JP2014040946A - 冷温蔵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カート本体の進行方向を切り替えるのに十分なスペースを確保できない場合であっても、ステーションから引き出されたカート本体をその引き出し方向とは異なる方向へ容易に移動させる。
【解決手段】本発明は冷温蔵装置であって、ステーション70と、このステーション70に収容されるカート本体11と、カート本体11をステーション70に出し入れ可能に支持する台車40とを備え、台車40は、複数のキャスタ14と、ステーション70からカート本体11を引き出す引き出し方向にカート本体11を移動させる第1の固定輪54と、ステーション70から引き出されたカート本体11を引き出し方向とは異なる方向に移動させる第2の固定輪55と、第1の固定輪54と第2の固定輪55のいずれか一方を選択的に接地させる進行方向切替機構52とを備えて構成されているところに特徴を有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、冷凍保存してあった食品を再加熱又は低温保存したのち取り出すことができる冷温蔵装置に関する。
近年、病院等の給食において、一枚のトレイに温食と冷食とを盛った場合に、温食は温かい状態で冷食は冷たい状態で供するようにしたサービスが普及しつつある。そのうち特に、朝食提供時において提供者側の時間的負担を軽減するために、例えば前日に調理等の準備をした温食と冷食とを一枚のトレイに載せた状態でチルド保存しておき、朝食提供時の所定時間前になったらトレイごと移し替えて、温食は再加熱し、冷食は低温(10℃程度)解凍して引き続き低温保存したのち、配膳に供するようにした装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このものは具体的には、トレイを収納するキャスタ付きのカートと、冷却手段と加熱手段とを装備して上記のカートを出し入れ可能に収納する固定のステーションとから構成される。
カートは、断熱箱からなる扉付きのカート本体と、このカート本体を移動可能に支持する台車とを有している。カート本体内は、断熱性の仕切壁の左右両側に配された温蔵室と冷蔵室とに分けられ、トレイは、仕切壁を左右方向に貫通して複数段に亘って収納される。これにより、各トレイの温食載置部が温蔵室側に配され、冷食載置部が冷蔵室に配される。
特表2002−539412号公報
ところで、上記の冷温蔵装置では、カート本体をステーションから手前側に引き出した後、この引き出し方向とは異なる方向にカート本体を搬送しようとした際に、カート本体が意図しない方向に移動してしまう場合があり、カート本体が搬送方向に安定して移動し始めるまでに人手によって制御する必要がある。また、カート本体の進行方向を切り替えるには、ある程度のスペースが必要であるにもかかわらず、冷温蔵装置の設置環境によっては、十分なスペースを確保できない場合もある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、カート本体の進行方向を切り替えるのに十分なスペースを確保できない場合であっても、ステーションから引き出されたカート本体をその引き出し方向とは異なる方向へ容易に移動させることを目的とする。
本発明は、温蔵室と冷蔵室が断熱性の仕切壁によって仕切られてなる冷温蔵装置であって、前記温蔵室内を加熱する加熱装置と前記冷蔵室内を冷却する冷却装置とが内蔵されたステーションと、前記仕切壁を内蔵した断熱箱からなるとともに、前記ステーションに収容されるカート本体と、前記カート本体を前記ステーションに出し入れ可能に支持する台車とを備え、前記台車は、複数の自在輪と、前記ステーションから前記カート本体を引き出す引き出し方向に前記カート本体を移動させる第1の固定輪と、前記ステーションから引き出された前記カート本体を前記引き出し方向とは異なる方向に移動させる第2の固定輪と、前記第1の固定輪と前記第2の固定輪のいずれか一方を選択的に接地させる接地機構とを備えて構成されているところに特徴を有する。
まず、第1の固定輪を接地させた状態でカート本体をステーションから引き出した後、接地機構によって第1の固定輪を浮かせるとともに第2の固定輪を接地させた状態とする。この状態でカート本体を搬送方向に移動させると、カート本体が意図しない方向に移動してしまうことはなく、安定して搬送することができる。したがって、カート本体の進行方向を切り替えるのに十分なスペースが確保できない場合であっても、ステーションから引き出されたカート本体をその引き出し方向とは異なる方向へ容易に移動させることができる。
