JP2014065890A5

JP2014065890A5 - インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び記録物

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Publication number: JP2014065890A5
Application number: JP2013139476A
Authority: JP
Filing date: 2013-07-03
Publication date: 2015-06-18

Description

以下、上記本発明１）について詳しく説明するが、本発明の実施の態様には次の２）〜１５）も含まれるので、これらについても併せて説明する。
２）少なくとも顔料、水溶性溶剤及び水を含有し、前記顔料が構造式（１）で表され、ＣｕＫα線（波長：１．５４１Å）のＸ線に対するブラッグ角（２θ±０．２°）に対して、２θ＝５．５°〜６．０°におけるピーク強度をＸ、２θ＝２６．５°〜２７．５°におけるピーク強度をＹとした時、式１の関係が成り立つものであることを特徴とするインクジェット記録用インク。
（式１）Ｙ／Ｘ≦０．８
［構造式（１）］

上記式中、Ｒは、水素原子、メチル基、塩素原子のいずれかである。
３）前記顔料として構造式（１）−１で表されるものを含むことを特徴とする１）又は２）に記載のインクジェット記録用インク。
［構造式（１）−１］

４）前記顔料が構造式（１）−１で表されるものであることを特徴とする１）又は２）に記載のインクジェット記録用インク。
［構造式（１）−１］

５）前記顔料の体積平均粒子径が３０〜１５０ｎｍであることを特徴とする１）〜４）のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
６）更に、構造式（２）で表される分散剤を含有することを特徴とする１）〜５）のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
［構造式（２）］
Ａ^１−Ｏ−Ｂ^１
上記式中、Ａ^１は炭素数８〜１２の分岐してもよいアルキル基、β−ナフチル基、スチレン化フェノール基、ジスチレン化フェノール基のいずれかであり、Ｂ^１はＣＯＯＭ^１、ＳＯ_３Ｍ^１、ＰＯ_３Ｍ^１ _２のいずれかであり、Ｍ^１はＮａ、Ｋ、テトラメチルアンモニウム、エタノールアミンのいずれかである。
７）更に、構造式（３）で表される分散剤を含有することを特徴とする１）〜５）のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
［構造式（３）］

上記式中、Ｒ^１、Ｒ^２、Ｒ^３は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、Ｒ^４、Ｒ^５は、それぞれ独立にＮＨ_２、ベンジル基、ステアリル基のいずれかであり、Ｂ^１はＣＯＯＭ^１又はＳＯ_３Ｍ^１（Ｍ^１はＮａ、Ｋ、テトラメチルアンモニウム、エタノールアミンのいずれか）である。また、ｐ、ｑ、ｒは、それぞれ５〜５０の整数である。
８）前記水溶性溶剤が、３−エチル−３−ヒドロキシメチルオキセタン、イソプロピリデングリセロール、Ｎ，Ｎ−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、Ｎ，Ｎ−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミドのいずれか、又は２つ以上を含むことを特徴とする１）〜７）のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
９）前記水溶性溶剤が、２−ピロリドンを含むことを特徴とする１）〜７）のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
１０）少なくとも顔料、水溶性溶剤及び水を含有し、前記顔料として、構造式（１）−１で表され、ＣｕＫα線（波長：１．５４１Å）のＸ線に対するブラッグ角（２θ±０．２°）に対して２θ＝２８．０°〜２９．０°におけるピークがないものを含み、該顔料の体積平均粒子径が３０〜１５０ｎｍであり、前記水溶性溶剤として２−ピロリドンを含むことを特徴とするインクジェット記録用インク。
［構造式（１）−１］

１１）少なくとも顔料、水溶性溶剤及び水を含有し、前記顔料が構造式（１）−１で表され、ＣｕＫα線（波長：１．５４１Å）のＸ線に対するブラッグ角（２θ±０．２°）に対して２θ＝２８．０°〜２９．０°におけるピークがないものであり、該顔料の体積平均粒子径が３０〜１５０ｎｍであり、前記水溶性溶剤として２−ピロリドンを含むことを特徴とするインクジェット記録用インク。
［構造式（１）−１］

１２）１）〜１１）のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを容器に収容したことを特徴とするインクカートリッジ。
１３）１２）に記載のインクカートリッジを搭載したことを特徴とするインクジェット記録装置。
１４）１）〜１１）のいずれかに記載のインクジェット記録用インクにエネルギーを作用させて、該インクを吐出させることを特徴とするインクジェット記録方法。
１５）１）〜１１）のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを用いて記録された記録物。

−顔料−
本発明で用いる顔料Ａの具体例としては、構造式（１）−１で表される無置換のＣ．Ｉ．ピグメントバイオレット１９、構造式（１）−２で表されるメチルにより修飾置換したＣ．Ｉ．ピグメントレッド１２２、構造式（１）−３で表される塩素により修飾置換したＣ．Ｉ．ピグメントレッド２０２が挙げられる。
［構造式（１）−１］

［構造式（１）−２］

［構造式（１）−３］

フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド、パーフルオロアルキルエーテル化合物等が挙げられる。特に下記構造式（４）で表されるフッ素系界面活性剤が有用である。
［構造式（４）］

実施例１０
＜分散体１０の作成＞
顔料を構造式（１）−３で表されるＣｉｎｑｕａｓｉａＭａｇｅｎｔａＲＴ−２４３−Ｄ（ＢＡＳＦジャパン社製）に変え、マイクロリアクターＵＬＲＥＡの回転円盤に流し込む濃硫酸の顔料溶解液の流量を５ｍＬ／分に変えた点以外は、実施例１と同様にして顔料濃度３０重量％の顔料ペーストを得た。
次に、分散剤を下記構造式（５）−２で表される分散剤に変えた点以外は、実施例１と同様にして顔料濃度１５重量％の分散体１０を得た。
［構造式（５）−２］

