JP4481229B2 - 固着具打込装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ねじや釘等の固着具を木材や鋼板等の打込対象物に打込む固着具打込装置に関する。
特開2000−79569号公報(特許文献1)には、ドライバビットの打込力を、鋼板等の高硬質打込対象物と木材等の低硬質打込対象物との違いに合わせて、選択的に切換えることのできるねじ打込装置が開示されている。
特開2000−79569号公報 特開平9−216170号公報 特開平8−243947号公報
特許文献1に記載のねじ打込装置は、鋼板等の高硬質打込対象物と木材等の低硬質打込対象物との違いに合わせてドライバビットの打込力を選択的に切換えて、打込対象物に適合した打込みを可能にしようとしている。なお、特許文献2は、大径の第1ピストンと小径の第2ピストンとを備えたねじ打込装置であって、ねじ先端を打込対象物に所定の深さまで打込むまでの間、第1ピストンによる強い押付け力でドライバビットを前進させ、その後、第2ピストンのみによる弱い押付け力で押付けながらねじをねじ込むねじ打込装置を開示している。特許文献3は、ドライバビットが静止位置へ復帰するときの排気をピストンの復帰力に利用する固着具打込装置を開示している。
本発明の目的は、いかなる打込対象物にねじ等の固着具を打込む場合にも打込み不足を生じない、固着具打込装置を提供することにある。
かかる目的を達成する、本発明の固着具打込装置は、ハウジングと、ハウジング内に設けられたシリンダと、シリンダの前方側に設けられたノーズと、シリンダの外面側に設けられたリザーバと、シリンダ内をノーズに向かう前方及びその反対の後方に移動可能に設けられたピストンと、ピストンに前方に向けて延びるように連結され且つピストンの前方移動によってノーズに配置された固着具を打込対象物に打込むドライバビットとを包含し、鋼板等の高硬質打込対象物に固着具を打込むときは、鋼板等より軟らかい木材等の低硬質打込対象物に固着具を打込むときよりもシリンダの後方室に供給する加圧空気の供給量を多くするように切換えるようにドライバビットの打込力を切換える構造を有する。そして、本発明の固着具打込装置は、ピストンが、シリンダ内壁面に接しつつ該シリンダの軸方向に往復動可能な中空の第1ピストンと、該第1ピストンの中空部を貫通して該第1ピストン内をシリンダの軸方向に往復動可能な第2ピストンとから構成され、第1ピストンは、その後端がシリンダの後端に当接するまでシリンダ内を前方に移動することができる構成であり、第2ピストンは、ドライバビットに連結されて、第1ピストンと一緒に前進してドライバビット先端に係合した固着具を打込対象物に打込むとともに、第1ピストンの後端がシリンダの後端に当接して該第1ピストンが前進を停止した後にも、ドライバビット先端に係合した固着具を更に打込対象物に打込むように第1ピストン内を前進することができ、第1ピストンとシリンダのそれぞれには、第1ピストンの後端がシリンダの後端に当接するとき、リザーバの加圧空気を第1ピストンの内側に導入するように連通する空気穴が形成され、該空気穴を通してシリンダ後方室への加圧空気の供給量を増大させる構成であることを特徴とする。
上記構成によって、鋼板や木材等のいかなる打込対象物であっても固着具を打込対象物に浅く打込んで位置決めした後に十分にねじ込むことが確実にできる。
上記装置において、シリンダの前方室の空気を大気へ排出する絞り弁をハウジングに設け、その絞り弁を、高硬質打込対象物のためにシリンダ後方室への加圧空気の供給量を多くしたときシリンダ前方室からの排気量を多くし、低硬質打込対象物のためにシリンダ後方室への加圧空気の供給量を少なくしたときシリンダ前方室からの排気量を少なくするように、排気量を選択できる構成にすることができる。
また、本発明は、ハウジングと、ハウジング内に設けられたシリンダと、シリンダの前方側に設けられたノーズと、シリンダの外面側に設けられたリザーバと、シリンダ内をノーズに向かう前方及びその反対の後方に移動可能に設けられたピストンと、リザーバの加圧空気をピストンの前方移動のためにシリンダの後方室に供給し後方室の加圧空気をピストンの後方移動のために排出するメインバルブと、ピストンに前方に向けて延びるように連結され且つピストンの前方移動によってノーズに配置された固着具を打込対象物に打込むドライバビットとを包含する固着具打込装置であって、ピストンが、シリンダ内壁面に接しつつシリンダの軸方向に往復動可能な中空の第1ピストンと、第1ピストンの中空部を貫通して第1ピストン内をシリンダの軸方向に往復動可能な第2ピストンとから構成され、第1ピストンは、その後端がシリンダの後端に当接するまでシリンダ内を前方に移動することができる構成であり、第2ピストンは、ドライバビットに連結されて、第1ピストンと一緒に前進してドライバビット先端に係合した固着具を打込対象物に打込むとともに、第1ピストンの後端がシリンダの後端に当接して第1ピストンが前進を停止した後にも、ドライバビット先端に係合した固着具を更に打込対象物に打込むように第1ピストン内を前進することができ、第1ピストンとシリンダのそれぞれには、第1ピストンの後端がシリンダの後端に当接するとき、リザーバの加圧空気を第1ピストンの内側に導入するように連通する空気穴が形成され、空気穴を通してシリンダ後方室への加圧空気の供給量を増大させる構成であることを特徴とする固着具打込装置を提供する。
