JPH0716213U - 回転型調整装置 - Google Patents

回転型調整装置

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JPH0716213U
JPH0716213U JP4622393U JP4622393U JPH0716213U JP H0716213 U JPH0716213 U JP H0716213U JP 4622393 U JP4622393 U JP 4622393U JP 4622393 U JP4622393 U JP 4622393U JP H0716213 U JPH0716213 U JP H0716213U
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knob
shaft
volume
front panel
fader
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JP4622393U
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俊一 上坂
勇一 坂本
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パワーフェーダ方式の音響装置において、つ
まみと前面パネルに嵌合手段を設け、2スピーカ時はフ
ェーダボリュームをキャンセルし、4スピーカ時はフェ
ーダボリュームを回動自在にさせることにより、コスト
をアップさせず、しかも容易に2スピーカと4スピーカ
との切替えを可能とすることを目的とする。 【構成】 前面パネルの孔から突出し同軸に配置された
各々独立して回転する内軸と外軸に、各々内側つまみと
外側つまみが取り付けられる回転型調整装置において、
前記外側つまみを該外側つまみの表向きから取り付けた
とき、該外側つまみが前記前面パネルと嵌合し、前記外
側つまみを該外側つまみの裏向きから取り付けたとき、
該外側つまみが前記前面パネルと嵌合しない嵌合手段を
設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば音響装置等の機器の出力を調整するための回転型調整装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば車載用のラジオ・プレーヤ等の音響装置で、車両の前後のスピーカの音 量の調節にパワーフェーダ方式を採用している機器がある。このような場合に、 スピーカを2個搭載したとき(フロント側の左右またはリア側の左右)と、4個 搭載したとき(フロント側およびリア側に各々2個)では、回路を別々に設定す るか、2スピーカ時にはフェーダボリュームを固定しなければならない問題があ る。即ち、図9は、前記2スピーカ時の問題点を説明するための要部(片側のパ ワーアンプ回路についてのみ図示)の回路図である。パワーアンプ51の出力側 に接続される可変抵抗器であるフェーダボリューム52の中間タップ521は自 由に動くため、上端のA点付近にあるときは、可変抵抗器であるメインボリュー ム53を、最大にしてもスピーカ54の出力は小さくなり故障と思われ易くなる 。また、フェーダボリューム52の中間タップ521が、下端のB点付近にある ときには、メインボリューム53が最大付近にあると出力が大きくなり、フェー ダボリューム52の中間タップ521とB点の間に、過電流が流れ抵抗体を焼損 する恐れがある。
【0003】 これらの問題点を解決するため、従来では次のような構成を採用していた。図 10(a)は、従来の第一の改良案を示す回路図である。なお、図9と同等なも のには同一符号を付しその説明を省略する。図10(a)に示すように、この改 良案は機器の出力端子62とスピーカ端子63との間に2スピーカ用の接続コー ド61を特設し、フェーダボリューム52をキャンセルするものである。また、 図10(b)は、従来の第二の改良案を示す回路図である。なお、図9と同等な ものには同一符号を付しその説明を省略する。図10(b)に示すように、この 改良案は2スピーカ時と4スピーカ時で回路を切り換える切換スイッチ64を設 けたものである。このように2スピーカ時には、フェーダボリューム52を回路 から切り離すことにより上述した問題点を解決するようにしている。
