JP6375677B2 - 衛生紙用柔軟剤 - Google Patents

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本発明は衛生紙用柔軟剤に関し、詳細には、低湿度環境下に保管しても衛生紙に柔らかさを付与することができ、また紙力低下を抑制することができ、更に衛生紙の使用感を良好にすることができる衛生紙用柔軟剤に関する。
衛生紙(以下、単に「紙」ともいう。)は、ティシュペーパーやトイレットペーパー、ペーパータオルなど日常において顔や手など人の肌に触れる目的にて使用されることが多く、良好な肌触りが求められている。中でもティシュペーパーは、鼻をかむなど顔に対して使用されることが多く、より良好な肌触りが求められ、例えば、薬剤をティシュペーパーに含有させて肌触りを向上させたティシュペーパー、いわゆるローションティシュが市販され人気を博している。
市販のローションティシュの多くは、良好な肌触りを付与するために、多価アルコールなどの保湿剤を含む薬剤が使用されている。日本における平均湿度は60〜70%RHであり、保湿剤を含む薬剤を含有する紙は、空気中の水分を保湿剤が保持することによって十分な柔らかさが付与される。しかしながら、例えば冬季の暖房の効いた室内などの低湿度環境下にて薬剤を塗布した紙を保存すると、紙中の水分も減少するので徐々に紙の柔らかさが失われてしまうことがある。
即ち、柔軟剤を含んだ衛生紙は、低湿度環境下での保管においてその柔らかさが損なわれることが多い。
特許文献1には、グリセリンなどの保湿剤、柔軟剤としてアルキル燐酸エステル塩などの界面活性剤、およびアラビアガムやグアーガムのような中性多糖類などの親水性高分子を混合した薬剤を紙に含ませることで、紙が水を保持する能力を高め、湿度による肌触りの変化を少なくすることが開示されている。しかしながら、この方法では、長期における低湿度環境下においては水分の維持が困難となり、柔らかさの維持も不十分となる。
また、特許文献2や特許文献3では、グリセリンなどの多価アルコールを含まず、ショ糖エステルなどのエステル類とオリーブ油や高級アルコールなどの油剤を混合した薬剤を紙に含有させることが示されている。これらの方法では、多価アルコールを含まないことで水分に依存することなく紙に良好な肌触りを付与しているので、環境湿度の変化に対する肌触りの変化は少ないが、付与される柔らかさ自体が十分ではない。
肌触りを更に向上させる方法として、紙に塗布する柔軟剤の量を増やすことが挙げられる。塗布する柔軟剤量を増やすことによって柔らかさをはじめとした肌触りは向上するものの、紙の強度、即ち紙力が低下してしまう。紙力が低下すると、例えば箱から取り出す際に破れ易くなることがあり、また、鼻をかんだり、クレンジングのふき取りを行なったりした際に紙片が破れて一部が肌に付着することがあるので、紙を使用する際に不具合が生じることがある。更に、ローションティシュの製造時において、柔軟剤を塗布した後の工程で紙切れが起こるなどの不具合が生じることがある。
そこで、紙力を上げる方法として、紙力増強剤を使用する方法や紙の坪量を上げて紙自体を厚くする方法が考えられる。しかしながら、これらの方法では、紙力を上げることはできるものの、紙が硬くなり、求める柔らかさが不十分となる。
特許文献4には、グリセリン、ポリオキシアルキレンメチルグルコシド、ジグリセリンを含有する柔軟剤を紙に塗布することにより、紙力低下を抑制しながら肌触りを向上させ得ることが開示されている。特許文献5には、グリセリン、ポリオキシアルキレンメチルグルコシド、ジグリセリンに加えて、ポリエチレングリコールを含有する柔軟剤を紙に塗布することにより、高湿度環境下でも紙力低下を抑制し得ることが開示されている。しかしながら、これらの方法では、低湿度で長期保存した場合に柔らかさが低下するおそれがある。
即ち、肌触りを更に向上させるために、衛生紙に塗布する柔軟剤の量を増やすことによって低湿度環境下で紙を保管しても肌触りを維持向上させることができても、紙力を維持することが難しいので、衛生紙の製造時に不具合が生じることがあり、また使用時に破れたり衛生紙片が肌に付着したりするなど、不快な使用感となることがある。
特開2009−263837号公報 特開2005−290618号公報 特表2007−534386号公報 特開2010−24559号公報 特開2012−172275号公報
本発明は、低湿度環境下に保管しても衛生紙に柔らかさを付与することができ、また紙力低下を抑制することができ、更に衛生紙の使用感を良好にすることができる衛生紙用柔軟剤の提供を目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、(A)グリセリン、(B)特定のポリオキシアルキレン多価アルコール、および(C)特定のショ糖脂肪酸エステルを所定量で含有する組成物を衛生紙に含ませることによって、低湿度環境下でも柔らかさを有し、また紙力低下が抑制され、更に使用感が良好な衛生紙が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、(A)グリセリン、(B)オキシアルキレン基の炭素数が2〜3であり、アルキレンオキシドの平均付加モル数が5〜30であり、かつ価数が3〜6の多価アルコールから形成されたポリオキシアルキレン多価アルコール、および(C)炭素数10〜22のアシル基を有するショ糖脂肪酸エステルを含有し、(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計含有量を100質量部としたとき、(A)成分の含有量が90〜99.7質量部、(B)成分の含有量が0.2〜5質量部、(C)成分の含有量が0.1〜5質量部である衛生紙用柔軟剤に関する。
