JP2007170862A - 走査型プローブ顕微鏡装置 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 退避位置から適切な位置まで検査対象物及び探針を互いに接近させる際の操作性を向上させた走査型プローブ顕微鏡装置を提供する。
【解決手段】 検査対象物が載置される載置台11と、カンチレバーに取り付けられた探針を載置台11上の検査対象物へ押圧しながら走査させ、検査対象物の表面形状を示す形状データを生成するプローブ顕微鏡5と、検査対象物を撮影し、カンチレバーの後方から見た顕微鏡画像を生成する光学顕微鏡13とからなる走査型プローブ顕微鏡装置であって、載置台11及びカンチレバーを相対的に移動させ、検査対象物及び探針を互いに接近させるアプローチ制御部112と、検査対象物及びカンチレバーを撮影し、カンチレバーの側方から見たサイドビュー画像を生成するサイドビューカメラ制御部140と、顕微鏡画像及びサイドビュー画像を画像処理し、モニター31上に表示する画像処理部30により構成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、走査型プローブ顕微鏡装置に係り、さらに詳しくは、探針が取り付けられたカンチレバーを用いて、微細な検査対象物の表面形状を観測する走査型プローブ顕微鏡装置の改良に関する。
微細な検査対象物の表面形状を観測する観測装置として、走査型プローブ顕微鏡(Scanning Probe Microscope)が知られている。走査型プローブ顕微鏡は、カンチレバー(片持ち梁)の先端に取り付けられた探針(probe:プローブ)を検査対象物上で走査させ、その走査位置及び高さを計測することによって、検査対象物の表面形状を検出している。
探針は、カンチレバーによって検査対象物に押圧されており、カンチレバーの高さは、カンチレバーに作用する押圧力が一定となるようにフィードバック制御されている。このフィードバック制御では、カンチレバーのたわみ量や振幅に基づいてカンチレバーに作用する押圧力を検出し、当該押圧力に基づいてカンチレバーの高さを制御している。探針の走査位置及び高さは、カンチレバーの走査位置及び高さから求められるため、この様なカンチレバーを検査対象物上で走査させることによって、探針の走査位置情報及び高さ情報を取得し、検査対象物の表面形状を示す形状データが生成される。
この様な走査型プローブ顕微鏡では、検査対象物に対する探針の相対的な位置情報しか得られないので、探針に対する検査対象物の位置決めが容易ではない。そこで、検査対象物を撮影する光学顕微鏡を用いて、位置決めを行わせるプローブ顕微鏡装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のプローブ顕微鏡装置は、光学顕微鏡を用いて得られた撮影画像を表示し、視野内の検査対象物の位置を調整させることによって位置決めを行わせている。
通常、検査対象物を取り替える際などには、検査対象物が探針やカンチレバーと衝突して探針やカンチレバーを破損してしまうことのないように、検査対象物から探針を遠ざけて探針及びカンチレバーを退避させる動作が行われる。すなわち、探針及びカンチレバーを退避させた状態で検査対象物が配置される。従って、探針の走査時には、退避位置から適切な位置まで検査対象物及び探針を近づける必要がある。
一般に、検査対象物が光学顕微鏡の焦点位置から離れた位置に存在すると、画像がぼやけるので、検査対象物が焦点位置よりも近くにあるのか、遠くにあるのかを撮影画像によって識別するのは困難である。さらに、光学顕微鏡のピント合わせ可能な範囲は、退避時における検査対象物及び探針間の距離に比べて狭い。このため、上述した様な従来のプローブ顕微鏡装置では、光学顕微鏡の撮影画像によって検査対象物及び探針の近づき具合を判断するのは容易ではなく、検査対象物及び探針を近づけすぎることなく退避位置から適切な位置まで素早く接近させるのは困難であった。従って、退避位置から適切な位置まで検査対象物及び探針を近づける際には、ユーザが検査対象物や探針の様子を直接見て検査対象物及び探針の近づき具合を判断しなければならず、操作性が良くないという問題があった。
特開平5−157554号公報
上述した通り、従来の走査型プローブ顕微鏡装置では、退避位置から適切な位置まで検査対象物及び探針を近づける際、検査対象物や探針の様子を直接見て検査対象物及び探針の近づき具合を判断しなければならず、操作性が良くないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、検査対象物及び探針を退避位置から適切な位置まで互いに近づける際の操作性を向上させた走査型プローブ顕微鏡装置を提供することを目的とする。特に、検査対象物及び探針を近づけすぎることなく退避位置から適切な位置まで素早く接近させることができる走査型プローブ顕微鏡装置を提供することを目的とする。
第1の本発明による走査型プローブ顕微鏡装置は、検査対象物が載置される載置台と、カンチレバーの先端に取り付けられた探針を上記載置台上の検査対象物へ押圧しながら走査させ、検査対象物の表面形状を示す形状データを生成するプローブ顕微鏡と、上記検査対象物を撮影し、上記カンチレバーの後方から見た顕微鏡画像を生成する光学顕微鏡とからなる走査型プローブ顕微鏡装置であって、上記載置台及び上記カンチレバーを相対的に移動させ、上記検査対象物及び上記探針を互いに接近させるアプローチ手段と、上記検査対象物及び上記カンチレバーを撮影し、カンチレバーの側方から見たサイドビュー画像を生成する撮像手段と、上記顕微鏡画像及び上記サイドビュー画像を画面表示する表示手段とを備えて構成される。
