JP2014047444A - 衛生薄葉紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低米坪でありながら、拭き取り時に破れにくい性質を有するとともに、しっとり感、平滑感、柔らかさを有する、拭き取り性に優れる衛生薄葉紙を提供する。
【解決手段】 親油性成分として植物油、動物油、鉱物油、又は合成油のうちから選択される1種以上と、親水性成分として多価アルコール又はベタイン構造物のうちから選択される1種以上とを、構成成分として含む薬液を含有させた衛生薄葉紙であって、製品坪量を20〜35g/m、紙厚を130〜200μm、拡散面積を1600mm以上、吸水度を7〜20秒とする衛生薄葉紙により、上記課題を解決する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ティッシュペーパーやトイレットペーパー等の衛生薄葉紙に関し、より詳しくは、低坪量でありながら拭き取り性に優れた衛生薄葉紙に関する。
近年、花粉症人口の増加に伴い、使用時のしっとり感や平滑感、柔らかさを追求したローションティッシュペーパーの需要が伸びている。ローションティッシュペーパーは、グリセリン等の多価アルコールからなる保湿剤、シリコーンオイル、パラフィン、スクワラン、ミリスチン酸エステル等の油性成分、第四級アンモニウム塩等をローション成分として含む薬液が付与されている。
しかしながら、アレルギー性鼻炎等の患者においては、鼻かみ回数が多いため、ローションティッシュを使用しても、鼻及びその周辺部が赤くなったり、刺激されたりするといった肌トラブルが生じやすい。
そこで、肌トラブルを防止し、皮膚バリア機能を維持する目的で、アロエエキス、ヒアルロン酸等の保湿剤やコラーゲン等のケア成分や、消臭、酸化防止、制菌等の効果が期待できるポリフェノール類を多く含む植物由来のお茶エキス等が検討されている。
この種の衛生薄葉紙では、ふき取ったものの裏抜けし難い吸収性能やしっかり感(強度)等を付加するために、衛生薄葉紙を構成する1枚ずつのシートを高米坪とするか、シートの積層枚数を増やして3枚以上積層するのが一般的である。
特許文献1は、第0034段落に記載されるように、「ティシュペーパーやトイレットペーパーのような薄葉紙のしなやかさ、しっとり感及び平滑感等の肌への触感が改善され、使い心地のよい柔軟な薄葉紙が得られる」ことを課題とし、同特許請求の範囲には、「親油性成分として植物油、動物油、鉱物油もしくは合成油から選ばれる1種または2種以上の成分に加えて、親水性成分として多価アルコールもしくはベタイン構造物の1種または2種以上の成分、及び/またはC8 〜C24の脂肪族基を有するポリグリセリン脂肪酸エステル、C8 〜C24の脂肪族基を有するアンモニウム塩もしくはアミン塩から選ばれる1種または2種以上の成分を構成成分として含む薄葉紙の品質改良剤を、坪量10〜40g/m2 の薄葉紙に、該薄葉紙の乾燥重量に対して 0.1〜10重量%含有させたこと」が記載されている。
特許文献2は、第0003段落に記載されるように、「不衛生であるとの問題が完全に解決された衛生薄葉紙を提供すること」を課題とし、同特許請求の範囲に、「2層以上の多層とされた衛生薄葉紙であって、人工鼻水の裏抜け試験で、裏抜けする人工鼻水の量が10mg以下とされている、ことを特徴とする衛生薄葉紙。ここで、人工鼻水の裏抜け試験による裏抜けする人工鼻水の量(mg)は、次記(1)〜(5)の工程を経て得た値である。(1)人工鼻水(生理食塩水(尿素2%、塩化ナトリウム0.8%、塩化カルシウム0.3%、硫酸マグネシウム0.8%、イオン交換水96.1%):CMC(カルボキシルメチルセルロース)4%水溶液=1:2、食紅(微量))を用意。(2)ろ紙(東洋濾紙株式会社製「ADVANTEC
1(150mm)」)を2枚積層し、質量を測定。(3)積層したろ紙の上に、半分に折った試験紙を積層。(4)ろ紙に10mmの高さからマイクロピペットで人工鼻水1mlを滴下。(5)10秒後試験紙を除き、ろ紙の質量を測定し、滴下前との質量差を人工鼻水の裏抜け量(mg)とする。」が記載されている。
