JP2001179655A - 打ち込み機 - Google Patents

打ち込み機

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JP2001179655A
JP2001179655A JP36786499A JP36786499A JP2001179655A JP 2001179655 A JP2001179655 A JP 2001179655A JP 36786499 A JP36786499 A JP 36786499A JP 36786499 A JP36786499 A JP 36786499A JP 2001179655 A JP2001179655 A JP 2001179655A
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Japan
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trigger
driving machine
contact arm
mode
support shaft
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JP36786499A
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Kenji Mukoyama
兼司 向山
Nobuyuki Tsunoda
信幸 角田
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Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の打ち込み機におけるトリガロック装置
は、専用のロックピンをトリガの回動支持部周辺に設け
る必要があったため、トリガの回動支持部周辺の構造が
複雑になる問題があった。本発明は、トリガの回動支持
部周辺の構造を複雑にすることなくトリガロック機能を
備えた打ち込み機を提供することを目的とする。 【解決手段】 トリガ30は、打ち込み機本体2に回動
可能に支持した支軸35の偏心軸部35bを中心にして
回動可能に支持し、該支軸35をロック位置に回動させ
ると偏心軸部35bが変位してトリガ30の回動中心が
変位し、トリガ30の回動中心を変位させた状態ではト
リガ30のストッパ突起30aが打ち込み機本体2のス
トッパ壁2gに干渉して引き操作不能にロックされる構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば釘打ち
機、ねじ打ち機或いはタッカー等の打ち込み機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば打ち込み機の一種であるエア駆動
式の釘打ち機は、圧縮空気を駆動源として上下動する打
撃ピストンを内蔵した打ち込み機本体を備えており、ト
リガを引き操作すると打撃ピストンが下動してドライバ
ガイドの先端から打ち込み具(釘)が1本づつ打ち出さ
れる構成となっている。又、この種の打ち込み機には、
不用意な打ち込み動作(誤作動)を防止するため、ドラ
イバガイドの先端には誤作動防止用のコンタクトアーム
が上下動可能に設けられており、このコンタクトアーム
を打ち込み材に押し付けて相対的に上動させた時にの
み、トリガの引き操作が有効になるよう構成されてい
る。トリガが有効に引き操作されるとトリガバルブがオ
ンして打ち込み機本体の給排気状態が切り替わり、これ
により打ち込み機本体の打撃ピストンが下動して、該打
ち込み機本体の下部に設けたドライバガイドの先端から
打ち込み具が打ち出される。
【0003】さらに、例えば釘打ち機を持ち運ぶ場合
(打ち込み作業時以外)等における誤作動をより一層確
実に防止するため、トリガの引き操作自体を禁止するた
めのトリガロック装置を備えた釘打ち機が提供されてい
た。従来のトリガロック装置は、例えば実用新案登録第
2568721号公報或いは特開平8−90449号公
報に開示されているようにトリガの回動支持部周辺に、
ロックピンを該トリガの回動支軸と平行で回動可能に設
け、該ロックピンの一部に切り欠き部を設け、該ロック
ピンを回動操作して切り欠き部の位置を切り換えること
により、トリガを引き操作不能にロックし、又はトリガ
を引き操作可能にアンロックする構成となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のトリ
ガロック装置によれば、専用のロックピンをトリガの回
動支持部周辺に設ける必要があったため、トリガの回動
支持部周辺の構造が複雑になる問題があった。本発明
は、この問題を解決するためになされたもので、特にト
