JP2022078652A - ブランクスケース - Google Patents

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Morio Hosoya
紀幸 原島
Noriyuki Harashima
隆晶 今井
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Abstract

【課題】パーティクルの発生を抑制する。【解決手段】ケース本体12と、ケース本体に被せる蓋体13とを備えて、互いに嵌め合わされてマスクブランクスMを縦方向に収納し、収納されたマスクブランクスの上方角部を保持する保持手段11を蓋体の内側に設けてなるブランクスケース10であって、マスクブランクスは、対向する2つの主表面M1,M2と、2つの主表面の間に介在する周縁端部において、主表面と直交する方向の端面M3と、端面と主表面との間に介在する面取りされたC端面M5,M4と、を有しており、保持手段は、収納されたマスクブランクスの側方となる端面およびC端面に当接する当接片111を有し、当接片が、マスクブランクスの側方となるC端面にそれぞれ当接する第1当接部112,113と、端面に当接する第2当接部114と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明はブランクスケースに関し、特にフォトマスクの製造に用いられるマスクブランクを収納する際に用いて好適な技術に関する。
半導体デバイスや、FPD(flat panel display,フラットパネルディスプレイ)の製造等におけるフォトリソグラフィ工程で用いられるフォトマスクを形成するため、フォトマスクブランクスが利用されている。フォトマスクブランクスは、例えば、ガラス基板の一方の主面にマスク層やレジスト層を形成したものからなる。
このようなマスクブランクスを収納保管し運搬するためのケースとして、特許文献1,2に記載されたものが知られている。
特許文献1~3に記載されたケースは、いずれも、外箱と蓋とを有し、密閉した内部にマスクブランクスを収容する。
マスクブランクスの表面にパーティクル等の異物があると、形成されるパターンの欠陥の原因となるので、マスクブランクスは、その表面に異物等が付着しないように清浄に保管される必要がある。
特に、近年の電子デバイスの高性能化に伴って、転写用マスクに形成されるパターンも一段と微細化が要求されており、このような微細パターンを形成するためにもマスクブランクスの清浄度は極めて高いものでないと許容できなくなってきている。従って、マスクブランクスにパーティクル等の異物が付着するのを防止することが必要であり、マスクブランクスの保管中に、特にマスクブランクスのマスク層やレジスト層を高い清浄度に維持する必要がある。
特開2014-029519号公報 特開2007-201311号公報
しかしながら、特許文献1,2に示す方法で基板を搬送した場合には、搬送中にガラス基板とケース内部の部材とが擦れることによりパーティクルが発生し、ガラス基板の表面に多数のパーティクルが付着するという問題がある。また、このようなパーティクルは、ケース解放時にクリーンルームを汚染する原因ともなる、さらに、パーティクルがフォトマスクやマスクブランクスなどといったガラス基板の表面に付着すると、パターン欠陥や転写特性の低下などといった重大な欠陥を発生させてしまう。
特に、収納されたガラス基板が底辺を軸線としてガラス基板の成膜面が傾くように上辺が回転するように摺動が発生した場合、上記の特許文献記載の技術では、その回転を防止できないという問題があった。
さらに、上述した特許文献の技術では、既に成膜しているマスク層やレジスト層の端面や面取り面の稜線付近が当接している押さえ部材に対して移動した場合、これらの摺動により発生するパーティクルが非常に多くなる場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1.搬送中にガラス基板表面にパーティクルが付着することを確実に防止すること。
2.ケースに収納する前に既に形成した膜に起因するパーティクルの発生を防止すること。
3.パーティクル発生の原因となる基板の回転を確実に防止すること。
本発明のブランクスケースは、
上方が開口したケース本体と、該ケース本体に被せる蓋体とを備えて、前記ケース本体及び前記蓋体のそれぞれに嵌合部を有して嵌め合わされ、マスクブランクスを縦方向に収納し、収納されたマスクブランクスの上方角部を保持する保持手段を前記蓋体の内側に設けてなるブランクスケースであって、
前記マスクブランクスは、対向する2つの主表面と、この2つの主表面の間に介在する周縁端部において、前記主表面と直交する方向の端面と、該端面と前記主表面との間に介在する面取りされたC端面とを有しており、
前記保持手段は、収納された前記マスクブランクスの側方となる前記端面および前記C端面に当接する当接片を有し、
前記当接片が、前記マスクブランクスの側方となる前記C端面にそれぞれ当接する第1当接部と、前記端面に当接する第2当接部と、を備えている(少なくとも3点で接触)
ことにより上記課題を解決した。
本発明のブランクスケースは、
前記第1当接部が、前記C端面および前記主表面で形成される主稜線と、前記C端面および前記端面で形成される端稜線と、の中央位置よりも前記端稜線に近接する位置でそれぞれの前記C端面に当接する
