JP2014029519A - マスクブランク収納ケース及びマスクブランク収納体 - Google Patents

マスクブランク収納ケース及びマスクブランク収納体 Download PDF

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Abstract

【課題】保管中の発塵によるマスクブランクへのパーティクル付着を抑制できるようにしたマスクブランク収納ケースを提供する。
【解決手段】上方が開口したケース本体と、該ケース本体に被せる蓋体とを備えて、ケース本体及び蓋体のそれぞれに嵌合部を有して嵌め合わされ、マスクブランクを縦方向に収納するケースである。収納されたマスクブランクの上方角部を保持する保持手段を蓋体の内側に設ける。該保持手段は、収納されたマスクブランク1の上方端面における側壁面と面取面の稜線にて当接する第1の当接部12と、上方端面と隣接する側方端面における側壁面に当接する第2の当接部13を備えている。
【選択図】図9

Description

本発明は、電子デバイスの製造に使用されるフォトマスクの製造に用いられるマスクブランクを収納する収納ケース及びマスクブランク収納体に関するものである。
近年の電子デバイス、特に半導体素子や液晶モニター用のカラーフィルター或いはTFT素子等は、IT技術の急速な発達に伴い、一層の微細化が要求されている。このような微細加工技術を支える技術の一つが、転写用マスクと呼ばれるフォトマスクを用いたリソグラフィー技術である。このリソグラフィー技術においては、露光用光源の電磁波を転写用マスクを通じてレジスト膜付きシリコンウエハーに露光することにより、シリコンウエハー上に微細なパターンを形成している。この転写用マスクは通常、透光性基板上に遮光性膜等を形成したマスクブランクにリソグラフィー技術を用いて転写パターン(マスクパターン)を形成して製造される。ところで、マスクブランクの表面にパーティクル等の異物があると、形成されるパターンの欠陥の原因となるので、マスクブランクの表面には異物等が付着しないように清浄に保管される必要がある。
このようなマスクブランクを収納保管し運搬するためのケースとしては、従来では例えば下記特許文献1に開示されているようなマスク運搬用ケースが知られている。すなわち、従来のマスクブランクを収納保管するケースは、キャリアなどと呼ばれている内ケースにマスクブランクを数枚乃至数十枚並べて保持させ、このマスクブランクを保持した内ケースを外箱(ケース本体)内に収容し、さらに外箱上に蓋を被せて、マスクブランクを収納する構造となっていた。
図11乃至図13は、特許文献1に開示されたものと同様の構造の収納ケースを示すもので、図11は収納ケースの蓋を示す斜視図、図12はマスクブランクを中ケースに収納する状態を示す斜視図、図13は収納ケースのケース本体(外ケース)を示す斜視図である。
この収納ケースは、マスクブランク1を中ケース2に収納し、この中ケース2をケース本体3に収納し、このケース本体3の開口部側に蓋4を被せる構造である。
上記中ケース2は、開口部側(上方)から底面側(下方)に向けて複数の溝21,22を一方の互いに対向する内側面に所定間隔をおいて一対をなして形成し、その溝21,22の底面側の底部と中ケース底面にはそれぞれ開口窓(図示せず)と開口部27が設けられ、さらに中ケース底面側には基板支持部26が形成され、この基板支持部26でマスクブランク1の下方端面を支持している(図12)。そして、この中ケース2をケース本体3に収納して固定するための凹面部28,29がそれぞれ中ケースの他方の互いに対向する外側面に底面側から開口部側の途中まで形成されている。数枚のマスクブランク1を中ケース2の一対の溝21,22に沿って入れると、これらのマスクブランクは所定間隔をおいて互いに平行に並んで収納される。
上記ケース本体3は、上述した中ケース2の凹面部28,29と当接するに適合した突出部31,32を、互いに対向する内側面に形成し、その突出部31,32の底部はケース本体3の底面とも接合している(図13)。また、一方の対向する外側面の開口部側には凸部33,34が形成されている。そして、ケース本体3の開口縁35のやや下方の位置に続く外周面36と上記凸部33,34の凸面とは略同一面に形成されている。
また上記蓋4は、その一方の対向する下方縁47(ケース本体へ差し込む開口部側の縁であって、図11では上方へ向いている)の中央から延びた係合片41,42に凹部43,44を形成している。これにより、蓋4をケース本体3に被せたときに、上記凹部43,44が前記ケース本体3の凸部33,34とそれぞれ嵌合することで、蓋4とケース本体3とが固定される構造となっている。また、中ケース2の開口部側上端面25と当接して中ケース2を垂直方向において支持固定するストッパー45,46を一方の内側面に互いに対向させて形成している。
また、上記収納ケースは、収納されたマスクブランクの端面頂部を保持する樹脂材料で形成された保持部材5を前記蓋体6の内側に設けている。
上記保持部材5は、図14に示すように、断面円形で直線状に延在した軸51と、その軸51の側面から断面において直交する方向に引き出した複数対の連結部52,53と、その連結部52,53の先端に断面略円形状に形成した複数対の当接部54,55とを備えている。複数対の連結部52,53と当接部54,55は、収納する複数枚のマスクブランクを適当な間隔で離間するように所定間隔で配列されている。そして、当接部54,55には、内側に凹状に窪ませた当接面56,57をそれぞれ互いに直交する方向に形成している。このような保持部材5を2本用意して、蓋体6の内側の一方の内側面に互いに対向させて取り付けられる。
そして、各保持部材5の当接部54,55の当接面56,57がマスクブランク1の上部角部において隣接する各端面にそれぞれ当接し、マスクブランク1を固定状態に保持する。このような保持部材5を蓋体6の内側に設けていることにより、例えば輸送、搬送中の振動を緩和でき、マスクブランクを安全に収納することができる。
特公平1−39653号公報
近年の電子デバイスの高性能化に伴って、転写用マスクに形成されるパターンも一段と微細化が要求されており、このような微細パターンを形成するためにもマスクブランクの清浄度は極めて高いものでないと許容できなくなってきている。従って、マスクブランクに異物等が付着するのを出来るだけ抑制することにより、特にレジスト膜を有するマスクブランクの保管中は出来るだけ高い清浄度に維持する必要がある。
