は、ステップS312において、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS312:Y)、カラー画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS313)、後述するステップS315の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS312:N)、ステップS302の処理を実行する。
また、制御部20は、ステップS301において、次に予約されているジョブがモノクロ画像による画像形成であると判定しないときは(ステップS301:Y)、図7に示すように、カラー機である第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS314)。すなわち、第2画像形成装置200へ電源が供給されているか、あるいは、第2画像形成装置200に不具合が発生していないかによって第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であるか否かが判断される。
制御部20は、第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS314:Y)、カラー機である第2画像形成装置200でカラー画像又はモノクロ/カラー混載画像を用紙に形成するジョブが行われるように制御する(ステップS315)。なお、モノクロ/カラー混載画像を用紙に形成するジョブは、用紙の両面にモノクロ画像とカラー画像とをそれぞれ形成するものであるが、この場合は、モノクロ画像を形成する面及びカラー画像を形成する面の何れも、カラー機である第2画像形成装置200で実施する。
制御部20は、カラー画像又はモノクロ/カラー混載画像を用紙に形成するジョブが終了したか否かを判定する(ステップS316)。制御部20は、ジョブが終了したと判定しないときは(ステップS316:N)、ジョブが終了したと判定されるまでステップS316の処理を繰り返し実行する。一方、制御部20は、ジョブが終了したと判定したときは(ステップS316:Y)、次の予約ジョブがあるか否かを判定する(ステップS317)。
制御部20は、次の予約ジョブがあると判定したときは(ステップS317:Y)、その予約ジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブ又はモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブであるか否かを判定する(ステップS318)。一方、制御部20は、次の予約ジョブがあると判定しないときは(ステップS317:N)、ステップS310の処理を実行した後、この処理を終了する。
制御部20は、ステップS318において、次の予約ジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブ又はモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブであると判定したときは(ステップS318:Y)、ステップS314の処理を実行する。一方、制御部20は、次の予約ジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブ又はモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブであると判定しないとき、すなわち、次の予約ジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブであると判定したときは(ステップS318:N)、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブ又はモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS319)。
制御部20は、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブ又はモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS319:Y)、カラー画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS320)、ステップS314の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブ又はモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS319:N)、カラー機である第2画像形成装置200の動作を停止させた後(ステップS321)、ステップS302の処理を実行する。第2画像形成装置200の動作の停止は、例えば、プリント部220の駆動の停止や、第2画像形成装置200の電源部260への電源の供給の遮断等である。
また、制御部20は、ステップS314において、第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS314:Y)、モノクロ機である第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS322)。
制御部20は、第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS322:Y)、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS323)。一方、制御部20は、第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS322:N)、ステップS314の処理を実行する。
制御部20は、ステップS323において、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS323:Y)、モノクロ画像による画像形成を行うジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS324)、ステップS303の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS323:N)、ステップS314の処理を実行する。
次に、上述した画像形成処理のステップS204において実行される、モノクロ/カラー混載時モノクロ機・カラー機画像形成処理について図8〜図11を参照しながら説明する。
まず、制御部20は、予約されているジョブがモノクロ画像による画像形成を行うものであるか否かを判定する(ステップS401)。
制御部20は、次に予約されているジョブがモノクロ画像による画像生成を行うものであると判定したときは(ステップS401:Y)、モノクロ機である第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS402)。
制御部20は、第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS402:Y)、モノクロ機である第1画像形成装置100でモノクロ画像を用紙に形成するジョブが行われるように制御する(ステップS403)。
その後、制御部20は、モノクロ画像を用紙に形成するジョブが終了したか否かを判定する(ステップS404)。制御部20は、ジョブが終了したと判定しないときは(ステップS404:N)、ジョブが終了したと判定されるまでステップS404の処理を繰り返し実行する。一方、制御部20は、ジョブが終了したと判定したときは(ステップS404:Y)、次の予約ジョブがあるか否かを判定する(ステップS405)。
