JP2013166199A - 打込機 - Google Patents
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Abstract
【課題】釘の打込み時にハウジングに作用する打込みの反動を、効果的に低減することができる打込機の提供。
【解決手段】打込機1は、アルミ合金製のフレーム10と、フレーム10と一体で成形されたアルミ合金製のハンドル軸部10Aとを有している。ハンドル軸部10Aは、シリンダ11の軸方向に直交する方向にフレーム10から一定の径を有して延びている。ハンドル軸部10Aには樹脂製のハンドル握り部10Bが環装されている。ハンドル握り部10Bは、一端部から他端部へ向かうにつれて徐々に拡径する形状をなし、その内周面により画成される空間内にハンドル軸部10Aがハンドル握り部10Bに対して略同軸的な位置関係で配置されている。ハンドル握り部10Bの一端部の内周面には、環状ゴム10Cが設けられており、環状ゴム10Cにはハンドル軸部10Aの基部の外周面が当接している。
【選択図】図2
【解決手段】打込機1は、アルミ合金製のフレーム10と、フレーム10と一体で成形されたアルミ合金製のハンドル軸部10Aとを有している。ハンドル軸部10Aは、シリンダ11の軸方向に直交する方向にフレーム10から一定の径を有して延びている。ハンドル軸部10Aには樹脂製のハンドル握り部10Bが環装されている。ハンドル握り部10Bは、一端部から他端部へ向かうにつれて徐々に拡径する形状をなし、その内周面により画成される空間内にハンドル軸部10Aがハンドル握り部10Bに対して略同軸的な位置関係で配置されている。ハンドル握り部10Bの一端部の内周面には、環状ゴム10Cが設けられており、環状ゴム10Cにはハンドル軸部10Aの基部の外周面が当接している。
【選択図】図2
Description
本発明は、圧縮空気により駆動される打込機に関する。
圧縮空気を動力源として釘やステープラ等の止め具を打撃して打ち込む打込機が従来より知られている。このような打込機では、打ち込みを行う前の初期状態となっているときにプッシュレバを被打込材に押し当て、トリガを引くことにより、圧縮空気の圧力に抗してトリガバルブのプランジャが押し上げられ、圧縮空気が貯留されている蓄圧室と、シリンダ内面とピストンとで形成されるピストン上室と、を連通させるメインバルブが作動する。このことにより、ピストン上室内に流入した圧縮空気によってピストンを急激に変位させ、止め具に対して打撃して止め具の打ち込みを行う。ピストンの変位に伴い、ピストン上室内の圧縮空気はシリンダ内から戻り空気室内へ流入し、ピストンを初期状態の位置へ戻すことに用いられる。このような打込機は、例えば特許文献1に記載されている。
上述した従来の打込機では、ピストン及びシリンダはハウジング内に収容されており、また、打込機は、シリンダの軸方向に交差する方向にハウジングから延びるハンドル部を有している。作業者が打込機を使用するときには、ハンドルの基部を握ることとなるが、このような使用による釘の打込み時に、作業者保護の観点からハウジングに作用する打込みの反動を低減することが望ましい。
そこで、本発明は、釘の打込み時にハウジングに作用する打込みの反動を、効果的に低減することができる打込機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、ハウジングと、該ハウジング内に設けられ、圧縮空気を蓄える蓄圧室と、該ハウジング内に設けられ該ハウジングに支持されたシリンダと、該シリンダの軸方向に交差する方向に該ハウジングから延び、ハンドル握り部を有するハンドル部と、該シリンダ内で往復動可能に設けられ、該シリンダ内の空間を該シリンダの一端寄りに位置するピストン上室と該シリンダの他端寄りに位置するピストン下室とに区画するピストンと、を備え、該ピストン上室に該蓄圧室から圧縮空気を供給することにより、該ピストンを該ピストン上室から該ピストン下室へ向かう方向へ移動させて該シリンダの軸方向に打撃力を発生させる打込機であって、該ハンドル握り部を該ハウジングに対して、上下方向に移動可能とし、該ハウジングの一部と該ハンドル握り部とを掛け渡すようにして、止め具を保持するマガジンが設けられている打込機を提供している。
