JP4047227B2 - 打ち込み機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、打ち込み具打撃用のドライバを案内するドライバガイドに対して作動レバーを相対的に移動させなければ打ち込み動作を行うことができないようにした打ち込み機であって、打ち込み完了後においてドライバの戻り不良があった場合に作動レバーの動作を規制して次の打ち込み動作を禁止するようにした作動レバー規制機構を備えた打ち込み機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平11−216684号公報あるいは特開2000−334676号公報には、ガス燃焼式の打ち込み機における上記作動レバー規制機構に関する技術が記載されている。
一般に、ガス燃焼式の打ち込み機は、ピストンを往復動可能に内装したシリンダを備え、このシリンダ内のピストン上室に設定した燃焼室にガスを供給した後、これに火花を点火して急速燃焼させることによりピストンを下動させて、このピストンに取り付けた打ち込み用のドライバに打ち込み力を与え、打ち込み完了後ピストン下室(大気圧)と燃焼室(負圧)との差圧を利用してピストンを上動させて初期位置に戻す構成となっている。また、ピストンが初期位置に戻された後、燃焼室を開放して排気が行われる。
【0003】
燃焼室の密閉、開放は、円筒形状のバルブスリーブをシリンダに沿って移動させることにより行われる。バルブスリーブの移動は、打ち込み機本体の先端に設けた作動レバー(いわゆるコンタクトアーム)とこのバルブスリーブを連結して、当該打ち込み機を打ち込み材(打ち込み具を打ち込む材料)に押し付けて作動レバーを打ち込み機に対して相対的に上動させることにより行う構成となっている。このため、打ち込み作業に際しては、先ず作動レバーを打ち込み材に押し付けてバルブスリーブを上動させて燃焼室を密閉する必要があり、これにより不用意な打ち出しを防止する構成となっている。
また、燃焼室への火花の点火は、打ち込み機に設けたトリガレバーを指先で引き操作することにより行われる。従って、使用者は、上記したように作動レバーを打ち込み材に押し付けて上動させ、これにより燃焼室を密閉した後、トリガレバーを引き操作することにより、燃焼室に供給されたガスを急速燃焼させて打ち込みを行うことができる。
【0004】
このように構成されたガス燃焼式の打ち込み機においては、上記したようにピストンが下動して打ち込みが完了した後、ピストン下室と燃焼室との差圧を利用してピストンを初期位置に戻す構成であるので、打ち込み完了とほぼ同時に当該打ち込み機を移動させてしまったり、または打ち込みの反動により打ち込み機が移動してしまうことにより、作動レバーが初期位置に戻され、その結果ピストンが初期位置に戻される前に燃焼室が開放されてしまうと、ピストンがストロークの途中で停止して初期位置に戻されない状況が発生する。ピストンが初期位置に戻されていない状態では、次の打ち込み動作を良好に行うことができなくなる。このため、この種の打ち込み機では、打ち込み完了後にピストンが初期位置に戻される間、燃焼室が確実に密閉状態に保持されることが必要であり、若しくはピストンが初期位置に戻されていない状態では打ち込み動作をできないようにする必要があり、これらの機能を確保するために従来様々な工夫がなされている。
【0005】
例えば、前記文献には、ピストンが初期位置に戻されてドライバが一定の位置まで後退しないと、作動レバーが初期位置に戻されないようにした技術(作動レバー規制機構)が開示されている。
この従来の作動レバー規制機構は、ドライバを案内するドライバガイドに検知カムを移動可能に可能に設け、この検知カムの一部をドライバガイド内部であってドライバが移動する経路(打ち込み通路)にはみ出させておき、この状態では作動レバーを初期位置に戻すことができる一方、ドライバがドライバガイド内に残っている状態ではドライバにより検知カムがドライバガイド内から押し出されて作動レバーに係合することで作動レバーが初期位置に戻されることを阻止する構成となっていた。
この構成によれば、シリンダ内の差圧によりピストンが初期位置に戻されるまでの間、すなわちドライバガイド内からドライバが退去するまでの間、作動レバーが後退位置に保持されるため、バルブスリーブの移動を阻止して燃焼室の密閉状態を保持することができ、これによりピストンを初期位置まで確実に戻すことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−216684号公報
【特許文献2】
特開2000−334676号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の作動レバー規制機構によれば、ドライバがドライバガイド内の打ち込み通路を下動する段階で、このドライバにより検知カムを打ち込み通路外へ退出させる構成であったので、打ち込み動作のたびにドライバが検知カムに勢いよく衝突することとなり、このために検知カムが損傷を受けて当該規制機構の耐久性を損なう問題があった。
本発明は、ドライバガイドに対して作動レバーを後退させることにより打ち込み動作が可能となる打ち込み機において、ドライバが初期位置まで戻されていない状態では、作動レバーの移動を規制する作動レバー規制機構の耐久性を高めることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、前記請求項に記載した構成の打ち込み機とした。
