JP2014039992A - 工具駆動装置、工具駆動方法及び工具駆動装置用の工具送り機構 - Google Patents

工具駆動装置、工具駆動方法及び工具駆動装置用の工具送り機構 Download PDF

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Abstract

【課題】より簡易な構造で工具軸方向に適切な送り動作を与えることが可能な工具駆動装置用の工具送り機構を提供することである。
【解決手段】実施形態に係る工具駆動装置用の工具送り機構は、シリンダ機構、位置決め機構及び保持機構を有する。シリンダ機構は、工具を保持して回転させるための工具回転駆動装置を、シリンダチューブの外部においてピストンの動力により工具軸方向に移動させる。位置決め機構は、前記シリンダ機構の前記シリンダチューブ側と直接又は間接的に連結され、前記シリンダ機構の被削材に対する位置決めを行う。保持機構は、前記シリンダ機構における前記ピストンの動力が前記工具回転駆動装置に伝達されるように前記工具回転駆動装置を保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、工具駆動装置、工具駆動方法及び工具駆動装置用の工具送り機構に関する。
従来、ハンドツールの1つとして、エア式のドリル駆動装置が知られている(例えば特許文献1参照)。エア式のドリル駆動装置は、空気圧によってドリルに工具軸方向への送り動作を与えることができるように構成されている。このような送り動作が可能なドリル駆動装置は、エアフィードドリルユニットとも呼ばれる。
特開2010−228049号公報
エアフィードドリルユニットを始めとする工具軸方向への送り動作が可能な工具駆動装置では、簡易な構造と加工に適した送り制御の実現が望まれる。
そこで、本発明は、より簡易な構造で工具軸方向に適切な送り動作を与えることが可能な工具駆動装置、工具駆動方法及び工具駆動装置用の工具送り機構を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る工具駆動装置用の工具送り機構は、シリンダ機構、位置決め機構及び保持機構を有する。シリンダ機構は、工具を保持して回転させるための工具回転駆動装置を、シリンダチューブの外部においてピストンの動力により工具軸方向に移動させる。位置決め機構は、前記シリンダ機構の前記シリンダチューブ側と直接又は間接的に連結され、前記シリンダ機構の被削材に対する位置決めを行う。保持機構は、前記シリンダ機構における前記ピストンの動力が前記工具回転駆動装置に伝達されるように前記工具回転駆動装置を保持する。
また、本発明の実施形態に係る工具駆動装置は、前記工具駆動装置用の工具送り機構と、前記工具回転駆動装置とを備える。前記工具回転駆動装置は、前記工具送り機構と連結される。
また、本発明の実施形態に係る工具駆動方法は、シリンダ機構のシリンダチューブ側と直接又は間接的に連結された位置決め機構によって前記シリンダ機構の被削材に対する位置決めを行うステップと、前記シリンダ機構におけるピストンの動力が伝達されるように保持された工具回転駆動装置で工具を保持し、保持した前記工具を回転させるステップと、前記工具回転駆動装置を前記シリンダチューブの外部において前記ピストンの動力により工具軸方向に移動させるステップとを有する。
本発明の実施形態に係る工具駆動装置、工具駆動方法及び工具駆動装置用の工具送り機構によれば、より簡易な構造で工具軸方向に適切な送り動作を与えることができる。
本発明の第1の実施形態に係る工具駆動装置の正面図。 図1に示す工具駆動装置の上面図。 図1に示すノーズピースの右側面図。 図1に示す板状連結具の位置A−Aにおける矢視図。 図1に示すガイド機構の位置B−Bにおける矢視図。 図1に示すシリンダ機構の構造を模式的に示す縦断面図。 図1に示すオペレートバルブを含むシリンダ機構へのエアの供給系を日本工業規格(JIS Japanese Industrial Standards)の記号を用いて表した配管回路図。 本発明の第2の実施形態に係る工具駆動装置の正面図。 図8に示す工具駆動装置の上面図。 本発明の第3の実施形態に係る工具駆動装置の正面図。 本発明の第4の実施形態に係る工具駆動装置の正面図。
本発明の実施形態に係る工具駆動装置、工具駆動方法及び工具駆動装置用の工具送り機構について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
(構成及び機能)
図1は本発明の第1の実施形態に係る工具駆動装置の正面図、図2は図1に示す工具駆動装置の上面図、図3は図1に示すノーズピースの右側面図、図4は図1に示す板状連結具の位置A−Aにおける矢視図、図5は図1に示すガイド機構の位置B−Bにおける矢視図である。
工具駆動装置1は、工具回転駆動装置2に工具送り機構3を設けて構成される。工具回転駆動装置2は、ドリルやエンドミル等の工具Tを保持して回転させるための構造を少なくとも有する手持ち式の装置である。汎用性及び実用性が高い工具回転駆動装置2としては、汎用のエア式ドリル駆動装置が挙げられる。但し、被削材であるワークの加工環境によっては工具回転駆動装置2として油圧式のドリル駆動装置など、所望の構造を有する装置を用いることができる。
図1及び図2には、エアモータの駆動によって工具Tを回転させるエア式の工具回転駆動装置2が例示されている。従って、工具回転駆動装置2は、工具Tを保持して回転させる工具回転機構4にエアの供給口5及びグリップ6を設けて構成される。グリップ6には、スイッチ7が設けられる。そして、スイッチ7を押すとエアの供給口5から供給されるエアが工具回転機構4内に取り込まれ、エアモータを駆動させることによって工具Tを回転させるように構成される。
一方、工具送り機構3は、工具回転駆動装置2を含む工具駆動装置1自体及び工具Tのワークに対する位置決めを行うとともに工具Tに工具軸方向AXにおける送り動作を付与するための装置である。工具送り機構3は、工具駆動装置1用のアタッチメントとして構成することができる。
従って、所望の工具回転駆動装置2に工具送り機構3を取り付けることによって工具駆動装置1を構成することができる。換言すれば、工具回転駆動装置2を被削材であるワークに応じて交換することもできる。つまり、工具回転駆動装置2を工具送り機構3と着脱可能に連結し、工具回転駆動装置2を工具送り機構3から取り外した状態において工具Tに回転動作を与えることができるように構成することができる。
