JP2014036794A - 商品陳列台 - Google Patents
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Abstract
【課題】嵩張らない折畳状態から迅速に組み立てられる商品陳列台を提供する。
【解決手段】周方向に脚板11,12を連設した角筒状の本体1と、底板21の周囲各辺に立上壁22,23を設けたトレイ2とを備え、本体1の上部にトレイ2を載せて支持する商品陳列台において、本体1の両側の脚板12に、それぞれ奥行方向の中間部で上下に延びる折目線14を入れると共に、トレイ2の底板21に、奥行方向の中間部で幅方向に延びる折目線25を入れ、両側の立上壁23を底板21の折目線25の位置で分割し、底板21の折目線25を挟んだ各部を本体1の前後の脚板11の上部に揺動自在に固定しておく。トレイ2を底板21の折目線25に沿って二つ折りにすると、本体1の両側の脚板12が折目線14を軸に折り込まれて、折畳状態となり、その状態からトレイ2の折り曲げを戻すと、脚板12の折り曲げが一定角度戻されて、組立状態となるようにする。
【選択図】図3
【解決手段】周方向に脚板11,12を連設した角筒状の本体1と、底板21の周囲各辺に立上壁22,23を設けたトレイ2とを備え、本体1の上部にトレイ2を載せて支持する商品陳列台において、本体1の両側の脚板12に、それぞれ奥行方向の中間部で上下に延びる折目線14を入れると共に、トレイ2の底板21に、奥行方向の中間部で幅方向に延びる折目線25を入れ、両側の立上壁23を底板21の折目線25の位置で分割し、底板21の折目線25を挟んだ各部を本体1の前後の脚板11の上部に揺動自在に固定しておく。トレイ2を底板21の折目線25に沿って二つ折りにすると、本体1の両側の脚板12が折目線14を軸に折り込まれて、折畳状態となり、その状態からトレイ2の折り曲げを戻すと、脚板12の折り曲げが一定角度戻されて、組立状態となるようにする。
【選択図】図3
Description
この発明は、段ボール等の厚紙から成り、店頭での商品陳列に使用される組立式陳列台に関するものである。
従来、段ボールを素材とする組立式陳列台として、下記特許文献1には、図7に示すようなものが記載されている。この陳列台は、角筒状に連設された前板61、上部の対向する側板62及び背板63と、側板62の下方の折込板64とから周壁が構成され、折込板64は、中間部の折目線に沿って窪むように折り曲げられる。
側板62の上端には、内側板65及び支持片66が順次連設され、内側板65は、側板62の内面に沿うように折り曲げられ、支持片66は、折込板64の上端に載るように折り曲げられる。背板63の上端には、内背板67が連設され、内背板67は、背板63の内面に沿うように折り曲げられる。
前板61の上端には、内前板68及び底板69が順次連設され、内前板68は、前板61の内面に沿うように折り曲げられ、底板69は、支持片66に載るように折り曲げられる。そして、店頭で商品を陳列する際、底板69に商品を置くと、商品の荷重は、折込板64で支持される。
ところで、この陳列台は、製造後の状態で、偏平に折り畳むことができず、運搬時に嵩張る形状となり、また、背板63に折込板64の先端の糊代部を接着する際にも、偏平な状態で貼り付けることができないため、作業性がよくないという問題がある。また、商品を載置する底板69の大きさが前板61、両側板62及び背板63から成る周壁の寸法に制約されるという問題もある。
このように寸法が制約される問題に対し、商品の載置面積を大きく確保する必要がある場合、図8に示すように、角筒状の本体71の上部に、その周囲から張り出すようにトレイ72を載せて支持する陳列台が使用されることもある。
この陳列台の本体71は、周方向に脚板73を連設したものとされ、トレイ72は、底板74の周囲各辺に立上壁75を設けたものとされている。本体71の内部には、耐荷重性を確保するため、2枚の板材を交差させた受架材76が対角稜部に亘って挿入され、本体71とトレイ72とは、脚板73の上端から延びる差込片77を底板74のスリット78に差し込んで、互いに動かないように固定される。
そして、トレイ72には、底パッド79が嵌め込まれ、底パッド79の周縁がトレイ72に内接して、トレイ72の保形性が高められる。また、トレイ72の後部には、訴求性を向上させるため、広告板80が立設される。
