JP4983242B2 - 車両配線システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されたバッテリの出力電圧を、車両に搭載された複数の負荷へ供給するための車両配線システムに関する。
従来、ヘッドランプやワイパー等の車載電装機器は、単一のECU(Electric Control Unit)によって、集中制御されていた。しかし、単一のECUで車両に搭載された車載電装機器をすべて制御しようとすると、ECUが複雑、かつ大型化するという不都合があった。そこで、車載電装機器毎に機能を限定して小型化したECUを設け、このようなECUを車両内に分散配置するようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図8は、ECUを分散配置するようにした背景技術に係る車両配線システム101を示す概念図である。図8に示す車両100は、ダッシュパネルDでエンジンルームと乗員室とに区画されている。そして、車両100のエンジンルームに、車両配線システム101が配設されている。図8に示す車両配線システム101は、車載用のバッテリ102、配線103、リレーボックス104、配線105,106、ECU107,108、及びヘッドランプ109,110を備えて構成されている。
ECU107,108は、乗員室内に配設されており、バッテリ102の近傍にはバッテリ102の電力を車両内の各負荷に分岐接続するためのリレーボックス104が配設されている。そして、バッテリ102とリレーボックス104とは配線103で接続され、リレーボックス104とECU107とは配線105で接続され、リレーボックス104とECU108とは配線106で接続されている。そうすると、バッテリ102とリレーボックス104とは近傍に配設されているので配線103は短く、リレーボックス104とECU107,108とは位置が離れており、配線設置の都合上、最短距離で接続することが困難な位置関係になっているので、配線105,106は配線103よりかなり長くなっている。
図9は、図8に示す車両配線システム101の電気的構成を示す回路図である。図9に示すように、ECU107は、スイッチング部201と、コンデンサ202,203とを備えている。スイッチング部201は、FET204と、FET204の動作を制御する制御回路205とを備えたいわゆるIPD(Intelligent Power Device)である。また、ECU108は、スイッチング部211と、コンデンサ212,213とを備えている。スイッチング部211は、FET214と、FET214の動作を制御する制御回路215とを備えたいわゆるIPDである。制御回路205,215は、負荷短絡や過熱等の異常を検出する機能を有しており、これらの異常を検出した場合にFET204,214をオフさせる自己保護動作を行うようになっている。
また、バッテリ102は、配線103、リレーボックス104、及び配線105を介してスイッチング部201の電源端子206に接続されている。また、スイッチング部201のグラウンド端子207は、グラウンドに接続されている。さらに、電源端子206は、サージ吸収用のコンデンサ202,203を介してグラウンドに接続されている。
また、バッテリ102は、配線103、リレーボックス104、及び配線106を介してスイッチング部211の電源端子216に接続されている。また、スイッチング部211のグラウンド端子217は、グラウンドに接続されている。さらに、電源端子216は、サージ吸収用のコンデンサ212,213を介してグラウンドに接続されている。
ヘッドランプ109,110は、例えば車両の左右のヘッドランプであり、信号入力端子208,218に接続されたスイッチ111がオンすると、制御回路205,215によって、FET204,214がオンされ、電源端子206,216に印加されたバッテリ102の出力電圧が、出力端子209,219からヘッドランプ109,110へと供給されることにより、左右のヘッドランプが点灯するようになっている。
このように構成された車両配線システム101では、配線105,106が長くなるために配線105,106のインダクタンスL105,L106を無視することができず、スイッチング部201,211が両方ともオンしている状態の等価回路は図10のようになる。
このように構成された車両配線システム101において、例えばスイッチング部201,211が両方ともオンしている状態でヘッドランプ109が短絡故障を生じると、スイッチング部201の制御回路205によって負荷短絡が検出されて、FET204がオフされる。そうすると、インダクタンスL105とコンデンサ202とからなるLC直列共振回路の共振が生じてスイッチング部201の電源電圧VBが変動し、サージノイズが生じる。