工具送り機構3は、ガイド機構8をシリンダ機構9に連結することによって構成することができる。ガイド機構8は、工具回転駆動装置2のワークに対する位置決めを行うとともに工具回転駆動装置2の工具軸方向AXにおける移動をガイドするための構成要素である。一方、シリンダ機構9は、工具回転駆動装置2を工具軸方向AXに移動させるための構成要素である。
そして、工具送り機構3は、ガイド機構8によって工具回転駆動装置2をガイドした状態でシリンダ機構9により工具回転駆動装置2を工具軸方向AXに移動させることができるように構成される。
ガイド機構8は、例えば工具軸方向AXを長手方向とする2本のシャフト10、各シャフト10を挿入して滑らせることが可能なリニアブッシュ11、2つのリニアブッシュ11に固定される回転装置保持部材12及び各シャフト10の両端を連結する連結具13によって構成することができる。
より具体的には、図示されるように、シリンダ機構9側において2本のシャフト10の各一端が板状連結具14に設けられた2つの貫通孔に挿入される。更に、各シャフト10の側面には先端が尖がった止めネジ15に合わせた凹みが予め設けられる。一方、板状連結具14には、シャフト10に向かい、かつシャフト10の軸に垂直なネジ穴が設けられる。そして、各シャフト10は、板状連結具14のネジ穴に締め付けられた止めネジ15によって板状連結具14に固定される。
尚、先端が尖がった止めネジ15は、慣用的にとがり先イモネジと称されて市販されている。また、止めネジ15によって固定するための複数の凹みを所定のピッチで各シャフト10に設ければ、シャフト10の板状連結具14への固定位置を可変調整することが可能となる。
一方、2本のシャフト10の工具T先端側の各他端はノーズピース16にネジ等の任意の手段で固定される。これによって、2本のシャフト10が工具軸と平行に固定される。ノーズピース16は、穿孔治具に取付けることが可能な先端形状を有し、中心に工具Tを通すための貫通孔を設けた部品である。すなわち、ノーズピース16は、工具駆動装置1を穿孔治具に取り付けて穿孔を行うための部品である。このため、図示された例では、ノーズピース16の先端にブッシングチップ17が取り付けられている。但し、図3では、ブッシングチップ17の図示が省略されている。
従って、ノーズピース16が工具回転駆動装置2のワークに対する位置決めを行うガイド機構8の役割を担っている。具体的には、ノーズピース16によってワークに対する工具回転駆動装置2の向き及び工具軸方向AXに垂直な方向における位置決めを行うことができる。但し、工具駆動装置1のノーズピース16は、2本のシャフト10の端部を連結するガイド機構8の連結具13としての役割も担っている。
2本のシャフト10が平行に固定されると、2つのリニアブッシュ11を取り付けた回転装置保持部材12をシャフト10に沿ってスライドさせることが可能となる。回転装置保持部材12は、工具回転駆動装置2を保持するための部品である。従って、回転装置保持部材12で工具回転駆動装置2を保持することによって、工具回転駆動装置2をシャフト10の長手方向となる工具軸方向AXにスライドさせることが可能となる。
回転装置保持部材12は、例えば図示されるように、外周が円形となっている工具回転駆動装置2の工具回転機構4を2つの部材12A、12Bで挟持した状態でネジ等の連結手段で互いに2つの部材12A、12Bを連結して構成することができる。また、回転装置保持部材12に2つの貫通孔を設け、各貫通孔にリニアブッシュ11を勘合又は挿入して固定することにより、回転装置保持部材12に2つのリニアブッシュ11を取り付けることができる。
このように構成されたガイド機構8は、シリンダ機構9に固定される。図示された例では、2本のシャフト10を連結するための板状連結具14がネジによってシリンダ機構9に固定されている。
従って、止めネジ15によりシャフト10の固定位置を調整することによって、ガイド機構8のシリンダ機構9に対する工具軸方向AXにおける相対位置を調節することができる。これにより、工具Tや工具回転駆動装置2の長さに応じてガイド機構8の工具軸方向AXにおける長さを調節することができる。すなわち、工具T及び工具回転駆動装置2の双方の長さに合わせて工具回転駆動装置2の可動範囲を決定することが可能となる。
尚、止めネジ15によるシャフト10の固定に限らず、任意の構造でガイド機構8の工具軸方向AXにおける長さを調節するための調節機構を構成し、工具送り機構3に設けることができる。
他方、シリンダ機構9としても、工具回転駆動装置2と同様にエア式のシリンダ機構9を用いることが実用的である。従って、図1には、エアによって駆動するエア式のシリンダ機構9が例示されているが、ワークの加工環境によっては油圧式のシリンダ機構9等の任意の気体又は液体等の流体を媒体として駆動するシリンダ機構9を用いることができる。工具回転駆動装置2についても同様である。
図6は、図1に示すシリンダ機構9の構造を模式的に示す縦断面図である。
シリンダ機構9は、一端が閉口の円筒状のシリンダチューブ9A内に円板状のピストン9Bを挿入することによって構成することができる。ピストン9Bの中心部分には、ロッド9Cの一端が固定される。シリンダチューブ9Aの開口側の他端は、ロッド9Cを貫通させるための貫通孔を設けた円板状のプレート9Dで閉塞される。この結果、ピストン9Bがシリンダチューブ9A内を滑って軸方向に移動すると、シリンダチューブ9Aから突出するロッド9Cの長さが変化する構造となる。
シリンダチューブ9Aには、ピストン9Bを挟んでエアを供給又は排出するための2つの貫通孔9E、9Fが設けられる。より正確には、ピストン9Bの可動範囲を挟んで2つの貫通孔9E、9Fが設けられる。従って、ピストン9Bよりもシリンダチューブ9Aの閉口端側の貫通孔9Eにエアを供給すれば、シリンダチューブ9A内の閉口端側におけるエアの圧力が増加してピストン9Bがロッド9Cをシリンダチューブ9Aの外部に押し出す方向に移動する。このとき、ピストン9Bのロッド9C側の貫通孔9Fからは、シリンダチューブ9A内のエアが排出されることとなる。
逆に、ピストン9Bよりもロッド9C側の貫通孔9Fにエアを供給すれば、シリンダチューブ9A内のロッド9C側におけるエアの圧力が増加してピストン9Bがロッド9Cをシリンダチューブ9Aの内部に引き戻す方向に移動する。このとき、ピストン9Bのロッド9Cと逆側の貫通孔9Eからは、シリンダチューブ9A内のエアが排出されることとなる。
