JP2014044075A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走査型プローブ権顕微鏡の探針とサンプルの位置合わせを効率よく行い位置合わせ精度を向上させる。
【解決手段】 走査型プローブ顕微鏡1において、光学顕微鏡40の光軸とは非同軸の観察軸を有すると共に、光学顕微鏡40よりも広域かつカンチレバー28とサンプル39を同時に観察可能な視野を設定することができる撮像装置17と撮像装置17の画像を表示する画像表示装置3を設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、探針によりサンプル表面を走査し、サンプル表面の形状観察や物性測定を行う走査型プローブ顕微鏡に関するものである。
従来の走査型プローブ顕微鏡では、探針を有するカンチレバーを使用して、探針とサンプルを近接させて、例えば光てこ方式(半導体レーザをカンチレバー背面に集光しカンチレバーからの反射光の変化をフォトディテクタ上の移動量により検出)を用いた変位検出機構によりカンチレバーのたわみ量やカンチレバーを振動させたときの振幅量を検出している。これにより、たわみ量や振幅の減衰量又は位相や共振周波数の変化量などにより探針とサンプル表面間の距離を垂直方向微動機構で制御しながら、水平方向微動機構により両者を相対的にスキャンすることで、サンプル表面の形状や物性の測定が行われる。
走査型プローブ顕微鏡の測定の際には、1)光てこ方式を用いた場合のカンチレバーへの半導体レーザのスポットの位置合わせ、2)サンプル上の被測定箇所への探針先端の位置合わせ、などを目的として、カンチレバーと光てこ方式のレーザスポット、及びカンチレバーとサンプル表面を同時観察できる光学顕微鏡が設けられることが多い。
従来の走査型プローブ顕微鏡はカンチレバーの長さが50μm〜500μm程度であり、走査領域は通常は1辺が100μm以下の領域、特殊な用途でも1mm以下の領域である。このため、上記の1)及び2)の目的を達成するために、光学顕微鏡の視野サイズを通常1辺が100μm〜2000μm程度の領域とし、サンプル表面に対して直上又は下側の概ね垂直方向に光軸の向きが設けられた対物レンズにより局所観察し、対物レンズの観察画像をCCDやCMOSなどのイメージセンサに集光し、ディスプレイ上に表示している。
走査型プローブ顕微鏡ではユニットとは別に制御装置が設けられ、当該制御装置に接続されたディスプレイを見ながら、キーボードやマウス、ジョイスティック、トラックボールなどの機器を操作して測定が行われる。
なお、レボルバによる対物レンズの交換や、光学的なズーム機構、あるいはディスプレイ上の画像を拡大するデジタルズームなどの手法により、上記の範囲で視野の大きさを可変することも行われる。
また、装置の配置上の問題から対物レンズの光軸がサンプル表面に対して斜め方向に配置されることもあるが、ミラーなどを介して光軸が曲げられ、サンプル表面の観察は実質的にサンプルに垂直な方向から行われる。
光てこのレーザスポット調整のためには、スポットをカンチレバーの長軸方向と幅方向に移動可能な2軸の移動機構が設けられる。またサンプルと探針の位置合わせのために両者を相対的にサンプル表面に水平方向(XY方向)及び垂直方向(Z方向)に移動させる粗動機構が設けられる。
また、サンプル表面に垂直な光軸を持つ光学顕微鏡に加えて、探針とサンプルをZ方向の粗動機構により近接させる場合に距離を確認し衝突を防止し高速で接近させたり、走査型プローブ顕微鏡の一種である走査型近接場顕微鏡においてサンプル表面の近接場スポットを探針先端で散乱している様子を観察する等の目的のため、探針先端とサンプル表面間を観察する光学顕微鏡を併用する場合もある。この場合には、探針先端を観察するために光学顕微鏡の光軸がサンプル面に対して浅い角度で設定される。カンチレバーの側面のエッジと探針先端の成す角よりも小さい角度で設定することで探針先端がカンチレバーの影にならずに観察することが可能となる。
特開2006−23443号公報 特開2006−90715号公報
走査型プローブ顕微鏡で観察されるサンプルの全体サイズは、市販の装置では直径10mm以上であることが多い。また、走査型プローブ顕微鏡の代表的な適用分野のひとつである半導体分野では、直径2〜12インチのサンプルの任意の場所を測定する場合が多く、さらに最近では大型液晶パネルの観察なども行われている。このように大型化しているサンプルに対しては、従来の走査型プローブ顕微鏡に搭載されているサンプル観察用の光学顕微鏡では視野が狭すぎ、サンプル全体のどの部分を測定しているのかをディスプレイ上で把握することができない。このため、従来はユニットの前に測定者が移動しユニット上のサンプルとカンチレバーを目視で確認しながら、ジョイスティックなどにより水平(XY)方向及び垂直(Z)方向の各粗動機構を動作させることにより顕微鏡の視野にサンプルの被測定箇所とカンチレバーが確認できるまで大まかな位置合わせを行ったあと、ディスプレイ上の光学顕微鏡像により局所観察を行ってカンチレバー上への光てこのスポットの位置合わせや、探針とサンプルの被測定箇所の精密位置合わせを行っていた。
また、探針とサンプルの高さ方向の距離を確認するための顕微鏡ではサンプル表面に対して浅い角度で観察を行うため、探針とサンプル面内の位置の把握ができなかった。
さらに、走査型プローブ顕微鏡は探針とサンプルを接触あるいはナノメートルオーダーで近接させて測定を行うため、振動や音、風などの外乱が測定データのノイズ成分になり得る。また光てこ方式の変位検出機構を用いる際には、光がノイズ源になる場合もある。このためユニットを除振台に載せ、金属製の板や防音材などで構成された防音カバーあるいは周囲を任意の材料で囲んだ防風カバー、さらには光を遮る遮光カバーなどに収納して測定を行う必要がある。防音カバー、防風カバー、遮光カバー内にユニットが収納されている場合には外部からサンプルやカンチレバーが目視確認できないため、観察場所を変える都度、測定者がユニットの前に移動して、振動による探針やサンプルの破損を防止するため探針とサンプルを数百μm以上退避させて、カバーを開けてカンチレバーとサンプルを確認しながら測定場所を位置決めして、再びカバーを閉め、光学顕微鏡により被測定箇所を精密に位置合わせし、探針とサンプルを近接させて測定を行う必要があった。この場合測定開始までにかかる時間が非常に長くなっていた。またディスプレイ前から体を移動させる必要があり非常に煩雑な作業が必要であった。
カバーの一部に目視観察用のガラス窓が設けられる場合もあるが、コストが高くなり、ガラス部分の防音性能も悪化してしまうため、好ましくない。またカバー全体を開ける場合に比べて視認性も悪い。
さらに走査型プローブ顕微鏡では真空中やガス雰囲気中で測定を行うこともある。この場合ユニットの周囲がチャンバーやグローブボックスなどで覆われるため、内部の様子を外部から確認することが困難であり、確認の都度チャンバーやグローブボックスを開けて、大気開放を行う必要があった。
本発明は、上記の課題に鑑みて発明されたものであり、ユニットの前に移動することなく、ディスプレイの画面を見ながらサンプル全体に対するカンチレバーの位置を効率よく簡便に確認し、高精度で位置決めを行うことが可能な走査型プローブ顕微鏡を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のような走査型プローブ顕微鏡を提供する。