請求項1記載の打ち込み機によれば、ドライバガイドの先端に設けた作動レバーを打ち込み材に押し付けて後退させることにより、ドライバによる打ち込み動作が可能となる。作動レバーを打ち込み材に押し付けて後退させた状態で当該打ち込み機を作動させると、ドライバがドライバガイド内の打ち込み通路に沿って下動し、その途中において打ち込み具を打撃することによりこの打ち込み具がドライバガイド先端部から打ち出される。
ドライバの下動により打ち込みが完了した後、ドライバが初期位置まで戻されて打ち込み通路内に位置しない状態になると、規制部材が打ち込み通路内へ進入可能な状態となって作動レバーの動きが許容される状態となる。従って、この状態において作動レバーの押し付け操作を止めると、規制部材が打ち込み通路内に進入して作動レバーを初期位置に戻すことができる。
【0009】
これに対して、打ち込みが完了した後、ドライバが依然として打ち込み通路内に位置する状態では、規制部材はドライバの存在により打ち込み通路内に進入できず、従って作動レバーの動きが規制された状態となる。
このように、ドライバが打ち込み通路内に位置する間、作動レバーの動きが規制されるので、例えばガス燃焼式の打ち込み機に適用した場合にピストンが初期位置に戻されるまで燃焼室を密閉状態に維持することができる。
しかも、打ち込み動作に先立って行われる作動レバーの後退動作を利用して規制部材を打ち込み通路から退出させる構成であり、前記従来の作動レバー規制機構のように打ち込み通路内を下動するドライバによって規制部材(検知カム)を退出させる構成ではないので、ドライバの衝突による規制部材の損傷を招くことがなく、これにより当該作動レバー規制機構の耐久性を高めることができる。
【0010】
請求項2記載の打ち込み機によれば、作動レバーの後退動作に伴って回動部材が回動することにより規制部材が打ち込み通路から退出するので、上記と同様の作用効果を得ることができる。また、回動部材がドライバの移動方向に対して直交する方向に回動するので、ドライバの移動方向すなわち当該打ち込み機の機長方向に回動部材を回動させるためのスペースを確保する必要がなく、これにより当該打ち込み機の機長をコンパクトにすることができる。
請求項3記載の打ち込み機によれば、ドライバが打ち込み通路内に位置する間、作動レバーの初期位置への戻し動作が規制されるので、例えばガス燃焼式の打ち込み機に適用した場合にピストンが初期位置に戻されるまで燃焼室を密閉状態に維持することができ、これによりピストンおよびドライバを確実に初期位置に戻すことができる。
しかも、打ち込み動作に先だって行われる作動レバーの後退動作を利用して規制部材を打ち込み通路内から退出させる構成であり、前記従来の作動レバー規制機構のように打ち込み通路内を下動するドライバによって規制部材(検知カム)を退出させる構成ではないので、ドライバの衝突による規制部材の損傷を招くことがなく、これにより当該作動レバー規制機構の耐久性を高めることができる。
【0011】
請求項4記載の打ち込み機によれば、打ち込みが完了した後、ドライバが打ち込み通路内に位置する状態では、規制部材はドライバの存在により打ち込み通路内に進入できず、従って作動レバーの初期位置への戻し動作のみが許容されて、その後の後退動作が規制された状態に維持されるので、次の打ち込み動作を行うことができず、これにより当該打ち込み機の動作不良を未然に防止することができる。
しかも、打ち込み動作に先だって行われる作動レバーの後退動作を利用して規制部材を打ち込み通路内から退出させる構成であり、前記従来の作動レバー規制機構のように打ち込み通路内を下動するドライバによって規制部材(検知カム)を退出させる構成ではないので、ドライバの衝突による規制部材の損傷を招くことがなく、これにより当該作動レバー規制機構の耐久性を高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図1〜図21に基づいて説明する。図1および図2は、第1実施形態の作動レバー規制機構20を備えたガス燃焼式の打ち込み機1を示している。本実施形態は、作動レバー規制機構20に特徴を有するものであり、その他打ち込み機の一般的な構成については従来構成と同じであり、本発明の実施にあたって特に変更を要しない。以下、当該打ち込み機1の全体構成について簡単に説明する。なお、以下の説明では、各部材および動作の方向については、打ち込み具の打ち込み方向を下側とし、その反対側を上側として説明する。
図1および図2中、符号2は、打ち込み機本体を示している。この打ち込み機本体2の側部からは使用者が把持するためのハンドル部3が延びている。また、この打ち込み機本体2の下部からは、ドライバガイド4が下方へ突き出す状態に設けられている。このドライバガイド4は、長い筒形状を有するもので、その内周側にドライバ8が往復動可能に挿通される。以下、ドライバガイド4の内周側を打ち込み通路4aともいう。
このドライバガイド4とハンドル部3との間には、多数の打ち込み具(図示省略)を装填しておくためのマガジン5が設けられている。このマガジン5は、打ち込み機本体2側の動作に連動して作動し、これにより打ち込み動作に合わせて打ち込み具が1本ずつドライバガイド4の打ち込み通路4a内に供給される。
【0013】
打ち込み機本体2の内部には、シリンダ6が配置されており、このシリンダ6の内部にはピストン7が上死点と下死点との間を往復動可能に収容されている。以下の説明において、ピストン7が上死点から下死点に向かって移動することを下動といい、下死点から上死点に向かって移動することを上動ともいう。
このピストン7の下面中心にはドライバ8が取り付けられている。このドライバ8は、下方へ向けて長く延びており、その先端部はピストン7が上死点に位置する状態においてドライバガイド4の内周側(打ち込み通路4a内)に僅かに進入している。以下、この位置をドライバ8の初期位置若しくは上動端位置という。
