JP2003212065A - 電力供給装置及びジョイントコネクタ - Google Patents

電力供給装置及びジョイントコネクタ

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JP2003212065A
JP2003212065A JP2002016024A JP2002016024A JP2003212065A JP 2003212065 A JP2003212065 A JP 2003212065A JP 2002016024 A JP2002016024 A JP 2002016024A JP 2002016024 A JP2002016024 A JP 2002016024A JP 2003212065 A JP2003212065 A JP 2003212065A
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Mitsuhisa Itou
備久 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト高となることがなく、他の負荷が発生
したノイズが電力線を通して各ECUに伝送されること
がない電力供給装置を提供する。 【解決手段】 本発明の電力供給装置20では、車両に
搭載された電源と接続されると共にドアロック用のモー
タ21、パワーウインド用のモータ22、マスタスイッ
チ23へ電源を分配するジョイントコネクタ28内の分
岐回路27の電源端子部45と機器端子部46との間に
車両の電源側からのノイズを除去するインダクタ47か
らなるノイズ除去手段33を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ等の車載電
装機器に供給する電力と共に、車載電装機器を制御する
制御信号を重畳して伝送する電力供給装置及び、この電
力供給供給装置に用いられて電力を分配するジョイント
コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図7には、車両用の電力供給装置1を示
す。同図において、車両に搭載されている電気接続箱
(ジャンクションボックス以下「J/B」という)2に
は、ヒューズボックス3が配設されており、このヒュー
ズボックス3内のヒューズ4は電力線5を介してバッテ
リ6と接続されている。また、ヒューズ4からは、電力
線7を介してマスタスイッチ8に電源が供給されてい
る。さらに、J/B2には、ボディECU9が配設され
ており、電力線7から分岐している電力線10によって
電力が供給されている。このボディECU9は、車両の
ドアロックを駆動するためのモータ11と接続されて、
このモータ11の駆動を制御する。また、電力線7から
分岐した電力線12を介してドアECU13が接続され
ている。このドアECU13は、車両のパワーウインド
ウを駆動するためのモータ14と接続されて、このモー
タ14の駆動を制御する。さらに、マスタスイッチ8か
らは、ドアECU13とボディECU9へ制御信号を伝
達するための信号線15が設けられている。
【0003】また、ヒューズボックス3内には、ヒュー
ズ16設けられており、電力線5から分岐して接続され
ると共に電力線17を介してシートスイッチ18と接続
されている。このシートスイッチ18には、モータ1
0、20がそれぞれ接続されている。
【0004】そして、上記車両用電力供給装置1では、
電力線5、7、10、12を通してバッテリ6からの電
力がボディECU9、モータ11、ドアECU13、モ
ータ14に供給され、信号線15を通してマスタスイッ
チ8からの制御信号がボディECU9、ドアECU13
に送られて、モータ11、14の駆動が制御されるよう
になっている。また、電力線17を通してシートスイッ
チ18、モータ19a、モータ19bに電力が供給され
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記電力供
給装置1では、電力を供給するための電力線5、7、1
0、12以外に、ドアECU13やボディECU9への
マスタスイッチ8からの信号線15が必要となるため、
電線の本数が多く、これらの電線を配索する手間も掛か
るという問題を有している。
【0006】これを解決するために、電力線に制御信号
を重畳させて、マスタスイッチからドアECUやボディ
ECUへ電力を供給すると共に、制御信号を伝送する電
力線搬送波通信方式(PLC:Power Line Communicati
on )が用いられた電力供給装置が提案されている。こ
の電力供給装置では、信号線が不要で、信号線を配索す
る必要もない。
【0007】しかしながら、電力線に制御信号を重畳さ
せる電力供給装置では、シートスイッチ18やモータ1
9、20等の他の負荷が発生したノイズが、電力線1
7、ヒューズ16を通して電力線7に入り、ドアECU
やボディECUにこのノイズが伝送されて、ドアECU
やボディECUが誤作動を起こすおそれがある。このた
め、上記負荷の直前にノイズフィルタをそれぞれ設けた
り、他のノイズ除去手段を講じる必要がある。ところ