従って、シリンダ機構9に供給されるエアの供給先として2つの貫通孔9E、9Fのいずれかを選択することによってシリンダ機構9のピストン9Bを所望の方向に移動させることができる。このような構造を有するシリンダ機構9は、低摩擦シリンダという商品名で市販及び流通している。
そして、シリンダ機構9のロッド9C側を直接又は間接的に工具回転駆動装置2と連結することができる。シリンダ機構9と工具回転駆動装置2とは、シリンダ機構9のピストン9B及びロッド9Cの移動と連動して工具回転駆動装置2が工具軸方向AXに移動する構造であれば任意の構造で連結することができる。図示されている例では、シリンダ機構9のロッド9Cの先端がL型連結具18を介してガイド機構8の回転装置保持部材12に固定されている。この結果、工具回転駆動装置2は、回転装置保持部材12及びL型連結具18を介してシリンダ機構9のピストン9B及びロッド9Cに固定される。
別の例として、シリンダ機構9のロッド9Cの軸と工具軸が平行になるようにシリンダ機構9と工具回転駆動装置2とを連結することもできる。この場合、複数のシリンダ機構9をガイド機構8に固定することもできる。つまり、シリンダチューブ9Aの外部においてピストン9Bの動力により工具回転駆動装置2を工具軸方向AXに移動させることが可能であれば、シリンダ機構9の配置は任意である。その場合、シリンダ機構9におけるピストン9Bの動力が工具回転駆動装置2に伝達されるように工具回転駆動装置2を保持するための保持機構がシリンダ機構9の配置に応じて工具送り機構3に設けられることとなる。
但し、図示されているようにシリンダ機構9のロッド9Cの軸が工具軸上となるようにシリンダ機構9を配置すれば、不要な方向への力の発生を防止することができる。このため、図示されている例では、ガイド機構8が工具回転駆動装置2を保持するための保持機構としての役割を担っている。
このようにシリンダ機構9のピストン9Bの駆動によって工具回転駆動装置2自体を工具Tと共に工具軸方向AXに移動させることができる。この場合、ピストン9Bを挟んで設けられる2つの貫通孔9E、9Fは、工具回転駆動装置2を工具軸方向AXに移動させるピストン9Bを前進させるためのエアの供給口及び排出口として利用される。
一方、シリンダ機構9のシリンダチューブ9A側は、直接又は間接的にノーズピース16と連結される。図示された例では、ガイド機構8のシャフト10を介してシリンダ機構9の非駆動部であるシリンダチューブ9A側とノーズピース16とが間接的に連結されている。これにより、シリンダ機構9の非駆動部側におけるワークに対する位置決めを行うことができる。従って、ノーズピース16は、ワークに対するシリンダ機構9の位置決めを行うための位置決め機構としても機能している。
シリンダ機構9及び工具回転駆動装置2がいずれもエア式である場合には、工具回転駆動装置2を回転駆動させるために供給されるエアをシリンダ機構9の駆動にも利用できるようにすることが望ましい。また、シリンダ機構9の駆動によって工具回転駆動装置2を所定の送り速度で前進させる場合、所定の位置かつ適切なタイミングで工具回転駆動装置2を停止させて速やかに工具回転駆動装置2を後退させることが重要である。
そこで、工具駆動装置1には、工具回転駆動装置2を駆動するためのエアを利用してシリンダ機構9におけるピストン9Bの前進と後退とを切換えるための切換え機構19が設けられる。具体的には、ピストン9Bを前進させるためのエアの排出口を、ピストン9Bを後退させるためのエアの供給口としてエアの供給先を切換える切換え機構19をシリンダ機構9に設けることができる。
このような切換え機構19としては、オペレートバルブ20を利用することができる。オペレートバルブ20は、空気圧入力信号によってエアの流路を切換える弁である。図示された例では、オペレートバルブ20がL字型のブラケット21を介してシリンダ機構9に取り付けられている。
図7は、図1に示すオペレートバルブ20を含むシリンダ機構9へのエアの供給系をJIS記号を用いて表した配管回路図である。
図7に示すようにエアの供給源22からメインエアとして工具回転駆動装置2に供給されるエアの配管は、工具回転駆動装置2にスイッチ7として設けられた押し操作で開閉する制御弁23のP(Press)ポートと接続される。制御弁23のスイッチ7を押すと制御弁23の入力ポートであるPポートとAポートとが繋がって工具回転駆動装置2内のエア式モータを含む回転駆動系24にエアが供給される。これにより、工具回転駆動装置2を回転駆動させることができる。
一方、エアの供給源22から供給されるエアの配管が分岐してオペレートバルブ20のPポートと接続される。尚、エアの供給源22とオペレートバルブ20との間には減圧弁25を設けることができる。これによりオペレートバルブ20のPポートに入力されるエアの圧力を調節することが可能となる。
オペレートバルブ20のPポートは、切換前の状態では常時Aポートと繋がっており、オペレートバルブ20の排出側となるE(Exhaust)ポートは切換前の状態ではBポートと繋がっている。オペレートバルブ20のAポートは、シリンダ機構9のピストン9Bを押し戻す側の貫通孔9Fと接続される。一方、オペレートバルブ20のBポートは、シリンダ機構9のピストン9Bを押し出す側の貫通孔9Eと接続される。
従って、オペレートバルブ20の切換前の状態ではエアの供給源22から供給されるエアの一部がオペレートバルブ20を通ってシリンダ機構9のピストン9Bを押し戻す側に供給される。一方、シリンダ機構9のピストン9Bを押し戻した際に排出されるエアはオペレートバルブ20を通ってEポートから排出される。この結果、オペレートバルブ20の切換前の状態ではピストン9Bは押し戻され、ロッド9Cに連結された工具回転駆動装置2は後退位置となる。
尚、スピードコントローラ26をオペレートバルブ20とシリンダ機構9との間に設けることが望ましい。スピードコントローラ26は、チェックバルブ27と可変絞り28とを並列に接続して構成され、エアの速度制御を行うための中継機器である。
スピードコントローラ26は、オペレートバルブ20とシリンダ機構9との間を接続する2つのエアの流路の少なくとも一方に設けることができる。図示された例では、オペレートバルブ20とシリンダ機構9との間を接続する2つのエアの流路の双方にそれぞれ第1及び第2のスピードコントローラ26A、26Bが設けられている。
