JP2014069705A - 車両用電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズ引込負荷へ引き込まれるノイズを抑制する車両用電源回路を提供すること。
【解決手段】一端がノイズを発生する第1の負荷(10)に接続され、バッテリ(30)からの出力電圧を該第1の負荷(10)に給電するための第1の導電路(W1)と、一端がノイズを引き込む第2の負荷(20)に接続され、前記バッテリ(30)からの出力電圧を該第2の負荷(20)に給電するための第2の導電路(W2)と、一端が前記第1の導電路(W1)または前記第2の導電路(W2)に接続され、他端がフィルタ(70)に接続された第3の導電路(W3)と、を備えること。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両における各種負荷に対して電源供給を行う車両用電源回路に関する。
ノイズ保護回路を上流側で集約する構造の車両用電源回路が特許文献1に記載されている。特許文献1の車両用電源回路は、接続される負荷の特性に応じて系統を分け、分けた系統毎に適切なノイズ保護回路を備えることにより、ノイズ保護を行うようにしている。
特許第4947127号
ところで、車両用電源回路に接続される負荷は、ノイズを発生し易い負荷(以下、ノイズ発生負荷と称する。)と、発生したノイズを引き込み易い負荷(以下、ノイズ引込負荷と称する。)の2つに大別することができる。ここで、ノイズ引込負荷とは、ノイズが自身に向かって伝搬し易い負荷のことを指す。ノイズを引き込む程度は、主に負荷の内部抵抗の大小によって定まる。内部抵抗が小さい負荷は、ノイズを引き込み易い。ノイズ発生負荷としては、例えば点火装置(イグニッション)、燃料噴射装置(インジェクション)、ワイパー等が挙げられる。また、ノイズ引込負荷としては、例えば電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)、ハイマウントストップランプ、シートヒータ等が挙げられる。
ノイズ発生負荷及びノイズ引込負荷によって負荷を大別したとき、特許文献1の車両用電源回路の一態様は、ノイズ引込負荷に向かう導電路を伝搬するノイズをノイズ保護回路により遮断するもの、と読むことができる。特許文献1の車両用電源回路のようにノイズ引込負荷に引き込まれるノイズをノイズ保護回路を用いて抑制する手法は有効である。しかし、より一層、ノイズ発生負荷からノイズ引込負荷へ伝搬するノイズを抑制することが求められる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノイズ引込負荷へ引き込まれるノイズを抑制する車両用電源回路を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るは、下記(1)〜(7)を特徴としている。
(1) 一端がノイズを発生する第1の負荷に接続され、バッテリからの出力電圧を該第1の負荷に給電するための第1の導電路と、
一端がノイズを引き込む第2の負荷に接続され、前記バッテリからの出力電圧を該第2の負荷に給電するための第2の導電路と、
一端が前記第1の導電路または前記第2の導電路に接続され、他端がフィルタに接続された第3の導電路と、
を備えること。
(2) 上記(1)の構成の車両用電源回路であって、
前記第1の導電路の一部及び前記第3の導電路の一部、または前記第2の導電路の一部及び前記第3の導電路の一部は、互いに並設される、
こと。
(3) 上記(1)または(2)の構成の車両用電源回路であって、
前記第1の導電路は、他端が前記バッテリに接続され、
前記第2の導電路は、他端が前記バッテリに接続される、
こと。
(4) 上記(1)または(2)の構成の車両用電源回路であって、
前記バッテリに一端が接続され、他端が前記第1の導電路の他端及び前記第2の導電路の他端に接続される第4の導電路をさらに備え、
前記第2の導電路の他端から前記第2の負荷を視た場合の線路抵抗は、前記第4の導電路の他端から前記バッテリを視た場合の線路抵抗よりも大きい、
こと。
(5) 上記(4)の構成の車両用電源回路であって、
前記第2の導電路は、前記第4の導電路よりも線路長が長い、
こと。
(6) 上記(3)から(5)のいずれか1つの構成の車両用電源回路であって、
前記第1の導電路は、複数の前記第1の負荷に接続される、
こと。
(7) 上記(3)から(6)のいずれか1つの構成の車両用電源回路であって、
前記第2の導電路は、その一部が電源分配器に収容される電源回路の一部を構成する、
こと。
上記(1)の構成の車両用電源回路によれば、第1の導電路または第2の導電路を伝搬するノイズの一部が第3の導電路に向かって伝搬し、フィルタによって遮断される。このため、ノイズ引込負荷へ引き込まれるノイズを抑制することができる。
上記(2)の構成の車両用電源回路によれば、併設された第1の導電路の一部及び第3の導電路の一部の間、または第2の導電路の一部及び第3の導電路の一部の間において相互インダクタンスが発生し、第3の導電路のインピーダンスが減少する。このため、第1の導電路または第2の導電路を伝搬するノイズが第3の導電路に流れやすくなる。この結果、ノイズ引込負荷へ引き込まれるノイズを抑制することができる。
上記(3)の構成の車両用電源回路によれば、ノイズ引込負荷である第2の負荷にノイズが引き込まれることを抑制することができる。
