JP2000198084A - 釘打ち機 - Google Patents

釘打ち機

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JP2000198084A
JP2000198084A JP11004234A JP423499A JP2000198084A JP 2000198084 A JP2000198084 A JP 2000198084A JP 11004234 A JP11004234 A JP 11004234A JP 423499 A JP423499 A JP 423499A JP 2000198084 A JP2000198084 A JP 2000198084A
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JP
Japan
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trigger
chamber
driver
nailing machine
upward
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Application number
JP11004234A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Tsunoda
信幸 角田
Junichi Iwagami
潤一 岩上
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Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釘打ち機本体の押し付け操作によりピストン
を一定量上動させると、シリンダに圧縮空気が供給され
て釘打ち動作がなされる釘打ち機において、ドライバガ
イドが上動し、且つトリガが引き操作されない限り釘打
ち動作がなされないようにすることで仕様外の釘に対す
る誤作動を防止できる釘打ち機を提供する。 【解決手段】 シリンダ13と蓄圧室Aの間に予備空気
室AAを設け、該予備空気室AAと蓄圧室Aとの間にト
リガバルブ93を配置し、該トリガバルブ93がトリガ
92の引き操作によりオンしたときにのみ蓄圧室Aから
予備空気室AAに圧縮空気が供給されて、釘打ち機本体
の押し付け操作により釘打ち動作がなされる構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、釘打撃用のドラ
イバガイドの先端にセットした1本の釘を多段階で打ち
込むタイプの釘打ち機(いわゆる「ばら釘打ち機」)に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の釘打ち機は、例えば特公昭48
−12913号公報に開示されているように釘打撃用の
ドライバーを軸方向(釘打ち込み方向)に移動可能に案
内するドライバガイドの先端に1本の釘をセットして、
当該釘打ち機を釘打ち込み材に向けて押し付けることに
より上記ドライバガイド及びドライバーを相対的に上動
させ、一定量上動させるとシリンダに圧縮空気が供給さ
れてピストン及び該ピストンに取り付けたドライバーが
往復動し、これにより釘の頭部がドライバーにより打撃
されて該釘が打ち込まれるように構成されている。この
打撃動作すなわちピストンの往復動作は、当該ばら釘打
ち機を押し付け操作している間繰り返され、これにより
釘の頭部が多数回打撃されて該釘が徐々に打ち込まれて
行く。
【0003】このようなばら釘打ち機タイプの釘打ち機
において、従来単に当該釘打ち機を押し付け操作したの
みではドライバガイドが上動せず、トリガを引き操作し
た状態で釘打ち機本体を押し付け操作することによりド
ライバガイドを一定量上動させることができ、これによ
り初めて釘打ち動作がなされる構成としたものが提供さ
れている。以下、この従来の誤作動防止機構及び該機構
を備えたばら釘打ち機について簡単に説明する。図5に
はこの従来の誤作動防止機構を備えたばら釘打ち機12
1が示されている。ハウジング111の下面中心には、
略円筒形状の保持スリーブ151が取り付けられてお
り、この保持スリーブ151の内周側には同じく略円筒
形状をなすネイルガイド154とドライバガイド152
がそれぞれ一定の範囲で独立して上下動可能に支持され