ところで、マスクブランクの主表面には遮光膜等の転写パターン形成用の薄膜が成膜されているが、通常は主表面と連続する面取面にも成膜時に薄膜が回り込むように形成される。また、スピンコーティングによってマスクブランクの表面にレジスト膜が形成される場合、通常は主表面と連続する面取面にもレジスト膜が形成される。
上記従来の収納ケースの場合、上記各保持部材5の各当接面56,57は凹状に窪ませて形成してあるので、マスクブランク1の各端面の側壁面1b及びこれに連続する面取面1c(図3参照)と接触し保持する構造となっているため、上記保持部材5の各当接面56,57が、マスクブランク端面の特に面取面上の薄膜あるいはレジスト膜と接触することによるパーティクルが発生し、発生したパーティクルはマスクブランクの主表面に付着して異物欠陥となるおそれが極めて高かった。マスクブランク端面の面取面に形成された薄膜は、主表面に形成された薄膜と比べて基板への付着性が弱いため、パーティクルが発生しやすいという事情もある。また、保持部材がマスクブランク主表面と極めて近い領域に接触することによる主表面への影響(例えば主表面における膜欠陥など)も懸念される。
そこで、本発明は、上記従来の問題点を解消し、保管中の発塵によるマスクブランクへのパーティクル付着を抑制できるようにしたマスクブランクの収納ケース及びマスクブランク収納体を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、収納されたマスクブランクの上方角部を保持する保持手段の構造を改良することにより、該保持手段とマスクブランクの頂部端面との接触によるパーティクルの発生を抑制し、その結果マスクブランクの主表面へのパーティクル付着を効果的に抑制できることを見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下の構成を有するものである。
(構成1)
上方が開口したケース本体と、該ケース本体に被せる蓋体とを備えて、前記ケース本体及び前記蓋体のそれぞれに嵌合部を有して嵌め合わされ、マスクブランクを縦方向に収納し、収納されたマスクブランクの上方角部を保持する保持手段を前記蓋体の内側に設けてなるマスクブランク収納ケースであって、前記マスクブランクは、対向する2つの主表面と、この2つの主表面間に介在する端面において、前記主表面と直交する方向の側壁面と、該側壁面と前記主表面との間に介在する面取面とを有しており、前記保持手段は、収納された前記マスクブランクの上方端面における前記側壁面と前記面取面の稜線にて当接する第1の当接部を備えていることを特徴とするマスクブランク収納ケースである。
構成1の発明によれば、収納されたマスクブランクの上方角部を保持する保持手段は、収納された前記マスクブランクの上方端面における側壁面と面取面の稜線にて当接する第1の当接部を備えており、マスクブランクの上方端面における側壁面と面取面の稜線にてマスクブランクの上方角部を保持する構造としているため、保持手段とマスクブランク端面との接触面積は極めて小さい。その結果、マスクブランクの主表面へのパーティクル付着を抑制することができる。さらに、上記保持手段がマスクブランクにとって重要な主表面と極めて近い領域に接触することはないため、主表面への影響(例えば主表面における膜欠陥など)の懸念もない。
(構成2)
前記保持手段は、さらに、前記マスクブランクの上方端面と隣接する側方端面における前記側壁面に当接する第2の当接部を備えていることを特徴とする構成1に記載のマスクブランク収納ケースである。
構成2にあるように、前記保持手段は、さらに、マスクブランクの上方端面と隣接する側方端面における側壁面に当接する第2の当接部を備えていることにより、前記第1の当接部によって保持されるマスクブランクの上方端面と隣接する側方端面における側壁面をも保持することができる。
(構成3)
前記第1の当接部及び前記第2の当接部はいずれも、直線状に延在した軸に沿って所定間隔で配列され、前記軸には前記第1の当接部及び第2の当接部に対応して複数の切欠きを設けていることを特徴とする構成2に記載のマスクブランク収納ケースである。
構成3にあるように、前記保持手段は、第1の当接部及び第2の当接部がいずれも直線状に延在した軸に沿って所定間隔で配列され、前記軸には前記第1の当接部及び前記第2の当接部に対応して複数の切欠きを設けていることにより、第1の当接部及び第2の当接部の各々の(一つ一つの)軸回りの動きの自由度を上げられるので、収納ケース内に収納された複数枚のマスクブランクのそれぞれをしっかりと保持することができる。
(構成4)
前記第1の当接部及び前記第2の当接部は、前記軸に対して断面視で互いが鋭角となる方向に配列されていることを特徴とする構成2又は3に記載のマスクブランク収納ケースである。
構成4にあるように、前記保持手段は、第1の当接部及び第2の当接部が、前記軸に対して断面視で互いが鋭角となる方向に配列されていることにより、ケース本体のマスクブランクを収納して、該ケース本体に蓋体を被せるときに、マスクブランクの上方端面を保持する第1の当接部は最初にその先端部がマスクブランクと接触し、続いてその他の部分がマスクブランクと接触するので、マスクブランクに対する保持力を向上でき、接触時の発塵も抑えられる。
(構成5)
前記保持手段は、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレンから選択される樹脂材料からなることを特徴とする構成1乃至4のいずれかに記載のマスクブランク収納ケースである。
構成5にあるように、前記保持手段は、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレンから選択される樹脂材料とすることが好ましい。上記構成1乃至4の何れかの構造を有する保持手段のうち、第1の当接部がマスクブランクの上方端面における側壁面と面取面の稜線で、さらには第2の当接部がマスクブランクの側壁面で接触し所定の圧力がかかった状態でマスクブランクを保持しても、上記に列記した樹脂材料は、所望の硬度と摺動性を兼ね備えているので、マスクブランクと保持手段との擦れによるパーティクルの発生を著しく抑制することができる。
(構成6)
前記保持手段は、ポリブチレンテレフタレートからなることを特徴とする構成5記載のマスクブランク収納ケースである。
構成6にあるように、上記保持手段は、ポリブチレンテレフタレートであるので、マスクブランクの上方端面及び側方端面への上記保持手段の摺動性が良好となるので、パーティクルの発生を著しく抑制することが可能であるとともに、化学成分ガスの放出が少なく、特に化学成分の影響を受けやすい化学増幅型レジスト膜を有するマスクブランクの保持手段として好適である。また、ポリブチレンテレフタレートは、成型しやすい樹脂材料であるので、上記構成1乃至4の何れかの構成を有する複雑な構造の保持手段を成型する場合に好適である。