更に、本発明は、ハウジングと、ハウジング内に設けられたシリンダと、シリンダの前方側に設けられたノーズと、シリンダの外面側に設けられたリザーバと、シリンダ内をノーズに向かう前方及びその反対の後方に移動可能に設けられたピストンと、ピストンに前方に向けて延びるように連結され且つピストンの前方移動によってノーズに配置されたねじを打込対象物に打込むドライバビットと、ドライバビットを回転させるエアモータとを包含し、ドライバビットの先端をねじ頭部の溝に嵌合させ、ねじ先端を打込対象物に所定の深さまで打込み、回転するドライバビットによってねじを打込対象物にねじ込む構成を備え、鋼板等の高硬質打込対象物にねじを打込むときは、鋼板等より軟らかい木材等の低硬質打込対象物にねじを打込むときよりもシリンダの後方室に供給する加圧空気の供給量を多くするように切換えるようにドライバビットの打込力を切換える構造を有する、ねじ打込装置であって、ピストンが、シリンダ内壁面に接しつつシリンダの軸方向に往復動可能な中空の第1ピストンと、第1ピストンの中空部を貫通して第1ピストン内をシリンダの軸方向に往復動可能な第2ピストンとから構成され、第1ピストンは、その後端がシリンダの後端に当接するまでシリンダ内を前方に移動することができる構成であり、第2ピストンは、ドライバビットに連結されて、第1ピストンと一緒に前進してドライバビット先端に係合したねじを打込対象物に打込むとともに、第1ピストンの後端がシリンダの後端に当接して第1ピストンが前進を停止した後にも、ドライバビット先端に係合したねじを更に打込対象物にねじ込むように第1ピストン内を前進することができ、第1ピストンとシリンダのそれぞれには、第1ピストンの後端がシリンダの後端に当接するとき、リザーバの加圧空気を第1ピストンの内側に導入するように連通する空気穴が形成され、空気穴を通してシリンダ後方室への加圧空気の供給量を増大させて、エアモータへの空気流量を増大する構成であることを特徴とするねじ打込装置を提供する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。実施形態に用いられるねじ打込装置1は、特許文献2(特開平9−216170号公報)に記載された、2段階打込構造のねじ打込装置を改良している。本発明に係るねじ打込装置1の公知の基本構成部分については、特許文献2等に記載されているので詳細な説明を省略する。必要な場合には特許文献2を参照されたい。図1〜図5には、本発明に係るねじ打込装置1のハウジング2に収容された主駆動部分が示されている。図1〜図5には示されていないが、特許文献2に示されるように、ねじ打込装置1には、作業者が握るハンドルがハウジングに一体的に設けられており、ハンドルには、打込み動作を行うためのトリガ装置が設けられ、トリガレバーを引くことによってねじ打込装置が動作する。また、ハンドルには加圧空気が供給されて、ハンドルの空洞及びハウジング2の空洞は、加圧空気が満たされたリザーバ3(図2、図3も参照されたい)を形成している。更に、ハンドルには、ねじの連結帯をコイル状に巻回して収容するマガジンを保持させることもできる。なお、図1はねじ打込装置の静止状態を、図2はねじ打込装置の2段階打込みの第1段階発射の完了状態(発射状態1という)を、図3はねじ打込装置の2段階打込みの第2段階発射の完了状態(発射状態2という)を、図4はねじ打込装置の復帰動作の開始時(復帰状態1という)を、図5は復帰動作の途中(復帰状態2という)を、それぞれ示している。また、打込対象物としては、例えば、石膏ボード等の柔らかいボードとその下の木材等の低硬質打込対象物であったり、石膏ボード等の柔らかいボードとその下の鋼板等の高硬質打込対象物であったりする。