が、負荷の直前にノイズフィルタをそれぞれ設けた場合
には、車載された電装負荷の全てに設けることになるの
でコスト高となる。
【0008】そこで、本発明は、コスト高となることが
なく、他の負荷が発生したノイズが電力線を通して各E
CUに伝送されることがない電力供給装置の提供を目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、車両に搭載された複数の車載電
装機器と、これらの車載電装機器をそれぞれ制御する複
数の機器制御装置と、車両に搭載された電源と接続され
ると共に前記車載電装機器へ電源を分配する分岐回路を
内蔵したジョイントコネクタと、前記ジョイントコネク
タによって分配された電源と前記複数の機器制御装置と
をそれぞれ接続する電力線と、前記ジョイントコネクタ
と前記複数の機器制御装置との間にそれぞれ設けられて
前記電力線に機器制御装置から出力される制御信号を重
畳させて他の機器制御装置へ送信すると共に、前記電力
線に重畳された制御信号を取り出して復調し前記機器制
御装置へ送信する電源多重インタフェースとを備え、前
記分岐回路内で車両の電源に接続された回路と分岐され
た回路との間に、車両の電源側からのノイズを除去する
ノイズ除去手段を設けたことを特徴としている。
【0010】この電力供給装置では、ジョイントコネク
タ内の分岐回路に設けたノイズ除去手段によって、他の
車載電装機器が発生し電源を通してジョイントコネクタ
の車両の電源と接続された回路に伝送されたノイズが除
去され、分岐回路にノイズが伝送されることがない。従
って、分岐回路に接続された電力線を通してノイズが機
器制御装置に伝わることがないので、機器制御装置に誤
作動が発生することがない。また、ジョイントコネクタ
内の分岐回路にノイズ除去手段を設けたことで、他の車
載電送機器の直前にノイズフィルタをそれぞれ設けるの
に較べて、コスト高となることがない。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の電力供
給装置であって、前記分岐回路が、車両の電源と接続さ
れる電源端子部と、前記車載電装機器側からの電力線が
接続される機器端子部とを備えたブスバーからなり、前
記ノイズ除去手段が前記電源端子部と前記機器端子部と
の間に設けたインダクタであることを特徴としている。
【0012】この電力供給装置では、他の車載電装機器
が発生し電源端子部まで伝送されたノイズは、ジョイン
トコネクタ内のインダクタによって除去され機器端子部
への伝送が防止される。この結果、機器端子部に接続さ
れている機器制御装置にノイズが伝送されないので、ノ
イズによる機器制御装置の誤動作を防止することができ
る。また、ノイズ除去手段をジョイントコネクタ内の分
岐回路に設けたインダクタとしたことで、ノイズ除去の
ためにコスト高となることがない。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の電力供給装置であって、前記電源多重インタフ
ェースが、前記電力線に重畳されている制御信号を取り
出して復調すると共に、前記機器制御装置からの制御信
号を前記電力線に重畳させる変復調部と、この変復調部
によって取り出されて復調された制御信号を前記機器制
御装置へ送信すると共に、機器制御装置からの信号を変
復調部へ送信する制御部と、前記変復調部と前記制御部
に電力を供給する電源部とからなることを特徴としてい
る。
【0014】この電力供給装置では、電力線に重畳され
ている制御信号は変複調部によって取り出されて復調さ
れ制御部へ出力される。制御部では、この制御信号を機
器制御装置へ送信する。機器制御装置では、この信号に
基づいて車載電装機器を制御する。この場合、電源多重
インタフェースに入力される電力線には、他の車載電装
機器が発生したノイズがジョイントコネクタ内のノイズ
除去手段によって除去されるので、ノイズが変復調部、
制御部に入ることがなく、結果として機器制御装置にノ
イズが入ることがない。
【0015】請求項4の発明は、車両に搭載された複数
の電装機器をそれぞれ制御する複数の機器制御装置へ車
両の電源を分岐回路で分岐した分岐電源を接続するジョ
イントコネクタであって、前記分岐回路内で前記車両の
電源が接続される回路と分岐された回路との間に、車両
の電源側からのノイズを除去するノイズ除去手段を設け
たことを特徴としている。
【0016】このジョイントコネクタでは、分岐回路の
電源側の回路と分岐された回路との間のノイズ除去手段
によって電源側のノイズ、すなわち他の車載電装機器が
発生たノイズが除去され、分岐回路にノイズが伝わるこ
とがない。
【0017】請求項5の発明は、請求項4記載のジョイ
ントコネクタであって、前記分岐回路が、車両の電源と
接続される電源端子部と、前記機器制御装置からの電力
線が接続される機器端子部とを備えたブスバーからな
り、前記ノイズ除去手段が前記電源端子部と前記機器端
子部との間に設けられたインダクタであることを特徴と
している。
【0018】このジョイントコネクタでは、電源端子部
と機器端子部との間に設けたインダクタにより、電源側