この様な構成により、検査対象物及び探針を互いに近づける際に、カンチレバーの側方から見たサイドビュー画像を画面表示することができるので、ユーザは、このサイドビュー画像を見て検査対象物及び探針の近づき具合を判断することができる。従って、退避位置から適切な位置まで検査対象物及び探針を互いに近づける際の操作性が向上し、近づけすぎることなく検査対象物及び探針を素早く接近させることができる。
第2の本発明による走査型プローブ顕微鏡装置は、上記構成に加え、上記表示手段が、顕微鏡画像及びサイドビュー画像を同一画面上に同時に表示するように構成される。この様な構成によれば、退避位置から適切な位置まで検査対象物及び探針を互いに近づける際の操作性が向上するので、検査対象物及び探針を素早く接近させることができるとともに、光学顕微鏡のピント合わせ可能な範囲内では、サイドビュー画像と合わせて顕微鏡画像によって検査対象物及び探針の近づき具合を判断することができるので、検査対象物及び探針間の距離を微調整する際の操作性を向上させることができる。
第3の本発明による走査型プローブ顕微鏡装置は、上記構成に加え、上記プローブ顕微鏡は、上記カンチレバーのたわみ量を検出するたわみ量検出手段を備え、上記アプローチ手段が、ユーザ操作に基づいて検査対象物及び探針を接近させる手動アプローチ手段と、上記手動アプローチ手段による接近速度よりも低速でさらに検査対象物及び探針を接近させ、上記たわみ量に基づいて停止させる自動アプローチ手段とからなり、上記表示手段が、上記手動アプローチ手段による接近動作時に、サイドビュー画像を表示するように構成される。
第4の本発明による走査型プローブ顕微鏡装置は、上記構成に加え、上記プローブ顕微鏡は、上記カンチレバーを構成する圧電素子の駆動により当該カンチレバーを共振させながら上記探針の走査を行う顕微鏡であり、上記カンチレバーの振幅を検出する振幅検出手段を備え、上記アプローチ手段が、ユーザ操作に基づいて検査対象物及び探針を接近させる手動アプローチ手段と、上記手動アプローチ手段による接近速度よりも低速でさらに検査対象物及び探針を接近させ、上記振幅に基づいて停止させる自動アプローチ手段とからなり、上記表示手段が、上記手動アプローチ手段による接近動作時に、サイドビュー画像を表示するように構成される。
第5の本発明による走査型プローブ顕微鏡装置は、上記構成に加え、上記光学顕微鏡により生成された2以上の顕微鏡画像について深度合成し、合成画像を生成する深度合成処理手段と、ユーザ操作に基づいて、上記載置台上の検査対象物及び上記光学顕微鏡の焦点を相対的に移動させ、上記深度合成の開始位置及び終了位置を指定する合成位置指定手段とを備え、上記深度合成処理手段が、上記開始位置及び終了位置に基づいて深度合成を行い、上記表示手段が、上記開始位置及び終了位置を指定するためのユーザ操作時に、サイドビュー画像を表示するように構成される。
本発明による走査型プローブ顕微鏡装置によれば、カンチレバーの側方から見たサイドビュー画像が画面表示されるので、ユーザは、このサイドビュー画像を見て検査対象物及び探針の近づき具合を判断することができる。従って、退避位置から適切な位置まで検査対象物及び探針を互いに近づける際の操作性を向上させることができ、近づけすぎることなく検査対象物及び探針を素早く接近させることができる。
図1は、本発明の実施の形態による走査型プローブ顕微鏡装置の概略構成の一例を示した図であり、コントローラ20及び画像処理部30が接続された顕微鏡本体10の外観の様子が示されている。本実施の形態による走査型プローブ顕微鏡装置100は、探針を走査させて検査対象物の表面形状を観測する観測装置であり、顕微鏡本体10、コントローラ20、画像処理部30及びモニター31からなる。
本実施の形態では、走査型プローブ顕微鏡の一例として、原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope、以下、AFMと呼ぶことにする)5を備えた顕微鏡装置について説明するが、AFM5に代えて他のプローブ顕微鏡、例えば、走査型トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling Microscope:STM)を備えた顕微鏡装置であっても良い。AFMは、探針先端の原子と検査対象物表面の原子との間に作用する原子間力を利用する顕微鏡である。これに対し、STMは、導電性を有する試料を検査対象とし、探針を試料表面に近づけた際、探針及び検査対象物間に流れるトンネル電流を利用する顕微鏡である。
顕微鏡本体10は、検査対象物が載置される載置台11と、カンチレバー保持部12を有するAFM5と、顕微鏡画像を生成する光学顕微鏡13と、カンチレバーの側方から見たサイドビュー画像を生成するサイドビューカメラ14と、これらを収容する筐体1aを備えて構成される。
載置台11は、水平な載置面を有するテーブルであり、検査対象物の位置決めに使用される。カンチレバー保持部12は、カンチレバーを着脱可能に保持するホルダーである。
光学顕微鏡13は、載置台11上の検査対象物を撮影し、顕微鏡画像を生成する観測装置である。ここでは、光軸変換用ミラー15を用いて検査対象物からの光が観測され、カンチレバーの後方、すなわち、カンチレバーよりも高い位置から見た撮影画像として顕微鏡画像が生成されるものとする。光軸変換用ミラー15は、光を反射させて光軸の向きを変更する光学素子である。この様な顕微鏡画像は、探針に対する検査対象物の水平面内における位置決めに使用される。
サイドビューカメラ14は、載置台11上に配置された検査対象物及びカンチレバーを撮影し、カンチレバーの側方、すなわち、水平方向から見た撮影画像をサイドビュー画像として生成する撮像装置である。このサイドビュー画像は、光学顕微鏡13により生成される顕微鏡画像に比べて倍率の低い画像であり、検査対象物を探針に近づける際、検査対象物及び探針間の近づき具合をモニターするのに使用される。