図1において、ハウジング2内には、前後方向(図の上下方向)に延びるシリンダ5が設けられる。シリンダ5は、1つの筒状体で形成されてもよいが、実施形態においては、エアモータ10及び減速装置17を往復動自在に収容支持する前方シリンダ部5Aと、第1ピストン7及び第2ピストン9を往復動自在に収容及び支持する後方シリンダ5Bとから構成される。以下の説明においては、特に断らない限り、かかる前方シリンダ部5Aと後方シリンダ部5Bとを区別せずにシリンダ5として記述する。シリンダ5の内側には、ドライバビット6を前後方向に移動(図の上下方向の移動)させる手段としての第1ピストン7及び第2ピストン9と、ドライバビット6を回転させる手段であるエアモータ10とが設けられている。ハウジング2にはシリンダ5の前方(図の下方)に、連結帯に一定間隔で取り外し可能に保持された多数のねじが配置されるノーズ11が連結されている。ノーズ11には、マガジンから供給されるねじ連結帯を案内する給送部が設けられて、連結帯を各ねじがドライバビット6の軸線上に位置するように給送する。また、ノーズ11の先端には、連結帯から外されたねじがその姿勢を適正に維持しつつ、ドライバビット6の下降すなわち前進によって押付けられるのを可能にする一対のチャック13が設けられている。
ハウジング2のシリンダ5の後部(図の上部)にはメインバルブ14が設けられ、シリンダ5の後方室29(図の上方側の室)を形成して第1ピストン7及び第2ピストン9の背面(図の上面)への加圧空気の供給及び停止を制御している。メインバルブ14は、リザーバ3からシリンダ5の後方室29へ加圧空気を供給するのを阻止する、下方の静止位置(図1参照)と、シリンダ5の後方室29へ加圧空気を供給する、上方の発射位置(図2〜図3参照)との間で移動する。メインバルブ14はトリガ装置によって制御される。トリガレバーを引いていない通常時すなわち静止時において、リザーバ3の加圧空気は、メインバルブ14の上方のメインバルブチャンバ15に供給されている。メインバルブチャンバ15への加圧空気によって、メインバルブ14は下方に押されて静止位置をとる。トリガレバーを引いた作動時すなわち発射時には、メインバルブチャンバ15の加圧空気が大気に排気される。この排気によって、メインバルブチャンバ15内の圧力が低下し、メインバルブ14を押付ける力が外周に設けられたコイルばね14Aのみによる小さなものになる。他方、リザーバ3からの加圧空気は常時メインバルブ14の下面に作用しているので、静止位置にあったメインバルブ14を上方の打込位置に移動させる。この移動によって、メインバルブ14がシリンダ5の上部を開放してリザーバ3から加圧空気がシリンダ5の上部に供給される。これらのメインバルブ及びトリガ装置との関係は公知の釘打装置と同じであるのでこれ以上の説明は省略する。
ドライバビット6を前後方向(図の上下方向)に往復動させるのは、シリンダ5の内壁面に接しつつシリンダ5の軸方向に往復動可能な中空の大径の第1ピストン7と、第1ピストン7の中空部を貫通して第1ピストン7内をシリンダ5の軸方向に往復動可能な小径の第2ピストン9とである。ドライバビット6の先端をねじ頭部溝に嵌合させてねじ先端を打込対象物に所定の深さまで打込むまでの間、第1ピストン7に伴なう強い押付け力でドライバビット6を前進させる。この第1ピストン7の下降のとき、第2ピストン9は、弱い押付け力であるが第1ピストン7と一緒に降下して、ドライバビット6の押し込みを助ける。
第2ピストン9は、第1ピストン7を貫通して延びており、その下部には、ドライバビット6を回転させるエアモータ10が取付けられている。エアモータ10は、特許文献2(特開平9−216170号)に記載されるようなベーンモータで形成され、1つのユニットとして、シリンダ5の内側を第2ピストン9とともに移動できるように形成されている。エアモータ10の下部には、遊星歯車減速装置17がユニットとしてエアモータ10と一体的に取付けられており、遊星歯車減速装置17の出力軸がドライバビット6に連結されている。ドライバビット6は、減速装置17及びエアモータ10を介して第2ピストン9に連結され、第2ピストン9とともに往復動する。また、遊星歯車減速装置17は、エアモータ10の回転軸19の回転を減速してドライバビット6に伝達し、ドライバビット6を所定の回転速度とトルクとをもって回転させる。なお、エアモータ10に供給されたリザーバ3の加圧空気は、エアモータ10のベーン18に当たって回転軸19を回転させ、ドライバビット6を回転させるよう作用した後、ハウジング2の側面に形成された排気口21を経由してハウジング2の外部へ排気される。
第2ピストン9の下部22は、第1ピストン7の下部より大径に形成され、第1ピストン7の前進(下降)とともに、第2ピストン9の前進を強制する。また、第2ピストン9の下部22は、エアモータ10と遊星歯車減速装置17の外側を包囲するハウジング23に連結されている。これらによって、第2ピストン9とエアモータ10と減速装置17とドライバビット6とが一体的に連結され、第2ピストン9が上下に往復動するとドライバビット6もそのまま上下に往復動することができ、エアモータ10が回転すると減速装置17を介してドライバビット6が回転する。