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
それぞれの前記C端面に当接する一組の前記第1当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に対称に設けられる
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
前記第1当接部が、前記主稜線および前記端稜線に平行に形成される
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
前記第1当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に沿うとともに前記主稜線および前記端稜線に直交する断面において前記C端面に対して点接触する
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
前記第2当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に複数形成される
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
前記第2当接部として、前記C端面および前記端面で形成される2本の端稜線に対して、これら前記端稜線の中央位置よりも前記端稜線に近接する位置で前記端面に当接する第2端当接部を有する
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
前記第2当接部として、前記C端面および前記端面で形成される2本の端稜線に対して、これら前記端稜線の中央位置に近接する位置で前記端面に当接する第2中当接部を有する
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
前記第2当接部が、2本の前記端稜線に平行に形成される
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
前記第2当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に沿うとともに2本の前記端稜線に直交する断面において前記端面に対して点接触する
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
前記保持手段は、収納された前記マスクブランクスの上方となる前記端面に当接する上当接部を有する
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
前記上当接部および前記当接片は、いずれも収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に沿った直線状に延在する軸に沿って所定間隔で配列され、前記軸には前記上当接部および前記当接片に対応して複数の切欠きを設けている
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
前記上当接部および前記当接片は、前記軸に対して断面視で互いが鋭角となる方向に配列されている
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
収納された前記マスクブランクスには、前記主表面の一方にマスク層が形成されている
ことができる。
本発明のブランクスケースは、
上方が開口したケース本体と、該ケース本体に被せる蓋体とを備えて、前記ケース本体及び前記蓋体のそれぞれに嵌合部を有して嵌め合わされ、マスクブランクスを縦方向に収納し、収納されたマスクブランクスの上方角部を保持する保持手段を前記蓋体の内側に設けてなるブランクスケースであって、
前記マスクブランクスは、対向する2つの主表面と、この2つの主表面の間に介在する周縁端部において、前記主表面と直交する方向の端面と、該端面と前記主表面との間に介在する面取りされたC端面とを有しており、
前記保持手段は、収納された前記マスクブランクスの側方となる前記端面および前記C端面に当接する当接片を有し、
前記当接片が、前記マスクブランクスの側方となる前記C端面にそれぞれ当接する第1当接部と、前記端面に当接する第2当接部と、を備えている。
これにより、ケース本体に複数枚のマスクブランクスを縦方向つまり主表面を鉛直方向沿って各主表面が対向するように複数のマスクブランクスを略平行に並べて収納すると、マスクブランクスの端面が上方を向くとともに、このマスクブランクスの端面が側方を向く。本発明のブランクスケースでは、この状態のケース本体に蓋体を被せることで、蓋体の内側に設けられた保持手段がマスクブランクスの上辺端部となる角部付近に当接する。この際、保持手段の当接片において、第1当接部が、マスクブランクの側方となる2箇所のC端面にそれぞれ当接する。同時に、第2当接部が端面に当接する。
このように、当接片が、端面と端面の両側に位置する2つのC端面との少なくとも3箇所で接触する。
これにより、マスクブランクスの上端が底辺を回転の中心軸線として主表面が傾くように回転しようとした場合に、第1当接部が、マスクブランクスの側方となる2箇所のC端面の回転方向にそれぞれ当接していることで、このようなマスクブランクスの回転を防止できる。しかも、回転方向の順方向と逆方向の2箇所で第1当接部がC端面に当接しているため、いずれの回転方向にもマスクブランクスが動かないように規制することができる。言い換えると、マスクブランクスの厚さ方向において、外側位置から2箇所の第1当接部が、それぞれC端面を中央位置に向けて止めているため、いわばマスクブランクスを挟んで位置規制することが可能となる。
