JP2014066608A - タイヤ性能測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的に良く、タイヤの性能の測定精度に優れたタイヤの性能測定装置の提供。
【解決手段】タイヤ性能測定装置2は、試験タイヤTを支持するタイヤ支持部4と、試験タイヤTが接地される路面を備えるドラムと、このドラムを囲むドラム室8と、このドラム室内のドラムの温度を調節する空調機とを備えている。好ましくは、この測定装置2のドラムの外周面に路面34が形成されている。上記ドラム室8に開口が形成されている。この開口から路面34の一部が露出している。タイヤTは、露出した路面34に接地する。好ましくは、この測定装置2は、制御装置及び温度センサーを備えている。温度センサーは、路面34の温度を測定している。制御装置は、路面34の温度を設定された温度に保つように、空調機を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの性能測定装置であって、タイヤを走行させる路面を備える測定装置に関する。
タイヤの性能測定試験に、路面を備えるドラム式試験装置が用いられている。この路面は、タイヤの性能を測定するためのレプリカ路面である。この路面に試験タイヤのトレッド面が接地して、試験タイヤが走行状態にされる。この走行状態で、タイヤの性能が測定される。
タイヤにはゴム成分が配合されている。このゴム成分の硬度、強度、伸び等の諸物性は、温度変化の影響を受ける。タイヤの温度が変化すると、転がり抵抗の測定値が変化する。また、摩耗試験の測定値が変改する。タイヤの転がり抵抗や摩耗の試験では、室温、タイヤの温度及び路面温度により、その測定値は変化する。これらの温度変化は、測定値のバラツキの原因の一つとなる。
特開2008−82709公報には、ドラムにヒータが付設されたドラム式試験装置が開示されている。このドラム式試験装置では、ヒータにより路面温度が制御される。このドラム式試験装置では、温度変化による測定値のバラツキが抑制される。
特開2008−82709公報
このドラム式試験装置のヒータによる温度調節は、室温にも影響し易い。特に、短時間でドラムの温度を変えるには、ヒータで急激に温度調節をすることとなり、室温にも影響を与える。この室温と共に、タイヤの温度も影響を受ける。一方で、長時間で温度を変えると、室温やタイヤの温度への影響を抑制できるが、時間を要する。試験の準備時間が長くなり、効率的に測定試験ができない。
本発明の目的は、効率的に良く、測定精度に優れたタイヤ性能測定装置の提供にある。
本発明に係るタイヤ性能測定装置は、試験タイヤを支持するタイヤ支持部と、試験タイヤが接地する路面を備えるドラムと、このドラムを囲むドラム室と、このドラム室内のドラムの温度を調節する空調機とを備えている。
好ましくは、この測定装置のドラムの外周面に路面が形成されている。上記ドラム室に開口が形成されている。この開口から路面の一部が露出している。このドラム室の室外に配置されたタイヤは、露出した路面に接地している。
好ましくは、この測定装置は、制御装置及び温度センサーを備えている。温度センサーは、路面の温度を測定している。制御装置は、路面の温度を設定温度に保つように、空調機を制御する。
好ましくは、この測定装置の空調機は、空気の吹き出し口を備えている。この吹き出し口は、路面に面している。この吹き出し口から路面までの距離は、0mmを超えて500mm以下である。
好ましくは、この測定装置のドラム室に複数の開口が形成されている。この複数の開口は、ドラムの外周方向に等間隔に配置されている。
好ましくは、上記空調機の吹き出し口が一の開口と一の開口に隣り合う他の開口とからドラムの外周方向に等間隔の位置に配置されている。
好ましくは、上記ドラム室に空気の排出口が形成されている。この排出口は、ドラムの側面に対向する位置に配置されている。
好ましくは、上記開口のドラムの軸方向の大きさは、ドラムの幅の1.05倍以上1.3倍以下であり、ドラムの軸方向に垂直な方向の大きさは、タイヤの最大接地長の1.05倍以上1.3倍以下である。
好ましくは、上記開口の大きさが調整可能にされている。
好ましくは、上記ドラム室は、ドラムを囲む壁を備えている。この壁は、断熱材からなる。
好ましくは、この測定装置では、ドラムの体積Vd(m)に対するドラム室の容積Vr(m)の比(Vr/Vd)は、1.1以上2.0以下である。