第1ピストン7は、一定のストローク長さを移動するように長さが定められている。第1ピストン7のストローク長さは、少なくとも、ドライバビット6をノーズ11に配置されたねじの頭部の溝に嵌合させてねじを連結帯から外し、ねじ先端を打込対象物の所定個所に少し(浅く)打込むまでの長さに設定される。連結帯からねじを取り外すには、7〜10Kgの強い力が必要であり、また、打込対象物にねじ先端を打込むのにも同様に強い力が必要である。特に、打込対象物が鋼板等である場合、強力な打込力を必要とする。この強い力を第1ピストン7から得ることができ、第2ピストン9からも補助的に得ることができる。第1ピストン7が上方の静止位置から最前進位置へ移動すると、そのストローク長さだけ、第2ピストン9と一緒にドライバビット6が前進させられ、ドライバビット6がねじを連結帯から押下げて、連結帯からねじを取り外し、ねじの先端を木材や鋼板等の打込対象物に所定の位置に浅く打込んで位置決めする。
第2ピストン9は、エアモータ10が回転してドライバビット6が先端のねじを打込対象物にねじ込むときの押し込み力を付与する。打込対象物に浅く打込まれた位置決めされたねじは、第2ピストン9によってのみ、弱く打込対象物に押付けられて、そのまま打込対象物にねじ込まれる。ねじ込みが終了する(図3参照)と、第2ピストン9の後端(図の上端)に設けられたシール25によってエアモータ10への加圧空気通路が閉鎖されてエアモータ10の動作が停止する。また、減速装置17の下端面は、シリンダ5の下端面に配置されたバンパー16に当接してシリンダ5の前方室を密閉する。
ねじ込みの完了後、トリガレバーを放すと、メインバルブチャンバ15にリザーバ3から加圧空気が供給されて、メインバルブ14が下降して静止位置に復帰し、リザーバ3からの加圧空気のシリンダ5の後方室29への供給を停止する。加圧空気の供給の停止によって、ドライバビット6、遊星歯車減速装置17、エアモータ10、第2ピストン9及び第1ピストン7は、図4及び図5の状態を経て図1の静止位置に復帰する。復帰のため、シリンダ5の前方(図の下方)部の外周面とハウジング2との間にリターンチャンバ26が形成されている。リターンチャンバ26には、シリンダ5の最前方(図の最下部)位置にある穴27を通って発射時のシリンダ5にあった加圧空気の一部が溜められる。また、実施形態に係るねじ打込装置1では、復帰のとき、シリンダ5の後方室(上方室)側から排出される加圧空気をリターンチャンバ26に戻している。図4の復帰状態1において、メインバルブ14が静止位置にある状態では、シリンダ5の後方室29からの加圧空気がメインバルブ14より上方のチェックバルブ30を通ってリサイクル通路31に送られるとともに、ハウジング2の上端に設けた小穴32を通って大気へ漏出する。このリサイクル通路31に送られた加圧空気は、チェックバルブ30(複数の空気穴とO−リングで形成される)によってシリンダ後方室29に戻ることはない。リサイクル通路31は、リターンチャンバ26に通じていてシリンダ後方室29からの排気をリターンチャンバ26に送る。リターンチャンバ26の加圧空気は、シリンダ5の最前方位置の穴27を通って、シリンダ5の前方室(下方室)46内に流入する。復帰の際、リターンチャンバ26に溜められていた加圧空気がシリンダ5内に穴27を通って流入して、減速装置17の下端面を押上げ、更に、リサイクル通路31から送られる加圧空気がシリンダ5の最前方位置の穴27を通ってシリンダ5の前方室46内に流入する。
やがて、シリンダ後方室29とシリンダ前方室46の圧力が平衡すると、遊星歯車減速装置17の前方端面(下方端面)の受圧面積は、第1ピストン7及び第2ピストン9の総受圧面積より大きく形成されているため、エアモータ10、ドライバビット6、遊星歯車減速装置17、第2ピストン9及び第1ピストン7は上昇し始める。更に、後方室29の加圧空気は小穴32から継続して漏出し続けるため、後方室29の圧力が前方室46の圧力よりも低下し、第1ピストン7、第2ピストン9、エアモータ10、減速装置17及びドライバビット6は急速に押上げられ、図1の静止位置に復帰する。なお、上昇に伴なって減速装置17の前方端面がバンパー16から離れると後述のように、シリンダ前方室46からは通路47及びノーズの隙間を通して加圧空気が排出されるが、後方室29からの加圧空気の供給に比べるとその排出量は少なく、復帰動作を妨げることはない。
ねじ打込装置1において、鋼板等の高硬質打込対象物にねじを打込むときは、鋼板等より軟らかい木材等の低硬質打込対象物にねじを打込むときよりもシリンダ5の後方室29に供給する加圧空気の供給量を多くするように切換えてドライバビット6の打込力を切換える構造が設けられている。図1に加えて、図6〜図9を参照する。メインバルブ14の上端側に、メインバルブ14が開放位置にあるときの上方移動長さを選択的に定めて、シリンダ5の後方室29に供給する加圧空気の供給量を多くしたり、少なくしたりするように切換える構造が設けられて、ドライバビット6の打込力を切換える。ドライバビット6の打込力を切換える構造は、メインバルブ14の上端側に設けられ、メインバルブ14の開放位置を選択する回転プレート33と、回転プレート33に対向してハウジング2の上端に固定された突起プレート34と、突起プレート34の外側に設けられ、回転プレート33の回転角度位置を切換える回転ディスク35とを包含する。