JP2012115922A - 打込機 - Google Patents

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Abstract

【課題】トリガ内部に複雑な構造を持たない動作モード切替え機構を有する打込機を提供する。
【解決手段】釘打機は、上死点と下死点との間を移動可能なプッシュレバー320と、プッシュレバー320に設けられ、プッシュレバー320とともに移動可能なプッシュレバー干渉部321bと、本体に第1回転軸部212aを中心として回転可能に設けられたトリガ210と、トリガ210とともに移動可能なトリガ干渉部211bと、第1回転軸部212aの位置を第1の動作の位置と第2の動作の位置とに切り替える切替ノブ213と、を備える。第1の動作の位置において、トリガ干渉部211bは、トリガ210の引き操作が行われていない状態で、プッシュレバー320が下死点と上死点との間を移動する際にプッシュレバー干渉部321bが通過する通過領域の外側に位置し、トリガ210の引き操作が行われている状態で、通過領域の内側に位置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、釘やステープル等の止具を部材に打ち込むための打込機に関する。
従来の釘打機において、釘射出口近傍から突出し、木材等の被打込材に押し当てると、本体軸方向に摺動するプッシュレバーの押し当て操作と、トリガの引き操作の両方が行われたときに、釘の打ち込み動作が開始する起動装置が知られている。
また、作業者の選択により動作モードを切り替える機構を有する釘打機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第5551620号明細書
しかし、特許文献1に記載の釘打機では、トリガの内部に切替え動作のための複雑な機構が設けられているので、組立が容易でないという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、トリガ内部に複雑な構造を持たない動作モード切替え機構を有する打込機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る打込機は、
上死点と下死点との間を移動可能なプッシュレバーと、
前記プッシュレバーに設けられ、前記プッシュレバーとともに移動可能なプッシュレバー干渉部と、
本体に回転軸部を中心として回転可能に設けられたトリガと、
前記トリガに設けられ、前記トリガとともに移動可能なトリガ干渉部と、
前記回転軸部の位置を第1の位置と第2の位置とに切り替える切替部と、
を備え、
前記第1の位置において、前記トリガ干渉部は、前記トリガの引き操作が行われていない状態で、前記プッシュレバーが前記下死点と前記上死点との間を移動する際に前記プッシュレバー干渉部が通過する通過領域の外側に位置し、前記トリガの引き操作が行われている状態で、前記通過領域の内側に位置し、
前記第2の位置において、前記トリガ干渉部は、前記トリガの引き操作の状態に関わらず、前記通過領域の外側に位置し、
前記切替部により、前記回転軸部の位置が第1の位置に切り替えられた場合、前記プッシュレバーの押し当て操作後にトリガの引き操作をした場合のみ打ち込み可能であり、前記回転軸部の位置が第2の位置に切り替えられた場合、前記プッシュレバーの押し当て操作とトリガの引き操作の順に関わらず打ち込み可能である、
ことを特徴とする。
前記切替部は、前記回転軸部とともに前記本体に回転可能に設けられるノブを有し、
前記ノブの回転の中心軸は、前記回転軸部と所定の距離離れて位置してもよい。
本発明によれば、トリガ内部に複雑な構造を持たない動作モード切替え機構を有する打込機を提供できる。
本発明の実施形態に係る釘打機の断面図である。 第1の動作モードにおいて、トリガの引き操作及びプッシュレバーの押し当て操作が行われていない状態での要部断面図である。 トリガ本体部の斜視図である。 回転軸部及び切替ノブの斜視図である。 (a)は図2の切断線A−Aにおける要部断面図、(b)は図10の切断線B−Bにおける要部断面図である。 図2の状態から、プッシュレバーの押し当て操作が行われた状態を表す図である。 図6の状態から、トリガの引き操作が行われた状態を表す図である。 図7の状態から、プッシュレバーの押し当て操作が解除された状態を表す図である。 図2の状態から、トリガの引き操作が行われた後に、プッシュレバーの押し当て操作が行われた状態を表す図である。 第2の動作モードにおいて、トリガの引き操作及びプッシュレバーの押し当て操作が行われていない状態での要部断面図である。 図10の状態から、トリガの引き操作が行われた状態を表す図である。 図11の状態から、プッシュレバーの押し当て操作が行われた状態を表す図である。