リガの回動支持部周辺の構造を複雑にすることなくトリ
ガロック機能を備えた打ち込み機を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は前記
請求項に記載した構成の打ち込み機とした。請求項1記
載の打ち込み機によれば、トリガを回動支持する支軸を
回動操作して偏心軸部を変位させるこによりトリガの回
動中心を変位させ、この変位させた状態でトリガを引き
操作しようとすると、該トリガが打ち込み機本体に干渉
して引き操作できない状態にロックされる。このように
トリガを回動支持する支軸を回動操作することにより、
トリガのロック状態とアンロック状態を切り換える構成
であるので、従来のように別途専用のロックピンを設け
る必要はなく、従ってトリガの回動支持部周辺の構造が
複雑になることはない。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図15に基づいて説明する。図1は、打ち込み機の一例
としての釘打ち機1を示している。この釘打ち機1は、
釘打ち機本体2と、該釘打ち機本体2の側部から側方へ
突き出すように設けたハンドル部3を備えている。又、
釘打ち機本体2の下面には、釘を打ち出すための釘打ち
出し部4が設けられている。この釘打ち出し部4と前記
ハンドル部3との間には多数の釘を装填するための釘マ
ガジン5が装備されている。釘打ち機本体2には、圧縮
空気により往復動するピストン(図示省略)が内装され
ており、該ピストンには釘打撃用のドライバが取り付け
られている。このドライバは、上記釘打ち出し部4のド
ライバガイド6の内周側を経て図示上下方向(釘打ち込
み方向)に往復動可能に案内されている。
【0007】ドライバガイド6にはコンタクトアーム7
が上下動可能に取り付けられている。このコンタクトア
ーム7は、ドライバガイド6の下端側に位置するコンタ
クト部7aと、該コンタクト部7aからドライバガイド
6に沿って延びる延長部7bと、該延長部7bの上端に
設けた作用部7cを有している。この作用部7cは、釘
打ち機本体2に取り付けた支持ブラケット9に上下に移
動可能に支持されており、その先端(上端)は、ハンド
ル部3の基部に取り付けたトリガバルブ40の近傍に至
っている。
【0008】この作用部7cと延長部7bとの間には、
打ち込み深さ調整装置8が介在されている。この打ち込
み深さ調整装置8を操作することにより延長部7bに対
する作用部7cの位置を変更することができ、これによ
り釘の打ち込み深さを調整することができる。コンタク
トアーム7は圧縮ばねにより下動側に付勢されているた
め、上動操作しない状態では下動端側に位置している。
コンタクトアーム7が下動端側に位置する状態では、コ
ンタクト部7aがドライバガイド6の下端からさらに一
定寸法突き出した状態となる。図1はこの状態を示して
いる。コンタクト部7aがドライバガイド6の下端から
突き出した寸法が、該コンタクト部7aひいてはコンタ
クトアーム7の上動可能な寸法となっている。
【0009】コンタクト部7aを釘打ち込み材(図示省
略)にあてがって当該釘打ち機1を釘打ち込み方向(図
1において下方)に押し付けることにより、コンタクト
アーム7を圧縮ばねに抗して相対的に上動させることが
できる。コンタクトアーム7が上動すると、その作用部
7cが一体で上方へ変位する。作用部7cが上方へ変位
することは、トリガバルブ40がオンして釘打ち機本体
2において釘打ち動作がなされるための一つの条件とな
っている。釘打ち動作をするためのもう一つの条件は、
トリガ30が有効に引き操作されることである。
【0010】トリガ30は、釘打ち機本体2の側部に設
けた二股の支持壁部2a,2bに支軸35を介して上下
に回動可能に支持されている。トリガ30の支持状態が
図2及び図3に示されている。図示するように、上記支
軸35は、大径部35aと小径部35bを有している。
小径部35bは大径部35aに対して偏心している。図
3中、大径部35aの回転軸線が符号C1で示され、小
径部35bの回転軸線が符号C2で示されている。回転
軸線C1と回転軸線C2の間隔が、大径部35aに対す
る小径部35bの偏心距離Lとなる。本実施形態におい
て上記小径部35bが請求項1に記載した偏心軸部に相
当する。図3に示すように支軸35の大径部35aは、
一方(図示左側)の二股壁部2aに形成した支持孔2c
に回転可能に支持されている。小径部35bの先端側
は、他方(図示右側)の二股壁部2bに回転可能に取り
付けた支持キャップ36に軸方向移動不能に支持されて
いる。これにより、小径部35bは、両二股壁部2a,
2b間に掛け渡し状に支持されている。この小径部35
bにトリガ30が回動可能に支持されている。従って、
トリガ30の回動中心は、回転軸線C2となっている。