ハウジングの一部とハンドル握り部とを掛け渡すようにして、止め具を保持するマガジンが設けられているため、釘等の止め具の打込み時にマガジンがハウジングの端部とハンドル握り部の他端部との間で引っ張られる。このため、マガジンによって打込みの反動を吸収することが可能である。
ここで該ハンドル部は、該ハウジングに固定され、該蓄圧室の少なくとも一部を形成するハンドル軸部を有し、該ハンドル握り部は該ハンドル軸部の径方向外側に位置することが好ましい。
また、該ハンドル握り部は、該ハンドル軸部の基部を回動軸心として該ハンドル軸部に対して、該シリンダの軸心とハンドル軸部の軸心とを含む平面に平行な方向に回動可能に該ハンドル軸部の基部に支承されていることが好ましい。
かかる構成により、釘等の止め具の打込み時にシリンダやハウジングに作用する打込みの反動を、ハンドル握り部に対して相対的にハンドル軸部を回動させることで低減することができる。
また、該ハンドル握り部の、該ハンドル軸部に対する左右方向に回動可能な範囲は、上下方向の回動可能な範囲よりも小さいことが好ましい。打込動作において、留め具を打込場所への狙いを定める間は、ハウジングが左右方向にずれないため作業がしやすくなる。
ここで、該ハンドル軸部は、基部から延出端部に至るまで一定の径を有する一定径部を有し、該ハンドル握り部は、一端部から他端部へ向かうにつれて徐々に拡径する形状をなし、該ハンドル軸部の該一定径部は該ハンドル握り部の内周面により画成される空間内に配置され、該一端部が該ハンドル軸部の基部に支承されていることが好ましい。かかる構成により、ハンドル握り部を簡単に構成することができる。
また、該ハンドル握り部の一端部は、第1弾性部材を介して該ハンドル軸部の基部に支承されていることが好ましい。かかる構成により、ハンドル握り部に対して相対的にハンドル軸部を回動させる際に、第1弾性部材によって、釘等の止め具の打込み時にシリンダやハウジングに作用する打込みの反動を効果的に低減することができる。
また、該マガジンは弾性材料からなることが好ましい。マガジンは弾性材料からなるため、釘等の止め具の打込み時にマガジンがハウジングの端部とハンドル握り部の他端部との間で引っ張られたときに、マガジンが弾性的に伸びて、打込みの反動を吸収することができる。
また、該マガジンと該ハンドル握り部の他端部とは第2弾性部材を介して接続されていることが好ましい。
マガジンとハンドル握り部の他端部とは第2弾性部材を介して接続されているため、釘等の止め具の打込み時にマガジンが打込みの反動を吸収することと相まって、第2弾性部材により反動を効果的に吸収することができる。
本発明の打込機によれば、釘の打込み時にハウジングに作用する打込みの反動を、効果的に低減することができる打込機を提供することができる。
本発明による打込機の実施の形態について図1乃至図6を参照しながら説明する。以下の説明では、便宜上図1の上下をそれぞれ打込機1の上下と定義する。また、図1の右側から左側へと向かう方向を前方とし、その反対の方向を後方と定義する。また、図1の紙面の裏側から表側へと向かう方向を左方向とし、その反対の方向を右方向と定義する。なお、打込機1の上下方向は、後述するピストン12Aの往復方向と平行となる。また、打込機1の左右方向は、後述するフレーム10とハンドル軸部10Aとを含む面に対して垂直な方向と平行となる。
図1に示すように、打込機1は圧縮空気により駆動し釘を打込む打込機であり、アルミ合金製のフレーム10と、フレーム10と一体で成形されたアルミ合金製のハンドル軸部10Aとを有している。ハンドル軸部10Aは、後述のシリンダ11の軸方向に直交する方向にフレーム10から延びており、一定の径を有し、この部分は一定径部に相当する。ハンドル軸部10Aの一定径部の延出端部には、エアホース接続部が設けられており、エアホース接続部には図示せぬエアホースが接続可能である。図示せぬエアホースを通して圧縮空気をハンドル軸部10A内及びフレーム10内に形成された蓄圧室10aに供給可能である。フレーム10はハウジングに相当する。