本発明の実施形態に係る打込機について図面を参照して以下に説明する。本実施形態では、打込機の一例として、止具である釘2を被打込材3に打ち込む釘打機1について説明する。なお、説明の明確化のため、本実施形態では、釘打機1から止具が打ち出される方向(打込方向)を下方向、その反対方向を上方向と呼ぶ。
また、本実施形態に係る釘打機1は、後述する切替ノブ213を操作することにより、「第1の動作」と、「第2の動作」とを切り替えて動作することが可能である。ここで、「第1の動作」とは、プッシュレバー320の押し当て操作後にトリガ210の引き操作をした場合のみ釘2を打ち込み、その後トリガ210の引き操作を解除してから再度トリガ210の引き操作を行うことにより次の釘を打ち込むという打ち込み動作を示すものとする。また、「第2の動作」とは、トリガ210の引き操作を行っている状態で、プッシュレバー320の押し当て操作を複数回行うか、又はプッシュレバー320の押し当て操作を行っている状態で、トリガ210の引き操作を複数回行うことで、連続的に複数本の釘を打ち込む打ち込み動作を示すものとする。以下では、釘打機1において、第1の動作が実行可能な状態を「第1の動作モード」、第2の動作を実行可能な状態を「第2の動作モード」と呼ぶ。
図1は、本発明の実施形態に係る釘打機1の側面断面図である。図1に示すように、釘打機1は、本体(ハウジング)100と、上下方向に対して略直交する方向に延びるハンドル部200と、本体100の下端に位置するノーズ部300とが一体として設けられている。図示しない圧縮機からの圧縮空気を蓄積するために、釘打機1のハンドル部200及び本体100内に蓄圧室400が形成されている。蓄圧室400は、図示しないエアホースを介して圧縮機に接続される。
本体100は、内部に、円筒状のシリンダ110と、シリンダ110内で上下に摺動(往復動)可能なピストン120と、ピストン120と一体に形成されたドライバブレード130と、を備える。
シリンダ110は、内面でピストン120を摺動可能に支持する。シリンダ110下端外周には、ドライバブレード130を上死点に復帰させるための圧縮空気を貯める戻り空気室140が形成されている。シリンダ110の軸方向中央部には逆止弁111が備えられ、シリンダ110内からシリンダ110外の戻り空気室140への一方向にのみ圧縮空気の流入を許容する空気通路112が形成されている。また、シリンダ110の下方には、戻り空気室140に常時開放されている空気通路113が形成されている。シリンダ110の下端には、ピストン120の下方への打ち込み後の余剰エネルギーを吸収するため、ゴム等の弾性体からなり、中心にドライバブレード130が挿通する貫通孔を有するピストンバンパ150が設けられている。
ピストン120は、シリンダ110内に上下方向に摺動可能に配設されている。また、ドライバブレード130は、ピストン300の下面の略中心から下方に延びるように、ピストン120と一体的に形成される。また、シリンダ110内は、ピストン120により、ピストン上室とピストン下室とに区画されている。打込時において、ピストン上室に圧縮空気が流入すると、ピストン120とともにドライバブレード130が急激に下降し、射出通路330内を摺動して、釘2に打込力を与える。
シリンダ110の上側外周には、メインバルブ室161と、シリンダ110を下方に付勢するスプリング162と、ピストン上室と大気とを連通させる空気通路163と、空気通路163の開閉を行うエキゾーストバルブ164とが設けられている。
ハンドル部200は、作業者により把持される部分である。ハンドル部200の本体100との接続部分には、図2に拡大して示すように、作業者によって操作されるトリガ210と、トリガ210を下方向に付勢するトリガスプリング220と、蓄圧室400(図1参照)に連通して圧縮空気を送排気する切替弁であるトリガバルブ230と、トリガバルブ230の開閉を切り替えるトリガプランジャ240と、メインバルブ室161に連通して圧縮空気を送排気する切替弁であるプッシュレバーバルブ250と、プッシュレバーバルブ250の開閉を切り替えるプッシュレバープランジャ260と、トリガバルブ230とプッシュレバーバルブ250とを接続する空気通路270と、プッシュレバーバルブ250とメインバルブ室161及びエキゾーストバルブ164とを接続する空気通路280とを備える。