【0011】又、大径部35aの端面には、回動操作用
のつまみ37が取り付けられている。このつまみ37
と、上記一方の二股壁部2aとの間には、鋼球38が挟
み込まれている。この鋼球38は圧縮ばね39により、
二股壁部2aに設けた半球形状のロック孔2d(又は2
e、又は2f)に押し付けられている。このロック孔2
d,2e,2fは、回転軸線C1を中心とする円周上の
3箇所に形成されている。第1ロック孔2dと第2ロッ
ク孔2eとの間、第2ロック孔2eと第3ロック孔2f
との間はそれぞれ相互に90゜の間隔に設定されてい
る。つまみ37を回動操作すると、鋼球38が圧縮ばね
39により第1ロック孔2d(又は第2ロック孔2e、
又は第3ロック孔2f)にはまり込み、これにより支軸
35が回転軸線C1回りの3箇所にロックされる。
【0012】支軸35が回動すると、小径部35bが回
転軸線C1を中心とし、かつ前記偏心距離Lを半径とす
る円周上を移動する。鋼球38が第1ロック孔2dにロ
ックされると、支軸35の小径部35bは図2において
大径部35aの回動軸線C1よりも上側に位置する。以
下、この切り換え状態を「連発モード」と言う。又、支
軸35を上記連発モードから図2において反時計回りに
180゜回動操作して第2ロック孔2eに鋼球38がロ
ックされた状態とすると、支軸35の小径部35bは図
2において回動軸線C1よりも下側に位置する。以下、
この切り換え状態を「シーケンシャルモード」と言う。
このシーケンシャルモードから支軸35をさらに反時計
回り方向に90゜だけ回動操作して第3ロック孔2fに
鋼球38がロックされた状態とすると、支軸35の小径
部35bは図2において回動軸線C1の右側(トリガバ
ルブ40側)に位置する。以下、この切り換え状態を
「停止モード」と言う。図2では、支軸35を連発モー
ドに切り換えた時の小径部35bに「R」の添え字を付
し、シーケンシャルモードに切り換えた時の小径部35
bに「S」の添え字を付し、停止モードに切り換えた時
の小径部35bに「T」の添え字を付して、それぞれ区
別した。図2において、連発モード時の小径部35bR
とシーケンシャルモード時の小径部35bSが二点鎖線
で示されている。
【0013】次に、トリガ30の上部には、ストッパ突
起30aが後方(図2において右方)へ張り出し状に設
けられている。このストッパ突起30aは、上記支軸3
5を停止モードに切り換えた状態では、前記二股壁部2
a,2bの基部に張り出し形成したストッパ壁2gの下
側に位置する。このため、トリガ30を引き操作しよう
とすると、ストッパ突起30aがストッパ壁2gに干渉
するため当該トリガ30を引き操作することができない
状態となる。これに対して、支軸35を連発モードに切
り換えた状態では、ストッパ突起30aがストッパ壁2
gの上側に位置し、又シーケンシャルモードに切り換え
た状態では、ストッパ突起30aがストッパ壁2gの下
方であって十分に離れた位置に位置する。このため、ト
リガ30の引き操作時において、ストッパ突起30aが
ストッパ壁2gに干渉することはなく、従ってトリガ3
0の引き操作が許容される。
【0014】このように、支軸35を連発モード又はシ
ーケンシャルモードに切り換えた状態(トリガのアンロ
ック状態)では、トリガ30の回動操作が許容され、停
止モードに切り換えた状態では、トリガ30が引き操作
不能にロックされるのであり、このような機能を満たす
ように支軸35の位置及び大径部35aと小径部35b
の偏心距離Lが設定され、又ストッパ突起30a及びス
トッパ壁2gの位置及び形状等が設定されている。又、
トリガ30の背面側にはアイドラ31が取り付けられて
いる。このアイドラ31は、トリガ30の下部寄りに取
り付けた支軸31aを介して上下に回動可能に設けられ
ている。又、このアイドラ31は支軸31aから上方に
延びて上記支軸35の近傍にまで至っている。
【0015】上記のように構成したトリガ30の後方で
あって、ハンドル部3の基部にトリガバルブ40が取り
付けられている。このトリガバルブ40は従来構成と同
様であり、本発明の実施にあたって特に変更を要しな
い。このトリガバルブ40は、バルブステム41を有し
ている(図1及び図4以降参照)。このバルブステム4
1が一定寸法押し込まれると、トリガバルブ40がオン
する。トリガバルブ40がオンすると、前記打撃ピスト
ンの上側エア室に圧縮空気が供給されて該打撃ピストン
が下動し、これにより1本の釘がドライバによって打ち
出される。アイドラ31とトリガバルブ40との間には
圧縮ばね42が介装されているため、アイドラ31はバ
ルブステム41から離間する方向に付勢されている。
又、これによりトリガ30が反引き操作方向(原位置
側、図において時計回り方向)に付勢されており、この