ハンドル軸部10Aには樹脂製のハンドル握り部10Bが環装されている。ハンドル握り部10B内壁は、上下方向においてその一端部から他端部へ向かうにつれて徐々に拡径する形状をなしている。一方、ハンドル握り部10B内壁は、左右方向において、その一端部から他端部にかけて幅がほぼ一定である。従って、ハンドル10Bがハンドル軸部10Aの基部を回動中心として回動可能な範囲(回動量)は、左右方向において上下方向よりも小さい。従って、後述する打込機1による打ち込み動作において、釘を打込場所の狙いを定める間はフレーム10が左右方向にずれないため作業がしやすくなっている。一方、打ち込み動作時にはフレーム10が反力によって浮き上がった際に、ハンドル軸部10Aとハンドル握り部10Bは上下方向に動きやすいため、効果的に反動を低減することができる。その内周面により画成される空間内にハンドル軸部10Aがハンドル握り部10Bに対して略同軸的な位置関係で配置されている。ハンドル握り部10Bの外周面は、エラストマー10Eにより覆われており、ハンドル握り部10Bの一端部の内周面には、環状ゴム10Cがハンドル握り部10Bと同軸的な位置関係で内周面を一周するように設けられている。環状ゴム10Cは第1弾性部材に相当する。環状ゴム10Cの内周面には、ハンドル軸部10Aの基部の外周面が当接している。この構成により、図2に示すように、ハンドル握り部10Bは、ハンドル軸部10Aの基部を回動軸心としてハンドル軸部10Aに対して、シリンダ11の軸心とハンドル軸部10Aの軸心とを含む平面に平行な方向に回動可能にハンドル軸部10Aの基部に支承されている。
また、図3に示すように、ハンドル軸部10A外壁とハンドル握り部10Bの内壁の間の隙間は、上下方向の隙間が左右方向の隙間よりも大きくなっている。ハンドル握り部10Bがハンドル軸部10Aに対して左右方向に大きく移動すると、左右のハンドル軸部10A外壁とハンドル握り部10Bの内壁が係合しそれ以上の移動を制限する。すなわち、ハンドル軸部10A外壁はハンドル握り部10Bの左右方向への移動を制限する係合部として作用する。これにより、ハンドル握り部10Bとハンドル軸部10Aは左右方向に比べて、上下方向に相対移動がしやすくなっている。
ハンドル握り部10Bの他端部には、平板上をなし下方へ延びるマガジン接続部10Dが設けられている。マガジン接続部10Dの表面及び裏面は、法線方向が左右方向に指向している。また、図4に示すようにマガジン接続部10Dには、左右方向にマガジン接続部10Dを貫通する貫通孔10Daが形成されている。ハンドル軸部10Aとハンドル握り部10Bはハンドル部を構成する。
図1に示すように、フレーム10内には円筒状のシリンダ11が設けられており、シリンダ11内には上下に往復摺動可能にピストン12Aが設けられている。ピストン12Aにはドライバブレード12Bが一体に形成され、ドライバブレード12Bの先端部12Cによって図示せぬ止め具たる釘を打込み可能である。また、シリンダ11の軸方向における略中央部には逆止弁12Dが備えられており、シリンダ11下部の外部には、ドライバブレード12Bを上死点に復帰させるために圧縮空気を貯める戻り空気室10bが、シリンダ11の外周面とフレーム10の内周面とにより囲まれる空間により構成されて画成されている。圧縮空気は、逆止弁12Dによってシリンダ11内から戻り空気室10bへの一方向にのみ流れることができるように構成されている。またシリンダ11下部には、シリンダ11内と戻り空気室10b内とを常時連通する空気通路11aが形成されている。またシリンダ11下端には、止め具たる釘の打ち込み後のドライバブレード12Bの余剰エネルギーを吸収するためのピストンバンパ11Aが設けられている。
ハンドル軸部10Aの基部には操作部20が設けられている。操作部20は、作業者の指によって操作されるトリガ21と、トリガ21に回動可能に装着されたアームプレート22と、フレーム10の下端から突き出しアームプレート22近傍まで延びフレーム10の下端に沿って移動可能なプッシュレバー23とを有している。またハンドル軸部10Aの基部でトリガ21に対向する箇所には後述のトリガバルブ部30が設けられている。
作業者の指によるトリガ21の引き操作とプッシュレバー23の被打込材への押し当て操作との両方が同時に行われた時に、アームプレート22とトリガ21とにより構成されるリンク機構によって、後述のトリガバルブ部30のプランジャ32が押し上げられるように構成されている。