しかしながら、上記のような本体とトレイから成る陳列台では、本体への受架材の挿入や、本体とトレイとの結合等、組み立てに大変手間がかかり、また、運搬時や保管時に嵩張るという問題がある。
そこで、この発明は、本体とトレイから成る陳列台を、嵩張らないように折り畳むことができ、その折畳状態から迅速に組み立てられるようにすることを課題とする。
上記のような課題を解決するため、この発明は、周方向に脚板を連設した角筒状の本体と、底板の周囲各辺に立上壁を設けたトレイとを備え、本体の上部にトレイを載せて支持する商品陳列台において、前記本体の両側の脚板に、それぞれ奥行方向の中間部で上下に延びる折目線を入れると共に、前記トレイの底板に、奥行方向の中間部で幅方向に延びる折目線を入れ、両側の立上壁を底板の折目線の位置で分割し、底板の折目線を挟んだ各部を本体の前後の脚板の上部に揺動自在に固定しておき、トレイを底板の折目線に沿って二つ折りにすると、本体の両側の脚板が折目線を軸に折り込まれて、折畳状態となり、その状態からトレイの折り曲げを戻すと、脚板の折り曲げが一定角度戻されて、組立状態となるようにしたのである。
また、前記本体の前後の脚板の下端部同士を底繋板により連結し、底繋板に、奥行方向の中間部で幅方向に延びる折目線を入れ、折畳状態では、底繋板が折目線を軸に折れ曲がり、組立状態では、折り曲げが復元した底繋板により規制されて、本体の両側の脚板が折目線を軸に窪むように折れ曲がった状態に維持されるようにしたのである。
また、前記トレイに上方から嵌め込まれる底パッドを備え、底パッドの一辺をトレイの前後いずれか一方の立上壁に起伏自在に繋ぎ、折畳状態では、底パッドがトレイの他方部分から抜けるようにし、組立状態では、トレイに押し込まれた底パッドで底板の折目線に沿った屈曲が阻止されて、トレイが展開した状態に維持されるようにしたのである。
この発明に係る商品陳列台は、トレイを二つ折りにするだけで、本体の両側の脚板が折り込まれて、簡単に偏平な状態に折り畳むことができ、嵩張らない状態で運搬して、保管しておくことができる。
また、折畳状態からトレイの折り曲げを戻すだけで、脚板の折り曲げが一定角度戻されて、簡単に組み立てることができ、店頭での陳列作業を迅速に行うことができる。
そして、組立状態では、本体の両側の脚板が窪んだ状態に維持されるので、耐荷重性が確保され、トレイに押し込んだ底パッドにより、商品の載置面の水平性が確保される。
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
この商品陳列台は、段ボール等の厚紙を材料とするものであり、図1及び図2に示すように、角筒状の本体1と、その上に載せられるトレイ2と、本体1の底部に取り付けられる底繋板3と、トレイ2に嵌め込まれる底パッド4と、トレイ2の後部に立てられる広告板5とから構成される。
本体1は、図5に示す構成部材のブランクを2枚継ぎ合わせて形成される。このブランクでは、本体1の前面又は後面となる脚板11の一側に、側面となる脚板12及び継代片13が順次連設され、脚板12には、組立時における奥行方向の中間部で上下に延びる折目線14が入れられている。脚板11の上端及び下端にそれぞれ取付片15,16が連設され、これらにビス穴17が2個ずつ穿設されている。
本体1の組み立てに際しては、図2に示すように、2枚のブランクを対向させて、一方のブランクの継代片13と他方のブランクの脚板11とを稜部で貼り合わせる。
トレイ2は、図6に示すブランクから形成される。このブランクでは、底板21の周囲の一対の対向辺に前面及び後面となる立上壁22が、他対の対向辺に側面となる立上壁23がそれぞれ連設されている。立上壁22,23は、二重構造の外面部と内面部及び額縁部を構成する部分から成り、立上壁22の外面部及び内面部の両側端には、折込片24がそれぞれ連設されている。
底板21には、組立時における奥行方向の中間部で幅方向に延びる折目線25が入れられ、立上壁23は、折目線25の位置から切目線26を入れて分割されている。切目線26は、立上壁23の外面部と内面部で相反する方向へ膨出するS字状とされている。底板21の折目線25を挟んだ各部には、ビス穴27が2個ずつ穿設されている。一方の立上壁22の額縁部には、広告板5を差し込むスリット28が設けられている。
トレイ2の組み立てに際しては、図2に示すように、各一対の立上壁22,23を巻き込むように折り曲げて、折込片24を立上壁23の内部に挟み込み、底板21の周囲に立上壁22,23を起立させる。
