JP6363920B2 - タイヤのハイドロプレーニング性能評価方法 - Google Patents
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タイヤの前後力の変化率=Fx/Fx(max) …(1)
(ここで、Fxは前後力、Fx(max)は、測定工程で得られた前後力の最大値であるである。)
タイヤの前後力の変化率=Fx/Fx(a) …(2)
(ここで、Fxは前後力、Fx(a)は、測定工程で得られた前後力の中で予め定められた基準値であるである。)
S=(V−v)/V …(3)
V≧√(r×g) …(4)
但し、r:前記ドラムの半径(m)g:重力加速度(m/s2)
図1及び2には、本発明のタイヤのハイドロプレーニング性能評価方法に使用される試験装置(以下、単に「装置」ということがある。)1が示される。本実施形態のハイドロプレーニング性能評価方法(以下、単に「評価方法」ということがある。)では、乗用車用、自動二輪車用及びSUV(Sports Utility Viechle)などと称される多目的自動車に使用される四輪駆動用、トラック用、ライトトラック用等の種々のタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)Tが評価され得る。
V≧√(r×g)…(4)
ここで、rは、ドラム2の半径(m)である。また、gは、重力加速度(m/s2)である。ドラム2の速度Vが√(r×g)未満の場合、ドラム2内の水に作用する遠心力よりも重力が大きくなり、ドラム2の上側の水が走行面7aから落下し、水深を一定に保つことができないおそれがある。
そのような観点から、より好ましくは、タイヤの速度を一定として、かつ、ドラムの速度を増加させるのが好ましい。これにより、1回の走行でハイドロプレーニング性能を評価することができるとともに、ハイドロプレーニングが発生していく状況をリニアに(速度によるタイヤ発生力の変化を詳細に)とらえることができるからである。
Cp=Fx/Fx(a) …(2)
ここで、FxはタイヤTに作用している前後力、Fx(a)は、測定工程で得られたタイヤTに作用している前後力Fxの中で予め定められた基準値である。例えば、測定工程で、ドラム2の速度が80〜130km/hまで上昇したような場合、基準値Fx(a)は、ドラム2の速度が80km/hのときのタイヤTに作用している前後力が採用される。このような基準値Fx(a)は、タイヤの速度を一定として、かつ、ドラムの速度を増加させた場合、WET路面での摩擦係数と速度差(ドラム速度−タイヤ速度)(いわゆるWET状態における摩擦係数μ−スリップ率S)との関係において最大の摩擦係数を示す速度差以上のドラム速度の状態のFxとすることが好ましい。また、ハイドロプレーニングが起こると推定される速度以下のFxとすることが好ましい。乗用車タイヤではタイヤ速度Xとドラム速度Vの差(V−X)が、ドラム2の速度Vの0.1倍以上0.3倍以下とすることが望ましい。
Ct=Fx/Fx(max) …(1)
ここで、Fx(max)は、測定工程で得られた前後力Fxの最大値である。
上記式では、特定の速度からのグリップの低下を表していたが、この式(1)では、タイヤTが、最もグリップしているときからグリップがどれだけ低下しているのかを簡単に示すことができる。
S=(V−X)/V …(3)
タイヤサイズ:175/65R14
リム:14×5JJ
内圧:230kPa
荷重:3.28kN
図8は、実車走行試験の概略平面図である。図8に示されるように、実車走行試験は、トレッドパターンが同じ一対の試供タイヤTa、Tbを駆動輪に具えたテスト車両30を走行させるものである。この車両は前輪駆動である。テストコースは、水深5mmのウェットアスファルト路面32とウェットアスファルト路面32に沿ってのびる乾燥アスファルト路面33とを具えている。一方のタイヤTaはウェットアスファルト路面32を走行し、他方のタイヤTbは、乾燥アスファルト路面33を走行する。テスト車両31の速度が90km/hのときに、テストコースに進入させ、その後テスト車両31の速度を増加させた。ハイドロプレーニング性能は、一対の試供タイヤTa、Tbの速度をそれぞれ測定し、下記式において速度差率Saが15%になったときのテスト車両31の速度をハイドロプレーニング発生速度として評価する。