ている。ネイルガイド154と保持スリーブ151の下
端面との間には圧縮ばね155が介装されているため、
当該ネイルガイド154は図示下向き(釘打ち込み方
向)に付勢されている。ネイルガイド154の上端側部
にはストッパブロック154aが側方へ張り出し状に設
けられている。このストッパブロック154aは、保持
スリーブ151に形成した軸方向に長いガイド溝151
aに挿入されている。このため、ネイルガイド154
は、このストッパブロック154aがガイド溝151a
の下端に当接することにより下限位置が規制されてい
る。
【0004】次に、ドライバガイド152の上端部に
は、アーム部157が側方へ張り出し状に設けられてい
る。このアーム部157は図示するようにL型に延びて
おり、その先端部はハンドル部180の基部に設けたト
リガ160の近傍にまで至っている。トリガ160は、
ハウジング111の側面下部に支軸161を介して回動
可能に設けられている。また、このトリガ160は圧縮
ばね162により図示時計回り方向に付勢されている。
上記トリガ160の支軸161の下側にはコ字型の受け
ブラケット163が取り付けられており、この受けブラ
ケット163により上記コンタクトアーム部157の先
端部が受けられて、ドライバガイド152の上下動に伴
う当該コンタクトアーム部157の上下方向の移動が案
内されている。
【0005】一方、トリガ160の下壁部160aは支
軸61の下側にまで形成されている。トリガ160を引
き操作せず、圧縮ばね162の付勢力によりオフ側に位
置させた状態では、上記壁部160aの上端部に設けた
ストッパ部160bがコンタクトアーム部157の上方
に張り出して、当該コンタクトアーム部157の上方へ
の相対変位を阻止する状態となる。コンタクトアーム部
157ひいてはドライバガイド152が相対的に上方へ
変位不能な状態であると、ドライバガイド152の下端
に釘頭部を位置させて当該ばら釘打ち機121を押し付
け操作してもピストン114が上動不能であるので当該
釘打ち機121は作動不能な状態となる(打ち込みロッ
ク状態)。これに対して、トリガ160を引き操作する
と、その下壁部160aのストッパ部160bがコンタ
クトアーム部157の上動経路上から退去するので、当
該コンタクトアーム部157ひいてはドライバガイド1
52が上動可能となり、従って当該釘打ち機121を押
し操作することにより釘の打ち込みが可能な状態となる
(ロック解除状態)。
【0006】ドライバガイド152の上動に伴ってドラ
イバー115が上動し、従ってピストン114が上動す
る。ピストン114が一定距離上動すると、ピストン下
室124に圧縮空気が供給され、これによりピストン1
14が上動する。ピストン114が上動端まで移動する
と、ピストン上室122の圧力が高まることによりスリ
ーブ弁116が下動する。スリーブ弁116が下動する
と、ピストン上室122に蓄圧室Aから圧縮空気が導入
され、これによりピストン114及びドライバー115
が一気に下動して、該ドライバー115の先端により釘
の頭部が打撃される。このようにトリガ160を引き操
作した状態で当該釘打ち機本体110を押し付け操作す
ることにより釘打ち動作がなされ、トリガ160を引き
操作しない状態では釘打ち機本体110を押し付け操作
しても、当該釘打ち機121は作動しないように構成さ
れおり、これにより当該釘打ち機121の不用意な打ち
込み動作を防止することができた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の誤作動防止機構では、次のような問題があった。す
なわち、頭部のサイズ(直径)がドライバガイド152
の内径よりも小さい釘(以下、「仕様外の釘」という)
を誤ってセットした場合には、当該釘はドライバガイド
152の内周側に入り込んでドライバー115の先端に
直接当接されてしまう。この場合には、トリガ160を
引き操作せず、従ってドライバガイド152を上動させ
なくとも、釘打ち機本体110を押し付け操作すればド
ライバー115のみが上動してピストン114が一定量
上動し、従って釘打ち込み動作がなされてしまう。この
ように、従来のばら釘打ち機における誤作動防止機構に
あっては、仕様外の釘をセットした場合には機能しなく
なる問題があった。そこで、本発明は、仕様外の釘をセ