特開平09−296389号公報 特開2006−342446号公報
従来提案されている衛生薄葉紙では、ティッシュペーパーの強度を確保するために、構成する1枚ずつのシートを高米坪とすることは製品コスト高となり問題となる。同様の理由で、原料パルプの叩解度、湿潤紙力増強剤添加量、プレス圧等の抄造条件を変更した場合には、原反の嵩や柔軟性が低下する問題がある。また、従来の衛生薄葉紙は、吸液時の液の拡散が低く、使用時に十分な強度の低下を招きやすい。特にローション成分等の薬剤を塗布したティシュペーパーは、強度低下により鼻かみ時に破けが生じたり、肌触りが低下する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、低坪量でありながら、拭き取り時に破れにくい性質を有するとともに、しっとり感、平滑感、柔らかさを有する、拭き取り性に優れる衛生薄葉紙を提供することにある。
本発明者らは、衛生薄葉紙の拭き取り性やしっとり感等を高めるための研究を行っている。その過程で、衛生薄葉紙の特性の要因が、製品坪量、紙厚、液拡散面性及び吸水度等であることを見出し、ウェブに平滑性、しなやかさを与え、また、湿潤感、しっとり感を与える衛生薄葉紙である本発明を完成させた。
上記課題を解決するための本発明に係る衛生薄葉紙は、親油性成分として植物油、動物油、鉱物油、又は合成油のうちから選択される1種以上と、親水性成分として多価アルコール又はベタイン構造物のうちから選択される1種以上とを、構成成分として含む薬液を含有させた衛生薄葉紙であって、製品坪量を20〜35g/mとし、紙厚を130〜200μmとし、拡散面積を1600mm2以上とすることを特徴とする。
この発明によれば、低米坪でありながら、拭き取り時に破れにくく、しっとり感、平滑感、柔らかさ及び拭き取り性に優れる。親油性成分によりウェブに平滑性、しなやかさを与え、親水性成分によりウェブに湿潤感、しっとり感を得ることができる。特に、拡散面積を1600mm以上とすることにより、使用中に液体がウエブの広い面積に吸収されることとなり、比較的低米坪の衛生薄葉紙であっても、使用時には、破れにくくなる。
また、吸水度を7秒以上とすることにより、拭き取り中には、紙層表面上を液体が広がり、ウエブ内部へ液体の吸収が徐々に行われるため、ウエブ表面上での液の広がりと、ウエブ内部への浸透がバランスよく行われることとなり、使用時には、拭き取りがしやすい。
本発明に係る衛生薄葉紙において、前記親油性成分が、ホホバ油、スクラワン、パラフィン油、シリコーン組成物、ミリスチン酸エステル、ポリブテン、のうちから選択される1種以上であることが好ましい。
本発明に係る衛生薄葉紙において、前記親油性成分が、シリコーン組成物であることが好ましい。
本発明に係る衛生薄葉紙において、前記親油性成分が、パラフィン油であることが好ましい。
この発明によれば、衛生薄葉紙がなめらかになり、吸水性が適度に調整され水性物の拭き取りが良好となる。
本発明に係る衛生薄葉紙によれば、低米坪でありながら、拭き取り時に破れにくく、しっとり感、平滑感、柔らかさを有する拭き取り性に優れた衛生薄葉紙を得られる。
以下に、本発明に係る衛生薄葉紙について詳細に説明する。本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本発明に係る衛生薄葉紙は、親油性成分として植物油、動物油、鉱物油又は合成油のうちから選択される1種以上と、親水性成分として多価アルコール又はベタイン構造物のうちから選択される1種以上とを、構成成分として含む薬液を含有させた衛生薄葉紙であって、製品坪量を20〜35g/m、さらに好ましくは25〜30g/mとし、紙厚を130〜200μm、さらに好ましくは140〜180μmとし、拡散面積を1600mm以上、さらに好ましくは、1900mm2以上であることが、拭き取りやすさからより好ましい。
以下、各構成要素について順に説明する。