ここで、マスクブランクスの厚さ方向における中央位置とは、前記厚さ方向において、表裏の主表面から等距離にある位置を意味する。
また、第1当接部がC端面に当接するのと同時に、第2当接部が端面に当接していることにより、第1当接部のC端面に対する当接位置がずれて、第1当接部によるC端面に対する回転防止作用がなくなることを防止できる。さらに、第2当接部が端面に当接していることにより、マスクブランクスが主表面に沿って側方に向けて移動することが防止できる。したがって、マスクブランクスがブランクスケースに対して摺動してパーティクルが発生することを確実に防止できる。マスクブランクスの輸送時に振動発生をゼロにすることはできないため、発生した振動を抑制することが発塵の抑制に繋がる。
特に、既に成膜された成膜面である主表面とこの成膜された主表面に隣接してマスク層やレジスト層が付着している可能性があるC端面の主表面に近接する位置には、第1当接部が接触しないため、C端面においてパーティクルが発生することがない。
これによって、ブランクスケースによるマスクブランクスの搬送において、膜質の低下や、光学特性の低下、さらに、フォトリソ工程における不具合の発生等の悪影響を防止することができる。
本発明のブランクスケースは、
前記第1当接部が、前記C端面および前記主表面で形成される主稜線と、前記C端面および前記端面で形成される端稜線と、の中央位置よりも前記端稜線に近接する位置でそれぞれの前記C端面に当接する。
これにより、端面がC端面に沿うようにマスクブランクスが回転しようとした際に、当接している第1当接部によって回転が効果的に阻止されて、マスクブランクスが移動することがない。同時に、既に成膜された成膜面である主表面とこの成膜された主表面に隣接してマスク層やレジスト層が付着している可能性があるC端面の主表面に近接する位置には、第1当接部が接触しないため、C端面においてパーティクルが発生することがない。
ここで、主稜線と端稜線との中央位置とは、C端面に沿った方向において、主稜線と端稜線とから等距離にある位置を意味する。
本発明のブランクスケースは、
それぞれの前記C端面に当接する一組の前記第1当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に対称に設けられる。
これにより、マスクブランクスの上端が底辺を回転の中心軸線として主表面が傾くように回転しようとした場合に、第1当接部が、マスクブランクスの側方となる2箇所のC端面の回転方向にそれぞれ対象な位置に当接していることで、このようなマスクブランクスの回転を防止できる。しかも、回転方向の順方向と逆方向の2箇所で第1当接部がC端面に当接しているため、いずれの回転方向にもマスクブランクスが動かないように規制することができる。言い換えると、マスクブランクスの厚さ方向において、外側位置から2箇所の第1当接部が、それぞれC端面を中央位置に向けて止めているため、いわばマスクブランクスを挟んで位置規制することが可能となる。
本発明のブランクスケースは、
前記第1当接部が、前記主稜線および前記端稜線に対して平行に形成される。
これにより、第1当接部が、C端面に対して主稜線および端稜線と平行に当接することになる。したがって、マスクブランクスの移動しようとする方向である回転方向に対して略直交する横方向に第1当接部がC端面に当接して、マスクブランクスの移動を規制することができる。より安定したマスクブランクスの移動規制が可能となる。
本発明のブランクスケースは、
前記第1当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に沿うとともに前記主稜線および前記端稜線に直交する断面において前記C端面に対して点接触する。
これにより、マスクブランクスが回転移動しようとした際に、回転方向におけるC端面に対する第1当接部の接触箇所を減らして、接触位置におけるマスクブランクスのホールド状態を向上することができる。具体的には、C端面に対する第1当接部の接触箇所を線状にして、接触箇所における摩擦力を大きくすることができる。同時に、C端面が第1当接部に対してずれてしまい、保持手段における規制位置からマスクブランクスが外れてしまうことを防止することができる。
同時に、接触箇所を減らすことで、第1当接部とC端面とが摺動した際に、パーティクルの発生を抑制することが可能となる。
本発明のブランクスケースは、
前記第2当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に複数形成される。
これにより、マスクブランクスが回転移動しようとした際に、当接片に対して端面が傾く方向への位置規制をおこなうことが容易になる。これは、マスクブランクスの端面が傾く方向への移動が発生しかけた場合に、複数の第2当接部のうち、端面が大きく傾く位置にある第2当接部が端面に押圧されて、この移動を停止させることができるためである。
本発明のブランクスケースは、
前記第2当接部として、前記C端面および前記端面で形成される2本の端稜線に対して、これら前記端稜線の中央位置よりも前記端稜線に近接する位置で前記端面に当接する第2端当接部を有する。