フレーム10の下端には、図示せぬ止め具を射出するための射出部13が設けられている。射出部13には、弾性材料たる樹脂製であって図示せぬ止め具たる釘を充填するマガジン41と、マガジン41に装填された止め具たる釘を順次射出口13aに給送する給送機構42とが接続されている。即ち、マガジン41は、その前端部が給送機構42を介して射出口13に接続されており、後端部がハンドル握り部10Bの他端部に接続されており、フレーム10の一部であってピストン上室からピストン下室へと向かう方向における端部たる射出部13と、ハンドル握り部10Bの他端部と、を掛け渡すようにして設けられている。
マガジン41の後端部の上部には、平板状をなし上方へ延びるハンドル部接続部41Aが設けられている。ハンドル部接続部41Aの表面及び裏面は、法線方向が左右方向に指向している。また、図4に示すようにハンドル部接続部41Aには、左右方向にハンドル部接続部41Aを貫通する貫通孔41Aaが形成されている。貫通孔41Aaと貫通孔10Daとは同軸的な位置関係をなして配置されており、直径は同一である。貫通孔41Aaの内周面の全面と貫通孔10Daの内周面全面とには、当該内周面を一周するように環状ゴム41AGが設けられている。環状ゴム41AGの内周面により画成される空間には、円筒部材41AAが環状ゴム41AGと同軸的に配置されており、円筒部材41AAの外周面と環状ゴム41AGの内周面とは当接している。円筒部材41AAの内周面により画成される空間には、ボルト41ABが貫通している。ボルト41ABの頭部及び先端にはワッシャ41ACが設けられ、ボルト41ABの先端にはナット41ADが螺合している。環状ゴム41AGは第2弾性部材に相当する。
図1に示すように、トリガバルブ部30は、外方バルブブッシュ30A及び内方バルブブッシュ30Bと、バルブピストン31と、プランジャ32とを有している。外方バルブブッシュ30A及び内方バルブブッシュ30Bは、トリガバルブの外郭をなすトリガバルブ外枠部としてフレーム10に固定されている。
バルブピストン31は、外方バルブブッシュ30A内及び内方バルブブッシュ30B内に位置するように設けられており、外方バルブブッシュ30A及び内方バルブブッシュ30Bに対して往復摺動可能である。バルブピストン31は、図面には現れていないがその摺動方向の上端部が蓄圧室10aに面している。また、バルブピストン31の下方には、バルブピストン31の下端部と外方バルブブッシュ30Aとによってトリガバルブ室30aが画成されている。
プランジャ32は、バルブピストン31の軸心位置に形成された貫通孔内に配置されており、貫通孔を画成するバルブピストン31に対して往復摺動可能である。プランジャ32の下端部は、トリガバルブ室30a内を貫通しており、バルブブッシュ30Aに形成された貫通孔を貫通しアームプレート22に当接可能である。
バルブピストン31とプランジャ32との間には図示せぬスプリングが設けられており、バルブピストン31を上方に付勢すると共にプランジャ32を下方に付勢している。
プランジャ32と外方バルブブッシュ30Aとの間には蓄圧室10aからトリガバルブ室30aに連通する空気通路30Aaが形成されている。おり、また、プランジャ32とバルブピストン31との間にはトリガバルブ室30aから大気に連通するトリガバルブ制御通路が形成されている。空気通路、トリガバルブ制御通路は、プランジャ32が摺動することにより択一的に連通/遮断される。
またトリガバルブ部30は、後述のスリーブバルブ室10eより延びる図示せぬスリーブバルブ制御通路に接続されている。具体的には、バルブピストン31と内方バルブブッシュ30Bとの間であってスリーブバルブ制御通路の開口部の下方には、スリーブバルブ制御通路から蓄圧室10aに連通するスリーブバルブ入気通路が形成されている。また、バルブピストン31と内方バルブブッシュ30Bとの間であってスリーブバルブ制御通路の開口部の上方には、スリーブバルブ制御通路から大気に連通する第2空気通路が形成されている。そして、スリーブバルブ制御通路は、バルブピストン31と内方バルブブッシュ30Bとの間の空間をなすこれらスリーブバルブ入気通路、第2空気通路に連通可能である。スリーブバルブ入気通路、第2空気通路は、バルブピストン31が上下に摺動することにより択一的に連通/遮断されるように構成されている。