また、オペレートバルブ20を切換えるための動力としてもエアを用いることができる。そのために、図7に示す例では、工具回転駆動装置2にスイッチ7として設けられた制御弁23のAポートと回転駆動系24との間における配管が分岐してオペレートバルブ20の切換制御入力ポートと接続されている。すなわち、スイッチ7として設けられた制御弁23を通過したエアによってオペレートバルブ20が切換るように構成されている。
具体的には、スイッチ7が押下されると、制御弁23のPポートとAポートとが繋がって回転駆動系24を駆動させるためのエアの一部がオペレートバルブ20の切換制御入力ポートに入力する。これによりオペレートバルブ20が切換り、PポートがBポートと接続される一方、AポートがEポートと接続される。
従って、オペレートバルブ20のPポートに入力されるエアはBポートから第1のスピードコントローラ26Aを経由してシリンダ機構9のピストン9Bを押し出す側の貫通孔9Eに流入する。この結果、ピストン9Bとともにロッド9Cがシリンダチューブ9Aから押し出され、ロッド9Cと一体化した工具回転駆動装置2が前進する。また、シリンダ機構9の他方の貫通孔9Fからはエアが排出される。排出されたエアは、第2のスピードコントローラ26Bを経由してオペレートバルブ20のAポートに入力される。そして、Aポートに入力されたエアはEポートから大気中に放出される。
更に、押下されたスイッチ7を離すと、エアモータを含む回転駆動系24に供給されるエアが断たれ、工具回転駆動装置2の回転駆動が停止する。同時に、オペレートバルブ20の切換制御入力ポートに入力するエアも断たれる。この結果、オペレートバルブ20が切換前の状態に復帰する。そして、再び供給源22から供給されるエアがオペレートバルブ20及び第2のスピードコントローラ26Bを経由してシリンダ機構9のピストン9Bを押し戻す側に供給される。
この結果、ピストン9Bが押し戻され、ロッド9Cに連結された工具回転駆動装置2は後退する。一方、シリンダ機構9のピストン9Bを押し戻した際に排出されるエアは第1のスピードコントローラ26Aを経由してオペレートバルブ20のBポートからEポートに導かれて大気中に放出される。そして、ピストン9Bがシリンダチューブ9Aの端部に到達すると、工具回転駆動装置2が後退位置において停止し、初期状態となる。
このように、オペレートバルブ20を用いることによってシリンダ機構9に供給されるエアの経路を切換えることができる。すなわち、ピストン9Bを前進させるためのエアの排出口を、ピストン9Bを後退させるためのエアの供給口としてエアの供給先を切換えることができる。
また、オペレートバルブ20としてエア式のものを採用することによって、工具回転駆動装置2を回転駆動するためのエアをオペレートバルブ20の開閉にも利用することが可能となる。すなわち、エアオペレートバルブを用いることにより、エアによってエアの供給先を切換えることができる。この結果、エアを供給するのみで工具Tの回転及び送り方向への移動の双方を行うことができる。
但し、エアオペレートバルブに代えて油圧式オペレートバルブや電磁弁等のように圧縮エア以外の動力によってエアの経路を切換えるバルブを用いてシリンダ機構9に供給されるエアの経路及びシリンダ機構9から排出されるエアの経路を切換えるための切換え機構19を構成することもできる。その場合には、エアの供給経路とは別にバルブを切換えるための油等の流体や電気を供給するための経路が工具駆動装置1に設けられる。
また、シリンダ機構9として油圧シリンダ等のエア以外の液体や特殊な気体等の流体を用いて駆動させるものを使用する場合には、対応する流体の経路を切換えるためのバルブを用いて切換え機構19を構成することができる。その場合においても、工具回転駆動装置2を回転駆動するための動力と切換え機構19を駆動させるための動力とを共通にすれば、工具送り機構3の構造を簡易にすることができる。
また、工具回転駆動装置2を駆動させるためのスイッチ7が押下された場合にオペレートバルブ20が切換るように空気圧信号の配管回路等を設計することによって、工具Tの回転と前進移動とを連動させることができる。すなわち、スイッチ7を押して工具Tが回転している間においてのみ工具Tを前進させることができる。
更に、図示されるようにスピードコントローラ26を設けることによってシリンダ機構9に供給されるエア等の流体の速度及びシリンダ機構9から排出されるエア等の流体の速度を調整することができる。この結果、工具回転駆動装置2の前進速度、つまり工具Tの送り速度を可変制御することが可能となる。
具体的には、第1のスピードコントローラ26Aを設けることによって、ピストン9Bを前進させるためにシリンダ機構9の供給口に供給される流体の流量を調整することができる。すなわち第1のスピードコントローラ26Aの可変絞り28を操作することによって、ピストン9Bを前進させるための供給口に供給される流体の流量を調整し、工具回転駆動装置2の前進速度を制御することができる。
一方、第2のスピードコントローラ26Bを設けることによって、ピストン9Bを前進させるためにシリンダ機構9の排出口から排出される流体の流量を調整することができる。すなわち第2のスピードコントローラ26Bの可変絞り28を操作することによっても、ピストン9Bを前進させるための排出口から排出される流体の流量を調整し、工具回転駆動装置2の前進速度を制御することができる。
尚、シリンダ機構9に流入するエア等の流体の速度を制御する方式は、メータイン方式と呼ばれる。逆にシリンダ機構9から排出されるエア等の流体の速度を制御する方式は、メータアウト方式と呼ばれる。従って、メータイン方式及びメータアウト方式の一方又は双方を用いてピストン9B、ロッド9C、工具回転駆動装置2及び工具Tの前進速度を制御することができる。
一方、ピストン9B、ロッド9C、工具回転駆動装置2及び工具Tの前進をスイッチ7の操作によって瞬時に止め、かつ速やかに後退させることができるようにする観点からは、ピストン9Bを押し戻すためにシリンダ機構9に流出入されるエアの速度の制限は不要である。
上述の理由から図7に例示されるように第1のスピードコントローラ26Aはシリンダ機構9に供給されるエアの速度を制御できる向き、すなわちメータイン方式に沿った向きで設けられる。逆に第2のスピードコントローラ26Bはシリンダ機構9から排出されるエアの速度を制御できる向き、すなわちメータアウト方式に沿った向きで設けられる。