これにより、マスクブランクスが回転移動しようとした際に、当接片に対して端面が傾く方向への位置規制をおこなうことが容易になる。これは、マスクブランクスの端面が傾く方向への移動が発生しかけた場合に、複数の第2当接部のうち、端面が大きく傾く位置にある第2端当接部が端面に押圧されて、この移動を停止させることができるためである。
さらに、第2端当接部と第1当接部とが端稜線を挟んだ位置でそれぞれマスクブランクスに当接することにより、端稜線が第2端当接部と第1当接部とから離脱してしまうような移動防止をおこなうことができる。
ここで、2本の端稜線の中央位置とは、端面に沿った方向において、2本の端稜線から等距離にある位置を意味する。
本発明のブランクスケースは、
前記第2当接部として、前記C端面および前記端面で形成される2本の端稜線に対して、これら前記端稜線の中央位置に近接する位置で前記端面に当接する第2中当接部を有する。
これにより、マスクブランクスの端面が傾く方向への移動が発生しかけた場合に、端面がどちらのC端面に向かって傾いた場合でも、中央位置にある第2中当接部が端面に押圧されて、この移動を停止させることができる。このため、マスクブランクスが回転移動しようとした際に、当接片に対して端面が傾く方向への位置規制をおこなうことが容易になる。
さらに、第2中当接部が端面に当接していることにより、マスクブランクスが主表面に沿って側方に向けて移動することが防止できる。したがって、マスクブランクスがブランクスケースに対して摺動してパーティクルが発生することを確実に防止できる。
ここで、2本の端稜線の中央位置とは、端面に沿った方向において、2本の端稜線から等距離にある位置を意味する。
本発明のブランクスケースは、
前記第2当接部が、2本の前記端稜線に平行に形成される。
これにより、第2当接部が、端面に対して2本の端稜線と平行に当接することになる。したがって、マスクブランクスが主表面に沿って側方に向けて移動しようとした際に、第2当接部が端面に当接して、マスクブランクスの移動を規制することができる。より安定したマスクブランクスの移動規制が可能となる。
本発明のブランクスケースは、
前記第2当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に沿うとともに2本の前記端稜線に直交する断面において前記端面に対して点接触する。
これにより、マスクブランクスが移動しようとした際に、移動方向における端面に対する第2当接部の接触箇所を減らして、接触位置におけるマスクブランクスのホールド状態を向上することができる。具体的には、端面に対する第2当接部の接触箇所を線状にして、接触箇所における摩擦力を大きくすることができる。
同時に、接触箇所を減らすことで、第2当接部と端面とが摺動した際に、パーティクルの発生を抑制することが可能となる。
また、端面にあるレジストは表面から離れるほど少なくなるため、発塵の確率も少なくなる。よって、中央部に接点をもうけることが発塵抑制で重要となる。
本発明のブランクスケースは、
前記保持手段は、収納された前記マスクブランクスの上方となる前記端面に当接する上当接部を有する。
これにより、上当接部がマスクブランクスの上方端面に接触して、マスクブランクスの上方角部を保持する構造としているため、保持手段とマスクブランク端面との接触面積は極めて小さい。その結果、マスクブランクの主表面へのパーティクル付着を抑制することができる。さらに、保持手段がマスクブランクの成膜面である主表面に接触することはないため、例えば主表面における膜欠陥の発生などの主表面への悪影響を防止することができる。
本発明のブランクスケースは、
前記上当接部および前記当接片は、いずれも収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に沿った直線状に延在する軸に沿って所定間隔で配列され、前記軸には前記上当接部および前記当接片に対応して複数の切欠きを設けている。
これにより、上当接部およびの当接片の各々の(一つ一つの)軸回りの動きの自由度を上げられるので、ブランクスケース内に収納された複数枚のマスクブランクスに対して、各々の上当接部およびの当接片をしっかりとマスクブランクスに当接させ、それぞれのマスクブランクスをしっかりと保持することができる。
本発明のブランクスケースは、
前記上当接部および前記当接片は、前記軸に対して断面視で互いが鋭角となる方向に配列されている。
これにより、ケース本体のマスクブランクスを収納して、該ケース本体に蓋体を被せるときに、マスクブランクスの上方端面を保持する上当接部は最初にその先端部がマスクブランクスと接触し、続いて当接片その他の部分がマスクブランクと接触するので、マスクブランクスに対する保持力を向上でき、接触時の発塵を抑制することができる。
本発明のブランクスケースは、
収納された前記マスクブランクスには、前記主表面の一方にマスク層が形成されている。
これにより、ケース本体のマスクブランクスを収納して、該ケース本体に蓋体を被せた際に、マスク層には接触せずに上当接部と当接片とによってマスクブランクスの上方角部を保持することができる。したがって、マスクブランクスに対する保持力を向上でき、接触時の発塵を抑制することができる。