【0004】 また、第三の改良案として例えば実開昭61−153302号公報で示される ように、フェーダボリュームのつまみに突起部を設け、機器本体にこれに係合す る係合部を備え、2スピーカ時にはつまみの突起部を前記係合部に係合させるこ とによりフェーダボリュームを所定の位置に固定するようにしていた。また、4 スピーカ時には前記つまみの突起部を切除し、フェーダボリュームの操作を可能 としていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記構成の図10で示すような第一,第二の改良案では、接続コードや切換ス イッチが必要となり、コストアップとなる。また、上記公報で示される第三の改 良案では、2スピーカから4スピーカへ増設した場合、ユーザーに前記フェーダ ボリュームのつまみの突起部を切除加工させる必要があり、また、逆に4スピー カから2スピーカへ戻した場合は、使用不能となる欠点がある。従って、本考案 はコストをアップさせず、然も容易に2スピーカと4スピーカとの切替えを可能 とすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、前面パネルの孔から突出し同軸に配置され た各々独立して回転する内軸と外軸に、各々内側つまみと外側つまみが取り付け られる回転型調整装置において、前記外側つまみを該外側つまみの表向きから取 り付けたとき、該外側つまみが前記前面パネルと嵌合し、前記外側つまみを該外 側つまみの裏向きから取り付けたとき、該外側つまみが前記前面パネルと嵌合し ない嵌合手段を設けたことを特徴とするものである。
【0007】 また本考案は、前面パネルの孔から突出し個々に配置された各々独立して回転 する第一の軸と第二の軸に、各々第一のつまみと第二のつまみとが取り付けられ る回転型調整装置において、前記第一のつまみに第一の嵌合部が設けられ、前記 前面パネルの前記第一の軸付近に、該第一のつまみと嵌合する第二の嵌合部が設 けられ、該前面パネルの前記第二の軸付近に、前記第一の嵌合部と嵌合しない逃 げ部が設けられたことを特徴とするものである。
【0008】 また本考案は、前面パネルの孔から突出し個々に配置された各々独立して回転 する第一の軸と第二の軸に、各々第一のつまみと第二のつまみとが取り付けられ る回転型調整装置において、前記第一のつまみに第一の嵌合部が設けられ、前記 前面パネルの前記第一の軸付近に、該第一のつまみと嵌合する第二の嵌合部と、 該第一のつまみの第一の嵌合部と嵌合しない逃げ部が設けられたことを特徴とす るものである。
【0009】
【作用】
本考案の第一の考案によれば、嵌合手段により外側つまみを表向きに取り付け たとき、外側つまみと前面パネルが嵌合し外側つまみが固定される。また、外側 つまみを逆向き(裏向き)に取り付けたとき、外側つまみが前面パネルに嵌合し なくなり、回動自在になる。以上により、本構成を特に車載用音響装置のフェー ダボリュームに適用した場合には、2スピーカ時は、外側つまみを表向きに取り 付けることによりフェーダボリュームを所定の位置に固定し、4スピーカ時には 、外側つまみを逆向きに取り付け、外側つまみを回動自在にすることにより、車 両の前後のスピーカの音量を調節することができる。
【0010】 また、第二の考案では、第一の軸に第一のつまみ、第二の軸に第二のつまみを 取り付けると、第一のつまみに設けられている第一の嵌合部が、前面パネルの第 一の軸付近に設けられている第二の嵌合部に嵌合し、第一のつまみが固定される 。なお、この場合第二のつまみには嵌合部がないため回動自在である。また、両 つまみを回動自在にする場合には、前記と逆に第一のつまみを第二の軸に取り付 けると、第一のつまみの第一の嵌合部が、前面パネルの第二の軸付近の逃げ部に 挿設され回動自在となる。なお、この場合には、第二のつまみは第一の軸に取り 付けられ、嵌合部のない第二のつまみも回動自在である。以上により、本構成を 特に車載用音響装置のフェーダボリュームに適用した場合には、2スピーカ時は 、第一のつまみを第一の軸に取り付けることによりフェーダボリュームを所定の 位置に固定し、4スピーカ時には第二のつまみを第一の軸に取り付け、第一のつ まみを第二の軸に取り付けることにより、フェーダボリュームを回動自在にし、 車両の前後のスピーカの音量を調節することができる。また、メインボリューム は、両つまみのどちらを取り付けても回動自在である。