制御部20は、次の予約ジョブがあると判定したときは(ステップS405:Y)、その予約ジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブであるか否かを判定する(ステップS406)。制御部20は、次の予約ジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブであると判定したときは(ステップS406:Y)、ステップS402の処理を実行する。一方、制御部20は、次の予約ジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブであると判定しないとき、すなわち、次の予約ジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブ又はモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブであると判定したときは(ステップS406:N)、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS407)。
制御部20は、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS407:Y)、モノクロ画像による画像形成を行うジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS408)、ステップS402の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS407:N)、モノクロ機である第1画像形成装置100の動作を停止させた後(ステップS409)、ステップS401の処理を実行する。
また、制御部20は、ステップS405において、次の予約ジョブがあると判定しないときは(ステップS405:N)、モノクロ機である第1画像形成装置100及びカラー機である第2画像形成装置200の動作を停止させた後(ステップS410)、この処理を終了する。
また、制御部20は、ステップS402において、第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS402:N)、カラー機である第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS411)。
制御部20は、第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS411:Y)、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS412)。一方、制御部20は、第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS411:N)、ステップS402の処理を実行する。
制御部20は、ステップS412において、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS412:Y)、カラー画像による画像形成を行うジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS413)、後述するステップS416の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS412:N)、ステップS402の処理を実行する。
また、制御部20は、ステップS401において、次に予約されているジョブがモノクロ画像による画像形成であると判定しないときは(ステップS401:Y)、図9に示すように、予約されているジョブがカラー画像による画像形成を行うものであるか否かを判定する(ステップS414)。
制御部20は、次に予約されているジョブがカラー画像による画像生成を行うものであると判定したときは(ステップS414:Y)、カラー機である第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS415)。
制御部20は、第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS415:Y)、カラー機である第2画像形成装置200でカラー画像を用紙に形成するジョブが行われるように制御する(ステップS416)。
その後、制御部20は、カラー画像を用紙に形成するジョブが終了したか否かを判定する(ステップS417)。制御部20は、ジョブが終了したと判定しないときは(ステップS417:N)、ジョブが終了したと判定されるまでステップS417の処理を繰り返し実行する。一方、制御部20は、ジョブが終了したと判定したときは(ステップS417:Y)、次の予約ジョブがあるか否かを判定する(ステップS418)。
制御部20は、次の予約ジョブがあると判定したときは(ステップS418:Y)、その予約ジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブであるか否かを判定する(ステップS419)。一方、制御部20は、次の予約ジョブがあると判定しないときは(ステップS418:N)、ステップS410の処理を実行した後、この処理を終了する。
制御部20は、ステップS419において、次の予約ジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブであると判定したときは(ステップS419:Y)、ステップS415の処理を実行する。一方、制御部20は、次の予約ジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブであると判定しないとき、すなわち、次の予約ジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブ又はモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブであると判定したときは(ステップS419:N)、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS420)。
制御部20は、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS420:Y)、カラー画像による画像形成を行うジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS421)、ステップS415の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS420:N)、カラー機である第2画像形成装置200の動作を停止させた後(ステップS422)、ステップS401の処理を実行する。
また、制御部20は、ステップS415において、第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS415:N)、モノクロ機である第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS423)。
制御部20は、第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS423:Y)、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS424)。一方、制御部20は、第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS423:N)、ステップS415の処理を実行する。
制御部20は、ステップS424において、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS424:Y)、モノクロ画像による画像形成を行うジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS425)、ステップS403の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS424:N)、ステップS415の処理を実行する。
また、制御部20は、ステップS414において、次に予約されているジョブがカラー画像による画像生成を行うものであると判定しないときは(ステップS414:N)、図10に示すように、モノクロ機である第1画像形成装置100及びカラー機である第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS426)。