本発明によれば、搬送中にガラス基板表面にパーティクルが付着することを確実に防止し、ケースに収納する前に既に形成した膜に起因するパーティクルの発生を防止し、パーティクル発生の原因となる基板の回転を確実に防止することができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係るブランクスケースの第1実施形態を示す模式正断面図である。 本発明に係るブランクスケースの第1実施形態を示す模式側断面図である。 本発明に係るブランクスケースの第1実施形態における蓋体の内側を示す斜視図である。 本発明に係るブランクスケースの第1実施形態における保持手段を示す下面図である。 本発明に係るブランクスケースの第1実施形態における保持手段を示す側面図である。 図4,図5のブランクスケースの第1実施形態に収納されたマスクブランクスと保持手段との当接状態を示す断面矢視図である。 図6のブランクスケースの第1実施形態に収納されたマスクブランクスと保持手段との当接状態を示す拡大断面図である。 本発明のブランクスケースの第2実施形態に収納されたマスクブランクスと保持手段との当接状態を示す断面矢視図である。 本発明のブランクスケースの第3実施形態に収納されたマスクブランクスと保持手段との当接状態を示す断面矢視図である。
以下、本発明に係るブランクスケースの第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態におけるブランクスケースを示す模式正断面図であり、図2は、本実施形態におけるブランクスケースを示す模式側断面図である。図において、符号10は、ブランクスケースである。
本実施形態に係るブランクスケース10は、図1,図2に示すように、ケース本体12と、上フタ(蓋体)13と、ブランクス支持体(中子)14と、を含むパーツを備えている。
ブランクスケース10を構成するパーツとして、ケース本体12と上フタ(蓋体)13とを互いに係着して一体化させる係止部17を備えていてもよい。
ケース本体(本体部)12は、例えば矩形の底部12aを有する有底筒形状であり、開放端側に上フタ(蓋体)13が係合される。ケース本体(本体部)12に上フタ13を係合させることで、内部に気密な空間Eが形成される。
ブランクス支持体14は、ブランクスケース10の空間E内に収容される。ブランクス支持体14は、例えば矩形の筒状体であり、一対の内面に、それぞれ複数の挿入溝15,15…が形成されている。この挿入溝15は、上フタ(蓋体)13から底部12aに向けて延び、上フタ(蓋体)13に近接する端部では断面方向が開いており、底部12aに近接する下部では断面方向が閉じられている。
こうした向かい合う一対の挿入溝15,15の間に、フォトマスクブランクス(マスクブランクス)Mを収容することができる。即ち、ブランクスケース10の空間E内に収容されるブランクス支持体14は、複数枚のマスクブランクスMを支持することができる。
マスクブランクスMは、対向する2つの主表面M1,M2と、この2つの主表面M1,M2の間に介在する周縁端部において、主表面M1,M2と直交する方向の端面M3と、端面M3と主表面M1との間に介在する面取りされたC端面M4と、端面M3と主表面M2との間に介在する面取りされたC端面M5とを有する(図1,図2,図6)。
ガラス基板M0は、主表面M1,M2が四角形状(例えば矩形状、正方形状)とされる。端面M3と、C端面M4と、C端面M5とは、マスクブランクスMの全周に設けられる。
主表面M1とC端面M4との境界位置には、直線状の主稜線R1が形成される。C端面M4と端面M3との境界位置には、直線状の端稜線R3が形成される。端面M3とC端面M5との境界位置には、直線状の端稜線R4が形成される。C端面M5と主表面M2との境界位置には、直線状の主稜線R2が形成される(図6)。
マスクブランクスMは、ガラス基板M0の主表面(マスク面)M1に、転写パターン形成用のマスク層やフォトレジスト層からなる層Mmを形成したものからなる。層Mmは、ガラス基板M0の一主表面(マスク面)M1上に積層される。層Mmは、クロム、モリブデンやシリコン等の薄膜からなるマスク層およびレジスト層からなる薄膜を形成して、遮光性、透過性、反射率、消尽率等、所定の光学特性を有するものとされる。
マスクブランクスMにおいては、主表面M1と連続するC端面M4にも、主稜線R1を越えて成膜時に層Mmが回り込むように形成されることがある(図6)。
こうしたマスクブランクスMを運搬する際には、ブランクス支持体14の向かい合う一対の挿入溝15,15の間に1枚ずつ挿入し、さらにブランクス支持体14をブランクスケース10の空間E内に収容して、ブランクスケース10ごと運搬する。
本実施形態のブランクスケース10は、マスク層およびレジスト層付きのマスクブランクスMを、中ケース(ブランクス支持体)14に収納し、このブランクス支持体14をケース本体12に収納し、このケース本体12の開口部側に上フタ(蓋体)13を被せる。
ケース本体12の開口縁12bには、その外周に段差が形成される。段差は、開口縁12bに沿って、その全周に周設される。ケース本体12の開口縁12bには、段差よりも上端に近接する部分が、段差よりも下側の側壁部に比べて厚さが薄くなる嵌合凸部が形成されている。嵌合凸部は、開口縁に沿って、その全周に周設される。嵌合凸部は、開口縁12bの全周において、均一な厚さ、かつ、均一な高さとされることができる。