突起プレート34は、一部に突起37を有し、他の一部に凹部38を有する。回転プレート33は、突起プレート34に対向する面の一部に突起39を有し、他の一部に凹部41を有する。回転ディスク35は、回転プレート33を軸42の回りに、図8の矢印40のように、例えば30度回転させる。回転は、作業者が回転ディスク35の外周面等や外周縁部等の、どこかにタッチして行うことができる。回転ディスク35の回転によって、図7に図示のように、回転プレート33の突起39が突起プレート34の突起37に当接して回転プレート33が下方に突き出て、メインバルブの上方への移動を制限する位置と、図9に図示のように、回転プレート33の突起39が突起プレート34の凹部38の中に収容され、回転プレート33の凹部41の中に突起プレート34の突起37が収容されて、回転プレート33が上方に位置してメインバルブの上方への移動が最大になる位置とを選択できる。
回転プレート33が図7に示す位置にあるとき、メインバルブ14の上方への移動が制限されるので、後方シリンダ部5Bの上端部分の外周面43とメインバルブ14の内周面の間の通路45の開放量が少ない。従って、シリンダ5の後方室29への加圧空気の流量が少なくなり、ドライバビット6の打込力は弱くなり、鋼板等より軟らかい木材等の低硬質打込対象物にねじを打込むのに適切な打込力となる。図6において、「弱」の文字が作業者に表示されて打込力が弱いことを示している。回転プレート33が図9に示す位置にあるとき、メインバルブ14の上方への移動が大きくされるので通路45の開放量が多くなる。従って、シリンダ5の後方室29への加圧空気の流量が多くなり、ドライバビット6の打込力は強くなり、鋼板等の高硬質打込対象物にねじを打込むのに適切な打込力となる。図8において、「強」の文字が作業者に表示されて打込力が強いことを示している。
上記のように、鋼板等の高硬質打込対象物と木材等の低硬質打込対象物との違いに合わせてドライバビット6の打込力を選択的に切換えて、打込対象物に適合した打込みを可能にしている。本発明においては、打込対象物に浅く打込んだねじを更にねじ込む際に、シリンダ後方室への加圧空気の供給量を増大させてエアモータ10への空気量を増大する構成を採用している。
第1ピストン7には、上方部分に複数の穴52が周方向に沿って形成されている(図1〜3、図7及び図9参照)また、後方シリンダ部5Bの上方部分には、外周面43を形成する部分に第1ピストン7の穴52に連通できる穴53が周方向に複数設けられている。これらの穴52及び53は、第1ピストン7の上端が後方シリンダ部5Bの上端に当接するときに相互に連通する位置に形成される。穴52及び53が連通するとシリンダ5の外側のリザーバ3の加圧空気が、穴52及び53を通って、シリンダ後方室29へ更に流入して(図2の矢印54)、シリンダ後方室29への加圧空気の流量を増大する。従って、第1ピストン7の上端が後方シリンダ部5Bの上端に当接する発射状態1(図2)及び発射状態2(図3)において、リザーバ3からの加圧空気の流量が増大し、エアモータ10の回転に十分な流量が確保されるとともに、ピストンへの打込力を増強できる。更に詳しくは、エアモータ10の回転は十分なねじ込みができるように高いトルクを必要とする。上記のように、ドライバビット6がねじ込みのための回転を必要とするとき(発射状態1(図2)及び発射状態2(図3)のとき)、穴52及び53を通してシリンダ後方室29へ加圧空気の流量が増大するので、エアモータ10は十分なトルクで回転でき、ドライバビット6は確実にねじをねじ込むことが確保される。
また、既述のように、第1ピストン7の上端が後方シリンダ部5Bの上端に当接する発射状態1(図2)において、ねじは木材や鋼板等の打込対象物に浅く打込まれる。前記のように、発射状態1において穴52及び53が連通するので、リザーバ3の加圧空気がシリンダ後方室29へ更に流入して加圧空気の流量が増大する。この加圧空気の流量の増大を発射状態1の直前から行えるように穴52又は53の大きさ又は形状を設定すれば、第1ピストン7の下方への押込み力が増大して、ドライバビット6の打込力を増大する。このドライバビット6の打込力の増大によって、ねじの打込対象物への浅い打込みを一層確実にする。
更に、本発明では、減速装置17の前方側にあるシリンダの前方室46にある加圧空気の反作用を極力少なくして、ドライバビット6の打込力をそのまま維持する構成を採用した。このため、シリンダ前方室46の最前方端部(下端)にあるバンパー16には連通穴48が形成され、連通穴48には、シリンダ前方室46の中の空気を大気へ排出する通路47が連結され、その出口には絞り弁49がハウジング2に設けられている。絞り弁49は、高硬質打込対象物のためにシリンダ後方室29への加圧空気の供給量を多くしたときシリンダ前方室46からの排気量を多くし、低硬質打込対象物のためにシリンダ後方室29への加圧空気の供給量を少なくしたときシリンダ前方室46からの排気量を少なくするように、排気量を選択できる構成である。なお、シリンダ前方室46の加圧空気を全て排気する必要はない。従って、リターンチャンバ26には復帰動作のきっかけのための加圧空気が溜められる。