ットした場合であっても確実に機能する誤作動防止機構
を備えた釘打ち機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の釘打
ち機は、請求項1及び請求項2に記載した構成とした。
請求項1に記載した釘打ち機によれば、トリガを引き操
作してトリガバルブをオンさせなければ予備空気室に圧
縮空気が供給されず、従ってシリンダに圧縮空気が供給
されないため、例えば仕様外の釘をセットしたためにド
ライバーが上動してもトリガを引き操作しないかぎり釘
打ち動作はなされず、これにより仕様外の釘に対する誤
作動を確実に防止することができる。
【0009】又、請求項2に記載した釘打ち機によれ
ば、ドライバガイドを上動させることによりその作用部
を上動させてアイドラの回動先端部を上方へ変位させ、
且つトリガの引き操作により該アイドラの回動支持部を
上方へ変位させることにより該アイドラを全体として上
方へ十分な距離だけ変位させることにより初めてトリガ
バルブがオンする。このようにドライバガイドを上動操
作し、且つトリガを引き操作することによってのみトリ
ガバルブがオンするので、請求項1記載の構成と同様仕
様外の釘に対する誤作動を確実に防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図4に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る
誤作動防止機構90を備えた釘打ち機1の全体(ハンド
ル部80は一部省略)を示している。この釘打ち機1は
大別すると、釘打ち機本体10と、該釘打ち機本体10
の下端面から突き出された打ち込み案内部50と、釘打
ち機本体10の側部から側方へ突き出し状に設けたハン
ドル部80と、ハンドル部80の基部に設けた誤作動防
止機構90から構成されている。
【0011】先ず、釘打ち機本体10は略円筒形状のハ
ウジング11を有している。ハウジング11の上部には
ハウジングキャップ12が取り付けられている。図中1
3は、ハウジング11のほぼ中心に沿って一定の範囲で
上下動可能に支持したシリンダであり、このシリンダ1
3の内部にはピストン14が上下動可能に内装されてい
る。ピストン14には釘打ち込み用のドライバー15が
取り付けられており、このドライバー15は打ち込み案
内部50に至っている。このドライバー15が下動する
ことにより、打ち込み案内部50にセットした1本の釘
Nが釘打ち込み材Wに打ち込まれる。また、このドライ
バー15の上端部はピストン14の上面から突き出され
ており、この上端突き出し部15bにはシールリング1
5aが取り付けられている。ピストン14の周面には上
下2個のシールリング14a,14bが装着されて、ピ
ストン上室22とピストン下室24が気密に仕切られて
いる。シリンダ13の下端部には外周側に張り出すフラ
ンジ部13aが形成されている。このフランジ部13a
の周面にはシールリング13bが装着されており、これ
により当該シリンダ13の下端部がハウジング11の内
周面に摺動可能に支持されている。
【0012】一方、このシリンダ13の上端部は、ハウ
ジング11とハウジングキャップ12との間に介装した
隔壁板18の内周側にシールリング13cを介して摺動
可能に支持されている。この摺動支持部の近傍には、周
方向に沿って複数の空気孔13d〜13dが形成されて
いる。又、シリンダ13の上端部は開口されており、こ
の開口部にはシリンダキャップ17が取り付けられてい
る。このシリンダキャップ17の中心には排気孔17a
が形成されている。ピストン14が上動してドライバー
15の上端突き出し部15bがこの排気孔17aに挿入
されると、ピストン上室22と排気室81との間が気密
に遮断される。シリンダ13が上端位置まで上動すると
上記シリンダキャップ17が、ハウジングキャップ12
の内面に取り付けたシール板12aに当接し、これによ
ってもピストン上室22と排気室81との間が気密に遮
断される。シリンダ13が下動すると、シリンダキャッ
プ17はシール板12aから離間し、従ってピストン上
室22が排気室81に連通される。排気室81は、図中
破線で示した排気路82を経て後述するトリガバルブ9
3に至っている。一方、このトリガバルブ93とハンド
ル部80の先端部との間にも排気路83が取り付けられ
