JP2014061957A - 用紙搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙長さ情報に応じて第1,第2搬送ローラ対のニップをON/OFF制御することで、用紙をレジストローラ対で確実且つ安定に斜行補正を行う。
【解決手段】用紙Pの長さを取得する用紙長さ情報取得手段と、用紙Pを搬送する2対の第1,第2搬送ローラ対34,35と、用紙Pの斜行を補正するレジストローラ対38と、第1,第2搬送ローラ対34,35のニップをON/OFFするニップON/OFF機構部40A,40Bと、用紙長さ情報取得手段からの用紙長さ情報が、第1搬送ローラ対34とレジストローラ対38との間に設定された3対のロ−ラの配置距離Kよりも長いと判断したときに、ニップON/OFF機構部40A,40Bを介して第1,第2搬送ローラ対34,35のいずれか一方のニップを解放するように制御する制御手段70と、を備えたことを特徴とする用紙搬送装置30を提供する。
【選択図】図5
【解決手段】用紙Pの長さを取得する用紙長さ情報取得手段と、用紙Pを搬送する2対の第1,第2搬送ローラ対34,35と、用紙Pの斜行を補正するレジストローラ対38と、第1,第2搬送ローラ対34,35のニップをON/OFFするニップON/OFF機構部40A,40Bと、用紙長さ情報取得手段からの用紙長さ情報が、第1搬送ローラ対34とレジストローラ対38との間に設定された3対のロ−ラの配置距離Kよりも長いと判断したときに、ニップON/OFF機構部40A,40Bを介して第1,第2搬送ローラ対34,35のいずれか一方のニップを解放するように制御する制御手段70と、を備えたことを特徴とする用紙搬送装置30を提供する。
【選択図】図5
Description
本発明は、用紙を搬送方向に沿って搬送する際に、斜行した用紙をレジストローラ対で斜行補正できる用紙搬送装置に関する。
一般的に、用紙に画像や文字を印刷する印刷装置や、用紙に画像や文字を複写する複写機などの画像形成装置が多用されている。
この種の画像形成装置は、用紙を給紙する給紙部と、用紙上に画像を印刷や複写により形成する画像形成部と、画像形成済みの用紙を排紙する排紙部と、装置全体を制御する制御部とを少なくとも備えている。
上記した画像形成装置において、給紙部と画像形成部との間には、複数の搬送ローラ対とレジストローラ対(タイミングローラ対とも呼称する)とが用紙搬送方向の上流から下流に向かって順に設置されている。
そして、給紙部で給紙した用紙を複数の搬送ローラ対によりレジストローラ対に向けて搬送する最中に、用紙の搬送方向の先端部を回転停止中のレジストローラ対に突き当てて、用紙の先端部にたるみ(ループ)を形成することで、給紙中又は用紙搬送中に斜行した用紙をレジストローラ対で斜行補正し、この後、レジストローラ対を回転させて斜行補正した用紙を画像形成部に向けて搬送する用紙搬送装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された用紙搬送装置では、ここでの図示を省略するが、用紙の先端部をレジストローラ対(タイミングローラ対)に突き当ててたるみ(ループ)を形成して湾曲させた際に、湾曲した用紙から用紙搬送方向に対して垂直な方向に沿った少なくとも2点の圧力を測定する測定部と、測定部によって測定された少なくとも2点の圧力に基づいて、用紙の搬送条件を制御する制御部とを備えている。
そして、搬送ローラ対とレジストローラ対との間で測定部によって用紙の先端部のたるみ量(ループ量)を測定した測定値により、制御部は搬送ローラにおける用紙の搬送条件を制御している。
具体的には、用紙の先端部のたるみ量(ループ量)を測定する一対の圧力センサを搬送ローラ対とレジストローラ対との間で用紙の搬送方向と直交する用紙幅方向の左右に設置し、且つ、搬送ローラ対の左右端に一対のカムをそれぞれ独立に駆動できるように設置した上で、一対の圧力センサのうちで一方の圧力センサで測定された圧力値が、他方の圧力センサで測定された圧力値に比べて異なる場合には、搬送ローラ対の左右の圧力値が略等しくなるように、一対のカムのうち少なくとも一方を独立に駆動して搬送ローラ対の搬送圧を制御するか、もしくは、搬送ローラ対の搬送圧を制御すると共に搬送ローラ対の搬送速度を制御することにより、搬送時に用紙に発生した波打ち、うねり、ねじれなどの異常が補正され、シワやスキューが補正される旨が記載されている。
ところで、特許文献1に開示された用紙搬送装置では、前述したように、用紙の先端部のたるみ量(ループ量)を測定するための一対の圧力センサと、搬送ローラ対の搬送圧を制御するための一対のカムとを備えなければならないので、それぞれのカムによる搬送圧(ニップ圧)の制御や、搬送ローラ対の搬送速度の制御が複雑になるなどの問題がある。
更に、腰の弱い用紙は、搬送中に用紙搬送方向や用紙搬送速度が敏感に変わるために、搬送ローラ対の左右で搬送バランスがくずれ、用紙シワが発生し易くなるために、一対の圧力センサで用紙の先端部のたるみ量(ループ量)を正確に測定できにくいなどの問題も生じている。
また、特許文献1に開示された用紙搬送装置において、給紙カセット上に積載される用紙のサイズについての記載はないが、この種の用紙搬送装置では、一般的に、例えばA3,A4,B4,B5,葉書サイズなどの複数種の用紙が選択的に搭載可能になっている。
この際、用紙搬送装置内で給紙された用紙がレジストローラに到達するまでの間には、複数の搬送ローラ対が間隔を隔てて設置されており、隣り合う搬送ローラ間に設定される配置距離を最小サイズとなる例えば葉書サイズの用紙の長さよりも短く設定することで、A3,A4,B4,B5などの大サイズの用紙は勿論のこと、最小サイズの用紙でも複数の搬送ローラ対により挟持搬送できるようになっている。
