JP2014046424A

JP2014046424A - 打込機

Info

Publication number: JP2014046424A
Application number: JP2012192367A
Authority: JP
Inventors: Akiyuki Miyazaki; 秋行宮▲崎▼; Tokukazu Baba; 徳和馬場
Original assignee: Hitachi Koki Co Ltd
Current assignee: Koki Holdings Co Ltd
Priority date: 2012-08-31
Filing date: 2012-08-31
Publication date: 2014-03-17
Also published as: DE202013103822U1; CN203471730U

Abstract

【課題】複数の動作モードを有する打込機において、特定の動作モードに固定することが容易な打込機を提供する。
【解決手段】空気式打込機は、ハウジング２と、ハウジング２内に設けらえた駆動機構と、トリガ６をハウジング２に取付ける回動軸２５１と、回動軸２５１の中心から偏芯して回動軸２５１と一体となって回転し、回転位置に応じてトリガ６を単発打ちと連発打ちとの間で切替える切替え軸２５２とを有する。切替え軸２５２には、切替え軸２５２の回転位置を固定する固定ノブ６１が取り付けられている固定ノブ６１は、空気式釘打機１を単発打ちの仕様とするために用いられ、ハウジング２に回転不能に固定される。
【選択図】図４

Description

本発明は、打込機に関する。

圧縮空気を動力源として木材などの被打込み材に釘などの止具を打ち込む打込機が知られている。多くの打込機では、作業者が操作するトリガと、トリガ付近から射出口付近まで延びるプッシュレバーを有し、トリガの操作とプッシュレバーの被打込み材への押しつけの双方がおこなわれたときに打ち込み動作をおこなう機構が採用されている。このような打込機において、トリガとプッシュレバーを特定の順番で操作することを打ち込み動作を開始する条件とする、単発打ちをおこなうものと、トリガとプッシュレバーの操作の順番に関わらず打ち込みを開始する、連発打ちをおこなうものが存在する。また、打込機の中には、下記の特許文献１に示すように、単発打ちと連発打ちの切替え機構を有し、単発打ちモードと連発打ちモードを切替えることができるものがある。さらに、特許文献２に示すように、トリガとプッシュレバーの操作の順番によって、動作モードが自動的に切り替わる機構を有する打込機が知られている。

特開２０１２−１１１０１６号公報特開２００９−２８５７５０号公報

特許文献１や特許文献２に記載の打込機は、作業の内容によって適宜単発打ち、連発打ちを選択することができる点で優れている。一方、作業の内容によっては、単発打ちや連発打ち等の動作モードを固定して使用することが望まれる場合がある。

本発明は斯かる課題に鑑みてなされたもので、複数の動作モードを有する打込機において、特定の動作モードに固定することが容易な打込機を提供することを目的とする。

このような目的を達成するために、本発明はハウジングと、前記ハウジング内に設けらえた駆動機構と、トリガを本体に取付ける回動軸と、該回動軸の中心から偏芯して前記回動軸と一体となって回転し、回転位置に応じて前記トリガを単発打ちと連発打ちとの間で切替える切替え軸とを有する打込機であって、前記切替え軸には、前記切替え軸の回転位置を固定する固定ノブが取り付けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記固定ノブは前記ハウジングに着脱可能に取り付けられており、前記切替え軸には前記本体の外部から操作するための切替えノブを取り付けかのうであることを特徴とする。
また、本発明は、前記固定ノブは、前記本体の一部とに側面がを当接していることで回転不能となっていることを特徴とした。

本発明によれば、切替えノブを固定ノブに取り替えるだけで打込の仕様が単発打ち又は連発打ちに固定されるため、打込の仕様の固定を容易に行える。

本発明の一実施形態の打込機の全体図である。単発打ち仕様での切替えノブ及び切替え軸の位置を示す断面図である。連発打ち仕様での切替えノブ及び切替え軸の位置を示す断面図である。単発打ち仕様での固定ノブ及び切替え軸の位置を示す断面図である。固定ノブを示す６面図である。単発打ち仕様での打込機の駆動を示す断面図である。単発打ち仕様での打込機の駆動を示す断面図である。連発打ち仕様での打込機の駆動を示す断面図である。

以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
図１に示す空気式釘打機１は、ハウジング２のハンドル部２ａ内に蓄圧室Ｓ１が形成されている。ハンドル部２ａの後端部には、エアホースが接続されるエアプラグ４が設けられている。また、ハウジング２には、多数本の釘を収容するマガジン５が装着されている。

ハウジング２内には、シリンダ９が設けられている。シリンダ９内には、ピストン１０が上下摺動可能に嵌挿されている。ピストン１０には、ドライバブレード１１の一端が連結されている。