ており、上記排気路82はトリガバルブ93を経てこの
排気路83に連通されている。排気路83の先端はハン
ドル部80の先端部で大気開放されている。従って、排
気室81は、排気路82、トリガバルブ93及び排気路
83を経てハンドル部80の先端部で常時大気開放され
ている。
【0013】ハウジング11とシリンダ13との間の空
間部は予備空気室AAとされ、この予備空気室AAと排
気室81との間は隔壁18により気密に遮断されてい
る。シリンダ13の外周には同じく円筒形状のスリーブ
弁16が独立して上下動可能に取り付けられている。こ
のスリーブ弁16の上部とシリンダ13との間はシール
リング16aにより気密にシールされている。また、ス
リーブ弁16の中央付近には、周方向に沿って複数の空
気孔16b〜16bが形成されている。この空気孔16
b〜16bを経てスリーブ弁16の内周側、すなわち当
該スリーブ弁16とシリンダ13との間の隙間が常時予
備空気室AAに連通されている。このスリーブ弁16の
下部にはストッパ凸部19が形成されている。このスト
ッパ凸部19に対応してハウジング11の内周面には、
円環形状の段付き部20が形成されている。この段付き
部20に上記ストッパ凸部19が上側から干渉すること
により、当該スリーブ弁16のハウジング11に対する
下限位置が規制されるようになっている。スリーブ弁1
6は、ピストン14の上動によるピストン上室22の圧
力上昇がその上端面に作用することにより下動する。ス
リーブ弁16が下動すると、その上端面が隔壁板18の
下面に取り付けたシール板21から離間し、これにより
当該スリーブ弁16が開かれる。スリーブ弁16が開か
れると、ピストン上室22が上記空気孔13d〜13d
を経て、該シリンダ13及び前記スリーブ弁16の周囲
に設けた予備空気室AAに連通される。一方、スリーブ
弁16が上動すると、その上端面がシール板21に当接
し、これにより当該スリーブ弁16が閉じられる。但
し、スリーブ弁16の上端面は、外周側の一部がシール
板21に対して当接し、内周側の一部は当接しないよう
に設定されている。このため、当該上端面の内周側が常
時ピストン上室22に露出されている。
【0014】次に、スリーブ弁16の下部と、前記シリ
ンダ13のフランジ部13aとの間が変圧室23とさ
れ、この変圧室23は、シリンダ13とスリーブ弁16
との間の隙間及び空気孔16b〜16bを経て予備空気
室AAに常時連通されている。また、上記したようにス
トッパ凸部19が段付き部20に当接してスリーブ弁1
6が下限位置に至った状態においても、当該スリーブ弁
16の下端部がシリンダ13のフランジ部13aに当接
しないよう上記ストッパ凸部19および段付き部20の
位置が設定されており、これにより上記変圧室23の体
積が常時一定以上確保されるようになっている。
【0015】上記変圧室23の側壁を構成する範囲にお
いてシリンダ13にはその周方向に沿って複数の空気孔
13e〜13eが形成されている。ピストン14が一定
距離上動して、下側のシールリング14がこの空気孔1
3e〜13eよりも上側に変位すると、この空気孔13
e〜13eを経て変圧室23がピストン下室24に連通
される。ハウジング11の下部内面には、ピストン14
の下端位置の衝撃を緩和するためのダンパー30が取り
付けられている。このダンパー30の周囲であって、ハ
ウジング11の下面には排気孔11a〜11aが設けら
れており、シリンダ13が上動するとこの排気孔11a
〜11aを経てピストン下室24が大気開放される。
【0016】次に、ハウジング11の下面中心には、略
円筒形状の保持スリーブ51が取り付けられており、こ
の保持スリーブ51の内周側には同じく略円筒形状をな
すネイルガイド54とドライバガイド52がそれぞれ一
定の範囲で独立して上下動可能に支持されている。ネイ
ルガイド54と保持スリーブ51との間には圧縮ばね5
4cが介装されているため、当該ネイルガイド54は図
示下向き(釘打ち込み方向、以下同じ)に付勢されてい
る。ネイルガイド54の上端側部にはストッパブロック
54aが側方へ張り出し状に設けられている。このスト
ッパブロック54aは、保持スリーブ51に形成した軸
方向に長いガイド溝51bに挿入されている。このた
め、ネイルガイド54は、このストッパブロック54が
ガイド溝51の下端に当接することにより下限位置が規
制されている。