図1および図2では、ピストン7が上死点に位置する状態における当該ピストン7およびドライバ8が実線で示され、ピストン7が下死点に位置する状態における当該ピストン7およびドライバ8が図1において二点鎖線で示されている。図1において二点鎖線で示すように、ピストン7が下死点に至ると、ドライバ8はその先端部をドライバガイド4の先端から僅かに突き出した位置まで下動する。以下、この位置をドライバ8の下動端位置という。
なお、上記したようにピストン7が上死点に位置するとドライバ8の先端が僅かに打ち込み通路4a内に進入した状態となり、従ってドライバ8が打ち込み通路4aから完全に抜け出てしまうことがない構成となっているが、以下の説明においては、ドライバ8の打ち込み通路4a内における位置に関して、便宜上その先端部が以下説明する作動レバー規制機構20よりも初期位置側に位置して、当該作動レバー規制機構20の規制部材22(31)の打ち込み通路4a内への進入が許容される状態を指して、ドライバ8が打ち込み通路4a内に位置しない状態という。
【0014】
次に、打ち込み機本体2の上部には、概ね円板形状を有するシリンダヘッド10が配置されている。このシリンダヘッド10の中心には、電動モータ11により回転するファン12が配置されている。また、このシリンダヘッド10の周囲には、シールリング13が装着されている。
一方、シリンダ6の上部外周側には、円筒形状を有するバルブスリーブ9が上下に移動可能に配置されている。このバルブスリーブ9は、上動するとその上端部が上記シリンダヘッド10の外周側に至る。上動したバルブスリーブ9とシリンダヘッド10との間は、上記シールリング13により気密にシールされる。この上動したバルブスリーブ9とシリンダヘッド10とピストン7との間で気密なピストン上室すなわち燃焼室14が区画形成される。図2は、バルブスリーブ9が上動して気密な燃焼室14が形成された状態を示している。これに対して、バルブスリーブ9が下動すると、その上端部はシリンダヘッド10の外周側から離間し、これにより燃焼室14が大気に開放される。図1はこの状態を示している。
バルブスリーブ9は、連結レバー15を介して作動レバー16に連結されている。この作動レバー16は、ドライバガイド4の先端に当該ドライバガイド4の軸線に沿って上下動可能に支持されている。この作動レバー16は、図示省略したばねにより下動側に付勢されている。このため、この作動レバー16は、図1において二点鎖線で示すように常時にはドライバガイド4の先端から一定寸法だけ先方に突き出した位置に保持される。以下、作動レバー16のこの位置を初期位置という。
【0015】
当該打ち込み機1を打ち込み方向に押し付けて作動レバー16をドライバガイド4に対して後退(上動)させることによりバルブスリーブ9を上動させてピストン上室を気密に区画して燃焼室14を形成し、然る後、この燃焼室14にガスを注入して点火することによりピストン7を下動させる。ピストン7がシリンダ6内を下動すると、ドライバ8がドライバガイド4の打ち込み通路4a内を下動する。打ち込み通路4a内には、予めマガジン5から1本の打ち込み具(図示省略)が供給される。打ち込み通路4a内を下動するドライバ8によって供給された打ち込み具が打撃され、これによりこの打ち込み具がドライバガイド4の先端から打ち出される。
なお、燃焼室14にガスを供給し、これに点火するための構成は、従来公知の技術をそのまま利用すれば足りるので、その説明は省略する。
打ち込み具が打ち出されてピストン7が下死点に至ると、ピストン下室17(常時大気に連通されている)と燃焼室14(ピストン7が下死点に至った時点では負圧)との差圧によりピストン7が上動して上死点まで戻される。このため、ピストン7が上死点に戻されるまでの間、燃焼室14(ピストン上室)が気密に保持されて負圧に維持される必要があり、このためにバルブスリーブ9が上動側に保持される必要がある。
上記したようにバルブスリーブ9は、作動レバー16と一体で上下動するため、バルブスリーブ9をシリンダヘッド10に対して上動端位置に保持するためには、作動レバー16をドライバガイド4に対して上動端位置に保持する必要がある。本実施形態では、作動レバー16を上動端位置に保持するための作動レバー規制機構20が、ドライバガイド4の上部に設けられている。以下、この作動レバー規制機構20について詳細に説明する。
【0016】
図3〜図14には、第1実施形態の作動レバー規制機構20が示されている。第1実施形態の作動レバー規制機構20は、ドライバガイド4に設けた中間レバー21と、打ち込み通路4aに対して進退する規制部材22と、作動レバー16に取り付けた規制板23を有している。
中間レバー21は、図4および図5に示すようにドライバガイド4の上端部に設けた台座部4bに支軸24を介して回動可能に支持されている。支軸24は、その軸心をドライバ8の移動方向(図3および図4において上下方向、図5において紙面に直交する方向)に対して平行に沿わせた向きに配置されている。
この中間レバー21の一端側21aと台座部4bとの間には圧縮ばね25が介装されている。この圧縮ばね25によって中間レバー21は支軸24を中心にして図5において左回り方向(反時計回り方向)に回動する方向に付勢されている。
中間レバー21の他端側21bは、規制部材22に設けた係合孔22aに挿入されている。
規制部材22は、円柱体形状の支持体部22bとこれに一体に設けられた平板形状の係合縁部22cを備えている。上記係合孔22aは、支持体部22bに形成されている。また、係合縁部22cの上部側には傾斜面22caが形成されている。この傾斜面22caは、先端側ほど上下方向の幅が小さくなる方向に傾斜している。