また、底繋板3は、組立状態における奥行方向の中間部で幅方向に延びる折目線31を入れ、折目線31を挟んだ各部に、ビス穴32を2個ずつ穿設し、両側縁を折目線31の位置が谷となるV字状に切り込んだものとされている。
底パッド4は、トレイ2の底板21に対応する上底板41の周囲各辺に、それぞれ底縁片42を連設し、上底板41から各底縁片42を下方へ折り曲げたものとされている。
広告板5は、正面板51の上端に、これより短い背面板52を連設し、正面板51と背面板52とを貼り合わせ、背面板52の下端に差込片53を設けたものとされている。
そして、陳列台の組み立てに際しては、本体1の取付片15を内側へ折り曲げ、そのビス穴17と底板21のビス穴27とにビス6を挿通して、底板21の折目線25を挟んだ各部を取付片15に固定することにより、本体1にトレイ2を取り付ける。
また、本体1の取付片16を内側へ折り曲げ、そのビス穴17と底繋板3のビス穴32とにビス6を挿通して、底繋板3の折目線31を挟んだ各部を取付片16に固定することにより、対向する脚板11の下端部同士を連結する。
さらに、底パッド4の一辺の底縁片42を、トレイ2の一方の立上壁22の内面に貼り付けると、本体1、トレイ2、底繋板3及び底パッド4は一体化される。
このような陳列台は、図3に示すように、トレイ2を底板21の折目線25に沿って二つ折りにすると、本体1の両側の脚板12が折目線14を軸に折り込まれると共に、底繋板3が折目線31を軸に二つ折りにされ、底パッド4がトレイ2の他方部分から抜けて、図4に示すように、偏平化された折畳状態となるので、嵩張らない状態で運搬して、保管しておくことができる。
そして、店頭で商品を陳列する際には、折畳状態から、図3に示す状態を経て、図1に示すように、トレイ2の折り曲げを戻すと、脚板12の折り曲げが一定角度戻され、本体1が自立するようになる。
その後、トレイ2に底パッド4を押し込んで、底パッド4の底縁片42をトレイ2の立上壁22,23に内接させ、広告板5の正面板51の下部をトレイ2の後側となる立上壁22の内面に沿わせて、差込片53をスリット28に差し込むと、迅速に組み立てが完了し、商品を上底板41に載置して陳列できる状態となる。
この組立状態では、折目線31に沿った折り曲げが復元した底繋板3により規制され、脚板12が折目線14を軸として僅かに窪むように折れ曲がった状態に維持されるので、耐荷重性が確保され、重い商品であっても、安定して支持することができる。
また、トレイ2に押し込んだ底パッド4が底縁片42により堅固な構造となっており、底パッド4で底板21の折目線25に沿った屈曲が阻止されて、トレイ2が確実に展開形状に維持されて、商品の載置面である上底板41の水平性が確保される。
さらに、トレイ2の両側の立上壁23を分割する切目線26が、立上壁23の外面部と内面部で相反する方向へ膨出するS字状とされているので、中間部で突き合わされた立上壁23の外面部及び内面部のそれぞれのずれが抑制され、トレイ2の形状が安定する。
上記のような組立状態で商品をキャンペーン等の所定期間陳列した後、この陳列具は、折畳状態で保管し、再度の使用に際して、迅速に組み立てることができ、広告板5を交換するだけで、何度でも繰り返して使用できるので、商品ごとに新しい陳列台を用意する必要がなくなり、陳列コストを削減し、資源の有効利用を図ることができる。
なお、上記実施形態では、底パッド4を、上底板41の周囲各辺に底縁片42を連設した構成としたが、底パッド4の材料として、折曲強度が大きいものを使用すれば、底縁片42を省略してもよい。
1 本体
2 トレイ
3 底繋板
4 底パッド
5 広告板
6 ビス
11,12 脚板
13 継代片
14 折目線
15,16 取付片
17 ビス穴
21 底板
22,23 立上壁
24 折込片
25 折目線
26 切目線
27 ビス穴
28 スリット
31 折目線
32 ビス穴
41 上底板
42 底縁片
51 正面板
52 背面板
53 差込片
2 トレイ
3 底繋板
4 底パッド
5 広告板
6 ビス
11,12 脚板
13 継代片
14 折目線
15,16 取付片
17 ビス穴
21 底板
22,23 立上壁
24 折込片
25 折目線
26 切目線
27 ビス穴
28 スリット
31 折目線
32 ビス穴
41 上底板
42 底縁片
51 正面板
52 背面板