親油性成分としては、植物油、動物油、鉱物油、合成油等が挙げられるが、これらに限定されるものはない。親油性成分は、単独であっても複数であってもよい。
例えば、植物油では、ホホバ油、動物油では、スクラワン、鉱物油では、パラフィン油、合成油では、シリコーン組成物、ミリスチン酸エステル(例えば、ミリスチン酸イソトリデシル)、ポリブテン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
親油性成分としては、シリコーン組成物、パラフィン油が好ましく、具体的には、アミノ変性シリコーンの変性シリコーン、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等のエマルジョンタイプや流動パラフィンが好ましい。その含有量は、薬液中の組成比で、0.5〜5質量%とすることが好ましい。シリコーン組成物、パラフィン油の含有量が0.5質量%未満であると、衛生薄葉紙が平滑化し難くなり、含有量が5質量%を超えると、吸水性が阻害され、特に水性物の拭き取りが損なわれることとなる。
親水性成分としては、多価アルコール、ベタイン構造物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。親水性成分は、単独であっても複数であってもよい。
多価アルコールでは、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ベタイン構造物では、グリシンベタイン、γ−ブチロベタイン、ジメチルアウキルベタイン、ジメチルアミドベタイン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
親油性成分は、主にウェブに平滑性、しなやかさを与え、親水性成分は、ウェブに湿潤感、すなわち、しっとり感を与える。
その他の成分として、本発明の効果を損ねない範囲で、第4級アンモニウム塩、アミン塩及びアミン等のカチオン界面活性剤、天然由来の抽出成分、乳化剤や植物抽出成分や皮膚へのpH調整するためのクエン酸やクエン酸ナトリウム等の有機酸、有機酸塩、拡散及び吸水度を調整するためのサイズ剤等を適宜配合することもできる。
製品坪量は、JIS P 8124(1985)に準じて測定し、1プライあたりの坪量が10〜20g/m、製品あたり20〜35g/mである。この範囲内の原紙を用いると、風合いのバランスが取れた製品となる。製品坪量が20g/m未満であると、製造時に破れが生じることがあるため好ましくなく、35g/mを超えると嵩高となり好ましくない。原料配合は、NBKP40〜90%、LBKP10〜60%であり、より好ましくは、NBKP45〜80%、LBKP20〜55%である。吸水度の調整のために紙パックに由来する再生古紙を配合してもよい。ティシュペーパーの場合には、湿潤紙力増強剤としてポリアミンポリアミドエピクロロヒドリン系樹脂を固形分換算で対パルプ0.1〜0.2%添加する。多すぎるとティシュペーパーが硬くなり、これより少ないと湿潤強度が低下する。プライ数は、特に限定はないが、2プライ/1組が好適である。
紙厚は、ISO 12625−3に準じて測定し、1組あたり130〜200μmである。紙厚が130μm未満であると、衛生薄葉紙の強度が不十分であるため好ましくなく、200μmを超えると、ごわつきが生じるため好ましくない。さらには、140μm以上、180μm以下であると、風合いの点からより好ましい。
拡散面積は、蒸留水0.1mlを滴下して、30秒後の液の広がりであり、1600mm未満であると、液の広がりが少なく、拭き取り時の吸収面積が狭く拭き取り性が劣る。
吸水度は、JIS S3104(1992)「ティッシュペーパー」(旧)により規定され、7〜20秒である。吸水度を7秒以上とすることにより、拭き取り中に、紙層表面上を液体が広がり、徐々に液体の吸収拡散が起こり、作業中のシートの破れが起きにくくなる。吸水度が7秒未満であると、拭き取り動作中にシートの破れが生じ易いため好ましくなく、20秒を超えると、吸水力が低く、拭き取り性が低下するため好ましくない。拡散速度や吸水度は、親油性成分の種類や、原紙の原料配合、あるいはサイズ剤の添加等、従来技術により適宜調整することが可能である。