【0017】
この規制部材22は、ドライバ8の移動方向に対して直交する方向(図4において紙面に直交する方向、図3,5において紙面に沿った方向)に沿ってドライバガイド4に設けた支持孔部4d,4e内に移動可能に収容されている。支持孔部4dは断面矩形の溝孔形状を有し、支持孔部4eは断面円形の円形孔に形成されて、これら両支持孔部4d,4eは相互に連通されて一つの鍵穴形状の支持孔を形成している。規制部材22の係合縁部22cが溝孔形状の支持孔部4dに移動可能に収容され、支持体部22bが円形の支持孔部4eに収容されている。これにより当該規制部材22は、その周り止めがなされつつ、支持孔部4d,4eに沿って移動可能に支持されている。
この規制部材22は、中間レバー21の回動により移動する。これについては後述する。
次に、規制板23について説明する。作動レバー16の上部には連結板18が取り付けられている。この連結板18は上方へ延びている。この連結板18を介して連結レバー15が作動レバー16に連結されている。この連結板18の裏面側(図3において右側面)に規制板23が一体に取り付けられている。このため、規制板23は、作動レバー16と一体で上下動する。
この規制板23は平板形状を有し、図4に示すようにその上部側に規制孔23aと直線案内部23bと傾斜案内部23cを備えている。直線案内部23bと傾斜案内部23cは、中間レバー21側の側部に形成されている。
また、図3に示すように規制孔23aの上側端面は、その板厚方向であって上記規制部材22の係合縁部22cの傾斜面22caに対して平行となる方向に傾斜している(傾斜面23ac)。
【0018】
以上のように構成した作動レバー規制機構20によれば、作動レバー16の動作がドライバ8の位置に関連して規制される。
図3〜図5は、打ち込み機1の非使用状態であって、作動レバー16が初期位置に位置している状態を示している。作動レバー16が初期位置に位置する状態では、規制板23は中間レバー21に対して下方に位置している。このため、中間レバー21は図5に示すように圧縮ばね25により左回り方向に回動した状態となっており、従って規制部材22はその支持体部22bの先端側を打ち込み通路4a内に進入させた状態となっている。
この非使用状態から、当該打ち込み機1を打ち込み方向に押し付けて、作動レバー16をドライバ4に対して上動させると、規制板23も一体で上動する。規制板23が上動する過程において、図7に示すように先ずその傾斜案内部23cに中間レバー21の一端側が当接する。この当接状態のまま、作動レバー16および規制板23がさらに上動することにより中間レバー21が支軸24を中心にして徐々に右回り方向に回動する。図5と図8を比較すると、規制板23が上動することにより傾斜案内部23cの中間レバー21側への張り出し量が大きくなり、これにより中間レバー21の一端側21aが押されて当該中間レバー21が右回りに回動する。この右回りの回動は、圧縮ばね25に抗してなされる。中間レバー21が圧縮ばね25に抗して右回りに回動すると、図8に示すように規制部材23が左側へ移動して、支持体部22bの先端部が打ち込み通路4a内から退出し、これによりドライバ8と干渉しない状態となる。
一方、規制部材23が左側へ移動すると、図6〜図8に示すように係合縁部22cの先端部が支持孔4dから突き出され、突き出された先端部は規制板23の規制孔23aに挿入される。作動レバー16を上動端位置まで移動させた時点における作動レバー規制機構20の状態が図9〜図11に示されている。この状態では、図10に示すように規制板23の直線案内部23bに中間アーム21の一端側が当接して中間アーム21が右回り方向に最も回動した位置に保持された状態となっている。このため、図9および図11に示すように規制部材22が打ち込み通路4aから最も離れた位置(規制位置)に移動しており、従って係合縁部22cが規制板23の規制孔23aに最も深く挿入された状態となっている。
また、作動レバー16が上動端位置まで移動した状態では、図9に示すように作動レバー16の先端とドライバガイド4の先端が揃った状態となっている。
【0019】
こうして作動レバー16を上動端位置まで移動させることにより、作動レバー規制機構20では規制部材22が規制位置に移動して係合縁部22cが規制板23の規制孔23aに挿入される一方、前記したように打ち込み機本体2ではバルブスリーブ9が上動して燃焼室14が気密に区画され、これによりピストン7を下動させてドライバ8による打ち込み動作が可能な状態となる。
打ち込み動作がなされてピストン7が下死点に向かって移動するとドライバ8がドライバガイド4の打ち込み通路4a内を下動する。この段階では、規制部材22の支持体部22bが打ち込み通路4a内から退出しているので、ドライバ8は打ち込み具を打撃するまでの間、従来のように他物体(検知カム)に衝突することがなく、従って何ら抵抗を受けることなく打ち込み具の打撃が行われる。
ドライバ8による打ち込み具の打ち込みが行われた後、ドライバ8が上方へ戻される過程であって未だ打ち込み通路4a内に位置する状態では、図12〜図14に示すようにこのドライバ8が邪魔になって支持体部22bを打ち込み通路4a内へ進入させることができない。このため、規制部材22は規制位置に保持されて係合縁部22cと規制板23との係合状態はロックされ、従って規制板23ひいては作動レバー16は上動端位置(図9に示す位置)にロックされて初期位置(図1および図3において二点鎖線で示す位置)戻すことができない状態となっている。
【0020】
