JP2017106131A - 衛生紙用柔軟剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】衛生紙を湿った状態で使用する際に紙力低下を抑制し、且つ柔らかさ、なめらかさを向上させて肌触りを良好にすることができる衛生紙用柔軟剤の提供。【解決手段】(A)グリセリンを84〜98質量部、(B)37.8℃における動粘度が1〜200mm2/sの脂肪族炭化水素油を1.3〜15質量部、ならびに(C)芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)及びジエン化合物単位からなるブロック(c2)から構成されたジブロック共重合体又はトリブロック共重合体の水素化物を0.1〜5.5質量部含有し、(A)、(B)及び(C)の各含有量の合計が100質量部であり、(B)/(C)が質量比で99/1〜65/35である衛生紙用柔軟剤。【選択図】なし

Description

本発明は、衛生紙を湿った状態で使用する際に紙力低下を抑制し、且つ柔らかさ、なめらかさを向上させて肌触りを良好にすることができる衛生紙用柔軟剤に関するものである。
ティシュペーパーやトイレットペーパーなどの衛生紙は、繊細な部位に対して使用されることが多いので、良好な肌触りが求められる。具体的には、柔らかさ、なめらかさを向上させることが求められる。紙が柔らかいと強い力をかけることなく使用でき、また表面がなめらかだと肌への摩擦が小さいことから、肌触りとして良好と感じられる。
そこで、特許文献1にて示されるように製紙工程においてパルプスラリーに薬剤を添加したり、特許文献2にて示されるように得られた紙に薬剤を塗布して柔らかさやなめらかさを向上させることが行われてきた。
一方、ティシュペーパーは化粧落としの際のクレンジング剤の拭き取りや化粧水などを顔に塗る際にもしばしば使用されることがあり、またトイレットペーパーにおいては温水洗浄便座の普及が進む中、多くの水分を拭きとる機会が増えている。
しかしながら、湿った状態の衛生紙は、なめらかさが感じられ難くなったり、紙力が大きく低下するので、拭き取り中などに破れてしまうことがあった。よって、乾燥時の良好な肌触りに加え、湿った時に良好な肌触りや紙力が低下するのを抑制することが求められていた。
そこで、例えば特許文献3では、ティシュペーパーの紙力を強化させるために、澱粉やポリビニルアルコール、スチレンブタジエンコポリマーなどの強化剤を塗布した強靭で柔軟なティシュペーパーが示されているが、柔らかさやなめらかさの向上については十分ではなかった。
また、衛生紙でも、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂やメラミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂などの湿潤紙力剤によって、湿ったときの紙力低下抑制が試みられているが、柔らかさやなめらかさを同時に付与することは実現できていなかった。
特開2004−308095号公報 特開2010−24561号公報 特開2001−525018号公報
本発明は、衛生紙を湿った状態で使用する際に紙力低下を抑制し、且つ柔らかさ、なめらかさを向上させて肌触りを良好にすることができる衛生紙用柔軟剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、(A)グリセリン、(B)特定の動粘度を有する脂肪族炭化水素油、(C)特定のブロック共重合体の水素化物を所定の比率で含有する組成物を衛生紙に含ませることによって、水などの液体を含んだ状態で使用する際に紙力低下を抑制し、且つ柔らかさ、なめらかさを向上させて肌触りを良好にすることができることを見出した。
すなわち本発明の衛生紙用柔軟剤は、(A)グリセリンを84〜98質量部、(B)37.8℃における動粘度が1〜200mm/sの脂肪族炭化水素油を1.3〜15質量部、ならびに(C)芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)及びジエン化合物単位からなるブロック(c2)から構成されたジブロック共重合体又はトリブロック共重合体の水素化物を0.1〜5.5質量部含有し、(A)、(B)及び(C)の各含有量の合計が100質量部であり、(B)/(C)が質量比で99/1〜65/35であることを特徴とする。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、前記芳香族ビニル化合物がスチレンであってもよく、また、前記ジエン化合物がイソプレン又はブタジエンであってもよい。さらに、前記(C)成分の芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)とジエン化合物単位からなるブロック(c2)との質量比(c1)/(c2)が10/90〜50/50であってもよい。
