JP2014033828A - 壁面への部材取付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】隠蔽タイプの部材固定装置において、壁面に対する棚板の固定強度を向上させ、重量のある部材の載置を可能にすることができる壁面への部材取付け装置を提供する。
【解決手段】止具6を用いて壁面Aに固定することにより垂直方向の荷重を支持する第1の支持部材1と、この第1の支持部材1に設けた支持部5に対して嵌め込むことで支持され、壁面Aにピン13を用いて固定することにより水平方向の荷重を支持する第2の支持部材2からなり、前記第2の支持部材2の係止片11に被取付け物のベース部材を係止することにより、壁面Aに対する被取付け物の取付けを行い、第1の支持部材1で垂直方向の荷重を、第2の支持部材2で水平方向の荷重を分担して支持する。
【選択図】図1

Description

この発明は、壁面に棚板やボックス等を固定するための部材取付け装置、更に詳しくは、石膏ボードを用いて形成された壁面に装飾部材や小物部材を載置する比較的小型の棚板やボックス等の被取付け物を、壁面に対して簡単に能率よく強固に固定することのできる壁面への部材取付け装置に関する。
例えば、石膏ボードを用いて形成された壁面に比較的小型の被取付け物を固定し、この被取付け物上に装飾部材や小物部材を載置して飾ることで、室内空間を有効に利用して装飾性や美観、収納性を向上させるようにすることがすでに行われている。
従来、石膏ボードの中空壁面に被取付け物を固定する場合の部材固定装置には、壁面に固定する棚受けからなり、この棚受け上に被取付け物を載置固定する露見タイプと、壁面に固定した状態で被取付け物を取付けると、前記被取付け物で覆われて見えなくなる構造の隠蔽タイプに大別することができる。
前者の棚受けを用いた露見タイプの部材固定装置は、断面L字形に形成した棚受け金具の垂直片を壁面に重ね、棚受け金具から壁面に向けてピンを斜め下向きに向けて打ち込むことによって棚受け金具を固定し、この後、棚受け金具の水平片に被取付け物をビス止め固定する構造になっている(例えば特許文献1参照)。
後者の隠蔽タイプの部材固定装置は、壁面に固定するブラケット金具と被取付け物側に設けた係止金具の組み合わせからなり、壁面に重ねたブラケット金具を壁面に向けて斜め下向きに向けて打ち込んだピンによって固定し、被取付け物の垂直部分と一体又はこの垂直部分にビス止め固定することによって設けた係止金具を、前記ブラケット金具に係止することにより、部材固定装置を垂直部分で隠蔽した状態で、壁面に被取付け物を固定するようになっている(例えば特許文献2参照)。
なお、特許文献2では、壁面にブラケット金具をビスで固定しているが、石膏ボードのように脆い材質の壁面に固定する場合、ビスをねじ込んでも効かないので、特許文献1で示されているように、石膏ボードの壁面には、ピンを斜め下向きに打ち込んでブラケット金具を壁面に固定する方法が採用される。
上記した従来の部材固定装置において、後者の隠蔽タイプは壁面に固定した被取付け物で部材固定装置が隠蔽されるので、前者の棚受けを用いた部材固定装置に比べ、被取付け物取付け後の仕上がりが見た目にスッキリとなり、部材固定装置が見えないことにより美観を向上させることができるという点で優れている。
特開2000−33020号公報 特開平11−262420号公報
ところで、特許文献2で示した部材固定装置において、壁面に対して被取付け物を固定した状態で部材固定装置に作用する荷重は、被取付け物の重量にこの被取付け物上に載置した装飾部材や小物部材の重量の合計となり、被取付け物が部材固定装置で片持ち構造になっているので、前記荷重は、ブラケット金具を押し下げる垂直荷重と、ブラケット金具を壁面に固定するピンを引き抜き方向に作用する水平荷重とに分けることができ、この水平荷重は、ブラケット金具の壁面に重なる下縁を支点としてブラケット金具を壁面から離反させる回転モーメントとなる。
上記垂直荷重は、ブラケット金具を壁面に沿って押し下げるように作用することになるが、この垂直荷重に対しては、ブラケット金具を壁面に固定するピンを壁面に対して斜め下向きの傾斜状に打ち込むことによって支持力を得ることができるようにしている。