バルブピストン31が上死点側に位置している時には、スリーブバルブ入気通路が開通して蓄圧室10aとスリーブバルブ制御通路とが連通すると共に、第2空気通路が閉鎖してスリーブバルブ制御通路と大気とが遮断される。またバルブピストン31が下死点側に位置している時には、スリーブバルブ入気通路が閉鎖して、スリーブバルブ制御通路と蓄圧室10aとが遮断されると共に、第2空気通路が開通して、スリーブバルブ制御通路と大気とが連通する。
プランジャ32が下死点側に位置している時には、トリガバルブ制御通路が閉鎖してトリガバルブ室30aと大気とが遮断されると共に、空気通路が開通して蓄圧室10aとトリガバルブ室30aとが連通する。また、プランジャ32が上死点側に位置している時には、トリガバルブ制御通路が開通してトリガバルブ室30aと大気とが連通すると共に、空気通路が閉鎖して蓄圧室10aとトリガバルブ室30aとが遮断される。
シリンダ11の上端上方にはスリーブバルブ部50が設けられている。スリーブバルブ部50は、スリーブバルブ51と、スリーブパルブ室内に配置されスリーブバルブ51を上死点側に付勢するスリーブバルブスプリング53と、を有している。また図示せぬ空気通路はフレーム10上部に設けた図示せぬ排気穴を経て大気と連通している。
スリーブバルブ室はスリーブバルブ制御通路に連通する。スリーブバルブの下端部とフレーム10の一部であってスリーブバルブ室の下部を画成している部分とには、それぞれOリング51A、51Bが設けられており、Oリング51A、51Bによりスリーブバルブ室10eは気密性が保たれている。
スリーブバルブ51が下死点側に位置しているときには、図示せぬ空気通路が閉鎖されピストン12Aのピストン上室11bと大気とが遮断されると共にピストン上室11bと蓄圧室10aとが連通する。また、スリーブバルブ51が上死点側に位置しているときには、ピストン12Aのピストン上室11bと蓄圧室10aとが遮断されると共に、図示せぬ空気通路を開通させ、ピストン上室11bと大気とを連通させる。
次に、打込機1による打ち込み動作について説明する。先ず、打込機1に図示せぬエアホースをつなぎ、圧縮空気を蓄圧室10aに蓄積する。スプリングの付勢力によってプランジャ32は下死点に位置している。プランジャ32が下死点に位置することにより空気通路が開通しており、蓄圧室10aとトリガバルブ室30aとが連通している。同時にトリガバルブ制御通路が閉鎖されているため、トリガバルブ室30aと大気との連通は遮断されており、蓄圧室10a内の圧縮空気の一部は空気通路を介してトリガバルブ室30a内に流入し蓄圧室10aと同圧の空気が蓄積されている。
このときバルブピストン31は上死点に位置している。バルブピストン31が上死点に位置していることによりスリーブバルブ入気通路が開通して、蓄圧室10aと、スリーブバルブ制御通路と、が連通している。同時に第2空気通路が閉鎖されているため、スリーブバルブ制御通路と大気との連通は遮断されており、蓄圧室10a内の圧縮空気の一部はスリーブバルブ制御通路に流入し、スリーブバルブ室10eに蓄圧室10aと同圧の空気が蓄積される。蓄圧室10a内の圧縮空気の一部がスリーブバルブ室10e内に流入しているため、圧縮空気及びスリーブバルブスプリング53の付勢力によって、スリーブバルブ51は上死点に位置している。
スリーブバルブ51が上死点に位置することにより、図示せぬ空気通路が開通する。よってシリンダ11内のピストン12Aのピストン上室11bと大気とが連通されてピストン上室11bが大気圧となっている。また、ピストン上室11bと蓄圧室10aとの連通は遮断されているため、ピストン上室11bに蓄圧室10aよりの空気が流入することはない。よってピストン12Aは上死点側で停止した状態にある。
次に、トリガ21の引き操作およびプッシュレバー23の被打込材への押し当て操作の両方を行い、プランジャ32を上死点に押し上げる。プランジャ32が上死点側に位置することにより、トリガバルブ制御通路が開通する。このことによりトリガバルブ室30aと大気とが連通し、トリガバルブ室30a内は大気圧となる。また空気通路が閉鎖して蓄圧室10aとトリガバルブ室30aとの連通を遮断し、蓄圧室10aからトリガバルブ室30a内への空気の流入が停止する。この結果、トリガバルブ室30a内が大気圧となるため、バルブピストン31の蓄圧室10a側が受ける圧力とトリガバルブ室30a側が受ける圧力に差が生じ、バルブピストン31は下死点へと移動する。