上記したように、複数の搬送ローラ対間に設定される各配置距離が最小サイズの用紙の長さよりも短く設定されている場合に、最小サイズの用紙よりも大きいサイズの用紙をタイミングローラ対により斜行補正する際に、大サイズの用紙がタイミングローラ対よりも上流に設置された2以上の搬送ローラ対にニップされていると、タイミングローラ対よりも上流に設置された搬送ローラ対とタイミングローラ対との間に設定された配置距離が短いたるみ形成領域(ループ形成領域)となるために、大サイズの用紙に対して十分なたるみ形成領域(ループ形成領域)を確保することができないので、大サイズの用紙の斜行補正を良好に行うことができないという問題がある。
また、大サイズの用紙がタイミングローラ対よりも上流に設置された2以上の搬送ローラ対にニップされていると、大サイズの用紙の後端部側に自由度がなく動けないので、大サイズの用紙の先端部にたるみ(ループ)が用紙幅方向に沿って均一に形成されないので、大サイズの用紙の斜行補正を良好に行うことができないという問題がある。
そこで、用紙を搬送方向に沿って搬送する際に、用紙の搬送方向の長さ情報に応じて斜行した用紙をレジストローラ対で確実且つ安定に斜行補正できるように構成した用紙搬送装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1に記載の発明は、用紙を搬送方向に沿って搬送する用紙搬送装置において、
前記用紙の搬送方向の長さ情報を取得する用紙長さ情報取得手段と、
前記用紙を搬送するために搬送方向に沿って間隔を隔てて順に回転可能に設置された少なくとも2対の第1,第2搬送ローラ対と、
前記第2搬送ローラ対よりも用紙搬送方向の下流側に回転可能に設置され、且つ、回転停止中に前記用紙の搬送方向の先端部を突き当ててたるみを形成することで前記用紙の斜行を補正するレジストローラ対と、
前記第1,第2搬送ローラ対に接続されており、前記第1,第2搬送ローラ対に対してそれぞれ独立してニップの維持(ON)/解放(OFF)を行うニップON/OFF機構手段と、
前記用紙長さ情報取得手段からの用紙長さ情報が、前記第1搬送ローラ対と前記レジストローラ対との間に設定された3対のロ−ラの配置距離よりも長いと判断したときに、前記ニップON/OFF機構手段を介して前記第1,第2搬送ローラ対のいずれか一方のニップを解放するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする用紙搬送装置である。
前記用紙の搬送方向の長さ情報を取得する用紙長さ情報取得手段と、
前記用紙を搬送するために搬送方向に沿って間隔を隔てて順に回転可能に設置された少なくとも2対の第1,第2搬送ローラ対と、
前記第2搬送ローラ対よりも用紙搬送方向の下流側に回転可能に設置され、且つ、回転停止中に前記用紙の搬送方向の先端部を突き当ててたるみを形成することで前記用紙の斜行を補正するレジストローラ対と、
前記第1,第2搬送ローラ対に接続されており、前記第1,第2搬送ローラ対に対してそれぞれ独立してニップの維持(ON)/解放(OFF)を行うニップON/OFF機構手段と、
前記用紙長さ情報取得手段からの用紙長さ情報が、前記第1搬送ローラ対と前記レジストローラ対との間に設定された3対のロ−ラの配置距離よりも長いと判断したときに、前記ニップON/OFF機構手段を介して前記第1,第2搬送ローラ対のいずれか一方のニップを解放するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする用紙搬送装置である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の用紙搬送装置において、
前記制御手段は、前記第2搬送ローラ対のニップを解放することを特徴とする用紙搬送装置である。
前記制御手段は、前記第2搬送ローラ対のニップを解放することを特徴とする用紙搬送装置である。
請求項1に記載の用紙搬送装置によれば、用紙長さが3対のローラの配置距離よりも長い大サイズの用紙に対してレジストローラ対で斜行補正するときに、大サイズの用紙の先端部がレジストローラ対上でのニップラインに一致して、大サイズの用紙の先端部にたるみが用紙幅方向に沿って均一に形成されるので、大サイズの用紙の斜行補正を確実且つ安定に行うことができる。
また、第1,第2搬送ローラ対の回転速度などを制御せずに、用紙の長さ情報に応じて第1,第2搬送ローラ対を選択的にニップON/OFF制御するだけであるので、用紙の紙質(薄紙,普通紙,厚紙)が異なっても用紙シワの発生を抑制できると共に、レジストローラ対のエッジで折り込まれるシワ発生の抑制にも有効である。
また、用紙長さが3対のローラの配置距離よりも短い小サイズの用紙に対してレジストローラ対で斜行補正するときには、小サイズの用紙を通常通りの搬送ローラ配置によりレジストローラ対に向けて搬送できる。
また、全ての用紙Pの先端部がレジストローラ対上でのニップラインに沿って均一に突き当たるために、レジストローラ対に突き当たったときに発生する音を軽減することができる。
また、請求項2に記載の用紙搬送装置によれば、用紙長さが3対のローラの配置距離よりも長い大サイズの用紙に対して第2搬送ローラ対のニップを解放することで、大サイズの用紙に対してたるみ形成領域を拡張することができるので、大サイズの用紙の斜行補正をより一層確実且つ安定に行うことができる。
以下に本発明に係る用紙搬送装置を実施する形態につき、図1〜図8を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る用紙搬送装置を適用した画像形成装置の全体構成を示している。
図1に示す如く、本発明に係る用紙搬送装置30を適用した画像形成装置1は、用紙Pに画像や文字を印刷する印刷装置や、用紙Pに画像や文字を複写する複写機などに用いられている。
上記した画像形成装置1は、筐体2の上方に設置されてこの装置全体を操作する操作パネル部10と、筐体2の左方に設置されて用紙Pを給紙する給紙部20と、給紙した用紙Pを下流に向けて搬送する用紙搬送装置(用紙搬送部)30と、用紙P上に画像を形成する画像形成部50と、画像形成済みの用紙Pを排紙する排紙部60と、画像形成装置1を全体的に制御する制御部70とで構成されている。