本発明は、先端に探針が設けられたカンチレバーと、カンチレバーを固定するためのカンチレバーホルダと、サンプルを載置するサンプルホルダと、サンプル表面を探針により相対的に走査するための水平方向微動機構と、探針とサンプル表面間の距離制御を行う垂直方向微動機構と、水平方向微動機構及び垂直方向微動機構よりも稼動範囲の大きい水平方向粗動機構及び垂直方向粗動機構と、カンチレバーとサンプルを観察するための光学顕微鏡により構成される走査型プローブ顕微鏡ユニット部と、走査型プローブ顕微鏡を制御する制御装置と、光学顕微鏡の画像を表示する画像表示装置からなる走査型プローブ顕微鏡において、光学顕微鏡の光軸とは非同軸の観察軸を有すると共に、光学顕微鏡よりも広域かつ前記カンチレバーと前記サンプルを同時に観察可能な視野を設定することができる撮像装置と該撮像装置の画像を表示する画像表示装置を設けた。
また、走査型プローブ顕微鏡ユニット部を覆うカバーを備え、撮像装置が当該カバーの内部に収納され、カバーの閉状態において撮像装置によりカバー内部の状態を観察可能にした。
撮像装置の視野はサンプルホルダの全域又は1/4以上の面積を観察可能に設定した。
さらに本発明では、撮像装置の視野を照射する照明を設け、照明の点灯、消灯を遠隔制御可能とした。照明は、ユニットに配置されたLED発光素子を有する光源、又はユニットから離れた場所に設置された任意の光源からライトガイドによりユニットに光が伝播される照明とした。
また、光学顕微鏡と撮像装置の照明装置が共通の光源から光を供給されるようにした。
さらに、撮像装置の観察軸がサンプル表面に対して30°以上90°以下となるように撮像装置を配置した。
また、撮像装置がズームの機能を有し、当該撮像装置で観察可能な最大視野よりも小さい領域を拡大した画像を画像表示装置上に表示可能とした。
さらに本発明では、前記水平方向粗動機構や垂直方向粗動機構が、遠隔動作可能なアクチュエータを有し、前記画像表示装置に表示された画像を確認しながら前記水平方向粗動機構や垂直方向粗動機構を遠隔動作させるようにした。
さらに、本発明では、走査型プローブ顕微鏡ユニット部が、探針を有するカンチレバーとカンチレバーホルダと水平方向微動機構と垂直方向微動機構と変位検出機構を有する複数の走査型プローブ顕微鏡測定ヘッド部、又は、撮像装置の最大視野よりも視野が狭く撮像装置の観察軸とは異なる光軸を持つ対物レンズを有する光学式の計測/分析/観察装置を備え、当該測定ヘッド部又は当該光学式の計測/分析/観察装置が、前記走査型プローブ顕微鏡ユニット部と前記サンプルホルダと前記水平方向粗動機構を共有し、撮像装置が自己の最大視野において、前記走査型プローブ顕微鏡ユニット部のカンチレバーと前記サンプルに加えて、走査型プローブ顕微鏡測定ヘッド部のカンチレバー又は光学式の計測/分析/観察装置の対物レンズの焦点位置とを同時に観察可能とした。
また、前記画像表示装置上に表示された画像により前記探針又は前記光学式の計測/分析/観察装置の対物レンズの焦点位置と前記サンプルの位置を調整できるようにした。
サンプルと探針の位置合わせは、前記光学顕微鏡又は前記光学式の計測/分析/観察装置が光軸に沿って照明光を照射する照明を有し、前記光学顕微鏡又は前記光学式の計測/分析/観察装置のサンプルの表面に照射された前記照明光を前記撮像装置で観察し、前記照明光のスポットを目印にして行うか、あるいは、レーザ光を前記カンチレバーの背面に照射して前記カンチレバーからの反射光をディテクタにより検出する光てこ方式の変位検出機構を有し、前記カンチレバーの背面にレーザスポットを位置合わせしたときに、前記サンプル表面に照射される前記レーザスポットのカンチレバーからはみ出した漏れ光を前記撮像装置で観察し、前記漏れ光を目印に行うようにした。
また、前記撮像装置に設けられたレンズに外部から駆動可能なフォーカス調整機構を設けた。
さらに、前記走査型プローブ顕微鏡ユニット内にマイクを配置し、前記走査型プローブ顕微鏡ユニット周辺の音を集音して、スピーカーより音を発するようにした。
本発明では撮像装置としてデジタル又はアナログ式のビデオカメラ又は連写して撮像するスチルカメラを用いた。
以上のように本発明の走査型プローブ顕微鏡を構成することで、以下のような効果が得られる。
本発明では、光学顕微鏡よりも視野の広いカメラを設けたため、目視確認の場合に比べ、サンプルと探針を精度よく位置合わせすることが可能となる。
また、カメラによる画像表示装置により水平方向粗動機構と垂直方向粗動機構を遠隔操作してサンプルの被測定箇所の位置決めが行えるため、全ての操作をディスプレイの前で行うことができる。
また、カバーの中にユニットを配置した場合にも、カメラに照明を設けることで内部の様子をディスプレイ上で観察することができ、サンプルをサンプルホルダにセットした後はカバーを開けることなくディスプレイ前でディスプレイを見ながら全ての工程を操作できる。
以上のように本発明では測定を効率よく楽に行うことができ被測定箇所の位置決め精度も目視確認よりも向上する。
また、照明も遠隔で点灯、消灯を行うことができるので、照明がノイズ源になってしまう場合にも遠隔操作で消灯させることができる。また照明にLED光源を用いることで、ハロゲン照明に比べ消費電力が少なく発熱が少なくなり、防音カバーを閉めたままでも内部の温度上昇が少なく、測定時の温度ドリフトを抑えることができる。さらに外部から照明を消灯できることで不必要な場合の点灯をなくし、温度の上昇を抑えることもできる。
さらに光学顕微鏡とカメラの照明を共通の光源から供給することで、コストを抑えることができる。
また本発明では、走査型プローブ顕微鏡ユニット内にマイクを配置することでカバー内の音も確認することができ、臨場感のある操作を行うことができるとともに、内部で万一、故障やトラブルなどが発生した場合に、マイクで内部の音を拾うことで測定者がトラブル発生時の音を認識することができ、安全性も向上する。
(a)本発明の第1の実施形態の走査型プローブ顕微鏡の概観平面図である。(b)本発明の第1の実施形態の走査型プローブ顕微鏡の概観正面図である。 (a)図1の走査型プローブ顕微鏡において防音カバーの扉を閉じた状態の平面図である。(b)図1の走査型プローブ顕微鏡において防音カバーの扉を閉じた状態の正面図である。 (a)図1の走査型プローブ顕微鏡のユニット部の概観平面図である。(b)図1の走査型プローブ顕微鏡のユニット部の概観正面図である。(c)(a)のA方向からみたカメラの配置図である。 (a)本発明の第2の実施形態の走査型プローブ顕微鏡のユニット部の概観平面図である。(b)本発明の第2の実施形態の走査型プローブ顕微鏡のユニット部の概観正面図である。(c)(a)のB方向からみたカメラの配置図である。 本発明の第2の実施形態で用いられる光源の概観図である。 (a)本発明の第3の実施形態の走査型プローブ顕微鏡のユニット部の概観平面図である。(b)本発明の第3の実施形態の走査型プローブ顕微鏡のユニット部の概観正面図である。 本発明の第4の実施形態の走査型プローブ顕微鏡のユニット部の概観正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1〜図3は本発明の第1の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡1の構成を示す概観図である。図1は全体構成を示しており、後述する防音カバー4の扉15が開かれた状態である。図2は防音カバー4の扉15が閉じられた状態である。図3は防音カバー4内の走査型プローブ顕微鏡ユニット部2の概観図であり、そのうち(c)は(a)のA方向から見た後述するカメラ17の配置に係る概観図である。