図示の実施形態において、絞り弁49は、回転ディスク35の異なる角度位置に形成された、異なる大きさの排気穴49A及び49Bであり、回転ディスク35の回転によってシリンダ後方室29への加圧空気の供給量とシリンダ前方室46からの排気量とが連動して切換えられる。図6及び図7の弱い打込力の場合には、小さい直径の絞り弁49Aが通路47に整列しており、前方室の加圧空気の排出を極力少なくしている。図8及び図9の強い打込力の場合には、大きな直径の絞り弁49Bが通路47に整列しており、前方室の加圧空気の排出を比較的多くするので、シリンダ前方室46においてエアモータ10の前方側に作用する後方へ後退させる加圧空気の背圧力作用が減じ、他方で、シリンダ後方室への加圧空気の作用が大きいので、ドライバビット6の打込力が増大して、高硬質打込対象物へ打込む力の不足を解消できる。
以下、ねじ打込装置1の動作について説明する。ここで、鋼板等の高硬質打込対象物にねじを固着するものとして説明する。従って、回転プレート33は図9の位置にあり、絞り弁49は大径の穴49Bが通路47の出口に配置される。図1の静止状態からトリガレバーを引いてねじ打込装置1を動作させると、図2の発射状態1になる。図2において、メインバルブチャンバ15の加圧空気が大気に排気されてメインバルブ14を押付ける力がばね14Aによる弱いばね力だけになると、メインバルブ14の下部外周縁部に作用するリザーバ3の加圧空気によって、メインバルブ14が上方に押上げられる。高硬質打込対象物への打込みが選択されている場合(図8参照)、メインバルブ14は大きく上方に移動して後方シリンダ部5Bの外周面43とメインバルブ14の内周面との間の通路45の加圧空気の流入量を多くして、リザーバ3の加圧空気が多量にシリンダ5の後方室29に供給され、第1ピストン7及び第2ピストン9の上面に作用して両ピストン7、9を押下げる。第1ピストン7が押下げられると、第2ピストン9の下部22が第1ピストン7によって押下げられ、第2ピストン9、エアモータ10、遊星歯車減速装置17及びドライバビット6が第1ピストン7と一体に押下げられる。この押下げは、鋼板等の高硬質打込対象物にもねじの先端を打込むことができる程の多量の加圧空気によって行われる。更に、本発明においては、シリンダ5の前方室46の加圧空気の一部がバンパー16に形成された連通穴48、通路47及び絞り弁49を通って大気に排出される(図2の矢印50参照)。これによって、シリンダ前方室46の加圧空気によるドライバビット6を押上げる反作用が減少する。従って、ドライバビット6の打込力は高く維持されて、鋼板等の高硬質打込対象物にもねじの先端を打込むことができる。なお、シリンダ前方室46の加圧空気の一部はリターンチャンバ26にも溜められる。
一方、リザーバ3の加圧空気がシリンダ5の上部に供給されると、その加圧空気は第2ピストン9から加圧空気通路を通ってエアモータ10に供給されエアモータ10を回転させる。この回転は減速装置17を介してドライバビット6に伝達され、ドライバビット6を回転させる。従って、ドライバビット6は、回転しながら第1ピストン7及び第2ピストン9によって押下げられる。ドライバビット6の先端は、第1ピストン7及び第2ピストン9の押下げによってねじの頭部に当たりこれを押下げようとする。ドライバビット6は回転しているので、ドライバビット6の先端は回転しながら、ねじの頭部の溝に嵌合する。これにより、ドライバビット6はねじを回転させながら、第1ピストン7及び第2ピストン9の強い押下げ力によって、ねじを連結帯から外す。このとき、第1ピストン7はその上端が後方シリンダ部5Bの上端に当接する直前にあり、第1ピストン7はその位置から更に少し下がってねじ先端を打込対象物に浅く打込む。ねじを連結帯から外してねじ先端を打込対象物に浅く打込む前に、第1ピストン7の穴52及び後方シリンダ部5Bの穴53が連通するので、リザーバ3の加圧空気がシリンダ後方室29へ更に流入して加圧空気の流量が増大し、第1ピストン7の下方への押込み力が増大して、ドライバビット6の打込力を増大し、ねじの打込対象物への浅い打込みを一層確実にする。また、加圧空気の流量の増大によって、エアモータ10は十分なトルクで回転でき、ドライバビット6は高硬質打込対象物であっても確実にねじをねじ込むことが確保される。ねじが打込対象物に浅く打込まれると、第1ピストン7の上端が後方シリンダ部5Bの上端に当接して第1ピストン7の押下げは停止する。