本発明に係るタイヤ性能測定装置では、路面の温度制御による、室温及びタイヤの温度への影響が抑制されている。このドラム式試験装置は、タイヤの性能試験を効率的に実施でき、且つ測定精度に優れている。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ性能測定装置が示された概念図である。 図2は、図1のタイヤ性能測定装置の部分拡大図である。 図3は、図2のIII−III断面図である。 図4は、図1のタイヤ性能測定装置におけるタイヤの接地状態が示された説明図である。 図5は、本発明の他の実施形態に係るタイヤ性能測定装置の一部が示された概念図である。 図6は、図5のVI−VI断面図である。 図7は、図6のVII−VII断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、タイヤ性能測定装置としてのドラム式試験装置2が示されている。このドラム式試験装置2は、図1から図3に示されるように、タイヤ支持部4、ドラム支持部6、ドラム室8及び空調機10(図3参照)を備えている。便宜上、図1から図3の矢印Xの向きを左右方向右向きとし、矢印Yの向きを前後方向前向きとし、矢印Zの向きを上下方向上向きとして、説明がされる。
タイヤ支持部4は、基台12、駆動装置14、軸受16、タイヤ支持軸18及びモータ20を備えている。このタイヤ支持部4は、図示されないが、操舵角付与機構、キャンバー角付与機構等を備えている。基台12に駆動装置14が固定されている。駆動装置14に、軸受16が支持されている。軸受16は、タイヤ支持軸18を支持している。軸受16は、タイヤ支持軸18を左右方向を回転軸に回転可能に支持している。モータ20は、タイヤ支持軸18に連結されている。モータ20は、タイヤ支持軸18を左右方向を回転軸にして回転駆動しうる。駆動装置14は、軸受16、タイヤ支持軸18及びモータ20を前後方向(矢印Yの方向)に移動可能に支持している。
ドラム支持部6は、基台22、基台24、軸受26、モータ28、ドラム支持軸30及びドラム32を備えている。基台22に軸受26が固定されている。基台24にモータ28が固定されている。ドラム支持軸30は、左右方向を回転軸に回転可能に支持されている。モータ28は、ドラム支持軸30を左右方向を回転軸にして回転駆動しうる。このドラム支持軸30の左端には、ドラム32が支持されている。
ドラム32は、左右方向を軸線とする円筒形状を備えている。このドラム32の軸線は、ドラム支持軸の回転軸に一致している。このドラム32は、外周面32aと、この外周面32aに直交する一対の側面32b、32cとを備えている。このドラム32の外周面32aに、路面34が形成されている。この路面34は、レプリカ路面である。図2の両矢印Wdは、ドラム32の幅を示している。この幅Wdは、ドラム32の外周面32aで測られる。この幅Wdは、ドラム32の軸線方向に測られる。このドラム32の体積Vdは、ドラムの半径をRとすると、Vd=π・R・Wd として求められる。
図3に示されるように、ドラム室8は、壁36を備えている。ドラム室8は、この壁36により、ドラム32を囲んでいる。この壁36は、断熱材からなることが好ましい。この壁36は、例えば、ロックウールからなる。このドラム室8の壁36に開口38が形成されている。この開口38から路面34の一部が露出している。図2の両矢印Wwは、開口38の幅を示している。この幅Wwは、ドラムの軸方向に測られる。図2の両矢印Lwは、ドラムの軸方向に垂直な方向において、開口38の長さを示している。長さLwは、開口38の上方の縁から下方の縁までの直線距離として測られる。
空調機10は、ドラム室8に設置されている。空調機10は、ドラム室8の室内の温度調節をする。図3の距離Laは、空調機10の空気の吹き出し口から路面34までの距離を示している。ドラム10の吹き出し口は、路面34から離して配置されている。図3の点Paは、路面34の幅方向中央で、吹き出し口から最も近い位置を示している。空調機10は、この点Paに向かって吹き出し口から空気を吹き出している。この距離Laは、吹き出し口の中央から点Paまでの距離として測られる。
このドラム式試験装置2は、温度センサー40と、図示されない制御装置とを備えている。制御装置には、予め路面34の設定温度が記憶されている。温度センサー40は、路面34の温度を測定している。制御装置は、測定された路面34の温度を設定温度になるように、ドラム室8の室温を調節しうるように構成されている。
このドラム式試験装置2を用いて、転がり抵抗の測定方向が説明される。このドラム試験装置2は、試験室に設置されている。試験室の室内は、所定の設定温度にされている。転がり抵抗が測定される試験タイヤTが準備される。制御装置には、路面34の設定温度等の試験条件が入力され記憶されている。