そして、本発明に係る用紙搬送装置30は、給紙部20と画像形成部50との間に少なくとも第1,第2搬送ローラ対34,35がレジストローラ対(タイミングローラ対とも呼称する)38よりも上流側に順に設置されており、給紙中又は用紙搬送中に斜行した用紙Pをレジストローラ対38で斜行補正するときに、用紙Pの搬送方向の長さ情報に応じて用紙Pを第1,第2搬送ローラ対34,35で選択的にニップして、この用紙Pを回転停止中のレジストローラ対38に突き当てて、用紙の搬送方向の先端部にたるみTを形成することで、用紙Pを確実且つ安定に斜行補正できるように構成されている。
ここで、画像形成装置1の各構成部について順を追って説明する。
まず、操作パネル部10は、ここでの詳細な図示を省略するが、スタートキーと、ストップキーと、テンキーと、印刷枚数設定キーと、例えばA3,A4,B4,B5,葉書サイズなどの用紙サイズを設定する用紙サイズ設定キーと、紙質が異なる薄紙,普通紙,厚紙など用紙Pの種類を入力する用紙種類入力キーと、拡大/縮小キーと、アラーム表示部と、液晶パネルなどが設けられている。
次に、給紙部20は、同一用紙サイズの用紙Pを複数枚積載した給紙台21が第1エンコーダ付きモータ22の駆動力により上下動可能に設置されている。また、給紙台21の裏面には用紙有無検出センサ23が取り付けられており、この用紙有無検出センサ23はマイクロスイッチ(又は反射型光センサ)を用いて給紙台21上での用紙Pの有無を検出している。
また、給紙台21の上方には給紙ローラ24が回転可能に設けられており、この給紙ローラ24は給紙台21が上動することによって最上層の用紙Pに当接して、最上層の用紙Pを給紙している。
また、給紙ローラ24により給紙された最上層の用紙Pは、給紙ローラ24よりも用紙搬送方向の下流に設けた捌きローラ25と捌き板26との間で挟持搬送されながら一枚ずつ分離されて重送が防止され、この後、最上層の用紙Pが下流に向って搬送される。
この際、給紙ローラ24及び捌きローラ25は、第2エンコーダ付きモータ27の回転を不図示の減速機構を介して伝達することでそれぞれ反時計方向に回転駆動されて、用紙Pが所定の搬送速度で搬送されるようになっている。
次に、本発明に係る用紙搬送装置(用紙搬送部)30は、給紙部20と画像形成部50との間に設定されており、用紙搬送路KRを挟んだ上方に用紙Pの上面側を案内する上側用紙搬送ガイド板31が固定設置され、且つ、用紙搬送路KRを挟んだ下方に用紙Pの下面側を案内する下側用紙搬送ガイド板32が固定設置されている。
そして、上下の用紙搬送ガイド板31,32は、部品の配置箇所や、用紙Pの先端部にたるみTを形成する領域となるたるみ形成領域が開口されている。
また、上下の用紙搬送ガイド板31,32の上流側には用紙長さ検出センサ33が例えば透過型光センサを用いて設置されている。この用紙長さ検出センサ33は、給紙部20で給紙された用紙Pの搬送方向の先端部が通過してから後端部が通過するまでの用紙通過時間を計測して制御部70に知らせることで、制御部70は用紙通過時間と用紙搬送速度とを乗算することにより用紙Pの搬送方向の長さ情報(用紙長さ情報)を得ている。
この際、用紙長さ検出センサ33は、用紙搬送時に用紙Pの長さ情報を自動的に検出しているが、これに限らず、ユーザが操作パネル部10内の用紙サイズ設定キーで用紙サイズを予め設定するか、又は、給紙台21上に設けた不図示の用紙サイズ検出手段の検出結果を用いても良く、用紙サイズに応じた用紙Pの搬送方向の長さ情報が制御部70内に予め格納されている。
また、裁きローラ25よりも下流には、2以上の搬送ローラ対が上下の用紙搬送ガイド板31,32に沿って設置されており、この際に、隣り合う搬送ローラ対との間に設定される配置距離(K1)が最小サイズとなる例えば葉書サイズの用紙Pの長さよりも短く設定されている。
この実施例では、後述するレジストローラ対38よりも上流側に2対の第1,第2搬送ローラ対34,35を上流から下流に向かって順に設置した場合を示し、裁きローラ25と第1搬送ローラ対34との間には最小サイズの用紙Pが搬送できるように搬送ローラ対が複数設けられているがここでの図示を省略する。
これにより、給紙部20で給紙した用紙Pが第1搬送ローラ対34に到達するまでの間に、この用紙Pは図示しない2対以上の搬送ローラ対により挟持搬送されている。
即ち、この実施例では、用紙長さ検出センサ33よりも下流側に、第1搬送ローラ対34と第2搬送ローラ対35とが最小サイズの用紙Pの長さよりも短い第1の配置距離K1だけ離れて設置されている。
上記した第1,第2搬送ローラ対34,35は、第1パルスモータ36の回転を不図示の減速機構を介して伝達することでそれぞれ反時計方向に回転する駆動ローラ34a,35aと、駆動ローラ34a,35aに対して接離自在に設けられ且つニップしたときに駆動ローラ34a,35aに従動してそれぞれ時計方向に回転する従動ローラ34b,35bとを対にして構成されている。
また、第1,第2搬送ローラ対34,35は、第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bにそれぞれ接続されており、第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bにより第1,第2搬送ローラ対34,35に対してそれぞれ独立してニップの維持(ON)、又は、ニップの解放(OFF)が行われるようになっている。
そして、レジストローラ対38で用紙Pの斜行を補正する時に、最小サイズよりも大きいサイズの用紙Pに対して、第1,第2搬送ローラ対34,35のうちでいずれか一方の搬送ローラ対(34),(35)が一方の搬送ローラ用ニップON/OFF機構部(40A),(40B)を介して選択的にニップされるようになっている。
一方、最小サイズの用紙Pに対して、第1,第2搬送ローラ対34,35が第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bを介して共にニップされるようになっている。
尚、第1,第2搬送ローラ対34,35のニップON/OFF制御については後で詳述する。
ここで、図2(a),(b)に拡大して示す如く、上記した第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bは共に同一構造に構成されている。