【0011】 また、第三の考案では、第一の軸に第一のつまみ、第二の軸に第二のつまみを 取り付け、第一のつまみに設けられている第一の嵌合部が、前面パネルの第一の 軸付近に設けられている第二の嵌合部に嵌合すると、第一のつまみが固定される 。また、第一のつまみを回動自在にする場合には、第一のつまみを所定角度回転 させて前記第一の軸に取り付けると、第一のつまみの第一の嵌合部が、前面パネ ルの第一の軸付近の逃げ部に挿設され回動自在となる。なお、この場合は、第二 のつまみは第二の軸に取り付けられているので、嵌合部のない第二のつまみは回 動自在である。以上により、本構成を特に車載用音響装置のフェーダボリューム に適用した場合には、2スピーカ時は、第一のつまみを第一の軸に取り付けるこ とによりフェーダボリュームを所定の位置に固定し、4スピーカ時には第一のつ まみを所定角度回転させて前記第一の軸に取り付けることにより、フェーダボリ ュームを回動自在にし、車両の前後のスピーカの音量を調節することができる。 また、メインボリュームには、嵌合部がないのでいずれの場合も回動自在である 。
【0012】
【実施例】
図1は本考案に係る第一の実施例を示すつまみと前面パネルの部分断面図であ り、図1(a)は2スピーカ時、図1(b)は4スピーカ時を示すものである。 以下、図1を用いて本例を説明する。 例えば車両用の音響装置であるラジオ・ステレオにおいて、図1(a)に示す ように内軸であるメインボリューム軸11と、外軸であるフェーダボリューム軸 12が同軸に形成されている。メインボリューム軸11には内側つまみであるメ インボリュームつまみ13が圧入され、フェーダボリューム軸12には外側つま みであるフェーダボリュームつまみ14が挿入されている。フェーダボリューム つまみ14の内周には、フェーダボリューム軸12の先端付近の外周に設けられ た三角溝121へ係止するバネ性のある係止爪141が設けられている。この係 止爪141は、フェーダボリュームつまみ14を図1(b)に示すように表裏反 対に挿入した場合でも、前記三角溝121に係止するよう表裏対称に形成されて いる。また、前記前面パネル15とフェーダボリュームつまみ14との嵌合手段 として、フェーダボリュームつまみ14の裏面には突起142が形成されている 。この突起142は、図1(a)のように表向きに挿入したとき突起142が後 述する嵌合孔151に嵌合し、また、図1(b)のように裏向きに挿入したとき は、突起142がメインボリュームつまみ13の内面の空間部131に位置する ように設定されている。また、前面パネル15側には、嵌合手段としてフェーダ ボリュームつまみ14の突起142と嵌合する嵌合孔151が設けられている。
【0013】 図2はフェーダボリュームの電気的構成を示す回路図である。図示のように、 例えば回転角度120°の可変抵抗器を使用し、抵抗体21と、この抵抗体21 と後述する0Ω帯23の上を摺動するフェーダボリューム軸12と連結した中間 タップ22を備えている。本実施例のフェーダボリュームは、特に抵抗体21の 半時計方向の一端に0Ω帯23を形成していることを特徴とするものである。こ の0Ω帯23は、中間タップ22が機械的な作用により勝手に抵抗体21へ移動 しないよう、余裕を持たせて回転角度にして約10°程度に大きく設定している 。
【0014】 また、前記前面パネル15の嵌合孔151は、フェーダボリュームの中間タッ プ22が0Ω帯23にあるときに、フェーダボリュームつまみ14をフェーダボ リューム軸12に挿入すると、フェーダボリュームつまみ14の突起142と対 向するような位置に設けられている。しかも、フェーダボリュームつまみ14の 外周よりも内側(フェーダボリューム軸12の軸方向)になるよう設定されてい る。
【0015】 図3は軸の先端部を示す正面図および側面図である。図3(a)はメインボリ ューム軸11、図3(b)はフェーダボリューム軸12を示すものである。なお 、図1と同等なものには同一符号を付しその説明を省略する。 図3(a)に示すようにメインボリュームの場合は、メインボリューム軸11 の先端部を平形としD字形の切り込み111が設けられている。なお、メインボ リュームつまみ13の内側には、メインボリューム軸11の先端部と同型の図示 されていない係合部が形成されている。また、図3(b)に示すようにフェーダ ボリュームの場合は、フェーダボリューム軸12の先端部を割り形とし、軸の中 心から外周に達するまで切り割り122が設けられている。なお、フェーダボリ ュームつまみ14の内側には、前記フェーダボリューム軸12の先端部に丁度嵌 まり込むような図示されていないコ字型の凸部が180°の間隔で2箇所形成さ れている。