本発明の衛生紙用柔軟剤によれば、衛生紙を湿った状態で使用する際に紙力低下を抑制し、且つ柔らかさ、なめらかさを向上させて肌触りを良好にすることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、(A)グリセリン(以下、(A)成分ともいう。)、(B)特定の動粘度を有する脂肪族炭化水素油(以下、(B)成分ともいう。)と、(C)特定のブロック共重合体の水素化物の水素化物(以下、(C)成分ともいう。)を少なくとも含有する。以下、各成分について説明する。
なお、各成分の配合量は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の合計を100質量部としたときの配合量である。
〔(A)成分〕
(A)成分であるグリセリンとしては、化粧品、医薬品等の原料として使用されているグリセリンを好適に使用することができる。
(A)成分であるグリセリンの配合量は、84〜98質量部であり、好ましくは90〜95質量部である。配合量が少な過ぎると、柔らかさが不足することがあり、反対に多すぎると、湿らせた際のなめらかさが不足したり、強度低下の抑制が不十分となることがある。
〔(B)成分〕
本発明に用いる(B)成分は、37.8℃における動粘度が1〜200mm/sの脂肪族炭化水素油であり、飽和脂肪族炭化水素油及び不飽和脂肪族炭化水素油のいずれであってもよい。
飽和脂肪族炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、水添ポリイソブテン、α−オレフィンオリゴマー、スクワランなどが挙げられる。不飽和脂肪族炭化水素油としては、例えば、スクワレン、ポリブテンなどが挙げられる。特に飽和脂肪族炭化水素油である流動パラフィン、水添ポリイソブテンが好ましい。
(B)成分である脂肪族炭化水素油は、37.8℃における動粘度が1〜200mm/sの範囲内であり、好ましくは1〜100mm/s、特に好ましくは1〜50mm/sの範囲内である。動粘度が高すぎると、ベタツキが生じ易くなる。
なお、(B)成分の動粘度は、JIS K 2283:2000の「5.動粘度試験方法」に従って、キャノンフェンスケ粘度計を用いて測定することにより得ることができる。また、(B)成分は1種を単独で、又は2種以上を併せて用いることができる。
(B)成分である脂肪族炭化水素油の配合量は、1.3〜15質量部であり、好ましくは3.5〜8.5質量部である。配合量が少なく過ぎると、なめらかさが不足することがあり、反対に多すぎると、柔らかさが不足することがある。
〔(C)成分〕
本発明に用いる(C)成分はブロック共重合体の水素化物であり、ブロック共重合体は芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)及びジエン化合物単位からなるブロック(c2)から構成されたジブロック共重合体又はトリブロック共重合体である。なお、本明細書ではジブロック共重合体及びトリブロック共重合体を総括的に単に「ブロック共重合体」ともいう。
ブロック(c1)の形成に用いられる単量体の芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、3−メチルスチレン、4−プロピルスチレンなどが挙げられるが、これらの中で特にスチレンが好ましい。
また、ブロック(c2)の形成に用いられるジエン化合物としては、例えば、イソプレン、ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエンなどが挙げられるが、これらの中でも特にイソプレン、ブタジエンが好ましい。
このブロック共重合体水素化物は、前記の芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)及びジエン化合物単位からなるブロック(c2)がジブロック共重合体(c1−c2)、又はトリブロック共重合体(c1−c2−c1)を形成し、更にジエン化合物単位からなるブロック(c2)の二重結合部分が水素添加されたブロック共重合体の水素化物である。
本発明におけるジブロック共重合体の水素化物としては、例えば、スチレン・イソプレンジブロック共重合体の水素化物(スチレン・エチレン・プロピレンブロック共重合体(以下、「SEP」と略記することがある。))、スチレン・ブタジエンジブロック共重合体の水素化物(スチレン・エチレン・ブチレン共重合体(以下、「SEB」と略記することがある。))、又はこれらの混合物を好適に使用することができる。