図1の走査型プローブ顕微鏡ユニット部2(以下ユニットと記載)は、測定中の床振動を低減するために除振台5の定盤18上に搭載されている。またユニット2は防音カバー4内に配置されており、防音カバー4は除振台5の定盤18とは独立し除振台5の架台19に空気バネ機構20を介して固定されており、定盤18の下側もカバーで覆われている。防音カバー4の前面には上側に開口可能な扉15が設けられており、サンプルの交換や、カンチレバーの交換、測定に伴う各機構の調整作業の時には、測定者がユニット2の前に移動して扉15に設けられた取っ手16を持って扉15が開けられて作業が行われる。また測定のときには図2に示されるように扉15が閉じられて外部の音や風、温度変化、光などの影響を低減して測定が行われる。
ユニット2の横には、コントローラ6とコンピュータ7とディスプレイ8、キーボード9、マウス10、ジョイスティック11から構成される制御装置3が机12の上に配置されており、制御装置3はユニット2に接続されている。また、机12の前には椅子13が置かれ、測定者は通常は椅子13に座って、ディスプレイ8を見ながらキーボード9、マウス10、ジョイスティック11などを操作して測定が行われる。
次に図3をもとにユニット部2の詳細を説明する。除振台の定盤上18には、L型構造の石定盤により構成されるベース21が搭載されている。以下の説明では、図3(b)の正面図に対してL型構造の水平面21aの左右をX軸、水平面上でX軸に直交する方向をY軸、XY軸に直交するベースの垂直面の方向をZ軸と定義する。ベース21の垂直面21bにはステッピングモータ、リニアガイド、ボールネジ(図示せず)により駆動面22aが駆動されるZステージ(垂直方向粗動機構)22が固定されている。Zステージ22には、2本の円筒型の圧電素子を中央の連結部材25により連結し、上部の素子は水平方向微動機構23、下部の素子は垂直方向微動機構24として作用するように電極が設けられたスキャナ26が固定されている。本実施形態でのスキャナ26の最大移動量はXY方向にそれぞれ100μm、Z方向に10μmである。スキャナ26の先端にはカンチレバーホルダ27が固定されており、カンチレバーホルダ27には先端に探針28aが設けられたカンチレバー28が固定されている。本実施形態ではカンチレバー28の長手方向はが125μm、幅30μm、先端の探針28aの高さが15μmのシリコン製のカンチレバーを使用したが、サンプルの種類や測定の用途に合わせてその他の形状のものも取り付け可能で、摩耗などが発生した場合には交換が可能である。
スキャナ26の内部には半導体レーザ29と集光レンズ30が設けられており半導体レーザ29のスポットはカンチレバー28の背面に集光される。カンチレバー28の背面で反射したレーザ光は表面が4分割されたフォトディテクタ31上に導かれ、カンチレバーの変位量や捩れ量をフォトディテクタ31上のスポットの移動により検出する。フォトディテクタは受光面の中心にスポットを調整するための2軸ステージ32に固定されている。これらの半導体レーザ29と集光レンズ30及びフォトディテクタ31、2軸ステージ32により光てこ方式の変位検出機構33が構成されている。
ベース21の水平面21aには、水平面内(XY方向)に移動可能な駆動面34aを持つXYステージ(水平方向粗動機構)34が設けられており、XYステージ34はそれぞれの軸方向に設けられたステッピングモータ35、リニアガイド36、ボールネジ37により駆動面34aを移動させる。また、XYステージ34にはサンプルホルダ38が取り付けられている。本実施形態のサンプルホルダ38は、最大で直径8インチ(約203mm)のサンプル搭載面を有している。
さらに、Zステージ22にはカンチレバー28とサンプル39を観察するための光学顕微鏡40が連結部材41を介して固定されている。光学顕微鏡40は、倍率10倍で作動距離が34mm、開口数0.28の対物レンズ42と対物レンズ42を直流モータにより光軸方向に移動させるフォーカス調整機構43、視野の大きさを可変させるため中間レンズを直流モータにより駆動させるように構成したズーム鏡筒44、及び対物レンズ42で観察される光を画像信号に変換するための1/3インチのCMOSイメージセンサを有するCMOSカメラ45により構成される。対物レンズの光軸は、サンプルのX軸に対して15°傾斜して配置されているが、スキャナ26の垂直方向微動機構24先端に取り付けられたハーフミラー46により光軸が曲げられ、サンプル39表面に対して垂直なZ方向からカンチレバー28とサンプル39表面を観察できるようになっている。また、対物レンズ42と中間レンズ44の間には光路を変換するための全反射ミラー53も設けられている。
この光学顕微鏡40は、光学ズームが採用されており、ズーム倍率は約1〜7倍で、観察可能な視野サイズは縦横が1.0mm×1.33mm〜0.14mm×0.19mmの間で変更可能である。また、光学顕微鏡40にはLED発光素子が搭載されたスポット照明からなる照明装置47が設けられており、対物レンズ42の光軸と同軸の落射照明でサンプル面39が照明される。このLED照明装置47の光源駆動用の電源14は除振台5下のラックに置かれている(図1、図2参照)。この電源14は制御装置3のコンピュータ7に接続されておりコンピュータ7にインストールされたソフトウエアにより照明の点灯、消灯と明るさの調整を行うことが可能である。
また、本実施形態では、光学顕微鏡40に加えて、光学顕微鏡40の視野よりも大きな範囲を観察可能なカメラ17が備えられている。
このカメラ17はボイスコイルモータによりフォーカスが調整可能なカメラレンズとCMOSイメージセンサ(詳細構造は図示せず)により構成されている。
カメラレンズのフォーカスは対象物から5cm以上で合うように構成されており、画角は75°でボイスコイルモータによるオートフォーカス機能が設けられている。
このカメラ17はサンプルホルダ面38に対して斜め上方に設置されており、ポール49により除振台5の定盤18に固定されている。カメラ17で撮影される画像は、カンチレバー28がサンプルホルダ面38に接触する位置が概ね中心になるように配置されている。図3(C)は図3(a)のA方向からカメラ17を見た図であり、クロスのライン50が探針28aとサンプルホルダ面38の接触点とした場合には、サンプルホルダ38上に置かれたサンプル39表面に対して40°(Z軸に対して50°)、また図3(a)に示すように上面視した場合にX軸方向に対して35°の角度に光軸が設定されている。