のノイズが、電源端子部から機器端子部へ伝わることが
なく、機器端子部を通して制御機器制御装置へ伝わるこ
とがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電力供給装置
の実施形態について説明する。図1は実施形態の電力供
給装置20を示すブロック図、図2は電力供給装置20
に適用されたジョイントコネクタ28と電力線との接続
を示すブロック図、図3はジョイントコネクタ28内の
分岐回路27を構成するブスバー44を示す平面図、図
4は電力供給装置20に適用された電源多重インタフェ
ース32の構成を示すブロック図である。
【0020】図1に示すように、本実施形態の電力供給
装置20は、車両に搭載された複数の車載電装機器とし
てのドアロック用のモータ21、パワーウインドウ用の
モータ22、マスタスイッチ23と、これらのモータ2
1、モータ22、マスタスイッチ23をそれぞれ制御す
るボディーECU24、ドアECU25、マスタスイッ
チECU26と、モータ21、22、マスタスイッチ2
3へ電源を分配する分岐回路27を内蔵したジョイント
コネクタ28とを備えている。
【0021】また、電力供給装置20は、ジョイントコ
ネクタ28によって分配された電源とモータ21、2
2、マスタスイッチ23とをそれぞれ接続する電力線2
9、30、31と、ジョイントコネクタ28とボディE
CU24、ドアECU25、マスタスイッチECU26
との間にそれぞれ設けられて電力線29、30、31に
ボディECU24、ドアECU25、マスタスイッチE
CU26から出力される制御信号を重畳させて他のEC
Uへ送信すると共に、電力線29、30、31に重畳さ
れた制御信号を取り出して復調し各ECUへ送信する電
源多重インタフェース32、32、32とを備えてい
る。
【0022】また、本実施形態の電力供給装置20は、
分岐回路27内で車両の電源に接続された回路と分岐さ
れた回路との間に、車両の電源側からのノイズを除去す
るノイズ除去手段33が分岐回路27に設けられてい
る。
【0023】そして、ボディECU24の電源多重イン
タフェース32は電気接続箱(以下「J/B」という)
34内に設けられている。J/B34内には、バッテリ
35からの電力線36がヒューズボックス37内のヒュ
ーズ39に接続され、ヒューズ39から電力線39を介
してジョイントコネクタ28内に+B電源として接続さ
れている。また、電力線36はヒューズボックス37内
のヒューズ70に接続され、ヒューズ70から電力線7
1を介してシートスイッチ(他の車載電送機器)73に
接続されている。シートスイッチ73には、モータ(他
の車載電送機器)74、75がそれぞれ接続されてい
る。なお、図1において、40a、40b、40c、4
0d、40eはグランド線を示す。
【0024】図2に示すように、ジョイントコネクタ2
8は、本体48にコネクタ嵌合凹部42が形成され、こ
の嵌合凹部42には、雄コネクタ43が嵌合する。雄コ
ネクタ43は、ボディECU24と接続されている電源
多重インタフェース32からの電力線29、ドアECU
25と接続されている電源多重インタフェース32から
の電力線30、マスタスイッチECU26と接続されて
いる電源多重インタフェース32からの電力線31の各
端末に接続された端子金具(不図示)が収容されてい
る。これらの電力線39、29、30、31は雄コネク
タ43を介して、ジョイントコネクタ28内の分岐回路
27と接続されている。
【0025】図3に示すように、分岐回路27は、2本
のブスバー44(44a、44b)で形成され、ブスバ
ー44aには、車両の電源(バッテリ35)と接続され
る電源端子部45と、複数の機器端子部46とが設けら
れている。これらの電源端子部45と機器端子部46と
の間には、上記ノイズ除去手段33としてのインダクタ
47が設けられている。また、ブスバー44bには、各
グランド線40,a、40b、40c、40dがそれぞ
れ接続される複数のGND端子部48が設けられてい
る。そして、電源端子部45に接続されている+B電源
が、機器端子部46a、46b、46cに分岐されて、
電力線29、30、31を通して、ボディECU24、
ドアECU25、マスタスイッチECU26に接続され
ている各電源多重インタフェース32に電力が供給され
る。
【0026】図4に示すように、電源多重インタフェー
ス32は、電力線29、30、31に重畳されている制
御信号を取り出して復調すると共に、各ECU24、2
5、26からの制御信号を電力線29、30、31に重
畳させる変復調部49と、この変復調部49によって取
り出されて復調された制御信号を各ECU24、25、
26へ送信すると共に、各ECU24、25、16から
の信号を変復調部49へ送信する制御部50と、変復調
部49と制御部50に電力を供給する電源部51とで構
成されている。
【0027】上記構成の電力供給装置20では、バッテ
リ35から電力線36、ヒューズ38を通って電力線3
9を介してジョイントコネクタ28の電源端子部45に
伝達される電力は、分岐回路27に分岐されて電力線2
9によりボディECU24に接続された電源多重インタ