ドライバブレード１１は、シリンダ９内を下方へ延びている。シリンダ９内はピストン１０によってピストン上室Ｓ２とピストン下室Ｓ３とに区画されている。シリンダ９内の底部には、ピストンバンパ１３が設けられている。ピストンバンパ１３は、シリンダ９内を下降して下死点に達したピストン１０が衝突することで余剰エネルギーを吸収するためのものである。

ハウジング２内の下半部のシリンダ９の周囲には、略円筒状の戻り空気室Ｓ４が形成されている。戻り空気室Ｓ４は、ハウジング２内の下半部と隔壁１４によって区画されている。シリンダ９には、戻り空気室Ｓ４と連通した空気孔１５，１６がそれぞれ周方向に複数形成されている。上方の空気孔１５には、ピストン上室Ｓ２から戻し空気室Ｓ４方向への流れのみを許容する逆止弁１７が設けられている。

エキゾーストカバー３内には、シリンダ９の上面に接離するメインバルブ１８が上下摺動可能に設けられている。メインバルブ１８は、スプリング１９によって下方に常時付勢されている。メインバルブ１８とエキゾーストカバー３との間には、空気通路を介してトリガバルブ８に連通したメインバルブ室Ｓ５が画成されている。

メインバルブ室Ｓ５は、トリガバルブ８によって蓄圧室Ｓ１又は大気に連通させられる。エキゾーストカバー３には、メインバルブ１８によってシリンダ上室Ｓ２に連通される排気孔２０が形成されている。蓄圧室Ｓ１、シリンダ９、ピストン１０、ドライバブレード１１及びメインバルブ１８は本発明における駆動機構を形成する。駆動機構は圧縮空気を用いるものの他、ガスの燃焼エネルギーを用いるもの、電動モータを用いるものが使用可能である。

ハウジング２の先端部には、マガジン５から供給された釘を１本ずつ打ち込むためのノーズ２１が設けられている。
プッシュレバー２２Ａは、本体であるハウジング２とは別部品であるプッシュレバーガイド２４によってその上下動がガイドされる。

トリガバルブ８は、トリガ６の操作によって上下動するプランジャ７を備えている。プランジャ７は、スプリング２８によって常時下方に付勢されている。トリガ６は一端がトリガピン２５によって上下に回動可能に枢着され、アームピン２７にはトリガアーム２６の一端が枢着されている。トリガアーム２６は、一端がアームピン２７によって上下に回動可能に枢着され、プランジャ７によって常時下方に付勢されている。

トリガピン２５は、図２〜４に示すように、ハウジング２に回転可能に枢着された回動軸２５１と、回動軸２５１の中心から偏芯して回動軸２５１と一体となって回転する切替え軸２５２とで構成されている。また、切替え軸２５２の先端には、切替え軸２５２をハウジング２の外部から操作するための切替えノブ６１０、又は、固定ノブ６１が取り付けられる。

図２，３に示す切替えノブ６１０は、トリガピン２５を回転させて空気式釘打機１を単発打ち及び連発打ちの何れかの仕様に切り換えるために用いられ、ハウジング２に回転可能に取り付けられる。切替えノブ６１０は、空気式釘打機１を単発打ち及び連発打ちとする回転位置で、ハウジング２の表面に設けた凹部に図示せぬスプリングの付勢力でスチールボールなどの押圧部材を押し当てることで、ハウジング２に対する回転位置を位置決めすることができる。作業者が切替えノブ６１０を回転させるときは、スプリングの付勢力に抗して押圧部材が凹部から外れることで、位置決めが解除される。

図４に示す固定ノブ６１は、空気式釘打機１の動作モードを固定するときに用いられる。本実施例では単発打ちモード専用の固定ノブを示しており、図４及び図５（a）に示すように、表面に単発打ちモードを示す図形が表されていることによって、作業者が単発打ちモードである事を容易に認識することができるようになっている。固定ノブ６１の把持部６２は全体の形状が縦長に形成され、また、後述する突起６４を具えていることにより、ハウジング２に回転不能に固定される。固定ノブ６１は、図５に示すように、把持部６２の裏面に軸部６３を突出させて構成されている。把持部６２には、固定ノブ６１による切替え軸２５２の固定位置を識別するための突起６４が設けられている。