また、本発明は、温蔵室と冷蔵室が断熱性の仕切壁によって仕切られてなる冷温蔵装置であって、前記温蔵室内を加熱する加熱装置と前記冷蔵室内を冷却する冷却装置とが内蔵されたステーションと、前記仕切壁を内蔵した断熱箱からなるとともに、前記ステーションに収容されるカート本体と、前記カート本体を前記ステーションに出し入れ可能に支持する台車とを備え、前記台車は、複数の自在輪と、前記カート本体を一定の方向に移動させる固定輪と、前記固定輪を一定の回転角度で回転させて保持させる回転機構とを備えて構成されているものとしてもよい。
このようにすると、カート本体をステーションから引き出す際には、固定輪をその引き出し方向に固定しておくことにより、カート本体をステーションから容易に引き出すことができる。次に、カート本体を引き出し方向とは異なる方向へ搬送する際には、回転機構によって固定輪をカート本体の搬送方向に回転させて保持させた状態とする。この状態でカート本体を搬送方向に移動させると、カート本体が意図しない方向に移動してしまうことはなく、安定して搬送することができる。したがって、カート本体の進行方向を切り替えるのに十分なスペースが確保できない場合であっても、ステーションから引き出されたカート本体をその引き出し方向とは異なる方向へ容易に移動させることができる。
また、本発明は、温蔵室と冷蔵室が断熱性の仕切壁によって仕切られてなる冷温蔵装置であって、前記温蔵室内を加熱する加熱装置と前記冷蔵室内を冷却する冷却装置とが内蔵されたステーションと、前記仕切壁を内蔵した断熱箱からなるとともに、前記ステーションに収容されるカート本体と、前記カート本体を前記ステーションに出し入れ可能に支持する台車とを備え、前記台車は、前記カート本体を回転可能に支持する台座と、この台座を一定の回転角度で保持する台座保持部とを備えて構成されているものとしてもよい。
このようにすると、カート本体をステーションから引き出した後、台座によってカート本体を搬送方向に向けて回転させ、台座保持部によってカート本体を保持した状態とした上で、カート本体を搬送方向に移動させることができる。すなわち、台車そのものを回転させる必要はなく、カート本体のみを回転させれば済むため、カート本体の進行方向を切り替えるのに十分なスペースが確保できない場合であっても、カート本体の進行方向を切り替えることができる。したがって、ステーションから引き出されたカート本体をその引き出し方向とは異なる方向へ容易に移動させることができる。
本発明によれば、カート本体の進行方向を切り替えるのに十分なスペースを確保できない場合であっても、ステーションから引き出されたカート本体をその引き出し方向とは異なる方向へ容易に移動させることができる。
実施形態1における冷温蔵装置のカートがステーションから引き出された状態を示した側面図 冷温蔵装置の内部構造を正面から見た断面図 台車を斜め上方から見た斜視図 台車の台座部分を切断した状態を斜め上方から見た斜視断面図 台車を斜め下方から見た斜視図 台座部分の分解斜視図 実施形態2におけるカートを斜め上方から見た斜視図 カートを斜め下方から見た斜視図 進行方向切替装置を斜め上方から見た斜視図 第1の固定輪を接地させた状態を示した正面図 第2の固定輪を接地させた状態を示した正面図 実施形態3における進行方向切替装置を斜め上方から見た斜視図 進行方向切替装置の平面図 進行方向切替装置の右側面図 固定輪の支持軸に形成された2つの平坦面を示した斜視図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。この実施形態では、病院等で給食を配膳する場合に用いて好適な冷温蔵装置を例示しており、この冷温蔵装置は、図2に示すように、トレイTを収納するカート10と、トレイTに載せられた給食を冷却する冷却装置、および加熱する加熱装置等を備えて上記のカート10を出し入れ可能に収納するステーション70とから構成されている。