第2ピストン9は、その上面にリザーバ3からの加圧空気が作用して、押下げられているので、ドライバビット6はねじを回転させながら押下げて、ねじを打込対象物にねじ込む。第2ピストン9が最前進位置に達すると、第2ピストン9の頭部のシール25が第1ピストン7の空洞部底面に当接して加圧空気通路を閉じるため加圧空気が供給されなくなり、エアモータ10の動作が停止して、ドライバビット6の回転も停止する。この状態が図3の発射状態2である。この状態において、減速装置17の下端面はバンパー16の上面に当接して連通穴48をシールしており、通路47への排気を阻止している。他方、リターンチャンバ26に通じる穴27はそのままであり、減速装置17の下端面にはリターンチャンバ26からの加圧空気が作用している。
トリガレバーを解除すると、ねじ打込装置1は、図4の復帰状態1に移る。図4において、トリガレバーの解除によって、メインバルブチャンバ15にリザーバ3からの加圧空気が供給され、メインバルブ14が下降してシリンダ後方室29への加圧空気の供給が停止する。後方室内の加圧空気は一部が小穴32を介して外部へ漏出するとともに、チェックバルブ30を開いて排気用リサイクル通路31、リターンチャンバ26を通り、シリンダ前方室46へ流入する。やがて、前述したように後方室29の圧力と前方室46の圧力が平衡し、更に、後方室の圧力が減少するため減速装置17の下端面に作用する押上げ力により、減速装置17とエアモータ10と第2ピストン9は第1ピストン7とともに急速に上方に移動して図1の静止位置に復帰する。
本発明の1実施形態に係るねじ打込装置であって、静止状態にあるねじ打込装置のハウジングの縦断面図である。 図1のねじ打込装置の発射状態1の状態を示す縦断面図である。 図1のねじ打込装置の発射状態2の状態を示す縦断面図である。 図1のねじ打込装置の復帰状態1の状態を示す縦断面図である。 図1のねじ打込装置の復帰状態2の状態を示す縦断面図である。 図1のねじ打込装置であって、低硬質打込対象物への打込み状態に選択されたねじ打込装置の平面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図1のねじ打込装置であって、高硬質打込対象物への打込み状態に選択されたねじ打込装置の平面図である。 図8のIX−IX線断面図である。
符号の説明
1 ねじ打込装置
2 ハウジング
3 リザーバ
5 シリンダ(5A:前方シリンダ部、5B:後方シリンダ部)
6 ドライバビット
7 第1ピストン
9 第2ピストン
10 エアモータ
11 ノーズ
13 チャック
14 メインバルブ
15 メインバルブチャンバ
16 バンパー
17 遊星歯車減速装置
18 ベーン
21 排気口
25 シール
26 リターンチャンバ
27 穴
29 シリンダ後方室
30 チェックバルブ
31 排気用リサイクル通路
32 小穴
33 回転プレート
34 突起プレート
35 回転ディスク
37 突起
38 凹部
39 突起
41 凹部
43 後方シリンダ部の外周面
45 通路
46 シリンダ前方室
47 通路
48 連通穴
49 絞り弁
49A 低硬質打込対象物用小穴
49B 高硬質打込対象物用大穴
52 第1ピストンの穴
53 後方シリンダ部の穴

Claims (4)

  1. ハウジングと、該ハウジング内に設けられたシリンダと、該シリンダの前方側に設けられたノーズと、前記シリンダの外面側に設けられたリザーバと、前記シリンダ内を前記ノーズに向かう前方及びその反対の後方に移動可能に設けられたピストンと、該ピストンに前記前方に向けて延びるように連結され且つ該ピストンの前方移動によって前記ノーズに配置された固着具を打込対象物に打込むドライバビットとを包含し、鋼板等の高硬質打込対象物に固着具を打込むときは、鋼板等より軟らかい木材等の低硬質打込対象物に固着具を打込むときよりも前記シリンダの後方室に供給する加圧空気の供給量を多くするように切換えるように前記ドライバビットの打込力を切換える構造を有する固着具打込装置であって、
    前記ピストンが、前記シリンダ内壁面に接しつつ該シリンダの軸方向に往復動可能な中空の第1ピストンと、該第1ピストンの中空部を貫通して該第1ピストン内をシリンダの軸方向に往復動可能な第2ピストンとから構成され、前記第1ピストンは、その後端が前記シリンダの後端に当接するまで前記シリンダ内を前方に移動することができる構成であり、前記第2ピストンは、前記ドライバビットに連結されて、前記第1ピストンと一緒に前進して前記ドライバビット先端に係合した固着具を打込対象物に打込むとともに、前記第1ピストンの後端が前記シリンダの後端に当接して該第1ピストンが前進を停止した後にも、前記ドライバビット先端に係合した固着具を更に打込対象物に打込むように前記第1ピストン内を前進することができ、