【0017】又、保持スリーブ51の上部であって、上
記ガイド溝51bの上部には釘深さ調整ダイヤル55が
回転可能に取り付けられている。この釘深さ調整ダイヤ
ル55の下面には階段形状の段付き面55a〜55aが
形成されており、該釘深さ調整ダイヤル55を回転させ
て任意の段付き面55aを上記ストッパブロック54の
上方に位置させることにより、ネイルガイド54のスト
ロークを変更して、釘の打ち込み深さを調整できるよう
になっている。ネイルガイド54の先端側部には、セッ
トした釘Nの姿勢を保持しておくためのマグネット56
が取り付けられている。このマグネット56によりセッ
トした釘が吸着されてネイルガイド54の先端部に保持
される。又、ネイルガイド54の先端面が釘打ち込み材
Wに押し当てる部分(材料押し当て面54b)となって
いる。
【0018】上記ネイルガイド54の内周側にドライバ
ガイド52が上下動可能に挿入されている。このドライ
バガイド52の外周面にはフランジ部52eが形成され
ており、このフランジ部52eと保持スリーブ51の底
面との間にも圧縮ばね53が介装されている。このた
め、このドライバガイド52も下向きすなわち釘打ち込
み方向に付勢されている。このドライバガイド52の内
周側に前記ドライバー15が径方向にほぼがたつきなく
上下動可能に挿通されている。上記ドライバガイド52
にはアーム部52aが取り付けられており、このアーム
部52aは保持スリーブ51の溝部を経て該保持スリー
ブ51の外周側(図1において裏側)に突き出されてい
る。このアーム部52aは図1において右方に延びてお
り、その先端はさらに上方に延びて作用部52bとされ
ている。この作用部52bはハウジング11に取り付け
た支持板57により上下方向に移動可能に支持されてい
る。このようにドライバガイド52に一体に設けた作用
部52bは、ドライバガイド52と一体で上下動し、こ
れにより以下説明する誤作動防止機構90におけるアイ
ドラ100の位置が変位される。
【0019】さて、ハンドル部80の基部に、本実施形
態に係る誤作動防止機構90が設けられている。この誤
作動防止機構90は、ハウジング11の下端部に支軸9
2aを介して上下に回動可能に設けたトリガ92と、該
トリガ92の後方(図示上方)であってハンドル部80
の基端部に取り付けたトリガバルブ93を主体として構
成されている。この誤作動防止機構90の詳細が図2に
示されている。
【0020】図示するようにトリガ92の背面側であっ
てトリガバルブ93の下方には、支軸101を介してア
イドラ100が上下に回動可能に設けられている。上記
作用部52bの上動によりこのアイドラ100の回動先
端部を上方へ変位させた状態でトリガ92を図示上方
(オン側)へ引き操作すると、トリガバルブ93のバル
ブステム97が上動して該トリガバルブ93がオンし、
引き操作を止めるとバルブステム97のばね付勢力によ
りトリガ92が図示下方(オフ側)へ戻されてトリガバ
ルブ93がオフする。トリガ92のオフ側の回動端位置
は、当該トリガ92のストッパ部92bが上記支持板5
7に当接することにより一定の位置に規制されている。
図1はトリガ92をオン側に引き操作した状態を示して
いる。但し、アイドラ100の回動先端部は上方へ変位
していないので、トリガバルブ93はオンしていない。
これについては、後述する。
【0021】トリガバルブ93はハンドル部80の基端
部に開口形成した取り付け凹部80aに収容されてお
り、該取り付け凹部80の開口側に固定した第1バルブ
体94と、該第1バルブ体94の内周側に軸方向移動可
能に収容した第2バルブ体95と、該第2バルブ体95
の上部に取り付けた第3バルブ体96と、第2バルブ体
95と第1バルブ体94の両内周側に掛け渡し状に挿入
して軸方向移動可能に収容したバルブステム97を備え
ている。バルブステム97は、第2バルブ体95の底部
との間に介装した圧縮ばね98により図示下方すなわち
第1バルブ体94から突き出す方向に付勢されており、
突き出したその頭部(図示下端部)は圧縮ばね98の付
勢力により上記アイドラ100の背面に押圧されてい
る。このバルブステム97には2個のシールリング97
a,97bが取り付けられている。
【0022】第2バルブ体95の下部にもシールリング
95aが取り付けられている。又、この第2バルブ体9