このような第1のスピードコントローラ26A及び第2のスピードコントローラ26Bの他、図示されるように減圧弁25をシリンダ機構9に流入するエア等の流体の経路上に設けることによってもシリンダ機構9に供給されるエアの速度及びピストン9Bの推力を調整することが可能である。すなわち、減圧弁25を操作することによって、ピストン9Bを工具軸方向AXに前進させるためにシリンダチューブ9A内に供給される流体の流量を調整することができる。尚、図示された例では、減圧弁25がオペレートバルブ20の入口側に接続されているが、第1のスピードコントローラ26Aの前後又は第1のスピードコントローラ26Aに代えて減圧弁25を設けるようにしてもよい。
上述のような構成要素の他、工具駆動装置1には、工具回転駆動装置2の前進又は後退によってユーザの手が挟み込まれることを防止するための挟み込み防止機構を設けることが望ましい。
図示された例では、工具送り機構3のガイド機構8を構成する板状連結具14に棒状の2本の挟み込み防止バー29が設けられている。挟み込み防止バー29は、工具回転駆動装置2が後退する際に、工具回転駆動装置2とシリンダ機構9との間における手の挟み込みを防止するための部材である。このため、工具回転駆動装置2の後退位置において、シリンダ機構9と回転装置保持部材12との間における空隙を横切るように2本の挟み込み防止バー29が設けられている。
挟み込み防止バー29は、板状連結具14をシリンダ機構9に固定するための取付け具を兼ねている。このため、工具回転駆動装置2が後退位置に戻る際における手の挟み込みを防止するとともに、板状連結具14をより強固にシリンダ機構9に固定することができる。
(動作及び作用)
上述のような構成を有する工具駆動装置1を用いてワークの穿孔を行う場合には、予め工具Tを保持した工具回転駆動装置2が工具送り機構3と連結される。具体的には、工具送り機構3に設けられたシリンダ機構9におけるピストン9Bの動力が伝達されるように、工具Tを保持した工具回転駆動装置2が工具送り機構3に保持される。また、工具回転駆動装置2は、エアの供給源22と接続される。一方、ワークには穿孔治具が取り付けられる。
次に、工具送り機構3に設けられたシリンダ機構9のシリンダチューブ9A側と直接又は間接的に連結された位置決め機構としてのノーズピース16によって、シリンダ機構9を含む工具駆動装置1のワークに対する位置決めが実行される。具体的には、ノーズピース16の先端にブッシングチップ17が取り付けられ、ノーズピース16の先端が穿孔治具と連結される。
次に、エアの供給源22から工具回転駆動装置2にエアが供給される。そして、オペレートバルブ20及び第2のスピードコントローラ26Bを介してエアがシリンダ機構9に供給される。これにより、ピストン9B及び工具回転駆動装置2は後退位置となる。
次に、工具回転駆動装置2のスイッチ7をONに切換えると、エアモータを含む回転駆動系24にエアが供給される。この結果、工具回転駆動装置2の工具回転機構4が駆動し、工具Tが回転する。一方、オペレートバルブ20が切換り、第1のスピードコントローラ26Aを介してエアがシリンダ機構9に供給される。これにより、ピストン9Bが前進する。そうすると、工具回転駆動装置2は、シリンダチューブ9Aの外部においてピストン9Bの動力により工具軸方向AXに移動する。このとき、第1のスピードコントローラ26A及び第2のスピードコントローラ26Bの一方又は双方の可変絞り28を操作することによって工具回転駆動装置2及び工具Tの移動速度を調整することができる。
そして、所望の送り速度でワークを穿孔することができる。更に、ワークの穿孔が完了し、工具回転駆動装置2のスイッチ7をOFFに切換えると、エアモータを含む回転駆動系24へのエアの供給が断たれる。これにより工具Tの回転が停止する。また、オペレートバルブ20へのエア入力信号も断たれ、オペレートバルブ20が切換る。この結果、第2のスピードコントローラ26Bを介してエアがシリンダ機構9に供給される。このため、ピストン9Bが後退し、ピストン9B及び工具回転駆動装置2は原点位置に復帰する。
つまり以上のような工具送り機構3及び工具駆動装置1は、ガイド機構8によってワークに対する位置決め、工具回転駆動装置2の保持及び工具回転駆動装置2の工具軸方向AXにおける移動のガイドを行い、ガイド機構8と連結されるシリンダ機構9により工具回転駆動装置2を工具軸方向AXに前進させるようにしたものである。
(効果)
このため、工具送り機構3及び工具駆動装置1によれば、非常に簡易な構造で自動的にドリル等の工具Tに工具軸方向AXにおける送り動作及び戻り動作を付与することができる。例えば、工具Tの送り機能のない汎用のドリル回転駆動装置であっても、工具送り機構3を取り付けるだけで簡易に工具Tに自動送り機能を設けることができる。
一方、従来、油圧式ダンパを工具と平行となるように取り付けることによって工具の送り速度制御を行うことが可能なドリル駆動装置が知られている。しかしながら、油圧式ダンパを用いる場合、油圧系統をドリル駆動装置に設ける必要がある。また、油圧式ダンパのON/OFF制御のために、油圧式ダンパを当接板に接触させる構造が必要となる。加えて、油圧式ダンパをドリル駆動装置の回転及び送り動作と連動させるためにエアの配管経路が複雑となる
これに対して、工具送り機構3及び工具駆動装置1は、シリンダ機構9に供給される流体の供給先を、ピストン9Bを工具軸方向AXに前進させるための流体の第1の供給口及びピストン9Bを後退させるための流体の第2の供給口との間において切換える切換え機構19を備えている。従って、従来の油圧式ダンパを設けなくても、流体の供給先を、ピストン9Bを工具軸方向AXに前進させるための第1の供給口からピストン9Bを後退させるための流体の第2の供給口に切換えることによって、前進中の工具回転駆動装置2及び工具Tを瞬時に停止させることができる。つまり、前進中にあった工具回転駆動装置2及び工具Tが惰性によってワークに向かって過剰に前進する事態を回避することができる。
しかも、工具送り機構3及び工具駆動装置1では、スピードコントローラ26の操作によって工具Tの送り速度を制御することができる。すなわち、ピストン9Bを工具軸方向AXに前進させるためにシリンダチューブ9A内に供給される流体の流量及びピストン9Bを工具軸方向AXに前進させるためにシリンダチューブ9Aから排出される流体の流量の少なくとも一方を調整することによって工具回転駆動装置2の前進速度を制御するための可変絞り28が工具送り機構3及び工具駆動装置1に備えられる。
この結果、工具送り機構3及び工具駆動装置1では、工具Tの停止及び工具Tの送り速度の制御用に従来必須であると考えられていた油圧式ダンパを不要にすることができる。従って、エアの配管経路を含む工具送り機構3及び工具駆動装置1の構造が極めて簡易な構造となる。