バルブピストン31が下死点に位置することにより、スリーブバルブ入気通路が閉鎖してスリーブバルブ制御通路と蓄圧室10aとの連通が遮断され、蓄圧室10aからスリーブバルブ制御通路への空気の流入が停止する。また、第2空気通路が開通してスリーブバルブ制御通路と大気とが連通される。これによりスリーブバルブ制御通路内が大気圧となり、スリーブバルブ制御通路に連なるスリーブバルブ室10e内も大気圧になる。スリーブバルブ室10e内が略大気圧になると、スリーブバルブ51が下死点側に移動する。
スリーブバルブ51が下死点側に移動し始めると、蓄圧室10aとピストン12Aのピストン上室11bが連通するため、スリーブバルブ51は急激に下死点側に移動し、蓄圧室10a及びピストン12Aのピストン上室11bと大気との連通とが遮断される。
スリーブバルブ51が上死点から下死点へと移動することにより蓄圧室10aからのピストン12Aのピストン上室11bに圧縮空気が流入し、ピストン12Aは急激に下死点側に移動し、先端部12Cにより図示せぬ止め具を打ち込む。この際、図2において矢印で示すように、ピストン12Aの急激な下死点側への移動に伴い圧縮空気がピストン12Aに対してフレーム10等を上方へ押し上げる。また、打ち込み時に図示せぬ止め具からドライバブレード12Bが反力を受け、ピストン上室11b内の圧縮空気を介してフレーム10等を上方へ押し上げる。
このとき、打込機を使用する作業者は、人差し指でトリガ21を引いているため人差し指以外の指でハンドル握り部10Bの一端部を把持している。このため、フレーム10等が上方へ押し上げられる際に、フレーム10、射出部13、及びハンドル軸部10Aがハンドル軸部10Aの基部を回動軸心として、ハンドル握り部10Bに対して相対的に、シリンダ11の軸心とハンドル軸部10Aの軸心とを含む平面に平行な方向に回動する。回動の方向は、図3、図4に示すように、ハンドル握り部10Bに対して時計回り方向である。より詳細には、図5、図6に示す実線の打込機1−1に示す位置から、二点鎖線で示す打込機1−2に示す位置へと回動する。
給送機構42を介して射出部13に接続されているマガジン41の前端部がハンドル握り部10Bに対して時計回り方向に回動するのに対して、マガジン41の後端部はハンドル握り部10Bに接続されているため、マガジン41は、図5の矢印で示すように、延ばされるように引っ張られる。このため、マガジン41によって打込みの反動を吸収することができる。
また、マガジン41は弾性材料たる樹脂製であるため、釘等の止め具の打込み時にマガジン41がフレーム10の端部とハンドル握り部10Bの他端部との間で引っ張られたときに、マガジン41が弾性的に伸びて打込みの反動を吸収することができる。また、マガジン41とハンドル握り部10Bの他端部とは第2弾性部材たる環状ゴム41AGを介して接続されているため、釘等の止め具の打込み時にマガジン41が打込みの反動を吸収することと相まって、環状ゴム41AGにより反動を効果的に吸収することができる。
ピストン12Aの下死点側への移動中に、シリンダ11内のピストン12A下側の空気は、空気通路11aを介して戻り空気室10bに流入する。ピストン12Aが逆止弁12Dを通過すると、ピストン12Aのピストン上室11bの圧縮空気は逆止弁12D及び空気通路11aを通してピストン上室11bから戻り空気室10b内へと流入する。
次に、スリーブバルブ51が上死点に移動して蓄圧室10aとピストン12Aのピストン上室11bとの連通が遮断され、また、ピストン上室11bと大気とが連通する。戻り空気室10bに蓄積された圧縮空気によってピストン12A下側が押圧され、ピストン12Aは急激に上死点側に移動する。ピストン上室11bの空気は、図示せぬ空気通路を介して排気穴から大気に放出される。
その後、ピストン12Aはピストン下室11c内の圧縮空気で押し上げられ上死点まで復帰する。ピストン12Aの復帰に従い、ピストン下室11cの圧縮空気は膨張し圧力は低くなり、更にピストン12Aのドライバブレード12Bと射出口13aとの隙間から排気されるため低くなる。