カート10は、前後両面が開放された断熱箱からなるカート本体11と、このカート本体11をステーション70に出し入れ可能に支持する台車40とを備えて構成されている。カート本体11の前後の開口部12にはそれぞれ観音開き式の断熱扉13が装着されているとともに、底面にはキャスタ14が装備され、カート本体11における前面(図1の左面)に設けられた把手15を持って引き又は押すことによって移動可能とされている。
カート本体11内における左右方向の中央部には、図2に示すように、単位仕切壁16Aを複数個積み上げて形成された断熱性の仕切壁16が設けられ、同仕切壁16の左側に温蔵室20Hが、右側に冷蔵室20Cがそれぞれ形成されている。両室20H,20Cにおける仕切壁16とは反対側の面には、熱交換後の空気の流通路21を形成するパネル22が張られており、各パネル22には、通気口22Aが複数段に亘って形成されているとともに、両パネル22の内面にトレイ受け23が設けられている。
トレイTは、合成樹脂等で横長の矩形状に形成され、横幅の中央部よりも少し一方に寄った位置に境界部Taが設けられ、境界部Taを挟んだ広い方が温食載置部Th、狭い方が冷食載置部Tcとなっている。このトレイTは、境界部Taが仕切壁16を貫通し、かつ両端部がトレイ受け23で受けられつつ前後両面から挿入され、前後両側において、温食載置部Thが温蔵室20H側に、冷食載置部Tcが冷蔵室20C側にそれぞれ配された状態で、複数段に亘って収納されるようになっている。
カート本体11内に区画形成された温蔵室20Hと冷蔵室20Cとには、ステーション70側で生成された冷気または暖気が個別に循環供給されるようになっており、そのためカート本体11の天井壁17には、温蔵室20Hと冷蔵室20Cに対する吸込路32と吹出路37とがそれぞれ形成されている。天井壁17には、吸込路32と吹出路37とを開閉するシャッタ機構19が装備されている。
ステーション70は、正面と底面とが開口された箱形をなし、常には定位置に設置されて使用されるが、設置位置を変える場合等に便利なように、底部にキャスタ71が設けられてステーション70自体も移動可能となっている。ステーション70内には、上記したカート10を正面の出入口から出し入れしてすっぽりと収納可能な収納室72が設けられている。この収納室72の天井部分に、熱交換部73が構築されている。
収納室72の天井板の裏面側には、下面開放の箱体をなす外郭74がそれぞれ設置されることによって、左右2つの第1熱交換室75Hと第2熱交換室75Cとが形成されており、収納室72内にカート10が正規に収納された場合において、左側の第1熱交換室75Hは、カート10内の左側の領域に区画形成された温蔵室20Hの直上に対応し、右側の第2熱交換室75Cは、カート10内の右側に区画形成された冷蔵室20Cの直上に対応するようなっている。なお以下では、第1熱交換室75Hと第2熱交換室75Cについて共通の構造を説明する場合には、両熱交換室75という場合がある。両熱交換室75とシャッタ機構19の間には、シールパッキン82が装着されている。
両熱交換室75には、それぞれ冷却装置である冷却器(図示せず)が配置されている。冷却器を構成する冷凍装置については、熱交換部73の上に設けられた機械室100内に設置されている。さらに第1熱交換室75Hには、加熱装置であるヒータ101が装備されている。また、両熱交換室75には、それぞれ循環ファン105が装備されている。循環ファン105が駆動されると、カート10内の空気が両熱交換室75に導入され、熱交換後の空気が流通路21に導出され、空気が循環するようになっている。
さて、台車40は、図3に示すように、略方形の金属板からなるベース部41と、このベース部41の下面における四隅に配された4つのキャスタ14と、ベース部41の中央部に配された回転支持部42と、この回転支持部42の周囲に配された図示4つの補助支持部43とを備えて構成されている。キャスタ14は例えば、進行方向の前側2つが自在輪で、カート本体11の進行方向に合わせて自由に向きを変えることができるようにベース部41に回転可能に取り付け固定されており、一方、後側の2つが固定輪となっている。補助支持部43は、大まかには、真ん中に配された球体43Aがベアリング機構によって受けられた構成であり、カート本体11を球体43Aによって支持しつつ自在に移動させることができるようになっている。