筐体1aには、検査対象物を取り替える際に取り出し口として使用される開口が設けられており、この開口を介して筐体1a内の様子を直接見ることができる。AFM5による測定の際には、開口を着脱可能なパネル板1bにより塞いだ状態で、探針の走査が行われる。この様にすることにより、載置台11付近の検査エリア内に音、風、光などが侵入するのを防ぐことができ、空気の振動や風による振動がAFM5の測定精度を低下させるのを抑制することができる。特に、カンチレバーのたわみ量や振幅を圧電素子からの電気信号に基づいて検出する自己検知式のAFM5では、光の侵入によって圧電素子の動作に不具合が生じるのを防止することができる。
また、筐体1aの正面パネルには、顕微鏡画像の視野位置を調整するための調整用つまみ2a、2b及び操作ボタン3と、検査エリアを照明する照明用LEDをオン又はオフする操作ボタン4が配置されている。
コントローラ20は、顕微鏡本体10の各部を制御する制御装置であり、AFM5の走査系制御、光学顕微鏡13の撮像制御、サイドビューカメラ14の撮像制御などを行っている。ここでは、AFM5及び光学顕微鏡13を用いて検査対象物を観測する動作モード(以下、AFM観測モードと呼ぶことにする)と、光学顕微鏡13のみで検査対象物を観測する動作モード(以下、光学顕微鏡モードと呼ぶことにする)とが選択可能であるものとする。
画像処理部30は、AFM5により検出される形状データ、顕微鏡画像及びサイドビュー画像を画像処理し、表示データとしてモニター31へ出力する動作を行っている。光学顕微鏡モードでは、複数の顕微鏡画像について深度合成し、合成画像をモニター31へ出力する動作が行われる。
図2は、図1の走査型プローブ顕微鏡装置の要部における構成例を示した斜視図であり、顕微鏡本体10における筐体内部の様子が示されている。この顕微鏡本体10では、走査系41、可動ステージ43、駆動系44,45、光軸変換部51、撮像部52、AFM5、載置台11、カンチレバー保持部12、光学顕微鏡13、サイドビューカメラ14及び光軸変換用ミラー15が防振フレーム40に配置されている。
可動ステージ43は、載置台11と共に移動させることにより、載置台11上の検査対象物の位置を変更させる位置決め手段である。可動ステージ43の水平面(xy平面)内における位置は、駆動系44を制御することにより変更され、上下方向(z軸方向)の位置は、駆動系45を制御することにより変更される。可動ステージ43の水平面内における位置を変更させることにより、AFM5により走査可能なエリアを変更することができる。また、可動ステージ43を上下方向に移動させることにより、検査対象物を探針に近づけ、或いは、探針から遠ざけることができる。
AFM5は、xy平面及びyz平面による断面形状がいずれもL字状のアーム部40a(防振フレーム40の一部)によって釣り下げられ、カンチレバー保持部12を載置台11の載置面に対向させて配置されている。このAFM5では、走査系41を制御することにより、カンチレバー保持部12の高さ方向(z軸方向)における位置を調整するとともに、水平方向に走査させる動作が行われる。ここでは、走査系41が3つのボイスコイルモーター(VCM)42によって駆動されるものとする。ボイスコイルモーター42は、電気エネルギーを直進運動に変換するリニアモーターである。各ボイスコイルモーター42により、x、y、zの各軸方向にそれぞれ独立してカンチレバーの位置を変更させることができる。
光学顕微鏡13は、AFM5の側方に配置され、検査対象物からの光を光軸変換用ミラー15で反射させて顕微鏡画像の生成を行っている。この光軸変換用ミラー15は、光学顕微鏡13の対物レンズに対向させてカンチレバーの近傍に配置されている。検査対象物からの光は、光軸変換用ミラー15を介して対物レンズに入射され、光軸変換部51により概ね直角に光軸が曲げられて撮像部52へ出力される。
図3は、図2の顕微鏡本体における載置台11周辺の配置図である。この例では、カンチレバー12aがカンチレバー保持部12からx軸方向に突出させて配置され、カンチレバー12a先端の探針が載置台11(円形)の中心に位置決めされている。
また、サイドビューカメラ14は、可動ステージ43(矩形)の対角線上に配置され、カンチレバー12aよりも背後からカンチレバー12a付近が撮影される。
図4は、図1の走査型プローブ顕微鏡装置の要部における構成例を示したブロック図であり、コントローラ20の機能構成が示されている。このコントローラ20は、可動ステージ制御部110、AFM制御部120、光学顕微鏡制御部130、サイドビューカメラ制御部140及び操作入力部150からなる。可動ステージ制御部110は、水平位置調整部111及びアプローチ制御部112からなり、駆動系44及び45を制御することにより可動ステージ43を移動させる動作を行っている。
水平位置調整部111は、駆動系44を制御し、ユーザ操作に基づいて可動ステージ43の水平面内における位置を調整する動作を行っている。この可動ステージ43の位置調整により、AFM5の走査可能なエリアの位置を変更することができる。
アプローチ制御部112は、駆動系45を制御し、可動ステージ43の上下方向における位置を変更する動作を行っている。検査対象物を載置台11上に配置する際などに、可動ステージ43を下げて探針から遠ざけることにより、探針を退避させることができる。また、AFM5による走査の際には、可動ステージ43を上げて探針に近づけることにより、退避位置から適切な位置まで検査対象物を探針に接近させることができる。