トリガ210は、作業者がトリガプランジャ240を介してトリガバルブ230の開閉を切り替えるために操作するものである。トリガ210は、トリガ本体部211と、回転軸部212と、切替ノブ213と、から構成される。
トリガ本体部211は、回転軸部212を介して本体100に対して回転可能に設けられる。図3に、トリガ本体部211の斜視図を示す。図2及び図3に示すように、トリガ本体部211は、回転中心部211aと、トリガ干渉部211bと、操作部211cと、当接部211dとから形成される。
回転中心部211aは、トリガ210の引き操作における回転中心となる部分である。回転中心部211aは、後述する回転軸部212の第1回転軸部212aが挿通する孔が形成されており、第1回転軸部212aとともに回転する。
トリガ干渉部211bは、第1の動作モードにおいて、プッシュレバー320と干渉して、プッシュレバー320の上死点と下死点との間の移動を妨げるものである。具体的には、トリガ干渉部211bは、回転中心部211aの回転中心軸から所定の距離離れた位置に反時計回り方向に突出するように形成されている。トリガ干渉部211bは、第1の動作モードにおいて、トリガ210の引き操作が行われていない状態で、図6に示すように、プッシュレバー320のプッシュレバー干渉部321bが上死点と下死点との間を移動する際に通る領域(通過領域)の外側に位置する。そして、トリガ干渉部211bは、トリガ210の引き操作により、反時計回り方向に移動し、図7に示すように、通過領域の内側に位置する。そのため、トリガ干渉部211bは、通過領域の内側に位置する状態において、図8及び図9に示すように、上死点から下死点へ、または下死点から上死点へ移動するプッシュレバー干渉部321bと干渉し、プッシュレバー320の移動を妨げる。また、トリガ干渉部211bは、第2の動作モードにおいて、トリガ210の引き操作の有無にかかわらず、図10及び図11に示すように、通過領域の外側に位置する。
操作部211cは、作業者がトリガ210の引き操作を行う際に操作する部分である。当接部211dは、トリガ210の引き操作により、トリガ211の本体部211がスプリング220の付勢力に抗して回転中心部211aを中心として反時計回り方向、すなわち上方向に移動した際に、トリガプランジャ240の下端部と当接する部分である。そして、当接部211dは、トリガプランジャ240を介してトリガバルブ230の弁部材231を圧縮空気の圧力に抗して上方に移動させる。これにより、トリガバルブ230は開放状態になる。
回転軸部212は、トリガ本体部211及び切替ノブ213の回転軸として機能する部分である。回転軸部212は、本体100に回転可能に設けられる。回転軸部212は、具体的には、図4に斜視図で示すように、トリガ本体部211の回転軸である第1回転軸部212aと、切替ノブ213の回転軸である第2回転軸部212bとから構成される。図5(a)及び(b)は、それぞれ、第1の動作モード及び第2の動作モードにおける第1回転軸部211aと第2回転軸部212bの位置を表す図である。図5(a)及び(b)に示すように、第1回転軸部212aの中心軸O1は、第2回転軸部212bの中心軸O2と平行に所定の距離離れて位置する。従って、切替ノブ213とともに第2回転軸部212bが回転すると、第1回転軸部212aは、第2回転軸部212bの中心軸O2を中心として回転移動する。そして、第1の動作モードにおいては、第1回転軸部212aは、トリガ210の引き操作により、トリガ干渉部211bが通過領域の外側から内側へ移動するように位置する。そして、第2の動作モードにおいては、第1回転軸部212aは、トリガ干渉部211bが、トリガ210の引き操作の有無に関わらず通過領域の外側に位置するように、第1の動作モードにおける位置よりもプッシュレバー320から離れて位置する。
切替ノブ213は、作業者が第1の動作モードと第2の動作モードとを切り替えるために操作するノブである。切替ノブ213は、回転軸部212の第2回転軸部212bとともに本体100に対して回転可能に設けられている。