また、上記回転モーメントは、被取付け物自身の重量と被取付け物上に載置した装飾部材や小物部材の重量からなり、この回転モーメントは、被取付け物の上面に載置した部材の壁面からの載置位置によって変動することになるが、何れにしても前記回転モーメントは、上部の位置をピンで壁面に固定したブラケット金具において、ブラケット金具の壁面への重なり面における下縁を支点として、ブラケット金具の上部を壁面から離反させるように働き、ピンに対してこれを引き抜く方向に作用することになる。
上記のように、ブラケット金具を固定するピンには、垂直荷重と回転モーメントの双方が同時に作用するので、垂直荷重と回転モーメントの双方を担持しなければならず、このような異なる方向の荷重がピンに作用することで、ピンを支持する壁材に局部的な集中した負担がかかり、石膏ボードのように脆い性質の壁材では、局部的な集中した荷重が加わることでピン支持部分が経時的に変形し、ピンの耐引抜力が低下することで被取付け物の固定強度が弱くなる。
このため、従来の隠蔽タイプの部材固定装置は、経時的な固定強度の低下により、壁面に対する被取付け物固定の信頼性が低いだけでなく、これが原因で重量のある部材を載置することができないという問題がある。
また、壁材のピン支持部分に局部的な集中した荷重が加わることで、壁材に経時的な変形が生じると、被取付け物を取り外した場合の壁面に生じるピン抜き跡が大きくなり、これが目立つことで壁面の美観を低下させることになる。
そこで、この発明の課題は、隠蔽タイプの部材固定装置において、垂直荷重と水平荷重を分離して支持するようにし、ピンによる壁材にかかる負担を少なくすることで、壁面に対する被取付け物の固定強度を向上させ、重量のある部材の載置を可能にすることができ、更に、負荷の分散により、被取付け物の取り外し後におけるピン抜き跡を小さくして目立たなくすることができる壁面への部材取付け装置を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、この発明は、下部の前面側に支持部が設けられ、止具を用いて壁面に固定することにより垂直方向の荷重を支持する第1の支持部材と、前記支持部に対して嵌め込むことで支持される取付け板部と、この取付け板部の上部に起立するよう設けた係止片を備え、前記取付け板部が前記支持部で支持された状態で、壁面に止着具を用いて固定することにより水平方向の荷重を支持する第2の支持部材からなる構造としたものである。
上記第1の支持部材は、上下に長い固定板の下端部に鉤状の支持部を設けて形成され、前記固定板に止具を壁面に対して打ち込むための固定孔が設けられているようにすることができる。
上記第2の支持部材は、上記第1の支持部材の支持部に上部からの挿入によって支持される取付け板部と、この取付け板部の上端に設けられた係止片と、前記取付け板部と連なる状態で形成された両側の座面とからなり、前記両側座面に壁面へ打ち込む止着具の挿入孔が設けられている構造とすることができる。
上記両側座面に、上記取付け板部の下端よりも下方に延びて壁面に重なる回転モーメント支持部分を設けることができる。
更に、下部の前面側に支持部が設けられ、止具を用いて壁面に固定することにより垂直方向の荷重を支持する第1の支持部材と、前記支持部に対して嵌め込むことで支持される取付け板部と、この取付け板部の上部に起立するよう設けた係止片を備え、前記取付け板部が前記支持部で支持された状態で、壁面に止着具を用いて固定することにより水平方向の荷重を支持する第2の支持部材と、前記壁面に対する被取付け物に固定され、前記第2の支持部材の係止片に係止することにより、この第2の支持部材に取付けられるベース部材とからなる構造とすることができる。
ここで、上記第1の支持部材は、固定板の上部位置に設けた固定孔から細幅の帯板を用いて形成した止具を壁面に打ち込むことによって壁面に対して固定され、垂直荷重を効果的に支持することができるようになっている。
また、上記した第1の支持部材の支持部は、固定板の下端延長を前面側の上部に折り返して鉤状にする方法、固定板の下端延長部分に施した切れ目で囲まれた部分を前面側の上部に折り返して鉤状にする方法、固定板の下端で前面に別の部材を溶接により固定して鉤状にする方法等を用いて形成することができる。