加えて、油圧式ダンパを用いて工具の速度制御を行う場合には、油圧式ダンパの軸と工具軸とが同一直線上とならない。このため、従来の油圧式ダンパを用いた構造では、送り速度の制御に伴って工具の直径方向における成分を含む不要な力が必ず発生する。
これに対して、工具送り機構3及び工具駆動装置1によれば、シリンダ機構9の軸と工具軸とが同一直線上となるようにシリンダ機構9を配置することができる。このため、工具Tの送り速度制御に伴う工具軸方向AX以外への不要な力の発生を防止することができる。
また、シリンダ機構9に供給される流体の供給先を切換える切換え機構19として、シリンダ機構9に供給される流体と同種の流体によって供給先を切換えるエアオペレートバルブ等のオペレートバルブ20を用いることにより、動力源の増加を抑制することができる。
更に、工具送り機構3及び工具駆動装置1によれば、ネジ等の着脱可能な連結手段を用いて部品を連結させる構成とすることで、ワークに応じた工具T、工具回転駆動装置2及びシリンダ機構9の交換が可能となる。
(第2の実施形態)
図8は本発明の第2の実施形態に係る工具駆動装置の正面図であり、図9は図8に示す工具駆動装置の上面図である。
図8に示された第2の実施形態における工具駆動装置1Aでは、工具回転駆動装置2の送り制御を補助するための弾性体としてスプリング30を工具送り機構3に設けた点及びL型連結具18が設けられない点が図1に示す第1の実施形態における工具駆動装置1と相違する。他の構成および作用については図1に示す工具駆動装置1と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
工具駆動装置1Aでは、ガイド機構8を構成する2本のシャフト10を軸としてスプリング30が設けられる。図8に示す例ではスプリング30がリニアブッシュ11よりも工具Tの先端側における各シャフト10に設けられている。また、スプリング30が自然長となるのを防止するために、スプリング30の工具T先端側における各シャフト10にはリング状のストッパ31が固定される。一方、リニアブッシュ11のスプリング30側にもストッパ部11Aが設けられる。すなわち、各スプリング30は、それぞれシャフト10をガイドとして滑らせることが可能なリニアブッシュ11とシャフト10に固定されたストッパ31との間に設けられる。
また、工具駆動装置1Aでは、L型連結具18を介してシリンダ機構9のロッド9Cと回転装置保持部材12とを連結する代わりに、シリンダ機構9のロッド9Cの先端に当接板32が取り付けられる。そして、当接板32が工具回転駆動装置2の後端部に当接される。従って、シリンダ機構9を駆動させてピストン9Bとともにロッド9Cを工具軸方向AXに前進させると、ロッド9Cに押し付けられた工具回転駆動装置2が工具軸方向AXに押し出される。この結果、工具回転駆動装置2も前進することとなる。
工具回転駆動装置2とともにリニアブッシュ11がシャフト10上を前進すると、スプリング30が押し付けられて反力を受けるようになる。特に、工具回転駆動装置2の前進距離が長くなる程、スプリング30からの反力は増大する。この結果、工具回転駆動装置2及び工具Tの前進速度を徐々に低減させることが可能である。
すなわち、工具駆動装置1Aでは、スピードコントローラ26による前進速度の制御下におけるシリンダ機構9の推力に加え、スプリング30の反力によっても工具回転駆動装置2の前進速度を調整することができる。逆に、工具回転駆動装置2を後退させる場合には、シリンダ機構9の推力ではなく、スプリング30の弾性力によって工具回転駆動装置2が移動する。
このため、工具駆動装置1Aでは、送り速度を十分に低減させて穿孔を行う必要がある前進移動の際には、スピードコントローラ26を操作しなくても工具Tの前進距離の増加に伴って送り速度を自動的に低減させることができる。しかも、ストッパ31の固定位置を予め調整しておくことによって送り速度の減速率についても可変調整することができる。逆に、工具回転駆動装置2及び工具Tを後退させる場合には、スプリング30の反力によって速やかに工具回転駆動装置2及び工具Tを初期位置に戻すことができる。
このように、スプリング30を工具回転駆動装置2の後退並びに工具回転駆動装置2の前進速度の調整のために利用することができる。従って、工具回転駆動装置2の後退並びに工具回転駆動装置2の前進速度の調整を補助することが可能であれば、スプリング30を取り付ける位置は任意である。例えば、リニアブッシュ11よりもシリンダ機構9における各シャフト10にスプリング30を設けるようにしてもよい。この場合には、スプリング30が引っ張られることによりスプリング30の反力が生じる。
また、ガイド機構8の他の部分にスプリング30等の弾性体を取り付けたり、シリンダ機構9に弾性体を取り付けることも可能である。すなわち、弾性体を工具送り機構3の任意の位置に取付けることができる。但し、図示されるようにガイド機構8のシャフト10を利用してスプリング30を設ければ部品数の低減に繋がる。
尚、互いに異なる複数のバネ定数を有する単一又は複数のスプリング30を工具送り機構3に取付けることもできる。この場合、工具回転駆動装置2の前進速度を非線形に調整することが可能となる。図示された例では、互いに異なるバネ定数k1、k2を有する2つのスプリング30が共通のシャフト10に直列に設けられている。これにより、工具回転駆動装置2及び工具Tの減速をステップ状に2段階に分けて行うことが可能となる。
特に、炭素繊維強化プラスチック(CFRP: Carbon Fiber Reinforced Plastics)等の複合材に貫通孔を加工する場合には、貫通直前に送り速度を低下させることによって層間剥離(デラミネーション)を防止することができる。一方、金属に貫通孔を加工する場合には、バリの発生を防止することができる。
更に、スピードコントローラ26の可変絞り28の操作による工具回転駆動装置2の速度調整を併用すれば、貫通孔の穿孔条件に適した送り速度で工具回転駆動装置2に送り動作を付与することが可能となる。具体的には、ワークに工具Tが進入する際には工具Tの送り速度を相対的に遅くし、工具Tがワークに進入して非貫通の状態で加工を行っている間は工具Tの送り速度を相対的に速くし、工具Tがワークを貫通する際には工具Tの送り速度を相対的に遅くするという工具Tの送り速度制御を行うことができる。