付勢力に抗して当該トリガ30が引き操作される。トリ
ガ30は引き操作しない状態では、その前部に設けたス
トッパ部30bが上記支持ブラケット9に当接すること
により原位置に保持される。図1、図4、図5、図9、
図10、図14及び図15は、トリガ30が原位置に位
置する状態を示している。
【0016】次に、支軸35のモード位置の相違、及び
コンタクトアーム7の上動操作又はトリガ30の引き操
作の何れを先に行うかといった操作形態の相違によるト
リガバルブ40の有効、無効について説明する。図4
は、支軸35を連発モードに位置させた状態(小径部3
5bRが大径部35aの回転軸線C1よりも上側に位置
する状態)における非操作状態を示している。この非操
作状態から図5に示すように、コンタクトアーム7を上
動操作すると、その作用部7cによってアイドラ31の
上部が押されることにより該アイドラ31が圧縮ばね4
2に抗してトリガバルブ40側に回動し、これによりバ
ルブステム41が僅かに押し込まれる。しかしながら、
この段階ではバルブステム41の押し込み量が不十分で
あるために、トリガバルブ40はオンしない。
【0017】次に、図6に示すようにコンタクトアーム
7の上動操作をした後、トリガ30の引き操作(図にお
いて反時計回りの回動操作、以下同じ)をすると、アイ
ドラ31の支軸31aがトリガバルブ40側に移動する
ので、該アイドラ31が全体としてトリガバルブ40側
に大きく変位し、これによりバルブステム41がさらに
押し込まれてトリガバルブ40がオンする。トリガバル
ブ40がオンすると、釘打ち動作がなされる。又、図4
に示すように連発モードにおける非操作状態では、トリ
ガ30のストッパ突起30aが、釘打ち機本体2側のス
トッパ壁2gの上側に位置する。このため、トリガ30
の引き操作にあたってストッパ突起30aがストッパ壁
2gに干渉することはなく、従って該トリガ30の引き
操作が許容される。
【0018】上記とは逆に、図7に示すように先ずトリ
ガ30を引き操作すると、アイドラ31の支軸31aが
トリガバルブ40側に変位する。しかしながら、アイド
ラ31の移動量が小さいため、バルブステム41は殆ど
移動せず、従ってトリガバルブ40はオンしない。そこ
で、図8に示すようにさらにコンタクトアーム7を上動
操作することによりアイドラ31の上部が圧縮ばね42
に抗してトリガバルブ40側に押される。これにより、
バルブステム41が十分な量だけ押し込まれてトリガバ
ルブ40がオンし、従って釘打ち動作がなされる。この
場合も、トリガ30のストッパ突起30aが本体2側の
ストッパ壁2gに干渉することはなく、該トリガ30の
引き操作が許容される。このように、支軸35を連発モ
ードに位置させた状態で、先ずコンタクトアーム7を上
動操作し、次にトリガ30を引き操作すること(第1操
作形態)により釘打ちを行うことができ、逆に、先ずト
リガ30を引き操作し、次にコンタクトアーム7を上動
操作すること(第2操作形態)によっても釘打ちを行う
ことができる。
【0019】次に、支軸35を、上記連発モードから図
示反時計回りに180゜回転操作してシーケンシャルモ
ードに切り換えた場合について説明する。この場合、支
軸35の小径部35bSは大径部35aの回転軸線C1
よりも下側に位置するため、トリガ30の回動支点(小
径部35bS)は上記連発モードの場合に比して寸法2
Lだけ下側に変位しており、従ってアイドラ31も連発
モードの場合に比して全体として下側に寸法2Lだけ変
位している。図9は、コンタクトアーム7の上動操作及
びトリガ30の引き操作の何れも行っていない非操作状
態を示している。このシーケンシャルモードにおける非
操作状態から、先ず図10に示すようにコンタクトアー
ム7を上動操作すると、連発モードの場合と同様、その
作用部7cによりアイドラ31の上部がトリガバルブ4
0側に押される。この場合も、バルブステム41が僅か
に押し込まれるが、その量が不十分であるため、トリガ
バルブ40はオンしない。コンタクトアーム7を上動操
作した後、トリガ30を引き操作する(第1操作形態)
と、図11に示すようにアイドラ31が全体としてトリ
ガバルブ40側に変位し、これによりバルブステム41
が十分な量だけ押し込まれ、従ってトリガバルブ40が
オンして釘打ちがなされる。
【0020】次に、同じくシーケンシャルモードにおい
て、図9に示す非操作状態から、図12に示すように先
ずトリガ30を引き操作すると、アイドラ31の支軸3
1a側(図示下端側)がその先端側(図示上端側)より
も大きくトリガバルブ40側に移動するので、結果的に
アイドラ31の先端部がコンタクトアーム7の作用部7
cの移動経路よりも下側に退去する。この段階では、バ
ルブステム41は押し込まれていない。上記のようにト
リガバルブ30を引き操作した後、図13に示すように