トリガバルブ230は、図2に示すように、略球状の弁部材231と、弁部材231を係止する係止部232とから構成される。弁部材231は、蓄圧室400及び後述する空気通路270と連通するトリガバルブ233室内に収容される。係止部232は、トリガバルブ室233から下方に開口する開口部234の縁部である。開口部234の径は、弁部材231の径よりも小さい。従って、弁部材231が蓄圧室400内の圧縮空気の圧力により下方の圧力を受けると、弁部材231が係止部233に係止され、開口部234が閉鎖される。すなわち、トリガバルブ230が閉鎖状態となる。また、トリガプランジャ240により弁部材231が蓄圧室400内の圧縮空気に抗して上方へ移動すると、弁部材231が係止部233から離れ、開口部234が開放される。すなわち、トリガバルブ230は開放状態となる。
トリガプランジャ240は、トリガバルブ230の弁部材231の下方に、上下に移動可能に設けられる。トリガプランジャ240は、トリガ210により下端部が上方向に押圧されると、トリガバルブ230の弁部材231を上方向に圧縮空気の圧力に抗して押圧し、トリガバルブ230を開放状態にする。
プッシュレバーバルブ250は、プッシュレバー320により空気通路280への圧縮空気の流入を切り替える弁である。プッシュレバーバルブ250は、ブッシュ251と、弁部材252と、スプリング253とから構成される。
ブッシュ251は、略上下に延びる通路251aを内部に有する管状に形成され、本体100に固定される。通路251aは、プッシュレバープランジャ260が上下方向に摺動する際にガイドするものである。ブッシュ251の上端に形成された開口部251bには、弁部材242を係止する係止部251cが形成される。
弁部材252は、上下方向に移動し、ブッシュ251の上端の開口部251bを開放または閉鎖する。弁部材251は、ブッシュ251の係止部251cに係止している状態において、開口部251bを閉鎖し、プッシュレバーバルブ250は閉鎖状態となる。また、弁部材252は、係止部251cに係止していない状態で、開口部251bを開放し、プッシュレバーバルブ250は開放状態となる。また、弁部材252は、スプリング253により下方向へ付勢されている。
スプリング253は、一端部が本体100に固定され、他端部は弁部材252を下方向に付勢する。
プッシュレバープランジャ260は、プッシュレバー320とともに上下に移動し、プッシュレバーバルブ250を開閉するものである。プッシュレバープランジャ260は、ブッシュ251の通路251a内を摺動するように配置される。また、プッシュレバープランジャ260は、スプリング261により下方向に付勢されている。プッシュレバー320が上方へ移動すると、それに伴って、プッシュレバープランジャ260は、スプリング261の付勢力に抗して通路251a内を上方へ移動する。そして、プッシュレバープランジャ260の上端部が弁部材252の下端部と当接し、スプリング253の付勢力に抗して、弁部材252を上方へ移動させる。これにより、プッシュレバーバルブ250を開放状態にする。
ノーズ部300は、図1に示すように、ドライバブレード130が釘2に好適に接触し、被打込材3の所望の位置に打ち込むことができるように、釘2及びドライバブレード130をガイドする機能を有する。ノーズ部300は、釘2及びドライバブレード130がガイドされる射出通路311を内部に有する射出部310と、射出部310の外面にそって上下方向に移動可能なプッシュレバー320とから構成されている。射出部310の上端部はフランジ状に形成され、本体100の下部の開放部と接続される。また、射出部310には、複数本の釘2を収容するマガジン500が装着される。釘2は、圧縮空気と弾性部材により往復動可能なフィーダにより、マガジン500から射出通路311に順次、給送される。
プッシュレバー320は、被打込材3と当接するプッシュレバー本体部321と、プッシュレバー本体部321を下方向に付勢するプッシュレバースプリング322とから構成される。
プッシュレバー本体部321は、プッシュレバースプリング322を介して、本体100に接続されている。打込動作待機時には、図1に示すように、プッシュレバー321の下端部が射出部310の下端より突出する。また、被打込材3への打込動作時には、本体100が被打込材3に向けて押圧されることにより、プッシュレバー本体部321は、被打込材3からの抗力を受けて、プッシュレバースプリング322の付勢力に抗して本体100やハンドル部200に対して相対的に上方へ移動する。
プッシュレバー本体部321の上端部には、図2に示すように、当接部321aと、プッシュレバー干渉部321bとが形成されている。