固定ノブ６１は、図４に示すように、ハウジング２の穴２Ａに軸部６３が嵌入されて、突起６４が上方に位置すると共にトリガ６側を向くようハウジング２に取り付けられる。突起６４が存在する事で、固定ノブ６１の回転が規制されると共に、固定ノブ６１の組み付け時には正しい組み付け位置を識別する助けになる。また、ハウジング２には壁が設けられており、縦長形状の把持部６２の側面（図４（a）における把持部６２に左側）が当該壁に当接することで、把持部６２のハウジング２に対する回転が規制される。また、切替えノブ６１０の押圧部材が押し当てられるハウジング２表面の凹部に突起を嵌合させることで、ハウジング２に対する回転が規制されるようにしても良い。軸部６３に設けた穴にトリガピン２５を差込むことで、固定ノブ６１に対してトリガピンが固定される。図５（ｄ）に示すように、当該穴には切欠きが設けられているため、固定ノブ６１の回転位置が固定されると、トリガピン２５の回転位置も固定される。ハウジング２に固定ノブ６１を取り付けた状態で、切替え軸２５２はシリンダ９から離れた位置、即ち単発打ちモードとなる位置に固定される。固定ノブ６１は図４に示す位置、即ち単発打ちモードとなる位置以外ではハウジング２に装着することができないか、或いは固定ノブ６１とハウジング２の間に隙間が生じるなどして正しい取付位置でないことを作業者が容易に認識できるようになっている。

ここで、単発・連発打ちを行う場合のプッシュレバー２２Ａとトリガ６の動作を図６〜８の部分断面図に基づいて説明する。

図２に示すように、切替えノブ６１０が単発打ち側に操作されると、トリガピン２５が回転して切替え軸２５２が移動し、トリガ６がプッシュレバー２２Ａから離れる。この初期状態から、図６（ａ）に示すようにトリガ６が操作されると、トリガアーム２６が引き上げられてアームピン２７を中心として回動し、トリガアーム２６の先端がプッシュレバー２２Ａの先端から離間する。このため、その後に図６（ｂ）に示すように、プッシュレバー２２Ａが操作されてもプッシュレバー２２Ａとトリガアーム２６とが係合せず、プランジャ７が押し上げられてトリガバルブ８が起動することはない。

一方、図７（ａ）に示すように、初期状態からプッシュレバー２２Ａが被打込材に押し付けられると、プッシュレバー２２Ａが上方に移動してトリガアーム２６をスプリング２８の付勢力に抗して押し上げる。これにより、トリガアーム２６は、アームピン２７を中心として回動し、トリガバルブ８のプランジャ７に先端側を近づける。この状態で、図７（ｂ）に示すようにトリガ６が引き操作され、トリガ６がトリガピン２５を中心として回動すると、トリガアーム２６がプッシュレバー２２Ａの先端を支点として同方向に回動する。これにより、トリガバルブ８のプランジャ７が押し上げられ、トリガバルブ８が起動する。

図３に示すように、切替えノブ６１０が連発打ち側に操作されると、トリガピン２５が回転して切替え軸２５２が移動し、トリガ６がプッシュレバー２２Ａに近接する。これにより、トリガアーム２６の先端がプッシュレバー２２Ａの先端から離間する。この初期状態から、図８（ａ）に示すようにトリガ６が引き操作されると、トリガ６がトリガピン２５を中心として回動し、トリガアーム２６がプランジャ７に近づく。この状態から、図８（ｂ）に示すようにプッシュレバー２２Ａが被打込材に押し付けられると、プッシュレバー２２Ａが上方に移動し、先端でトリガアーム２６を押し上げる。これにより、トリガアーム２６は、アームピン２７を中心として回動し、トリガバルブ８のプランジャ７を押し上げてトリガバルブ８を起動する。

次に、空気式釘打機１での作業について説明する。

エアプラグ４からハウジング２内の蓄圧室Ｓ１に圧縮空気が供給されると、その一部が空気通路を通ってメインバルブ室Ｓ５に流入する。メインバルブ室Ｓ５内の圧縮空気の圧力により、メインバルブ１８がスプリング１９と共にシリンダ９の上端面に密着させてシリンダ９内のピストン上室Ｓ２と蓄圧室Ｓ１との連通を遮断し、蓄圧室Ｓ１からピストン上室Ｓ２への圧縮空気の流入を防ぐため、ピストン１０は静止した状態を保つ。

釘打ち作業開始前の初期状態では、プッシュレバー２２Ａは、下死点に位置してる。また、トリガアーム２６は、トリガ６が引かれていないのでプランジャ７から離間しており、その先端をプッシュレバー２２Ａ及びプッシュレバーガイド２４に係合させている。このため、トリカバルブ８は起動されない。

トリガバルブ８が起動されると、メインバルブ室Ｓ５の圧縮空気が排気孔２０から大気中に排出され、メインバルブ１８が蓄圧室Ｓ１内の圧縮空気の圧力で押し上げられる。これにより、シリンダ９の上端が開口すると共にシリンダ９内のピストン上室Ｓ２と大気との連通が遮断され、蓄圧室Ｓ１内の圧縮空気がシリンダ９内のピストン上室Ｓ２に流入する。すると、ピストン１０が圧縮空気の圧力で下降して、マガジン５からノーズ２１へと供給された釘がドライバブレード１１によって打撃される。ドライバブレード１１によって打撃された釘は、ノーズ２１に案内されて被打込材に打ち込まれる。