制御部20は、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS426:Y)、モノクロ機である第1画像形成装置100及びカラー機である第2画像形成装置200でモノクロ/カラー混載画像を用紙に形成するジョブが行われるように制御する(ステップS427)。
その後、制御部20は、モノクロ/カラー混載画像を用紙に形成するジョブが終了したか否かを判定する(ステップS428)。制御部20は、ジョブが終了したと判定しないときは(ステップS428:N)、ジョブが終了したと判定されるまでステップS428の処理を繰り返し実行する。一方、制御部20は、ジョブが終了したと判定したときは(ステップS428:Y)、次の予約ジョブがあるか否かを判定する(ステップS429)。
制御部20は、次の予約ジョブがあると判定したときは(ステップS429:Y)、その予約ジョブがモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブであるか否かを判定する(ステップS430)。一方、制御部20は、次の予約ジョブがあると判定しないときは(ステップS429:N)、ステップS410の処理を実行した後、この処理を終了する。
制御部20は、ステップS430において、次の予約ジョブがモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブであると判定したときは(ステップS430:Y)、ステップS426の処理を実行する。一方、制御部20は、次の予約ジョブがモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブであると判定しないとき、すなわち、次の予約ジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブ又はカラー画像による画像形成を行うジョブであると判定したときは(ステップS430:N)、予約されているジョブの中にモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS431)。
制御部20は、予約されているジョブの中にモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS431:Y)、モノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブ及びカラー画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS432)、ステップS426の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS431:N)、ステップS401の処理を実行する。
また、制御部20は、ステップS426において、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS426:N)、モノクロ機である第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS433)。
制御部20は、第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS433:Y)、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS434)。
制御部20は、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS434:Y)、モノクロ画像による画像形成を行うジョブがカラー画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS435)、ステップS403の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にモノクロ画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS434:N)、ステップS426の処理を実行する。
また、制御部20は、ステップS433において、第1画像形成装置100が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS433:N)、図11に示すように、カラー機である第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であるか否かを判定する(ステップS436)。
制御部20は、第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定したときは(ステップS436:Y)、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブが含まれているか否かを判定する(ステップS437)。一方、制御部20は、第2画像形成装置200が画像形成可能な状態であると判定しないときは(ステップS436:N)、ステップS426の処理を実行する。
制御部20は、ステップS437において、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定したときは(ステップS437:Y)、カラー画像による画像形成を行うジョブがモノクロ画像による画像形成を行うジョブ及びモノクロ/カラー混載画像による画像形成を行うジョブに優先して実行されるようにジョブの実行順序を入れ替えた後(ステップS438)、ステップS416の処理を実行する。一方、制御部20は、予約されているジョブの中にカラー画像による画像形成を行うジョブが含まれていると判定しないときは(ステップS437:N)、ステップS426の処理を実行する。
次に、上述したようにして構成された画像形成システム1で、ジョブが複数予約された場合に、画像形成システム1を効率よく動作させるためにジョブの順序を入れ替える例について図12〜図15を参照しながら説明する。
例えば、図12(A)に示すように、カラー画像による画像形成を行うカラー画像ジョブと、モノクロ画像による画像形成を行うモノクロ画像ジョブとの実行が、交互に受け付けられた場合であって、カラー機である第2画像形成装置200がモノクロ機である第1画像形成装置100よりも先に動作可能である場合には、最初に第2画像形成装置200を動作させてカラー画像ジョブを全て実行した後に、第1画像形成装置100を動作させてモノクロ画像ジョブを実行すると効率のよいことがある。そのため、図12(B)に示すように、1番目、3番目及び5番目に受け付けられたカラー画像ジョブが2番目及び4番目に受け付けられたモノクロ画像ジョブに優先して実行されるようにジョブの順序を入れ替え、これに従ってジョブを実行する。このとき、5番目に受け付けられたカラー画像ジョブが終了した後、第2画像形成装置200の動作を停止させることにより、電力消費効率を高めることができる。
また、図13(A)に示すように、カラー画像による画像形成を行うカラー画像ジョブと、モノクロ画像による画像形成を行うモノクロ画像ジョブとの実行が、交互に受け付けられた場合であって、モノクロ機である第1画像形成装置100がカラー機である第2画像形成装置200よりも先に動作可能である場合には、最初に第1画像形成装置100を動作させてモノクロ画像ジョブを全て実行した後に、第2画像形成装置200を動作させてカラー画像ジョブを実行すると効率のよいことがある。そのため、図13(B)に示すように、2番目及び4番目に受け付けられたモノクロ画像ジョブが1番目、3番目及び5番目に受け付けられたカラー画像ジョブに優先して実行されるようにジョブの順序を入れ替え、これに従ってジョブを実行する。このとき、4番目に受け付けられたモノクロ画像ジョブが終了した後、第1画像形成装置100の動作を停止させることにより、電力消費効率を高めることができる。
また、図14(A)に示すように、カラー画像ジョブの実行中にカラー画像ジョブ及びモノクロ画像ジョブの実行がそれぞれ複数受け付けられた場合、カラー画像ジョブを全て実行した後に、第1画像形成装置100を動作させてモノクロ画像ジョブを実行すると効率のよいことがある。そのため、図14(B)に示すように、3番目及び4番目に受け付けられたカラー画像ジョブが2番目及び5番目に受け付けられたモノクロ画像ジョブに優先して実行されるようにジョブの順序を入れ替え、これに従ってジョブを実行する。このとき、4番目に受け付けられたカラー画像ジョブが終了した後、第2画像形成装置200の動作を停止させることにより、電力消費効率を高めることができる。