回転支持部42は、詳細には図6に示すように、カート本体11に固定される本体台座44、台車40のベース部41に固定される台車台座45、本体台座44を台車台座45に対して回転可能に支持する台座軸受46、本体台座44の回転軸44Bに接続されたディスクダンパ47、本体台座44を台車台座45に固定する固定ピン48、常には固定ピン48を上方に付勢するコイルばね49、このコイルばね49のばね力に抗して固定ピン48を下方に引き下げるワイヤ50(図4参照)、このワイヤ50をS字状に屈曲させて側方に案内するガイド51などを備えて構成されている。
図4に示すように、台車台座45は、ベース部41の上面に固定されているものの、ディスクダンパ47は、ベース部41の下面に固定されている。また、本体台座44と一体に形成された回転軸44Bは、ベース部41を貫通してディスクダンパ47に接続されている。また、固定ピン48はベース部41を貫通して配設されており、このうちワイヤ50が固定された部分は、ベース部41の下面側に突出して配されている。これに伴ってガイド51もベース部41の下面に固定されている。ワイヤ50は、例えば、台車40の周囲に配されたフットペダル(図示せず)に接続され、フットペダルを足で押し込むことでワイヤ50が引っ張られて固定ピン48が下方に引き下げられるようになっている。これにより、本体台座44の回転が許容され、カート本体11の回転が許容される。
また、本体台座44には、回転軸44Bを中心とする90°間隔で図示4つの固定孔44Aが形成されており、この固定孔44Aに固定ピン48が下方から嵌まり込むことで本体台座44が回転不能に保持されるようになっている。例えば、ある固定孔44Aに固定ピン48が嵌まった状態から、この固定孔44Aから固定ピン48を外して隣の固定孔44Aが固定ピン48の直上に来るようにカート本体11を回転させ、固定ピン48を再び固定孔44Aに嵌め込むことで、カート本体11を90°回転させることができる。もちろん、カート本体11の回転角度は90°に限定されず、180°や270°の回転角度でカート本体11を回転させることもできることは言うまでもない。
さらに、カート本体11は、回転支持部42のみならず4つの補助支持部43によっても支持されているため、回転支持部42の台座軸受46にかかる負荷を低減させることができる。また、回転支持部42の周囲に配された4つの補助支持部43によってカート本体11を支持することにより、カート本体11の姿勢が安定し、カート本体11を傾斜させることなく水平姿勢のまま安定して回転させることができる。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、カート本体11をステーション70の収容室72から引き出して搬送する場合について説明する。カート本体11を移動させるには、一対の把手15を両手で握ってカート本体11を手前側に移動させることによりステーション70の収容室72から引き出すことができる。引き続き、フットペダルを踏み込む等してワイヤ50を引っ張り、固定ピン48を下方に引き下げた状態とする。これにより、固定ピン48の上端が本体台座44の固定孔44Aから下方に外れた状態となり、カート本体11の回転が許容される。カート本体11を90°回転させたところでフットペダルの踏み込みを解除し、コイルばね49のばね力によって固定ピン48が固定孔44Aに勢いよく嵌まり込むことで、カート本体11が90°回転した状態に保持される。この状態では、カート本体11をそのまま押すことによってカート本体11をステーション70からの引き出し方向とは異なる方向(引き出し方向と直角をなす方向)に搬送することができる。
以上のように本実施形態では、カート本体11をステーション70の収容室72から引き出した後、本体台座44および台座軸受46によってカート本体11を搬送方向に向けて回転させ、固定ピン48を固定孔44Aに嵌め込むことによってカート本体11を回転不能に保持し、カート本体11を搬送方向に移動させることができる。すなわち、台車40そのものを回転させる必要はなく、カート本体11のみを回転させれば済むため、カート本体11の進行方向を切り替えるのに十分なスペースが確保できない場合であっても、カート本体11の進行方向を切り替えることができる。したがって、ステーション70の収容室72から引き出されたカート本体11をその引き出し方向とは異なる方向へ容易に移動させることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7ないし図11によって説明する。本実施形態は、実施形態1のカート10の構成を変更したものであって、実施形態1と同じ構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については、同一の符号を用いるものとする。
