JP2017119330A - 打込機 - Google Patents

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雅也 長尾
Masaya Nagao
雅也 長尾
秋行 宮▲崎▼
Akiyuki Miyazaki
秋行 宮▲崎▼
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Abstract

【課題】打撃子で止具を打撃する際に、打撃子が止具に対して位置ずれする量を低減できる打込機を提供する。【解決手段】ハウジングに設けた打撃機構と、打撃機構の力で移動して釘52を打撃するドライバブレード36と、を有する打込機10であって、ドライバブレード36が移動する方向に対して交差する方向に沿って、ハウジングから突出されたハンドルと、ハウジングに固定したテールカバー15と、テールカバー15に設けられ、かつ、釘52及びドライバブレード36が通る通路48と、テールカバー15に取り付けられ、かつ、ドライバブレード36の移動方向と平行に移動可能なプッシュレバーピース24と、プッシュレバーピース24に設けられ、かつ、釘52及びドライバブレード36が通る射出口56と、を備え、射出口56の中心線A2は、通路48の中心線A1に対して位置ずれしている。【選択図】図7

Description

本発明は、打撃子で止具を打撃して、止具を対象物に打ち込む打込機に関する。
釘やピン等の止具を対象物に打ち込む打込機が知られている。特許文献1に記載された打込機は、ハウジングと、ハウジングと一体に設けたハンドルと、ハウジングの下部に取り付けたガイド部材と、ガイド部材に設けた通路と、通路に止具を供給するマガジンと、ガイド部材に移動可能に取り付けたコンタクト部材と、を有する。また、特許文献1に記載された打込機は、ハウジング及びハンドル内に設けた蓄圧室と、ハウジング内に設けたシリンダと、ハウジング内でシリンダの上に配置したメインバルブと、シリンダ内に移動可能に設けたピストンと、ピストンに取り付けたドライバブレードと、を有する。ピストン及びドライバブレードが一体化されて打撃子を構成している。特許文献1に記載された打込機は、トリガ及び起動手段を有する。
特許文献1に記載された打込機は、作業者がハンドルを手で握ってプッシュレバーを対象物に押し付け、かつ、トリガが操作されて起動手段が起動すると、蓄圧室の圧縮空気が、ピストンとメインバルブとの間に供給されて、ピストンが上死点から下死点に向けて下降し、ドライバブレードが止具を打撃する。打撃された止具は対象物に打ち込まれる。ドライバブレードは、止具の打ち込みを完了した後に、ピストンと共に上昇し、ピストンは上死点に到達して停止する。
特開2010−36313号公報
特許文献1に記載されている打込機では、打撃子が下降して止具を打撃すると、打込機は、打撃力の反力でハンドルを中心とするモーメントを受ける。このため、打撃子が止具に対して位置ずれする可能性があった。
本発明の目的は、打撃子で止具を打撃する際に、打撃子が止具に対して位置ずれする量を低減可能な打込機を提供することである。
一実施形態の打込機は、ハウジングに設けた打撃機構と、前記打撃機構の力で移動して止具を打撃する打撃子と、を有する打込機であって、前記打撃子が移動する方向に対して交差する方向に沿って前記ハウジングから突出されたハンドルと、前記ハウジングに固定されたガイド部材と、前記ガイド部材に設けられ、かつ、前記止具及び前記打撃子が通る通路と、前記ガイド部材に取り付けられ、かつ、前記止具を打ち込む対象物に押し付けられて移動可能なコンタクト部材と、前記コンタクト部材に設けられ、かつ、前記止具及び前記打撃子が通る射出口と、を備え、前記射出口の第1中心線は、前記通路の第2中心線に対して、前記ハンドルが前記ハウジングに対して突出した方向とは逆方向に偏心している。
一実施形態の打込機によれば、打撃子が止具に対して位置ずれする量を低減できる。