尚、弾性体としては、一定のバネ定数を有するスプリングに限らず、一定でない不均等なバネ定数を有するスプリングを用いることもできる。この場合、単一のスプリングを用いて非線形な工具Tの速度制御が可能である。
逆に、一定のバネ定数を有するスプリングを用いる場合であっても、スプリングを通すためのシャフト10等の軸の長さをスプリングの自然長よりも長くすれば、非線形な工具Tの速度制御が可能である。すなわち、工具Tの前進距離が一定の距離に達した場合にのみ工具Tの前進速度が低減されるようにすることができる。但し、この場合には、工具回転駆動装置2を確実に初期位置まで後退させるためにL型連結具18を介してシリンダ機構9のロッド9Cと回転装置保持部材12とを連結することが望ましい。
一方、図示されるようにスプリング30の弾性力が工具回転駆動装置2に常に負荷される場合においてもL型連結具18を介してシリンダ機構9のロッド9Cと回転装置保持部材12とを連結することができる。この場合には、工具回転駆動装置2を後退させるためにシリンダ機構9の推力及びスプリング30の弾性力の双方を併用することができる。
また、スプリング30としては、螺旋状のスプリングに限らずガススプリング等の任意の構造を有するスプリングを用いることができる。この他、弾性体としての機能を有するものであれば、バネ付ダンパを用いることも可能である。
更に、スプリング30の弾性力によって工具回転駆動装置2を後退させる場合には、エアの配管経路を簡易にすることもできる。具体的には、工具回転駆動装置2を駆動させるためのスイッチ7が押下された場合に少なくともピストン9Bを前進させるためのシリンダ機構9の供給口にエアが供給されるように配管経路が構成されればよい。従って、オペレートバルブ20等の切換え機構19を省略することもできる。
以上のような第2の実施形態における工具駆動装置1Aによれば、第1の実施形態における工具駆動装置1の効果と同様な効果を得ることができる。加えて、スプリング30等の弾性体を単に設けるだけで、工具Tの送り速度の制御を行うことができる。また、エアの配管経路を簡易にしたり、シリンダ機構9と回転装置保持部材12とを連結するためのL型連結具18の省略が可能である。
(第3の実施形態)
図10は本発明の第3の実施形態に係る工具駆動装置の正面図である。
図10に示された第3の実施形態における工具駆動装置1Bでは、工具回転駆動装置2のガイド機構8を設けずL型連結具18のみで工具回転駆動装置2をシリンダ機構9に連結した点が図1に示す第1の実施形態における工具駆動装置1と相違する。他の構成および作用については図1に示す工具駆動装置1と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、L型連結具18等の任意の固定手段によって工具回転駆動装置2の向きを工具軸方向AXに固定した状態で工具回転駆動装置2をシリンダ機構9のロッド9Cと一体化することができる。例えば、図示されるようにネジ等の固定手段を用いて少なくとも2箇所で工具回転駆動装置2を固定すれば、工具回転駆動装置2の向きを工具軸方向AXに固定することが可能である。或いは、1箇所で面状又は線状に工具回転駆動装置2を固定することによって工具回転駆動装置2の向きを固定するようにしてもよい。
つまり、シリンダ機構9におけるピストン9Bの動力が工具回転駆動装置2に伝達されるように工具回転駆動装置2を保持するための保持機構としてL型連結具18及びネジ等の簡易な固定手段を用いることができる。
この場合、工具回転駆動装置2のガイド機構8を省略し、工具駆動装置1Bの工具送り機構3を簡易な構成とすることができる。但し、図10に示す例では、ノーズピース16をシリンダ機構9のシリンダチューブ9A側に固定するための固定部材として2本のシャフト10が用いられている。尚、シャフト10に代えて筒状のケーシングでシリンダ機構9のシリンダチューブ9A側とノーズピース16とを連結するようにしてもよい。
また、第1及び第2の実施形態と同様に、工具回転駆動装置2を工具送り機構3と着脱可能に連結し、工具回転駆動装置2を工具送り機構3から取り外した状態において工具Tに回転動作を与えることができるように構成することができる。すなわち、汎用のエアドリル装置等の工具回転駆動装置2に工具送り機構3に着脱するための構造を付加して工具駆動装置1Bの構成要素とすることができる。但し、工具送り機構3に着脱するための構造を設けた専用の工具回転駆動装置2を構成要素として工具駆動装置1Bを構成してもよい。また、第2の実施形態において例示されるようなスプリング30を第3の実施形態の工具駆動装置1Bに設けてもよい。
(第4の実施形態)
図11は本発明の第4の実施形態に係る工具駆動装置の正面図である。
図11に示された第4の実施形態における工具駆動装置1Cでは、工具回転駆動装置2をシリンダ機構9と一体化した点が図1に示す第1の実施形態における工具駆動装置1と相違する。他の構成および作用については図1に示す工具駆動装置1と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
図11に示すように工具回転駆動装置2をシリンダ機構9のロッド9Cに常時固定することもできる。すなわち、修理等の特別な場合を除いて工具回転駆動装置2をシリンダ機構9から着脱しないようにすることができる。この場合には、汎用のエアドリル装置等ではなく、専用の工具回転駆動装置2を構成要素として工具駆動装置1Cを構成することもできる。
つまり、シリンダ機構9におけるピストン9Bの動力が工具回転駆動装置2に伝達されるように工具回転駆動装置2を保持するための保持機構として、ロッド9Cと工具回転駆動装置2とを一体化させるための任意の固定手段を用いることができる。従って、締付けを伴う固定手段やコネクタ等の固定手段に限らず、溶接やろう付け等の着脱できない固定手段を用いることもできる。或いは、工具回転駆動装置2とシリンダ機構9のロッド9Cとを鋳造や成形加工によって一体化することにより、工具回転駆動装置2を保持するための保持機構を形成してもよい。
尚、グリップ6、スイッチ7、エアの供給口5等の一部の構成要素は、工具回転駆動装置2側ではなくシリンダ機構9側に設けるようにしてもよい。また、シャフト10に代えて筒状のケーシングでシリンダ機構9のシリンダチューブ9A側とノーズピース16とを連結するようにしてもよい。
このような構造を有する第4の実施形態の工具駆動装置1Cによれば、工具回転駆動装置2を工具送り機構3から簡易に着脱するための構造が不要となる。このため、部品点数を減らすことができる。従って、工具駆動装置1Cは量産化に適している。