また、本発明の衛生紙用柔軟剤は、更に(D)炭化水素油を含有し、(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計を100質量部としたとき、(D)成分の含有量が0.2〜2.5質量部であってもよい。
なお、本発明における「衛生紙」には、日常において顔や手など人の肌に触れる目的にて使用される紙が包含され、例えば、ティシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオルなどが包含される。
本発明の衛生紙用柔軟剤によれば、低湿度環境下に保管しても衛生紙に柔らかさを付与することができ、また紙力低下を抑制することができ、更に衛生紙の使用感を良好にすることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の衛生紙用柔軟剤は、(A)グリセリン、(B)特定のポリオキシアルキレン多価アルコール、および(C)特定のショ糖脂肪酸エステルを含有する。
(A)成分のグリセリンとしては、化粧品、医薬品等の原料として使用されているグリセリンが好適に使用される。
(B)成分のポリオキシアルキレン多価アルコールは、紙のしっとり感向上と共に紙力低下の抑制に寄与するものである。
ポリオキシアルキレン多価アルコールのオキシアルキレン基は、炭素数が2〜3であり、具体的にはオキシエチレン基またはオキシプロピレン基であり、好ましくはオキシエチレン基である。
アルキレンオキシドの平均付加モル数は5〜30であり、好ましくは7〜20、更に好ましくは9〜12である。平均付加モル数が5未満の場合には紙力低下の抑制が不十分となることがあり、30モルを超える場合には柔らかさの向上が不十分となることがある。
ポリオキシアルキレン多価アルコールの構成成分である多価アルコールは価数が3〜6であり、具体的にはグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ペンタエリスリトール、グルコース、メチルグルコシド、ソルビタン、キシリトール、ソルビトールなどが挙げられる。特に、多価アルコールの価数は3〜4が好ましく、例えばグリセリン、メチルグルコシドなどが好ましい。
(C)成分のショ糖脂肪酸エステルは、炭素数10〜22のアシル基を有する。炭素数10〜22のアシル基としては、具体的に脂肪酸名で表記すると、例えばカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂肪酸が挙げられる。また、混合脂肪酸由来のアシル基を用いることができ、かかる混合脂肪酸としては、ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等が挙げられる。
特に、炭素数14〜22のアシル基が好ましく、炭素数16〜18の直鎖で飽和のアシル基が更に好ましい。ショ糖脂肪酸エステルが炭素数10〜22のアシル基を有することにより、良好な柔らかさを衛生紙に付与することができる。
また、ショ糖脂肪酸エステルは親水性が高い方が好ましく、特にモノエステル含量が50%以上である場合に更に良好な効果を示す。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計含有量を100質量部としたとき、(A)成分の含有量が90〜99.7質量部、好ましくは92〜99質量部である。(A)成分の含有量が90質量部未満の場合は、60%RH以上の湿度環境においてしっとり感の向上が不十分となることがあり、(A)成分の含有量が99.7質量部を超える場合は、低湿度環境下における柔らかさの向上が不十分となることがある。
(B)成分の含有量は、(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計含有量を100質量部としたとき、0.2〜5質量部である。(B)成分の含有量が0.2質量部未満の場合は、紙力低下を抑制することが困難となることがあり、5質量部を超える場合は、湿度60%RH以上の環境において、きしみ感が感じられることがある。中でも、(B)成分の含有量が1〜2質量部の場合、紙力低下を抑制しながらしっとり感を衛生紙に与えることができる。
(C)成分の含有量は、(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計含有量を100質量部としたとき、0.1〜5質量部である。(C)成分の含有量が0.1質量部未満の場合は紙の柔らかさが不十分となることがあり、5質量部を超える場合は紙のしっとり感が不十分となることがある。中でも、(C)成分の含有量が0.5〜2質量部であることが好ましく、良好な柔らかさやしっとり感を衛生紙に与えることができる。