上記(4)の構成の車両用電源回路によれば、ノイズ引込負荷である第2の負荷にノイズが引き込まれることを抑制することができる。
上記(5)の構成の車両用電源回路によれば、第1の導電路と第2の導電路が単位長さ当たり同程度の抵抗値を有するものである場合、第2の導電路の他端から第2の負荷を視た場合の線路抵抗が、第4の導電路の他端からバッテリを視た場合の線路抵抗よりも大きくなる。このため、ノイズ引込負荷である第2の負荷にノイズが引き込まれることを抑制することができる。
上記(6)の構成の車両用電源回路によれば、ノイズ発生負荷である第1の負荷に接続される導電路が第1の導電路として集められている。この第1の導電路は、ワイヤハーネスを構成する一束のサブハーネスとして設けられる。第1の負荷に接続される導電路を一束のサブハーネスとしてまとめ、そのサブハーネスをバッテリに接続するという簡易なワイヤハーネスの構成によって、ノイズ引込負荷である第2の負荷にノイズが引き込まれることを抑制する回路構成を実現することができる。
上記(7)の構成の車両用電源回路によれば、従前利用されている電源分配器を用いてバッテリとノイズ引込負荷である第2の負荷とを接続する場合であっても、ノイズ引込負荷である第2の負荷にノイズが引き込まれることを抑制する回路構成を実現することができる。
本発明の車両用電源回路によれば、ノイズ引込負荷にノイズが引き込まれることを抑制する回路構成を実現することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路の回路図である。 図2は、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路の回路図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路の等価回路を示す図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路の等価回路を示す図である。 図5は、本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路の回路図である。 図6は、本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路の等価回路を示す図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路の回路図である。以下、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路の回路構成を説明する。
本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路は、ノイズ発生負荷10及びノイズ引込負荷20に、バッテリ30から出力される出力電圧を供給する回路である。ノイズ発生負荷10及びノイズ引込負荷20に電圧を供給するために、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路は、ノイズ発生負荷10−バッテリ30間及びノイズ引込負荷20−バッテリ30間を接続する第1の導電路W1、第2の導電路W2、及び第4の導電路W4を備えている。また、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路は、一端が第1の導電路W1、または第2の導電路W2に接続された第3の導電路W3を備えている。さらに、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路は、電源回路を収容し、第1の導電路W1の一部、第2の導電路W2の一部、及び第4の導電路W4の一部がその電源回路の一部を構成するジャンクションボックス(J/B)50と、バッテリ30の端子に直付接続されるヒューズユニット60と、フィルタ70と、を備えている。尚、J/B50は、電源を分配する機能を有する電源分配器である。本実施形態では、電源分配器としてJ/Bを用いる場合について説明するが、J/Bは各種の電源分配器によって置き換えることができる。
第1の導電路W1は、ノイズ発生負荷10の1つである燃料噴射制御装置(INJ)101に一端が接続される電源線W11と、ノイズ発生負荷10の1つである点火装置(IGN)102に一端が接続される電源線W12と、ノイズ発生負荷10の1つである、点火装置102の点火プラグによる点火と共に燃料を噴射する燃料噴射装置(EFI)103に一端が接続される電源線W13と、にJ/B50のバスバーにおいて分岐される。他方、第1の導電路W1の他端は、第2の導電路W2の他端及び第4の導電路W4の他端に接続される。第1の導電路W1の他端と第2の導電路W2の他端及び第4の導電路W4の他端との接続点をPと称し、ノイズ発生負荷10に接続される電源線W11、W12、W13の一端から接続点Pまでの区間を第1の導電路W1と定義する。
第2の導電路W2は、一端がノイズ引込負荷の1つであるエアバック用電子制御装置(A/B ECU)20に接続され、他端が第1の導電路W1の他端及び第4の導電路W4の他端に接続される。ノイズ引込負荷に接続される電源線の一端から上述した接続点Pまでの区間を第2の導電路W2と定義する。