【0016】 上記構成により、4スピーカ時から2スピーカ時に切り換えるには、フェーダ ボリュームを所定の位置に固定する必要がある。従って、フェーダボリュームを 固定するには、図1(b)の状態からメインボリュームつまみ13とフェーダボ リュームつまみ14を抜き取る。次にフェーダボリューム軸12を左回転方向に いっぱいに回し、フェーダボリュームの中間タップ22が0Ω帯23に位置する ように設定する。そして、この状態のままフェーダボリュームつまみ14を突起 142の出ている側(表向き)から図1(a)に示すように、フェーダボリュー ム軸12に挿入する。このとき、フェーダボリュームつまみ14の図示されてい ないコの字型の凸部を、フェーダボリューム軸12の切り込み122に合わせて 嵌め込み、更にフェーダボリュームつまみ14のバネ性のある係止爪141が、 フェーダボリューム軸12の三角溝121へ係止されるまで挿入する。上述の如 くフェーダボリュームつまみ14を挿入すると、前面パネル15の嵌合孔151 にフェーダボリュームつまみ14の突起部142も嵌合しており、この嵌合によ り所定の位置にフェーダボリュームが固定される。このとき、フェーダボリュー ムの中間タップ22は0Ω帯23にあるので、フェーダ機能はキャンセルされる 。そして、このフェーダボリュームつまみ14はフェーダボリューム軸12の切 り込み122に、フェーダボリュームつまみ14のコの字型の凸部を嵌め込むた め空回りすることがない。また、フェーダボリューム軸12の三角溝121へ、 フェーダボリュームつまみ14の係止爪141を係止するため故意に抜かない限 り保持されている。この後、メインボリュームつまみ13を挿入すればつまみの 取付けが完了する。
【0017】 また、グレードアップ等により2スピーカ時から4スピーカ時に切り換えるに は、先ず図1(a)の状態からメインボリュームつまみ13とフェーダボリュー ムつまみ14を抜き取る。次にフェーダボリュームつまみ14を逆向き(裏向き )に挿入する。これにより、図1(b)に示すように、フェーダボリュームつま み14の突起142がメインボリュームつまみ13の内面の空間部131内に入 り込み、フェーダボリュームが回動自在になり前後スピーカの音量を自由に調節 することができる。また、嵌合孔151は、フェーダボリュームつまみ14に隠 れるため見栄えが良い。この後、メインボリュームつまみ13を挿入すればつま みの取付けが完了する。なお、この場合図1に示すようにメインボリュームつま み13は、メインボリューム軸11のD字型の切り込み111に合わせて圧入す る。従って、メインボリュームつまみ13もメインボリューム軸11のD字型の 切り込み111に合わせるため空回りもなく、圧入により保持されている。
【0018】 図4は本考案に係る第二の実施例を示すつまみと前面パネルの部分断面図であ り、図4(a)は2スピーカ時、図4(b)は4スピーカ時を示すものである。 また、図5は本考案に係る第二の実施例の前面パネルの要部の正面図である。な お、図4と同等なものには同一符号を付しその説明を省略する。 以下、図4および図5を用いて本例を説明する。図4に示すように、前面パネ ル35より突出した第一の軸であるフェーダボリューム軸31と、第二の軸であ るメインボリューム軸32が、各々独立して配置されている。この各々独立した フェーダボリュームとメインボリュームの軸31,32に、表面が同形の第一の つまみ33と第二のつまみ34とが圧入される。第一のつまみ33と第二のつま み34の異なる点は、図4(a)に示すように第一のつまみ33をフェーダボリ ューム軸31に所定の位置で圧入した場合は、前記前面パネル35のフェーダボ リューム軸31付近に設けられた第二の嵌合部である嵌合孔351と嵌合する第 一の嵌合部である突起331が、第一のつまみ33に設けられていることである 。また、この第一のつまみ33の突起331は、図4(b)に示すように第一の つまみ33をメインボリューム軸32に所定の位置で圧入した場合は、前面パネ ル35のメインボリューム軸32付近に設けられた逃げ部である円弧溝352へ 挿設するよう形成されている。