5の後面には空気孔95bが形成されており、この空気
孔95bを介して当該第2バルブ体95の内周側(圧縮
ばね98が収容されている第1空気室95c)が常時蓄
圧室Aに連通されている。本例ではハンドル部80の内
周側が蓄圧室Aとされている。図示は省略したがハンド
ル部80の先端には圧縮空気供給源からのエアホースが
接続されており、これにより該蓄圧室Aに常時圧縮空気
が供給されている。以下、第2バルブ体95と第1バル
ブ体94の間の空間部を第2空気室95dといい、第2
バルブ体95の周囲であって、第1バルブ体94の上端
部94aよりも下側の空間部を第3空気室95eとい
い、上側の空間部を第4空気室95fという。第3空気
室95eには前記排気路82,83が常時連通されてい
る。又、第4空気室95fは、第3空気室95eひいて
は大気開放側に連通され、或いは釘打ち機本体10側の
予備空気室AAに連通される。これについては後述す
る。
【0023】以上のように構成した誤作動防止機構90
によれば、図1及び図2に示すようにドライバガイド5
2を上動させないと作用部52bが上動しないため、ア
イドラ100の回動先端部が上方へ変位しない。アイド
ラ100の回動先端部を上方へ変位させない状態でトリ
ガ92を引き操作しても、アイドラ100の支軸101
側が上方へ変位するのみであるため、該アイドラ100
のバルブステム97が当接された位置の上方への変位量
が足りず、このためバルブステム97を十分に上動させ
ることができず、従ってトリガバルブ93はオンしな
い。トリガバルブ93のオフ状態では、バルブステム9
7が圧縮ばね98の付勢力により下端位置(オフ位置)
に位置し、これにより上側のシールリング97bが第2
バルブ体95の内周側から外れている。一方、シールリ
ング97bが第2バルブ体95の内周側から外れた状態
では、第1空気室95cと第2空気室95dが連通され
るため、該第2空気室95dは第1空気室95c及び空
気孔95bを経て蓄圧室Aに連通され、従って該第2空
気室95dに圧縮空気が導入される。第2空気室95d
に圧縮空気が導入された状態では、その空気圧により当
該第2バルブ体95が上方位置に保持されるため、第3
バルブ体96が取り付け凹部80aの底部に押圧され、
従って第4空気室95fが蓄圧室Aから遮断される一
方、第3空気室95eに連通された状態となる。
【0024】トリガバルブ93において第4空気室95
fが第3空気室95eを経て大気開放された状態(オフ
状態)では、釘打ち機本体側10においては予備空気室
AAが大気開放された状態となる。予備空気室AAが大
気開放された状態では、仮にドライバー15のみを上動
させることによりピストン14の下側のシールリング1
4aを空気孔13e〜13eよりも上側に変位させて
も、ピストン下室24に圧縮空気が供給されず、従って
釘打ち動作は開始されない。トリガバルブ93をオンさ
せて当該釘打ち機1を作動させるためには、ドライバガ
イド52の先端に1本の釘Nをセットして当該釘打ち機
1を釘打ち込み方向(図示下方)に向けて押し付け操作
し、これによりドライバガイド52を上動させた状態で
トリガ92を引き操作する必要がある。ドライバガイド
52を上動させると、該ドライバガイド52と一体で作
用部52bが上動し、これによりアイドラ100の回動
先端部が上方へ変位する。この状態で、トリガ92を引
き操作するとアイドラ100の回動先端部も上方へ変位
するため、該アイドラ100のバルブステム97が当接
された位置を十分な距離だけ上方への変位させることが
でき、これによりバルブステム97を十分な距離だけ上
方へ変位させてトリガバルブ93をオンさせることがで
きる。
【0025】すなわち、図3に示すようにバルブステム
97が圧縮ばね98に抗して十分な距離だけ上動する
と、上側のシールリング97bが第2バルブ体95の内
周側に入り込んで第2空気室95dと第1空気室95c
従って蓄圧室Aから遮断される一方、下側のシールリン
グ97aが第1バルブ体94の内周側から外れて第2空
気室95dが該第1バルブ体94の内周側を経て大気開
放される。こうして、第2空気室95dが蓄圧室Aから
遮断されて大気開放されると、第2バルブ体95がその
後面に作用する蓄圧室Aの空気圧により下動し、これに
より第3バルブ体96が第1バルブ体94の上端部94
aに当接する。すると、第4空気室95fが第3空気室