ここでは、可動ステージ43を上昇させることによって検査対象物を探針へ近づける際の接近動作が2段階に分けて行われるものとする。すなわち、ユーザ操作に基づいて行われる手動アプローチと、カンチレバーのたわみ量や振幅を監視しながらさらに検査対象物を探針へ接近させ、たわみ量や振幅に基づいて停止させる自動アプローチに分けて行われる。
AFM制御部120は、走査制御部121、カンチレバー共振制御部122、振幅検出部123及び押圧制御部124からなり、走査系41を制御することにより、探針を走査させる動作を行っている。走査制御部121は、探針を載置台11に対して水平方向に走査させる動作を行っている。
高さ制御部124は、探針の高さを調整する動作を行っている。この探針の高さ制御は、カンチレバー12aに作用する押圧力を求めることにより行われる。探針は、カンチレバー12aによって検査対象物に押圧されており、探針の高さは、カンチレバー12aに作用する押圧力が一定となるようにフィードバック制御される。カンチレバー12aは、作用する押圧力に応じてたわみ量(歪)や振幅が変化するので、たわみ量や振幅によって押圧力を判断することができる。
ここでは、カンチレバー12aが圧電素子により構成され、圧電素子からの電気信号に基づいてたわみ量や振幅を検出することにより、カンチレバー12aに作用する押圧力が求められるものとする。探針の高さのフィードバック制御は、この様にして求められた押圧力の目標値に対する偏差、比例ゲイン(Pゲイン)及び積分ゲイン(Iゲイン)に基づいて行われ、探針の高さ情報が出力される。
また、カンチレバー12aを一定の周波数で振動させた状態で表面形状を測定する動作モード、いわゆるダンピングフォースモード(DFM)で観測が行われるものとする。DFMでは、カンチレバー固有の共振周波数でカンチレバー12aを振動させながら検査対象物及び探針を近づけ、検査対象物及び探針を近づけた際に生じる振幅、位相、周波数などの変化に基づいて探針の高さが制御される。
カンチレバー共振制御部122は、カンチレバー12aを構成する圧電素子を制御し、カンチレバー12aを共振周波数で振動させる動作を行っている。
振幅検出部123は、カンチレバー12aを構成する圧電素子からの電気信号に基づいて、共振時におけるカンチレバー12aの振幅を検出する動作を行っている。高さ制御部124では、振幅検出部123により検出された振幅に基づいてカンチレバー12aに作用する押圧力を判断して高さ制御が行われる。
本実施の形態によるAFM5では、DFMと、DFM以外の動作モード、例えば、探針を検査対象物に接触させながら測定する動作モード(コンタクトモード)とが選択可能であるものとする。コンタクトモードで測定を行う場合には、カンチレバー12aのたわみ量が検出され、このたわみ量が一定となるように、探針の高さ制御が行われる。
光学顕微鏡制御部130は、光学ズーム制御部131、フォーカス制御部132及び撮像制御部133からなる。光学ズーム制御部131は、ユーザ操作に基づいて光学顕微鏡13の光学系を制御し、必要に応じて検査対象物にズームアップさせる動作を行っている。フォーカス制御部132は、光学顕微鏡13の光学系を制御し、ユーザ操作に基づいて光学顕微鏡13の焦点を移動させる動作を行っている。撮像制御部133は、ユーザ操作に基づいて撮像部52を制御し、顕微鏡画像を生成する動作を行っている。
サイドビューカメラ制御部140は、ユーザ操作に基づいてサイドビューカメラ14を制御し、サイドビュー画像を生成する動作を行っている。
図5は、図4のコントローラの要部における構成例を示したブロック図であり、アプローチ制御部112が示されている。このアプローチ制御部112は、手動アプローチ制御部112a及び自動アプローチ制御部112bからなる。
手動アプローチ制御部112aは、操作入力部150からの操作入力データに基づいて、検査対象物を探針に接近させるアプローチ動作を行っている。ここでは、顕微鏡画像のピント合わせが可能な位置までのアプローチがユーザ操作によって行われるものとする。
自動アプローチ制御部112bは、手動アプローチ制御部112aによる接近速度よりも低速でさらに検査対象物を探針に接近させるアプローチ動作を行っている。このアプローチ動作は、振幅検出部123により検出されたカンチレバー12aの振幅データを監視しながら行われ、当該振幅データに基づいて停止される。例えば、振幅が所定の閾値を超えると、検査対象物及び探針が適切な位置まで接近したと判断し、可動ステージ43の上昇が停止される。
本実施の形態では、手動アプローチ制御部112aによるアプローチ動作時に、顕微鏡画像及びサイドビュー画像が同一画面上に同時に表示される。なお、コンタクトモードで観測が行われる場合には、カンチレバー12aのたわみ量に基づいてアプローチ動作が停止される。
<AFM観測モード>
図6のステップS101〜S110は、図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の一例を示したフローチャートであり、AFM観測モードにおける測定動作の処理手順が示されている。AFM観測モードでは、まず、AFMの測定モードを選択させる選択画面がモニター31上に表示され、カンチレバーの装着を促すメッセージが表示される(ステップS101)。
次に、カンチレバーの探針が顕微鏡画像の中央となるように、調整用つまみ2a及び2bを操作することにより、光学顕微鏡13の視野位置が調整される(ステップS102)。視野位置の調整が完了すれば、カンチレバーの共振周波数を検出して当該共振周波数によるカンチレバーの振動を開始させる初期化処理が行われる(ステップS103)。
次に、サイドビュー画像がモニター31上に顕微鏡画像と共に表示され、ユーザ操作に基づく手動アプローチが開始される(ステップS104)。この手動アプローチが完了すると、可動ステージ43の水平面内における位置を調整してAFM5の走査可能なエリアの位置が決定される(ステップS105)。