ドライバ8が打ち込み通路4aに位置する間、作動レバー16が上動端位置にロックされるので、バルブスリーブ9が上動端位置に保持され、従って燃焼室14が気密状態に維持され、これによりピストン上室(燃焼室14)とピストン下室17との差圧を利用してピストン7を確実に上死点に戻すことができる。
ピストン7が上死点に戻されてドライバ8が打ち込み通路4aからほぼ退出した初期位置に戻されると、図6に示すようにドライバ8の先端が規制部材22の支持体部22bよりも上側に位置する状態となると、規制部材22がその支持体部22bを打ち込み通路4a内に進入させる方向に移動可能な状態となる。規制部材22が同方向に移動可能な状態となるので、係合縁部22cを規制孔23aから抜き出し可能な状態となり、これにより規制板23ひいては作動レバー16を下動させることができる状態となる。
なお、規制部材22と規制板23との係合は、規制孔23aの傾斜面23acと係合縁部22cの傾斜面22caとの当接によりなされている。このため、規制板23ひいては作動レバー16の下動による傾斜面23acと傾斜面22caとの摺接作用および圧縮ばね25の付勢力により規制部材22がスムーズに非規制方向に戻される。このことから、この段階で当該打ち込み機1の押し付け操作を止めることにより、作動レバー16を下動させて初期位置に戻すことができる。
【0021】
以上のように構成した第1実施形態の作動レバー規制機構20によれば、作動レバー16を上動させることにより規制部材22が規制位置に移動して、ドライバ8と干渉しない位置に移動するので、ドライバ8は何ら抵抗を受けることなく打ち込み方向に移動させることができ、これにより効率のよい打ち込み動作を行うことができる。また、規制部材22に対してドライバ8が衝突することがないので、これらの損傷を回避して当該作動レバー規制機構20およびドライバ8の耐久性を高めることができ、ひいては当該打ち込み機1の製品寿命を長くすることができる。
このように、第1実施形態の作動レバー規制機構20によれば、ドライバ8が初期位置まで戻されていない状態では、作動レバー16の移動を規制する作動レバー規制機構の主たる機能を確保しつつ、その耐久性を高めることができるとともに、打ち込み機本体2側の動作不良等によりドライバ8が初期位置まで戻されなくなった場合であっても、作動レバー16が初期位置まで戻されないので、次の打ち込み動作を行うことができず、これによりドライバ8の戻り不良状態を確認することができ、従って当該打ち込み機1の不完全な動作を未然に防ぐことができる。
また、この第1実施形態では、中間レバー21が回動することにより規制部材22が打ち込み通路4aに対して進入または退出する構成であり、この中間レバー21はドライバ8の移動方向に対して平行に設けられた支軸24を介して回動する構成となっている。このため、中間レバー21は、ドライバ8の移動方向に対して直交する方向に回動することから、当該ドライバ8の移動方向に中間レバー21を回動させるためのスペースを確保する必要がなく、これにより当該打ち込み機1の機長をコンパクトに構成することができる。
【0022】
以上説明した第1実施形態(請求項1記載の発明の実施形態)とは別に、以下説明する第2実施形態によっても同様の作用効果を得ることができる。この第2実施形態は、請求項2に記載した発明の実施形態に相当する。図15〜図21に第2実施形態の作動レバー規制機構30が示されている。第1実施形態と同様の構成または同様の部材で足りるものについては同位の符号を用いて、その説明を省略する。
第1実施形態では、ドライバ8が打ち込み通路4a内に残っている状態では、作動レバー16を初期位置に戻すことができない構成となっていたが、以下説明する第2実施形態では、ドライバ8が打ち込み通路4a内に残っていても、作動レバー16を初期位置に戻すことができるが、次の打ち込み動作のために上動させることができない構成となっている。
図15は、作動レバー16を初期位置に位置させた状態における当該作動レバー規制機構30の初期状態を示している。この作動レバー規制機構30は、それぞれドライバガイド4の上端部付近に回動可能設けられた第1および第2の回動部材31,32と、連結板18の裏面側に取り付けられてドライバガイド16と一体で上下動する規制板33を備えている。
【0023】
ドライバガイド4の上端部付近には、打ち込み通路4aに貫通する支持窓部4cが設けられている。この支持窓部4cの内部に、支軸34を介して第1および第2の規制部材31,32が同軸かつ相互に独立して回転可能に取り付けられている。支軸34は、その軸心を、ドライバ8の移動方向に対して直交させる向き(図15において紙面に直交する向き)に配置されている。
第1の規制部材31と、打ち込み機本体2の下面との間には圧縮ばね35が介装されている。この圧縮ばね35によって、第1の規制部材31は支軸34を中心にして図示左回り方向(先端側を打ち込み機本体2から遠ざける方向、以下同じ)に付勢されている。
また、この第1の規制部材31と第2の規制部材32との間には、圧縮ばね36が介装されている。この圧縮ばね36は、第1の規制部材31の台座部31aと第2の規制部材32の台座部32dとの間に介装されている。この圧縮ばね36によって、第2の規制部材32は、第1の規制部材31に対して図示右回り方向(先端部を打ち込み機本体2に接近させる方向、以下同じ)に付勢されている。第2の規制部材32の側面には凹部32aが形成されている。この凹部32aに対向して第1の規制部材31の側面には凸部31bが形成されている。この凸部31bが凹部32a内に位置した状態で両規制部材31,32が重ね合わせ状態で回動支持されていることにより、第2の規制部材32の第1の規制部材31に対する左回り方向の回動端が規制されている。