当接部321aは、プッシュレバー本体部321の上端部であって、プッシュレバープランジャ260の下端部と当接するように設けられる。プッシュレバー320が被打込材3に押し当てられると、プッシュレバー321は上方向に移動する。この時、当接部321aは、プッシュレバープランジャ260を上方向に移動させる。
プッシュレバー干渉部321bは、本体100とトリガ210との間の空間を上方向に本体100に沿って延び、その先端部がトリガ210に向かって突出するように形成されている。プッシュレバー干渉部321bは、第1の動作モードにおいて、トリガ210の引き操作が行われた状態で、上死点から下死点に移動する際、図8に示すように、トリガ210のトリガ干渉部211bと干渉し、下死点への移動を妨げられる。また、プッシュレバー干渉部321bは、第1の動作モードにおいて、トリガ210の引き操作が行われた状態で、下死点から上死点に移動する際、図9に示すように、トリガ210のトリガ干渉部211bと干渉し、上死点への移動を妨げられる。また、プッシュレバー干渉部321bは、第2の動作モードにおいて、トリガ210の引き操作の有無に関わらず、上死点と下死点との間をトリガ210のトリガ干渉部211bに干渉することなく移動可能である。
次に、以上のように構成された釘打機1の作業時の動作を説明する。
まず、本実施形態に係る釘打機1において、第1の動作が行われる場合の動作について説明する。この場合、作業者は、切替ノブ213を回転操作して釘打機1を第1の動作モードに設定する。第1の動作モードにおいて、釘打機1は、プッシュレバー320の押し当て操作及びトリガ210の引き操作が行われていない状態において、図2に示すような状態である。この状態から、作業者が被打込材3にプッシュレバー320の下端部を押し当てると、プッシュレバー320は上死点に移動する。この時、図6に示すように、プッシュレバー320とともに上方向へ移動したプッシュレバープランジャ260は、プッシュレバーバルブ250の弁部材252をスプリング253に抗して上方向に移動させる。そして、プッシュレバーバルブ250は開放状態となり、空気通路270と空気通路280が連通する。
次に、作業者がトリガ210をスプリング212に抗して引く。すると、トリガ210は、図6に示す状態から回転中心部211aを中心として反時計回りに回転し、図7に示す状態になる。なお、トリガ210が回転する際、トリガ干渉部211bはプッシュレバー干渉部321bに干渉することなく移動し、図7に示すように、プッシュレバー干渉部321bの通過領域の内側に位置することができる。この時、トリガ210は、トリガプランジャ230の下端部と当接し、トリガプランジャ230を介して、トリガバルブ220の弁部材221を圧縮空気の圧力に抗して上方へ移動させる。そして、トリガバルブ220が開放状態となり、蓄圧室400と空気通路270が連通する。
これにより、蓄圧室400とメインバルブ室161が連通し、蓄圧室400の圧縮空気がメインバルブ室161に流れ込む。メインバルブ室161に流入した圧縮空気は、シリンダ110をスプリング162の付勢力に抗して下方へ移動させる。下方へシリンダ110が移動することにより、シリンダ110の上端に形成された隙間から蓄圧室400内の圧縮空気がピストン上室に流入する。さらに、空気通路280に流入した圧縮空気により、エキゾーストバルブ164が、ピストン上室と外部を連通させる空気通路163を遮断する。したがって、ピストン上室に流入した圧縮空気の圧力によりピストン120及びドライバブレード130が急激に降下し、ドライバブレード130の先端部により打撃された釘2が被打込材3に打ち込まれる。また、ピストン下室の空気は、空気通路113を介して戻り空気室140に流入する。また、ピストン120が空気通路112よりも下方へ移動した後は、逆止弁111から圧縮空気が戻り空気室140へ流入する。そして、ピストン120は、下死点でピストンバンパ150と衝突し、その衝撃により変形したピストンバンパ150は、釘2を打ち込んだ後のピストン120の余剰エネルギーを吸収する。