第3の導電路W3は、電源線W31、W32が該当する。電源線W31は、一端がノイズ発生負荷10からJ/B50までの区間において第1の導電路W1に接続され、他端がフィルタ701に接続される。電源線W32は、一端がJ/B50からノイズ引込負荷20までの区間において第2の導電路W2に接続され、他端がフィルタ702に接続される。電源線W31は、その一部が第1の電源線W1のうちの電源線W13の一部に並行になるように配置されている。また、電源線W32は、その一部が第2の導電路W2の一部に並行になるように配置されている。
第4の導電路W4は、一端がヒューズユニット60におけるヒューズの出力端子側に位置するバスバーに接続され、他端が第1の導電路W1の他端及び第2の導電路W2の他端に接続される。接続点Pからバッテリ30の電源用端子までの区間を第4の導電路W4と定義する。第4の導電路W4は、J/B50からヒューズユニット60までの区間を繋ぐ電源線を含む。
J/B50は、ヒューズ402と、ヒューズ403と、リレー501と、ヒューズ502とを有し、これらのヒューズ及びリレーがバスバーに固定される。ヒューズ402は、電源線W11及び電源線W12上に設けられている。また、ヒューズ403は、電源線W13上に設けられている。リレー501は、第4の導電路W4上に設けられ、点火装置102の点火の際に通電される電流によってスイッチがONとなる。また、ヒューズ502は、第2の導電路W2に設けられている。上述した接続点Pは、ヒューズ及びリレーが固定されたバスバー上に位置する。
ヒューズユニット60は、可溶体を挟んで入力端子と出力端子が設けられたヒューズと、そのヒューズが固定されるバスバーと、を有する。ヒューズユニット60は、バッテリ30の電源用端子に該ヒューズの入力端子がバスバーを介して接続され、第4の導電路W4の一端に該ヒューズの出力端子がバスバーを介して接続される。
フィルタ70は、フィルタ701及びフィルタ702が該当する。フィルタ701、702には、π型フィルタ、T型フィルタ等を用いることができる。フィルタ701、702はそれぞれ、電源線W31、W32の他端に接続されるとともに、アースとなる車体パネルに接続される。尚、フィルタ701、702は、π型フィルタ、T型フィルタに限られない。フィルタ701、702は、一方の極が電源線W31、W32の他端に接続され、他方の極がアースとなる車体パネルに接続されるコンデンサであっても構わない。
本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路において、ノイズ発生負荷10及びノイズ引込負荷20は、第1の導電路W1、第2の導電路W2、第4の導電路W4、J/B50、及びヒューズユニット60を介して、バッテリ30から電力が供給される。
続いて、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路による作用を説明する。ここでは、ノイズ発生負荷10から発生し、第2の導電路W2及び第4の導電路W4の接続点Pに向かって第1の導電路W1を伝搬するノイズについて注目する。第1の導電路W1を伝搬するノイズは、第1の導電路W1と電源線W31との接続点Q1まで到達すると、その一部が電源線W31に向かって伝搬する。この結果、接続点Q1を越えて第1の導電路W1を伝搬するノイズが軽減される。
さらに、接続点Q1を越えて第1の導電路W1を伝搬するノイズは、接続点Pに到達すると、その一部が第2の導電路W2に向かって伝搬し、残りの一部が第4の導電路W4に向かって伝搬する。このとき、第2の導電路W2を伝搬するノイズは、第2の導電路W2と電源線W32との接続点Q2まで到達すると、その一部が電源線W32に向かって伝搬する。この結果、接続点Q2を越えてノイズ引込負荷20に向かって第2の導電路W2を伝搬するノイズが軽減される。
こうして、ノイズ発生負荷10から発生したノイズが、ノイズ引込負荷20に向かって伝搬する過程において電源線W31、W32に伝搬し、ノイズ引込負荷20に到達するノイズが抑制される。この結果、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路によれば、ノイズ引込負荷にノイズが引き込まれることを抑制することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路では、電源線W31は、その一部が第1の導電路W1のうちの電源線W13の一部に並行になるように配置され、電源線W32は、その一部が第2の導電路W2の一部に並行になるように配置されている。この配置により、第1の導電路W1の電源線W13の一部及び電源線W31の一部の間、または第2の導電路W2の一部及び電源線W32の一部の間において相互インダクタンスが発生し、電源線W31、W32のインピーダンスが減少する。このため、第1の導電路W1の電源線W13または第2の導電路W2を伝搬するノイズが電源線W31または電源線W32に流れやすくなる。この結果、ノイズ引込負荷20へ引き込まれるノイズを一層、抑制することができる。
尚、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路では、第3の導電路W3である電源線W31、W32がそれぞれ、第1の導電路W1、第2の導電路W2に設けられる回路構成について説明した。しかし、ノイズ引込負荷20にノイズが引き込まれることを抑制するために、電源線W31、W32のうちの電源線W31のみが第1の導電路W1に設けられる回路構成であってもよい。また、電源線W31、W32のうちの電源線W32のみが第2の導電路W2に設けられる回路構成であってもよい。この形態であっても、ノイズ引込負荷にノイズが引き込まれることを抑制することができる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路の回路図である。以下、図2を参照して、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路の回路構成を説明する。