図11は、上述のようにFET204がオフした場合にヘッドランプ109に印加される負荷電圧VLと、スイッチング部201の電源電圧VBとの変化を示すグラフである。図11に示すように、FET204がオフすると、電源電圧VBが振動し、特に電源電圧VBがスイッチング部207の最低動作電圧を下回ると、スイッチング部207が誤動作してしまうという不都合があった。
そこで、コンデンサ202,203、及びコンデンサ212,213と直列に、それぞれ抵抗を接続することにより、LC直列共振回路のQを低下させることで、電源電圧VBの振動を低減するようにした技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6−112939号公報 特開2001−314096号公報
しかしながら、コンデンサ202,203、及びコンデンサ212,213は、スイッチング部201,211を静電気やサージ電圧等から保護する目的で設けられているところ、コンデンサ202,203、及びコンデンサ212,213と直列に、それぞれ抵抗を接続すると、抵抗によってコンデンサ202,203、及びコンデンサ212,213へ流れる電流が制限されるため、静電気やサージ電圧等からの保護効果が低下してしまうという、不都合があった。また、抵抗を追加する必要があるため、コストの増大を招くと共に、抵抗の実装スペースのためにECUが大型化してしまうという不都合があった。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、共振を抑制するための部品を付加することなく、サージ電圧を低減することができる車両配線システムを提供することを目的とする。
本発明に係る車両配線システムは、車両のエンジンルーム内に配設されるバッテリと、前記バッテリから供給される電圧によって駆動される第1及び第2負荷と、前記バッテリに一端が接続された第1配線と、前記第1配線を第2及び第3配線に分岐させる分岐部と、車両の乗員室内に配設され、前記バッテリから前記第1配線及び前記第2配線を介して供給される電圧を受電する第1電源端子とグラウンドに接続される第1グラウンド端子とを備えると共に、前記第1電源端子により受電された電圧の前記第1負荷への供給をオンオフする第1スイッチング部と、前記第1電源端子と前記第1グラウンド端子との間に接続された第1コンデンサと、車両の乗員室内に配設され、前記バッテリから前記第1配線及び前記第3配線を介して供給される電圧を受電する第2電源端子とグラウンドに接続される第2グラウンド端子とを備えると共に、前記第2電源端子により受電された電圧の前記第2負荷への供給をオンオフする第2スイッチング部と、前記第2電源端子と前記第2グラウンド端子との間に接続された第2コンデンサとを備え、前記分岐部は、前記乗員室内における前記第1及び第2スイッチング部の近傍に設定された分岐配線領域内に設けられている。
この構成によれば、第1配線を第2及び第3配線に分岐させる分岐部は、第1及び第2スイッチング部の近傍に設定された分岐配線領域内に設けられるので、第2及び第3配線を短縮することが容易となる結果、第2及び第3配線のインピーダンスを低減することが容易となる。そして、第2及び第3配線のインピーダンスが低減されていると、第1及び第2スイッチング部がオンしている状態で第1及び第2スイッチング部のうちいずれか一方がオフした場合、第1及び第2コンデンサと第1配線のインダクタンスとによる共振で生じるサージ電流が、インピーダンスが低減された第2、第3配線、及び他方のスイッチング部を介して負荷へ流されることにより、サージ電流が低減されるので、共振を抑制するための部品を付加することなく、サージ電圧を低減することができる。
また、前記バッテリは、車両のエンジンルーム内に配設され、前記第1及び第2スイッチング部は、車両の乗員室内に配設され、前記分岐配線領域は、前記乗員室内に設けられているので、エンジンルーム内のバッテリから乗員室内の分岐配線領域まで、第1配線によってバッテリの供給電圧が導かれる。そして、分岐配線領域において分岐部で、第1配線から分岐した第2及び第3配線が、第1及び第2スイッチング部にそれぞれ接続されるので、エンジンルームから乗員室までの距離の長い部分が第1配線によって配線される結果、第2及び第3配線を短くすることが容易となる。
また、第1及び第2スイッチング部のオンオフ指示を受け付ける受付部をさらに備え、前記分岐配線領域は、前記乗員室内におけるインスツルメントパネル、及びインスツルメントパネルの下部のうち、少なくとも一方に設定され、前記受付部は前記インスツルメントパネルの近傍に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、インスツルメントパネル、及びインスツルメントパネルの下部のうち、少なくとも一方に分岐部が設けられ、この分岐部の近傍に第1及び第2スイッチング部が設けられる。そして、第1及び第2スイッチング部のオンオフ指示を受け付ける受付部が、インスツルメントパネルの近傍に設けられ、インスツルメントパネル、及びインスツルメントパネルの下部のうち少なくとも一方に分岐部が設けられ、この分岐部の近傍に第1及び第2スイッチング部が設けられていると、受付部から第1及び第2スイッチング部への配線が容易となる。