【0024】
また、支持窓部4cの下端部には、ストッパ37が設けられている。このストッパ37に当接することにより、第2の規制部材32の左回り方向の回動端が規制され、ひいては第1の規制部材31の左回りの回動端が規制されている。さらに、第2の規制部材32の上側の側部には当接部32bが上方へ張り出すように設けられている。この当接部32bが打ち込み機本体2の下面に当接することによって、第2の規制部材32の右回り方向の回動端位置が規制されている。
図示するように第2の規制部材32の回動先端側は、第1の規制部材31よりも先方に長く延びている。以下、第2の規制部材32の回動先端部を係合部32cという。
次に、規制板33は、前記第1実施形態と同様、作動レバー16と連結板15を連結する連結板18の裏面側に一体に取り付けられている。このため、この規制板33も作動レバー16と一体で上下動する。
この規制板33の上端側は、図示するようにL字型に屈曲しており、この屈曲角部には係合窓部33aが当該屈曲角部に跨る範囲で形成されている。以下、この規制板33の屈曲先端側であって係合窓部33aの先端側を係合縁部33bという。
【0025】
このように構成した第2実施形態の作動レバー規制機構30によれば、図15に示す初期状態では、第2の規制部材32の係合部32cがストッパ37に当接して左回り方向の回動端に位置し、第1の規制部材31が凹部32aに対する凸部31bの係合により同じく右回り方向の回動端に位置している。以下、この初期状態における第1および第2の規制部材31,32の回動端位置を初期位置という。第1の規制部材31が初期位置に位置すると、図示するようにその台座部31aが打ち込み通路4a内に進入する。
また、規制板33は、作動レバー16が初期位置に位置していることから、最も下側の位置(下動端位置)に位置しており、従って第1および第2の規制板31,32から離れている。
また、この初期状態では、ドライバ8が上動端位置に位置している。このため、ドライバ8の先端部は、第1の規制板31の台座部31aよりも上側に位置している。
【0026】
また、この初期状態において、第2の規制部材32は、規制板33の上動に伴ってその先端側の係合部32cを係合窓部33a内に進入させ得る位置に位置している。すなわち、第2の規制部材32は、その係合部32aを規制板33の係合縁部33bに干渉させない位置に位置している。
打ち込み機1を打ち込み方向へ押し付けて、作動レバー16をドライバガイド4に対して上動させると、規制板33が一体で上動する。図16に示すように規制板33が上動する過程において、第2の規制部材32の係合部32cが、規制板33の係合縁部33bに干渉することなくその係合窓部33a内に進入する。この進入状態のまま規制板33がさらに上動することにより、第2の規制板32の先端部が係合窓部33aに引き掛けられた状態となり、これにより第2の規制板32が右回り方向に回動する。第2の規制部材32が右回り方向に回動すると、凹部32aに凸部31bが係合することにより第1の規制部材31が一体で右回り方向に回動する。従って、第1および第2の規制部材31,32の右回り方向の回動は、圧縮ばね35に抗してなされる。第1の規制部材31が右回り方向に回動することにより、その台座部31aが打ち込み通路4a内から退出する。
【0027】
第1および第2の規制部材31,32を右回り方向に回動させながら規制板33がさらに上動し、最終的に図17に示すように第2の規制部材32の当接部32bが打ち込み機本体2の下面に当接する。当接部32bが打ち込み機本体2の下面に当接することにより、第1および第2の規制部材31,32の右回り方向の回動が規制され、また規制板33の上動端位置が規制される。
第1実施形態と同様、作動レバー16が上動端位置に至ると、バルブスリーブ9が上動してシリンダヘッド10に対して閉じられ、これにより燃焼室14が気密に区画される。その後、燃焼室14内のガスに点火されることによりピストン7が下動し、これによりドライバ8が打ち込み通路4a内を下動する。ドライバ8が下動する途中の段階において、予め打ち込み通路4a内に供給された1本の打ち込み具がこのドライバ8によって打撃されて、ドライバガイド4の先端から打ち出される。
【0028】
打ち込み完了後、燃焼室14とピストン下室17との差圧を利用してピストン7を上死点に戻し、従ってドライバ8を上動させる段階では、図18に示すように打ち込み通路4a内に未だドライバ8が残っていることから、第1の規制部材31は、その台座部31aがドライバ8に干渉するため初期位置まで戻されない。第1の規制部材31が初期位置まで戻されないため、第2の規制部材32も第1の規制部材31と一体では初期位置に戻されない。このため、第2の規制部材32の係合部32cに、下動する規制板33の係合縁部33bが干渉し、この干渉状態のまま規制板33がさらに下動することにより、第2の規制部材32のみが圧縮ばね36に抗してさらに左回り方向に回動する。但し、第1の規制部材31は回動しない。こうして規制板33ひいては作動レバー15の下動を許容しつつ、第2の規制部材32が図19に示すように初期位置まで戻されると、その係合部32cに対する規制板33の係合縁部33bの係合状態が外れ、以後図20に示すように規制板33は下動して第2の規制部材32から離れていく。
第2の規制部材32から規制板33が外れると、第2の規制部材32は、圧縮ばね36によって右回り方向に戻される。図20では、第2の規制部材32が戻された状態が示されている。この状態では、第2の規制部材32は、初期位置と右回り方向の回動端位置とのほぼ中間に位置している(第2の規制部材32の中間位置)。打ち込み通路4a内にドライバ8が位置し、その結果第1の規制部材31が初期位置に戻されない状態が保持される間、第2の規制部材32がこの中間位置に保持される。