(構成7)
表面に転写パターン形成用の薄膜を有するマスクブランクを収納することを特徴とする構成1乃至6のいずれかに記載のマスクブランク収納ケースである。
薄膜付きマスクブランクを収納する場合でも、本発明の収納ケースによれば、薄膜に上記保持手段が直接接触することがない。従って、収納ケースの上記保持手段とマスクブランク端面との接触によるパーティクルの発生を抑制することができ、その結果、マスクブランクの主表面へのパーティクル付着を抑制することができる。
(構成8)
転写パターン形成用薄膜の表面にレジスト膜を有するマスクブランクを収納することを特徴とする構成7に記載のマスクブランク収納ケースである。
構成8のようなレジスト膜を有するマスクブランクは、保管中のパーティクル付着を抑制し、できるだけ高い清浄度に維持する必要があるため、本発明の収納ケースは好適である。
(構成9)
構成1乃至8のいずれかに記載のマスクブランク収納ケースにマスクブランクが収納されたことを特徴とするマスクブランク収納体である。
構成9にあるように、上記マスクブランク収納ケースにマスクブランクが収納されたマスクブランク収納体によれば、収納時及び収納保管中における収納ケースの上記保持手段とマスクブランク端面との接触によるパーティクルの発生を著しく抑制することができ、その結果マスクブランクの主表面へのパーティクル付着を抑制することができる。
(構成10)
前記マスクブランクは、前記基板における前記側壁面と前記面取面の稜線の曲率半径が50μm以上であることを特徴とする構成9記載のマスクブランク収納体である。
構成10にあるように、上記マスクブランクは、上記基板における上記側壁面と上記面取面の稜線の曲率半径が50μm以上としているので、マスクブランクの稜線による上記保持手段の上記第1の当接部、第2の当接部へのダメージを抑えることができるので、上記保持手段欠落によるパーティクル発生を抑制することができる。
本発明のマスクブランク収納ケースによれば、収納されたマスクブランクの上方角部を保持する保持手段とマスクブランク端面との接触によるパーティクルの発生を著しく抑制することができ、その結果マスクブランクの主表面へのパーティクル付着を抑制することができる。さらに、上記保持手段がマスクブランクにとって重要な主表面と極めて近い領域に接触することはないため、主表面への影響(例えば主表面における膜欠陥など)の懸念もない。
また、本発明のマスクブランク収納ケースにマスクブランクが収納されたマスクブランク収納体によれば、収納時及び収納保管中における収納ケースの上記保持手段とマスクブランク端面との接触によるパーティクルの発生を著しく抑制することができ、マスクブランクの主表面へのパーティクル付着を抑制することができる。
本発明に係る収納ケースのケース本体と蓋体の正面図である。 本発明に係る収納ケースの蓋体をケース本体に被せた状態の(a)正面図と(b)側面図である。 マスクブランクの断面図である。 本発明に係る収納ケースに用いる保持部材の一方向から見た正面図である。 本発明に係る収納ケースに用いる保持部材の他方向から見た正面図である。 保持部材における第1の当接部の拡大断面図である。 保持部材の側面断面図である。 第1の当接部とマスクブランク端面とが接触した状態を示す図である。 保持部材とマスクブランク端面とが接触した状態を示す図である。 保持部材における第2の当接部を示す正面図である。 従来構造の収納ケースの蓋を示す斜視図である。 マスクブランクを中ケースに収納する状態を示す斜視図である。 従来構造の収納ケースのケース本体(外ケース)を示す斜視図である。 従来構造の保持部材の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。
図1および図2は、本発明に係る収納ケースの一実施の形態を示すものであり、図1は、本発明に係る収納ケースのケース本体と蓋体の正面図であり、図2の(a)は、本発明に係る収納ケースの蓋体をケース本体に被せた状態の正面図、同図(b)はその側面図である。
本実施の形態に係るマスクブランク収納ケースは、上方が開口したケース本体7と、該ケース本体7に被せる蓋体6とを備えて、内部にマスクブランクを収納するマスクブランクの収納ケースである。上記ケース本体7及び蓋体6は、その全体的な形状は、従来構造の収納ケースが前記蓋4の凹部43,44と前記ケース本体3の凸部33,34を備えている点を除いては、図11に示す蓋4及び図13に示すケース本体3と同様の形状を有している。また、図1および図2には示していないが、前述の従来構造の収納ケースのようにマスクブランクを複数枚保持するための中ケース2(図12参照)を用いる構成とすることができる。上記中ケースを使用せずに、マスクブランクをケース本体7に直接溝等を設けて収納する形態とすることもできるが、中ケースを使用すると、数枚乃至数十枚のマスクブランクをまとめて中ケースに入れた状態で取り扱えるので便利である。
本実施の形態の収納ケースは、主表面が四角形状(例えば正方形)のガラス基板の一主表面上にクロム膜等の遮光性薄膜を成膜し、例えばさらにその上にレジスト膜を形成したマスクブランクをたとえば従来構造と同様の中ケースに収納し、この中ケースをケース本体7に収納し、このケース本体7の開口部側に蓋体6を被せる構造である(図2(a)、(b)参照)。ケース本体7の上から蓋体6を被せると、蓋体6の下方縁に続くやや外方に拡開した側壁部61とケース本体7の開口縁部71とが前後に重なり合うと同時に、蓋体6の下方縁の側壁部61とケース本体7の開口縁部71の下方に形成されたやや外方に拡開した側壁部72とが同一面上に重なり合って蓋体6とケース本体7とが接合される。
本実施の形態の収納ケースは、蓋体6を閉じる際、上記本体ケース7の開口縁部71と蓋体6の側壁部61とが嵌め合わされるが、蓋体6を閉じた収納ケースの密閉性を高めるために、ケース本体7の開口縁部71に沿って適当な大きさの環状の弾性部材(図示せず)を嵌め込むようにしてもよい。この弾性部材としては、雰囲気の温度、気圧等の変動があっても化学成分ガスの放出が少ない材料が好ましく、例えば、ポリオレフィンエラストマー、ポリエステルエラストマー及びシリコーンエラストマーが挙げられる。蓋体6をケース本体7に被せる際、ケース本体7との嵌合部に介在する弾性部材を押し付けて、ケース内を密閉性の高い状態とすることができる。