一実施形態の打込機を側面視した縦断面図である。 図1の打込機の打撃機構を示す拡大断面図である。 図1の打込機の全体を示す斜視図である。 図1の打込機のテールカバー及びプッシュレバーを示す斜視図である。 (A),(B)は、図1の打込機のテールカバー及びプッシュレバーを示す側面図である。 図1の打込機のテールカバー及びプッシュレバーを示す断面図である。 図1の打込機のテールカバー及びプッシュレバーを示す断面図である。 図1の打込機のテールカバー及びプッシュレバーを示す断面図である。 図1の打込機のテールカバー及びプッシュレバーを示す断面図である。 図1の打込機のテールカバー及びプッシュレバーを示す断面図である。 (A),(B)は、ドライバブレードと、対象物に打ち込んだ釘の頭部との位置関係を示す平面図である。
以下、本発明の打込機の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示す打込機10は、本体11を有し、本体11は、筒形状のシリンダケース12と、シリンダケース12から突出したハンドル13と、シリンダケース12の開口部を閉じたヘッドカバー14と、シリンダケース12に固定したテールカバー15と、を有する。ハンドル13は、シリンダケース12から中心線C1方向に突出している。テールカバー15は、シリンダケース12において、ヘッドカバー14が取り付けられた箇所の反対に取り付けられている。
蓄圧室17は、図1及び図2のように、ハンドル13内からシリンダケース12内に亘って設けられている。プラグ18はハンドル13に取り付けられており、エアホースをプラグ18に着脱できる。エアホースは空気圧縮機に接続され、圧縮空気がエアホースを介して蓄圧室17に供給される。図2のように、本体11にトリガ19が設けられており、トリガ19は支持軸20を中心として回動可能である。
トリガバルブ21がハンドル13に設けられている。トリガバルブ21は、プランジャ22及び弾性部材23を有し、弾性部材23はプランジャ22を付勢する。図1、図3、図4、図5(A),(B)に示すように、プッシュレバーピース24がテールカバー15に取り付けられている。
プッシュレバーピース24は、ねじ部材65により、プッシュレバー24Aに取り付けられており、ねじ部材65を緩めたり締め付けたりすると、プッシュレバーピース24はプッシュレバー24Aに対して着脱可能である。軌道57がテールカバー15に設けられている。プッシュレバーピース24は、軌道57をガイド部材としてテールカバー15に対して移動可能である。
軌道57は、テールカバー15に設けた直線状の凸部である。プッシュレバーピース24に長孔が設けられており、ねじ部材65は長孔内に配置されている。このため、プッシュレバーピース24は、テールカバー15に対して中心線A1方向に移動可能である。図6に示すように、プッシュレバーピース24とテールカバー15との間に隙間G1が設けられている。プッシュレバーピース24は、中心線A1に対して交差する方向、具体的には中心線C1方向に移動可能である。プッシュレバーピース24がテールカバー15に対して中心線C1方向に移動する量は、隙間G1に応じて定まる。ねじ部材65を緩めて取り外すと、プッシュレバーピース24を交換できる。トリガバルブ21は、プッシュレバーピース24及びプッシュレバー24Aの動作、トリガ19の動作により作動する。
図2に示すように、シリンダケース12内及びヘッドカバー14内に亘ってシリンダ25が設けられている。シリンダ25は、シリンダケース12に対して中心線A1方向に移動可能であり、フランジ26がシリンダ25の外周面に設けられている。図1の例では、中心線A1と中心線C1とが直角であるが、中心線A1と中心線C1とが直角でなくてもよい。シール部材27がフランジ26の外周に取り付けられている。バルブシート28は、シリンダ25の中心線A1方向の第2端部に取り付けられている。