薄葉紙原紙に薬液を担持させる手段としては、含浸、スプレー、フレキソ印刷、グラビア印刷等の手段が挙げられる。特に、担持量の安定性や均一性の点から、フレキソ印刷及びグラビア印刷が好ましい。
以上説明した本発明に係る衛生薄葉紙は、ローションティッシュとして主に用いられるが、それに限定されるものではなく、様々な用途に利用可能である。
以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
[実施例1]
(衛生薄葉紙の製造)
NBKP50%、LBKP50%のパルプ配合からなる製品坪量が29.0g/m2であるフェイシャルティシュ原紙(2プライ/1組)において表1に示す質量比で調整した薬液を、原紙の乾燥重量に対して塗工量18.0%で塗工した。塗工方法は、フレキソ方式を用い、原紙の片面に塗工した。
(評価)
<拡散面積>
本発明に係る衛生薄葉紙の拡散面積は、JIS S3104(1992)「ティッシュペーパー」(旧)の吸水度の測定方法に準じる方法によるものである。試験片に10mmの高さからピペットで蒸留水1滴(23±1℃、0.1ml)を滴下して、水滴が試験片に接した瞬間から30秒後の広がりであり、試験片のMD方向、CD方向それぞれの最大長さ(mm)を測定して両者の積を求める。この5回の平均値を拡散面積とした。その結果を表1に示す。
<吸水度>
本発明に係る衛生薄葉紙の吸水度は、JIS S3104(1992)「ティッシュペーパー」(旧)の試験方法によるものである。
試験片に10mmの高さからピペットで蒸留水1滴(23±1℃、0.1ml)を滴下して、水滴が試験片に接触した瞬間から水が完全に吸収されて試験片表面の反射が消えるまでの時間をストップウォッチで測定(0.1秒単位)した。
この試験を計5回行い、その平均値を吸水度とした。その結果を表1に示す。
<紙厚>
紙厚測定は、ISO 12625−3「Tissue paper and tissue products-Determination of thickness, bulking thickness and apparent bulk density」(single sheet thickness)に準じて測定を行った。測定機は株式会社尾崎製作所製シックネスゲージ(R1−B型 定圧タイプ)を使用した。測定圧は2.0kPa(測定荷重200gf、測定子直径35.7mm)、測定子を約2mm/秒の速度で下ろし5秒後のゲージを読み取った。なお、1回の測定は試料1組にて行い、測定を10回繰り返して測定結果を平均した。その結果を表1に示す。
<製品坪量>
製品坪量は、旧JIS S3104(1992)により測定した。その結果を表1に示す。
<密度>
密度は、製品坪量(g/m2)/紙厚(μm/1枚)により算出した。その結果を表1に示す。
<引張り強度>
本発明に係る衛生薄葉紙の引張り強度を、JIS−S3104「ティシュペーパー」の試験方法に準じて、流れ方向の乾燥時の引張り強度(DMDT:DryMachine Direction Tensile strength)、幅方向の乾燥時の引張り強度(DCDT:Dry
Cross Direction Tensile strength)及び流れ方向の湿潤時の引張り強度(WMDT:Wet Machine Direction Tensile strength)を測定した。その結果を表1に示す。
<拭き取り性>
拭き取り性については、パネラー7名における実使用テスト(0ポイント〜3ポイントの4段階評価、合計6ポイント以下:×、合計7〜11ポイント:△、合計12から17ポイント:○、合計18ポイント以上:◎)を行った。その結果を表1に示す。
<粘性物拭き取り時の破れの有無>
粘性物拭き取り時の破れの有無は、合成ゴム板上の人工鼻水0.7gを拭き取った時の衛生薄葉紙の破れの状態を観察した。その結果を表1に示す。
<風合い>