本実施の形態による収納ケースは、上述のように内部にマスクブランクを収納して、ケース本体7に蓋体6を被せた状態でケース本体7と蓋体6とを固定するため、ケース本体7,蓋体6とは別体の断面コの字状の固定部材8を使用する。蓋体6の側壁部61上端の一部分には内方へ窪ませ乃至は切欠いた係合凹部61aを有しており、ケース本体7の側壁部72下端における上記蓋体6の係合凹部61aと対応する位置にも同様に内方へ窪ませ乃至は切欠いた係合凹部72aを有している(図1を参照)。そして、蓋体6をケース本体7に被せた状態で、上記固定部材8を、蓋体6の係合凹部61a及びケース本体7の係合凹部72aと係合させて嵌め込む(図2を参照)。
なお、ケース本体7に蓋体6を被せた状態でケース本体7と蓋体6とを固定する方法としては、以上説明した方法に限定される必要はない。
また、上述のケース本体7及び蓋体6の材質は、樹脂材料で形成されるが、例えばポリプロピレン、アクリル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエチルサルファイト、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、シクロオレフィンポリマー(COP)等の樹脂から適宜選択されることが好ましい。これらの中でも、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレートが好ましい。なお、マスクブランクの保管中にチャージが溜まると、マスク製造過程において放電破壊を起こし、パターン欠陥となる場合があるので、たとえばケース本体5の構成樹脂にカーボン等を混ぜ込んで導電性を付与するようにしてもよい。
また、本発明のマスクブランク収納ケースは、蓋体及びケース本体の構造に関しては、上記図1及び図2に示すものには限定されない。たとえば、前述の図11及び図13に示すような従来構造の収納ケースにおける蓋体及びケース本体の構造を適用してもよい。また、中ケースに関しても、図12に示すような従来構造のものを適用することができる。
本実施の形態の収納ケースは、収納されたマスクブランクの上方角部を保持する保持手段を前記蓋体6の内側に設けている。かかる保持手段として、本実施の形態では、マスクブランクの上方の角部端面を保持する樹脂材料で形成された複数の保持部材10を蓋体6の内側に設けている。
具体的には、このような保持部材10を2本用意して、蓋体6の内側の一方の内側面に互いに対向させて取り付けられる。
以下、本発明の収納ケースに用いられる上記保持部材10について説明する。
図4は、本発明に係る収納ケースに用いる保持部材の一方向から見た正面図であり、図5は、上記保持部材の他方向から見た正面図である。また、図6は、上記保持部材における第1の当接部の拡大図であり、図6(a)は基板と当接する面側から見た正面図、図6(b)は図6(a)におけるB−B線断面図でアタッチメント121の断面図である。図7は、上記保持部材の側面断面図(図4におけるA−A線断面図)である。また、図8は、第1の当接部とマスクブランク端面とが接触した状態を示す図、図9は、上記保持部材とマスクブランク端面とが接触した状態を示す図である。さらに、図10は、上記保持部材の第2の当接部を示す正面図である。
図4及び図5に示すように、本実施の形態の上記保持部材10は、収納された前記マスクブランク1の上方端面における側壁面1bと面取面1c(図3参照)の稜線にて当接する第1の当接部12と、該第1の当接部12が当接するマスクブランク1の上方端面と隣接する側方端面における側壁面1bに当接する第2の当接部13とを備えている。本実施の形態では、複数枚のマスクブランクの収納に対応できるように、複数の上記第1の当接部12及び上記第2の当接部13を備えている。
上記複数の第1の当接部12及び第2の当接部13はいずれも、直線状に延在した軸11に沿って所定間隔で配列されている。この場合の所定間隔は、例えば中ケース内に収納される複数枚のマスクブランクの間隔に応じて適宜設定される。
そして、上記第1の当接部12及び上記第2の当接部13はそれぞれ同じ方向に向けて配列されており、また各第1の当接部12のアタッチメント121と各第2の当接部13のアタッチメント131は、基板1と当接する当接面側が互いに向い合う位置に配列されている。そして、互いに向かい合った1組の第1の当接部12と第2の当接部13が、基板1のコーナー部分を保持する。
軸11は、厚さhの長尺のプレート形状である。軸11の第1の当接部12側は、斜面19が形成されている。第1の当接部12は、この斜面19から延出している。
軸11は、上記第1の当接部12のそれぞれの両側に切欠き14を、上記第2の当接部13の両側に切欠き15をそれぞれ設けている。これらの切欠きの大きさは適宜設定することができる。上記第1の当接部12及び上記第2の当接部13に対応した複数の切欠き14,15を設けているので、後述する第1の当接部12及び第2の当接部13の各々の(一つ一つの)軸回りの動きの自由度が向上する。ゆえに、収納ケース内に収納された複数枚のマスクブランクの1枚1枚をしっかりと保持することができる。
また、収納ケース内に、上記保持部材10の上記第1の当接部12,第2の当接部13に対応した枚数のマスクブランク1を収納しない場合においても、上記複数の切欠き14,15により、収納ケース内に収納されたマスクブランクの1枚1枚を個々独立した状態で保持することができる。したがって、マスクブランクの輸送、搬送中の振動によるパーティクルの発生を抑制することができる。
さらに、切欠き14,15が形成されていると、第1の当接部12,第2の当接部13は、弾性変形しやすくなる。このため、マスクブランクを保持部材10に保持させるときに保持部材10に強く圧力をかけなくても、保持することができる。これにより、収納時のマスクブランク1と保持部材10の摺動接触によるパーティクルの発生も抑制することができる。
また、軸11は、所定箇所に開口16,17を、さらに保持部材10の両端部に開口18をそれぞれ有している。これら開口16,17,18は、本実施形態の保持部材10を上記蓋体6の内側に取り付ける際の係合孔として用いることができる。勿論、保持部材10の取り付け構造によっては、開口16,17,18を設ける必要はない。
次に、第1の当接部12について図5〜図8を参照して説明する。
図5に示すように、第1の当接部12は、上記軸11の側面から伸びるアーム122と、アーム122の先端にアタッチメント121を備えている。
まず、アーム122について説明する。
図5,図7等に示すように、アーム122は矩形型のプレートである。アーム122の厚みkは、軸11の厚みhよりも薄く、マスクブランク1を保持する方向に向かって緩やかに傾斜するように延出している。これにより、保持部材10がマスクブランク1を保持するとき、アーム122はわずかに弾性変形し、その弾性変形に伴う慣性力によりマスクブランク1を保持・固定することができる。なお、アーム122は、軸11の傾斜面19から延出しており、マスクブランク1を保持したときに接続部分に負荷がかりにくい。