上記第2の支持部材における座面は、取付け板部を挟む両側に位置し、前記取付け板部と連なる状態で平行状の配置に設けられ、この両側座面には壁面に対して打ち込む止着具の挿入孔が設けられている。
この両側座面は、上端を連結部で結合することにより強度の向上を図ることができ、また、両側座面の下端をつなぐ部分が、取付け板部の下端よりも下方に位置させることで壁面に重なる回転モーメント支持部分になっている。
この発明によると、壁面に固定された状態で垂直方向の荷重を支持する第1の支持部材で、水平方向の荷重を支持するための第2の支持部材を支持するようにしたので、壁面への被取付け物の取付け状態において、被取付け物の自重とその載置物の重量による荷重の内、垂直荷重を第1の支持部材で、また、水平方向の荷重を第2の支持部材でそれぞれ分散して支持することができ、このような荷重の分散支持により、第1の支持部材を壁面に固定する止具及び第2の支持部材を壁面に固定する止着具のそれぞれに作用する荷重の単一化が図れ、これにより、止具や止着具とこれを支持する壁材にかかる負担を少なくすることで、被取付け物の壁面に対する固定強度を向上させ、被取付け物に対して重量のある装飾部材や小物部材を載置することができるようになる。
また、第2の支持部材に、取付け板部よりも下方に伸延して壁面に重なる回転モーメント支持部分を設けることにより、被取付け物の壁面に対する取付け状態において、前記取付け板部の下端を支点として第2の支持部材を前傾させようとする水平方向の荷重を、前記回転モーメント支持部分の壁面への圧接によって支持することができ、これにより、止着具とこれを支持する壁材にかかる負担を少なくし、壁面に対する取付け強度の向上が図れると共に、被取付け物の取り外し後における止着具抜き跡を小さくして目立たなくすることができる。
この発明の部材取付け装置を形成する第1の支持部材と第2の支持部材の分解斜視図 この発明の部材取付け装置における第1の支持部材を示す他の例の分解斜視図 この発明発明の部材取付け装置を形成するベース部材と被取付け物の関係を示し、図中の右側にベース部材を被取付け物に固定した状態を示し、左側にベース部材と被取付け物の分解した状態を示す斜視図 (a)は第1の支持部材を壁面に固定した状態の縦断側面図、(b)は第1の支持部材と第2の支持部材を壁面に固定した状態の縦断側面図 第1の支持部材と第2の支持部材を壁面に固定した状態の上下中心線に沿った部分での縦断側面図 第1の支持部材と第2の支持部材及びベース部材の係止状態を示す斜視図 この発明の部材取付け装置用いて壁面に被取付け物である棚板やボックスを固定した状態を示す斜視図
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の部材取付け装置aは、図1のように、壁面Aに固定する垂直荷重支持用の第1の支持部材1と、この第1の支持部材1に係止した状態で同じく壁面Aに固定する水平荷重支持用の第2の支持部材2の組み合わせによって形成され、棚板やボックス等の被取付け物を前記第2の支持部材2に係止することで、壁面Aに対して取付けるようになっている。
上記第1の支持部材1は、上下に長い帯状金属板を用いた固定板4の下部で前面側に鉤状の支持部5を設け、前記固定板4の上部に止具6を壁面に対して打ち込むための固定孔7を設けて形成されている。
上記支持部5は、図1の場合、固定板4の下端延長を前面の上側に折り返して前面板4aとすることにより、第2の支持部材2の板厚が収まる側面視U字状となる鉤状に形成したが、この支持部5は第2の支持部材2の板厚が収まる形状であればよく、例えば、固定板の下端で前面にL形のような別の部材を溶接により固定して鉤状にする構造を採用して形成することができる。
この支持部5は、対向面の内側間隔を第2の支持部材2の板厚よりもやや狭くしたり、前面板4aを湾曲形状とすることにより、前面板4aとの弾性によって、嵌め込んだ第2の支持部材2にガタツキが生じにくくなるようにできる。
また、図1のように、前面板4aに対向面の内側へ向けて突出するよう打ち出した突部8や、これとは別に、前面板4aに固定板4側へ突出する切り起こし弾性片を設け、上記したと同様のガタツキ防止効果が得られるようにしてもよい。