フェース32に供給され、電力線30によりドアECU
25に接続された電源多重インタフェース32に供給さ
れ、電力線31によりマスタスイッチECU26に接続
された電源多重インタフェース32に供給される。各電
源多重インタフェース32に供給された電力は、各EC
U24、25、26に供給され、ECU24、25、2
6を駆動する駆動電力となる。
【0028】また、マスタスイッチ23から出力された
モータ21又はモータ22を制御する制御信号は、マス
タスイッチECU26に接続された電源多重インタフェ
ース32の制御部50に入力される。制御部50は、こ
の信号を変復調部49に出力し、変復調部49により電
力線31に重畳する。電力線31に重畳された制御信号
は、ジョイントコネクタ28の機器端子部46を介し
て、電力線29に伝達される。電力線29に重畳された
制御信号は、ボディECU24に接続された電源多重イ
ンタフェース32の変復調部49で取り出されて復調さ
れ、制御部50が復調された信号をボディECU24へ
伝送する。ボディECU24は、この制御信号に基づい
てドアロック用モータ21を駆動する。この場合、マス
タスイッチECU26側の電源多重インタフェース32
から出力された制御信号は、電力線30にも伝達され、
ドアECU25に接続された電源多重インタフェース3
2にも伝達されるが、制御信号の種類を電源多重インタ
フェース32の制御部50が判定することで、ドアEC
U25への制御信号なのかボディECU24への制御信
号なのか判断する。
【0029】本実施形態の電力供給装置20によれば、
電力線39が接続された電源端子部45と機器端子部4
6との間にインダクタ47を設けたことにより、電源端
子部45に伝わった電源側の機器のノイズ、すなわち電
源端子部45より上流側にあるシートスイッチ73、モ
ータ74、75が発生し、電力線71、ヒューズ70を
通って電力線39を通って電源端子部45に伝わってき
たノイズがインダクタ47により除去される。これによ
り、機器端子部46側に電源端子部45より上流側の機
器のノイズが伝送されることがないので、下流側の機
器、すなわち、ボディECU24、ドアECU25は上
流側の機器、モータ21、22の影響を受けることがな
い。
【0030】また、本実施形態によれば、ジョイントコ
ネクタ28の分岐回路内にノイズ除去手段を設けたの
で、車載電装機器にそれぞれノイズフィルタを設けるの
に較べてコスト高となることがない。
【0031】さらに、このような電力線多重通信を実現
させるためにはジョイントコネクタの交換のみで対応が
可能となるため、比較的安価でシステムを提供すること
ができる。
【0032】次に、ジョイントコネクタの他の形態につ
いて説明する。図5に示すジョイントコネクタ58は、
雄コネクタ52に、電力線29、30、31の端末の端
子金具(不図示)が収容されて、嵌合凹部53に嵌合さ
せ、電力線39の端末は別の雄コネクタ54に接続され
て、ジョイントコネクタ58の他の嵌合凹部55に嵌合
されている。また、ジョイントコネクタ58内には、図
3に示す分岐回路が27が内蔵されている。
【0033】図6に示すジョイントコネクタ68は、各
電力線29、30、31の端末にそれぞれ雄コネクタ5
6、57、59が接続され、これらの雄コネクタ56、
57、59がジョイントコネクタ68の嵌合凹部60内
にそれぞれ嵌合される構成となっている。また、電力線
39の端末は別の雄コネクタ61に接続されてジョイン
トコネクタ68の別の嵌合凹部62に嵌合されている。
また、ジョイントコネクタ68の内部には、図3に示す
分岐回路27が内蔵されている。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ジョイントコネクタ内の分岐回路に設けたノイズ
除去手段によって、車載された他の電装機器が発生しジ
ョイントコネクタの車両の電源と接続された回路に伝送
されたノイズが除去され、分岐回路にノイズが伝送され
ることがない。従って、分岐回路に接続された電力線を
通してノイズが機器制御装置に伝わることがないので、
機器制御装置に誤作動が発生することがない。また、ジ
ョイントコネクタ内の分岐回路にノイズ除去手段を設け
たことにより、コスト高となることがない。
【0035】請求項2の発明によれば、車載電装機器が
発生し電源端子部まで伝送されたノイズは、ジョイント
コネクタ内のインダクタによって除去され機器端子部へ
の伝送が防止される。この結果、機器端子部に接続され
ている機器制御装置にノイズが伝送されないので、ノイ
ズによる機器制御装置の誤動作を防止することができ
る。また、ノイズ除去手段をジョイントコネクタ内の分
岐回路に設けたインダクタとしたことで、ノイズ除去の
ためにコスト高となることがない。
【0036】請求項3の発明によれば、電力線に重畳さ
れている制御信号は変複調部によって取り出されて復調
され制御部へ出力される。制御部では、この制御信号を
機器制御装置へ送信する。機器制御装置では、この信号
に基づいて車載電装機器を制御する。この場合、電源多
重インタフェースに入力される電力線には、車載電装機