また、前記第1スイッチング部は、前記第1負荷の駆動を制御する電子制御ユニット内に配設されており、前記分岐配線領域は、前記電子制御ユニットの筐体内に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、電子制御ユニットの筐体内で、第2配線によって、分岐部と第1電源端子とが接続されるので、第2配線を短くすることが容易となる。
このような構成の車両配線システムは、第1配線を第2及び第3配線に分岐させる分岐部は、第1及び第2スイッチング部の近傍に設定された分岐配線領域内に設けられるので、第2及び第3配線を短縮することが容易となる結果、第2及び第3配線のインピーダンスを低減することが容易となる。そして、第2及び第3配線のインピーダンスが低減されていると、第1及び第2スイッチング部がオンしている状態で第1及び第2スイッチング部のうちいずれか一方がオフした場合、第1及び第2コンデンサと第1配線のインダクタンスとによる共振で生じるサージ電流が、インピーダンスが低減された第2、第3配線、及び他方のスイッチング部を介して負荷へ流されることにより、サージ電流が低減されるので、共振を抑制するための部品を付加することなく、サージ電圧を低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両配線システム1の構成の一例を示す説明図である。図1に示す車両配線システム1は、車載用のバッテリ2、配線3(第1配線)、リレーボックス4、配線21(第1配線)、ヒューズボックス20(分岐部)、配線5(第2配線)、配線6(第3配線)、ECU(電子制御ユニット)7、ECU8、ヘッドランプ9(第1負荷)、及びヘッドランプ10(第2負荷)を備えて構成されている。
また、車両配線システム1は、車両の車体Bの内部に配設されており、車体Bは、ダッシュパネルDでエンジンルームと乗員室とに区画されている。そして、車体Bのエンジンルームに、バッテリ2、リレーボックス4、及びヘッドランプ9,10が配設されており、車体Bの乗員室におけるインスツルメントパネルPの内部にヒューズボックス20、配線5,6、及びECU7,8が配設されている。この場合、インスツルメントパネルPの内部に分岐配線領域が設定されている。なお、分岐配線領域は、インスツルメントパネルPの内部に設定される例に限られず、例えばインスツルメントパネルPの下部領域や、乗員室内における任意に設定された領域において任意に設定された領域に設定されていてもよい。
ヒューズボックス20と、ECU7,8とは、分岐配線領域として設定されたインスツルメントパネルPの内部で極力近接して配設されており、配線5によってヒューズボックス20とECU7とが接続され、配線6によってヒューズボックス20とECU8とが接続されている。
図2は、図1に示す車両配線システム1の電気的構成を示す回路図である。図2に示すように、ECU7は、破線で示す筐体内に、スイッチング部71(第1スイッチング部)と、コンデンサ72,73(第1コンデンサ)とを備えている。スイッチング部71は、FET74と、FET74の動作を制御する制御回路75とを備えたいわゆるIPDである。また、ECU8は、破線で示す筐体内に、スイッチング部81(第2スイッチング部)と、コンデンサ82,83(第2コンデンサ)とを備えている。スイッチング部81は、FET84と、FET84の動作を制御する制御回路85とを備えたいわゆるIPDである。制御回路75,85は、負荷短絡や加熱等の異常を検出する機能を有しており、これらの異常を検出した場合にFET74,84をオフさせる自己保護動作を行うようになっている。スイッチング部71,81としては、例えば米国infineon社製のITS428L2等のIPDを用いることができる。
ヒューズボックス20は、ヒューズ201、ヒューズ202を備えている。配線3の一端はバッテリ2の正極に接続され、配線3の他端はリレーボックス4で分岐され、配線21を介してヒューズボックス20のヒューズ201,202の一端に接続されている。そして、ヒューズ201の他端が配線5を介してスイッチング部71の電源端子76に接続され、ヒューズ202の他端が配線6を介してスイッチング部81の電源端子86に接続されている。また、配線5は、ヒューズボックス20とECU7とを結ぶ略最短の長さに設定されており、配線6は、ヒューズボックス20とECU8とを結ぶ略最短の長さに設定されている結果、配線5,6は極力短くなるようにされている。