上記した固定板4の上部に設けた固定孔7は、図示の場合、角孔に形成されて上下二箇所の位置に配置され、この固定孔7から壁面Aに打ち込む止具6は、両端を先鋭とした細幅帯板を折り曲げて脚部が二叉となるコ字状に形成され、上下の固定孔7に対して同時に水平に打ち込み、固定板4の上下固定孔7間の部分を押圧することにより、壁面Aに対して第1の支持部材1を固定し、止具6の水平打ち込みと細幅線材の構造によって垂直荷重を効果的に支持することができるようになっている。なお、上記した止具6は、ピンのように一つ一つ独立したものを用いるようにしてもよいし、固定孔7は一つだけ設けるようにしてもよい。
図2は、上記した第1の支持部材1における他の例を示し、矩形状となる固定板4の中央位置に下向きコ字状の切れ目や溝を設け、この切れ目や溝で囲まれた部分を固定板4の前面側へフック状に切り起こして前面板4aとすることで、固定板4との間に第2の支持部材2の板厚が収まる間隔となる支持部5を形成し、前記固定板4の上部に止具6を壁面に対して打ち込むための固定孔7を設け、前記固定板4の両側に、支持部5に嵌め込んだ第2の支持部材2のガタツキ発生を防ぐための突部8を設けた構造になっている。
なお、図2の場合、固定孔7を一つとし、一つの平板止具6を用いる例を示したが、固定孔7と止具6に関しては図1に示したものと同様の構造を採用してもよい。また、突部8は、図1に示したものと同様、支持部5を形成する前面板4aに設けるようにしてもよい。
上記第2の支持部材2は、図1に示すように、第1の支持部材1の支持部5に嵌る板厚の金属板を用い、前記支持部5に挿入する取付け板部10と、前記取付け板部10の上端に設けた係止片11と、前記取付け板部10と連なり、この取付け板部10が前記支持部5で支持された状態で、壁面Aに止着具13を用いて固定する両側で一対となる座面9a、9aとで構成されている。
上記した一対の座面9a、9aは、上下に長い帯板状に形成されて取付け板部10を挟む両側に位置し、前記取付け板部10と連なる状態で平行状の配置に設けられ、この両側座面9a、9aの上下端部には壁面Aに対する固定部分12が設けられている。
上記取付け板部10は、第1の支持部材1と略等しい幅と、上端が上部の固定部分12より下側に位置し、下端が下部の固定部分12と同じような位置になる上下長さを有する矩形板に形成され、その両側から後方へ広がり状に傾斜する接続片15が両側の座面9a、9aと連なることで、前記取付け板部10と両側座面9a、9aは同じ金属板から正面視H字状となるよう一体に形成され、両側座面9a、9aに対して取付け板部10は、第1の支持部材1の板厚分だけ前方に位置している。
この取付け板部10の上端に一体となって設けられた係止片11は、取付け板部10の上端から斜め前方に向かう屈曲部11aと、この屈曲部11aの先端から上方に向けて立ち上がり、上部が少し前方に傾斜する舌片11bとで形成されている。
上記両側座面9a、9aに設けた固定部分12は、両側座面9a、9aの上端と下端を前面側に突出するよう台形状やV字状に折り曲げることで形成され、各固定部分12における上部片12aが所定の角度で斜め前方下がりに傾斜し、上部片12aに止着具であるピン13を壁面Aに対して斜めに打ち込むための挿入孔14が設けられている。
ここで、固定部分12における上部片12aの所定の角度とは、ピン13の打ち込み角度と直交する角度である。なお、ピン13の打ち込み角度においては、壁面Aに対して30°〜60°であって、より好ましくは壁面Aに対して45°が好ましい。
図1のように、上記した両側座面9a、9aは、上端を上部接続部9bで結合して一体化することにより、両側座面9a、9aに加わる力を分散させて強度の向上を図ることができる。
更に、両側座面9a、9aの下端を下部接続部9cで結合して一体化することにより、上記上部接続部9bと同様、両側座面9a、9aに加わる力を分散させることができ、このとき、下部接続部9cを上向きコ字板にして取付け板部10の下端よりも下方に延びた形状とすることにより、壁面Aに重なる回転モーメント支持部分16となり、また、両側座面9a、9aと上部接続部9b及び下部接続部9cが矩形枠体9となる一体構造となり、第2の支持部材2の全体強度を向上させると共に、回転モーメント支持部分16の形成により、第2の支持部材2に加わる水平荷重によって生じる回転モーメントの支持力に対しても優れたものとなる。