本発明におけるトリブロック共重合体の水素化物としては、例えば、スチレン・イソプレン・スチレントリブロック共重合体の水素化物(スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(以下、「SEPS」と略記することがある。))、スチレン・ブタジエン・スチレントリブロック共重合体の水素化物(スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(以下、「SEBS」と略記することがある。))、又はこれらの混合物を好適に使用することができる。
また(C)成分として、これらジブロック共重合体及びトリブロック共重合体の各水素化物の混合物を好適に使用することができる。ジブロック共重合体の水素化物/トリブロック共重合体の水素化物の混合比率は、質量比で、好ましくは95/5〜25/75の範囲内であり、特に好ましくは95/5〜50/50の範囲であり、更に好ましくは95/5〜80/20の範囲である。混合比率が上記の範囲内である場合、柔軟性と含水時のなめらかさを更に向上させることができる。
さらに、芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)とジエン化合物単位からなるブロック(c2)との質量比(c1)/(c2)は、好ましくは10/90〜50/50であり、特に好ましくは15/85〜45/55であり、更に好ましくは20/80〜40/60である。(c1)/(c2)の質量比が上記の範囲内である場合、なめらかさと柔軟性をバランスよく得ることができる。
なお、(c1)と(c2)の質量比は、ブロック共重合体の水素化物(C)中における芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)の含有量と、ジエン化合物単位からなるブロック(c2)の含有量とをそれぞれ求めることで算出することができる。芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)の含有量は、重クロロホルム溶媒を用いてH−NMRスペクトルを求め、スペクトルより得られた芳香族ビニル化合物のモル%を質量%に換算しなおすことで求められる。ジエン化合物単位からなるブロック(c2)の含有量も同様にして求められる。
また、(C)成分として、ジブロック共重合体及びトリブロック共重合体の各水素化物の混合物を用いる場合には、各共重合体の水素化物の加重平均により、混合物の(c1)と(c2)の質量比を算出してもよい。
(C)成分であるブロック共重合体の水素化物の配合量は、0.1〜5.5質量部であり、好ましくは0.75〜2.5質量部である。配合量が少なく過ぎると、湿らせた際の強度低下が抑制できないことがあり、反対に多すぎると、衛生紙用柔軟剤としてのハンドリングが悪化することがある。
前記(B)成分の脂肪族炭化水素油と前記(C)成分のブロック共重合体の水素化物の各配合量は、質量比で、(B)/(C)=99/1〜65/35の範囲内であり、好ましくは95/5〜70/30、より好ましくは85/15〜75/25である。(C)成分の配合量が相対的に多すぎると、柔らかさが低下することがあり、反対に少なすぎると、湿らせた際の強度の低下を抑制できないことがある。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分に加えて、他の成分を含有してもよい。
例えば、アルキルリン酸エステル、アルキル硫酸エステル、アルキルスルホコハク酸塩などの陰イオン界面活性剤:四級アンモニウム塩やアルキルアミン塩などのカチオン性界面活性剤:アルキルベタインなどの両性界面活性剤:ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシドなどの非イオン性界面活性剤といった界面活性剤;ジグリセリン、プロピレングリコール、1, 3−ブチレングリコール、ソルビトールなどの多価アルコール、及びそれらのオキシアルキレン基付加物;ポリエチレングリコールなどの保湿剤;セルロース誘導体、デンプン誘導体、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ゲランガム、グアーガム、カードラン、水溶性コラーゲンなどの水溶性高分子;安息香酸、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、メチルイソチアゾリノン、ブチルカルバミン酸ヨウ化イソプロピルといった防腐剤などを他の成分として更に含有してもよい。