打ち込み動作の後、作業者がプッシュレバー320を被打込材3に押し当てたまま、トリガ210を放した場合、スプリング220の付勢力により、下方に移動し、図6に示す状態に戻る。これにより、トリガプランジャ230が圧縮空気の圧力により下方へ移動し、それにより生じたトリガプランジャ230とその周壁との間の隙間から圧縮空気が外部へ排気される。そしてトリガバルブ230の弁部材231が下方へ移動してトリガバルブ230が閉鎖状態になるともに、エキゾーストバルブ164が開放状態となり、ピストン上室の圧縮空気が排気される。そして、戻り空気室140の圧縮空気がピストン下室に流入してピストン120が上昇する。その後、プッシュレバー320を被打込材3から離すと、プッシュレバー320は、プッシュレバースプリング322の付勢力により下死点に移動し、釘打機1は、図2に示す打ち込み前の状態に戻る。
なお、打ち込み動作の後、作業者がトリガ210を引いたまま、プッシュレバー320を被打込材3から離した場合、プッシュレバースプリング322の付勢力により、プッシュレバー320は上死点から下方へ移動する。しかし、図8に示すように、プッシュレバー干渉部321bがトリガ干渉部211bと干渉し、下死点への移動を妨げられる。その後、トリガ210が放されると、スプリング220の付勢力により、トリガ210が初期位置に戻り、トリガ干渉部211bも通過領域の外側である初期位置に戻る。そのため、プッシュレバー干渉部321bは、トリガ干渉部211bに干渉されなくなり、プッシュレバースプリング322の付勢力により下死点に戻る。
また、図2に示す状態から、作業者が、プッシュレバー320を被打込材3に押し当てる前に、トリガ210の引き操作を行った場合、トリガ干渉部211bが、プッシュレバー干渉部321bの通過領域の内側に位置する。そのため、トリガ210の引き操作後に、プッシュレバー320を被打込材3に押し当てた場合、図9に示すように、プッシュレバー干渉部321bとトリガ干渉部211bとが干渉し、プッシュレバー320は上死点へ移動することができない。そのため、プッシュレバープランジャ260はプッシュレバーバルブ250の弁部材252を押し上げることができず、プッシュレバーバルブ250は閉鎖状態のままとなり、打ち込み動作は行われない。
このように、第1の動作モードでは、プッシュレバー320の押し当て操作後にトリガ210の引き操作をした場合にのみ釘2を打ち込み、その後トリガ210の引き操作を解除してから再度トリガ210の引き操作を行うことにより次の釘2を打ち込むことができる。
次に、本実施形態に係る釘打機1において、第2の動作が行われる場合の動作について説明する。この場合、作業者は、切替ノブ213を回転操作して釘打機1を第2の動作モードに設定する。第2の動作モードにおいて、釘打機1は、プッシュレバー320の押し当て操作及びトリガ210の引き操作が行われていない状態において、図10に示すような状態である。この状態から、作業者がトリガ210を引くと、トリガプランジャ240が上方向に移動し、図11に示すように、トリガバルブ230の弁部材231を圧縮空気の圧力に抗して上方向に移動させる。そして、トリガバルブ230は開放状態となり、蓄圧室400と空気通路270が連通する。なお、この状態において、トリガ干渉部211bは、プッシュレバー干渉部321bの通過領域の外側に位置する。
次に、作業者がプッシュレバー320を被打込材3に押し当てる。すると、トリガ干渉部211bは、プッシュレバー干渉部321bの通過領域の外側に位置するため、プッシュレバー干渉部321bは、トリガ干渉部211bに干渉されることなく、下死点から上死点に移動し、図12に示す状態となる。この際、プッシュレバー320とともに上方向に移動したプッシュレバープランジャ260は、プッシュレバーバルブ250の弁部材252をスプリング253の付勢力に抗して押し上げる。そして、プッシュレバーバルブ250が開放状態となり、空気通路270と空気通路280が連通する。
これにより、蓄圧室400とメインバルブ室161が連通し、蓄圧室400の圧縮空気がメインバルブ室161に流れ込む。そして、釘打機1は、上述した第1の動作モードと同様の被打込材3への釘2の打ち込み動作を行う。
打ち込み動作の後、作業者がトリガ210を引いたまま、プッシュレバー320を被打込材3から離した場合、プッシュレバー干渉部321bはトリガ干渉部211bに干渉されないため、プッシュレバースプリング322の付勢力により下死点に戻る。そして、プッシュレバー320とともにプッシュレバープランジャ260も下方へ移動する。そのため、プッシュレバーバルブ250のスプリング253の付勢力により、弁部材252は下方へ移動し、図11に示すように、プッシュレバーバルブ250は閉鎖状態となる。この状態において、再度プッシュレバー320を被打込材3に押し当てると、図12に示すように、プッシュレバー320とともに上方へ移動したプッシュレバープランジャ260は、プッシュレバーバルブ250のスプリング253及び圧縮空気が弁部材252を下方へ押圧する力に抗して、弁部材252を上方へ移動させる。これにより、プッシュレバーバルブ250は開放状態となり、空気通路270と空気通路280が連通して、打ち込み動作が行われる。