本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路は、ノイズ発生負荷10及びノイズ引込負荷20に、バッテリ30から出力される出力電圧を供給する回路である。ノイズ発生負荷10及びノイズ引込負荷20に電圧を供給するために、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路は、ノイズ発生負荷10−バッテリ30間及びノイズ引込負荷20−バッテリ30間を電気的に接続する第1の導電路W1と、第2の導電路W2と、を備えている。また、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路は、一端が第1の導電路W1、または第2の導電路W2に接続された第3の導電路W3を備えている。さらに、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路は、電源回路を収容し、第1の導電路W1の一部がその電源回路の一部を構成するリレーボックス(R/B)40と、電源回路を収容し、第2の導電路W2の一部がその電源回路の一部を構成するジャンクションボックス(J/B)50と、バッテリ30の端子に直付接続されるヒューズユニット60と、フィルタ70と、を備えている。尚、R/B40及びJ/B50は、電源を分配する機能を有する電源分配器である。本実施形態では、電源分配器としてR/B及びJ/Bを用いる場合について説明するが、R/B及びJ/Bは各種の電源分配器によって置き換えることができる。
第1の導電路W1は、ノイズ発生負荷10の1つである燃料噴射制御装置(INJ)101に一端が接続される電源線W11と、ノイズ発生負荷10の1つである点火装置(IGN)102に一端が接続される電源線W12と、ノイズ発生負荷10の1つである、点火装置102の点火プラグによる点火と共に燃料を噴射する燃料噴射装置(EFI)103に一端が接続される電源線W13と、にR/B40において分岐される。他方、第1の導電路W1の他端は、ヒューズユニット60におけるヒューズの入力端子側に位置するバスバーに接続される。このように接続されることにより、ノイズ発生負荷10がバッテリ30に接続される。第1の導電路W1の他端とヒューズの入力端子側に位置するバスバーとの接続点をPと称し、ノイズ発生負荷10に接続される電源線W11、W12、W13の一端から接続点Pまでの区間を第1の導電路W1と定義する。
R/B40は、リレー401と、ヒューズ402と、ヒューズ403と、を有する。リレー401は、分岐していない第1の導電路W1上に設けられ、点火装置102の点火の際に通電される電流によってスイッチがONとなる。また、ヒューズ402は、電源線W11及び電源線W12上に設けられている。また、ヒューズ403は、電源線W13上に設けられている。
第2の導電路W2は、一端がノイズ引込負荷の1つであるエアバック用電子制御装置(A/B ECU)20に接続され、他端がヒューズユニット60におけるヒューズの出力端子側に位置するバスバーに接続される電源線を有する。このように接続されることにより、ノイズ引込負荷20がバッテリ30に接続される。ノイズ引込負荷20に接続される電源線の一端から上述した接続点Pまでの区間を第2の導電路W2と定義する。尚、本実施形態では、A/B ECU20のみをノイズ引込負荷20として挙げた形態について説明するが、A/B ECU20以外にハイマウントストップランプ、シートヒータ等をノイズ引込負荷20とした形態であっても、本発明を適用することができる。複数のノイズ引込負荷20をバッテリ30に接続する場合、第2の導電路W2がJ/B50において分岐され、分岐した各導電路が、対応するノイズ引込負荷20まで区間に敷設されることになる。
J/B50は、リレー501と、ヒューズ502とを有する。リレー501は、第2の導電路W2上に設けられ、点火装置102の点火の際に通電される電流によってスイッチがONとなる。また、ヒューズ502は、第2の導電路W2に設けられている。
第3の導電路W3は、電源線W31〜W34が該当する。電源線W31は、一端がR/B40内において第1の導電路W1に接続され、他端がフィルタ701に接続される。電源線W32は、一端がR/B40からヒューズユニット60までの区間において第1の導電路W1に接続され、他端がフィルタ702に接続される。電源線W33は、一端がヒューズユニット60からJ/B50までの区間において第2の導電路W2に接続され、他端がフィルタ703に接続される。電源線W34は、一端がJ/B50からノイズ引込負荷20までの区間において第2の導電路W2に接続され、他端がフィルタ704に接続される。電源線W31は、その一部が第1の導電路W1の一部に並行になるように配置されている。また、電源線W32は、その一部が第1の導電路W1の一部に並行になるように配置されている。また、電源線W33は、その一部が第2の導電路W2の一部に並行になるように配置されている。また、電源線W34は、その一部が第2の導電路W2の一部に並行になるように配置されている。