上フタ(蓋体)13の開口縁13bには、その内周に段差が形成される。段差は、開口縁13bに沿って、その全周に周設される。上フタ(蓋体)13の開口縁13bには、段差よりも下端面に近接する部分が、段差よりも上側の側壁部に比べて厚さが薄くなる嵌合凸部が形成されている。嵌合凸部は、開口縁に沿って、その全周に周設される。嵌合凸部は、開口縁13bの全周において、均一な厚さ、かつ、均一な高さとされることができる。
ケース本体12の嵌合凸部の外周面と、上フタ(蓋体)13の嵌合凸部の内周面とは、互いに対応する径寸法とされる。具体的には、ケース本体12の上から蓋体13を被せると、蓋体13の開口縁13bでやや外方に拡開した嵌合凸部とケース本体12の開口縁12bでやや内方に縮閉した嵌合凸部とが内外方向に重なり合う。
これらケース本体12の外周面と上フタ(蓋体)13の内周面とは、ケース本体12の上から蓋体13を被せた際に、互いに密着して、ブランクスケース10内部の空間Eを密閉する。同時に、ケース本体12の段差面と、蓋体13の下端面とが互いに接触し、蓋体13の開口縁13bとケース本体12の開口縁12bとが同一面上に重なり合って蓋体13とケース本体12とが接合される。
このとき、ケース本体12の側壁部と、上フタ(蓋体)13の側壁部とは、外周面が同一面を形成するように重なり合って面一となる。
また、ケース本体12では、矩形である開口縁12bの四辺のうち、一方の対向する外周面の側部にそれぞれ係止部17が設けられる。
上フタ(蓋体)13は、矩形である開口縁13bの四辺のうち、一方の対向する外周面の側部にはそれぞれ係止部17が設けられる。
例えば、係止部17としては、蓋体13の一方の対向する側壁部の中央から延びた係止片の内側に係止孔部を形成し、対応するケース本体12の側壁部に係止凸部を形成することができる。
これにより、蓋体13をケース本体12に被せたときに、その一方の対向する2箇所において、係止片の係止孔部とケース本体12の係止凸部とが、それぞれ対応して係止されることで、蓋体13とケース本体12とが閉じた状態で固定される構成となっている。なお、係止部17は、蓋体13とケース本体12とが閉じた状態で固定可能であれば、この構成に限定されない。
ケース本体12および蓋体13の材質は、樹脂材料で形成されるが、例えばポリプロピレン、アクリル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリイミド、ポリエチルサルファイト、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、シクロオレフィンポリマー(COP)等の樹脂から適宜選択されることができる。さらに、これらの樹脂材料には、たとえばカーボン等を混ぜ込んで導電性を付与してもよい。
本実施形態においては、ケース本体12と、上フタ(蓋体)13と、ブランクス支持体(中子)14と、の構造に関しては、上記のものには限定されない。
以下、本実施形態のブランクスケース10に用いられる保持手段について説明する。
図3は、本実施形態におけるブランクスケースにおける蓋体の内側を示す斜視図である。
本実施形態におけるブランクスケース10には、図3に示すように、上フタ(蓋体)13の内側に、保持手段が取り付けられる。
保持手段は、ブランクスケース10に収納されたマスクブランクの上方角部を保持する。本実施形態では、保持手段として、マスクブランクスMの上方の角部端面を保持する樹脂材料で形成された複数の保持部材11を蓋体13の内側に設けている。具体的には、このような保持部材11を2本用意して、蓋体13の空間Eに臨む内側である裏面の一方の内側面に互いに対向させて取り付けられる。2本の保持部材11は保持手段を構成する。
本実施形態の保持部材11は、当接片111と、上当接部115と、を備えている。
図4は、本実施形態のブランクスケースにおける保持部材(保持手段)を示す下面図である。図5は、本実施形態のブランクスケースにおける保持部材(保持手段)を示す側面図である。図6は、本実施形態における図4,図5のブランクスケースに収納されたマスクブランクスと保持部材(保持手段)との当接状態を示す断面矢視図である。
当接片111は、図3~図5に示すように、収納されたマスクブランクスMの上方角部分における側方の端面M3およびC端面M4,M5に当接する。
上当接部115は、図3~図5に示すように、当接片111が当接するマスクブランクスMの側方の端面M3に隣接する上方の端面における端面M3に当接する。
本実施形態では、複数枚のマスクブランクスMの収納に対応できるように、複数の上当接部115および当接片111を備えている。
複数の当接片111はいずれも、直線状に延在した軸119に沿って所定間隔で配列されている。当接片111の配置数は、ブランクス支持体(中子)14に収納される複数枚のマスクブランクスMの収納数に応じて適宜設定される。当接片111の配置間隔は、ブランクス支持体(中子)14に収納される複数枚のマスクブランクスMの間隔に応じて適宜設定される。
複数の上当接部115はいずれも、直線状に延在した軸119に沿って所定間隔で配列されている。上当接部115の配置数は、ブランクス支持体(中子)14に収納される複数枚のマスクブランクスMの収納数に応じて適宜設定される。上当接部115の配置間隔は、例えばブランクス支持体(中子)14に収納される複数枚のマスクブランクスMの間隔に応じて適宜設定される。
つまり、当接片111および上当接部115は、軸119に対して、それぞれ対応する数で、かつ、対応する配置間隔で儲けられている。