【0019】 図5に示すように前面パネル35には、フェーダボリューム軸31付近に嵌合 孔351が設けられている。この嵌合孔351は、図2に図示したような可変抵 抗器を使用した場合には、第一の実施例と同様にフェーダボリュームの中間タッ プ22が0Ω帯23にあるときに、第一のつまみ33をフェーダボリューム軸3 1に圧入すると、第一のつまみ33の突起331と対向するような位置に設けら れている。また、図5に示すようにメインボリューム軸32付近に設けられた円 弧溝352は、第一のつまみ33がメインボリューム軸32に圧入されたとき、 メインボリュームの回転に伴い突起331の軌跡および可動範囲に合わせ、円弧 溝352内で自由に動けるような円弧になっている。なお、嵌合孔351と円弧 溝352は、いずれも第一のつまみ33および第二のつまみ34の外周縁よりも 内側になるよう設定されている。また、フェーダボリュームおよびメインボリュ ームの軸31,32は共に第一の実施例の図3(a)と同じく、先端部を平形と しD字形の切り込み311および321を設け、第一のつまみ33および第二の つまみ34には同形の係合部が形成されている。
【0020】 上記構成により、4スピーカ時から2スピーカ時に切り換えるには、先ず図4 (b)の状態から第一および第二つまみ33,34を抜き取る。次にフェーダボ リューム軸31を左回転方向にいっぱいに回し、フェーダボリュームの中間タッ プ22が0Ω帯23に位置するように設定する。そして、フェーダボリューム軸 31のD字形の切り込み311に第一のつまみ33の同形の係合部を合わせて圧 入する。これにより、図4(a)に示すように、第一のつまみ33の突起331 は、前記前面パネル35に設けられた嵌合孔351に嵌合し、フェーダボリュー ムを固定させることができる。このとき、フェーダボリュームの中間タップ22 は0Ω帯23にあるので、フェーダ機能はキャンセルされる。なお、メインボリ ューム軸32も上記フェーダボリューム軸31と同様にD字型の切り込み321 に第二のつまみ34の同型の係合部を合わせて圧入するが、第二のつまみ34に は突起331のような嵌合部がないため回動自在である。
【0021】 また、2スピーカ時から4スピーカ時に切り換えるには、2スピーカ時と同様 に図4(a)の状態から第一のつまみ33と第二つまみ34を抜き取る。次に2 スピーカ時とは逆のつまみを取り付ける。即ち、図4(b)に示すようにフェー ダボリューム軸31に第二のつまみ34を圧入する。これにより、第二のつまみ 34には突起331のような嵌合部がないため回動自在であり、前後スピーカの 音量を自由に調節することができる。なお、メインボリューム軸32には第一の つまみ33が取り付けられ、第一のつまみ33の突起331は前面パネル35の メインボリューム軸32付近に設けられた円弧溝352に挿設される。これによ り、メインボリューム使用時には、第一のつまみ33の回転に合わせ突起331 が溝内を自由に動くため円弧溝352の範囲内において回動自在となる。
【0022】 また、図5に示すように前面パネル35の嵌合孔351および円弧溝352は 、第一,第二のつまみ33,34に隠れるため見栄えが良い。また、フェーダボ リューム軸31およびメインボリュームの軸32は、共に先端部のD字形の切り 込み311および321に合わせて、第一のつまみ33あるいは第二のつまみ3 4の同形の係合部を圧入するため、つまみの空回りもなく保持される。
【0023】 図6は本考案に係る第三の実施例を示すつまみと前面パネルの部分断面図であ り、図6(a)は2スピーカ時、図6(b)は4スピーカ時を示すものである。 また、図7は本考案に係る第三の実施例の前面パネルの要部の正面図である。な お、図6と同等なものには同一符号を付しその説明を省略する。 以下、図6および図7を用いて本例を説明する。図6に示すように、前面パネ ル45より突出した第一の軸であるフェーダボリューム軸41と、第二の軸であ るメインボリューム軸42が、各々独立して配置されている。そして、図6(a )に示すようにこのフェーダボリューム軸41には第一のつまみであるフェーダ ボリュームつまみ43が圧入され、メインボリューム軸32には第二のつまみで あるメインボリュームつまみ44が圧入される。また、フェーダボリュームつま み43をフェーダボリューム軸41に圧入すると、前記前面パネル45のフェー ダボリューム軸41付近に設けられた第二の嵌合部である嵌合孔451と嵌合す る第一の嵌合部である突起431が設けられている。また、このフェーダボリュ ームつまみ43を180°回転させてフェーダボリューム軸41に圧入すると、 図6(b)に示すようにフェーダボリュームつまみ43の突起431が、前面パ ネル45のフェーダボリューム軸41付近に設けられた逃げ部である円弧溝45 2へ挿設するよう形成されている。