アタッチメント121は、図6(a)の平面図に示すように、アーム122からの延伸方向が短く直交方向が長い丸みを帯びた八角形の平面視形状である。アタッチメント121は、図6(b)及び図8に示すように基板1との当接面側が凹に湾曲した立体形状である。背面(当接面の裏面)の母線は、アーム122の傾斜角とほぼ等しい角度で傾斜している。
アタッチメント121を図6(a)に示す5つの領域121a,121b,121c,121d,121eに分けて詳しく説明する。
最初に、突起123を有する領域121cについて説明する。
領域121cは、隣接する領域121b,121dよりも当接面の曲率が小さい曲面で構成されている。領域121cの中央部には、アーム122からの延伸方向に沿って、条状の突起123が形成されている。保持部材10がマスクブランク1を保持するときには、突起123の頂部先端(P2)が図3におけるマスクブランク1のP2に当接する。
なお、このとき、アーム122及びアタッチメント121がわずかに弾性変形し、その慣性力がマスクブランク1に当接している箇所に集中する。アーム122とアタッチメント121が傾斜しているため、当接時に第1の当接部12がマスクブランク1に加える力は、第2の当接部13のアタッチメント131の方に向くように作用する。したがって、突起123と後述する第2の当接部13の突起133がマスクブランク1のコーナー部を挟持するように保持することができる。結果、ケースに収納したマスクブランクは、上下方向の振動と側壁面1bの長手方向に平行な方向の振動が抑制される。これにより、突起123と側壁面1bとの擦れも抑制されるので、発塵のリスクも軽減される。
次に、領域121b,121dについて説明する。
領域121b,121dは、マスクブランク1を保持するときに当接面が面取面1cの稜線P1,P3と接触する領域であり、当接面の曲率が最も大きい。マスクブランク1を保持・固定するとき、面取面1cの稜線は領域121b,121dに摺動するが、領域121b,121dの曲率を最適化することで、摺動時に生じる摩擦を最小限にすることができる。
アタッチメント121は、前述の突起123と領域121b、121dの3個所でマスクブランク1を固定する。結果、保持部材10は、マスクブランク1が主表面1aに垂直な方向で振動する動きを抑制する。
次に、領域121a、121eについて説明する。領域121a、121eはアタッチメント121の両サイドに形成された領域である。領域121a、121eは、ほぼ平面である。保持部材10がマスクブランク1を保持しているときは、領域121b、121dと面取面1cの稜線P1,P3が当接する点を支点として内側に僅かに弾性変形し、板ばねのような機能を発揮する。これにより、アタッチメント121は、マスクブランク1の表裏を挟みこんで固定し、保持する。
次に、第2の当接部13について、主として図7,図9,及び、図10を参照して説明する。第2の当接部13は図7に示すように、全体が断面略L字状に形成されており、上記軸11の側面から引き出したアーム132の先端に、該アーム132とは略垂直な方向にアタッチメント131を備えてなり、さらに該アタッチメント131の当接面側の略中央に突起133を備えている。アーム132とアタッチメント131は、当接面の裏面側が略垂直になるように形成されている。
アーム132は、軸11と明らかな境目や段差等が形成されない状態で滑らかに延出している。このため、保持部材10がマスクブランク1を保持したときも軸11と第2の当接部13の境目で変形せず、マスクブランク1を安定して保持することができる。また、軸11に開口17が形成されている箇所は、軸11が変形しやすい領域であるが、アーム132が軸11から滑らかに延出し、軸11を補強するので、軸11の変形が抑制される。
アタッチメント131は、前述したように、アーム132から略垂直に延出した形状で形成されている。図7の断面図及び図9に示すように、アーム132からアタッチメント131と接続する稜線は当接面側と当接面の裏面側の両面とも丸みを帯びており、両者の接続部分がやや肉厚になるように成形されている。アーム132とアタッチメント131の接続部分がこのような形状であるので、接続部分に装着時にかかる弾性力が集中しても肉厚であるため、第2の当接部13の変形が生じ難い。このため、アタッチメント131は、アタッチメント131の当接面と向き合うマスクブランク1の側壁面1dに強く接触することができる。
また、アタッチメント131の断面は、先端に向けて徐々に薄くなるテーパー形状であり、マスクブランク1を保持したときにアタッチメント131の当接面とマスクブランク1の側端面の間に形成される隙間が徐々に幅広になるように形成されている。これによって、マスクブランク1を保持するとき、アタッチメント131は、後述する突起133以外の領域がマスクブランク1の側壁面1dに接触しない。
なお、前述のアタッチメント121の当接面側の突起123がマスクブランクと接触する面を「側壁面1b」とし、上記アタッチメント131の当接面側の突起133がマスクブランクと接触する面を「側壁面1d」とした。
アタッチメント131は、当接面側に突起133を有している。突起133は、アーム132との接続部分から当接面の先の方に向けて凸条に形成されている。突起133の高さは、アタッチメント131の背面を下にした場合、軸11側が低く他の端部に向けて徐々に高く、そして前記の端部は角が丸くなるように形成されている。したがって、突起133は、先端部の丸められた角(図9,図10におけるP4)がマスクブランク1の側壁面1dに当接する。なお、上記突起133を設けない構成とすることも可能であるが、その場合はアタッチメント131の当接面側がマスクブランク端面の側壁面1dと接触する面積が広くなる。このため、マスクブランク端面との接触領域を出来るだけ少なくして発塵を抑制する観点からは、上記のとおり突起133をアタッチメント131の当接面側に設ける構成が有利である。
また、上記第1の当接部12が傾斜しているので、上記第2の当接部13のアタッチメント131の背面と第1の当接部12のアーム122の延長線が形成する角度は、上記軸11に対して断面視で鋭角となる方向に互いが配列されている。本実施の形態では、具体的には、上記第1の当接部12のアタッチメント121と上記第2の当接部13の当接面131とが、上記軸11に対して断面視で互いが鋭角となる方向に配列されている(図7を参照。図7中のαが鋭角となる。)。例えば50度以上90度未満の範囲内で設定するのが好適である。