AFM5の走査可能なエリアについて、ユーザ操作による走査範囲の指定が完了すると、自動アプローチが開始される(ステップS106〜S108)。この自動アプローチが完了すると、AFM5による走査(スキャン)が開始され、形状データが生成される(ステップS109,S110)。
図7〜図11は、図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の一例を示した図であり、AFM観測モードにおいてモニター31上に表示されるモニター画面200の様子が示されている。モニター画面200は、光学顕微鏡13により撮影された顕微鏡画像やAFM5による観測結果を表示する表示画面である。このモニター画面200は、メインタイトル表示領域201、タブ表示領域202、メイン画像表示領域203、サブタイトル表示領域204、観測モード表示領域205、操作手順表示領域206、メッセージ表示領域207、手順詳細表示領域208及びユーザ操作表示領域209からなる。
メインタイトル表示領域201は、動作状態を示す文字列を表示する表示領域であり、モニター画面200における最上段に配置されている。タブ表示領域202は、処理中の画像データを示す文字列を処理順にタブとして表示する表示領域である。メイン画像表示領域203は、撮影中の顕微鏡画像やAFMによる観測結果を表示する表示領域である。
サブタイトル表示領域204は、サブタイトルを示す文字列を表示する表示領域である。観測モード表示領域205は、観測モードを表示する表示領域であり、AFM観測モード及び光学顕微鏡モードの選択ボックスが配置されている。この選択ボックスは、マウスなどのポインティングデバイスを用いて操作選択することができ、観測モードをAFMモード又は光学顕微鏡モードのいずれかに切り替えることができる。
操作手順表示領域206は、AFM観測時における操作手順を模式的に表示する表示領域である。具体的には、「カンチレバー装着」から「スキャン」までの各操作手順を示すアイコンと、スキャンを停止させるための停止ボタンを示すアイコンが配置されている。これらのアイコンは、操作選択することにより当該操作手順を実行させることができる。ここでは、操作選択されたアイコンをフォーカシングして表示、例えば、反転表示し、実行中の操作手順が判別可能であるものとする。
メッセージ表示領域207は、実行中の操作手順に関するメッセージを表示する表示領域である。手順詳細表示領域208は、実行中の操作手順の詳細を示す文字列を表示する表示領域である。ユーザ操作表示領域209は、実行中の操作手順に関し、ユーザ操作の選択対象や操作対象を表示する表示領域である。具体的には、測定モードを指定するための選択ボックスや、次の操作手順に移行させるための操作ボタン、手動アプローチの際のサイドビュー画像、可動ステージ43を移動させるための操作ボタン、走査範囲を指定するための入力ボックスなどが動作状態に応じてユーザ操作表示領域209内に配置される。表示領域206〜209は、モニター画面200内において、メイン画像表示領域203の右側に配置されている。
図7には、カンチレバー装着時の画面が示され、メイン画像表示領域203に顕微鏡画像が表示されている。このモニター画面200では、カンチレバー保持部12に装着されたカンチレバー12a及び温度補償用の突出部12bの様子が顕微鏡画像として表示されている。また、メイン画像表示領域203の中央で交差させた位置決め用の直線A1及びA2が表示されている。
ユーザは、カンチレバー12aの装着後、調整用つまみ2a及び2bを操作して顕微鏡画像の視野位置を調整する。具体的には、カンチレバー12aの探針が直線A1及びA2の交点と重なるように視野位置が調整される。視野位置の調整の完了後、「次へ」ボタン209aを操作し、或いは、操作手順「手動アプローチ」を操作選択すれば、次の操作手順に移行することができる。
図8には、手動アプローチによる可動ステージ43の高さ調整時の画面が示され、ユーザ操作表示領域209内にサイドビュー画像210が表示されている。このモニター画面200では、光学顕微鏡13の焦点がカンチレバー12aから検査対象物側の所定位置に切り替えられるとともに、カンチレバー12a周辺の様子がサイドビュー画像210として表示されている。
このモニター画面200におけるユーザ操作表示領域209には、サイドビュー画像210の他に、可動ステージ43を移動させるための操作ボタン211a〜211d及び212や、サイドビューカメラ14の撮影倍率を選択するための選択ボックスが配置されている。ここでは、サイドビュー画像210の右側に操作ボタン211a〜211dが配置され、可動ステージ43を上昇又は下降させる際の移動速度に関し、2段階もしくは3段階の移動速度が選択可能であるものとする。
具体的には、操作ボタン211a及び211bを操作することにより、可動ステージ43が上昇し、検査対象物をカンチレバー12a側へ移動させることができる。その際、操作ボタン211aの操作により、操作ボタン211bよりも高速で移動させることができる。また、操作ボタン211c及び211dを操作することにより、可動ステージ43が下降し、検査対象物をカンチレバー12aとは反対側へ移動させることができる。その際、操作ボタン211dの操作により、操作ボタン211cよりも高速で移動させることができる。ユーザは、サイドビュー画像210により、アプローチの様子をリアルタイムに監視することができ、検査対象物及び探針の近づき具合を容易に判断することができる。
