JP2014043235A - 自動二輪車の燃料タンク支持構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右のメインフレーム5L,5Rそれぞれに、車幅方向外側に延びる左右一対の外側延出部40L,40Rを設け、燃料タンク25から突出する左右一対のタンク支持ステー43L,43Rを、左右の前記外側延出部40L,40Rによって支持する。
【選択図】図3
Description
この自動二輪車では、同文献の図3等に見られるように、上記メインフレームが車幅方向中央を前後に延びる一本の部材からなり、燃料タンクがメインフレームを上方及び両側方から覆うように縦断面視で逆U字状に形成されることで、その下面に凹部が形成され、上記外側延出部が、燃料タンクの上記凹部内で該燃料タンクを下方から支持する構造となっている。
請求項2に記載の発明によれば、燃料タンクの取り付けの際に、外側延出部とタンク支持ステーとの位置が視認し易く、また左右のメインフレームの上方からタンク支持ステーを外側延出部に至るようにして取り付けることができるため、取り付け易く、生産性を向上できる。
請求項3に記載の発明によれば、メインフレームの前部の車幅方向にすぼまる部分に外側延出部を設けることで、外側延出部の車幅方向外側への広がりを抑制できる。
請求項4に記載の発明によれば、外側延出部を別体でメインフレームに設ける構成とすることで、例えば、既存のメインフレームを利用する等して製造効率を向上できる。
請求項5に記載の発明によれば、メインフレームの剛性を確保しつつ、比較的剛性が高く確保されるクロスフレームによって燃料タンクが支持されることになり、燃料タンクの支持剛性を確保できる。また、弾性部材を介して、タンク支持ステーを支持することで走行時等にメインフレームから燃料タンクに伝わる振動を抑制できる。
請求項6に記載の発明によれば、メインフレームが断面視縦長である場合には、前側クロスフレームの連結によってメインフレームの断面における長手方向に生じる応力が大きくなり易くなり剛性確保が望まれるが、補強部材によってメインフレームの剛性を確保することができる。
請求項7に記載の発明によれば、電装品ステーが、例えばボルト等の締結部材によってタンク支持ステーとともに外側延出部に締結されることで、締結のための部品点数を削減できる。また、電装品ステーが、弾性部材と前側クロスフレームとの間に直接的に挟まれることになり、電装品ステーの熱が前側クロスフレームに効率的に伝達され、放熱効果を向上できる。
請求項8に記載の発明によれば、後方支持部をシートの下方に配置することで、後方支持部を外側から視認できなくして、外観性の向上を図ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、外観性の向上を図ることができる。
また、図1に示すように、補強パイプ17L,17Rの前部側にはそれぞれ、同乗者が足を載せるためのピリオンステップ18L,18Rを下端で支持するステップステー19L,19Rが下方に延びるように固定されている。
また、左のピボットプレート6Lの下部には、サイドスタンド9が設けられている。サイドスタンド9は、自動二輪車1を左方にやや傾けた状態で支える。
エンジン20は、上記ダウンフレーム15L,15Rの下部によってそのシリンダ部22の前部が支持されるとともに、上記シリンダハンガ16L,16Rの下部によってそのシリンダ部22の後部が支持されている。さらに、エンジン20は、ピボットプレート6L,6Rの下部に渡された支持シャフト23によって、クランクケース21の後部が支持されている。
また、フロントサイドカバー32L,32Rの下部には、左右一対のアンダカウル33L,33Rが連なり、これらアンダカウル33L,33Rは後方に延びて、ピボットプレート6L,6Rの下部まで至り、クランクケース21の下部を覆っている。
シートサイドカバー35L,35Rの前端部は、シートフレーム7L,7Rの前部から上方に突出して延びて、燃料タンク25の後部側面を覆うように形成されている。また、シートサイドカバー35L,35Rの後端部は、シート26の後端下方まで延びている。
これによれば、締結のための部品点数を削減できる。また、電装品ステー60が、グロメット53と前側クロスフレーム12との間に直接的に挟まれることになり、電装品ステー60の熱が前側クロスフレーム12に効率的に伝達され、放熱効果を向上できる。
そして、外側延出部40L’,40R’は、弾性部材53を介してタンク支持ステー43L,43Rを支持している。外側延出部40L’,40R’のタンク支持ステー43L,43Rの支持構造は、図10から明らかなように、第1の実施形態と同様である。
前側クロスフレーム12’の端部は、メインフレーム5L,5Rの上下方向略中央の位置に補強部材70を介して接続され、補強部材70は、前側クロスフレーム12’の端部との接続位置を挟んで上側の部位が、下側の部位よりも長く延び、上側の部位で接合する面積を確保している。図10において、符号120は、前側クロスフレーム12’の端部の外周面と補強部材70とに跨って形成された溶接金属からなる溶接部を示している。溶接部120は、前側クロスフレーム12’の端部の外周面の全周にわたって形成されてもよいし、周方向に間隔を空けて複数形成されるものでもよい。
また、符号121は、補強部材70の外周縁とメインフレーム5Lの車幅方向内側を向く面とに跨って形成された溶接金属からなる溶接部を示している。溶接部121は、補強部材70の外周縁の全域にわたって形成されてもよいし、外周縁の全域において間隔を空けて複数形成されるものでもよい。
さらに、符号122は、ガセットパイプ14Lの端部の外周面とメインフレーム5Lの下面とに跨って形成された溶接金属からなる溶接部を示している。溶接部122は、ガセットパイプ14Lの端部の外周面の全周にわたって形成されてもよいし、周方向に間隔を空けて複数形成されるものでもよい。