器が発生したノイズがジョイントコネクタ内のノイズ除
去手段によって除去されているので、ノイズが変復調
部、制御部に入ることがなく、結果として機器制御装置
にノイズが入ることがない。
【0037】請求項4の発明によれば、分岐回路の電源
側の回路と分岐された回路との間のノイズ除去手段によ
って電源側のノイズが除去され、分岐回路にノイズが伝
わることがない。
【0038】請求項5の発明によれば、電源端子部と機
器端子部との間に設けたインダクタにより、電源側のノ
イズが、電源端子部から機器端子部へ伝わることがな
く、機器端子部を通して制御機器制御装置へ伝わること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電力供給装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】実施形態の電力供給装置に適用されたジョイン
トコネクタを示すブロック図である。
【図3】ジョイントコネクタ内の分岐回路を示す平面図
である。
【図4】電力供給装置に適用された電源多重インタフェ
ースの構成を示すブロック図である。
【図5】ジョイントコネクタの他の形態を示すブロック
図である。
【図6】ジョイントコネクタの他の形態を示すブロック
図である。
【図7】従来の電力供給装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
20 電力供給装置 21 ドアロック用のモータ(車載電装機器) 22 パワーウインド用のモータ(車載電装機器) 23 マスタスイッチ(車載電装機器) 24 ボディECU 25 ドアECU 26 マスタスイッチECU 27 分岐回路 28 ジョイントコネクタ 29、30、31 電力線 32 電源多重インタフェース 33 ノイズ除去手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された複数の車載電装機器
    と、これらの車載電装機器をそれぞれ制御する複数の機
    器制御装置と、車両に搭載された電源と接続されると共
    に前記車載電装機器へ電源を分配する分岐回路を内蔵し
    たジョイントコネクタと、前記ジョイントコネクタによ
    って分配された電源と前記複数の機器制御装置とをそれ
    ぞれ接続する電力線と、前記ジョイントコネクタと前記
    複数の機器制御装置との間にそれぞれ設けられて前記電
    力線に機器制御装置から出力される制御信号を重畳させ
    て他の機器制御装置へ送信すると共に、前記電力線に重
    畳された制御信号を取り出して復調し前記機器制御装置
    へ送信する電源多重インタフェースとを備え、前記分岐
    回路内で車両の電源に接続された回路と分岐された回路
    との間に、車両の電源側からのノイズを除去するノイズ
    除去手段を設けたことを特徴とする電力供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電力供給装置であって、
    前記分岐回路が、車両の電源と接続される電源端子部
    と、前記車載電装機器側からの電力線が接続される機器
    端子部とを備えたブスバーからなり、前記ノイズ除去手
    段が前記電源端子部と前記機器端子部との間に設けたイ
    ンダクタであることを特徴とする電力供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電力供給
    装置であって、前記電源多重インタフェースが、前記電
    力線に重畳されている制御信号を取り出して復調すると
    共に、前記機器制御装置からの制御信号を前記電力線に
    重畳させる変復調部と、この変復調部によって取り出さ
    れて復調された制御信号を前記機器制御装置へ送信する
    と共に、機器制御装置からの信号を変復調部へ送信する
    制御部と、前記変復調部と前記制御部に電力を供給する
    電源部とからなることを特徴とする電力供給装置。
  4. 【請求項4】 車両に搭載された複数の電装機器をそれ
    ぞれ制御する複数の機器制御装置へ車両の電源から分岐
    回路で分岐した分岐電源を接続するジョイントコネクタ
    であって、前記分岐回路内で前記車両の電源が接続され
    る回路と分岐された回路との間に、車両の電源側からの
    ノイズを除去するノイズ除去手段を設けたことを特徴と
    するジョイントコネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のジョイントコネクタであ
    って、前記分岐回路が、車両の電源と接続される電源端
    子部と、前記機器制御装置からの電力線が接続される機
    器端子部とを備えたブスバーからなり、前記ノイズ除去
    手段が前記電源端子部と前記機器端子部との間に設けら
    れたインダクタであることを特徴とするジョイントコネ
    クタ。
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