尚、第1又は第2の実施形態において例示されるような工具回転駆動装置2の工具軸方向AXにおける移動をガイドするためのガイド機構8を第4の実施形態の工具駆動装置1Cに設けてもよい。また、第2の実施形態において例示されるようなスプリング30を第4の実施形態の工具駆動装置1Cに設けてもよい。
(他の実施形態)
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
例えば、各図には、圧縮エアを動力としてシリンダ機構9及び工具回転駆動装置2を駆動させる例が描画されているが、上述のように、油圧式など他の液体又は気体で構成される流体を動力とするシリンダ機構又は工具回転駆動装置を用いて工具駆動装置1、1A、1B、1Cを構成することができる。更に、シリンダ機構9として、ボールブッシュを内蔵した耐荷重タイプのシリンダ機構など、他の構造を有するシリンダ機構を用いてもよい。
また、シリンダ機構9やオペレートバルブ20に入力させる空気圧信号を自動生成するための制御機器を工具駆動装置1、1A、1B、1Cに接続するようにしてもよい。例えば、オペレートバルブ20を一定期間ごとに切換える空気圧信号を制御装置において生成することによってステップ加工用の送り動作を工具Tに自動的に与えることが可能となる。
更に言うまでもないが、各実施形態における技術要素を互いに組合わせて工具送り機構及び工具駆動装置を構成することもできる。
1、1A、1B、1C...工具駆動装置、2...工具回転駆動装置、3...工具送り機構、4...工具回転機構、5...エアの供給口、6...グリップ、7...スイッチ、8...ガイド機構、9...シリンダ機構、9A...シリンダチューブ、9B...ピストン、9C...ロッド、9D...プレート、9E、9F...貫通孔、10...シャフト、11...リニアブッシュ、11A...ストッパ部、12...回転装置保持部材、12A、12B...部材、13...連結具、14...板状連結具、15...止めネジ、16...ノーズピース、17...ブッシングチップ、18...L型連結具、19...切換え機構、20...オペレートバルブ、21...ブラケット、22...供給源、23...制御弁、24...回転駆動系、25...減圧弁、26...スピードコントローラ、26A...第1のスピードコントローラ、26B...第2のスピードコントローラ、27...チェックバルブ、28...可変絞り、29...挟み込み防止バー、30...スプリング、31...ストッパ、32...当接板、T...工具、AX...工具軸方向

Claims (13)

  1. 工具を保持して回転させるための工具回転駆動装置を、シリンダチューブの外部においてピストンの動力により工具軸方向に移動させるためのシリンダ機構と、
    前記シリンダ機構の前記シリンダチューブ側と直接又は間接的に連結され、前記シリンダ機構の被削材に対する位置決めを行うための位置決め機構と、
    前記シリンダ機構における前記ピストンの動力が前記工具回転駆動装置に伝達されるように前記工具回転駆動装置を保持するための保持機構と、
    を有する工具駆動装置用の工具送り機構。
  2. 前記シリンダ機構は、前記ピストンを前記工具軸方向に前進させるための流体の第1の供給口及び前記ピストンを後退させるための前記流体の第2の供給口を有し、
    前記シリンダ機構に供給される前記流体の供給先を前記第1の供給口と前記第2の供給口との間において切換える切換え機構を設けた請求項1記載の工具駆動装置用の工具送り機構。
  3. 前記ピストンを前記工具軸方向に前進させるために前記シリンダチューブ内に供給される流体の流量及び前記ピストンを前記工具軸方向に前進させるために前記シリンダチューブから排出される流体の流量の少なくとも一方を調整することによって前記工具回転駆動装置の前進速度を制御するための可変絞りを設けた請求項1又は2記載の工具駆動装置用の工具送り機構。
  4. 前記工具回転駆動装置の前進速度を調整するための弾性体を設けた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の工具駆動装置用の工具送り機構。
  5. 前記工具回転駆動装置の前進速度を非線形に調整するための互いに異なる複数のバネ定数を有する単一又は複数の弾性体を設けた請求項1乃至4のいずれか1項に記載の工具駆動装置用の工具送り機構。
  6. 前記工具回転駆動装置を後退させるための弾性体を設けた請求項1乃至5のいずれか1項に記載の工具駆動装置用の工具送り機構。
  7. 前記工具回転駆動装置の前記工具軸方向における移動をガイドするためのガイド機構を設けた請求項1乃至6のいずれか1項に記載の工具駆動装置用の工具送り機構。
  8. 前記切換え機構として前記流体によって前記流体の供給先を切換えるオペレートバルブを用いた請求項2記載の工具駆動装置用の工具送り機構。
  9. 前記ピストンを前記工具軸方向に前進させるために前記シリンダチューブ内に供給される流体の流量を調整するための減圧弁を設けた請求項1乃至8のいずれか1項に記載の工具駆動装置用の工具送り機構。
  10. 前記ガイド機構の前記工具軸方向における長さを調節するための調節機構を設けた請求項7記載の工具駆動装置用の工具送り機構。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の工具駆動装置用の工具送り機構と、
    前記工具送り機構と連結された前記工具回転駆動装置と、
    を備える工具駆動装置。
  12. 前記工具回転駆動装置は、前記工具送り機構と着脱可能に連結され、前記工具送り機構から取り外した状態において工具に回転動作を与えることができるように構成される請求項11記載の工具駆動装置。
  13. シリンダ機構のシリンダチューブ側と直接又は間接的に連結された位置決め機構によって前記シリンダ機構の被削材に対する位置決めを行うステップと、
    前記シリンダ機構におけるピストンの動力が伝達されるように保持された工具回転駆動装置で工具を保持し、保持した前記工具を回転させるステップと、
    前記工具回転駆動装置を前記シリンダチューブの外部において前記ピストンの動力により工具軸方向に移動させるステップと、
    を有する工具駆動方法。
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