またカメラ17の先端にはカメラレンズを取り囲むようにリング型にLED発光素子が配置された照明51が取り付けられており、カメラ17の光軸に沿って視野全体を照明可能な構成となっている。LED照明51の光源は光学顕微鏡40のLEDスポットライト47と同一の電源14に接続され、光学顕微鏡40の照明47と同様に照明の点灯、消灯、明るさ調整は制御装置で行うことができる。
このカメラは制御装置3のコンピュータ7にUSBケーブルで接続されており、制御装置3のディスプレイ8をカメラ17の画像表示装置として併用し、コンピュータ7にインストールされたソフトウエアでズーム倍率1〜5倍でデジタルズームによりディスプレイ8上に画像が拡大表示される。またソフトウエアではマニュアルフォーカスに切り替えることもでき、ソフトウエア上からカメラ17のボイスコイルモータを動かしてフォーカス調整をマニュアルで行うことも可能である。またデジタルズームにより画像を拡大した場合にはソフトウエアで拡大エリアの中心を設定可能な機能が付いており、デジタルズームにより観察位置がずれた場合には観察エリアを調整できる。
カメラ17で観察可能な視野は、縦横が約285×220mm〜57×44mmの範囲であり、最大視野では8インチのサンプルホルダ38全面が観察可能なように設定されており光学顕微鏡の最大視野よりも十分に広い範囲でサンプル39とカンチレバー28の観察が可能である。
次に、本実施形態における走査型プローブ顕微鏡の操作手順を説明する。なお、操作手順は本発明の理解に必要な部分に留め、一部の手順は省略している。
1)サンプルの設置
ユニット2前に測定者が移動し、防音カバー4の扉15を開けて、XYステージ34をY軸方向の手前に移動させてサンプルホルダ38にサンプルを載せる。本実施形態では直径8インチのシリコンウェハーをサンプル38として測定する。
2)カンチレバーの取り付けと変位検出機構の調整
XYステージの端に設置されたカンチレバー取付台52にカンチレバー28を置き、測定に備えて防音カバー4の扉15を閉める。カンチレバー28は摩耗時の交換や測定目的により違う種類への交換などを行う場合には複数本のカンチレバーを並べておく。扉15を閉めた後、測定者は制御装置3の前に移動し、椅子13に座ってディスプレイ8を見ながら操作を続ける。
ソフトウエア上でカンチレバー交換コマンドを選択することで、XYステージ34が自動的に駆動されて、カンチレバーホルダ27をカンチレバー28の真上に移動させ、Zステージ22も自動的にカンチレバーホルダ27がカンチレバー28に接触する直前まで近づけられる。
このとき光学顕微鏡40の照明装置47を点灯させて、対物レンズ42のフォーカスを合わせることでディスプレイ8上にカンチレバー28と変位検出機構33のレーザスポットが観察される。
測定者はディスプレイ8上の光学顕微鏡像を確認しながらXYステージ34を微調しカンチレバー28の背面にレーザスポットを位置合わせする。カンチレバーホルダ27には真空ポンプ(図示せず)が接続されておりZステージ22をさらに近づけることでカンチレバーホルダ27にカンチレバー28が吸着されてカンチレバー28がセットされる。
この後、カンチレバー28の背面で反射した光が4分割のディテクタ面31に照射される。4分割ディテクタ31には2軸の電動ステージ32が設けられており、ソフトウエア上からディテクタ31を移動させてディテクタ面31のレーザスポットをディテクタの中心に位置合わせする。
3)測定位置の位置合わせ
Zステージ22をカンチレバー取付台52から離す。次にカメラ17の照明51を点灯させてカメラ画像をディスプレイ上8に表示させる。このとき視野の中にはカンチレバー28とサンプル39全体が確認できる。
測定者はディスプレイ8を見ながらカンチレバー28の真下にサンプル39の被測定箇所が来るようにXYステージ34及びZステージ22をソフトウエアのステージ駆動コマンド又はジョイスティック11により移動させる。
このときカメラ17の画像のみで位置決めを行ってもよいが、カメラ17の画像は斜めからの画像であるため、カンチレバー28の真下にサンプル39の被測定箇所があるかどうかディスプレイ8上では認識しづらい。
そこで、光学顕微鏡40の照明47を点灯させておくとサンプル面39に光学顕微鏡40の照明47のスポットが照射され、カメラ17の画像でこのスポットを確認できるので、スポットの位置を目印にサンプル39の被測定箇所をスポットの位置に移動させることで位置決めが精度よく行える。
また、光学顕微鏡40の照明47の代わりに変位検出機構33のレーザスポットを目印にしてもよい。レーザスポットは、長軸が50μm、短軸が10μm程度の楕円形であり、長軸がカンチレバー28の幅方向と一致するように設定されており、カンチレバー28の幅よりもレーザのスポットが大きいためカンチレバー28からはみ出した光がサンプル39面にスポットとして観察できる。このスポットをカメラ17の画像で確認しながら位置決めを行うことも可能である。
カメラ17の画像による位置決めでは、カンチレバー28とサンプル39が近づくにつれて、デジタルズームの機能を用いて視野を狭めて画像を拡大しながら位置合わせを行うことでさらに精度よく位置合わせを行うことができる。なお、画像の拡大はデジタルズームに限定されずカメラ17に遠隔操作可能なズームレンズを設けて光学ズームによって行うことも可能である。
ズーム機能により視野を狭めて画像を拡大する場合にはカメラ17に付いているオートフォーカスではカンチレバー28の先端付近に焦点を合わせ難い場合が多い。このときにはカメラ17操作用のソフトウエアでオートフォーカス機能からマニュアルフォーカス機能に切り替えてマニュアルフォーカスにより焦点を合わせることも可能である。
また、カメラ17の画像により、探針先端28aを拡大して観察し、カンチレバー28をZ方向にも移動させることで探針28aとサンプル表面39が接触する直前の状態まで高速で近づけることができる。走査型プローブ顕微鏡の測定の際に探針28aとサンプル39を近づける場合には探針28aやサンプル39の破損を防止するために低速で近づける場合が多く近接動作に非常に時間がかかるが、カメラ17の画像で両者をあらかじめ近接させておくことで近接動作の時間を短縮させることができる。カメラ17の像で確認する場合には、カンチレバー28の像とサンプル面39に写ったカンチレバー28の鏡像の両方を確認し両者の距離を確認することで高さ方向の距離感が認識しやすく、両者を接触する直前まで近づけることができる。
探針28aとサンプル39を接触する直前まで近づけた後は、光学顕微鏡40の画像に切り替えてさらに拡大された画像をディスプレイ8で確認しながら、水平方向微動機構23の走査領域である100μm以内にサンプル39の被測定箇所が入るまでXYステージ34を移動させてより精密に位置合わせを行う。
4)測定
XYステージ34とZステージ22で位置合わせを行った後は、走査型プローブ顕微鏡の操作ソフトウェアにより探針28aとサンプル39を測定領域に入るまで自動的に近づけ、その後、測定パラメータの調整を行って、変位検出機構33によりカンチレバー28の変位や振幅量を計測し垂直方向微動機構24で高さの調整を行いながら水平方向微動機構23で走査を行い、走査型プローブ顕微鏡のイメージ測定が行われる。測定の際には光学顕微鏡40やカメラ17の照明47、51は点灯したままで測定の様子を確認してもよいが、光てこのフォトディテクタ31に光学顕微鏡40やカメラ17の照明47、51が混入してノイズとなる場合がある。この場合にはソフトウエアにより照明47、51を消灯させておく。