図2(a),(b)を用いて具体的に説明すると、第1搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40Aでは、回動軸41を中心にして回動する逆L字状アーム42の一端部42aに第1搬送ローラ対34の従動ローラ34bが回転自在に軸支されている。一方、第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40Bでは、逆L字状アーム42の一端部42aに第2搬送ローラ対35の従動ローラ35bが回転自在に軸支されている。
また、逆L字状アーム42のうちで回動軸41を介した他端部42bにバネ掛止孔42b1が形成されて、このバネ掛止孔42b1に引張バネ43の一端部が掛止されている。
また、逆L字状アーム42の他端部42bの左下方には、第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bの駆動源となるギヤードモータ(又はロータリーソレノイド)44が設置されており、このギヤードモータ(又はロータリーソレノイド)44の回転軸44aにレバー45の一端部45aが固着されている。
また、レバー45は、一端部45aと反対側の他端部45bが第1,第2搬送ローラ対34,35の従動ローラ34b,35b側に向いており、この他端部45bに形成したバネ掛止孔45b1に引張バネ43の他端部が掛止されている。
尚、部品番号46,47はレバー45の回動範囲を規制するストッパである。
上記のように第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bを構成したときに、図2(a)に示した状態は第1,第2搬送ローラ対34,35がニップ状態(ON状態)であり、一方、図2(b)に示した状態は第1,第2搬送ローラ対34,35がニップ解放状態(OFF状態)である。
即ち、図2(a)において、例えば、第1搬送ローラ対34側について説明し、同様に動作する第2搬送ローラ対35側についての説明を省略するが、ここで、第1搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A内のギヤードモータ(又はロータリーソレノイド)44の回転軸44aを反時計方向に回転させると、この回転軸44aに固着させたレバー45も反時計方向に回転して、レバー45の他端部45bが逆L字状アーム42の他端部42bから遠ざかるように移動して、レバー45がストッパ46に当接したときにギヤードモータ(又はロータリーソレノイド)44が回転を停止する。
このときに、逆L字状アーム42の他端部42bと、レバー45の他端部45bとの間に掛止された引張バネ43が伸ばされるために、この引張バネ43の付勢力によって逆L字状アーム42が回動軸41を中心にして時計方向に回動する。
これにより、逆L字状アーム42の一端部42aに軸支された第1搬送ローラ対34の従動ローラ34bが引張バネ43の付勢力によって駆動ローラ34aを押圧するので、第1搬送ローラ対34はニップ状態となり、駆動ローラ34aと従動ローラ34bとに挟まれて用紙Pを用紙搬送方向に搬送することができる。
一方、図2(b)において、例えば、第1搬送ローラ対34側について説明し、同様に動作する第2搬送ローラ対35側についての説明を省略するが、ここで、第1搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A内のギヤードモータ(又はロータリーソレノイド)44の回転軸44aを時計方向に回転させると、この回転軸44aに固着させたレバー45も時計方向に回転して、レバー45の他端部45bが逆L字状アーム42の他端部42bに近づくように移動して、レバー45がストッパ47に当接したときにギヤードモータ(又はロータリーソレノイド)44が回転を停止する。
このときに、逆L字状アーム42の他端部42bと、レバー45の他端部45bとの間に掛止された引張バネ43が縮むために自由長の長さになり、この引張バネ43の付勢力は作用せずに従動ローラ34bの自重によって逆L字状アーム42が回動軸41を中心にして反時計方向に回動する。
これにより、逆L字状アーム42の一端部42aに軸支された第1搬送ローラ対34の従動ローラ34bが駆動ローラ34aから離間するので、第1搬送ローラ対34はニップ解放状態となり、用紙Pを搬送することができない。
この際、第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bを介して第1,第2搬送ローラ対34,35を用紙Pの搬送方向の長さ情報に応じて選択的に駆動させることが本発明の技術的な特徴であり、これについては後で詳述する。
図1に戻り、第2搬送ローラ対35よりも下流には、用紙Pの先端部を検出する用紙先端部検出センサ37と、用紙Pの搬送方向の先端部にたるみTを形成することで用紙Pの斜行を補正するレジストローラ対38とが順に設置されている。
上記した用紙先端部検出センサ37は、例えば透過型光センサを用いてレジストローラ対38の直前に設置されており、レジストローラ対38の直前まで搬送された用紙Pの先端部を検出して制御部70に知らせることで、下記するように、たるみ形成中に回転を停止しているレジストローラ対38に対してたるみ形成後の回転開始タイミングを制御している。
また、上記したレジストローラ対38は、第2パルスモータ39の回転を不図示の減速機構を介して伝達することで反時計方向に回転する駆動ローラ38aと、駆動ローラ38aに従動して時計方向に回転する従動ローラ38bとを対にして構成されている。
そして、レジストローラ対38は、ここに搬送された用紙Pの搬送方向の先端部が突き当たる時には回転を停止しており、回転停止中に用紙Pの搬送が継続されることで、レジストローラ対38よりも上流側にたるみTが形成され、一定量のたるみTが形成された後にレジストローラ対38を用紙搬送速度で回転させることで、用紙Pの斜行を補正しながらこの用紙Pを画像形成部50に向けて搬送している。