【0024】 図7に示すように フェーダボリューム軸41付近の前面パネル45には、嵌 合孔451および円弧溝452が設けられている。嵌合孔451は、図2に図示 したような可変抵抗器を使用した場合には、第一の実施例と同様にフェーダボリ ュームの中間タップ22が0Ω帯23にあるときに、フェーダボリュームつまみ 43をフェーダボリューム軸41に圧入すると、フェーダボリュームつまみ43 の突起431と対向するような位置に設けられている。また、円弧溝452は、 フェーダボリュームつまみ43をフェーダボリューム軸41に圧入したとき、フ ェーダボリュームの回転に伴う突起431の軌跡および可動範囲に合わせ、円弧 溝452内で自由に動けるような円弧になっている。なお、嵌合孔451と円弧 溝452は、いずれもフェーダボリュームつまみ43の外周縁よりも内側になる よう設定されている。また、円弧溝452の半時計方向の端部と嵌合孔451と は、フェーダボリューム軸41を中心に180°の間隔で左右対称となる位置に 設けられている。
【0025】 図8はフェーダボリューム軸の先端部を示す正面図および側面図である。なお 、図6と同等なものには同一符号を付しその説明を省略する。 フェーダボリューム軸41は図示のように軸の先端部を割り形とし、軸の中心 から外周に達するまで切り割り411を設け、フェーダボリュームつまみ43の 内側には、前記フェーダボリューム軸41の先端部に丁度嵌まり込むような図示 されていないコ字型の凸部を180°の間隔で2箇所形成されている。
【0026】 上記構成により、4スピーカ時から2スピーカ時に切り換えるには、フェーダ ボリューム軸41を左回転方向にいっぱいに回す。即ち、図7で示す前面パネル 45の円弧溝452の半時計方向の端部にフェーダボリュームつまみ43の突起 431を固定し、フェーダボリューム軸41をそのままにしてフェーダボリュー ムつまみ43を抜く。そして、フェーダボリュームつまみ43の突起431が、 前面パネル45の嵌合孔451に嵌合する向きにして、フェーダボリューム軸4 1の先端部の切り割り411にフェーダボリュームつまみ43の図示されていな いコ字型の凸部を合わせて圧入する。これにより、フェーダボリュームの中間タ ップ22が0Ω帯23に位置するように固定され、フェーダ機能はキャンセルさ れる(図6(a)の状態)。
【0027】 また、2スピーカ時から4スピーカ時に切り換えるには、フェーダボリューム つまみ43を抜き180°向きを変えてフェーダボリュームつまみ43の図示さ れていないコ字型の凸部を、フェーダボリューム軸41の先端部の切り割り41 1に合わせて圧入する。即ち、図6(b)に示すようにフェーダボリュームつま み43の突起431は図7で示す前面パネル45の円弧溝452に挿設され、フ ェーダボリュームつまみ43は回動自在となり、前後スピーカの音量を自由に調 節することができる。また、図7に示すように前面パネル45の嵌合孔451お よび円弧溝452は、フェーダボリュームつまみ43に隠れるため見栄えが良い 。また、フェーダボリューム軸41には、先端部に切り割り411を設け、フェ ーダボリュームつまみ43のコ字形の凸部を合わせて圧入するため、つまみの空 回りもなく保持される。
【0028】 上述のように、第一、第二および第三の実施例のいずれも、突起を設けたつま みの表裏を逆向きに取り付けたり、両つまみを入れ換えたり、あるいはつまみを 180°回して取り付けるだけで、2スピーカ時と4スピーカ時に対応させるこ とができ、つまみ自体の切除加工を不要とし、フェーダボリュームの誤操作も防 止することができる。
【0029】 また、本実施例では嵌合手段としてつまみに突起、前面パネルに嵌合孔を設け るようにしたが、つまみに嵌合孔、前面パネルに突起を設けてもよい。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、請求項1では前面パネルとつまみに嵌 合手段を設けることにより、つまみを表裏に引っ繰り返し、嵌合手段の嵌合・非 嵌合を切り換え、つまみを固定あるいは回動自在にできる。 また、請求項2では第一・第二の嵌合部と逃げ部を設けることにより、つまみ を第一・第二の軸に交換して嵌合・非嵌合を切り換え、つまみを固定あるいは回 動自在にできる。