次に、トリガ21を戻すかプッシュレバー23の被打込材への押し当て操作をやめると、プランジャ32は上端部に作用する蓄圧室10aの圧力とスプリングの押圧力によって下死点側に移動する。プランジャ32が下死点に移動することにより、トリガバルブ制御通路が遮断され、空気通路を介して蓄圧室10aの圧縮空気がトリガバルブ室30aに流入する。トリガバルブ室30aに圧縮空気が流入すると、バルブピストン31の上部端面の面積および下方端面の面積の差により発生する押圧力と、スプリングの付勢力とによって、バルブピストン31は上死点側に移動する。
ハンドル部は、フレーム10に固定されたハンドル軸部10Aと、ハンドル軸部10Aを外装し、ハンドル軸部10Aの基部を回動軸心としてハンドル軸部10Aに対してシリンダ11の軸心とハンドル軸部10Aの軸心とを含む平面に平行な方向に回動可能にハンドル軸部10Aの基部に支承されたハンドル握り部10Bと、を有するため、止め具たる釘の打込み時にシリンダ11やフレーム10等に作用する打込みの反動を、ハンドル握り部10Bに対して相対的にハンドル軸部10Aを回動させることで低減することができる。
また、ハンドル握り部10B内壁は、上下方向においてその一端部から他端部へ向かうにつれて徐々に拡径する形状をなし、ハンドル軸部10Aはハンドル握り部10Bの内周面により画成される空間内に配置され、一端部がハンドル軸部10Aの基部に支承されているため、ハンドル握り部10Bを簡単に構成することができる。
また、ハンドル握り部10Bの一端部は、第1弾性部材を介してハンドル軸部10Aの基部に支承されているため、ハンドル握り部10Bに対して相対的にハンドル軸部10Aを回動させる際に、第1弾性部材によって、釘等の止め具の打込み時にシリンダ11やフレーム10に作用する打込みの反動を効果的に低減することができる。
本発明による打込機は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、ハンドル軸部、ハンドル握り部の形状は本実施の形態の形状に限定されない。
例えば、ハンドル軸部10Aは、後述のシリンダ11の軸方向に直交する方向に延びていたが、直交する方向でなくてもよく、シリンダ11の軸方向に交差する方向にハウジングから延びていればよい。
また、ハンドル軸部10Aは、一定の径を有して延びていたが、一定の径でなくてもよい。例えば、ハンドル軸部の外径が延出端部に近づくにつれて縮径している場合には、ハンドル握り部の内径は、一端部から他端部にわたって一定の径を有していてもよい。また、ハンドル握り部10Bは、ハンドル軸部10Aの基部を回動軸心としてハンドル軸部10Aに対して、シリンダ11の軸心とハンドル軸部10Aの軸心とを含む平面に平行な方向に回動可能にハンドル軸部10Aの基部に支承されていたが、これに限定されない。即ち、ハンドル握り部10Bは、ハンドル軸部10Aの基部を回動軸心としてハンドル軸部10Aに対して、少なくともシリンダ11の軸心とハンドル軸部10Aの軸心とを含む平面に平行な方向に回動可能にハンドル軸部10Aの基部に支承されていればよい。また、ハンドル軸部10A外壁とハンドル握り部10B内壁間には左右方向に隙間を設けていたが、この左右方向の隙間をなくし、左右方向には移動または回動ができない構成としても良い。
また、環状ゴム10Cは環状でなくてもよく、また、環状ゴム10Cは設けられていなくてもよい。同様に、環状ゴム41AGは環状でなくてもよく、また、環状ゴム41AGは設けられていなくてもよい。また、第1弾性部材、第2弾性部材の材質は本実施の形態のようなゴムに限定されない。また、ハンドル軸部、ハンドル握り部の材質は本実施の形態のものに限定されない。
また、打込機1は圧縮空気により駆動し釘を打込む打込機であったが、釘を打込むための打込機に限定されない。
本発明の打込機は、釘等の打込み時に反動が少ないことが要求される空気式打込機の分野において特に有用である。
1:打込機 10:フレーム 10A:ハンドル軸部 10a:蓄圧室 10b:戻り空気室 10B:ハンドル握り部 10C:環状ゴム 11:シリンダ 11b:ピストン上室 11c:ピストン下室 10f:サブピストン上室 10g:サブピストン下室 11B:サブピストン 12A:ピストン 41:マガジン 41AG:環状ゴム