ヘッドカバー14は、筒形状のガイド部29を有し、筒形状のメインバルブ30がヘッドカバー14内に設けられている。メインバルブ30は、ガイド部29の径方向でガイド部29の外側に配置されている。メインバルブ30は、ガイド部29に沿って中心線A1方向に移動可能である。弾性部材31がヘッドカバー14内に設けられ、弾性部材31は金属製の圧縮バネである。弾性部材31は、メインバルブ30を中心線A1方向に付勢し、メインバルブ30は弾性部材31の力でバルブシート28に押し付けられる。
ヘッドカバー14とメインバルブ30との間にメインバルブ室32が形成されている。ストッパ33がガイド部29内に設けられ、ストッパ33は環状のバルブシート34を有する。ポート34Aが、メインバルブ30とバルブシート34とにより形成される。メインバルブ30が移動するとポート34Aを開閉する。ポート34Aが開くとシリンダ上室38と排気室39とが接続され、シリンダ上室38の圧縮空気は、排気室39から図示されていない排気通路を通って本体11の外に放出される。ポート34Aが閉じると、シリンダ上室38と排気室39とが遮断される。ストッパ33は、ガイド部29の内外に亘って配置されている。さらに、排気室39と蓄圧室17とは、ヘッドカバー14の一部であるセパレータ14Aによって仕切られている。セパレータ14Aは筒形状である。蓄圧室17に供給される圧縮空気は、排気室39に直接供給されることはない。
ピストン35は、シリンダ25内で中心線A1方向に移動可能に設けられている。ピストン35及びドライバブレード36が一体化された打撃子70を構成する。ドライバブレード36は棒形状である。打撃子70は、シリンダ25内で中心線A1方向に移動可能である。プッシュレバーピース24の移動方向は、打撃子70の移動方向と平行である。シール部材37はピストン35の外周に取り付けられている。
シリンダ上室38は、ストッパ33とピストン35との間であり、かつ、メインバルブ30の内側に設けられている。メインバルブ30とバルブシート28とにより、ポート30Aが形成される。ポート30Aは、蓄圧室17とシリンダ上室38とをつなぐ通路である。シール部材37はシリンダ25の内周面に接触して、シリンダ上室38を気密にシールする。シリンダ上室38、蓄圧室17、メインバルブ30、ポート30A及びバルブシート28は、打撃機構66を構成する。
ダンパ40はシリンダ25内からテールカバー15内に亘って配置されている。ダンパ40は合成ゴムを環状に成形したものであり、ダンパ40は軸孔41を有する。ドライバブレード36は軸孔41内で中心線A1方向に移動可能である。シリンダ下室42は、シリンダ25内でピストン35とダンパ40との間に形成されている。シリンダ25であって、フランジ26とダンパ40との間に、通気口43が設けられている。通気口43はシリンダ25を径方向に貫通している。シリンダケース12内であって、フランジ26とテールカバー15との間に、戻し空気室44が設けられている。通気口43はシリンダ下室42と戻し空気室44とをつなぐ。
逆止弁45がシリンダ25に設けられている。逆止弁45は合成ゴム製のリングである。逆止弁45は、シリンダ下室42の空気圧で弾性変形して通気口43を開く。逆止弁45は、シリンダ25の外周面に密着して通気口43を閉じる。シリンダ25であって、通気口43とテールカバー15との間に通気口46が設けられている。通気口46はシリンダ25を径方向に貫通し、かつ、シリンダ下室42と戻し空気室44とを、常時接続する。
図6及び図7のように、テールカバー15は、軸孔47及び通路48を有する。軸孔47は中心線A1と同心状に配置され、ドライバブレード36は軸孔47内で中心線A1方向に移動可能である。マガジン16は、止具としての釘52を複数収容する。複数の釘52同士は、1列に並べられ、かつ、接続要素を用いて互いに接続されている。マガジン16は供給機構51を有し、供給機構51はマガジン16内の釘52を、1本ずつ通路48に供給する。マガジン16は、長さの異なる釘52を収容可能である。