(B)成分と(C)成分の質量比〔(B)/(C)〕は、30/70〜75/25であることが低湿度環境下における柔らかさの維持の点で好適であり、中でも50/50〜70/30であることが更に好ましい。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、(A)成分、(B)成分および(C)成分に加えて、更に(D)炭化水素油を含有していてもよく、(D)成分を含有することにより、低湿度下における紙の保水性を更に向上させることができる。
炭化水素油としては、例えば、水添ポリイソブテン、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等が挙げられる。好ましくは水添ポリイソブテン等の分岐を有するものであり、このような炭化水素油は、低温低湿度環境下でも衛生紙を硬くさせ難く、保水性を維持させることができる。
炭化水素油の中でも40℃における動粘度が4〜100mm/sであるものが好ましく、更に40℃における動粘度が10〜50mm/sであるものがより好ましい。なお、炭化水素油の動粘度は、JIS K 2283記載の方法に従って測定することができる。
(D)成分の含有量は、(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計を100質量部としたとき、好ましくは0.2〜2.5質量部であり、更に好ましくは0.5〜2質量部、特に好ましくは1〜1.5質量部である。(D)成分を上記の範囲で含有することにより、低湿度下における紙の保水性を更に向上させることができる。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、ミリスチン酸イソプロピルやパルミチン酸エチルヘキシルなどのエステル油、高級アルコール、オリーブ油や大豆油などの油脂類、メチルポリシロキサンやその誘導体などのシリコーン油といった油性成分;アルキルリン酸エステル、アルキル硫酸エステル、アルキルスルホコハク酸塩などの陰イオン界面活性剤、四級アンモニウム塩やアルキルアミン塩などのカチオン性界面活性剤、アルキルベタインなどの両性界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステルやアルキルアルカノールアミドなどの非イオン性界面活性剤といった界面活性剤;ジグリセリン、プロピレングリコール、1, 3−ブチレングリコール、ソルビトールなどの多価アルコール、ポリエチレングリコールなどの保湿剤;セルロース誘導体、デンプン誘導体、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ゲランガム、グアーガム、カードラン、水溶性コラーゲンなどの水溶性高分子;安息香酸、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、メチルイソチアゾリノン、ブチルカルバミン酸ヨウ化イソプロピルといった防腐剤などを他の成分としてさらに含有してもよい。
他の成分として、中でもポリエチレングリコールを含有することが好ましく、例えば、数平均分子量が200〜1000、さらに好ましくは数平均分子量が300〜600のポリエチレングリコールが、(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計含有量を100質量部としたとき、0.5〜5質量部含まれていることが好ましい。なお、ポリエチレングリコールの数平均分子量は、通常、水酸基価より算出することができる。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、取扱いを良くするために、水などの溶媒で希釈し粘度を低減させて使用することが好ましく、例えば、水で1〜1.5倍に希釈して使用することができる。
本発明の衛生紙用柔軟剤を含ませる衛生紙としては、ティシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー等が挙げられる。衛生紙用柔軟剤を含ませる方法としては、塗布、含浸、流延などが挙げられる。例えば、水にて1.05〜1.25倍に希釈した衛生紙用柔軟剤をコーターまたは印刷機による塗布法、スプレー塗布法、浸漬法等により衛生紙に含ませることができる。これらの方法の中でも、グラビア印刷やフレキソ印刷等の印刷方式による塗布法が衛生紙への柔軟剤の付着のムラが少なくなる面で好ましい。
さらに、本発明の衛生紙用柔軟剤を衛生紙に含ませる工程において、衛生紙用柔軟剤を加温するなどして粘度を50〜300mPa・sec、好ましくは70〜150mPa・secに調整することにより衛生紙への付着のムラを低減することができる。
なお、上記の粘度は、40℃における粘度であり、B型粘度計にて測定することができる。
本発明の衛生紙用柔軟剤は、充分な効果を発揮するために、衛生紙100質量部に対して、15〜35質量部を衛生紙に含ませることができ、好ましくは23〜35質量部を含ませることにより本発明の効果がより顕著に発揮される。