また、第2搬送ローラ対35とレジストローラ対38とは最小サイズの用紙Pの長さよりも短い第2の配置距離K2だけ離れて設置されている。
従って、第1搬送ローラ対34と第2搬送ローラ対35との間に設定された第1の配置距離K1と、第2搬送ローラ対35とレジストローラ対38との間に設定された第2の配置距離K2とを加算した3対のローラ34,35,38の配置距離K(=K1+K2)は、最小サイズの用紙Pの長さの略2倍程度に設定されている。
次に、用紙搬送装置(用紙搬送部)30よりも下流に設置した画像形成部50は、例えばインクジェット印刷方式,孔版印刷方式,熱転写印刷方式,レーザビーム印刷方式などを用いて用紙P上に画像や文字を印刷したり、又は、複写機を用いて用紙P上に画像を複写(コピー)している。
次に、排紙部60は、筐体2の右方に設置されており、画像形成済みの用紙Pを排紙している。
次に、制御部70は、筐体2内の適宜な位置に設置されている。上記した制御部70は、この内部にCPU70aと、ROM70bと、RAM70cと、カウンタ70dとを有している。
そして、制御部70内のCPU70aは、操作パネル部10と、給紙部20と、第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bを含めた用紙搬送装置(用紙搬送部)30と、画像形成部50と、排紙部60とをそれぞれ制御している。
また、制御部70内のROM70bは、画像形成装置1の動作プログラムなどを格納している。
また、制御部70内のRAM70cは、画像形成装置1内で変更可能な各種の情報を一時的に記憶しており、変更可能な各種の情報として、例えばユーザが操作パネル部10の用紙サイズ設定キーで設定した用紙サイズに対応した用紙長さ情報、又は、用紙長さ検出センサ33で計測した用紙長さ情報や、ユーザが操作パネル部10の用紙種類入力キーで設定した用紙Pの種類(薄紙,普通紙,厚紙)などの情報を記憶している。
また、制御部70内のカウンタ70dは、用紙Pが用紙長さ検出センサ33を通過する用紙通過時間を計測していると共に、用紙Pの先端部が給紙時点からレジストローラ対38の直前に設置した用紙先端部検出センサ37に届くまでの到達時間を計測している。
ここで、上記のように構成した画像形成装置1内に設けた用紙搬送装置(用紙搬送部)30において、斜行した用紙Pをレジストローラ対38で斜行補正を行う際に、制御部70を介して用紙Pの搬送方向の長さ情報に応じて第1,第2搬送ローラ対34,35を選択的にニップON/OFF制御する技術的思想について、図3〜図6を用いて説明する。
尚、図3〜図6中において、第1搬送ローラ対34と第2搬送ローラ対35との間に設定された第1の配置距離K1、及び、第2搬送ローラ対35とレジストローラ対38との間に設定された第2の配置距離K2は、共に最小サイズとなる例えば葉書サイズの用紙Pの長さよりも短く設定されており、これに伴って3対のローラ34,35,38の配置距離K(=K1+K2)は、最小サイズの用紙Pの長さの略2倍程度に設定されているものとする。
まず、図3は、実施例に対する比較例として、用紙長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも長い大サイズの用紙Pをレジストローラ対38で斜行補正する場合を示しており、大サイズの用紙Pは例えばB5サイズよりも長い用紙である。
この比較例では、第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bを介して第1,第2搬送ローラ対34,35が共にニップされており、大サイズの用紙Pが第1,第2搬送ローラ対34,35により搬送されて、この大サイズの用紙Pの搬送方向の先端部が回転停止中のレジストローラ対38に突き当たる。
このときに、第2搬送ローラ対35とレジストローラ対38との間に設定された第2の配置距離K2が最小サイズの用紙Pの長さよりも短いために、大サイズの用紙Pの先端部にたるみTを形成するたるみ形成領域が十分確保できず、大サイズの用紙Pの先端部にたるみTが良好に形成できない。
即ち、大サイズの用紙Pの先端部の一部がレジストローラ対38に突き当たらないために、この先端部がレジストローラ対38上でのニップラインに一致できず、例えば図示上側のたるみT1の山は小さく、一方、図示下側のたるみT2の山は大きく、たるみT1とたるみT2とでたるみ量が異なってしまい、大サイズの用紙Pの斜行補正を十分に行うことができない。
更に、比較例において、大サイズの用紙Pは2対の第1,第2搬送ローラ対34,35で挟持されているために、大サイズの用紙Pの後端部側は自由度がなく動けないので、大サイズの用紙Pの先端部側を動かすことができず、この先端部にたるみTを良好に形成できない。
そこで、本発明では、上記した比較例で生じた問題点を解決するために、図4に示した実施例1による技術的思想と、図5に示した実施例2による技術的思想のいずれかを適用している。
即ち、図4に示した実施例1では、用紙長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも長い大サイズの用紙Pをレジストローラ対38で斜行補正する場合に、二点鎖線で図示したように、第1搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40Aを介して第1搬送ローラ対34のニップを解放し、且つ、実線で図示したように、第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40Bを介して第2搬送ローラ対35のニップを維持している。
そして、大サイズの用紙Pが第2搬送ローラ対35により搬送されて、この大サイズの用紙Pの搬送方向の先端部が回転停止中のレジストローラ対38に突き当たる。
このときに、第2搬送ローラ対35とレジストローラ対38との間に設定された第2の配置距離K2が最小サイズの用紙Pの長さよりも短いために、比較例と同様に大サイズの用紙Pに対してたるみ形成領域が十分確保できないものの、第1搬送ローラ対34のニップが解放されているために、大サイズの用紙Pの後端部側は自由度がある。