試験タイヤTがタイヤ支持部4のタイヤ支持軸18に取り付けられる。タイヤTと、ドラム32とが回転させられる。タイヤTが路面34に所定の力で押しつけられる。図示されないセンサーにより、タイヤTの転がり抵抗が測定される。
図4には、タイヤTが路面34に所定の力で押しつけられたときの、タイヤTの接地面が示されている。ここでいう所定の力は、タイヤが基づいている規格、例えばJATMAのロードインデックスによって示される最大荷重である。矢印Ltは、タイヤ周方向の最大接地長を示している。最大接地長Ltは、Z軸方向軸方向の最大長さとして測定される。この最大接地長Ltは、タイヤTの接地面がXZ平面上へ投影された状態において測定される。この最大接地長さLtは、ドラム34とタイヤTとが回転していない状態で、測定されている。
図3の点Ptは、路面34の幅方向中央で、タイヤTとの接触位置を示している。この点Ptは、タイヤTが路面34に近づくときに、タイヤTと路面34とが最初に接する位置である。一点鎖線Rtは、この点Ptとドラム32の回転中心Poを通る直線である。一点鎖線Raは、点Paとドラム32の回転中心Poを通る直線である。θは、この直線Rtと直線Raとのなす角度を示している。このドラム式試験装置2では、角度θは90°である。言い換えると、空気が吹き付けられる路面34の位置の点Paと、タイヤTが路面34に接地する位置の点Ptとは、ドラム32の周方向に90°離れている。
このドラム式試験機2では、ドラム室8の室内でドラム32の温度を調節する。このドラム室8の室内は、試験室の室内より遙かに小さいので、短時間で温度調節ができる。路面34の温度は、短時間で設定温度にできる。短時間で路面34の温度を調節しても、試験室の室温への影響が抑制されている。タイヤTはドラム室8の室外に配置されており、タイヤTの温度への影響が抑制されている。
ドラム室8の開口38から路面34の一部が露出しているので、ドラム室8の室外に配置されたタイヤTが路面34に接地しうる。タイヤTはドラム室8の室外に配置されており、タイヤTの温度への影響が抑制されている。タイヤTの温度への影響を抑制しつつ、路面34の温度が容易に制御しうる。
更に、温度センサー40で路面34の温度が測定されている。路面34の温度は、測定温度に基づき設定温度に保持されるので、路面34の温度を精度よく制御できる。これにより、路面34の温度により、タイヤTの転がり抵抗の測定値がばらつくことが抑制される。このドラム式試験機2では、タイヤTの転がり抵抗が高精度で測定される。
空調機10の空気の吹き出し口から路面34までの距離Laが小さくされることで、短時間で路面34の温度を設定温度にしうる。この距離Laを小さくすることで、路面34の温度管理が容易にしうる。この観点から距離Laは、好ましくは500mm以下であり、更に好ましくは100mm以下である。
試験室の室温及びタイヤTの温度への影響を抑制する観点から、開口38の大きさは小さいことが好ましい。開口38の幅Wwとドラムの幅Wdとの比(Ww/Wd)は、好ましくは1.3以下であり、更に好ましくは1.1以下である。また、開口38の長さLwとタイヤTの最大接地長さLtの比(Lw/Lt)は、好ましくは1.3以下であり、更に好ましくは1.1以下である。
一方で、開口38の大きさが小さいドラム式試験機2では、タイヤTとドラム室8との干渉が生じやすい。この観点から、比(Ww/Wd)は、好ましくは1.05以上であり、更に好ましくは1.2以上である。また、開口38の長さLwとタイヤTの最大接地長さLtの比(Lw/Lt)は、好ましくは1.05以上であり、更に好ましくは1.2以上である。また、開口38が大きいドラム式試験機2は、幅広いタイヤサイズにそのまま対応でき汎用性にも優れる。
更に、幅広いタイヤサイズのタイヤの試験に対応する観点から、この開口38の大きさは調整可能とされることが好ましい。例えば、試験される種々のタイヤのうちで最も大きい開口38が適用されるタイヤに合わせた大きさで、開口38が形成される。この開口38より小さく、それぞれ大きさが異なる小開口を備える型替壁が準備される。試験タイヤに対応して、この複数の型替壁のうちから選択した一の小開口を備える型替壁を、壁36に取り付けてもよい。これにより、開口38の大きさが、試験タイヤに適用した大きさに調整しうる。これにより、比(Ww/Wd)及び比(Lw/Lt)を、前述の好ましい範囲にしうる。
このドラム室8の室内の温度が、タイヤTの温度及び試験室の室内温度に対して与える影響を抑制する観点から、ドラム室8の壁36は断熱されることが好ましい。この壁36は、断熱材からなることが好ましい。