釘52は、軸部49と、軸部49の端部に連続した頭部50と、を有する。通路48に供給される釘52の中心線B1は、中心線A1と平行である。頭部50は円板形状であり、頭部50の外径は、通路48の内径よりも小さい。ドライバブレード36は、中心線A1に対して垂直な平面における断面形状が円形であり、ドライバブレード36の外径は、通路48の内径よりも小さく、頭部50の外径よりも大きい。ドライバブレード36は、通路48内で中心線A1方向に移動可能である。
図2のように、本体11にプッシュレバーバルブ53が設けられ、プッシュレバーバルブ53は、プランジャ54及び弾性部材55を有する。弾性部材55は金属製の圧縮バネであり、弾性部材55の力は、プランジャ54及びプッシュレバー24Aを介してプッシュレバーピース24に伝達される。
プッシュレバーピース24はストッパにより支持されて、図6及び図7のようにテールカバー15に対して初期位置で停止する。プッシュレバーピース24は射出口56を有する。射出口56の内径は通路48の外径よりも大きい。射出口56の中心線A2は、ドライバブレード36の中心線A1に対して、距離L1偏心している。偏心は位置ずれとして把握可能である。
図1のように、中心線A1,C1を含む打込機10の側面視した場合に、中心線A2が中心線A1に対して偏心している方向は、ハンドル13が中心線A1に対して突出している方向とは逆方向である。テールカバー15の先端64は、中心線A1方向で、常時、ダンパ40とプッシュレバーピース24の端部63との間に位置する。
打込機10は規制機構71を有する。規制機構71は、通路48内の釘52を、釘52の中心線B1に対して交差する方向に移動させる要素である。言い換えると、規制機構71は、釘52を中心線C1方向に移動させる。規制機構71は、可動片58及び弾性部材67を有する。可動片58は金属製または樹脂製である。支持軸59がテールカバー15に設けられ、可動片58は、支持軸59を支点として回動可能である。弾性部材67は金属製の圧縮バネであり、弾性部材67は、可動片58を図6及び図7で時計回りに回動させる。可動片58は接触部61を有する。接触部61は、可動片58のうち、通路48に最も近い位置に設けられている。
テールカバー15はストッパ62を有し、接触部61がストッパ62に接触して可動片58が待機位置で停止する。接触部61は、通路48の中心線A1方向で、最も射出口56に近い位置に配置されている。接触部61がストッパ62に接触している場合、接触部61は中心線A1と通路48の内面との間に位置する。つまり、接触部61は、通路48の内面から内側に突出している。接触部61が、通路48の内面から内側に突出する量は、距離L1と同じであるか、または異なっている。
次に、打込機10の使用例を説明する。圧縮空気は蓄圧室17に供給され、蓄圧室17の空気圧は大気圧よりも高い。トリガ19に操作力が加えられておらず、かつ、図3及び図5(A)のように、プッシュレバーピース24が対象物W1から離れていると、シリンダ上室38は排気室39を介して本体11の外に接続される。蓄圧室17の空気圧はメインバルブ30に加わり、メインバルブ30を中心線A1方向でヘッドカバー14に近づける向きの第1の力が生じる。また、蓄圧室17の空気圧はメインバルブ室32に伝達されており、メインバルブ30は、メインバルブ室32の空気圧に応じた力及び弾性部材31の力により、ヘッドカバー14から離れる向きの第2の力を受ける。
このため、メインバルブ30は、第1の力と第2の力との差により、バルブシート28に押し付けられる。つまり、メインバルブ30はポート30Aを閉じており、蓄圧室17の空気圧はシリンダ上室38に伝達されない。さらに、メインバルブ30はバルブシート34から離れ、ポート34Aを開いている。このため、シリンダ上室38の空気圧は大気圧である。
ピストン35はシリンダ下室42の空気圧で中心線A1方向に付勢され、ピストン35は、図1及び図2のようにストッパ33に接触して上死点で停止している。ピストン35が上死点で停止していると、図6及び図7のように、ドライバブレード36の先端36Aは軸孔47に位置する。