95eから遮断される一方、釘打ち機本体10側の予備
空気室AAに連通され、従って予備空気室AAが蓄圧室
Aに連通され、ひいては変圧室23に圧縮空気が供給さ
れる。
【0026】一方、ドライバガイド52の上動操作によ
りドライバー15が一定距離上動すると、下側のシール
リング14aが空気孔13e〜13eを上側に通過した
時点で該空気孔13e〜13eを経て変圧室23からピ
ストン下室24に圧縮空気が導入され、これによりピス
トン14が一気に上動する。ピストン14が上動すると
ピストン上室22が圧力上昇するため、シリンダ13が
上昇し、これによりピストン下室24が排気孔11a〜
11aを経て大気開放される。又、ピストン上室22が
圧力上昇することによりスリーブ弁16が下動し、これ
によりピストン上室22が予備空気室AAに連通されて
該ピストン上室22に圧縮空気が導入され、その結果ピ
ストン14が一気に下動して釘Nの頭部がドライバー1
5により打撃される。
【0027】ピストン14が下動して釘Nの頭部がドラ
イバー15により打撃された後、下側のシールリング1
4aが空気孔13e〜13eを通過すると、変圧室23
は大気から遮断されるため予備空気室AAの圧縮空気に
より圧力が上昇する。この変圧室23の圧力上昇によ
り、スリーブ弁16が上動してピストン上室22が予備
空気室AAから遮断されるとともに、シリンダ13が下
動してピストン上室22がシリンダ17の排気孔17a
及び排気室81を経て大気開放され、以上で釘打ち動作
の1サイクルが完了する。引き続き、当該釘打ち機1を
押し付け操作し、且つトリガ92を引き操作した状態に
保持すると、下側のシールリング14aが空気孔13e
〜13eよりも上側に位置することにより変圧室23か
らピストン下室24に圧縮空気が供給され、以後上記と
同様の動作が繰り返されて、釘Nの頭部が多数回打撃さ
れる。
【0028】図4は、ドライバガイド52を上動操作し
ているが、トリガ92を引き操作していない状態を示し
ている。この状態では、アイドラ100の支軸101側
が上方へ変位していないため、アイドラ100の上方へ
の変位量が十分でなく、従ってバルブステム97の上方
への移動量が不十分であるためトリガバルブ93はオフ
状態になっている。トリガバルブ93がオフ状態である
ため、予備空気室AAは大気開放され、従ってドライバ
ー15が所定量上動しても釘打ち動作はなされない。こ
のことから、上記したように釘打ち動作中にトリガ92
の引き操作を止めるのみで釘打ち動作が停止する。又、
釘打ち動作中、トリガ92を引き操作したまま当該釘打
ち機1の押し付け操作を止めてドライバガイド52を下
動させることによっても釘打ち動作を停止させることが
できる。
【0029】以上のように構成した釘打ち機1における
誤作動防止機構90によれば、トリガ92を引き操作
し、且つドライバガイド52を上動させない限り当該釘
打ち機1を動作させることができない。すなわち、トリ
ガ92が有効に引き操作された時にのみ、釘打ち動作が
なされる。本実施形態においてトリガ92は、ドライバ
ガイド52を上動させた時にのみ有効となる。このこと
から、誤ってドライバガイド52の先端に仕様外の釘N
をセットしたために該仕様外の釘Nがドライバガイド5
2の内周側に入り込んでドライバー15に直接当接した
状態で当該釘打ち機1を押し下げ操作しても、ドライバ
ガイド52が上動されないためトリガ92の引き操作が
有効にならない。トリガ92の引き操作が有効ではない
のでトリガバルブ93がオンせず、従って蓄圧室Aから
予備空気室AAに圧縮空気が供給されないので釘打ち動
作はなされない。このように、仕様外の釘Nをセットし
た場合であっても、トリガ92が有効に引き操作されな
い限り釘打ち動作がなされないので、該仕様外の釘Nに
対する誤作動を確実に防止することができる。
【0030】以上説明した実施形態には種々変更を加え
ることができる。例えば、トリガ92にアイドラ100
を設け、該アイドラ100の変位量を2段階に設定する
ことによりトリガ92の引き操作の有効、無効を区別す
る構成を例示したが、他の手段によりトリガの引き操作
の有効、無効を区別する構成としてもよい。要は、ドラ
イバガイドの上動操作とトリガの引き操作が共になされ
た時にのみ、該トリガの引き操作が有効になってトリガ
バルブがオンする構成であればよい。又、釘打ち機本体