本実施形態のカート10では、図7に示すように、カート本体11の右側面に搬送用のハンドル18が備えられている。このハンドル18は略U字状をなし、その両端部がカート本体11の右側面に取り付けられることで中央部が揺動可能とされている。また、カート本体11におけるハンドル18の装着部18Aは、内側に凹んで形成されており、ハンドル18を使用しないときには、カート本体11の右側面からハンドル18がはみ出さないようになっている。なお、図示はしていないものの、断熱扉13の左右両側に、実施形態1と同じ把手15がそれぞれ取り付けられるようになっている。
なお、この実施形態2では、台車40のベース部41の四隅に設けられたキャスタ14は、すべて自在輪となっている。
さて、台車40のベース部41の下面には、図8に示すように、進行方向切替機構(以下、「切替機構」と略していう)52が設けられている。この切替機構52は、ベース部41に対して揺動可能に取り付けられたフレーム53、このフレーム53の一端側に取り付けられた第1の固定輪54、フレーム53の他端側に取り付けられた第2の固定輪55、フレーム53の姿勢を切り替え可能な切替ペダル56などを備えて構成されている。フレーム53は、図9に示すように、上面開口の箱状とされ、対向状態で立ち上がる一対の側壁53Aを有し、両側壁53Aを貫通する形態で取り付けられたシャフト53Bが一対の軸受53Cによって回転可能に支持されており、これらの軸受53Cがそれぞれベース部41の下面に固定された構成とされている。
第1の固定輪54は、切替ペダル56側の端部に取り付けられており、カート本体11をステーション70の収容室72から引き出す方向に向けられている。一方、第2の固定輪55は、切替ペダル56とは反対側の端部に取り付けられており、カート本体11をステーション70の収容室72から引き出す方向と直交する方向に向けられている。さらに、第2の固定輪55の上方には、コイルばね57が配設されており、このコイルばね57がベース部41の下面とフレーム53の上面との間に蓄勢状態で収容されている。このため、フレーム53における第2の固定輪55側の端部は、常にはコイルばね57によって下方に付勢された状態とされている。
切替ペダル56は、いわゆるフットブレーキのペダル部分と同様の構成であって、切替ペダル56を足で踏み込むことによりストッパ56Aが下方に押し出されるようになっている。一方、フレーム53の端部には、片持ち状をなしてL字状に延びる受け板53Dが連設されており、この受け板53Dによってストッパ56Aが下方から受け止められるようになっている。受け板53Dの両側には、一対の補強梁53Eが取り付けられており、この補強梁53Eによって受け板53Dとフレーム53が一体に構成され、ストッパ56Aからの力を受けて受け板53Dが撓み変形することが防止されている。
次に、図10および図11を参照しながら、切替機構52の切替動作について説明する。図10は、切替ペダル56を足で踏み込んだ状態を示している。切替ペダル56を足で踏むと、ストッパ56Aが下がり、受け板53Dを下方に押し込むことにより、フレーム53の切替ペダル56側の端部が下方に揺動し、第1の固定輪54が地面Eに接地した状態となる。一方、第2の固定輪55は、地面Eの上方に浮き上がった状態となる。この状態では、第1の固定輪54の回転方向、すなわちカート本体11をステーション70の収容室72に出し入れする方向にカート本体11が移動することが許容される。さらに、4つのキャスタ14は自在輪であるため、第1の固定輪54の移動方向に従って向きを変える。したがって、カート本体11をステーション70の収容室72に容易に出し入れすることができる。