そして、トリガ19に操作力が加えられ、かつ、図4、図5(B)及び図7のように、プッシュレバーピース24が対象物W1に押し付けられ、プッシュレバーピース24が初期位置から移動すると、メインバルブ室32が本体11の外に接続され、メインバルブ室32は大気圧になる。すると、メインバルブ30は、弾性部材31の力と、蓄圧室17の空気圧に応じた力との差により、ヘッドカバー14に向けて移動する。このため、メインバルブ30がバルブシート28から離れてポート30Aが開き、かつ、バルブシート34がメインバルブ30の内周面に押し付けられ、ポート34Aが閉じる。
メインバルブ30とバルブシート28とが離れてポート30Aが開き、かつ、ポート34Aが閉じると、蓄圧室17の空気圧でシリンダ上室38の空気圧が上昇し、ピストン35及びドライバブレード36が下降する。ドライバブレード36が通路48に進入すると、ドライバブレード36は釘52の頭部50を打撃する。ドライバブレード36の下降に伴い、釘52は通路48で長手方向に移動して射出口56へ進入し、対象物W1に打ち込まれる。また、ドライバブレード36の先端36Aは、図8及び図9のように、射出口56に到達する。次いで、図10に示すように、釘52の全部が対象物W1に打ち込まれる。
ピストン35が上死点から下死点に向けて移動中、シリンダ下室42の空気は、通気口46を通り、戻し空気室44に進入する。ピストン35の移動中、シール部材37が、中心線A1方向でストッパ33と通気口43との間に位置していると、逆止弁45は通気口43を閉じている。ピストン35の移動中、シール部材37が、通気口43とダンパ40との間に移動すると、逆止弁45は通気口43を開き、シリンダ上室38の空気の一部は通気口43を通り、戻し空気室44に進入する。このようにして、戻し空気室44及びシリンダ下室42の空気圧が上昇する。
そして、ドライバブレード36が釘52を打ち込んだ後、作業者はトリガ19に対する操作力を解除し、かつ、プッシュレバーピース24の端部63を対象物W1から離す。すると、プッシュレバーピース24及びプッシュレバー24Aは、弾性部材55の力で初期位置に戻り停止する。さらに、メインバルブ室32と、図示されていない大気通路とが遮断され、蓄圧室17とメインバルブ室32とが接続され、メインバルブ室32の空気圧が上昇する。このため、メインバルブ30がヘッドカバー14から離れてポート34Aが開く。このように、シリンダ上室38は排気室39、及び図示されていない排気通路を介して本体11の外につながり、シリンダ上室38は大気圧となる。
なお、作業者が、ドライバブレード36が釘52を打ち込んだ後、トリガ19に対する操作力を維持し、かつ、プッシュレバーピース24の端部63を対象物W1に押し付けた状態に維持している場合、フランジ26が戻し空気室44の圧力を受けてシリンダ25が上昇する。このため、バルブシート28がメインバルブ30に押し付けられてポート30Aが閉じ、かつ、メインバルブ30がバルブシート34に押し付けられてポート34Aが閉じられる。
さらに、ドライバブレード36が釘52を打ち込んだ後に下死点に到達したピストン35は、シリンダ下室42の空気圧で上死点に向けて移動し、かつ、ドライバブレード36はピストン35と共に上昇する。ピストン35は、図1及び図2のように、ストッパ33に接触し、ピストン35は上死点で停止する。
次に、ドライバブレード36が下降して釘52を打撃し、かつ、釘52を対象物W1に打ち込む過程を説明する。可動片58の接触部61は、通路48から射出口56に移行する釘52に接触し、釘52を中心線B1に対して交差する方向に移動させる。つまり、釘52は、図7で左側に移動する。その後、図8のように釘52が対象物W1に打ち込まれる。図8では、釘52の中心線B1と、中心線A2とが一致している例を示す。なお、釘52が射出口56に進入した場合、釘52の中心線B1と、中心線A2とが位置ずれすることもある。