操作ボタン212は、可動ステージ43を可動範囲内における最下点に移動させて、探針を退避させるための操作ボタンである。また、サイドビューカメラ14の撮影倍率として、通常倍率(ここでは、「×1」と表示)による撮影モードと、通常倍率よりも高倍率(ここでは、「×2」と表示)な撮影モードのいずれかを選択することができる。ここでは、撮影画像を画像処理することによってサイドビューカメラ14による撮影の高倍率化が行われるものとする。可動ステージ43の高さ調整の完了後、「OK」ボタン213を操作し、或いは、操作手順「水平位置調整」を操作選択すれば、次の操作手順に移行することができる。
図9には、可動ステージ43の水平位置調整時の画面が示され、ユーザ操作表示領域209内に調整のためのアイコンなどが表示されている。具体的には、光学顕微鏡13の光学系を調整するためのアイコンや撮影ボタン220、可動ステージ43の可動範囲及び探針位置を模式的に示す表示エリア221、可動ステージ43の水平位置を調整するための操作ボタン222が配置されている。
ここでは、アイコンを操作することにより、ズームアップさせ、或いは、焦点を移動させた顕微鏡画像が表示されるものとする。撮影ボタン220は、メイン画像表示領域203に表示されている画像を静止画像としてメモリ内に取り込むための操作ボタンである。
表示エリア221には、水平面内における可動ステージ43の可動範囲が可動ステージ43に対する相対的な探針位置221aとして表示される。操作ボタン222を操作して探針位置221aを前後左右に移動させることにより、可動ステージ43の水平面内における位置を調整することができる。可動ステージ43の水平位置調整の完了後、「OK」ボタン213を操作し、或いは、操作手順「スキャン設定」を操作選択すれば、次の操作手順に移行することができる。
図10には、スキャン設定時の画面が示され、ユーザ操作表示領域209内に走査範囲を指定するための入力ボックス231〜234やAFM5の感度を調整するための感度調整ボタン235が配置されている。このモニター画面200では、メイン画像表示領域203内に、AFM5の走査可能なエリアを規定する矩形枠A3が顕微鏡画像に重ねて表示されている。ユーザは、この矩形枠A3内において、探針の走査範囲としての矩形領域A4を指定することができる。
ここでは、矩形領域A4について、中心点の位置座標や縦横の走査範囲、アスペクト比(縦横比)及び角度を指定することにより、探針の走査範囲が決定されるものとする。この様な探針の走査範囲の設定の完了後、操作手順「スキャン」を操作選択すれば、AFM5によるスキャンを開始させることができる。
図11には、スキャン完了時の画面が示され、メイン画像表示領域203内にAFM5による観測結果が表示されている。この例では、AFM5による観測結果として、検査対象物表面における高さの変化を輝度の変化として示す高さ画像B1と、所定の切断線A5で切断した検査対象物断面の高低差を示すラインプロファイルB2が表示されている。
高さ画像B1は、矩形領域A4内を走査して得られた形状データを画素ごとの輝度データに変換することによって生成される。この高さ画像B1では、検査対象物表面の高低差(凹凸)が輝度の差として表される。具体的には、高さの高いところほど明るくなっている。
<光学顕微鏡モード>
図12は、図1の走査型プローブ顕微鏡装置の要部における構成例を示したブロック図であり、画像処理部30の機能構成が示されている。この画像処理部30は、合成位置指定部301及び深度合成処理部302からなり、光学顕微鏡モード時に、複数の顕微鏡画像について深度合成する動作を行っている。
顕微鏡画像についての深度合成は、焦点を一定間隔で異ならせた2以上の撮影画像を合成することにより、被写界深度の大きな画像、すなわち、高さ方向に関して広い範囲でピントの合った画像を得る画像処理である。
合成位置指定部301は、載置台11上の検査対象物及び光学顕微鏡13の焦点を相対的に移動させ、深度合成の開始位置及び終了位置を指定する動作を行っている。ここでは、可動ステージ43を上下方向に移動させることにより、検査対象物に対する光学顕微鏡13の焦点位置が移動されるものとする。この様な焦点位置の移動は、操作入力部150からの操作入力データに基づいて行われる。すなわち、可動ステージ43を上下方向に移動させながら、ユーザ操作に基づいて深度合成の開始位置及び終了位置が指定される。ここでは、深度合成の開始位置及び終了位置を指定するために、ユーザ操作によって可動ステージ43を移動させる動作も手動アプローチと呼ぶことにする。
深度合成処理部302は、合成位置指定部301により指定された開始位置及び終了位置情報に基づいて、顕微鏡画像を深度合成し、合成画像を生成する処理を行っている。光学顕微鏡モードでは、深度合成の開始位置及び終了位置を指定するためのユーザ操作時に、顕微鏡画像及びサイドビュー画像が同一画面上に同時に表示される。
図13のステップS201〜S205は、図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の他の例を示したフローチャートであり、光学顕微鏡モードにおける測定動作の処理手順が示されている。光学顕微鏡モードでは、まず、サイドビュー画像がモニター31上に顕微鏡画像と共に表示され、ユーザ操作に基づく手動アプローチが開始される(ステップS201)。
手動アプローチが完了すると、可動ステージ43の水平面内における位置の調整及び光学系の調整を行い、深度合成の処理対象とする顕微鏡画像が決定される(ステップS202)。次に、可動ステージ43を移動させながら開始位置及び終了位置が指定され、深度合成の範囲が決定される(ステップS203)。
深度合成の範囲指定が完了し、深度合成の開始が指示されると、合成画像が生成される(ステップS204,S205)。