複数の当接片111は、それぞれ軸119の同じ方向に向けて配列されている。複数の上当接部115は、それぞれ軸119の同じ方向に向けて配列されている。
複数の当接片111は、いずれも軸119の延在する方向に対して、直交する方向に向けて突出する。複数の上当接部115は、いずれも軸119の延在する方向に対して、直交する方向に向けて突出する。
当接片111は、マスクブランクスMの側方となるC端面M4,M5にそれぞれ当接する第1当接部112,113と、端面M3に当接する第2当接部114a,114b,114cと、を備えている。
上当接部115は、マスクブランクスMの上方となる端面M3に当接する当接凸部116を備えている。
また各当接片111の第1当接部112,113、第2当接部114a,114b,114cと各上当接部115の当接凸部116は、マスクブランクスMと当接する当接面側が互いに向い合う位置に配列されている。
そして、互いに向かい合った1組の当接片111と上当接部115とが、一枚のマスクブランクスMにおける片方のコーナー部分を保持する。
軸119は、図3~図6に示すように、所定の厚さを有し長尺である略平板形状である。
軸119の平板状の面は、上フタ(蓋体)13の内側となる面に接触するように配置される。
軸119には、長手方向に複数の接続部111bが長手方向と直交する短手方向に形成されている。
接続部111bには、軸119から離間する端部に当接片111が接続されている。上フタ13の下面と平行な軸119の平板面に対して、接続部111bは略平行に接続される。
接続部111bに対して、当接片111は、軸119から離間するにつれて、上フタ13の下面と平行な軸119の平板面から離間するように傾斜して接続される。
接続部111bに対して、軸119の短手方向で反対側となる辺には、当接片111に対応する位置に、上当接部115が接続される。上当接部115は、軸119の平板面と直交する方向に延在する。
軸119には、長手方向においてそれぞれの接続部111bの両側に切欠き117aを設けている。また、軸119には、長手方向においてそれぞれの上当接部115の両側に切欠き117bを設けている。これらの切欠き117a,117bの大きさは適宜設定することができる。つまり、軸119の長手方向における切欠き117aの長さ寸法は保持部材11としての強度および軸119に対する接続部111bおよび当接片111の弾性変形等を勘案して設定される。
軸119の短手方向における切欠き117aの長さ寸法は保持部材11としての強度および軸119に対する接続部111bおよび当接片111の弾性変形等を勘案して設定される。軸119の長手方向における切欠き117bの長さ寸法は保持部材11としての強度および軸119に対する上当接部115の弾性変形等を勘案して設定される。軸119の短手方向における切欠き117bの長さ寸法は保持部材11としての強度および軸119に対する上当接部115の弾性変形等を勘案して設定される。
軸119の両側には、当接片111および上当接部115に対応した複数の切欠き117a,117bが配置されている。
軸119には、上フタ13の下面に形成された凸部と係合して、保持部材11を上フタ13に固定するための係合孔部118が複数設けられている。
係合孔部118は、保持部材11を、その姿勢を維持した状態で上フタ13に強固に固定できれば、形状、配置、等は限定されない。また、保持部材11の取り付け構造によっては、係合孔部118を設けないこともできる。
保持部材11には、当接片111および上当接部115に対応した複数の切欠き117a,117bが、軸119の両側に設けられている。このため、後述する当接片111および上当接部115の各々の(一つ一つの)軸119回りの動きの自由度が向上する。ゆえに、ブランクスケース10内に収納された複数枚のマスクブランクスMの1枚1枚をしっかりと保持することができる。
また、ブランクスケース10内に、全ての当接片111および上当接部115に対応した枚数のマスクブランクスMを収納しない場合においても、上記複数の切欠き117a,117bにより、収納ケース内に収納されたマスクブランクスMの1枚1枚を個々独立した状態で保持することができる。したがって、マスクブランクスMの輸送、搬送中の振動によるパーティクルの発生を抑制することができる。
さらに、切欠き117a,117bが形成されていることにより、当接片111および上当接部115と軸119とは、弾性変形しやすくなる。このため、マスクブランクスMを保持部材11に保持させるときに、保持部材11に強く圧力をかけなくても、保持することができる。これにより、収納時のマスクブランクスMと保持部材11の摺動接触によるパーティクルの発生も抑制することができる。
次に、当接片111について説明する。
当接片111は、図3~図6に示すように、上記軸119の側面から接続部111bを介して離間する方向に伸びる当接板部111aを備えている。
当接板部111aは、接続部111bに接続される。接続部111bに対して、当接板部111aは、軸119から離間するにつれて、上フタ13の下面と平行な軸119の平板面から離間するように傾斜して接続される。
当接板部111aは、矩形型のプレートである。当接板部111aは、軸119の長手方向における中央部分に対して、その両端部分において、当接板部111a表面が上フタ13から離間する位置になるよう設定されている。