特に組成物の混合安定性が増し、分層などが起こり難くなるので、界面活性剤を含有することが好ましい。中でもショ糖脂肪酸エステルやソルビタン脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤を用いることによって、組成物の保存安定性が向上する。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、取扱いを良くするために水で希釈し、粘度を低減させて使用することが好ましく、例えば、2倍程度にまで希釈して使用することができる。また、加温するなどして粘度を調整して使用しても良い。
本発明の衛生紙用柔軟剤を含ませる衛生紙としては、例えば、ティシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー等が挙げられる。衛生紙用柔軟剤を含ませる方法としては、塗布、含浸、流延などが挙げられる。例えば、衛生紙用柔軟剤をコーター又は印刷機により塗布する塗布法、スプレー塗布法、浸漬法等により衛生紙に含ませることができる。これらの方法の中でも、グラビア印刷やフレキソ印刷等の印刷方式による塗布法が衛生紙への柔軟剤の付着のムラが少なくなる面で好ましい。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、充分な効果を発揮するために、衛生紙100質量部に対して、5〜25質量部を衛生紙に含ませることが好ましい。
以下、本発明を実施例及び比較例により具体的に説明する。実施例及び比較例で用いた各成分について説明する。
〔衛生紙用柔軟剤の調製例〕
本発明の実施例及び比較例の衛生紙用柔軟剤を製造するにあたっては、各種配合成分として、それぞれ以下の市販品を用いた(表1及び2)。
Figure 2017106131
Figure 2017106131
1)(B)成分:脂肪族炭化水素油
(B−1)パールリーム6(37.8℃における動粘度が20mm/sの水添ポリイソブテン、日油(株)製)
(B−2)パールリーム4(37.8℃における動粘度が3mm/sの水添ポリイソブテン、日油(株)製)
(B−3)モレスコホワイトP−350(37.8℃における動粘度が75mm/sの流動パラフィン、MORESCO製)
(B−4)スーパースクワラン(37.8℃における動粘度が18mm/sのスクワラン、アテック(株)製)
(B−5)ルーカントHC−20(37.8℃における動粘度が168mm/sのエチレン−α−オレフィン共重合体、三井化学(株)製)
(B’−1)ポリブテン015N(37.8℃における動粘度が680mm/sのポリブテン、日油(株)製)
2)(C)成分:芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)及びジエン化合物単位からなるブロック(c2)から構成されたブロック共重合体の水素化物
(C−1)クレイトンG1701(スチレン−イソプレンジブロック共重合体の水素化物(SEP)、(c1)の含有量:37質量%、(c2)の含有量:63質量%、(c1)/(c2)の質量比:37/63、クレイトンポリマー社製)
(C−2)セプトン2005(スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体の水素化物(SEPS)、(c1)の含有量:20質量%、(c2)の含有量:80質量%、(c1)/(c2)の質量比:20/80、クラレ(株)製)
(C−3)セプトン8004(スチレン−ブチレン−スチレントリブロック共重合体の水素化物(SEBS)、(c1)の含有量:31質量%、(c2)の含有量:69質量%、(c1)/(c2)の質量比:31/69、クラレ(株)製)
(C−4)クレイトンG1657(スチレン−イソプレンジブロック共重合体の水素化物(SEP)/スチレン−イソプレン−スチレントリブロック共重合体の水素化物(SEPS)の混合物(質量比30/70)、(c1)の含有量:13質量%、(c2)の含有量:87質量%、(c1)/(c2)の質量比:13/87、クレイトンポリマー社製)
(C’−1)VF−17(ポリビニルアルコール、日本酢ビ・ポバール(株)製)10質量%水溶液
(実施例1)
水添ポリイソブテン(B−1)160gと、スチレン−イソプレンジブロック共重合体の水素化物(C−1)40gとを500mLセパラブルフラスコに仕込み、内容物を攪拌しながら140℃で5時間溶融混合して、(B)成分及び(C)成分の混合物を得た。放冷後、1Lビーカーに(B)成分及び(C)成分の混合物を25g量り取り、(A)成分であるグリセリンを475g仕込み、マグネティックスターラーにて攪拌して本発明の衛生紙用柔軟剤組成物1(以下、組成物1と呼ぶ)を得た。
(実施例2〜9、比較例1〜5)
組成物2〜14について、実施例1における組成物1と同じ方法で調製することにより、表3、4に示す配合比率の衛生紙用柔軟剤組成物を得た。
なお、組成物9および組成物14において、その他成分としてショ糖ラウリン酸エステル(リョートーシュガーエステルLWA−1570、三菱化学フーズ(株)製)を(A)、(B),(C)の各成分を混合した後に添加した。