    前記第1ピストンと前記シリンダのそれぞれには、前記第1ピストンの後端が前記シリンダの後端に当接するとき、前記リザーバの加圧空気を前記第1ピストンの内側に導入するように連通する空気穴が形成され、該空気穴を通して前記シリンダ後方室への加圧空気の供給量を増大させる構成であることを特徴とする固着具打込装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、前記シリンダの前方室の空気を大気へ排出する絞り弁が前記ハウジングに設けられており、該絞り弁は、前記高硬質打込対象物のために前記シリンダ後方室への加圧空気の供給量を多くしたとき前記シリンダ前方室からの排気量を多くし、前記低硬質打込対象物のために前記シリンダ後方室への加圧空気の供給量を少なくしたとき前記シリンダ前方室からの排気量を少なくするように、排気量を選択できる構成であることを特徴とする装置。
  3. ハウジングと、該ハウジング内に設けられたシリンダと、該シリンダの前方側に設けられたノーズと、前記シリンダの外面側に設けられたリザーバと、前記シリンダ内を前記ノーズに向かう前方及びその反対の後方に移動可能に設けられたピストンと、前記リザーバの加圧空気を前記ピストンの前方移動のために前記シリンダの後方室に供給し該後方室の加圧空気を前記ピストンの後方移動のために排出するメインバルブと、前記ピストンに前記前方に向けて延びるように連結され且つ該ピストンの前方移動によって前記ノーズに配置された固着具を打込対象物に打込むドライバビットとを包含する固着具打込装置であって、
    前記ピストンが、前記シリンダ内壁面に接しつつ該シリンダの軸方向に往復動可能な中空の第1ピストンと、該第1ピストンの中空部を貫通して該第1ピストン内をシリンダの軸方向に往復動可能な第2ピストンとから構成され、前記第1ピストンは、その後端が前記シリンダの後端に当接するまで前記シリンダ内を前方に移動することができる構成であり、前記第2ピストンは、前記ドライバビットに連結されて、前記第1ピストンと一緒に前進して前記ドライバビット先端に係合した固着具を打込対象物に打込むとともに、前記第1ピストンの後端が前記シリンダの後端に当接して該第1ピストンが前進を停止した後にも、前記ドライバビット先端に係合した固着具を更に打込対象物に打込むように前記第1ピストン内を前進することができ、
    前記第1ピストンと前記シリンダのそれぞれには、前記第1ピストンの後端が前記シリンダの後端に当接するとき、前記リザーバの加圧空気を前記第1ピストンの内側に導入するように連通する空気穴が形成され、該空気穴を通して前記シリンダ後方室への加圧空気の供給量を増大させる構成であることを特徴とする固着具打込装置。
  4. ハウジングと、該ハウジング内に設けられたシリンダと、該シリンダの前方側に設けられたノーズと、前記シリンダの外面側に設けられたリザーバと、前記シリンダ内を前記ノーズに向かう前方及びその反対の後方に移動可能に設けられたピストンと、該ピストンに前記前方に向けて延びるように連結され且つ該ピストンの前方移動によって前記ノーズに配置されたねじを打込対象物に打込むドライバビットと、該ドライバビットを回転させるエアモータとを包含し、前記ドライバビットの先端をねじ頭部の溝に嵌合させ、ねじ先端を打込対象物に所定の深さまで打込み、回転するドライバビットによってねじを打込対象物にねじ込む構成を備え、鋼板等の高硬質打込対象物にねじを打込むときは、鋼板等より軟らかい木材等の低硬質打込対象物にねじを打込むときよりも前記シリンダの後方室に供給する加圧空気の供給量を多くするように切換えるように前記ドライバビットの打込力を切換える構造を有する、ねじ打込装置であって、
    前記ピストンが、前記シリンダ内壁面に接しつつ該シリンダの軸方向に往復動可能な中空の第1ピストンと、該第1ピストンの中空部を貫通して該第1ピストン内をシリンダの軸方向に往復動可能な第2ピストンとから構成され、前記第1ピストンは、その後端が前記シリンダの後端に当接するまで前記シリンダ内を前方に移動することができる構成であり、前記第2ピストンは、前記ドライバビットに連結されて、前記第1ピストンと一緒に前進して前記ドライバビット先端に係合したねじを打込対象物に打込むとともに、前記第1ピストンの後端が前記シリンダの後端に当接して該第1ピストンが前進を停止した後にも、前記ドライバビット先端に係合したねじを更に打込対象物にねじ込むように前記第1ピストン内を前進することができ、
    前記第1ピストンと前記シリンダのそれぞれには、前記第1ピストンの後端が前記シリンダの後端に当接するとき、前記リザーバの加圧空気を前記第1ピストンの内側に導入するように連通する空気穴が形成され、該空気穴を通して前記シリンダ後方室への加圧空気の供給量を増大させて、前記エアモータへの空気流量を増大する構成であることを特徴とする装置。
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