従って、大サイズの用紙Pの後端部側は第2搬送ローラ対35を回動支点として用紙幅方向の左方又は右方に向かって動けるので、大サイズの用紙Pの先端部はレジストローラ対38に沿うように動くことができる。
これにより、大サイズの用紙Pの先端部がレジストローラ対38上でのニップラインに一致して、大サイズの用紙Pの先端部にたるみTが用紙幅方向に沿って均一に形成されるので、大サイズの用紙Pの斜行補正を確実且つ安定に行うことができる。
また、図5に示した実施例2では、用紙長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも長い大サイズの用紙Pをレジストローラ対38で斜行補正する場合に、実線で図示したように、第1搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40Aを介して第1搬送ローラ対34のニップを維持し、且つ、二点鎖線で図示したように、第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40Bを介して第2搬送ローラ対35のニップを解放している。
そして、大サイズの用紙Pが第1搬送ローラ対34で搬送されて、この大サイズの用紙Pの搬送方向の先端部が回転停止中のレジストローラ対38に突き当たる。
このとき、大サイズの用紙Pに対するたるみ形成領域は、第1搬送ローラ対34とレジストローラ対38との間に設定された3対のローラ34,35,38の配置距離Kとなり、このたるみ形成領域は最小サイズの用紙Pの長さの略2倍程度の長さまで拡張されるために、大サイズの用紙Pの先端部がレジストローラ対38に沿いやすくなり、この先端部がレジストローラ対38上でのニップラインに一致して、大サイズの用紙Pの先端部にたるみTが用紙幅方向に沿って均一に形成されるので、大サイズの用紙Pの斜行補正を確実且つ安定に行うことができる。
一方、図6に示した実施例1,2は、用紙長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも短い小サイズの用紙Pをレジストローラ対38で斜行補正する場合を示しており、小サイズの用紙Pは例えばB5サイズ以下で長さが短く例えば葉書サイズの用紙である。
この実施例1,2では、第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bを介して第1,第2搬送ローラ対34,35が共にニップされており、小サイズの用紙Pが第1搬送ローラ対34を通過した後に、第2搬送ローラ対35により搬送されて、この小サイズの用紙Pの搬送方向の先端部が回転停止中のレジストローラ対38に突き当たる。
このときに、小サイズの用紙Pに対するたるみ形成領域は、第2搬送ローラ対35とレジストローラ対38との間に設定された第2の配置距離K2となるが、この第2の配置距離K2は小サイズの用紙Pに対するたるみ形成領域として確保できるために、小サイズの用紙Pの先端部がレジストローラ対38上でのニップラインに一致して、小サイズの用紙Pの先端部にたるみTが用紙幅方向に沿って均一に形成されるので、小サイズの用紙Pの斜行補正を確実且つ安定に行うことができる。
従って、図4及び図6に示した実施例1、又は、図5及び図6に示した実施例2の技術的思想を適用したときに、用紙長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも長い大サイズの用紙Pの先端部にたるみTを形成するときには、レジストローラ対38よりも上流側に設けた第1,第2搬送ローラ対34,35のうちでいずれか一方の搬送ローラ対(34),(35)と、回転停止中のレジストローラ対38とで行い、且つ、用紙長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも短い小サイズの用紙Pの先端部にたるみTを形成するときには、第1,第2搬送ローラ対34,35と、回転停止中のレジストローラ対38とで行っている。
これに伴って、制御部70は、大サイズの用紙Pの先端部にたるみTを形成するときには、第1,第2搬送ローラ対34,35のうちでいずれか一方の搬送ローラ対を解放させ、且つ、他方の搬送ローラ対をニップさせるように第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bを制御し、且つ、小サイズの用紙Pの先端部にたるみTを形成するときには、第1,第2搬送ローラ対34,35を共にニップさせるように第1,第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部40A,40Bを制御している。
この結果、実施例1,2によると、用紙長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも長い大サイズの用紙Pに対してレジストローラ対38で斜行補正するときに、大サイズの用紙Pの先端部がレジストローラ対38上でのニップラインに一致して、大サイズの用紙の先端部にたるみTが用紙幅方向に沿って均一に形成されるので、大サイズの用紙Pの斜行補正を確実且つ安定に行うことができる。
また、実施例1,2によると、第1,第2搬送ローラ対34,35の回転速度などを制御せずに、用紙Pの長さ情報に応じて第1,第2搬送ローラ対34,35を選択的にニップON/OFF制御するだけであるので、用紙Pの紙質(薄紙,普通紙,厚紙)が異なっても用紙シワの発生を抑制できると共に、レジストローラ対38のエッジで折り込まれるシワ発生の抑制にも有効である。
また、実施例1,2によると、用紙長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも短い小サイズの用紙Pに対してレジストローラ対38で斜行補正するときには、小サイズの用紙Pを通常通りの搬送ローラ配置によりレジストローラ対38に向けて搬送できる。
また、実施例1,2によると、全ての用紙Pの先端部がレジストローラ対38上でのニップラインに沿って均一に突き当たるために、レジストローラ対38に突き当たったときに発生する音を軽減することができる。