＜インクの作成＞
下記処方の分散体１０以外の材料を、イオン交換水に溶解してビヒクルを作成した後、分散体１０と混合し、１μｍのフィルターでろ過して実施例１０のインクを得た。
〔インク処方〕
・分散体１０４０．０部
・グリセリン２０．０部
・２−ピロリドン５．０部
・１，３−ブタンジオール１０．０部
・３−メチル−１，３−ブタンジオール５．０部
・２−エチル−１，３−ヘキサンジオール２．０部
・構造式（４）で表される界面活性剤０．０５部
・２−アミノ−２−エチル−１，３−プロパンジオール０．５部
・プロキセルＬＶ（アーチ・ケミカルズ・ジャパン社製、防腐防黴剤）０．１部
・イオン交換水１７．３５部

Claims

少なくとも顔料、水溶性溶剤及び水を含有し、前記顔料が構造式（１）で表され、ＣｕＫα線（波長：１．５４１Å）のＸ線に対するブラッグ角（２θ±０．２°）に対して、２θ＝２８．０°〜２９．０°におけるピークがないものであることを特徴とするインクジェット記録用インク。
［構造式（１）］

上記式中、Ｒは、水素原子、メチル基、塩素原子のいずれかである。
少なくとも顔料、水溶性溶剤及び水を含有し、前記顔料が構造式（１）で表され、ＣｕＫα線（波長：１．５４１Å）のＸ線に対するブラッグ角（２θ±０．２°）に対して、２θ＝５．５°〜６．０°におけるピーク強度をＸ、２θ＝２６．５°〜２７．５°におけるピーク強度をＹとした時、式１の関係が成り立つものであることを特徴とするインクジェット記録用インク。
（式１）Ｙ／Ｘ≦０．８
［構造式（１）］

上記式中、Ｒは、水素原子、メチル基、塩素原子のいずれかである。
前記顔料として構造式（１）−１で表されるものを含むことを特徴とする請求項１又は２に記載のインクジェット記録用インク。
［構造式（１）−１］
前記顔料が構造式（１）−１で表されるものであることを特徴とする１）又は２）に記載のインクジェット記録用インク。
［構造式（１）−１］
前記顔料の体積平均粒子径が３０〜１５０ｎｍであることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
更に、構造式（２）で表される分散剤を含有することを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
［構造式（２）］
Ａ^１−Ｏ−Ｂ^１
上記式中、Ａ^１は炭素数８〜１２の分岐してもよいアルキル基、β−ナフチル基、スチレン化フェノール基、ジスチレン化フェノール基のいずれかであり、Ｂ^１はＣＯＯＭ^１、ＳＯ_３Ｍ^１、ＰＯ_３Ｍ^１ _２のいずれかであり、Ｍ^１はＮａ、Ｋ、テトラメチルアンモニウム、エタノールアミンのいずれかである。
更に、構造式（３）で表される分散剤を含有することを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
［構造式（３）］

上記式中、Ｒ^１、Ｒ^２、Ｒ^３は、それぞれ独立に水素原子又はメチル基であり、Ｒ^４、Ｒ^５は、それぞれ独立にＮＨ_２、ベンジル基、ステアリル基のいずれかであり、Ｂ^１はＣＯＯＭ^１又はＳＯ_３Ｍ^１（Ｍ^１はＮａ、Ｋ、テトラメチルアンモニウム、エタノールアミンのいずれか）である。また、ｐ、ｑ、ｒは、それぞれ５〜５０の整数である。
前記水溶性溶剤が、３−エチル−３−ヒドロキシメチルオキセタン、イソプロピリデングリセロール、Ｎ，Ｎ−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、Ｎ，Ｎ−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミドのいずれか、又は２つ以上を含むことを特徴とする請求項１〜７のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
前記水溶性溶剤が、２−ピロリドンを含むことを特徴とする請求項１〜７のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
少なくとも顔料、水溶性溶剤及び水を含有し、前記顔料として、構造式（１）−１で表され、ＣｕＫα線（波長：１．５４１Å）のＸ線に対するブラッグ角（２θ±０．２°）に対して、２θ＝２８．０°〜２９．０°におけるピークがないものを含み、該顔料の体積平均粒子径が３０〜１５０ｎｍであり、前記水溶性溶剤として２−ピロリドンを含むことを特徴とするインクジェット記録用インク。
［構造式（１）−１］
少なくとも顔料、水溶性溶剤及び水を含有し、前記顔料が構造式（１）−１で表され、ＣｕＫα線（波長：１．５４１Å）のＸ線に対するブラッグ角（２θ±０．２°）に対して、２θ＝２８．０°〜２９．０°におけるピークがないものであり、該顔料の体積平均粒子径が３０〜１５０ｎｍであり、前記水溶性溶剤として２−ピロリドンを含むことを特徴とするインクジェット記録用インク。
［構造式（１）−１］
請求項１〜１１のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを容器に収容したことを特徴とするインクカートリッジ。
請求項１２に記載のインクカートリッジを搭載したことを特徴とするインクジェット記録装置。
請求項１〜１１のいずれかに記載のインクジェット記録用インクにエネルギーを作用させて、該インクを吐出させることを特徴とするインクジェット記録方法。
請求項１〜１１のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを用いて記録された記録物。