また、空調機10が、タイヤTの温度に対して与える影響を抑制する観点から、空気が吹き付けられる路面34の位置の点Paと、タイヤTが路面34に接地する位置の点Ptとは、離れていることが好ましい。この観点から、好ましくは、この点Paと点Ptとは、ドラム32の周方向に90°以上離れている。この点Paと点Ptとは、ドラム32の周方向に135°以上離れていることが更に好ましく、180°離れていることが特に好ましい。
ドラム室8の室内の容積Vr(m)がドラム32の体積Vd(m)に近いほど、ドラム32の温度が短時間で調整しうる。路面34の温度が短時間で設定温度にしうる。この観点から、容積Vrと体積Vdとの比(Vr/Vd)は、好ましくは2.0以下であり、更に好ましくは1.5以下である。ドラム室8の室内に、ドラム32を回転可能に支持する観点から、この比(Vr/Vd)は、好ましくは1.1以上である。
図5から図7には、本発明の他の実施形態に係るドラム式試験装置42の一部が示されている。ここでは、ドラム式試験装置42についてドラム式試験装置2と異なる構成が説明される。ドラム式試験装置2と同様の構成については、その説明が省略される。また、ドラム式試験装置2と同様の構成については、同じ符号を用いて説明がされる。
このドラム式試験装置42は、ドラム室44と、図示されない空調機とを備えている。ドラム32は、ドラム室44に囲まれている。ドラム室44は、壁46を備えている。この壁46には、一対の開口48が形成されている。空調機は、一対の吹き出し口50、排出口52及び排出口54を備えている。
このドラム式試験装置42では、前後に一対の開口48が形成されている。この一対の開口48のうち、前方の開口48からドラム32にタイヤT1が接地される。後方の開口48からドラム32にタイヤT2が接地される。このドラム式試験装置42では、2つのタイヤが同時に試験しうる。
ドラム式試験装置42では、一対の吹き出し口50のうち、上方の吹き出し口50が上方から路面34に向かって空気を吹き付ける。下方の吹き出し口50が下方から路面34に向かって空気を吹き付ける。空気が吹き付けられる路面34の位置と、タイヤT1が路面34に接地する位置とは、ドラム32の周方向に90°離れている。空気が吹き付けられる路面34の位置と、タイヤT2が路面34に接地する位置とは、ドラム32の周方向に90°離れている。
前方の開口48と後方の開口48とがドラム32の直径方向に対抗して形成されている。前方の開口48と後方の開口48とは、ドラム32の外周方向に等間隔で配置されている。上方の吹き出し口50は、前方の開口48と後方の開口48とからドラム32の外周方向に等間隔に配置されている。下方の吹き出し口50も、前方の開口48と後方の開口48とからドラム32の外周方向に等間隔に配置されている。このドラム式試験装置42では、一対の吹き出し口50と一対の開口48とが離れているので、ドラム室44の室内の温度調節による、タイヤT1及びT2の温度への影響が抑制されている。
図7に示すように、一方の排出口52は、ドラム室44の左側面に形成されている。他方の排出口54は、ドラム室44の右側面に形成されている。排出口52と排出口54とは、ドラム32を間にして形成されている。この排出口52と排出口54とは、一対の吹き出し口48から等間隔に離れた位置に形成されている。この排出口52と排出口54とは、一対の開口から等間隔に離れた位置に形成されている。排出口52及び排出口54が開口48から離れているので、ドラム室44から排出される空気による、タイヤT1の温度及びタイヤT2の温度への影響が抑制されている。
このドラム式試験装置42は、ドラム室44の室内でドラム32の温度が調節されているので、短時間で路面34の温度が調整しうる。これにより、同時にタイヤT1とタイヤT2との性能を高精度に測定しうる。
ここでは、一対の開口48を備える例について説明したが、3以上の複数の開口を備えていてもよい。好ましくは、その複数の開口は、ドラムの外周方向に等間隔に配置される。好ましくは、空調機の吹き出し口は、一の開口と一の開口に隣り合う他の開口とからドラムの外周方向に等間隔の位置に配置される。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[試験1]