スイッチング部71,81のグラウンド端子77,87は、グラウンドに接続されている。さらに、電源端子76は、サージ吸収用のコンデンサ72,73を介してグラウンドに接続され、電源端子86は、サージ吸収用のコンデンサ82,83を介してグラウンドに接続されている。
ヘッドランプ9,10は、例えば車両の左右のヘッドランプであり、信号入力端子78,88に接続されたスイッチ11(受付部)がオンすると、制御回路75,85によって、FET74,84がオンされ、電源端子76,86に印加されたバッテリ2の出力電圧が、出力端子79,89からヘッドランプ9,10へと供給されることにより、左右のヘッドランプが点灯するようになっている。スイッチ11は、例えばインスツルメントパネルPやハンドルの側部に設けられているので、ECU7,8をインスツルメントパネルPの内部に配設することで、図8に示す車両配線システム101のようにECUをエンジンルームに配設する場合よりもECU7,8とスイッチ11との配線を容易にすることができる。
このように構成された車両配線システム1は、配線5,6が短いために配線5,6のインダクタンスを無視することができる一方、配線21が長くなるために配線3のインダクタンスLが無視できなくなる。そうすると、車両配線システム1のスイッチング部71,81が両方ともオンしている状態の等価回路は図3のようになる。
このように構成された車両配線システム1において、例えばスイッチング部71,81が両方ともオンしている状態でヘッドランプ9が短絡故障を生じると、スイッチング部71の制御回路75によって負荷短絡が検出されて、FET74がオフされる。そうすると、インダクタンスLとコンデンサ72,73とからなるLC直列共振回路で共振が生じるが、スイッチング部71の電源端子76は、配線5,6、及びヘッドランプ10を介してグラウンドに接続されており、配線5,6は極力短くされてインピーダンスが低減されているので、共振により生じたサージ電流Iが配線5,6、及びヘッドランプ10を介してグラウンドへ流れる結果、図4に示すように、図11に示す背景技術の場合よりもスイッチング部71の信号入力端子78や配線5,6に生じるサージ電圧を抑制することができる。
この場合、共振によるサージ電圧が生じるのは、必ずしも制御回路75によって負荷短絡が検出されて制御回路75の保護動作によりFET74がオフされる場合に限られず、スイッチ11がオフされる等、ユーザの操作指示に応じてFET74がオフされる場合にもサージ電圧が生じるおそれがある。しかしながら、スイッチング部71,81のようなIPDの中には、通常のオンオフ動作よりも、保護動作によるFET74のオフ動作を急峻に行うようにされているものがあり、このようなIPDをスイッチング部71,81として用いた場合には、保護動作を行う際は、通常動作時よりもFET74が急峻にオフされるために、サージ電圧が増大するおそれがある。
このように、通常のオンオフ動作よりも、保護動作を急峻に行うようにされたIPDをスイッチング部71,81として用いた場合であっても、図1に示す車両配線システム1によれば、サージ電圧を抑制することができる。
なお、図5に示す車両配線システム1aのように、ECU7aの筐体内に例えば接続端子50を備え、接続端子50によって配線21,5,6が接続される構成としてもよい。この場合、接続端子50が分岐部の一例に相当している。また、ECU7aの筐体内に分岐配線領域が設定されている。また、接続端子50と配線5,6とは、ヒューズ51,52を介して接続される構成であってもよい。車両配線システム1aの等価回路図も、車両配線システム1と同様、図3で示されるので、図11に示す背景技術の場合よりもスイッチング部71の信号入力端子78や配線5,6に生じるサージ電圧を抑制することができる。
この場合、配線5,6は、極力短いことが望ましい。図6、図7は、上述のように構成された車両配線システム1aにおいて、配線5,6の長さの合計が配線3の略2/3の長さである場合に電源端子76に印加されるサージ電圧を示す波形図である。図6は、FET74がオフした場合におけるサージ電圧と、ヘッドランプ9に印加される負荷電圧とを示し、図7は、FET84がオフした場合におけるサージ電圧と、ヘッドランプ10に印加される負荷電圧とを示している。
図6、図7に示すように、車両配線システム1aにおいて、FET74がオフした場合、及びFET84がオフした場合のいずれであっても電源端子76に印加される電源電圧がスイッチング部71の最低動作電圧を下回ることがないので、FET74のスイッチング時に生じるサージ電圧によりスイッチング部71が誤動作するおそれを低減することができる。