Claims (8)
- ハウジングと、
該ハウジング内に設けられ、圧縮空気を蓄える蓄圧室と、
該ハウジング内に設けられ該ハウジングに支持されたシリンダと、
該シリンダの軸方向に交差する方向に該ハウジングから延び、ハンドル握り部を有するハンドル部と、
該シリンダ内で往復動可能に設けられ、該シリンダ内の空間を該シリンダの一端寄りに位置するピストン上室と該シリンダの他端寄りに位置するピストン下室とに区画するピストンと、を備え、
該ピストン上室に該蓄圧室から圧縮空気を供給することにより、該ピストンを該ピストン上室から該ピストン下室へ向かう方向へ移動させて該シリンダの軸方向に打撃力を発生させる打込機であって、
該ハンドル握り部を該ハウジングに対して、上下方向に移動可能とし、
該ハウジングの一部と該ハンドル握り部とを掛け渡すようにして、止め具を保持するマガジンが設けられていることを特徴とする打込機。 - 該ハンドル部は、該ハウジングに固定され、該蓄圧室の少なくとも一部を形成するハンドル軸部を有し、該ハンドル握り部は該ハンドル軸部の径方向外側に位置することを特徴とする請求項1に記載の打込機。
- 該ハンドル握り部は、該ハンドル軸部の基部を回動軸心として該ハンドル軸部に対して、該シリンダの軸心とハンドル軸部の軸心とを含む平面に平行な方向に回動可能に該ハンドル軸部の基部に支承されていることを有することを特徴とする請求項1に記載の打込機。
- 該ハンドル握り部の、該ハンドル軸部に対する左右方向に回動可能な範囲は、上下方向の回動可能な範囲よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の打込機。
- 該ハンドル軸部は、基部から延出端部に至るまで一定の径を有する一定径部を有し、
該ハンドル握り部は、一端部から他端部へ向かうにつれて徐々に拡径する形状筒状をなし、
該ハンドル軸部の該一定径部は該ハンドル握り部の内周面により画成される空間内に配置され、該一端部が該ハンドル軸部の基部に支承されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の打込機。 - 該ハンドル握り部の一端部は、第1弾性部材を介して該ハンドル軸部の基部に支承されていることを特徴とする請求項5に記載の打込機。
- 該マガジンは弾性材料からなることを特徴とする請求項1に記載の打込機。
- 該マガジンと該ハンドル握り部の他端部とは第2弾性部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の打込機。
Priority Applications (1)
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JP2012030389A JP2013166199A (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | 打込機 |
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Family Applications (1)
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JP2012030389A Pending JP2013166199A (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | 打込機 |
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JP (1) | JP2013166199A (ja) |
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2012
- 2012-02-15 JP JP2012030389A patent/JP2013166199A/ja active Pending
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