5)測定場所の変更、カンチレバーの交換
測定が終了し、測定場所を変更する場合には、探針28aとサンプル39をZステージ22により離した後、カメラ17による画像を確認しながら再び3)の手順により被測定箇所の位置決めを行い4)の手順により測定を行う。Zステージ22の退避量は測定者がユニット2や防音カバー4を触ることがないため数10〜数100μm程度わずかに離しておけばよい。
また、カンチレバー28を交換する場合には、1)の手順によりカンチレバー交換を行う。
これらの手順も測定者はディスプレイ8の前で椅子13に座ったままで行うことが可能である。
6)測定完了
測定が完了したら、測定者は椅子13を離れてユニット2の前に移動し防音カバー4の扉15を開けてサンプル39やカンチレバー28を片付け、一連の測定が完了する。
従来の走査型プローブ顕微鏡では、前述の通り、光学顕微鏡の視野の狭さのためユニット前に移動し直視による観察を要し、防音カバーの開閉やそれに伴う系内雰囲気の調整あるいは探針の近接・離間の動作など、探針とサンプルの位置合わせのための多大な労力と時間を費やしていた。ディスプレイの前で遠方からサンプルを目視確認しようとしても遠方で見えづらく精度が悪くなり、また防音カバーの側壁などに邪魔されて視野を遮られてしまっていた。
また、測定準備を完了して防音カバーの扉を閉めた後は内部の様子が観察できずにサンプル測定位置を水平方向粗動機構により変更する場合には再びユニット前に移動して防音カバーの扉を開けて目視確認する必要があった、防音カバーの扉を開ける場合にはユニットが大きく振動してしまうため、探針とサンプルを大きく離す必要があり再び近接するのに多くの時間を要していた。
一方、本実施形態の走査型プローブ顕微鏡1で測定を行う場合には、カメラ17によりサンプル39とカンチレバー28の全域と位置関係が確認できるので、サンプル39をサンプルホルダ38にセットした後はディスプレイ8を見ながら全ての工程を椅子13に座って操作でき、測定を非常に効率よく楽に行うことができ被測定箇所の位置決め精度も目視確認よりも向上する。またカメラ17と光学顕微鏡40に照明装置47、51が設けられているため防音カバー4内などの遮光空間で暗い場所でも内部の様子を観察することができる。
サンプル39の測定場所を変える場合にも防音カバー4の扉15を開けることなしにディスプレイ8の画面を見ながら場所変更を行うことができる。サンプル39と探針28aの退避量もわずかでよいため再び近接させるときの時間も短縮される。
XYステージ34やZステージ22、光学顕微鏡40のフォーカス機構43やズーム機構44、カメラ17のフォーカス機構などの駆動部分は全て制御装置3に接続されており、遠隔で操作できる。また照明47、51も遠隔で点灯、消灯を行うことができるので、照明がノイズ源になってしまう場合にも遠隔操作で消灯させることができる。また照明47、51にLED光源を用いることで、ハロゲン照明に比べ消費電力が少ないため発熱が少なく防音カバー4の扉15を閉めたままでも内部の温度がほとんど上昇せず測定時の温度ドリフトを抑えることができる。さらに外部から照明を消灯できることで不必要な場合の点灯をなくし、温度の上昇を抑える効果もある。
なお、本実施形態ではカメラ17にマイク(図示せず)が内蔵されており、防音カバー4内の音をコンピュータ7に内蔵されたスピーカーで確認することができる。XYステージ34やZステージ22、やフォーカス機構43、ズーム調整機構44などを駆動さる場合に駆動音を聞きながら操作することができるので、臨場感のある操作を行うことができる。また防音カバー4の内部で万一、サンプル39とカンチレバー28の衝突や各種駆動機構の故障などが発生した場合には、防音カバー4に囲まれているため外部から音を認識できないが、マイクで内部の音を拾うことで測定者がトラブル発生時の音を認識することができ、安全性も向上する。
本実施形態の光学顕微鏡40は数100μmのオーダーの大きさのカンチレバー28への数10μm程度のレーザスポットの位置合わせと、水平方向微動機構23の最大走査エリア内への探針28aとサンプル39の位置合わせを目的としているために、光軸が直上で最大視野は水平方向微動機構23の最大移動量に対して1桁大きな領域の視野を有しているのに対して、カメラ17はサンプル39の広い領域内を確認することを目的としているため、カメラ17の光軸の角度は光学顕微鏡と異なる角度で設定され、また、最大視野も光学顕微鏡40よりもさらに1桁以上大きい領域で観察が行われる。
本実施形態では直径8インチのサンプルホルダ38の全域をカメラ17で確認できるようにした。好ましくは本実施形態のようにサンプルホルダ全域を観察できるとよいが、カメラの配置位置が遠すぎて配置上問題のある場合やズーム機構を用いる場合にズーム倍率が不足して拡大画像が明瞭に確認でいない場合もある。そのため、サンプル39とカンチレバー28の位置合わせの目的では、最大視野が約1/4以上あれば操作性を損なわずに、カメラ17による位置合わせを行うことが可能である。
また、カメラ17の角度がサンプル面39に対して浅い角度に設定するとカンチレバー28とサンプル39の面内の位置関係が認識しづらいため、カメラ17の光軸がサンプル面39に対して30°以上に設定することが好ましい。カメラ17をサンプル39の直上に配置しカメラ17の光軸がサンプル面39に垂直方向になるように配置してもよいが、通常の構成ではユニットの構成部材が視野をさえぎりサンプル39とカンチレバー28の同時が難しい。また、1台のカメラで水平方向の位置合わせと垂直方向の探針38aとサンプル39間の距離確認を行うためには、サンプル面39に対してカメラ17の光軸を30°以上60°未満にすることが好ましい。
また、カメラ17に外部から操作可能なパン及びチルト機構やXYZステージなどを搭載してカメラ17の位置を遠隔操作してユニットの任意の箇所を確認できるようにしてもよい。
さらに、複数台のカメラを設置して様々な角度からの画像を確認しながら操作することでより多角的に内部の様子が認識でき、操作性が向上する。
<第2の実施形態>
図4の(a)及び(b)は、本発明の第二の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡ユニット部2の概観図であり、(c)は(a)のB方向から見たカメラ17の配置に係る概観図である。また図5は、図4のカメラ17及び光学顕微鏡40の照明用のLED光源54の概観図である。
本実施形態のユニット2の照明以外は第一の実施形態と同じ構成であるため、図面上の同じ構成要素には同じ番号を付し、装置の構造や測定手順の説明は省略する。
本実施形態は、図5のLED光源54が除振台の下の架台に置かれており、LED光源54から2分岐された光ファイバーの束からなるライトガイド55が接続されている。
ライトガイド55は光学顕微鏡40とカメラ17にそれぞれ接続されており、観察時の照明として利用される。光学顕微鏡40へ接続されたライトガイド55aは第一の実施形態と同じく顕微鏡の鏡筒を通り対物レンズ42を経由してサンプル39を照明する。