壁面Aに対して取付ける被取付け物Bには、上記第2の支持部材2の係止部11に対して係止するベース部材3が背面側の位置に固定される。
このベース部材3は、図3と図6にその一例を示し、第2の支持部材2に見合う幅と必要な上下長さを有する矩形状の金属板を用いて基板3aとし、基板3aの四隅の位置に被取付け物Bに固定するビス17の挿通孔18を設け、この基板3aに第2の支持部材2の係止片11に対して外嵌する切り欠き部19を下縁で開放するように設け、前記切り欠き部19の上縁が第2の支持部材2の係止片11に対する係合部20に形成され、更に基板3aの前記切り欠き部19を挟む両側の位置に、第2の支持部材2の両側座面9a、9aに対する弾性押圧片21を設けた構造になっている。
上記ベース部材3に設けた切り欠き部19の幅は、上記取付け板部10より少し広い幅に形成され、この切り欠き部19を係止片11の背面側に上から差し込めば、切り欠き部19の上縁に形成した係合部20が、係止片11の下端屈曲部11aで支持され、ベース部材3は第2の支持部材2に前後及び左右に移動しないように取付けられる。
上記係合部20の両側に、隣接する側縁が下部広がりの傾斜縁となる一対の先鋭突起22が設けてあり、ベース部材3の係合部20を第2の支持部材2の係止片11に係止するとき、両先鋭突起22の内側傾斜縁が係止片11の下端屈曲部11aへ外接して誘導することにより、第2の支持部材2とベース部材3の上下方向の中心線が前後に重なり状となる幅方向の位置決めを行い、同時に第2の支持部材2に対してベース部材3を幅方向に安定させることになる。
このベース部材3の切り欠き部19を挟む両側に設けた弾性押圧片21は、基板3aに施した切れ目と切り欠き部19で囲まれた部分を前面側へ湾曲状に切り起こすことによって、上下方向に長い帯板状に形成され、ベース部材3を第2の支持部材2に係止したとき、固定用枠体9の両側座面9a、9aの前面に圧接することにより、ベース部材3を前方に押して係止片11の背面に押圧させ、第2の支持部材2に取付けたベース部材3に前後方向のガタツキが生じないようにする。
また、ベース部材3を係止片11に嵌め込む途中において、弾性押圧片21は、第2の支持部材2の上部の固定部分12を通過するとき押し戻され、係止片11にベース部材3が収まって上部の固定部分12を通過すれば復帰し、この復帰時に固定用枠体9の両側座面9a、9aの前面を叩くことで衝撃音が発生し、この衝撃音で嵌め合わせの完了を確認することができる。
この弾性押圧片21は、第2の支持部材2にベース部材3を係止したとき、第2の支持部材2とベース部材3を互いに離す方向の反する力が作用し、両者間のガタツキ発生がないだけでなく、第2の支持部材2と壁面の一体感が強くなり、また、第2の支持部材2の固定用枠体9を壁面Aに固定するピン13に適度な荷重が加わることで、第2の支持部材2の緩みやガタツキの発生を防止することができる。
なお、ベース部材3は、図示のような構造に限るものではなく、被取付け物Bに固定した状態で、第2の支持部材2における係止片11に係止することができるものであればよい。
この発明の部材取付け装置aは、上記のような構成であり、例えば、石膏ボードを用いた壁面Aに小形の棚板やボックス等の被取付け物Bを取付ける場合に用いる。
図3のように、被取付け物Bの背面で所定の距離を隔てた両側の位置に、ベース部材3の板厚が収まる深さを有する上下に長い矩形状の第1の凹部23と、この第1の凹部23内で幅方向の中央に位置し、係止部11が収まる深さを有する上下に長い第2の凹部24を設け、図3の右側に示したように、第1の凹部23に嵌め込んだベース部材3を、四隅の挿通孔18からねじ込んだビス17により被取付け物Bに対して予め固定しておく。
壁面Aに被取付け物Bを取付けるには、壁面Aの所望する高さにおいて、被取付け物Bに固定した上記ベース部材3の配置間隔に一致する両側二箇所の位置に、それぞれ第1の支持部材1と第2の支持部材2を以下のように固定する。