また、図15(A)に示すように、モノクロ画像ジョブの実行中にカラー画像ジョブ及びモノクロ画像ジョブの実行がそれぞれ複数受け付けられた場合、モノクロ画像ジョブを全て実行した後に、第2画像形成装置200を動作させてカラー画像ジョブを実行すると効率のよいことがある。そのため、図15(B)に示すように、3番目及び4番目に受け付けられたモノクロ画像ジョブが2番目及び5番目に受け付けられたカラー画像ジョブに優先して実行されるようにジョブの順序を入れ替え、これに従ってジョブを実行する。このとき、4番目に受け付けられたモノクロ画像ジョブが終了した後、第1画像形成装置100の動作を停止させることにより、電力消費効率を高めることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、画像形成部121,221は、用紙に画像を形成する。メイン搬送路120a,220aは、画像形成部121,221に用紙を搬送させる。バイパス搬送部180,280は、メイン搬送路120a,220aとは別の搬送路であって画像形成部121,221を経由しないバイパス搬送路180a,280aに用紙を搬送させる。制御部110,210は、複数の画像形成装置100,200のうちの自機以外の他機のバイパス搬送部180,280を制御する。その結果、用紙をバイパス搬送する画像形成装置において、画像形成部の動作を停止させて用紙をバイパス搬送することができ、電力消費効率を向上させることができるようになる。
また、本実施の形態によれば、電源部160,260は、自機以外の他機のバイパス搬送部180,280に電源の供給を行う。その結果、用紙をバイパス搬送する画像形成装置において、電源の供給を不要とすることができるので、電力消費効率をより向上させることができるようになる。
また、本実施の形態によれば、大容量給紙装置500は、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200に用紙を供給する。後処理装置600は、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200によって画像が形成された用紙に所定の後処理を施す。第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200のうち画像形成部121,221を動作させる画像形成装置の制御部110,210は、大容量給紙装置500及び後処理装置600を制御する。その結果、製品コストを削減するために複数の画像形成装置で給紙装置や後処理装置を共用する場合に、適正に動作させることができるようになる。
また、本実施の形態によれば、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200は、単色にて用紙に画像を形成するモノクロ画像形成部を備えたモノクロ画像形成装置と、複数色にて用紙に画像を形成するがカラー画像形成部を備えたカラー画像形成装置とを含む。第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200の何れか一方の画像形成装置の制御部110,210は、他方の画像形成装置のバイパス搬送部180,280を制御する。その結果、モノクロ画像形成装置とカラー画像形成装置とによって画像形成システムを構成した場合に、用紙をバイパス搬送する画像形成装置において、画像形成部の動作を停止させて用紙をバイパス搬送することができ、電力消費効率を向上させることができるようになる。
また、本実施の形態によれば、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200の何れか一方の画像形成装置の画像形成部121,221を動作させるとき、当該動作させる画像形成装置の画像形成部121,221への電源の供給を行うとともに他方の画像形成装置のバイパス搬送部180,280の制御を行う一方、他方の画像形成装置の画像形成部121,221への電源の供給を停止させる。その結果、用紙をバイパス搬送する画像形成装置において、電源の供給を停止することで、電力消費効率をより向上させることができるようになる。
また、本実施の形態によれば、制御部20は、複数のジョブの予約を受付、該予約を受け付けた複数のジョブの実行順序を第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200の動作状態に応じて入れ替える。その結果、電力消費効率をより向上させて複数のジョブを実行することができるようになる。
なお、本発明の実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成システムの一例であり、これに限定されるものではない。画像形成システムを構成する各機能部の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、バイパス搬送部に対する制御及び電源の供給を他機により行うようにしたが、バイパス搬送部に対する制御のみ他機が行い、電源の供給は自機によって行うようにしてもよい。これによっても、バイパス搬送を行う画像形成装置において用紙の搬送にかかる制御が不要となり、電力の消費を抑制することができる。
また、本実施の形態では、第1画像形成装置100と第2画像形成装置200との両方にバイパス搬送部180,280を設けたが、何れか一方の画像形成装置のみに設けられた態様であってもよい。
また、本実施の形態において、ページ毎にモノクロ画像による画像形成かカラー画像による画像形成かを設定可能にし、これに基づいて第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200の何れで画像形成を行うかを決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、画像読取部50は、読み取った原稿からモノクロ画像とカラー画像との何れであるかを認識し、これに基づいて、読み取った原稿に基づく画像形成を第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200の何れで行うかを決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ジョブが複数予約された場合には、第1画像形成装置100及び第2画像形成装置200のうち、先に動作可能である画像形成装置を動作させて、モノクロ画像ジョブ及びカラー画像ジョブの何れかを優先させて実行するようにしたが、モノクロ画像ジョブ及びカラー画像ジョブのうち、予約された数の多いものから実行するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、同一の画像形成装置にて画像形成が連続して実行されるようにジョブの入れ替えを行うようにしたが、ジョブの入れ替えを行うか否かを設定可能にしてもよい。また、ジョブの入れ替えを行わないようにしてもよい。
また、本実施の形態では、2つの画像形成装置のうちの何れか一方をモノクロ画像形成装置とし、他方をカラー画像形成装置としたが、2つの画像形成装置の何れもモノクロ画像形成装置又はカラー画像形成装置としてもよい。
また、本実施の形態では、2つの画像形成装置によって画像形成システムを構成しているが、3つ以上の画像形成装置によって画像形成システムを構成するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、大容量給紙装置500を備える構成としているが、給紙装置を備えない構成であってもよい。
また、本実施の形態では、後処理装置600を備える構成としているが、後処理装置を備えない構成であってもよい。
また、本実施の形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。