ピストン１０がシリンダ９内を下降して空気孔１５を通過すると、ピストン上室Ｓ２内の圧縮空気は、空気孔１５と逆止弁１７を通って戻し空気室Ｓ４に流入して蓄積される。

プッシュレバー２２Ａが被打込材から離れると、プッシュレバー２２Ａの先端部がトリガフーム２６から外れて両者の係合が解除され、トリガアーム２６は、スプリング２８の付勢力によってアームピン２７を中心として回動してトリガバルブ８のプランジャ７から離れる。この結果、プランジャ７が元に戻ってトリガバルブ８がＯＦＦされ、蓄圧室Ｓ１内の圧縮空気がメインバルブ室Ｓ５に流入してメインバルブ１８がシリンダ９の上端面に密着し、蓄圧室Ｓ１とピストン上室Ｓ２との連通が遮断されると共に、ピストン上室Ｓ２内の圧縮空気が排気孔２０から大気に排出される。すると、戻し空気室Ｓ４内に蓄積されていた圧縮空気が空気孔１６を通ってピストン下室Ｓ３に流入し、ピストン１０を上昇させて初期位置に戻す。

切替えノブ６１０と固定ノブ６１の交換は、ノブ側面に設けた穴にドライバーを差し込んで、図示せぬネジを緩め、ノブを引き抜き、交換用のノブを差し込んだ後に同様にネジを締め付ける事によって行われる。交換する部品がノブだけであるため部品の紛失のリスクが小さく、また、固定ノブ６１の固定可能な位置が１通りであることから交換操作が簡単である。ここで、固定ノブ６１及び切替えノブ６１０とトリガピン２５を一体に形成してＣリング等の止め輪でハウジング２に取り付ける構成にし、止め輪を外すことでノブを交換する構成にすることも可能である。しかし、トリガピン２５をトリガ６に通したまま交換作業を行うことが可能になるため、ノブのみを交換する方が交換作業が容易となる。

上記実施形態では、固定ノブ６１が突起６４を備えていたが、固定ノブ６１の回転位置を固定できる構成であれば、突起６４は必ずしも備えている必要はない。また、固定ノブ６１の回転を規制できるのであれば、切替えノブ６１０の部材が押し当てられるハウジング２の穴に突起を嵌合させる必要もない。また、上記実施形態では、固定ノブ６１が穴２Ａに軸部６３が嵌入されることで固定されていたが、固定ノブ６１の固定方法は任意である。

また、固定ノブ６１による切替え軸２５２の固定位置を識別するための構成は任意であり、例えば、把持部６２に表示をしてもよい。また、上記実施形態では、固定ノブ６１で切替え軸２５２が単発打ちに固定された場合について説明したが、連発打ちで固定されてもよい。

１空気式釘打機（打込機）
２ハウジング
２ａハンドル部
３エキゾーストカバー
４エアプラグ
５マガジン
６トリガ
７プランジャ
８トリガバルブ
９シリンダ
１０ピストン
１１ドライバブレード
１２ピストンピン
１３ピストンバンパ
１４隔壁
１５，１６空気孔
１７逆止弁
１８メインバルブ
１９スプリング
２０排気孔
２１ノーズ
２２Ａプッシュレバー
２４プッシュレバーガイド
２５トリガピン
２５１回動軸
２５２切替え軸
２６トリガアーム
２７アームピン
２８スプリング
Ｓ１蓄圧室
Ｓ２ピストン上室
Ｓ３ピストン下室
Ｓ４戻し空気室
Ｓ５メインバルブ室
６１固定ノブ
６１０切替えノブ
６２把持部
６３軸部
６４識別用突起

Claims

ハウジングと、
前記ハウジング内に設けらえた駆動機構と、
トリガを本体に取付ける回動軸と、
該回動軸の中心から偏芯して前記回動軸と一体となって回転し、回転位置に応じて前記トリガを単発打ちと連発打ちとの間で切替える切替え軸とを有する打込機であって、
前記切替え軸には、前記切替え軸の回転位置を固定する固定ノブが取り付けられていることを特徴とする打込機。
前記固定ノブは前記ハウジングに着脱可能に取り付けられており、
前記切替え軸には前記本体の外部から操作するための切替えノブを取り付けかのうであることを特徴とする請求項１に記載の打込機。
前記固定ノブは、前記本体の一部とに側面がを当接していることで回転不能となっていることを特徴とした請求項１又は２に記載の打込機。