先ず、壁面Aに対して第1の支持部材1の固定板4を重ね、垂直の配置にした状態で上下の固定孔7から壁面Aに止具6を水平に打ち込むことにより、壁面Aに第1の支持部材1を垂直の姿勢に固定する(図4a参照)。
図1に示した例のように、上記止具6を平板線材からコ字状に折り曲げて形成し、これを角孔である上下の固定孔7から壁面Aに対して水平状態に打ち込み、壁面Aに第1の支持部材1を固定すると、支持部5に加わる下向きの垂直荷重に対する支持強度が優れたものとなる。
次に、第2の支持部材2を上記第1の支持部材1の前面上部に臨ませ、固定用枠体9を第1の支持部材1に被せるようにしながら第2の支持部材2を下方に移動させ、固定用枠体9の内側に位置する取付け板部10を、第1の支持部材1の支持部5内に上から差込み、取付け板部10の下端を支持部5内の底面に当接させて係止させることにより、第1の支持部材1で第2の支持部材2を支持する。
このとき、支持部5を形成する前面板4aの弾性又はこれに設けた突部8が、取付け板部10を壁面A側に向けて押圧することで、第2の支持部材2の両側座面9a、9aを壁面Aに当接させ、同時に第1の支持部材1に対して第2の支持部材2をガタツキの発生がないよう係止することができる。
第1の支持部材1への係止によって支持された第2の支持部材2は、固定用枠体9を壁面Aに押し当てた状態で、この固定用枠体9の両側座面9a、9aの上下端に設けた各固定部12において、挿入孔14から壁面Aに向けてピン13を斜め下向きに打ち込み、壁面Aに対して第2の支持部材2を固定する。(図4b)
上記第2の支持部材2は、両側座面9a、9aの上下端に設けた各固定部12で上下にピン13を斜め下向きに打ち込むことにより、水平荷重に対する支持強度は優れているが、この第2の支持部材2は、取付け板部10の下端縁が支持部5の底部で支持されることにより、前記第2の支持部材2に加わる下向きの垂直荷重を第1の支持部材1で支持することができ、ピン13と壁面Aのこれを支持する部分に、垂直荷重の負担がかからないように軽減することができる。
上記のようにして壁面Aの二箇所の位置に、第1の支持部材1とこれに係止した第2の支持部材2をそれぞれ固定した後、被取付け物Bを壁面Aの前面に位置させ、被取付け物Bの背面で両側位置に固定したベース部材3を対応する第2の支持部材2の前面上部に臨ませ、背面を壁面Aに当接させるようにしながら被取付物Bを下降させることにより、ベース部材3に施した切り欠き部19を第2の支持部材2の係止片11に嵌め合わせる。
ベース部材3が係止片11の背面側に位置するように、切り欠き部19を係止片11に対して上から差し込めば、切り欠き部19の上縁に形成した係合部20が係止片11の下端屈曲部11aで支持されることになり、図6で示したように、ベース部材3の係合部20よりも上部の部分が係止片11の背面側に位置する係止状態となり、ベース部材3が第2の支持部材2に前後及び左右に移動しないように固定化される。
また、ベース部材3を係止部11に嵌め込む途中において、弾性押圧片21は、第2の支持部材2の上部固定部分12を通過するとき押し戻され、係止部11にベース部材3が収まったときに復帰し、両側座面9a、9aの前面を叩くことで衝撃音が発生し、この衝撃音で嵌め合わせの完了を確認することができる。
この弾性押圧片21は、第2の支持部材2にベース部材3を係止したとき、第2の支持部材2とベース部材3を互いに離す方向の反する力が作用し、両者間のガタツキ発生がないだけでなく、第2の支持部材2と壁面Aの一体感が強くなり、また、第2の支持部材2を壁面Aに固定するピン13に適度な荷重が加わることで、第2の支持部材2の緩みやガタツキの発生を防止することができる。
このように、ベース部材3を第2の支持部材2で支持することにより、壁面Aに対する被取付け物Bの取付けが完了し、図7で示したように、被取付け物Bは壁面Aに水平状態の配置で固定され、組み上がった部材取付け装置aは被取付け物Bで隠蔽されることにより、外観的にスッキリとした仕上がりが得られることになる。
上記のような壁面Aへの被取付け物Bの取付け状態において、被取付け物Bと載置物の合計重量による荷重は、ベース部材3を介して第2の支持部材2で支持されることになるが、前記荷重は、第2の支持部材2を引き下げる垂直荷重と、壁面Aから前方に突出する被取付け部材Bの片持支持によって生じる水平荷重とからなり、前者の垂直荷重は第1の支持部材1で、後者の水平荷重は第2の支持部材2でそれぞれ分担して支持することになる。