このように、第2の動作モードでは、トリガ210の引き操作を行っている状態で、プッシュレバー320の押し当て操作を複数回行うことにより、連続的に複数本の釘2を打ち込むことができる。
以上、本発明の実施形態に係る釘打機1は、トリガ210の引き操作が行われている状態でのトリガ干渉部211bの位置を、プッシュレバー干渉部321bの通過領域の外側または内側に切り替えることにより、第1の動作と第2の動作とを切り替えることができる。従って、釘打機1は、トリガ210の内部に複雑な構造を持たずに、打ち込み動作を切り替えることができる。
また、本実施形態に係る釘打機1は、トリガ210の第1回転軸部212aとともに本体100に回転可能に設けられる切替ノブ213を有し、切替ノブ213の回転の中心軸O2は、第1回転軸部212aの中心軸O1と所定の距離離れて位置する。従って、作業者は切替ノブ213の回転操作により、容易に第1回転軸部212aの位置を第1の動作モードにおける位置と第2の動作モードにおける位置とに切り替えることができる。
1 釘打機
100 本体
110 シリンダ
111 逆止弁
112 空気通路
113 空気通路
120 ピストン
130 ドライバブレード
140 戻り空気室
150 ピストンバンパ
161 メインバルブ室
162 スプリング
163 空気通路
164 エキゾーストバルブ
200 ハンドル部
210 トリガ
211 トリガ本体部
211a 回転中心部
211b トリガ干渉部
211c 操作部
211d 当接部
212 回転軸部
212a 第1回転軸部
212b 第2回転軸部
213 切替ノブ
220 スプリング
230 トリガバルブ
231 係止部
232 弁部材
233 トリガバルブ室
234 開口部
240 トリガプランジャ
250 プッシュレバーバルブ
251 ブッシュ
251a 通路
251b 開口部
251c 係止部
252 弁部材
253 スプリング
260 プッシュレバープランジャ
261 スプリング
270 空気通路
280 空気通路
300 ノーズ部
310 射出部
311 射出通路
320 プッシュレバー
321 プッシュレバー本体部
321a 当接部
321b プッシュレバー干渉部
322 プッシュレバースプリング
400 蓄圧室
500 マガジン
2 釘
3 被打込材

Claims (2)

  1. 上死点と下死点との間を移動可能なプッシュレバーと、
    前記プッシュレバーに設けられ、前記プッシュレバーとともに移動可能なプッシュレバー干渉部と、
    本体に回転軸部を中心として回転可能に設けられたトリガと、
    前記トリガに設けられ、前記トリガとともに移動可能なトリガ干渉部と、
    前記回転軸部の位置を第1の位置と第2の位置とに切り替える切替部と、
    を備え、
    前記第1の位置において、前記トリガ干渉部は、前記トリガの引き操作が行われていない状態で、前記プッシュレバーが前記下死点と前記上死点との間を移動する際に前記プッシュレバー干渉部が通過する通過領域の外側に位置し、前記トリガの引き操作が行われている状態で、前記通過領域の内側に位置し、
    前記第2の位置において、前記トリガ干渉部は、前記トリガの引き操作の状態に関わらず、前記通過領域の外側に位置し、
    前記切替部により、前記回転軸部の位置が第1の位置に切り替えられた場合、前記プッシュレバーの押し当て操作後にトリガの引き操作をした場合のみ打ち込み可能であり、前記回転軸部の位置が第2の位置に切り替えられた場合、前記プッシュレバーの押し当て操作とトリガの引き操作の順に関わらず打ち込み可能である、
    ことを特徴とする打込機。
  2. 前記切替部は、前記回転軸部とともに前記本体に回転可能に設けられるノブを有し、
    前記ノブの回転の中心軸は、前記回転軸部と所定の距離離れて位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の打込機。
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