ヒューズユニット60は、可溶体を挟んで入力端子と出力端子が設けられたヒューズと、そのヒューズが固定されるバスバーと、を有する。ヒューズユニット60は、バッテリ30の電源用端子に該ヒューズユニット60の入力端子がバスバーを介して接続され、第1の導電路W1の他端に該ヒューズの入力端子がバスバーを介して接続され、第2の導電路W2の他端に該ヒューズの出力端子がバスバーを介して接続される。ヒューズユニット60のバスバーには、第1の導電路W1の他端と第2の導電路の他端との接続点Pが形成される。以下では、ヒューズユニット60のバスバーのうち、接続点Pからバッテリ30の電源用端子までの区間を第4の導電路W4と定義する。
フィルタ70は、フィルタ701、フィルタ702、フィルタ703及びフィルタ704が該当する。フィルタ701、702、703、704には、π型フィルタ、T型フィルタ等を用いることができる。フィルタ701、702、703、704はそれぞれ、電源線W31、W32、W33、W34の他端に接続されるとともに、アースとなる車体パネルに接続される。尚、フィルタ701、702、703、704は、π型フィルタ、T型フィルタに限られない。フィルタ701、702、703、704は、一方の極が電源線W31、W32、W33、W34の他端に接続され、他方の極がアースとなる車体パネルに接続されるコンデンサであっても構わない。
本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路において、ノイズ発生負荷10及びノイズ引込負荷20は、第1の導電路W1、第2の導電路W2、R/B40、J/B50、及びヒューズユニット60を介して、バッテリ30から電力が供給される。
続いて、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路による作用を説明する。ここでは、ノイズ発生負荷10から発生し、第1の導電路W1とヒューズユニット60におけるヒューズの入力端子側に位置するバスバーとの接続点Pに向かって第1の導電路W1を伝搬するノイズについて注目する。第1の導電路W1を伝搬するノイズは、第1の導電路W1と電源線W31との接続点Q1まで到達すると、その一部が電源線W31に向かって伝搬する。この結果、接続点Q1を越えて第1の導電路W1を伝搬するノイズが軽減される。
さらに、接続点Q1を越えて第1の導電路W1を伝搬するノイズは、第1の導電路W1と電源線W32との接続点Q2に到達すると、その一部が電源線W32に向かって伝搬する。この結果、接続点Q2を越えて第1の導電路W1を伝搬するノイズが軽減される。
さらに、接続点Q2を越えて第1の導電路W1を伝搬するノイズは、接続点Pに到達すると、その一部がバッテリ30に向かって伝搬し、残りの一部が第2の導電路W2に向かって伝搬する。この結果、接続点Pを越えてノイズ引込負荷20に向かって第2の導電路W2を伝搬するノイズが軽減される。
さらに、接続点Pを越えて第2の導電路W2を伝搬するノイズは、第2の導電路W2と電源線W33との接続点Q3に到達すると、その一部が電源線W33に向かって伝搬する。この結果、接続点Pを越えて第2の導電路W2を伝搬するノイズが軽減される。
さらに、接続点Q3を越えて第2の導電路W2を伝搬するノイズは、第2の導電路W2と電源線W34との接続点Q4に到達すると、その一部が電源線W34に向かって伝搬する。この結果、接続点Q3を越えて第2の導電路W2を伝搬するノイズが軽減される。
こうして、ノイズ発生負荷10から発生したノイズが、ノイズ引込負荷20に向かって伝搬する過程において電源線W31、W32、W33、W34に向かって伝搬し、ノイズ引込負荷20に到達するノイズが抑制される。この結果、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路によれば、ノイズ引込負荷にノイズが引き込まれることを抑制することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路では、電源線W31、W32は、その一部が第1の導電路W1の一部に並行になるように配置され、電源線W33、W34は、その一部が第2の導電路W2の一部に並行になるように配置されている。この配置により、第1の導電路W1の導電路W1の一部及び電源線W31の一部の間、第1の導電路W1の導電路W1の一部及び電源線W32の一部の間、第2の導電路W2の一部及び電源線W33の一部の間、または第2の導電路W2の導電路W2の一部及び電源線W34の一部の間、において相互インダクタンスが発生し、電源線W31、W32、W33、W34のインピーダンスが減少する。このため、第1の導電路W1または第2の導電路W2を伝搬するノイズが電源線W31、W32、W33、W34に流れやすくなる。この結果、ノイズ引込負荷20へ引き込まれるノイズを一層、抑制することができる。
尚、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路では、第3の導電路W3である電源線W31、W32、W33、W34がそれぞれ、第1の導電路W1または第2の導電路W2に設けられる回路構成について説明した。しかし、ノイズ引込負荷20にノイズが引き込まれることを抑制するために、電源線W31、W32、W33、W34のうちのいずれか1つまたは複数が第1の導電路W1または第2の導電路W2に設けられる回路構成であってもよい。この形態であっても、ノイズ引込負荷にノイズが引き込まれることを抑制することができる。