図14〜図16は、図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の他の例を示した図であり、光学顕微鏡モードにおいてモニター31上に表示されるモニター画面200の様子が示されている。このモニター画面200では、操作手順表示領域206内に、「手動アプローチ」から「撮影」又は「深度合成」までの各操作手順を示すアイコンが配置されている。
図14には、手動アプローチによる可動ステージ43の高さ調整時の画面が示され、ユーザ操作表示領域209内にサイドビュー画像210が表示されている。このモニター画面200では、カンチレバー保持部12周辺の様子がサイドビュー画像210として表示されている。手動アプローチによる可動ステージ43の高さ調整の際の操作手順と、可動ステージ43の水平位置調整の際の操作手順は、それぞれAFM観測モードにおける各操作手順と同様である。
図15には、深度合成の開始位置指定時の画面が示され、ユーザ操作表示領域209内にサイドビュー画像310が配置されている。このモニター画面200では、カンチレバー保持部12周辺の様子がサイドビュー画像310として表示されている。
このモニター画面200におけるユーザ操作表示領域209には、サイドビュー画像310の他に、可動ステージ43の現在位置を表示する表示エリア311や、可動ステージ43を移動させるための操作ボタン312a及び312b、開始位置(始点)を指定するための操作ボタン313、設定変更ボタン314が配置されている。ここでは、サイドビュー画像310の右側に表示エリア311、操作ボタン312a及び312bが配置されるものとする。
具体的には、操作ボタン312aを操作することにより、可動ステージ43が上昇し、光学顕微鏡13の焦点位置を検査対象物Cに対して相対的に下げることができる。一方、操作ボタン312bを操作することにより、可動ステージ43が下降し、焦点位置を検査対象物Cに対して相対的に上げることができる。
設定変更ボタン314は、深度合成に関する設定を変更するための操作ボタンである。例えば、深度合成を行う顕微鏡画像の数や、焦点位置を連続的に異ならせる際のピッチ(可動ステージ43の移動間隔)を変更することができる。操作ボタン313を操作することによって開始位置の指定が完了すれば、深度合成の終了位置指定時の画面に移行することができる。
図16には、深度合成の終了位置指定時の画面が示されている。このモニター画面200におけるユーザ操作表示領域209には、サイドビュー画像310、可動ステージ43の現在位置を表示する表示エリア311、可動ステージ43を移動させるための操作ボタン312a及び312b、終了位置(終点)を指定するための操作ボタン315、合成開始ボタン316が配置されている。ユーザは、深度合成の開始位置及び終了位置を指定する際、サイドビュー画像310によって、可動ステージ43の上下方向の移動の様子をリアルタイムに監視することができる。
合成開始ボタン316は、深度合成の処理を開始させるための操作ボタンである。操作ボタン315を操作することによって終了位置の指定が完了する。終了位置の指定の完了後、合成開始ボタン316を操作すれば、指定された位置情報に基づく深度合成が開始され、この合成処理が終了すると、メイン画像表示領域203内に合成画像が表示される。
本実施の形態によれば、検査対象物及び探針を互いに近づける際に、カンチレバーの側方から見たサイドビュー画像を画面表示することができるので、ユーザは、このサイドビュー画像を見て検査対象物及び探針の近づき具合を判断することができる。従って、退避位置から適切な位置まで検査対象物及び探針を互いに近づける際の操作性が向上し、近づけすぎることなく検査対象物及び探針を素早く接近させることができる。
また、顕微鏡画像及びサイドビュー画像が同一画面上に同時に表示されるので、光学顕微鏡13のピント合わせ可能な範囲内では、サイドビュー画像と合わせて顕微鏡画像によって検査対象物及び探針の近づき具合を判断することができるので、検査対象物及び探針間の距離を微調整する際の操作性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、可動ステージ43を移動させて検査対象物を探針に近づける場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。載置台11及びカンチレバー12aを相対的に移動させることによって、検査対象物及び探針を互いに近づけるものであれば、他の構成であっても良い。例えば、カンチレバーを移動させて、探針を検査対象物に近づけても良い。
本発明の実施の形態による走査型プローブ顕微鏡装置の概略構成の一例を示した図である。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置の要部における構成例を示した斜視図であり、顕微鏡本体10における筐体内部の様子が示されている。 図2の顕微鏡本体における検査エリア周辺の配置図の一例である。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置の要部における構成例を示したブロック図であり、コントローラ20の機能構成が示されている。 