JP2014031603A - 編地の編成方法、および編地 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一編地部1のウエール方向に続く第三編地部3を編成する。その際、第三編地部3の側辺3L1,3L2の近傍の位置に掛け目301,302を編成する。次いで、第二編地部2のウエール方向に続く第四編地部4を編成する。その際、第四編地部4の側辺4L1,4L2を、第三編地部3の掛け目301,302に接合する。
【選択図】図2
Description
[工程α]…前記第一編地部のウエール方向端部の少なくとも一部に続く第三編地部を編成する。この工程αでは、前記第三編地部になる一側新規編目列を編成することと、その一側新規編目列の始端側および終端側の少なくとも一方で掛け目を編成することと、を繰り返す。また、その繰り返しの際、前記一側新規編目列を少なくとも一段分編成するごとに、その編成した一側新規編目列を、前記第一針床における一端方向に移動させる。
[工程β]…前記第二編地部のウエール方向端部の少なくとも一部に続く第四編地部を編成すると共に、その第四編地部の編幅方向端部に形成される側辺の近傍を、前記第三編地部の編幅方向端部に形成される側辺の近傍に接合することで、前記第三編地部と第四編地部の少なくとも一部を重複させる。この工程βでは、前記第四編地部になる他側新規編目列を編成することを繰り返す。また、その繰り返しの際、前記他側新規編目列の編幅方向端部近傍の編目と、前記第三編地部の掛け目と、を重ね合わせる。
・前記第一針床に係止される第一編地部の編目を一端側編目列と他端側編目列とにわけ、そのうちの他端側編目列のウエール方向に連続して前記一側新規編目列を編成していく。
・前記一側新規編目列を一端方向に移動させたときに、その移動させた一側新規編目列の一端方向の端部編目と、前記一端側編目列の他端方向の端部編目と、を重ね合わせること、および移動させた一側新規編目列の他端方向の端部編目と、前記他側編地部の他端方向の端部編目と、を重ね合わせる。
[工程α’]…前記工程αの前に、前記第二針床に係止される編目のうち、前記一端方向側の一部の編目を前記第一針床に回し込み、前記第一針床に係止される編目のうち、前記他端方向側の一部の編目を前記第二針床に回し込む。
なお、『回し込み』については後述する実施形態で説明するが、公知の編成技術である(例えば、特許4215719公報を参照)。
図1に示すボートネックのセーター10は、身頃10Bと右袖10Rと左袖10Lとを備える筒状編地である。このセーター10では、三つの筒状編地(身頃10B・右袖10R・左袖10L)が脇の下の位置で一つの大きな筒状編地となっており、その大きな筒状編地の筒径がネックホールに向かって徐々に小さくなっている。そして、その大きな筒状編地のウエール方向端部にボートネック部10Nが形成されている。ボートネック部10Nは、前身頃に繋がる編地部(後述する第三編地部3)と、後身頃に繋がる編地部(後述する第四編地部4)とで形成されている。以上説明した構成を備えるセーター10の最も特徴とするところは、ボートネック部10Nを形成する第三編地部3と第四編地部4の編幅方向の両端部近傍がオーバーラップ接合部78,79で接合されており、そのオーバーラップ接合部78,79の近傍で両編地部3,4が一部重複していることにある。
実施形態2では、本発明の編地の編成方法を適用したノースリーブのセーター11の編成例を説明する。
本発明の編地の編成方法を適用する対象は、セーターなどのニットウェアに限定されない。例えば、ティッシュボックスに被せるカバーなどの編成に本発明の編地の編成方法を利用しても良い。
10B 身頃 10R 右袖 10L 左袖 10N ボートネック部
1 第一編地部
18 一端側編目列 189 端部編目
19 他端側編目列 198,199 端部編目
2 第二編地部
28 一端側編目列 288,289 端部編目
29 他端側編目列 299 端部編目
3 第三編地部
3L1,3L2 側辺 3L3 端辺
30 一側新規編目列 301,302 掛け目 308,309 端部編目
4 第四編地部
4L1,4L2 側辺 4L3 端辺
40 他側新規編目列 408,409 編目(端部編目)
78,79 オーバーラップ接合部
8 一端方向 9 他端方向
Claims (4)
- 少なくとも前後一対の針床を備え、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、第一針床に係止される第一編地部の少なくとも一部のウエール方向に連続して第三編地部を編成すると共に、第二針床に係止される第二編地部の少なくとも一部のウエール方向に連続して第四編地部を編成し、前記第三編地部の一部と前記第四編地部の一部とを接合することで、前記第一編地部と前記第二編地部とを立体的に繋ぐ編地の編成方法において、
針床の長手方向の一端側に向かう方向と他端側に向かう方向をそれぞれ、一端方向と他端方向としたとき、
前記第一編地部のウエール方向端部の少なくとも一部に続く第三編地部を編成する工程αと、
前記第二編地部のウエール方向端部の少なくとも一部に続く第四編地部を編成すると共に、その第四編地部の編幅方向端部に形成される側辺の近傍を、前記第三編地部の編幅方向端部に形成される側辺の近傍に接合することで、前記第三編地部と第四編地部の少なくとも一部を重複させる工程βと、
を行ない、
前記工程αでは、
前記第三編地部になる一側新規編目列を編成することと、その一側新規編目列の始端側および終端側の少なくとも一方で掛け目を編成することと、を繰り返し、
その繰り返しの際、前記一側新規編目列を少なくとも一段分編成するごとに、その編成した一側新規編目列を、前記第一針床における一端方向に移動させ、
前記工程βでは、
前記第四編地部になる他側新規編目列を編成することを繰り返し、
その繰り返しの際、前記他側新規編目列の編幅方向端部近傍の編目と、前記第三編地部の掛け目と、を重ね合わせることを特徴とする編地の編成方法。 - 前記工程αにおいて、前記第一針床に係止される第一編地部の編目を一端側編目列と他端側編目列とにわけ、そのうちの他端側編目列のウエール方向に連続して前記一側新規編目列を編成していき、
前記一側新規編目列を一端方向に移動させたときに、その移動させた一側新規編目列の一端方向の端部編目と、前記一端側編目列の他端方向の端部編目と、を重ね合わせること、および移動させた一側新規編目列の他端方向の端部編目と、前記他側編地部の他端方向の端部編目と、を重ね合わせることを特徴とする請求項1に記載の編地の編成方法。 - 三つの筒状編地を接合することで、前記第一針床と前記第二針床とに一つの大きな筒状編地が係止された状態とした場合、
前記工程αの前に、前記第二針床に係止される編目のうち、前記一端方向側の一部の編目を前記第一針床に回し込み、前記第一針床に係止される編目のうち、前記他端方向側の一部の編目を前記第二針床に回し込む工程α’を行なうことを特徴とする請求項2に記載の筒状編地の編成方法。 - 少なくとも前後一対の針床を備え、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて編成され、
第一編地部の少なくとも一部のウエール方向に連続する第三編地部の一部と、第二編地部の少なくとも一部のウエール方向に連続する第四編地部の一部と、を接合することで、前記第一編地部と前記第二編地部とを立体的に繋いだ編地において、
前記第三編地部の編目の向きと、前記第四編地部の編目の向きと、が互いに反対方向に向き、かつ、
前記第三編地部の編幅方向の端部近傍に形成される掛け目と、前記第四編地部の編幅方向の端部近傍の編目と、が無縫製で接合されることで、両編地部の少なくとも一部が重複していることを特徴とする編地。
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