第2の支持部材2に加わった前者の垂直荷重は、この第2の支持部材2を支持する第1の支持部材1に伝わり、この垂直荷重を第1の支持部材1で支持することにより、実質的に第2の支持部材2を垂直荷重の担持から開放する。
後者の水平荷重は、第1の支持部材1の支持部5によって支持された取付け板部10の下端を支点として、第2の支持部材2を前傾させる方向の回転モーメントになるが、この第2の支持部材2における両側座面9a、9aの下部位置は、取付け板部10よりも下方に長く伸延して壁面Aに重なる回転モーメント支持部分16になっており、回転モーメントの支持力が優れている。
従って、第2の支持部材2に加わった回転モーメントは、上記回転モーメント支持部分16が壁面Aに当接して支持することで、第2の支持部材2が壁面Aから浮いたり離脱するのを防ぐことができ、ベース部材3によって加わる荷重を受ける第2の支持部材2の係止片11は、第2の支持部材2を壁面Aに固定する両側上下の四本のピン13で囲まれた中間位置に設定されているので、荷重に対してピン13は抜けにくくなっていると共に、垂直荷重と水平荷重の分散支持により、部材取付け装置aの荷重支持強度が向上し、重量のある被取付け物Bの壁面Aへの取付や重量のある載置物の載置が可能になる。
また、上記のような荷重の分散支持により、壁面Aに第1の支持部材1を固定する止具6及び、壁面Aに第2の支持部材2を固定するピン13に大きな負荷を加えることがなくなり、これにより、壁面Aの止具6やピン13を支える部分が大きく変形することがなく、従って、被取付け物Bを取り外した場合、壁面Aに生じる止具6やピン13の抜き孔が小さくなり、壁面の美観低下を防ぐことができる。
a 部材取付け装置
1 第1の支持部材
2 第2の支持部材
3 ベース部材
4 固定板
5 支持部
6 止具
7 固定孔
8 突部
9 固定用枠体
9a 座面
10 取付け板部
11 係止片
12 固定部分
13 ピン
14 挿入孔
15 接続片
16 回転モーメント支持部分
17 ビス
18 挿通孔
19 切り欠き
20 係合部
21 弾性押圧片
22 先鋭突起
A 壁面
B 被取付け物

Claims (5)

  1. 下部の前面側に支持部が設けられ、止具を用いて壁面に固定することにより垂直方向の荷重を支持する第1の支持部材と、前記支持部に対して嵌め込むことで支持される取付け板部と、この取付け板部の上部に起立するよう設けた係止片を備え、前記取付け板部が前記支持部で支持された状態で、壁面に止着具を用いて固定することにより水平方向の荷重を支持する第2の支持部材からなる壁面への部材取付け装置。
  2. 上記第1の支持部材は、上下に長い固定板の下端部に鉤状の支持部を設けて形成され、前記固定板に止具を壁面に対して打ち込むための固定孔が設けられている請求項1に記載の壁面への部材取付け装置。
  3. 上記第2の支持部材は、上記第1の支持部材の支持部に上部からの挿入によって支持される取付け板部と、この取付け板部の上端に設けられた係止片と、前記取付け板部と連なる状態で形成された座面とからなり、前記座面に壁面へ打ち込む止着具の挿入孔が設けられている請求項1に記載の壁面への部材取付け装置。
  4. 上記座面に、上記取付け板部の下端よりも下方に延びて壁面に重なる回転モーメント支持部分を設けた請求項3に記載の壁面への部材取付け装置。
  5. 下部の前面側に支持部が設けられ、止具を用いて壁面に固定することにより垂直方向の荷重を支持する第1の支持部材と、前記支持部に対して嵌め込むことで支持される取付け板部と、この取付け板部の上部に起立するよう設けた係止片を備え、前記取付け板部が前記支持部で支持された状態で、壁面に止着具を用いて固定することにより水平方向の荷重を支持する第2の支持部材と、前記壁面に対する被取付け物に固定され、前記第2の支持部材の係止片に係止することにより、この第2の支持部材に取付けられるベース部材とからなる壁面への部材取付け装置。
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