更に,実施例2によると、用紙長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも長い大サイズの用紙Pに対して第2搬送ローラ対35のニップを解放することで、大サイズの用紙Pに対してたるみ形成領域を拡張することができるので、大サイズの用紙Pの斜行補正をより一層確実且つ安定に行うことができる。
ここで、上記した実施例1,2の技術的思想に基づいて、用紙Pをレジストローラ対38で斜行補正を行うときの動作について、先に示した図1と、新たな図7,図8とを用いて説明する。
図7は第1搬送ローラ対34のニップを解放する場合のフロー図であり、先に図4及び図6を用いて説明した実施例1の技術的思想に基づいている。
図7に示す如く、このフローを開始すると、まず、ステップS11で、給紙台21に用紙Pが積載されているか否かを問う。ここでは、給紙台21の裏面に取り付けた用紙有無検出センサ23の検出結果により給紙台21上での用紙Pの有無を検出して、この検出結果を制御部70に知らせている。
そして、ステップS11で給紙台21上に用紙Pが積載されていると制御部70で判断された場合(YESの場合)に、ステップS12で用紙サイズ(用紙長さ情報)を認識する。
この際、ステップS12における用紙サイズの認識は、前述したように、ユーザが操作パネル部10内の用紙サイズ設定キーで用紙Pのサイズを予め設定するか、もしくは、給紙台21上に設けた不図示の用紙サイズ検出手段の検出結果を用いており、上記した用紙サイズに対応した用紙長さ情報が制御部70のRAM70c内に格納されている。
尚、ステップS12で用紙サイズの認識する場合に、用紙搬送装置30内に設けた用紙長さ検出センサ33により用紙Pの長さ情報を自動的に検出する方法を採用しても良く、この場合には、後述するステップS16における用紙Pの給紙動作をステップS11とステップS12との間に移動させれば良いものである。更に、フロー動作を開始する前に用紙Pを先にテストランさせて、用紙Pの搬送方向の長さ情報を用紙長さ検出センサ33により確保し、この用紙長さ情報を制御部70内に予め格納しておいても良い。
次に、ステップS13で、用紙長さは3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも長いか否かを問う。そして、ステップS13で、用紙Pの長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも長い大サイズの用紙Pであると制御部70で判断された場合(YESの場合)には、ステップS14Aで第1搬送ローラ対34のニップを解放する。
このステップS14Aで第1搬送ローラ対34のニップを解放する動作は、大サイズの用紙Pを斜行補正するときに先に図4を用いて説明した実施例1と対応するものであり、大サイズの用紙Pに対して第1搬送ローラ対34のニップを解放し、且つ、第2搬送ローラ対35のニップを維持している。
一方、ステップS13で、用紙Pの長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも短い小サイズの用紙Pであると制御部70で判断された場合(NOの場合)には、ステップS15Aで第1搬送ローラ対34のニップを維持する。
このステップS15Aで、第1搬送ローラ対34のニップを維持する動作は、小サイズの用紙Pを斜行補正するときに先に図6を用いて説明した実施例1と対応するものであり、小サイズの用紙Pに対して第1,第2搬送ローラ対34,35を共にニップしている。
次に、ステップS16では、上記したステップS14A又はステップS15Aを終えた後に、給紙部20内に設けた給紙ローラ24と、捌きローラ25及び捌き板26とにより用紙Pをピックアップ(給紙)する。
次に、ステップS17では、用紙Pを搬送する(各搬送ローラを回転する)。即ち、大サイズの用紙Pに対しては第2搬送ローラ対35を回転させ、一方、小サイズの用紙Pに対しては第1,第2搬送ローラ対34,35を回転させて、用紙Pをレジストローラ対38に向けて搬送する。
次に、ステップS18では、用紙Pの先端部がレジストローラ対38に到達したか否かを問う。ここでは、用紙Pの先端部をレジストローラ対38の直前に設置した用紙先端部検出センサ37で検出して、検出結果を制御部70に知らせている。そして、制御部70は、用紙先端部検出センサ37を用紙Pが通過後、数パルス経過したら用紙Pの先端部がレジストローラ対38に到達したとみなしている。
そして、ステップS18で、用紙Pの先端部がレジストローラ対38に到達したと制御部70で判断された場合(YESの場合)には、ステップS19でレジストローラ対38を規定時間停止する(用紙PにたるみTを形成する)。
次に、ステップS20では、用紙Pの先端部にたるみTが形成された後に、レジストローラ対38を用紙長さだけ回転する(用紙Pをレジストローラ対38の下流に搬送する)。
この後、次のジョブの用紙搬送を行う場合にはステップS11に戻る。
一方、ステップS18で、用紙Pの先端部がレジストローラ対38に到達していないと制御部70で判断された場合(NOの場合)には、ステップS21で、用紙Pの先端部がレジストローラ対38に到達するまでに要する規定の到達タイミング時間を越えているか否かを問う。ここでは、用紙Pの先端部が給紙時点から用紙先端部検出センサ37に届くまでの到達時間を制御部70内のカウンタ70dで計測し、計測した到達時間と、予め設定された規定の到達タイミング時間とを比較している。
そして、ステップS21で、規定の到達タイミング時間を越えていない場合(NOの場合)には、ステップS16に戻り、一方、規定の到達タイミング時間を越えている場合(YESの場合)には、ステップS22で用紙Pの搬送を中止すると共に、ステップS23で操作パネル部10内に設けたアラーム表示部にエラーを表示して、このフローを終了する。
更に、ステップS11で給紙台21上に用紙Pが積載されていない場合(NOの場合)には、ステップS24で用紙Pの搬送を中止すると共に、ステップS25で操作パネル部10内に設けた液晶パネルに用紙Pがないことを表示して、このフローを終了する。