本発明に係る衛生薄葉紙の風合いの評価は、パネラー7名による官能評価試験の平均値を採用した。しっとり感、平滑性、柔らかさの各項目について、手持ち感と肌に接触させた時の感覚を拭き取り性と同様に4段階評価で評価した。ここで、評価が○以上であれば実用上問題がない。その結果を表1に示す。
[実施例2]〜[実施例6]、[比較例1]〜[比較例5]
実施例2〜6、比較例1〜5においては、表1に示すローション薬液組成で薬液を調製し、実施例1と同様にして薄葉紙を製造した後、衛生薄葉紙を評価した。その結果を表1に示す。
実施例1 拡散面積が1650mm2、吸水度は7.0秒であり、粘性物拭き取り時に拡散が十分に行われ、拭き取りしやすい。また拭き取り時の破れも生じない。紙厚は158μあり、柔らかさは◎である。
実施例2 製品坪量は28.6g/m2、紙厚は142μmである。拡散面積は1920mm2 、吸水度は14.5秒であり、評価のいずれの項目においても◎であった。しっとり感は拡散面積と関連すると考えられる。密度は0.20g/cm3あり、平滑性の評価に寄与していると考えられる。また、親油性成分と親水性成分が所定量含まれることも、柔らかさに寄与していると考えられる。
実施例3 製品坪量と紙厚については他に比べ低いが、拭き取り性は○で、破れも生じない。拡散面積が1720mmと比較的高いことが作用していると考えられる。
実施例4 製品坪量34.8g/m2あり、紙厚も高く、柔らかさは◎である。
実施例5 親油性成分に流動パラフィンを用いたものであるが、他の実施例と同様の効果を得た。
実施例6 紙厚が198μmであり柔らかは◎である。また、拭き取り時の破れも生じない。
比較例1 拡散面積は1680mm2あるが、製品坪量が低いことから、拭き取り時の破れが生じた。
比較例2 拡散面積は1640mm2あり、拭き取り時の破れは生じないが、密度が0.17g/cm3と低く、平滑性は△である。また柔らかさの評価△については、紙厚が212μmと高いことが影響していると考えられる。
比較例3 拡散面積が1580mm2とやや低く、しっとり感は△である。
比較例4 拡散面積は1600mm2を超えるが、製品坪量、紙厚が低く、拭き取り時に破れが生じた。吸水度は5.0秒であり、拭き取り性は△であった。これは拭き取り時の紙層表面上での広がりが行われなかったことによる影響と考えられる。
比較例5 拡散面積1420mm2、吸水度は21.0秒であり、拭き取り時に十分な拡散が得られずシートの破れが発生した。拭き取り性についても×であった。
Figure 2014047444
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが、当業者には明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

Claims (5)

  1. 親油性成分として植物油、動物油、鉱物油、又は合成油のうちから選択される1種以上と、親水性成分として多価アルコール又はベタイン構造物のうちから選択される1種以上とを、構成成分として含む薬液を含有させた衛生薄葉紙であって、
    製品坪量を20〜35g/mとし、紙厚を130〜200μmとし、試験片に10mmの高さからピペットで蒸留水1滴(0.1ml)を滴下して、水滴が試験片に接触した瞬間から30秒後の液の拡散面積が1600mm以上であることを特徴とする衛生薄葉紙。
  2. JIS S 3104(1992)に定められている吸水度を7〜20秒とすることを特徴とする請求項1に記載の衛生薄葉紙
  3. 前記親油性成分が、ホホバ油、スクラワン、パラフィン油、シリコーン組成物、ミリスチン酸エステル、ポリブテンのうちから選択される1種以上である、請求項1に記載の衛生薄葉紙。
  4. 前記親油性成分が、シリコーン組成物である、請求項1に記載の衛生薄葉紙。
  5. 前記親油性成分が、パラフィン油である、請求項1に記載の衛生薄葉紙。
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