53 差込片
Claims (3)
- 周方向に脚板(11,12)を連設した角筒状の本体(1)と、底板(21)の周囲各辺に立上壁(22,23)を設けたトレイ(2)とを備え、本体(1)の上部にトレイ(2)を載せて支持する商品陳列台において、前記本体(1)の両側の脚板(12)に、それぞれ奥行方向の中間部で上下に延びる折目線(14)を入れると共に、前記トレイ(2)の底板(21)に、奥行方向の中間部で幅方向に延びる折目線(25)を入れ、両側の立上壁(23)を底板(21)の折目線(25)の位置で分割し、底板(21)の折目線(25)を挟んだ各部を本体(1)の前後の脚板(11)の上部に揺動自在に固定しておき、トレイ(2)を底板(21)の折目線(25)に沿って二つ折りにすると、本体(1)の両側の脚板(12)が折目線(14)を軸に折り込まれて、折畳状態となり、その状態からトレイ(2)の折り曲げを戻すと、脚板(12)の折り曲げが一定角度戻されて、組立状態となるようにしたことを特徴とする商品陳列台。
- 前記本体(1)の前後の脚板(11)の下端部同士を底繋板(3)により連結し、底繋板(3)に、奥行方向の中間部で幅方向に延びる折目線(31)を入れ、折畳状態では、底繋板(3)が折目線(31)を軸に折れ曲がり、組立状態では、折り曲げが復元した底繋板(3)により規制されて、本体(1)の両側の脚板(12)が折目線(14)を軸に窪むように折れ曲がった状態に維持されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の商品陳列台。
- 前記トレイ(2)に上方から嵌め込まれる底パッド(4)を備え、底パッド(4)の一辺をトレイ(2)の前後いずれか一方の立上壁(22)に起伏自在に繋ぎ、折畳状態では、底パッド(4)がトレイ(2)の他方部分から抜けるようにし、組立状態では、トレイ(2)に押し込まれた底パッド(4)で底板(21)の折目線(25)に沿った屈曲が阻止されて、トレイ(2)が展開した状態に維持されるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の商品陳列台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012181559A JP2014036794A (ja) | 2012-08-20 | 2012-08-20 | 商品陳列台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012181559A JP2014036794A (ja) | 2012-08-20 | 2012-08-20 | 商品陳列台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014036794A true JP2014036794A (ja) | 2014-02-27 |
Family
ID=50285381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012181559A Pending JP2014036794A (ja) | 2012-08-20 | 2012-08-20 | 商品陳列台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014036794A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106455809A (zh) * | 2014-04-29 | 2017-02-22 | 胡里奥·马尔诺费尔南德斯 | 用于纸板塔状展示装置的模块化结构 |
-
2012
- 2012-08-20 JP JP2012181559A patent/JP2014036794A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106455809A (zh) * | 2014-04-29 | 2017-02-22 | 胡里奥·马尔诺费尔南德斯 | 用于纸板塔状展示装置的模块化结构 |
CN106455809B (zh) * | 2014-04-29 | 2019-07-12 | 胡里奥·马尔诺费尔南德斯 | 用于纸板塔状展示装置的模块化结构 |
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