図11は、切替ペダル56を押し上げてストッパ56Aを解除した状態(上方に移動させた状態)を示している。切替ペダル56をつま先等で持ち上げると、フレーム53の切替ペダル56と反対側の端部に配されたコイルばね57のばね力によってフレーム53の切替ペダル56側の端部が上方に持ち上がり、第1の固定輪54が地面Eの上方に浮き上がった状態となる。一方、第2の固定輪55は、地面Eに接地した状態となる。この状態では、第2の固定輪55の回転方向、すなわちカート本体11をステーション70の収容室72から引き出す方向とは直交する方向にカート本体11が移動することが許容される。このため、ハンドル18を持ってカート本体11を移動させると、4つのキャスタ14は、第2の固定輪55の移動方向に従って向きを変える。したがって、カート本体11が意図しない方向に移動することを防止しつつ、カート本体11の引き出し方向と直交する方向にカート本体11を容易に移動させることができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図12ないし図15によって説明する。本実施形態は、実施形態2の切替機構52の構成を変更したものであって、実施形態1および2と同じ構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については、同一の符号を用いるものとする。
本実施形態の進行方向切替機構(以下、「切替機構」と略していう)60は、実施形態2の切替機構52とは異なり、単一の固定輪61を有しており、この固定輪61の向きを変えることによってカート本体11の進行方向を切り替えるようになっている。また、本実施形態では、実施形態2の切替ペダル56に相当する切替ペダル62が一対設けられている。
固定輪61は、図15に示すように、車輪61A、この車輪61Aを回転可能に支持する車軸61B、この車軸61Bの両端部に連結され略門形をなす軸受61C、軸受61Cの上面から上方に立設された切替軸61Dなどを備えて構成されている。切替軸61Dの上端部には、一対の平坦面61Eが形成されている。各平坦面61Eは、切替軸61Dの軸心を回動中心として90°の間隔を空けて配されている。つまり、各平坦面61Eの法線は、切替軸61Dの軸心で直角をなして交わるようになっている。
両切替ペダル62は並設され、単一の支持軸63によって揺動可能に支持されている。この支持軸63は、略U字状をなす軸受68によって固定されている。各切替ペダル62におけるペダル部分62Aと反対側の端部には、連結軸65が回転可能に連結されている。また、連結軸65の切替ペダル62と反対側の端部には、シャフト部材64が回転可能に連結されている。このシャフト部材64は、パイプ状をなすシャフト64Aと、このシャフト64Aの外周面から径方向両側に張り出す形態をなすカム64Bとを一体に構成したものである。このカム64Bは、シャフト64Aを中心としてその両側に張り出すように形成されている。そして、カム64Bの一端側に一方の連結軸65が回転可能に連結され、カム64Bの他端側に他方の連結軸65が回転可能に連結されている。
シャフト64Aの内部には、図13に示すように、固定輪61の切替軸61Dが収容されており、シャフト64Aと切替軸61Dはねじ等によって一体に固定されている。また、シャフト64Aにおいて切替軸61Dの平坦面61Eが設けられている高さ位置には、図示しない孔が形成されており、この孔を通してプランジャ66の先端が平坦面61Eに当接している。シャフト64Aの内部における切替軸61Dの上側には、図12に示すように、コイルばねからなるダンパ67が配設されている。固定輪61がベース部41の下面に固定された状態では、ダンパ67が蓄勢状態となるため、切替軸61Dは、常にはダンパ67によって下方に付勢されている。
プランジャ66の先端は、内部に収容された押圧手段によって常には平坦面61Eを押圧するようになっている。これにより、平坦面61Eは、プランジャ66の押圧方向に対して直交する配置に保持される。したがって、固定輪61は、一方の平坦面61Eがプランジャ66に押圧された状態と、他方の平坦面61Eがプランジャ66に押圧された状態との間で90°回転することになる。
固定輪61の回転力は、切替軸61Dからシャフト64Aを介してカム64Bに伝えられる。そして、カム64Bにおいて回転動作が直線動作に変換されるこに伴い、固定輪61の回転力は、連結軸65を軸方向に動かす力となり、この力は、切替ペダル62を回転させる力に変換される。例えば、図12の状態において図示手前側の切替ペダル62を足で踏み込むと、連結軸65が切替ペダル62側に移動し、これに伴ってカム64Bが時計回り方向に回転する。そして、プランジャ66によって押圧される平坦面61Eが90°回転し、もう一方の平坦面61Eがプランジャ66によって押圧された状態に保持される。これに伴って、固定輪61の切替軸61Dが90°回転し、車輪61Aの向きが90°回転して保持される。なお、図12における図示奥側の切替ペダル62は、持ち上がった状態となる。