図4のコントローラの要部における構成例を示したブロック図であり、アプローチ制御部112が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の一例を示したフローチャートであり、AFM観測モードを選択した場合の処理手順が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の一例を示した図であり、カンチレバー装着時の画面が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の一例を示した図であり、手動アプローチによる可動ステージ43の高さ調整時の画面が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の一例を示した図であり、可動ステージ43の水平位置調整時の画面が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の一例を示した図であり、スキャン設定時の画面が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の一例を示した図であり、スキャン完了時の画面が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置の要部における構成例を示したブロック図であり、画像処理部30の機能構成が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の他の例を示したフローチャートであり、光学顕微鏡モードを選択した場合の処理手順が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の他の例を示した図であり、手動アプローチによる可動ステージ43の高さ調整時の画面が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の他の例を示した図であり、深度合成の開始位置指定時の画面が示されている。 図1の走査型プローブ顕微鏡装置における動作の他の例を示した図であり、深度合成の終了位置指定時の画面が示されている。
符号の説明
1a 筐体
2a,2b 調整用つまみ
3,4 操作ボタン
5 AFM
10 顕微鏡本体
11 載置台
12 カンチレバー保持部
12a カンチレバー
13 光学顕微鏡
14 サイドビューカメラ
20 コントローラ
30 画像処理部
31 モニター
40 防振フレーム
40a アーム部
41 走査系
42 ボイスコイルモーター
43 可動ステージ
44,45 駆動系
51 光軸変換部
52 撮像部
100 走査型プローブ顕微鏡装置
110 可動ステージ制御部
111 水平位置調整部
112 アプローチ制御部
120 AFM制御部
121 走査制御部
122 カンチレバー共振制御部
123 振幅検出部
124 高さ制御部
130 光学顕微鏡制御部
131 光学ズーム制御部
132 フォーカス制御部
133 撮像制御部
140 サイドビューカメラ制御部
150 操作入力部
301 合成位置指定部
302 深度合成処理部


Claims (5)

  1. 検査対象物が載置される載置台と、
    カンチレバーの先端に取り付けられた探針を上記載置台上の検査対象物へ押圧しながら走査させ、検査対象物の表面形状を示す形状データを生成するプローブ顕微鏡と、
    上記検査対象物を撮影し、上記カンチレバーの後方から見た顕微鏡画像を生成する光学顕微鏡とからなる走査型プローブ顕微鏡装置において、
    上記載置台及び上記カンチレバーを相対的に移動させ、上記検査対象物及び上記探針を互いに接近させるアプローチ手段と、
    上記検査対象物及び上記カンチレバーを撮影し、カンチレバーの側方から見たサイドビュー画像を生成する撮像手段と、
    上記顕微鏡画像及び上記サイドビュー画像を画面表示する表示手段とを備えたことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡装置。
  2. 上記表示手段は、顕微鏡画像及びサイドビュー画像を同一画面上に同時に表示することを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡装置。
  3. 上記プローブ顕微鏡は、上記カンチレバーのたわみ量を検出するたわみ量検出手段を備え、
    上記アプローチ手段は、ユーザ操作に基づいて検査対象物及び探針を接近させる手動アプローチ手段と、上記手動アプローチ手段による接近速度よりも低速でさらに検査対象物及び探針を接近させ、上記たわみ量に基づいて停止させる自動アプローチ手段とからなり、
    上記表示手段が、上記手動アプローチ手段による接近動作時に、サイドビュー画像を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型プローブ顕微鏡装置。
  4. 上記プローブ顕微鏡は、上記カンチレバーを構成する圧電素子の駆動により当該カンチレバーを共振させながら上記探針の走査を行う顕微鏡であり、上記カンチレバーの振幅を検出する振幅検出手段を備え、
    上記アプローチ手段は、ユーザ操作に基づいて検査対象物及び探針を接近させる手動アプローチ手段と、上記手動アプローチ手段による接近速度よりも低速でさらに検査対象物及び探針を接近させ、上記振幅に基づいて停止させる自動アプローチ手段とからなり、
    上記表示手段が、上記手動アプローチ手段による接近動作時に、サイドビュー画像を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型プローブ顕微鏡装置。
  5. 上記光学顕微鏡により生成された2以上の顕微鏡画像について深度合成し、合成画像を生成する深度合成処理手段と、
    ユーザ操作に基づいて、上記載置台上の検査対象物及び上記光学顕微鏡の焦点を相対的に移動させ、上記深度合成の開始位置及び終了位置を指定する合成位置指定手段とを備え、
    上記深度合成処理手段は、上記開始位置及び終了位置に基づいて深度合成を行い、
    上記表示手段は、上記開始位置及び終了位置を指定するためのユーザ操作時に、サイドビュー画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡装置。


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