【0031】 また、請求項3では第一・第二の嵌合部と逃げ部を設けることにより、第一の つまみを180°回して取り付け、嵌合・非嵌合を切り換え、つまみを固定ある いは回動自在にできる。 従って、例えば音響装置等のフェーダボリュームの操作を、2スピーカ時と4 スピーカ時との切り換えは、自由に、容易に可能であり、また、コストアップも なく、フェーダボリュームの焼損等の問題も解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る第一の実施例を示すつまみと前面
パネルの部分断面図である。(a)は、2スピーカ時に
おけるつまみの固定状態を示すものである。(b)は、
4スピーカ時におけるつまみの固定状態を示すものであ
る。
【図2】本考案に係るフェーダボリュームの電気的構成
を示す回路図である。
【図3】本考案に係る第一の実施例の軸の先端部を示す
正面図および側面図である。(a)は、メインボリュー
ム軸の先端部の形状を示すものである。(b)は、フェ
ーダボリューム軸の先端部の形状を示すものである。
【図4】本考案に係る第二の実施例を示すつまみと前面
パネルの部分断面図である。(a)は、2スピーカ時に
おけるつまみの固定状態を示すものである。(b)は、
4スピーカ時におけるつまみの固定状態を示すものであ
る。
【図5】本考案に係る第二の実施例の前面パネルの要部
の正面図である。
【図6】本考案に係る第三の実施例を示すつまみと前面
パネルの部分断面図である。(a)は、2スピーカ時に
おけるつまみの固定状態を示すものである。(b)は、
4スピーカ時におけるつまみの固定状態を示すものであ
る。
【図7】本考案に係る第三の実施例の前面パネルの要部
の正面図である。
【図8】本考案に係る第三の実施例のフェーダボリュー
ム軸の先端部を示す正面図および側面図である。
【図9】従来の2スピーカ時の問題点を説明するための
要部の回路図である。
【図10】従来の改良案を示す回路図である。(a)
は、従来の第一の改良案を示す回路図である。(b)
は、従来の第二の改良案を示す回路図である。
【符号の説明】
11,32,42 メインボリューム軸 12,31,41 フェーダボリューム軸 13,44 メインボリュームつまみ 14,43 フェーダボリュームつまみ 142,431 フェーダボリュームつまみの
突起 33 第一のつまみ 331 第一のつまみの突起 34 第二のつまみ 15,35,45 前面パネル 151,351,451 前面パネルの嵌合孔 352,452 前面パネルの円弧溝

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面パネルの孔から突出し同軸に配置され
    た各々独立して回転する内軸と外軸に、各々内側つまみ
    と外側つまみが取り付けられる回転型調整装置におい
    て、 前記外側つまみを該外側つまみの表向きから取り付けた
    とき、該外側つまみが前記前面パネルと嵌合し、前記外
    側つまみを該外側つまみの裏向きから取り付けたとき、
    該外側つまみが前記前面パネルと嵌合しない嵌合手段を
    設けたことを特徴とする回転型調整装置。
  2. 【請求項2】前面パネルの孔から突出し個々に配置され
    た各々独立して回転する第一の軸と第二の軸に、各々第
    一のつまみと第二のつまみとが取り付けられる回転型調
    整装置において、 前記第一のつまみに第一の嵌合部が設けられ、前記前面
    パネルの前記第一の軸付近に、該第一のつまみと嵌合す
    る第二の嵌合部が設けられ、該前面パネルの前記第二の
    軸付近に、前記第一の嵌合部と嵌合しない逃げ部が設け
    られたことを特徴とする回転型調整装置。
  3. 【請求項3】前面パネルの孔から突出し個々に配置され
    た各々独立して回転する第一の軸と第二の軸に、各々第
    一のつまみと第二のつまみとが取り付けられる回転型調
    整装置において、 前記第一のつまみに第一の嵌合部が設けられ、前記前面
    パネルの前記第一の軸付近に、該第一のつまみと嵌合す
    る第二の嵌合部と、該第一のつまみの第一の嵌合部と嵌
    合しない逃げ部が設けられたことを特徴とする回転型調
    整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014046424A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Hitachi Koki Co Ltd 打込機

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