〔衛生紙用柔軟剤塗布ティシュペーパーの調製例〕
調製した衛生紙用柔軟剤を水にて1.1倍に希釈した後、40℃に加温して粘度が70〜100mPa・secに調整された柔軟剤を調製し、ティシュペーパーにその柔軟剤をグラビア印刷方式にて転写塗布した。塗布前後のティシュペーパーの重量差から、塗布前のティシュペーパー100質量部に対する塗布量を算出し、20〜23質量部となったことを確認した。
標準サンプルとして、グリセリンのみを上記と同様に1.1倍希釈後40℃に加温し、ティシュペーパーに塗布したものを使用した。
調製した塗布ティシュペーパーサンプルは23℃湿度50%RHの恒温恒湿室にて保管した。
〔柔軟性の評価〕
調製したティシュペーパーを温度23℃、湿度50%RHの恒温恒湿環境に7日間保管した後に、パネラー15名で柔軟性の評価を実施した。以下のとおりに評価を実施し、評価結果を表3および表4に記載した。
(評価基準)
標準サンプルよりも柔らかい。:2点
標準サンプルと同等である。:1点
標準サンプルよりも硬い。:0点
(評価)
合計点が24点以上の場合:◎
合計点が18点〜23点の場合:○
合計点が15点〜17点の場合:△
合計点が15点未満の場合:×
〔なめらかさの評価〕
調製したティシュペーパーを温度23℃、湿度50%RHの恒温恒湿環境に7日間保管した後に、2枚1組とし、1組当たり約2gの水をスプレーして含浸させた。含水させた後、摩擦感テスタ−にて平均摩擦係数を測定し、以下のとおりに評価して、評価結果を表3および表4に記載した。なお、標準サンプルの摩擦係数は0.37であった。
(評価)
0.32未満:◎
0.32以上、0.35未満:○
0.35以上、0.39未満:△
0.39以上:×
〔引張強度の評価〕
調製したティシュペーパーを温度23℃、湿度50%RHの恒温恒湿環境に2日間保管した後に、2枚1組とし、1組当たり約2gの水をスプレーして含浸させた。含水させたティシュペーパーを120×15mmの大きさに切り、引張圧縮試験機((株)今田製作所製、SV−201−0−SH)にて漉き目方向であるMD方向の引張強度を5回測定してその平均値を算出し、以下のとおりに評価しして、評価結果を表3および表4に記載した。なお、標準サンプルは27N/mであった。
(評価)
40N/m超:◎
30N/m以上、40N/m以下:○
30N/m未満:△
Figure 2017106131
Figure 2017106131
実施例1〜9は、柔軟性、なめらかさ、引張強度いずれも良好な評価結果であった。
一方、比較例1は(C)成分が含まれておらず、柔軟性、含水時のなめらかさの向上がみられず、引張強度が低下していた。
比較例2は(B)成分が含まれておらず、引張強度は向上していたものの、柔軟性が低下していた。
比較例3は(C)成分が本発明規定のものとは異なるものであり、引張強度は向上していたものの、なめらかさにおいて不十分であった。
比較例4は(B)成分の動粘度が高く、本発明規定の範囲から外れるものであり、柔軟性や引張強度は良好であったが、なめらかさが不十分であった。
比較例5は(C)成分が含まれずその他成分としてショ糖ラウリン酸エステルが含まれており、柔軟性、なめらかさは良好であったが、引張強度が不十分であった。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、例えば、ティシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー等に適用することができる。

Claims (4)

  1. (A)グリセリンを84〜98質量部、
    (B)37.8℃における動粘度が1〜200mm/sの脂肪族炭化水素油を1.3〜15質量部、ならびに
    (C)芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)及びジエン化合物単位からなるブロック(c2)から構成されたジブロック共重合体又はトリブロック共重合体の水素化物を0.1〜5.5質量部含有し、
    (A)、(B)及び(C)の各含有量の合計が100質量部であり、
    (B)/(C)が質量比で99/1〜65/35である衛生紙用柔軟剤。
  2. 前記芳香族ビニル化合物がスチレンである請求項1に記載の衛生紙用柔軟剤。
  3. 前記ジエン化合物がイソプレン又はブタジエンである請求項1に記載の衛生紙用柔軟剤。
  4. 前記(C)成分の芳香族ビニル化合物単位からなるブロック(c1)とジエン化合物単位からなるブロック(c2)との質量比(c1)/(c2)が10/90〜50/50である請求項1に記載の衛生紙用柔軟剤。
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