さらに、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路は、第1の導電路W1の一端がノイズ発生負荷10に接続され、他端がバッテリ30のヒューズユニット60に接続される構成を備えている。これにより、接続点Q2を越えて第1の導電路W1を伝搬するノイズは、接続点Pに到達すると、その一部がバッテリ30に向かって伝搬する。これにより、ノイズ発生負荷10が第1の導電路W1及び第4の導電路W4の電源線を介してバッテリ30のヒューズユニット60に接続される第1実施形態の車両用電源回路と比して、ノイズ引込負荷20に向かって引き込まれるノイズを減少することができる。ここで、ノイズの一部がバッテリ30に向かって伝搬する点について、図3及び図4を参照して、本発明の第1実施形態の車両用電源回路と対比しつつ、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路による作用を説明する。図3は、図1に示される回路図において、ノイズ発生負荷10から発生したノイズの伝搬に影響を与える、第3の導電路W3及びフィルタ70を除く、構成を取り出し、すなわち、ノイズ発生負荷10、ノイズ引込負荷20、バッテリ30、ヒューズユニット60を取り出し、それらの構成により成る回路構成の等価回路を記載したものである。図4は、図2に示される回路図において、ノイズ発生負荷10から発生したノイズの伝搬に影響を与える、第3の導電路W3及びフィルタ70を除く、構成を取り出し、すなわち、ノイズ発生負荷10、ノイズ引込負荷20、バッテリ30、ヒューズユニット60を取り出し、それらの構成により成る回路構成の等価回路を記載したものである。
図3及び図4に示されるように、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路及び本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路は、ノイズ発生負荷10とバッテリ30とを含む閉回路と、ノイズ引込負荷20とバッテリ30とを含む閉回路と、が形成される。図3及び図4において、Z10はノイズ発生負荷10のインピーダンスを、Z20はノイズ引込負荷20のインピーダンスを、それぞれ表している。また、RBはバッテリ30の内部抵抗を、RFはヒューズユニット60の抵抗値のうちの第3の導電路W3に含まれる抵抗値を、RW1は第1の導電路W1の抵抗値を、RW2は第2の導電路W2の抵抗値を、RW4は第4の導電路W4の抵抗値のうちのRFを除く抵抗値を、それぞれ表している。
まず、ノイズ発生負荷10から発生したノイズが本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路を伝搬する様子について、図3を参照して説明する。ここでは、ノイズ発生負荷10から発生し、第2の導電路W2及び第4の導電路W4の接続点Pに向かって第1の導電路W1を伝搬するノイズNW1について注目する。第1の導電路W1を伝搬するノイズNW1は、接続点Pに到達すると、その一部NW2が第2の導電路W2に向かって伝搬し、残りの一部NW4が第4の導電路W4に向かって伝搬する。このとき、第2の導電路W2に向かって伝搬するノイズの一部NW2と第4の導電路W4に向かって伝搬するノイズNW4の残りの一部との比は、接続点Pからバッテリ30を視た場合の線路抵抗と接続点Pからノイズ引込負荷20を視た場合の線路抵抗との比、つまり、NW2:NW4=(RB+RF+RW4):(RW2+Z20)となる。このことから、第2の導電路W2に向かって伝搬するノイズNW2、つまり、ノイズ引込負荷20に向かって引き込まれるノイズは、RW4が小さい程、或いはRW2が大きい程、減少することが分かる。
そこで、ノイズ発生負荷10から発生したノイズが本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路を伝搬する様子について、図4を参照して説明する。ここでも、ノイズ発生負荷10から発生し、第2の導電路W2及び第3の導電路W3の接続点Pに向かって第1の導電路W1を伝搬するノイズNW1について注目する。第1の導電路W1を伝搬するノイズNW1は、接続点Pに到達すると、その一部NW2が第2の導電路W2に向かって伝搬し、残りの一部NW4が第4の導電路W4に向かって伝搬する。このとき、第2の導電路W2に向かって伝搬するノイズの一部NW2と第4の導電路W4に向かって伝搬するノイズの残りの一部NW4との比は、接続点Pからバッテリ30を視た場合の線路抵抗と接続点Pからノイズ引込負荷20を視た場合の線路抵抗との比、つまり、NW2:NW4=(RB+RF):(RW2+Z20)となる。本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路は、本発明の第1実施形態に係る車両用電源回路と対比した場合、第1の導電路W1がヒューズユニット60に直接接続され、第4の導電路W4の抵抗RW4が回路構成から無くなった分、ノイズ引込負荷20に向かって引き込まれるノイズNW2が減少することが分かる。また、第2の導電路W2がヒューズユニット60に直接接続され、第2の導電路W2の線路長が長くなり第2の導電路W2の抵抗RW2が大きくなった分、ノイズ引込負荷20に向かって引き込まれるノイズNW2が減少することも分かる。