図1から3に示されたドラム式試験装置と、試験タイヤとが準備された。この試験タイヤのサイズは「175/65R14 82H」であった。この試験タイヤをドラム式試験装置に装着した。JIS規格(JIS D4234)に基づき、フォース法で、転がり抵抗が測定された。このときのタイヤの空気圧は210kPaであり、荷重3.72kNであり、ドラムの速度は80km/hであり、試験室の室温は25℃であった。表1に示される様に、空調機の吹き出し口から路面までの距離Laは、50mmであった。この試験が繰り返されて、転がり抵抗が測定された。このときの試験前後のドラムの路面温度と、試験後のタイヤの表面温と、転がり抵抗の平均値は、表1に示される通りであった。更に、このときの転がり抵抗の測定値のバラツキが表1に示されている。
[試験2及び3]
空調機の吹き出し口から路面までの距離Laを表1に示される様にした他は、試験1と同様にして、試験タイヤの転がり抵抗が繰り返し測定された。その結果が表1に示されている。
[比較試験]
ドラム室及びドラム室内の空調機を備えない他は、試験1と同様にして、試験タイヤの転がり抵抗が繰り返し測定された。その結果が表1に示されている。
Figure 2014066608
表1に示されるように、本発明に係るドラム式試験装置で測定された転がり抵抗のバラツキは小さい。試験1から3は、比較試験に比べて、試験後のドラムの路面温度が低い。これにより、次の試験準備にドラムの温度を室温の25℃まで下げる時間も短縮できる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤ性能測定装置は、転がり抵抗を測定するものに限られるものではい。ドラムの路面の温度とタイヤ性能測定装置が置かれる試験室の室温とを管理することで、測定精度が向上するタイヤの他の性能を測定するものにも適用されうる。
2、42・・・ドラム式試験装置
4・・・タイヤ支持部
6・・・ドラム支持部
8、44・・・ドラム室
10・・・空調機
12・・・基台
14・・・駆動装置
16・・・軸受
18・・・タイヤ支持軸
20・・・モータ
22・・・基台
24・・・基台
26・・・軸受
28・・・モータ
30・・・ドラム支持軸
32・・・ドラム
34・・・路面
36、46・・・壁
38、48・・・開口
40・・・温度センサー
50・・・吹き出し口
52・・・排出口
54・・・排出口

Claims (11)

  1. 試験タイヤを支持するタイヤ支持部と、試験タイヤが接地する路面を備えるドラムと、このドラムを囲むドラム室と、このドラム室内のドラムの温度を調節する空調機とを備えているタイヤ性能測定装置。
  2. 上記ドラムの外周面に路面が形成されており、
    上記ドラム室に開口が形成されており、
    この開口から路面の一部が露出しており、
    このドラム室の室外に配置されたタイヤが露出した路面に接地する請求項1に記載の測定装置。
  3. 制御装置及び温度センサーを備えており、
    温度センサーが路面の温度を測定しており、
    制御装置が、路面の温度を設定された温度に保つように、空調機を制御する請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 空調機が空気の吹き出し口を備えており、
    この吹き出し口が路面に面しており、
    この吹き出し口から路面までの距離が0mmを超え500mm以下である請求項1から3のいずれかに記載の測定装置。
  5. 上記ドラム室に複数の開口が形成されており、
    この複数の開口がドラムの外周方向に等間隔に配置されている請求項2から4のいずれかに記載の測定装置。
  6. 上記空調機の吹き出し口が一の開口と一の開口に隣り合う他の開口とからドラムの外周方向に等間隔の位置に配置されている請求項5に記載の測定装置。
  7. 上記ドラム室に空気の排出口が形成されており、
    この排出口がドラムの側面に対向する位置に配置されている請求項5又は請求項6に記載の測定装置。
  8. 上記開口のドラムの軸方向の大きさがドラムの幅の1.05倍以上1.3倍以下であり、ドラムの軸方向に垂直な方向の大きさがタイヤの最大接地長の1.05倍以上1.3倍以下である請求項2から7のいずれかに記載の測定装置。
  9. 上記開口の大きさが調整可能にされている請求項2から8のいずれかに記載の測定装置。
  10. 上記ドラム室がドラムを囲む壁を備えており、
    この壁が断熱材からなる請求項1から9のいずれかに記載の測定装置。
  11. ドラムの体積Vd(m)に対するドラム室の容積Vr(m)の比(Vr/Vd)が1.1以上2.0以下である請求項1から10のいずれかに記載の測定装置。
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