次に、図8は第2搬送ローラ対35のニップを解放する場合のフロー図であり、先に図5及び図6を用いて説明した実施例2の技術的思想に基づいている。
この図8に示した第2搬送ローラ対35のニップを解放する場合のフローは、先に図7を用いて説明した第1搬送ローラ対34のニップを解放する場合のステップS11〜ステップS25中におけるステップS14A及びステップS15Aを、ステップS14B及びステップS15Bに変更しただけであるので、ここでは変更したステップS14B及びステップS15Bと、これに付随する必要なステップのみについて説明し、その他のステップについての説明を省略する。
即ち、図8に示したステップS13で、用紙Pの長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも長い大サイズの用紙Pであると制御部70で判断された場合(YESの場合)には、ステップS14Bで第2搬送ローラ対35のニップを解放する。
このステップS14Bで、第2搬送ローラ対35のニップを解放する動作は、大サイズの用紙Pを斜行補正するときに先に図5を用いて説明した実施例2と対応するものであり、大サイズの用紙Pに対して第1搬送ローラ対34のニップを維持し、且つ、第2搬送ローラ対35のニップを解放している。
一方、ステップS13で、用紙Pの長さが3対のローラ34,35,38の配置距離Kよりも短い小サイズの用紙Pであると制御部70で判断された場合(NOの場合)には、ステップS15Bで第2搬送ローラ対35のニップを維持する。
このステップS15Bで、第2搬送ローラ対35のニップを維持する動作は、小サイズの用紙Pを斜行補正するときに先に図6を用いて説明した実施例2と対応するものであり、小サイズの用紙Pに対して第1,第2搬送ローラ対34,35を共にニップしている。
そして、ステップS14B又はステップS15Bを終えた後に、ステップS16において給紙部20で用紙Pをピックアップ(給紙)すれば良い。
上記した図7,図8に示した動作フローにおいて、制御部70は、用紙長さ情報と、第1搬送ローラ対34とレジストローラ対38との間に設定された3対のロ−ラ34,35,38の配置距離Kとを比較した後で、且つ、用紙Pを給紙部20で給紙(ピックアップ)する前に、第1,第2搬送ローラ対34,35のいずれか一方のニップを解放するように制御しているので、用紙Pをレジストローラ対38に向けて搬送する前に第1,第2搬送ローラ対34,35のいずれか一方のニップを確実に解放することができる。
1…画像形成装置、2…筐体、
10…操作パネル部、20…給紙部、21…給紙台、23…用紙有無検出センサ、
24…給紙ローラ、25…捌きローラ、26…捌き板、
30…用紙搬送装置(用紙搬送部)、31,32…上下の用紙搬ガイド板、
33…用紙長さ検出センサ、
34…第1搬送ローラ対、35…第2搬送ローラ対、37…用紙先端部検出センサ、
38…レジストローラ対(タイミングローラ対)、
40A…第1搬送ローラ用ニップON/OFF機構部、
40B…第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部、
41…回動軸、42…逆L字状アーム、43…引張バネ、
44…ギヤードモータ(又はロータリーソレノイド)、45…レバー、
50…画像形成部、60…排紙部、70…制御部、
K1…第1の配置距離、K2…第2の配置距離、K…3対のローラの配置距離、
KR…側用紙搬送路、P…用紙、T…たるみ。
10…操作パネル部、20…給紙部、21…給紙台、23…用紙有無検出センサ、
24…給紙ローラ、25…捌きローラ、26…捌き板、
30…用紙搬送装置(用紙搬送部)、31,32…上下の用紙搬ガイド板、
33…用紙長さ検出センサ、
34…第1搬送ローラ対、35…第2搬送ローラ対、37…用紙先端部検出センサ、
38…レジストローラ対(タイミングローラ対)、
40A…第1搬送ローラ用ニップON/OFF機構部、
40B…第2搬送ローラ用ニップON/OFF機構部、
41…回動軸、42…逆L字状アーム、43…引張バネ、
44…ギヤードモータ(又はロータリーソレノイド)、45…レバー、
50…画像形成部、60…排紙部、70…制御部、
K1…第1の配置距離、K2…第2の配置距離、K…3対のローラの配置距離、
KR…側用紙搬送路、P…用紙、T…たるみ。
Claims (2)
- 用紙を搬送方向に沿って搬送する用紙搬送装置において、
前記用紙の搬送方向の長さ情報を取得する用紙長さ情報取得手段と、
前記用紙を搬送するために搬送方向に沿って間隔を隔てて順に回転可能に設置された少なくとも2対の第1,第2搬送ローラ対と、
前記第2搬送ローラ対よりも用紙搬送方向の下流側に回転可能に設置され、且つ、回転停止中に前記用紙の搬送方向の先端部を突き当ててたるみを形成することで前記用紙の斜行を補正するレジストローラ対と、
前記第1,第2搬送ローラ対に接続されており、前記第1,第2搬送ローラ対に対してそれぞれ独立してニップの維持(ON)/解放(OFF)を行うニップON/OFF機構手段と、
前記用紙長さ情報取得手段からの用紙長さ情報が、前記第1搬送ローラ対と前記レジストローラ対との間に設定された3対のロ−ラの配置距離よりも長いと判断したときに、前記ニップON/OFF機構手段を介して前記第1,第2搬送ローラ対のいずれか一方のニップを解放するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする用紙搬送装置。 - 前記制御手段は、前記第2搬送ローラ対のニップを解放することを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
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A02 | Decision of refusal |
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