以上、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路によれば、接続点Q2を越えて第1の導電路W1を伝搬するノイズは、接続点Pに到達すると、その一部がバッテリ30に向かって伝搬する。これにより、第1実施形態の車両用電源回路と比して、ノイズ引込負荷20に向かって引き込まれるノイズを減少することができる。本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路では、ノイズ発生負荷10から発生したノイズが、電源線W31、W32、W33、W34に伝搬するのに加え、さらにバッテリ30に向かっても伝搬するため、ノイズ引込負荷20に到達するノイズが一層、抑制される。
尚、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路では、ヒューズユニット60のバスバーのうち、接続点Pからバッテリ30の電源用端子までの区間を第4の導電路W4とした。接続点Pがバッテリ30の電源用端子に近い位置にある場合、例えば、第1の導電路の他端に位置する端子がバッテリ30の電源用端子にねじ締めされる場合、第4の導電路W4は無いものとして看做すことができる。このため、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路には、第4の導電路W4が存在しない形態、つまり、一端がノイズを発生するノイズ発生負荷10に接続され、他端がバッテリ30に接続される第1の導電路W1と、一端がノイズを引き込むノイズ引込負荷20に接続され、他端がバッテリ30に接続される第2の導電路W2と、を備える形態が含まれる。
ところで、図2中、ノイズ発生負荷10、バッテリ30、R/B40及びヒューズユニット60と、ノイズ引込負荷20及びJ/B50と、を隔てる点線は、ワイヤハーネスが配索される車体のパネルである。図1中の点線の左方は例えばエンジンルームであり、図2中の点線の右方は例えば車室内である。各パネルにワイヤハーネスがそれぞれ配索される。
このとき、エンジンルームに配索されるワイヤハーネスは、R/B40を含む第1の導電路W1によって形成されるサブハーネス、及び第2の導電路W2のうちの点線よりも図2中の左方に位置する部分によって形成されるサブハーネスを含んで構成するようにしてもよい。
一方、R/Bを含む第1の導電路W1によって形成されるサブハーネスを含む第1のワイヤハーネスと、第2の導電路W2のうちの点線よりも図2中の左方に位置する部分によって形成されるサブハーネスを含む第2のワイヤハーネスと、を用意し、それぞれのワイヤハーネスをエンジンルームに配索するようにしてもよい。この場合、ノイズ発生負荷10に接続される第1のワイヤハーネスは、ノイズ発生負荷10からのノイズをバッテリ30に向けて伝搬させるための専用のラインとしても機能する。この構成は、第1の導電路W1が複数のノイズ発生負荷10に接続され、各ノイズ発生負荷10からノイズが発生する場合において、有用である。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路の回路図である。図6は、本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路の等価回路を示す図である。以下、図5及び図6を参照して、本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路の回路構成を説明する。
本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路は、本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路と比して、第4の導電路W4に電源線が含まれる点で異なる。以下では、第2実施形態にて説明した点についての説明を省略する。
第4の導電路W4は、一端がヒューズの出力端子側に位置するバスバーに接続され、他端が第1の導電路W1の他端及び第2の導電路W2の他端に接続される。本発明の第2実施形態に係る車両用電源回路では、第1の導電路W1の他端は、ヒューズの入力端子側に位置するバスバーに直接接続されていたが、本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路では、第1の導電路W1の他端は、電源線を有する第4の導電路W4を介して、ヒューズの出力端子側に位置するバスバーに接続される。
ワイヤハーネスを設計するにあたって、第1の導電路W1の他端をヒューズの入力端子側に位置するバスバーに直接接続することが困難な状況も想定される。このような状況であっても、ノイズ引込負荷20にノイズが引き込まれることを抑制する回路構成を実現するのが本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路である。
本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路において、第4の導電路W4は、第1の導電路W1の他端及び第2の導電路W2の他端との接続点Pが次の条件を満たすように設計される。すなわち、接続点Pからノイズ引込負荷20を視た場合の線路抵抗が、接続点Pからバッテリ30を視た場合の線路抵抗よりも大きくなるように、つまり、(RW2+Z20)>(RB+RF+RW4)となるように設計される。