以上のように本実施形態では、カート本体11をステーション70の収容室72から引き出す際には、固定輪61をその引き出し方向に固定しておくことにより、カート本体11をステーション70の収容室72から容易に引き出すことができる。次に、カート本体11を引き出し方向とは異なる方向へ搬送する際には、切替機構60によって固定輪61をカート本体11の搬送方向に回転させて保持させた状態とする。この状態でカート本体11を搬送方向に移動させると、カート本体11が意図しない方向に移動してしまうことはなく、安定して搬送することができる。したがって、カート本体11の進行方向を切り替えるのに十分なスペースが確保できない場合であっても、ステーション70の収容室72から引き出されたカート本体11をその引き出し方向とは異なる方向(カート本体1の引き出し方向と直交する方向)へ容易に移動させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、カート本体11の引き出し方向とその後の搬送方向とが90°異なっているものの、本発明によると、90°に限定されない。
(2)上記実施形態では、カートの形式として、トレイTが前後両面の開口部12から出し入れできる形式のものを例示したが、前後いずれか一方の面のみに開口部12を設けた形式のものであってもよい。
(3)本発明の冷温蔵装置は、病院での朝食配膳に限らず、他の療養施設や工場の食堂等へ給食を提供する場合や、取り出し時間の設定等も含めて、さらに広範囲の使用形態に亘って適用することが可能である。
11…カート本体 14…キャスタ(自在輪) 16…仕切壁 20H…温蔵室 20C…冷蔵室 40…台車 44…本体台座(台座) 44A…固定孔(台座保持部) 46…台座軸受(台座) 48…固定ピン(台座保持部) 52…進行方向切替機構(接地機構) 54…第1の固定輪 55…第2の固定輪 60…進行方向切替機構(回転機構) 61…固定輪 70…ステーション 101…ヒータ(加熱装置)

Claims (3)

  1. 温蔵室と冷蔵室が断熱性の仕切壁によって仕切られてなる冷温蔵装置であって、
    前記温蔵室内を加熱する加熱装置と前記冷蔵室内を冷却する冷却装置とが内蔵されたステーションと、
    前記仕切壁を内蔵した断熱箱からなるとともに、前記ステーションに収容されるカート本体と、
    前記カート本体を前記ステーションに出し入れ可能に支持する台車とを備え、
    前記台車は、複数の自在輪と、前記ステーションから前記カート本体を引き出す引き出し方向に前記カート本体を移動させる第1の固定輪と、前記ステーションから引き出された前記カート本体を前記引き出し方向とは異なる方向に移動させる第2の固定輪と、前記第1の固定輪と前記第2の固定輪のいずれか一方を選択的に接地させる接地機構とを備えて構成されていることを特徴とする冷温蔵装置。
  2. 温蔵室と冷蔵室が断熱性の仕切壁によって仕切られてなる冷温蔵装置であって、
    前記温蔵室内を加熱する加熱装置と前記冷蔵室内を冷却する冷却装置とが内蔵されたステーションと、
    前記仕切壁を内蔵した断熱箱からなるとともに、前記ステーションに収容されるカート本体と、
    前記カート本体を前記ステーションに出し入れ可能に支持する台車とを備え、
    前記台車は、複数の自在輪と、前記カート本体を一定の方向に移動させる固定輪と、前記固定輪を一定の回転角度で回転させて保持させる回転機構とを備えて構成されていることを特徴とする冷温蔵装置。
  3. 温蔵室と冷蔵室が断熱性の仕切壁によって仕切られてなる冷温蔵装置であって、
    前記温蔵室内を加熱する加熱装置と前記冷蔵室内を冷却する冷却装置とが内蔵されたステーションと、
    前記仕切壁を内蔵した断熱箱からなるとともに、前記ステーションに収容されるカート本体と、
    前記カート本体を前記ステーションに出し入れ可能に支持する台車とを備え、
    前記台車は、前記カート本体を回転可能に支持する台座と、この台座を一定の回転角度で保持する台座保持部とを備えて構成されていることを特徴とする冷温蔵装置。
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