なお、以上説明した軸11と、第1の当接部12及び第2の当接部13から構成される保持部材10は、例えば樹脂材料で一体に形成されている。
上記保持部材10を構成する樹脂材料としては、特に限定はされないが、雰囲気の温度、気圧等の変動があっても化学成分ガスの放出が少ない材料が特に好ましく、例えば、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリオレフィンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー(COP)、フッ素系樹脂から選択される1以上の樹脂が好ましく挙げられる。
上記保持部材10は、特に、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレンから選択される樹脂材料とすることが好ましい。上記保持部材10のうち、上記第1の当接部12がマスクブランクの上方端面における側壁面1bと面取面1cの稜線P1,P3で、さらには上記第2の当接部13がマスクブランクの側壁面1bのP2で接触し、所定の圧力がかかった状態でマスクブランクを保持しても、これらの樹脂材料は、所望の硬度と摺動性を兼ね備えているので、マスクブランクと保持部材10との擦れによるパーティクルの発生を著しく抑制することができる。
中でも特に、ポリブチレンテレフタレートは、上述の硬度と摺動性に加え、化学成分ガスの放出が少なく、特に化学成分の影響を受けやすい化学増幅型レジスト膜を有するマスクブランクの保持部材10として好適である。また、ポリブチレンテレフタレートは、成型しやすく、上記説明した複雑な構造の保持部材10を成型する場合に好適である。
以上説明したように、収納ケースに収納された状態のマスクブランクの上方角部を保持する保持手段として用いる保持部材10は、収納されたマスクブランク1の上方端面における側壁面1bと面取面1cの稜線にて当接する第1の当接部12を備えている。このようにマスクブランク1の上方端面における側壁面1bと面取面1cの稜線にてマスクブランク1の上方角部を保持する構造としているため、保持部材10とマスクブランク端面との接触面積は極めて小さく、しかもマスクブランク端面の面取面1cに転写パターン形成用の薄膜やレジスト膜が形成されたとしても、上記保持部材10の第1の当接部12が直接接触することがない。本実施の形態では、上記第1の当接部12は、マスクブランク1の上方端面における側壁面1bとその両側の面取面1cの稜線上の2箇所と、アタッチメント121の突起123と接触する側壁面1b上の1箇所の全部で3箇所(具体的には図3中に丸印を付したP1,P2,P3の3箇所)でマスクブランク端面と線接触する。従って、上記保持部材10とマスクブランク端面との接触によるパーティクルの発生を著しく抑制することができ、その結果、例えば輸送・保管中の振動等があっても発塵等によるマスクブランクの主表面へのパーティクル付着を抑制することができる。さらに、上記保持部材10はマスクブランクにとって重要な主表面と極めて近い領域に接触することはないため、主表面への影響(例えば主表面における膜欠陥など)の懸念もない。
なお、上記マスクブランク1は、上記基板における上記側壁面1bと上記面取面1cとの稜線P1,P3の曲率半径が50μm以上である端部形状を有していることが好ましい。マスクブランク1の稜線P1,P3による保持部材10の第1の当接部12,第2の当接部13へのダメージを抑えることができるので、保持部材10の欠落によるパーティクル発生を抑制することができる。上記稜線P1,P3の曲率半径は、好ましくは50μm以上1000μm以下、さらに好ましくは、100μm以上850μm以下、さらに好ましくは、350μm以上750μm以下が望ましい。
また、本実施形態の上記保持部材10は、さらに、上記第1の当接部12が当接するマスクブランク1の上方端面と隣接する側方端面における側壁面1bに当接する第2の当接部13を備えているため、上記第1の当接部12によって保持されるマスクブランク1の上方端面と隣接する側方端面における側壁面をも保持することができる(図9を参照)。その結果、収納されたマスクブランク1の上方角部をしっかりと固定して保持することができる。
また、上記のとおり、上記第1の当接部12及び上記第2の当接部13が、上記軸11に対して断面視で互いが鋭角となる方向に配列されていることにより、ケース本体にマスクブランクを収納して、該ケース本体に上記保持部材10を取り付けた蓋体を被せるときに、マスクブランクの上方端面を保持する第1の当接部12は最初にその先端部がマスクブランクと接触し、続いてその他の部分がマスクブランクと接触するので、マスクブランクに対する保持力を向上でき、接触時の発塵も抑えられる。
このような保持部材10(保持手段)を蓋体6の内側に設けていることにより、例えば輸送、搬送中の振動を緩和でき、マスクブランクをしっかりと固定して発塵を防ぐことができる。
本発明に係る収納ケースに収納されるマスクブランクの一構成例は、基板の主表面上に転写パターンとなる薄膜を形成してなるもの、あるいはさらに該薄膜の表面にレジスト膜を形成してなるものである。
上記基板としては、マスクブランクがバイナリマスクブランクや位相シフト型マスクブランク等の透過型マスクブランクの場合、露光光に対して透光性を有する基板材料を使用し、例えば合成石英ガラス基板が使用される。また、マスクブランクがEUV露光用等の反射型マスクブランクの場合、低熱膨張の特性を有する基板材料を使用し、SiO−TiO系ガラス(2元系(SiO−TiO)及び3元系(SiO−TiO−SnO等))や、例えばSiO−Al−LiO系の結晶化ガラスの基板が使用される。また、マスクブランクがナノインプリントプレート用マスクブランクの場合、例えば合成石英ガラス基板が使用される。また、基板及びマスクブランク1の形状は、矩形状、円形状何でもよい。
上記透過型マスクブランクは、上記基板の主表面上に、転写パターン形成用の薄膜として遮光膜を形成することによりバイナリマスクブランクが得られる。また、上記基板の主表面上に、転写パターン形成用の薄膜として位相シフト膜、あるいは位相シフト膜及び遮光膜を形成することにより、位相シフト型マスクブランクが得られる。また、基板彫り込み型のレベンソン位相シフト型マスクブランクにおいては、基板の主表面上に、転写パターン形成用の薄膜として遮光膜を形成することにより得られる。また、クロムレスタイプの位相シフト型マスクブランクや、ナノインプリントプレート用マスクブランクにおいては、基板の主表面上に、転写パターン形成用の薄膜としてエッチングマスク膜を形成することにより得られる。