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明する。
〔衛生紙用柔軟剤の調製例〕
(A)成分のグリセリンを97.8質量部、(B)成分のポリオキシエチレン(10)メチルグルコシドを1.2質量部、(C)成分のショ糖ラウリン酸エステルを1質量部、それぞれ混合して、組成物1(実施例1)を得た。
また、実施例1と同様に、表2および表3に示すとおり、各成分を所定の割合で混合し、組成物2〜組成物17(実施例2〜13、比較例1〜4)を調製した。
(C)成分として用いたショ糖脂肪酸エステルは、表1に示すC−1、C−2、C−3であり、モノエステル含量は以下の方法にて測定した。
Figure 0006375677
(モノエステル含量測定)
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いて以下の条件にて測定し、モノエステルのピークの面積百分率比をモノエステルの成分含有量とした。
装置:東ソー株式会社製、HLC−8220
カラム:TSKgel Super H1000、Super H2000 、Super H4000
溶離液:THF
流速:0.2mL/min
検出器:RI
〔衛生紙用柔軟剤塗布ティシュペーパーの調製例〕
調製した衛生紙用柔軟剤を水にて1.1倍に希釈した後、40℃に加温して動粘度を70〜100mPa・secに調整し、ティシュペーパーに柔軟剤を印刷方式にて転写塗布した。塗布前後のティシュペーパーの重量差から、塗布前のティシュペーパー100質量部に対する塗布量を算出し、24〜26質量部となるように塗布した。
〔柔らかさの評価〕
調製したティシュペーパーを温度23℃、湿度60%RHの恒温恒湿環境、および温度23℃、湿度30%RHの恒温恒湿環境に、それぞれ7日間保管した後に、2枚1組としてJAPAN TAPPI No.34 に準拠した方法にて柔軟度(mN/100mm)の評価を行なった。各湿度条件での柔軟度から以下のとおりに評価した。
(60%RH)
16mN/100mm以下:◎(極めて良好)
16mN/100mm超、18mN/100mm未満:○(良好)
18mN/100mm以上:×(不良)
(30%RH)
21mN/100mm以下:◎(極めて良好)
21mN/100mm超、23mN/100mm未満:○(良好)
23mN/100mm以上:×(不良)
〔紙力の測定〕
調製したティシュペーパーを温度23℃、湿度60%RHの恒温恒湿環境にて2日間保管した後、ティシュペーパーを120×15mmに切り、引張圧縮試験機(株式会社今田製作所製、SV−201−0−SH)を用いて紙の引張強度を測定した。得られた引張強度から以下のとおりに評価した。
0.5N以上:○(良好)
0.5N未満:×(不良)
〔使用感の評価〕
温度23℃、湿度60%RHの恒温恒湿環境にて2日間保管した衛生紙用柔軟剤塗布ティシュペーパーを用いて、水で濡らした手を拭いた際の使用感について評価した。パネラー10名に対して、肌触りに加えて、手の上に水1mlを広げ、そのティシュペーパーで拭いたときの状態を評価した。ティシュペーパーが手に張り付き、破れるなどして拭きにくいと感じた場合は「不合格」、拭きにくいと感じなかった場合は「合格」の評価を行なった。この結果、「合格」と評価したパネラーが8人以上の場合は「◎」(極めて良好)、6人以上7人以下の場合は「○」(良好)、5人以下の場合は「×」(不良)と判定した。
Figure 0006375677
Figure 0006375677
実施例1〜13の衛生紙用柔軟剤である組成物1〜13が塗布されたティシュペーパーは、いずれも高湿度および低湿度環境での柔らかさ、紙力低下の抑制、使用感の点で優れていた。
一方、比較例1および2では(C)成分が含まれていないので、低湿度環境下での柔軟性および使用感が不十分であった。比較例3では(B)成分に代えてアルキレンオキシドの付加されていない多価アルコールが用いられているので、紙力低下抑制が不十分であった。比較例4では(A)成分および(C)成分の配合量が本発明規定の範囲から外れているので、高湿度および低湿度環境での柔軟性が不十分であった。

Claims (2)

  1. (A)グリセリン、
    (B)オキシアルキレン基の炭素数が2〜3であり、アルキレンオキシドの平均付加モル数が5〜30であり、かつ価数が3〜6の多価アルコールから形成されたポリオキシアルキレン多価アルコール、および
    (C)炭素数10〜22のアシル基を有するショ糖脂肪酸エステルを含有し、
    (A)成分と(B)成分と(C)成分の合計含有量を100質量部としたとき、(A)成分の含有量が90〜99.7質量部、(B)成分の含有量が0.2〜5質量部、(C)成分の含有量が0.1〜5質量部である衛生紙用柔軟剤。
  2. 更に(D)炭化水素油を含有し、(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計を100質量部としたとき、(D)成分の含有量が0.2〜2.5質量部である請求項1に記載の衛生紙用柔軟剤。
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