一方、釘52の軸部49が対象物W1に食い込んだ際にドライバブレード36が受ける反力は、釘52の軸部49が対象物W1に食い込む前にドライバブレード36が受ける反力よりも大きい。ドライバブレード36が反力を受けると、打込機10は、図1で作業者がハンドル13を手で掴んでいる箇所を中心として時計回りのモーメントを受ける。このため、テールカバー15の先端64は、釘52の頭部50に対して位置ずれする向きのモーメントを受ける。モーメントは、打込機10全体の質量等により決まる。
ここで、釘52の頭部50が通路48に位置していると、通路48の内面が頭部50に押し付けられるため、テールカバー15の先端64が、釘52の頭部50に対して位置ずれすることを回避できる。
さらに、釘52の頭部50が通路48を出て射出口56に進入した時点では、図8のように、射出口56の内面56Aと、釘52の頭部50との間に、距離S1の隙間がある。このため、テールカバー15の先端64は、釘52の頭部50に対して移動可能である。テールカバー15の先端64が釘52の頭部50に対して移動しようとする方向は、先端64を中心線A1に対して左側に変位させる方向である。
本実施形態の打込機10は、射出口56の中心線A2を、ドライバブレード36の中心線A1に対して、予め、距離L1位置ずれしてある。このため、テールカバー15の先端64が、釘52の頭部50に対して移動し、かつ、図9のように、射出口56の内面56Aが釘52の頭部50に接触する。したがって、テールカバー15の先端64が停止し、ドライバブレード36の先端36Aが、釘52の頭部50に対して位置ずれする量を、なるべく少なくできる。
また、釘52の全てが対象物W1に打ち込まれる直前まで、プッシュレバーピース24の端部63は、対象物W1に接触した状態に維持される。このため、射出口56の内面56Aが釘52の頭部50に接触した状態を、釘52の全てが対象物W1に打ち込まれる直前まで維持できる。
図11(A)は、対象物W1に打ち込まれた釘52の頭部50と、ドライバブレード36との位置関係を示している。ドライバブレード36の中心線A1は、釘52の中心線B1に対して、距離L2位置ずれしている。距離L2は、図6及び図7に示した距離L1と、図8に示した距離S1と、により定まる。
図11(B)は、比較例の打込機において、対象物W2に打ち込まれた釘60の頭部68と、ドライバブレード69との位置関係を示している。比較例の打込機は、ドライバブレード69が釘60を打撃した際の反力で、プッシュレバーの端部がハンドルを中心とする回転モーメントを受けた場合に、プッシュレバーの端部を移動を規制する機構が無い。比較例の打込機を使用すると、ドライバブレード69の中心線A3は、釘60の中心線B2に対して、距離L3位置ずれしている。距離L3は距離L2よりも大きい。
プッシュレバーピース24として、射出口56の内径が異なるものが複数設けられていると、作業者は、ねじ部材65を緩めてプッシュレバーピース24を交換することで、射出口56の内径を頭部50の外径に合わせることができる。
実施形態で説明したシリンダケース12及びヘッドカバー14は、ハウジングであり、テールカバー15は、ガイド部材であり、プッシュレバーピース24は、コンタクト部材であり、ポート30Aは、ポートであり、シリンダ上室38は、打撃子上室である。中心線A2は、第1中心線であり、中心線A1は、第2中心線であり、中心線B1は、第3中心線である。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、蓄圧室は、エアホースを介してハウジングの外部に接続される蓄圧室の他、ハウジングの外部から遮断された蓄圧室を含む。ハウジングの外部から遮断された蓄圧室は、密閉容器により形成される。密閉容器は、形状が一定であるケーシング、伸縮可能なベローズの何れでもよい。打撃機構は、空気圧で打撃子を動作させる構造、または、弾性部材の力で打撃子を動作させて止具を打撃する構造の何れでもよい。弾性部材は、合成ゴム製または金属製の圧縮バネの何れでもよい。