上記遮光膜は、単層でも複数層(例えば遮光層と反射防止層との積層構造)としてもよい。また、遮光膜を遮光層と反射防止層との積層構造とする場合、この遮光層を複数層からなる構造としてもよい。また、上記位相シフト膜、エッチングマスク膜、吸収体膜についても、単層でも複数層としてもよい。
透過型マスクブランクとしては、例えば、クロム(Cr)を含有する材料により形成されている遮光膜を備えるバイナリマスクブランク、遷移金属とケイ素(Si)を含有する材料により形成されている遮光膜を備えるバイナリマスクブランク、タンタル(Ta)を含有する材料により形成されている遮光膜を備えるバイナリマスクブランク、ケイ素(Si)を含有する材料、あるいは遷移金属とケイ素(Si)を含有する材料により形成されている位相シフト膜を備える位相シフト型マスクブランクなどが挙げられる。上記遷移金属とケイ素(Si)を含有する材料としては、遷移金属とケイ素を含有する材料のほかに、遷移金属及びケイ素に、さらに窒素、酸素及び炭素のうち少なくとも1つの元素を含む材料が挙げられる。具体的には、遷移金属シリサイド、または遷移金属シリサイドの窒化物、酸化物、炭化物、酸窒化物、炭酸化物、あるいは炭酸窒化物を含む材料が好適である。遷移金属には、モリブデン、タンタル、タングステン、チタン、クロム、ハフニウム、ニッケル、バナジウム、ジルコニウム、ルテニウム、ロジウム、ニオブ等が適用可能である。この中でも特にモリブデンが好適である。
さらに上記バイナリマスクブランクや位相シフト型マスクブランクにおいて、遮光膜上に、エッチングマスク膜を備えても構わない。エッチングマスク膜の材料は、遮光膜をパターニングする際に使用するエッチャントに対して耐性を有する材料から選択される。遮光膜の材料がクロム(Cr)を含有する材料の場合、エッチングマスク膜の材料としては、例えば上記ケイ素(Si)を含有する材料が選択される。また、遮光膜の材料がケイ素(Si)を含有する材料や、遷移金属とケイ素(Si)を含有する材料の場合、エッチングマスク膜の材料としては、例えば上記クロム(Cr)を含有する材料が選択される。
また、反射型マスクブランクとしては、基板上に、EUV光に対して反射する多層反射膜、さらに、転写用マスクの製造工程におけるドライエッチングやウェット洗浄から多層反射膜を保護するため、保護膜が形成された多層反射膜付き基板として、上記多層反射膜や保護膜上に転写パターン形成用の薄膜として吸収体膜を備える反射型マスクブランクが挙げられる。
EUV光の領域で使用される多層反射膜としては、Mo/Si周期多層膜のほかに、Ru/Si周期多層膜、Mo/Be周期多層膜、Mo化合物/Si化合物周期多層膜、Si/Nb周期多層膜、Si/Mo/Ru周期多層膜、Si/Mo/Ru/Mo周期多層膜、Si/Ru/Mo/Ru周期多層反射膜が挙げられる。
また、上記保護膜の材料としては、例えば、Ru、Ru−(Nb、Zr、Y、B、Ti、La、Mo)、Si−(Ru、Rh、Cr、B)、Si、Zr、Nb、La、B等の材料から選択される。これらのうち、Ruを含む材料を適用すると、多層反射膜の反射率特性がより良好となる。
また、上記吸収体膜の材料としては、例えば、Ta単体、Taを主成分とする材料が用いられる。Taを主成分とする材料は、通常、Taの合金である。このような吸収体膜の結晶状態は、平滑性、平坦性の点から、アモルファス状又は微結晶の構造を有しているものが好ましい。Taを主成分とする材料としては、例えば、TaとBを含む材料、TaとNを含む材料、TaとBを含み、更にOとNの少なくともいずれかを含む材料、TaとSiを含む材料、TaとSiとNを含む材料、TaとGeを含む材料、TaとGeとNを含む材料などを用いることができる。また例えば、TaにB、Si、Ge等を加えることにより、アモルファス構造が容易に得られ、平滑性を向上させることができる。さらに、TaにN、Oを加えれば、酸化に対する耐性が向上するため、経時的な安定性を向上させることができる。
なお、以上は、基板上に転写パターン形成用の薄膜を有するマスクブランク、あるいは前記薄膜上にさらにレジスト膜を有するマスクブランクを収納する収納ケースについて説明したが、本発明に係る収納ケースは、マスクブランク用基板や、上記マスクブランクを用いて製造された転写用マスクの収納ケースとしても好ましく用いることができる。
以下、具体的な実施例により本発明を説明する。
(実施例1)
合成石英ガラス基板(6インチ×6インチの大きさ)上にスパッタ法で、表層に反射防止機能を有するクロム膜(遮光膜)を形成し、その上にスピンコート法でポジ型の化学増幅型レジストである電子線描画用レジスト膜を形成してレジスト膜付きマスクブランクを製造した。なお、合成石英ガラス基板の側壁面及び面取面は、酸化セリウムの研磨剤を使用したブラシ研磨により所望の平滑性が得られるように精密研磨され、側壁面と面取面との間の稜線の曲率半径は、350μm以上750μm以下の範囲の合成石英ガラス基板を使用した。なお、稜線の曲率半径は、ミツトヨ社製 輪郭形状測定機CV−3100により測定した。
このようにして製造した20枚のマスクブランクを、1ケースに5枚収納し、計4ケースを用意した。なお、収納ケースの保持部材10に設けられた第1の当接部12,第2の当接部13は、5つ設けられているものを使用した。収納ケースとして、前述の図1乃至図10を用いて説明した実施の形態に係る収納ケースを用いた。なお、蓋体の材質は、ポリカーボネート、ケース本体の材質はポリカーボネート、中ケースの材質はポリプロピレンを用いた。また、蓋体に取り付けた保持部材10の材質はポリブチレンテレフタレート(PBT)を用いた。収納作業はクリーンルーム内で行った。
そして、このマスクブランクを収納した収納ケース(4ケース)を更にカートン(エアーパッキン入り)に収納して、振動試験を実施した。振動試験は、電磁式振動試験機(F−1000BD−A−E78(エミック社製))を使用し、以下の条件で実施した。
振動強度:20m/s(rms)
加振時間:3時間
周波数:5〜500Hz(ランダム試験)
振動方向:1方向(Z方向)
振動試験後、クリーンルーム内で収納ケースからマスクブランクを取り出し、欠陥検査装置(レーザーテック社製:M2350)を用いて、マスクブランク主表面上の付着異物による欠陥(90μm以上の大きさの欠陥)個数を測定した。なお、評価は、収納ケースに収納する前の欠陥個数を予め上記と同様に測定しておき、これに対する上記振動試験後の欠陥個数の増加個数で行った。その結果、本実施例では、増加欠陥個数は、0個であり、輸送、保管中の発塵によるマスクブランクへのパーティクル付着を効果的に抑制することが可能であることを確認できた。