カメラ17は、その上部にライトガイド取り付け治具56が設けられ、探針28aとサンプルホルダ38の交点付近を狙ってライトガイド55bが設置され、カメラ17の観察領域が照明される。ライトガイド55bを出た光は広がり約70°で広がるため、観察視野全体を照明することができる。
本実施形態の照明もソフトウエア上から点灯、消灯、明るさ調整を行うことができる。
通常の使用状態では、カメラ17観察に引き続き光学顕微鏡40の観察が行われ、また測定時のノイズ防止の目的のためには同時に消灯することが多いため、1台の光源54をカメラ17と光学顕微鏡40で共用しても操作上問題となることはない。
本実施形態ではカメラ17と光学顕微鏡40の光源54を1台で共用しているためコストを抑えることができる。
また光源54を防音カバー4外部に配置しライトガイド55a、55bで照明を導入するようにしたため防音カバー4内部の発熱を抑えることができ温度ドリフトが防止される。
<第3の実施形態>
図6は本発明の第二の実施形態にかかる走査型プローブ顕微鏡のユニット部の概観図である。
本実施形態もカメラ17の取り付け方法とサンプルホルダ57の大きさ以外は第一の実施形態と同じ構成であるため、図面上の同じ構成要素には同じ番号を付し、装置の構造や測定手順の説明は省略する。
本実施形態ではZステージ22に取り付けられたステー58にカメラ17を取り付け、カメラ17の中心に常にカンチレバー28が確認できるように構成されている。またサンプルホルダ57には直径12インチまでのサンプル59を搭載可能な構成となっている。
第一の実施形態ではXYステージ34、Zステージ22に対して独立してカメラ17が固定されておりカメラ17の視野はXYステージ34、Zステージ22の移動に連動することはなかった。カメラ17の視野が広いため、一定の大きさまではこの固定方法で問題がないが、サンプル59が大きくなるとカンチレバー28やサンプル59が視野から外れてしまうことがある。
本実施形態では、Zステージ22が上下に稼動しても視野がZステージ22の動きに連動し、常にカンチレバー28が確認でき視野からはみ出すことがないため、Zステージ22の移動量を大きくすることができ、厚みの厚いサンプルに対応できる。
また、XYステージをカンチレバー側に設ける構成も可能であり、この場合もカメラをXY、Zステージに固定してXYZステージに連動して一体に固定して動かすことで、カンチレバーに対するサンプルの位置を常に確認することが可能となり、より広い面積を持つ大型のサンプルに適用できる。
<第4の実施形態>
図7は本発明の第四の実施形態にかかる走査型プローブ顕微鏡のユニット部の概観図である。
本実施形態も第一の実施形態と同じ構成箇所には、図面上の同じ番号を付し、装置の構造や測定手順の説明は省略する。
本実施形態では走査型プローブ顕微鏡ユニット部2に、サンプル39表面の凹凸を観察する白色干渉計60を複合させた装置である。
白色干渉計60には倍率10倍の対物レンズ61と対物レンズ61を光軸方向に100μm走査する圧電アクチュエータ62と、中間鏡筒とLEDによる照明と1/3インチの受光面を持つCCDカメラから構成される(中間鏡筒、LED照明、CCDカメラは筐体63の中に構成されている)。対物レンズ61は一般にミラウ型と呼ばれる構成で参照面用のミラーが対物レンズ61の内部に設けられており、LEDによる参照光とサンプル39からの反射光を干渉させて干渉縞を発生させる構造である。白色干渉計60では圧電アクチュエータ62を光軸方向に駆動させたときのサンプル39表面の凹凸による干渉縞をCCDカメラの各ピクセルで検出し干渉縞の明暗の情報からサンプル39表面の凹凸を高分解能で測定する。白色干渉計60の制御も走査型プローブ顕微鏡の制御装置により行われ、測定データも同一のディスプレイに表示される。
本実施形態では倍率10倍の対物レンズ61を用いることで1000μm×700μmの視野で白色干渉計60の測定が行なわれる。
走査型プローブ顕微鏡ユニット2と白色干渉計60は水平方向粗動機構34とサンプルホルダ38を共有しており、走査型プローブ顕微鏡の測定領域である100μmよりも広範囲の測定領域を白色干渉計60により測定した後、ディスプレイ上の測定データの任意の場所を指定し、水平方向粗動機構34によりあらかじめ設定していた白色干渉計60の対物レンズ61の光軸中心と探針28a間のオフセット量だけ水平方向粗動機構34により移動し、走査型プローブ顕微鏡で白色干渉計60よりも狭い範囲の精密な測定を行う。
このように白色干渉計と走査型プローブ顕微鏡を複合させることで、光学限界により制限される白色干渉計の水平方向の分解能を、走査型プローブ顕微鏡により高分解能で測定したり、白色干渉計の測定データが光学的な測定誤差を含まないかどうかを走査型プローブ顕微鏡でクロスチェックしたり、白色干渉計の測定データの任意の場所を走査型プローブ顕微鏡で機械的特性や電気的特性を測定したりできる。
なお、本実施形態では垂直方向粗動機構22も走査型プローブ顕微鏡ユニットと白色干渉計60で共有したが、それぞれ別の垂直方向粗動機構を有してもよい。
本実施形態ではカメラ17の最大視野内に走査型プローブ顕微鏡のカンチレバー28と白色干渉計の対物レンズ61の焦点位置が同時に観察可能なように配置した。
このように配置することで、白色干渉計60での観察時とカンチレバー28の観察時にそれぞれ探針28a又は対物レンズ61の焦点をサンプル39の測定箇所に位置合わせすることが可能となる。白色干渉計60の対物レンズ61の光軸中心をサンプル39の被測定箇所に位置合わせする場合には、対物レンズ61からサンプル39に照明されるLEDのスポットを目印にすることができる。
また、両ユニット間のサンプル39の移動の様子を確認することができるため両方のユニットの間に凹凸の大きな部分があるような場合には、カメラの画像によりあらかじめ凹凸を認識することで対物レンズ61やカンチレバー28への衝突を防止することができる。
探針28a又は対物レンズ61の局所位置を観察する場合には、カメラ17のズーム機構によりそれぞれの場所を拡大して観察することが可能となる。
本実施形態では走査型プローブ顕微鏡に白色干渉計を複合させたが、たとえばレーザ顕微鏡や光学顕微鏡、顕微分光装置などの任意の光学式計測/分析/観察装置を複合させてもよい。また複数の走査型プローブ顕微鏡の測定ヘッドを複合させてもよく、その場合、各測定ヘッドの水平方向微動機構や垂直方向微動機構の最大走査範囲を異なる構成とすることで、白色干渉計の場合と同様に、広範囲の粗い走査から狭範囲の精密な走査を段階的に本発明にかかわる位置決め方法を利用して一連に実施可能となる。
以上、具体的な実施形態を例として説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想の範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことは言うまでもない。
例えば、カメラや光学顕微鏡の構造や種類は実施形態のものに限定されず、任意の形態のものが使用可能であり、カメラについてはウェブ・カメラであっても本発明に利用可能であれば本発明の範囲に含まれる。
また、カメラの固定場所も上記の実施形態の他にもカバー内側に固定する方式など任意の固定場所に固定可能である。