また、電装品ステー60’は、第1の実施形態のものと形状が異なり、外側延出部40L’から前方に延びる部位でレギュレータ61を支持する一方で、下方に延びてダウンフレーム15Lに連結する下方延出部を有している。このような電装品ステー60’は、第1の実施形態の構成に適用してもよい。
また、上記実施形態では、タンク支持ステー43L,43Rが車幅方向外側からボルト等の締結部材によって、外側延出部40L,40Rに締結される構成を説明したが、タンク支持ステー43L,43Rと外側延出部40L,40Rとを上下方向で重ねて締結するような構成でもよい。
また、上記第1の実施形態では、電装品ステー60が、外側延出部40Lにタンク支持ステー43Lとともに共締めされる例を説明したが、電装品ステー60は、タンク支持ステー43Lと共締めされない態様であってもよい。この場合、電装品ステー60の配置自由度を向上できる。
2 車体フレーム
4 ヘッドパイプ
5L,5R メインフレーム
12,12’ 前側クロスフレーム
25 燃料タンク
26 シート
31L,31R タンクシュラウド(車体カバー)
35L,35R シートサイドカバー
40L,40R,40L’,40R’ 外側延出部
42 後方支持部
43L,43R タンク支持ステー
44L ボルト(締結部材)
60,60’ 電装品ステー
Claims (9)
- ヘッドパイプ(4)から左右に分岐して後方に延びる左右一対のメインフレーム(5L,5R)に、燃料タンク(25)を支持するための自動二輪車の燃料タンク支持構造において、
左右の前記メインフレーム(5L,5R)それぞれに、車幅方向外側に延びる左右一対の外側延出部(40L,40R;40L’,40R’)を設け、
前記燃料タンク(25)から突出する左右一対のタンク支持ステー(43L,43R)を、左右の前記外側延出部(40L,40R;40L’,40R’)によって支持することを特徴とする自動二輪車の燃料タンク支持構造。 - 前記タンク支持ステー(43L,43R)は、前記燃料タンク(25)の左右縁部から、前記メインフレーム(5L,5R)を跨ぐようにして車幅方向外側に延出して、それぞれ前記外側延出部(40L,40R;40L’,40R’)に至るように形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。
- 前記メインフレーム(5L,5R)の前部は、前記ヘッドパイプ(4)から左右に分岐して車幅方向外側に延びつつ後方に延びるように形成され、
前記外側延出部(40L,40R)は、前記メインフレーム(5L,5R)の前部に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。 - 前記外側延出部(40L’,40R’)は、左右の前記メインフレーム(5L,5R)の前部の間を連結する前側クロスフレーム(12’)の左右延長線上に、当該前側クロスフレーム(12’)と別体で、左右の前記メインフレーム(5L,5R)にそれぞれ設けられ、
前記外側延出部(40L’,40R’)は、弾性部材(53)を介して前記タンク支持ステー(43L,43R)を支持することを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。 - 前記外側延出部(40L,40R)は、左右の前記メインフレーム(5L,5R)の前部の間を連結するとともに、前記各メインフレーム(5L,5R)の前部を貫通する前側クロスフレーム(12)の左右両端部に設定され、
前記外側延出部(40L,40R)は、弾性部材(53)を介して前記タンク支持ステー(43L,43R)を支持することを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。 - 前記メインフレーム(5L,5R)は断面視縦長の形状に形成され、
前記メインフレーム(5L,5R)の車幅方向内側面には、フレーム剛性を補強する補強部材(70)が付設されることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。 - 前記タンク支持ステー(43L,43R)は、前記外側延出部(40L,40R;40L’,40R’)に締結部材によって締結されることで支持され、
左右の前記タンク支持ステー(43L,43R)と前記外側延出部(40L,40R;40L’,40R’)との間の少なくともいずれか一方に、電装品を支持する電装品ステー(60,60’)が、前記締結部材によって、前記タンク支持ステー(43L,43R)とともに、前記外側延出部(40L,40R;40L’,40R’)に締結され、
前記電装品ステー(60,60’)は、前記弾性部材(53)と前記外側延出部(40L,40R;40L’,40R’)との間に直接的に挟まれるようにして、前記外側延出部(40L,40R)に締結されることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。 - 前記燃料タンク(25)の後方にシート(26)が配置され、
前記燃料タンク(25)の後部を支持する後方支持部(42)が、前記シート(26)の下方に配置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。 - 前記燃料タンク(25)の前部が、車体カバー(31L,31R)によって車幅方向外側から覆われ、該車体カバー(31L,31R)によって、前記外側延出部(40L,40R;40L’,40R’)及び前記タンク支持ステー(43L,43R)が覆われることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の自動二輪車の燃料タンク支持構造。
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