(比較例1)
実施例1と同様に製造したマスクブランクを収納するケースとして、前述の図14に示す従来構造の保持部材を用いたこと以外は実施例1と同様の収納ケースにマスクブランクの収納を行った。なお、従来構造の保持部材の材質は、実施例1と同様のポリブチレンテレフタレート(PBT)を用いた。
そして、実施例1と同様の振動試験を実施した後、収納ケースからマスクブランクを取り出し、欠陥検査装置(レーザーテック社製:M2350)を用いて、マスクブランク主表面上の付着異物による欠陥(90μm以上の大きさの欠陥)個数を測定した。その結果、上記振動試験後の増加欠陥個数は、平均して2.3個と多く、輸送、保管中の発塵によるマスクブランクへのパーティクル付着を抑制することができない。これは、従来構造の収納ケースの場合、蓋体の内側に取り付けた保持部材とマスクブランク端面との接触、擦れに伴う発塵の多いことが要因であると考えられる。
(実施例2)
実施例1において、収納ケースに収納するマスクブランクを1ケースに3枚にした以外は実施例1と同様にして、収納ケースにマスクブランクを収納した。実施例1と同様の振動試験を実施した後、収納ケースからマスクブランクを取り出し、欠陥検査装置(レーザーテック社製:M2350)を用いて、マスクブランク主表面上の付着異物による欠陥(90μm以上の大きさの欠陥)個数を測定した。その結果、増加欠陥個数は、0個であった。収納ケース内に収納するマスクブランクの枚数が変わっても、本発明の保持部材10により、マスクブランクの1枚1枚をしっかり保持することができ、輸送、保管中の発塵によるマスクブランクへのパーティクル付着を効果的に抑制することが可能であることを確認できた。
(比較例2)
実施例2において、マスクブランクを収納するケースとして、前述の図14に示す従来構造の保持部材を用いたこと以外は実施例2と同様の収納ケースにマスクブランクの収納を行った。
そして、実施例1と同様の振動試験を実施した後、収納ケースからマスクブランクを取り出し、欠陥検査装置(レーザーテック社製:M2350)を用いて、マスクブランク主表面上の付着異物による欠陥(90μm以上の大きさの欠陥)個数を測定した。その結果、上記振動試験後の増加欠陥個数は、平均して1.8個と多く、輸送、保管中の発塵によるマスクブランクへのパーティクル付着を抑制することができない。これは、従来構造の収納ケースの場合、蓋体の内側に取り付けた保持部材とマスクブランク端面との接触、擦れに伴う発塵の多いこと、マスクブランクの1枚1枚をしっかり保持することができていないことが要因であると考えられる。
(実施例3)
実施例1において、使用する合成石英ガラス基板の側壁面及び面取面のブラシ研磨の研磨時間を短くして、側壁面と面取面との間の稜線の曲率半径を、100μm以上300μm以下の範囲の合成石英ガラス基板を使用した以外は、実施例1と同様にして収納ケースにマスクブランクを収納した。実施例1と同様の振動試験を実施した後、収納ケースからマスクブランクを取り出し、欠陥検査装置(レーザーテック社製:M2350)を用いて、マスクブランク主表面上の付着異物による欠陥(90μm以上の大きさの欠陥)個数を測定した。その結果、増加欠陥個数は、平均して0.2個であり、輸送、保管中の発塵によるマスクブランクへのパーティクル付着を効果的に抑制することが可能であることが確認できた。
1 マスクブランク
2 中ケース
3 ケース本体
4 蓋
5 保持部材
6 蓋体
7 ケース本体
8 固定部材
10 保持部材
11 軸
12 第1の当接部
13 第2の当接部
14,15 切欠き

Claims (10)

  1. 上方が開口したケース本体と、該ケース本体に被せる蓋体とを備えて、前記ケース本体及び前記蓋体のそれぞれに嵌合部を有して嵌め合わされ、マスクブランクを縦方向に収納し、収納されたマスクブランクの上方角部を保持する保持手段を前記蓋体の内側に設けてなるマスクブランク収納ケースであって、
    前記マスクブランクは、対向する2つの主表面と、この2つの主表面の間に介在する端面において、前記主表面と直交する方向の側壁面と、該側壁面と前記主表面との間に介在する面取面とを有しており、
    前記保持手段は、収納された前記マスクブランクの上方端面における前記側壁面と前記面取面の稜線にて当接する第1の当接部を備えていることを特徴とするマスクブランク収納ケース。
  2. 前記保持手段は、さらに、前記マスクブランクの上方端面と隣接する側方端面における前記側壁面に当接する第2の当接部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のマスクブランク収納ケース。
  3. 前記第1の当接部及び前記第2の当接部はいずれも、直線状に延在した軸に沿って所定間隔で配列され、前記軸には前記第1の当接部及び第2の当接部に対応して複数の切欠きを設けていることを特徴とする請求項2に記載のマスクブランク収納ケース。
  4. 前記第1の当接部及び前記第2の当接部は、前記軸に対して断面視で互いが鋭角となる方向に配列されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のマスクブランク収納ケース。
  5. 前記保持手段は、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレンから選択される樹脂材料からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のマスクブランク収納ケース。
  6. 前記保持手段は、ポリブチレンテレフタレートからなることを特徴とする請求項5記載のマスクブランク収納ケース。
  7. 表面に転写パターン形成用の薄膜を有するマスクブランクを収納することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のマスクブランク収納ケース。
  8. 転写パターン形成用の薄膜の表面にレジスト膜を有するマスクブランクを収納することを特徴とする請求項7に記載のマスクブランク収納ケース。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のマスクブランク収納ケースにマスクブランクが収納されたことを特徴とするマスクブランク収納体。
  10. 前記マスクブランクは、前記基板における前記側壁面と前記面取面の稜線の曲率半径が50μm以上であることを特徴とする請求項9記載のマスクブランク収納体。

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