また、防音カバーは必須の構成ではなく、カバーがない場合でも本発明のカメラを利用することで全ての操作をディスプレイの前で操作できるので、操作性が大幅に向上する。
さらに、前記カメラの画像表示はインターネットを用いてユニットから遠く離れた場所で確認することも可能である。この場合、ユニットのそばにいなくても、装置の測定状態を確認したり、測定の遠隔操作を行うことができる。
また、防音カバー以外にも防風カバー、遮光カバー、真空やガス雰囲気にするためのチャンバー、グローブボックスなど任意の形態のカバー内で使用可能である。
また、カメラや光学顕微鏡の照明の制御はソフトウエア上から実施する方法以外に手元スイッチで行ってもよい。また画像表示用のディスプレイも走査型プローブ顕微鏡と共用せずに独自の画像表示装置を用いてもよい。
また、走査型プローブ顕微鏡の構造もカンチレバー側に垂直方向微動機構と粗動機構を設けた構造以外にサンプル側に設けてもよく、カンチレバーとサンプル側に分割して設けてもよい。
また、カンチレバーの取り付けも測定前に手で取り付けてもよく、光てこのスポットをカンチレバーに位置決めする方法としてレーザにステージを設けて移動させてもよい。探針やカンチレバーの形状は任意のものが適用可能であり、水平方向微動機構や垂直方向微動機構も円筒型圧電素子に限定されず、積層型圧電素子や、積層型圧電素子と並行バネや変位拡大機構を組み合わせたステージや、電磁モータやボイスコイルモータで動作するメカニカルステージなど任意のものが適用可能である。
また、カンチレバーの変位検出方法は、光てこ方式以外にも、カンチレバーに抵抗体を設けて抵抗値の変化により変位を検出する自己検知方式も使用できる。自己検知方式においても、光てこ方式と同様に光がノイズ源となり得るためカバーを用いる場合が多く、上記の光てこ方式の場合と同様にサンプルやカンチレバーが目視確認できないため、本発明を使用することは大変有意となる。
また、本発明に係る走査型プローブ顕微鏡は、形状像測定用に限定されず、粘弾性測定、電気特性、摩擦力、磁気力、光学特性などさまざまな物性測定に適用されるものを含む。
1 走査型プローブ顕微鏡
2 走査型プローブ顕微鏡ユニット部
3 制御装置
4 防音カバー
17 カメラ
22 Zステージ(垂直方向粗動機構)
23 水平方向微動機構
24 垂直方向微動機構
28 カンチレバー
29 半導体レーザ
31 フォトディテクタ
33 変位検出機構
34 XYステージ(水平方向粗動機構)
38 サンプルホルダ
40 光学顕微鏡
42 対物レンズ
43 フォーカス調整機構
44 ズーム鏡筒
45 CMOSカメラ
47 照明装置
51 LED照明
54 LED光源
55 ライトガイド
56 ライトガイド取付冶具
60 白色干渉計
61 対物レンズ
62 圧電アクチュエータ
63 筐体
さらに本発明では、撮像装置の視野を照射する照明を設け、照明の点灯、消灯を遠隔制御可能とした。照明は、走査型プローブ顕微鏡ユニットに配置されたLED発光素子を有する光源、又は離れた場所に設置された任意の光源からライトガイドにより当該走査型プローブ顕微鏡ユニット部に光が伝播される照明とした。
また、光学顕微鏡と撮像装置の照明装置が共通の光源から光を供給されるようにした。
さらに、前記走査型プローブ顕微鏡ユニット内にマイクを配置し、前記走査型プロープ顕微鏡ユニット周辺の音を集音して、スピーカーより音を発するようにした。
本発明では撮像装置としてデジタル又はアナログ式のビデオカメラ又は連写して撮像するスチルカメラを用いた。
また、カバーの中に前記走査型プローブ顕微鏡ユニットを配置した場合にも、カメラに照明を設けることで内部の様子をディスプレイ上で観察することができ、サンプルをサンプルホルダにセッ卜した後はカバーを開けることなくディスプレイ前でディスプレイを見ながら全ての工程を操作できる。
以上のように本発明では測定を効率よく楽に行うことができ被測定箇所の位置決め精度も目視確認よりも向上する。
また本発明では、走査型プローブ顕微鏡ユニット内にマイクを配置することでカバー内の音も確認することができ、臨場感のある操作を行うことができるとともに、内部で万一、故障やトラブルなどが発生した場合に、マイクで内部の音を拾うことで測定者がトラブル発生時の音を認識することができ、安全性も向上する。
図1の走査型プローブ顕微鏡ユニット部(以下ユニットと記載)は、測定中の床振動を低減するために除振台5の定盤18上に搭載されている。またユニット2は防音カバー4内に配置されており、防音カバー4は除振台5の定盤18とは独立し除振台5の架台19に空気バネ機構20を介して固定されており、定盤18の下側もカバーで覆われている。防音カバー4の前面には上側に開口可能な扉15が設けられており、サンプルの交換やカンチレバーの交換、測定に伴う各機構の調整作業の時には、測定者がユニット2の前に移動して扉15に設けられた取っ手16を持って扉15が開けられて作業が行われる。また測定のときには図2に示されるように扉15が閉じられて外部の音や風、温度変化、光などの影響を低減して測定が行われる。
次に図3をもとにユニット2の詳細を説明する。除振台の定盤上18には、L型構造の石定盤により構成されるベース21が搭載されている。以下の説明では、図3 (b) の正面図に対してL型構造の水平面21 aの左右をX軸、水平面上でX軸に直交する方向をY軸、XY軸に直交するベースの垂直面の方向をZ軸と定義する。ベース21の垂直面21bにはステッピングモータ、リニアガイド、ボールネジ(図示せず)により駆動面22aが駆動されるZステージ(垂直方向粗動機構) 22が固定されている。Zステージ22には、2本の円筒型の圧電素子を中央の連結部材25により連結し、上部の素子は水平方向微動機構23、下部の素子は垂直方向微動機構24として作用するように電極が設けられたスキャナ26が固定されている。本実施形態でのスキャナ26の最大移動量はXY方向にそれぞれ100μm、Z方向に10μmである。スキャナ26の先端にはカンチレバーホルダ27が固定されており、カンチレバーホルダ27には先端に探針28aが設けられたカンチレバー28が固定されている。本実施形態ではカンチレバー28長手方向125μm、幅30μm、先端の探針28aさ15μmのシリコン製のカンチレバーを使用した。当該カンチレバーや先端の探針については、サンプルの種類や測定の用途に合わせてその他の形状のものも取り付け可能で、摩耗などが発生した場合には交換が可能である。
走査型プローブ顕微鏡ユニット2と白色干渉計60は水平方向粗動機構34とサンプルホルダ38を共有しており、走査型プロープ顕微鏡の測定領域である100μmよりも広範囲の測定領域を白色干渉計60により測定した後、ディスプレイ上の測定データの任意の場所を指定し、水平方向組動機構34によりあらかじめ設定していた白色干渉計60の対物レンズ61の光軸中心と探針28a聞のオフセット量だけ水平方向粗動機構34により移動し、走査型プロープ顕微鏡で白色干渉計60よりも狭い範囲の精密な測定を行う。
このように白色干渉計と走査型プロープ顕微鏡を複合させることで、光学限界により制限される白色干渉計の水平方向の分解能を、走査型プローブ顕微鏡により高分解能で測定したり、白色干渉計の測定データが光学的な測定誤差を含まないかどうかを走査型プローブ顕微鏡でクロスチェックしたり、白色干渉計の測定データの任意の場所を走査型プロープ顕微鏡で機械的特性や電気的特性を測定したりできる。