【0029】
ドライバ8が打ち込み通路4a内に残されて第2の規制部材32が中間位置に保持された状態のまま、規制板33ひいては作動レバー16が初期位置に戻される。このため、次の打ち込み動作を行うために当該打ち込み機1を打ち込み方向に押して作動レバー16をドライバ4に対して上動させることが可能な状態となる。しかしながら、作動レバー16を上動させると、図21に示すように規制板33の係合縁部33bが中間位置に位置する第2の規制部材32の係合部32cに当接し、この当接状態のまま規制板33がさらに上動すると、第2の規制部材32が右回りに回動して当接部32bが打ち込み機本体2の下面に当接する。こうして第2の規制部材32が上動端位置に至ることにより、規制板33ひいては作動レバー16のそれ以上の上動動作が阻止され、従って作動レバー15を上動端位置まで上動させることができないので打ち込み動作を行うことができない。この場合、一旦作動レバー16を初期位置まで戻し、さらにドライバ8を初期位置まで戻すことにより、図15に示すように第1および第2の規制部材31,32が初期位置に戻される。従って、その後作動レバー15を上動端位置まで上動させて打ち込み動作を行うことができる。
【0030】
以上説明したように第2実施形態の作動レバー規制機構30によれば、打ち込み機本体2を打ち込み方向に押し付けて作動レバー16をドライバガイド4に対して上動させることにより第2の規制部材32を介して第1の規制部材31を右回りに回動させ、これにより第1の規制部材31が打ち込み通路4aから退出してドライバ8と干渉しない位置に移動させることができる。このことから、ドライバ8を打ち込み通路4a内において何ら抵抗を受けることなく打ち込み方向に移動させることができ、これにより効率のよい打ち込み動作を行うことができる。
また、第1の規制部材31に対してドライバ8が衝突することがないので、これらの損傷を回避して当該作動レバー規制機構30およびドライバ8の耐久性を高めることができ、ひいては当該打ち込み機1の製品寿命を長くすることができる。
このように、第2実施形態の作動レバー規制機構30によれば、例えば打ち込み機本体2の作動不良等によりドライバ8が初期位置まで戻されなくなった状態(打ち込み通路4a内に残された状態)では、作動レバー16を一旦初期位置に戻すことはできるものの、その後第2の規制部材32が中間位置に保持されて、その係合部32cを規制板33の係合窓部33a内に進入させることができないため、作動レバー16を上動端位置まで上動させることができず、従って打ち込み動作を行うことができない。このことから、第2実施形態の作動レバー規制機構30によってもドライバ8の戻り不良状態を確認することができ、これにより当該打ち込み機1の不完全な動作を未然に防ぐことができる。
【0031】
以上説明した実施形態には種々変更を加えて実施することができる。例えば、例示した作動レバー規制機構20,30は、ガス燃焼式の打ち込み機(釘打ち機)に限らず、圧縮エアによりピストンを下動させて打ち込み具を打ち込む圧縮エア式の打ち込み機に適用することもできる。
従って、ガス燃焼式打ち込み機における作動レバーの機能として、ドライバガイドに対して上動させることにより、バルブスリーブを上動させて燃焼室を気密に区画することにより打ち込み動作を可能とする構成を例示したが、例えば圧縮エア式打ち込み機において、作動レバーをドライバガイドに対して上動させるとトリガスイッチのオン操作が可能となり、これにより打ち込み動作を可能とする構成とした場合に、例示した作動レバー規制機構20,30を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の作動レバー規制機構を備えたガス燃焼式の打ち込み機の側面図である。本図では、打ち込み機本体の内部構造が一部示されている。
【図2】第1実施形態の作動レバー規制機構を備えたガス燃焼式の打ち込み機の平面図である。本図では、打ち込み機本体の内部構造が一部示されている。
【図3】第1実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド周辺の縦断面図である。本図は、打ち込み機の初期状態であって、作動レバーおよびドライバが初期位置に位置し、規制部材22が打ち込み通路に進入した状態を示している。
【図4】図3の(4)-(4)線矢視図であって、作動レバー規制機構の平面図である。
【図5】ドライバガイドの上部付近の横断面図であって、作動レバー規制機構の動作状態を示す図である。
【図6】第1実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド周辺の縦断面図である。本図は、作動レバーが上動して規制部材22が打ち込み通路から退出した状態を示している。
【図7】図6の(7)-(7)線矢視図であって、作動レバー規制機構の平面図である。
【図8】ドライバガイドの上部付近の横断面図であって、作動レバー規制機構の動作状態を示す図である。
【図9】第1実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド周辺の縦断面図である。本図は、ドライバが打ち込み通路を下動して打ち込み動作がなされる途中の状態を示している。
【図10】図9の(10)-(10)線矢視図であって、作動レバー規制機構の平面図である。
【図11】ドライバガイドの上部付近の横断面図であって、作動レバー規制機構の動作状態を示す図である。