ノイズ発生負荷10から発生したノイズが本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路を伝搬する様子について、図6を参照して説明する。ここでは、ノイズ発生負荷10から発生し、第2の導電路W2及び第4の導電路W4の接続点Pに向かって第1の導電路W1を伝搬するノイズNW1について注目する。第1の導電路W1を伝搬するノイズNW1は、接続点Pに到達すると、その一部NW2が第2の導電路W2に向かって伝搬し、残りの一部NW4が第4の導電路W4に向かって伝搬する。このとき、第2の導電路W2に向かって伝搬するノイズの一部NW2と第4の導電路W4に向かって伝搬するノイズNW4の残りの一部との比は、接続点Pからバッテリ30を視た場合の線路抵抗と接続点Pからノイズ引込負荷20を視た場合の線路抵抗との比、つまり、NW2:NW4=(RB+RF+RW4):(RW2+Z20)となる。このとき、第4の導電路W4が上述のように設計されていれば、第2の導電路W2に向かって伝搬するノイズNW2、つまり、ノイズ引込負荷20に向かって引き込まれるノイズは、第1の導電路W1を伝搬するノイズNW1の半分未満に抑制することができる。接続点Pからノイズ引込負荷20を視た場合の線路抵抗(RW2+Z20)が接続点Pからバッテリ30を視た場合の線路抵抗(RB+RF+RW4)よりも大きくなればなるほど、第2の導電路W2に向かって伝搬するノイズNW2が抑制されることは言うまでもない。
(RW2+Z20)>(RB+RF+RW4)を満たす位置に接続点Pを配置するにあたって、例えば、第2の導電路W2と第4の導電路W4が単位長さ当たり同程度の抵抗値を有するものである場合、第2の導電路W2を第4の導電路W4よりも長くすることが考えられる。このような簡易な構造により、接続点Pを(RW2+Z20)>(RB+RF+RW4)を満たす位置に配置することができる。
以上、本発明の第3実施形態に係る車両用電源回路は、ノイズ発生負荷10が第1の導電路W1及び第4の導電路W4を介してバッテリ30のヒューズユニット60に接続され、(RW2+Z20)>(RB+RF+RW4)を満たす位置に接続点Pが配置される。これにより、第2の導電路W2に向かって伝搬するノイズNW2、つまり、ノイズ引込負荷20に向かって引き込まれるノイズは、第1の導電路W1を伝搬するノイズNW1の半分未満に抑制することができる。この結果、ノイズ引込負荷20にノイズが引き込まれることを抑制する回路構成を実現することができる。
10 ノイズ発生負荷
20 ノイズ引込負荷
30 バッテリ
40 リレーボックス(R/B)
50 ジャンクションボックス(J/B)
60 ヒューズユニット
70 フィルタ
W1 第1の導電路
W2 第2の導電路
W3 第3の導電路
W4 第4の導電路
RB バッテリの内部抵抗
RF ヒューズユニットの抵抗
RW1 第1の導電路の抵抗
RW2 第2の導電路の抵抗
RW4 第4の導電路の抵抗
Z10 ノイズ発生負荷のインピーダンス
Z20 ノイズ引込負荷のインピーダンス

Claims (7)

  1. 一端がノイズを発生する第1の負荷に接続され、バッテリからの出力電圧を該第1の負荷に給電するための第1の導電路と、
    一端がノイズを引き込む第2の負荷に接続され、前記バッテリからの出力電圧を該第2の負荷に給電するための第2の導電路と、
    一端が前記第1の導電路または前記第2の導電路に接続され、他端がフィルタに接続された第3の導電路と、
    を備えることを特徴とする車両用電源回路。
  2. 前記第1の導電路の一部及び前記第3の導電路の一部、または前記第2の導電路の一部及び前記第3の導電路の一部は、互いに並設される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用電源回路。
  3. 前記第1の導電路は、他端が前記バッテリに接続され、
    前記第2の導電路は、他端が前記バッテリに接続される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用電源回路。
  4. 前記バッテリに一端が接続され、他端が前記第1の導電路の他端及び前記第2の導電路の他端に接続される第4の導電路をさらに備え、
    前記第2の導電路の他端から前記第2の負荷を視た場合の線路抵抗は、前記第4の導電路の他端から前記バッテリを視た場合の線路抵抗よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用電源回路。
  5. 前記第2の導電路は、前記第4の導電路よりも線路長が長い、
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両用電源回路。
  6. 前記第1の導電路は、複数の前記第1の負荷に接続される、
    ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の車両用電源回路。
  7. 前記第2の導電路は、その一部が電源分配器に収容される電源回路の一部を構成する、
    ことを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の車両用電源回路。
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