Sa=(Va−Vb)/Va×100(%)
Va:他方のタイヤの速度(km/h)
Vb:一方のタイヤの速度(km/h)
図1及び図2に示される装置を用い、下記の条件でタイヤのハイドロプレーニング性能評価がされた。
<ドラム>
ドラム回転軸と走行面との半径方向の長さ:1.5m
擬似路面:ISO路面規格の粒度曲線に合わせた材料
平均水深:5mm
<評価方法>
走行工程のタイヤの速度:70km/hで一定
走行工程のドラムの速度:80km/hから130km/hへ漸増
タイヤスリップ角:0度
評価工程:上記式(2)で計算される前後力変化率Cpとドラムの速度との速度−前後力変化率曲線に基づいた性能評価
予め定められたドラムの速度Vp:80km/h
ハイドロプレーニング性能は、Cpが50%におけるドラムの速度をハイドロプレーニング発生速度として評価する。
テストの結果を表1に示す。
1 試験装置
2 ドラム
3 第1駆動手段
4 第2駆動手段
7a 走行面
Claims (9)
- タイヤが走行可能なウェット状態の走行面を具えたドラムを有する試験装置を用いて、タイヤのハイドロプレーニング性能を評価するための方法であって、
第1駆動手段により回転する前記ドラムの前記走行面を、第2駆動手段により回転するタイヤで走行させる走行工程、
前記走行工程中の前記タイヤに作用する走行方向の前後力を測定する測定工程、及び、
少なくとも前記前後力に基づいて、前記タイヤのハイドロプレーニング性能を評価する評価工程を含み、
前記走行工程において、前記タイヤ又は前記ドラムの一方の速度を一定とし、かつ、前記タイヤ又は前記ドラムの他方の速度を増加させ、
前記評価工程は、さらに前記他方の速度にも基づくことを特徴とするタイヤのハイドロプレーニング性能評価方法。 - 前記ドラムの初期速度は、前記タイヤの初期速度よりも大きい請求項1記載のタイヤのハイドロプレーニング性能評価方法。
- 前記走行工程において、前記ドラムの速度は、前記タイヤの速度よりも大きい請求項1又は2に記載のタイヤのハイドロプレーニング性能評価方法。
- 前記評価工程は、前記他方の速度と前記タイヤの前後力との関係を示す速度−前後力曲線に基づいて、前記タイヤのハイドロプレーニング性能を評価する請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤのハイドロプレーニング性能評価方法。
- 前記評価工程は、前記他方の速度と、前記タイヤの前後力の変化率との関係を示す速度−前後力変化率曲線に基づいて、前記タイヤのハイドロプレーニング性能を評価する請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤのハイドロプレーニング性能評価方法。
- 前記タイヤの前後力の変化率は、下記式(1)で計算される請求項5に記載のタイヤのハイドロプレーニング性能評価方法。
タイヤの前後力の変化率=Fx/Fx(max) …(1)
(ここで、Fxは前後力、Fx(max)は、測定工程で得られた前後力の最大値である。) - 前記タイヤの前後力の変化率は、下記式(2)で計算される請求項5に記載のタイヤのハイドロプレーニング性能評価方法。
タイヤの前後力の変化率=Fx/Fx(a) …(2)
(ここで、Fxは前後力、Fx(a)は、測定工程で得られた前後力の中で予め定められた基準値である。) - 前記評価工程は、前記ドラムの速度Vと前記タイヤの速度vとから下記式(3)で求められるスリップ率Sと、前記前後力との関係に基づいて、前記タイヤのハイドロプレーニング性能を評価する請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤのハイドロプレーニング性能評価方法。
S=(V−v)/V …(3) - 前記走行工程において、前記ドラムの速度Vは、下記式(4)を満足する請求項1乃至8のいずれかに記載のタイヤのハイドロプレーニング性能評価方法。
V≧√(r×g) …(4)
但し、r:前記ドラムの半径(m)
g:重力加速度(m/s 2 )
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