コンタクトアーム7を上動操作すると、その作用部7c
がアイドラ31に突き当てられることなく通過し、従っ
てアイドラ31はトリガバルブ40側に回動されない。
【0021】このように、シーケンシャルモードにおい
て、トリガ30を引き操作した後、コンタクトアーム7
を上動操作する(第2操作形態)と、アイドラ31によ
りバルブステム41が押し込まれないのでトリガバルブ
40はオンせず、従って釘打ち動作はなされない。すな
わち、トリガ30を引き操作してもトリガバルブ40は
オンしないので、該トリガ30の引き操作は無効とな
る。又、支軸35をシーケンシャルモードに切り換える
と、トリガ30のストッパ突起30aがストッパ壁2g
の下方へ十分離れた位置に移動するので、トリガ30の
引き操作にあたってストッパ突起30aがストッパ壁2
gに干渉することはなく、従って当該トリガ30の引き
操作が許容される。
【0022】次に、支軸35を上記シーケンシャルモー
ドから図示反時計回りにさらに90゜回転操作して、停
止モードに切り換えた場合について説明する。この停止
モードの場合には、図2に示すように小径部35bT
が、図示高さ方向については連発モードとシーケンシャ
ルモードの中間に位置し、図示左右方向については連発
モード及びシーケンシャルモードよりも寸法Lだけトリ
ガバルブ40側に変位し、その結果図14に示すように
非操作状態においてストッパ突起30aがストッパ壁2
gに対して下側から当接した状態となって、トリガ30
を引き操作できない状態となる。
【0023】このようにトリガ30を引き操作できない
状態において、図15に示すようにコンタクトアーム7
を上動操作しても、その作用部7cによりアイドラ31
がトリガバルブ40側に押されてバルブステム41が僅
かに押し込まれるが、その量が不十分であるためトリガ
バルブ40はオンせず、従って釘打ち動作はなされな
い。
【0024】以上説明した本実施形態の釘打ち機1によ
れば、つまみ37を把持して支軸35を回動操作するこ
とにより、操作形態を連発モード又はシーケンシャルモ
ード又は停止モードに切り換えることができる。操作形
態を連発モードにすると、コンタクトアーム7の上動操
作とトリガ30の引き操作の何れを先に行ってもトリガ
バルブ40がオンして、釘打ち動作がなされる。又、シ
ーケンシャルモードに切り換えると、コンタクトアーム
7の上動操作を行った状態でトリガ30の引き操作をし
た場合にのみ釘打ち動作がなされ、逆の場合にはトリガ
30の引き操作が無効となってトリガバルブ40がオン
せず、従って釘打ち動作がなされない。このシーケンシ
ャルモードによれば、トリガ30を引き操作した状態の
まま、再度コンタクトアーム7の上動操作を行っても釘
打ち動作がなされないので、釘の二重打ちを確実に防止
できる。
【0025】さらに、支軸35を停止モードに切り換え
ると、トリガ30が引き操作不能な状態にロックされ
る。このため、この停止モードでコンタクトアーム7を
上動操作しても、トリガバルブ40がオンしないので、
当該釘打ち機1の誤操作を確実に防止することができ
る。この停止モードによれば、例えば当該釘打ち機1を
持ち運ぶ場合に、コンタクトアーム7が他部位に当接す
る等して上動した場合であっても釘打ち動作がなされな
いので、不用意な釘の打ち出しが確実に防止される。
【0026】このように、トリガ30を回動支持する支
軸35自体を回動操作することにより該トリガ30を引
き操作不能にロックする構成であるので、従来のように
別途専用のロックピンを設ける必要はなく、従ってトリ
ガ支持部周辺の構造を複雑にすることなくトリガロック
機能を得ることができる。
【0027】以上説明した実施形態には、種々変更を加
えることができる。例えば、支軸35を回転操作するこ
とにより連発モード、シーケンシャルモード或いは停止
モードを選択する構成で例示したが、支軸35の回動操
作によりトリガ30を引き操作不能となるトリガロック
位置と、トリガ30を引き操作可能となるトリガアンロ
ック位置とに切り換え可能として、連発モード又はシー
ケンシャルモードの切り換えは別途切り換え機構を設け
ることにより実現する構成としてもよい。従って、本発
明は、連発モードやシーケンシャルモードの切り換え機
能を有しない打ち込み機に適用することもでき、又、コ
ンタクトアームを有しない打ち込み機に適用することも
できる。
【0028】又、本発明は、例示した釘打ち機1に限ら
ず、例えばタッカーやねじ打ち込み機等のその他の打ち
込み機であって、トリガを引き操作して打ち込み動作を
行う打ち込み機に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、釘打ち機全
体の側面図である。
【図2】トリガ及びアイドラの側面図である。