打撃子を上死点まで移動させる移動機構は、空気圧を利用する戻し空気室の他、打撃子に動力を伝達するモータを含む。モータは、電動モータ、油圧モータ、空気圧モータを含む。移動機構としてモータを設ける場合、モータと打撃子との間における動力伝達経路を接続及び遮断する切替機構が設けられる。打撃子を上死点に移動する場合、切替機構は動力伝達経路を接続し、モータの動力で打撃子が上死点に移動する。打撃子が上死点に到達すると、切替機構は動力伝達経路を遮断し、打撃機構の力で打撃子は下死点に向けて動作し、打撃子は止具を打撃する。射出部材を支持部材に対して移動可能にする軌道は、支持部材に設けた直線状の凸部、支持部材に設けた直線状の凹部を含む。打撃子は、ピストン及びドライバブレードが一体成形されている構造、別体であるピストンとドライバブレードとを固定した構造の何れでもよい。止具は、軸部及び頭部を有する釘の他、軸部が有り頭部の無い釘を含む。
10…打込機、12…シリンダケース、13…ハンドル、14…ヘッドカバー、15…テールカバー、16…マガジン、24…プッシュレバーピース、24A…プッシュレバー、38…シリンダ上室、48…通路、49…軸部、50…頭部、51…供給機構、52…釘、56…射出口、58…可動片、66…打撃機構、70…打撃子、A1,A2,B1…中心線。

Claims (8)

  1. ハウジングに設けた打撃機構と、前記打撃機構の力で移動して止具を打撃する打撃子と、を有する打込機であって、
    前記打撃子が移動する方向に対して交差する方向に沿って前記ハウジングから突出されたハンドルと、
    前記ハウジングに固定されたガイド部材と、
    前記ガイド部材に設けられ、かつ、前記止具及び前記打撃子が通る通路と、
    前記ガイド部材に取り付けられ、かつ、前記止具を打ち込む対象物に押し付けられて移動可能なコンタクト部材と、
    前記コンタクト部材に設けられ、かつ、前記止具及び前記打撃子が通る射出口と、
    を備え、
    前記射出口の第1中心線は、前記通路の第2中心線に対して、前記ハンドルが前記ハウジングに対して突出した方向とは逆方向に偏心している、打込機。
  2. 前記通路を通る前記止具に接触する規制機構が設けられ、
    前記規制機構は、前記通路から前記射出口に移動する前記止具に接触して、前記止具を前記第2中心線と交差する方向に移動させる、請求項1記載の打込機。
  3. 前記コンタクト部材は、前記ガイド部材に対して前記第2中心線方向に移動可能である、請求項2記載の打込機。
  4. 前記射出口の内径が異なる前記コンタクト部材が複数設けられ、
    複数の前記コンタクト部材は、前記ガイド部材に対して着脱可能である、請求項2または3記載の打込機。
  5. 前記規制機構は、
    前記ガイド部材に回動可能に取り付けた可動片と、
    前記可動片に設けられ、かつ、前記通路にある前記止具に接触する接触部と、
    前記可動片を付勢して前記接触部を前記通路に位置させる弾性部材と、
    を備えている、請求項2乃至4の何れか1項記載の打込機。
  6. 前記通路に供給する前に前記止具を収容するマガジンと、
    前記マガジンに収容された前記止具を、前記第2中心線に対して交差する方向に移動させて前記通路に供給する供給機構と、
    を有する、請求項2乃至5の何れか1項記載の打込機。
  7. 前記打撃機構は、
    前記打撃子を前記第2中心線方向に移動可能に支持するシリンダと、
    前記打撃子に空気圧を加えて前記打撃子を前記第2中心線方向に移動させる打撃子上室と、
    前記打撃子上室に供給する空気を収容する蓄圧室と、
    前記蓄圧室と前記打撃子上室とをつなぐポートと、
    前記ポートを開閉するバルブと、
    を有する、請求項2乃至6の何れか1項記載の打込機。
  8. 前記バルブは、前記コンタクト部材が対象物から離れていると前記ポートを閉じ、前記コンタクト部材が対象物に押し付けられると前記ポートを開く、請求項7記載の打込機。
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