なお、本実施形態では垂直方向粗動機構22も走査型プロープ顕微鏡ユニットと白色干渉計60で共有したが、それぞれ別の垂直方向粗動機構を有してもよい。

Claims (17)

  1. 先端に探針が設けられたカンチレバーと、前記カンチレバーを固定するためのカンチレバーホルダと、サンプルを載置するサンプルホルダと、前記サンプル表面を前記探針により相対的に走査するための水平方向微動機構と、前記探針と前記サンプル表面間の距離制御を行う垂直方向微動機構と、前記水平方向微動機構及び前記垂直方向微動機構よりも稼動範囲の大きい水平方向粗動機構及び垂直方向粗動機構と、前記カンチレバーと前記サンプルを観察するための光学顕微鏡により構成される走査型プローブ顕微鏡ユニット部と、前記走査型プローブ顕微鏡を制御する制御装置と、前記光学顕微鏡の画像を表示する画像表示装置からなる走査型プローブ顕微鏡において、
    前記光学顕微鏡の光軸とは非同軸の観察軸を有すると共に、前記光学顕微鏡よりも広域かつ前記カンチレバーと前記サンプルを同時に観察可能な視野を設定することができる撮像装置と該撮像装置の画像を表示する画像表示装置を有する走査型プローブ顕微鏡。
  2. 前記走査型プローブ顕微鏡ユニット部を覆うカバーを備え、
    前記撮像装置が当該カバーの内部に収納され、当該カバーの閉状態において前記撮像装置によりカバー内部の状態が観察可能な請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 前記撮像装置の視野の広さが前記サンプルホルダの1/4以上の面積を観察可能な請求項1又は2に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  4. 前記撮像装置の視野を照射する照明を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  5. 前記照明の点灯、消灯が遠隔制御可能な請求項4に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  6. 前記照明が、ユニットに配置されたLED発光素子を有する光源、又はユニットから離れた場所に設置された任意の光源からライトガイドによりユニットに光が伝播される光源である請求項4又は5に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  7. 前記光学顕微鏡の視野を照明する照明を有し、前記光学顕微鏡と前記撮像装置の照明装置が共通の光源から光を供給される請求項4又は5に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  8. 前記撮像装置の観察軸がサンプル表面に対して30°以上90°以下である請求項1乃至7のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  9. 前記撮像装置がズームの機能を有し、前記カメラで観察可能な最大視野よりも小さい領域を拡大した画像を前記画像表示装置上に表示可能な請求項1乃至8のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  10. 前記水平方向粗動機構又は/及び垂直方向粗動機構が、遠隔動作可能なアクチュエータを有し、前記画像表示装置に表示された画像を確認しながら前記水平方向粗動機構又は/及び垂直方向粗動機構を遠隔動作させる請求項1乃至9のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  11. 前記走査型プローブ顕微鏡ユニット部が、探針を有するカンチレバーとカンチレバーホルダと水平方向微動機構と垂直方向微動機構と変位検出機構からなる複数の走査型プローブ顕微鏡測定ヘッド部、又は、前記撮像装置の最大視野よりも視野が狭く前記撮像装置の観察軸とは異なる光軸を持つ対物レンズを有する光学式計測/分析/観察装置を備え、
    当該走査型プローブ顕微鏡概測定ヘッド部又は当該光学式計測/分析/観察装置が、前記走査型プローブ顕微鏡ユニット部と前記サンプルホルダと前記水平方向粗動機構を共有し、
    前記撮像装置が、当該撮像装置の最大視野において、前記走査型プローブ顕微鏡ユニット部のカンチレバーと前記サンプルに加えて、前記走査型プローブ顕微鏡測定ヘッド部のカンチレバー又は前記光学式計測/分析/観察装置の対物レンズの焦点位置とを同時に観察可能とした請求項1乃至10のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  12. 前記画像表示装置上に表示された画像により前記走査型プローブ顕微鏡ユニット部に備わる複数の探針のうち少なくとも一つ又は前記光学式計測/分析/観察装置の対物レンズの焦点位置と前記サンプルの位置を調整する請求項11に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  13. 前記光学顕微鏡又は前記光学式計測/分析/観察装置が光軸に沿って照明光を照射する照明を有し、前記光学顕微鏡又は前記光学式計測/分析/観察装置のサンプルの表面に照射された前記照明光を前記撮像装置で観察し、前記照明光のスポットを目印に前記走査型プローブ顕微鏡ユニット部に備わる複数の探針のうち少なくとも一つ又は前記光学式計測/分析/観察装置の対物レンズの焦点位置と前記サンプルの位置合わせを行う請求項11又は12に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  14. レーザ光を前記カンチレバーの背面に照射して前記カンチレバーからの反射光をディテクタにより検出する光てこ方式の変位検出機構を有し、前記カンチレバーの背面にレーザスポットを位置合わせしたときに、前記サンプル表面に照射される前記レーザスポットのカンチレバーからはみ出した漏れ光を前記撮像装置で観察し、前記漏れ光を目印に前記走査型プローブ顕微鏡ユニット部に備わる複数の探針のうち少なくとも一つと前記サンプルの位置合わせを行う請求項10乃至12のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  15. 前記撮像装置に設けられたレンズが外部から駆動可能なフォーカス調整機構を有する請求項1乃至14のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  16. 前記走査型プローブ顕微鏡ユニット内にマイクを配置し、周辺の音を集音して、スピーカーより音を発するようにした、請求項1乃至15のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
  17. 前記撮像装置が連続して撮像するビデオカメラ又は連写して撮像するスチルカメラである請求項1乃至16のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。


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