10側の構成は例示した構成に限らず、他の構成のもの
にも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、釘打ち機本
体及び誤作動防止機構の内部構造を示す縦断面図であ
る。本図は、トリガを引き操作しているがドライバガイ
ドが上動していない状態を示している。
【図2】トリガ及びトリガバルブの縦断面図である。本
図は、トリガを引き操作しているが、作用部が上動して
いない場合を示している。
【図3】トリガ及びトリガバルブの縦断面図である。本
図は、トリガを引き操作し、且つ作用部が上動した場合
を示している。
【図4】トリガ及びトリガバルブの縦断面図である。本
図は、作用部が上動しているが、トリガの引き操作が解
除された場合を示している。
【図5】従来の誤作動防止機構を備えたばら釘打ち機の
縦断面図である。
【符号の説明】
N…釘 1…釘打ち機 10…釘打ち機本体 13…シリンダ、14…ピストン 15…ドライバー、16…スリーブ弁 22…ピストン上室、23…変圧室、24…ピストン下
室 50…打ち込み案内部 52…ドライバガイド、52b…作用部 54…ネイルガイド 90…誤作動防止機構 92…トリガ 93…トリガバルブ 94…第1バルブ体、95…第2バルブ体、96…第3
バルブ体 97…バルブステム 100…アイドラ A…蓄圧室 AA…予備空気室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釘打ち機本体の押し付け操作により、釘
    打撃用のドライバー及び該ドライバーを取り付けたピス
    トンを一定量上動させると、前記ドライバーによる釘打
    ち動作がなされる釘打ち機であって、 前記ピストンを内装するシリンダに圧縮空気を供給する
    ための予備空気室と、該予備空気室に圧縮空気を供給す
    るための蓄圧室との間にトリガバルブを配置し、該トリ
    ガバルブがトリガの引き操作によりオンしたときにのみ
    前記蓄圧室から前記予備空気室に圧縮空気が供給される
    構成とした釘打ち機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の釘打ち機であって、トリ
    ガにアイドラを回動可能に設ける一方、ドライバーを上
    下動可能に内装するドライバガイドに前記アイドラの回
    動先端部を上方へ変位させるための作用部を設け、前記
    ドライバガイドの上動による前記作用部の上動により前
    記アイドラの回動先端部を上方へ変位させ、且つ前記ト
    リガの引き操作により前記アイドラの回動支持部を上方
    へ変位させた時にのみ前記トリガの引き操作が有効にな
    って前記トリガバルブがオンする構成とした釘打ち機。
JP11004234A 1999-01-11 1999-01-11 釘打ち機 Pending JP2000198084A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7191031B2 (en) 2002-12-27 2007-03-13 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Reverse rotation preventing electronic cam curve generating method based on electronic cam type rotary cutter control and control device therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7191031B2 (en) 2002-12-27 2007-03-13 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Reverse rotation preventing electronic cam curve generating method based on electronic cam type rotary cutter control and control device therefor

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