【図3】図2の(3)−(3)線断面矢視図である。
【図4】連発モード時におけるコンタクトアームとトリ
ガの操作状態を示す側面図である。本図は、コンタクト
アームの上動操作、トリガの引き操作のいずれもなされ
ていない非操作状態を示している。
【図5】連発モード時におけるコンタクトアームとトリ
ガの操作状態を示す側面図である。本図は、コンタクト
アームの上動操作のみを行った状態を示している。
【図6】連発モード時におけるコンタクトアームとトリ
ガの操作状態を示す側面図である。本図は、コンタクト
アームの上動操作をした後、トリガの引き操作を行った
状態(第1操作形態)であって、トリガバルブがオンし
た状態を示している。
【図7】連発モード時におけるコンタクトアームとトリ
ガの操作状態を示す側面図である。本図は、トリガの引
き操作のみを行った状態を示している。
【図8】連発モード時におけるコンタクトアームとトリ
ガの操作状態を示す側面図である。本図は、トリガの引
き操作を行った後、コンタクトアームの上動操作を行っ
た状態(第2操作形態)であって、トリガバルブがオン
した状態を示している。
【図9】シーケンシャルモード時におけるコンタクトア
ームとトリガの操作状態を示す側面図である。本図は、
コンタクトアームの上動操作、トリガの引き操作の何れ
もなされていない非操作状態を示している。
【図10】シーケンシャルモード時におけるコンタクト
アームとトリガの操作状態を示す側面図である。本図
は、コンタクトアームの上動操作のみを行った状態を示
している。
【図11】シーケンシャルモード時におけるコンタクト
アームとトリガの操作状態を示す側面図である。本図
は、コンタクトアームの上動操作をした後、トリガを引
き操作した状態(第1操作形態)であって、トリガバル
ブがオンした状態を示している。
【図12】シーケンシャルモード時におけるコンタクト
アームとトリガの操作状態を示す側面図である。本図
は、トリガの引き操作のみを行った状態を示している。
【図13】シーケンシャルモード時におけるコンタクト
アームとトリガの操作状態を示す側面図である。本図
は、トリガの引き操作を行った後、コンタクトアームの
上動操作を行った状態(第2操作形態)であって、トリ
ガの引き操作が無効となった状態を示している。
【図14】停止モード時におけるコンタクトアームとト
リガの操作状態を示す側面図である。本図は、トリガが
引き操作不能にロックされた状態でコンタクトアームを
引き操作していない状態を示している。
【図15】停止モード時におけるコンタクトアームとト
リガの操作状態を示す側面図である。本図は、トリガが
引き操作不能にロックされた状態でコンタクトアームを
引き操作した状態であって、トリガバルブをオンさせる
ことができない状態を示している。
【符号の説明】
1…釘打ち機(打ち込み機) 2…釘打ち機本体 7…コンタクトアーム、7c…作用部 30…トリガ、30a…ストッパ突起 31…アイドラ 35…支軸、35a…大径部、35b…小径部(偏心軸
部) 35bR…連発モード時の小径部 35bS…シーケンシャルモード時の小径部 35bT…停止モード時の小径部 40…トリガバルブ 41…バルブステム C1…大径部35aの回転軸線 C2…小径部35bの回転軸線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリガを引き操作すると、打ち込み機本
    体が作動して打ち込み具が打ち出される打ち込み機であ
    って、 前記トリガは、前記打ち込み機本体に回動可能に支持し
    た支軸の偏心軸部を中心にして回動可能に支持され、該
    支軸を停止モード位置に回動させると前記偏心軸部が変
    位して前記トリガの回動中心が変位し、該トリガの回動
    中心を変位させた状態では該トリガが前記打ち込み機本
    体に干渉して引き操作不能にロックされる構成とした打
    ち込み機。
JP36786499A 1999-12-24 1999-12-24 打ち込み機 Pending JP2001179655A (ja)

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JP36786499A JP2001179655A (ja) 1999-12-24 1999-12-24 打ち込み機
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014046424A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Hitachi Koki Co Ltd 打込機

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