【図12】第1実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド周辺の縦断面図である。本図は、打ち込み通路内にドライバが残っているために規制部材22が打ち込み通路内に進入できず、その結果作動レバーの初期位置への戻しが規制された状態を示している。
【図13】図12の(13)-(13)線矢視図であって、作動レバー規制機構の平面図である。
【図14】ドライバガイドの上部付近の横断面図であって、作動レバー規制機構の動作状態を示す図である。
【図15】第2実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド上部付近の縦断面図である。本図は、打ち込み機の初期状態であって、作動レバーおよびドライバが初期位置に位置し、かつ第1および第2の規制部材31,32が初期位置に位置して打ち込み通路内に進入した状態を示している。
【図16】第2実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド上部付近の縦断面図である。作動レバーが上動して第1および第2の規制部材31,32が規制板に係合して回動する状態を示している。
【図17】第2実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド上部付近の縦断面図である。本図は、第1および第2の規制部材31,32が上動端位置まで回動して、ドライバが打ち込み通路内を下動する途中の状態を示している。
【図18】第2実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド上部付近の縦断面図である。本図は、打ち込み通路内にドライバが残っているために第1および第2の規制部材31,32が中間位置に保持され、この状態で作動レバーが初期位置に戻される途中の状態を示している。
【図19】第2実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド上部付近の縦断面図である。本図は、打ち込み通路内にドライバが残っているために第1の規制部材31が中間位置に保持され、この状態で作動レバーが初期位置に戻されることにより第2の規制部材32のみが初期位置に戻された状態を示している。
【図20】第2実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド上部付近の縦断面図である。本図は、打ち込み通路内にドライバが残っているために第1および第2の規制部材31,32が中間位置に保持され、この状態で作動レバーが初期位置に戻された状態を示している。
【図21】第2実施形態の作動レバー規制機構を示す図であって、ドライバガイド上部付近の縦断面図である。本図は、打ち込み通路内にドライバが残っているために第1および第2の規制部材31,32が中間位置に保持され、これにより作動レバーが上動動作が規制された状態を示している。
【符号の説明】
1…打ち込み機(ガス燃焼式)
2…打ち込み機本体
4…ドライバガイド
4a…打ち込み通路
6…シリンダ
7…ピストン
8…ドライバ
9…バルブスリーブ
10…シリンダヘッド
12…ファン
14…燃焼室(ピストン上室)
16…作動レバー
20…作動レバー規制機構(第1実施形態)
21…中間レバー、21a…一端側、21b…他端側
22…規制部材、22c…係合縁部
23…規制板
23a…規制孔、23b…直線案内部、23c…傾斜案内部
30…作動レバー規制機構(第2実施形態)
31…第1の規制部材
32…第2の規制部材、32c…係合部
33…規制板、33a…係合窓部、33b…係合縁部
Claims (4)
- 打ち込み具打撃用のドライバと、該ドライバが挿通される打ち込み通路を有するドライバガイドと、該ドライバガイドの先端に進退可能に設けられ、打ち込み材に押し付けて前記ドライバガイドに対して後退させることにより前記ドライバによる打ち込み動作を可能とする作動レバーと、該作動レバーの動きを規制する作動レバー規制機構を備えた打ち込み機であって、
前記作動レバー規制機構は、前記ドライバガイドの打ち込み通路に対して進入した位置と退出した位置との間を移動する規制部材を備え、
該規制部材は、前記作動レバーの後退動作を利用して前記打ち込み通路から退出され、前記ドライバが前記打ち込み通路内から退出した状態では、該打ち込み通路内に進入して前記作動レバーの動きを許容する一方、前記ドライバが前記打ち込み通路内に位置するために該打ち込み通路内に進入できない状態では、前記作動レバーの動きを規制する構成とした打ち込み機。 - 請求項1記載の打ち込み機であって、作動レバーの後退動作に伴って、ドライバの移動方向に対して直交する方向に回動する中間レバーを備え、該中間レバーの回動により規制部材が打ち込み通路から退出される構成とした打ち込み機。
- 請求項1記載の打ち込み機であって、
規制部材は、ドライバが打ち込み通路内から退出した状態では該打ち込み通路内に進入して作動レバーの初期位置への戻し動作を許容する一方、前記ドライバが前記打ち込み通路内に位置するために該打ち込み通路内に進入できない状態では、前記作動レバーの初期位置への戻し動作を規制する構成とした打ち込み機。 - 請求項1記載の打ち込み機であって、
規制部材は、ドライバが打ち込み通路内から退出した状態では該打ち込み通路内に進入して作動レバーの後退動作と初期位置への戻し動作を許容する一方、前記ドライバが前記打ち込み通路内に位置するために該打ち込み通路内に進入できない状態では、前記作動レバーの後退動作を規制する構成とした打ち込み機。
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