なお、スイッチング部71,81によって駆動される負荷は、ヘッドランプに限らないが、上述したようにサージ電圧の低減効果を得るためには、FET74,84のうちいずれか一方のFETがオフしてサージが発生した際に、他方のFETがオンしている必要がある。従って、スイッチング部71,81によって駆動される負荷は、例えば左側ヘッドライトと右側ヘッドライト、左側テールランプと右側テールランプ、あるいは左側ストップランプと右側ストップランプのように、スイッチング部71,81の各負荷が、同時にオンオフされるようになっていることが望ましい。
また、分岐部に接続されるスイッチング部は、複数であればよく、スイッチング部71,81の二つに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る車両配線システムの構成の一例を示す説明図である。 図1に示す車両配線システムの電気的構成を示す回路図である。 図2に示す車両配線システムの等価回路図である。 図3に示す車両配線システムにおけるサージ電圧の一例を示す説明図である。 図2に示す車両配線システムの変形例を示す回路図である。 図5に示す車両配線システムにおけるサージ電圧の一例を示す説明図である。 図5に示す車両配線システムにおけるサージ電圧の一例を示す説明図である。 背景技術に係る車両配線システムを示す概念図である。 図8に示す車両配線システムの回路図である。 図9に示す車両配線システムの等価回路図である。 図10に示す車両配線システムにおけるサージ電圧の一例を示す説明図である。
1,1a 車両配線システム
2 バッテリ
3,5,6 配線
4 リレーボックス
9,10 ヘッドランプ
11 スイッチ
20 ヒューズボックス
41,42,51 ヒューズ
50 接続端子
71,81 スイッチング部
72,73,82,83 コンデンサ
74,84 FET
75,85 制御回路
76,86 電源端子
77,87 グラウンド端子
78,88 信号入力端子
79,89 出力端子
P インスツルメントパネル

Claims (4)

  1. 両のエンジンルーム内に配設されるバッテリと、
    前記バッテリから供給される電圧によって駆動される第1及び第2負荷と、
    前記バッテリに一端が接続された第1配線と、
    前記第1配線を第2及び第3配線に分岐させる分岐部と、
    車両の乗員室内に配設され、前記バッテリから前記第1配線及び前記第2配線を介して供給される電圧を受電する第1電源端子とグラウンドに接続される第1グラウンド端子とを備えると共に、前記第1電源端子により受電された電圧の前記第1負荷への供給をオンオフする第1スイッチング部と、
    前記第1電源端子と前記第1グラウンド端子との間に接続された第1コンデンサと、
    車両の乗員室内に配設され、前記バッテリから前記第1配線及び前記第3配線を介して供給される電圧を受電する第2電源端子とグラウンドに接続される第2グラウンド端子とを備えると共に、前記第2電源端子により受電された電圧の前記第2負荷への供給をオンオフする第2スイッチング部と、
    前記第2電源端子と前記第2グラウンド端子との間に接続された第2コンデンサとを備え、
    前記分岐部は、前記乗員室内における前記第1及び第2スイッチング部の近傍に設定された分岐配線領域内に設けられていること
    を特徴とする車両配線システム。
  2. 第1及び第2スイッチング部のオンオフ指示を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記分岐配線領域は、前記乗員室内におけるインスツルメントパネル、及びインスツルメントパネルの下部のうち、少なくとも一方に設定され、
    前記受付部は前記インスツルメントパネルの近傍に配設されていること
    を特徴とする請求項記載の車両配線システム。
  3. 前記第1スイッチング部は、前記第1負荷の駆動を制御する電子制御ユニット内に配設されており、
    前記分岐配線領域は、前記電子制御ユニットの筐体内に設けられていること
    を特徴とする請求項1または2記載の車両配線システム。
  4. 車両のエンジンルーム内に配設されるバッテリと、乗員室内に分散配置され、前記バッテリから電源供給される複数のECUとを備えて構成される車両配線システムにおいて、
    前記バッテリとECUとの間において、前記乗員室内にヒューズボックスを設け、そのヒューズボックスで分岐して前記乗員室内の各ECUへ電源供給することで、前記バッテリから各ECUまでの配線のインダクタンスを主にバッテリからヒューズボックスの間で持たせ、前記ヒューズボックスから各ECUまでの配線のインダクタンスを相対的に小さくすることで、前記ECU内のスイッチング素子と並列に設けられるサージ吸収用のコンデンサと前記配線のインダクタンスとによる共振を抑えることを特徴とする車両配線システム。
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