つまり、当接板部111aは、軸119の長手方向における中央部分に対して、その両端部分が上フタ13から離間する方向に屈曲されている。なお、当接板部111aは、軸119の長手方向における中央部分と、その両端部分との厚さ寸法が変化していてもよい。
当接板部111aは、軸119の長手方向における中央部分の厚みに対して、その両端部分の厚みが薄く、マスクブランクスMを保持する方向に向かって緩やかに傾斜するように延出している。保持部材11は、マスクブランクスMを保持する際に、当接板部111aは軸119の長手方向および当接板部111aの厚み方向には弾性変形せずに、当接するマスクブランクスMを保持・固定することができる。
軸119の長手方向において、当接板部111aの幅寸法が、接続部111bの幅寸法よりも大きく設定されている。これにより、マスクブランクスMを保持したときに接続部分が弾性変形して当接するマスクブランクスMを保持・固定することができる。
当接片111において、当接板部111aには、第1当接部112、第1当接部113、第2当接部114a、第2当接部114b、第2当接部114cが形成されている。
これら第1当接部112~第2当接部114cは、いずれも当接板部111aの同じ側の面に突出している。
これら第1当接部112~第2当接部114cは、いずれも当接板部111aの面から、後述するように、端面M3,C端面M5,M4に接触するように突出量が設定されている。
当接片111において、第1当接部112は、C端面M5および主表面M2で形成される主稜線R2と、C端面M5および端面M3で形成される端稜線R4と、の中央位置よりも端稜線にR4近接する位置でC端面M5に当接する。
当接片111において、第1当接部113は、C端面M4および主表面M2で形成される主稜線R1と、C端面M4および端面M3で形成される端稜線R3と、の中央位置よりも端稜線R3に近接する位置でC端面M5に当接する。
つまり、第1当接部112が、主稜線R2と端稜線R4との中央位置よりも端稜線R4に近接する位置、より好ましくは、主稜線R2と端稜線R4との四半分よりも端稜線R4に近接する位置でC端面M5に当接する。
また、第1当接部113が、主稜線R1と端稜線R3との中央位置よりも端稜線R3に近接する位置、より好ましくは、主稜線R1と端稜線R3との四半分よりも端稜線R3.に近接する位置でC端面M4に当接する。
第1当接部112は、軸119の短手方向、つまり、収納されたマスクブランクスMにおける側方の主稜線R1,R2、端稜線R3,R4と平行な方向に延在する。
第1当接部113は、軸119の短手方向、つまり、収納されたマスクブランクスMにおける側方の主稜線R1,R2、端稜線R3,R4と平行な方向に延在する。
当接片111において、第1当接部112と第1当接部113とは、収納されたマスクブランクスMの厚さ方向に対称に設けられる。
第1当接部112が、図6に示すように、収納されたマスクブランクスMの厚さ方向に沿うとともに側方の主稜線R1,R2、端稜線R3,R4に直交する断面においてC端面M5に対して点接触する。
第1当接部113が、図6に示すように、収納されたマスクブランクスMの厚さ方向に沿うとともに側方の主稜線R1,R2、端稜線R3,R4に直交する断面においてC端面M4に対して点接触する。
当接片111において、一組のC端面M5とC端面M4とにそれぞれ当接する一組の第1当接部112と第1当接部113とは、収納されたマスクブランクスMの厚さ方向に対称に設けられる。
当接片111において、端面M3に当接する第2当接部114が、収納されたマスクブランクスMの厚さ方向に複数形成される。
当接片111において、第2当接部114として、マスクブランクスMの厚さ方向における端面M3の中央位置で当接する第2中当接部114aを有する。
第2中当接部114aが、図6に示すように、収納されたマスクブランクスMの厚さ方向に沿うとともに側方の主稜線R1,R2、端稜線R3,R4に直交する断面において端面M3に対して点接触する。
第2中当接部114aは、当接板部111aの幅方向、つまり、マスクブランクスMの厚さ方向において、端稜線R3と端稜線R4との中央位置に形成される。
当接片111において、第2当接部114として、マスクブランクスMの厚さ方向において、端稜線R3と端稜線R4との中央位置よりも端稜線R4に近接する位置で端面M3に当接する第2端当接部114bを有する。
第2端当接部114bが、図6に示すように、収納されたマスクブランクスMの厚さ方向に沿うとともに側方の主稜線R1,R2、端稜線R3,R4に直交する断面において端面M3に対して点接触する。
当接片111において、第2当接部114として、マスクブランクスMの厚さ方向において、端稜線R3と端稜線R4との中央位置よりも端稜線R3に近接する位置で端面M3に当接する第2端当接部114cを有する。
第2端当接部114cが、図6に示すように、収納されたマスクブランクスMの厚さ方向に沿うとともに側方の主稜線R1,R2、端稜線R3,R4に直交する断面において端面M3に対して点接触する。
第2当接部114として、第2中当接部114a、第2端当接部114b、第2端当接部114cは、いずれも、軸119の短手方向、つまり、収納されたマスクブランクスMにおける側方の主稜線R1,R2、端稜線R3,R4と平行な方向に延在する。
第2当接部114における第2中当接部114a、第2端当接部114b、第2端当接部114cは、互いに平行な方向に延在する。
第1当接部112と第1当接部113と第2端当接部114bと第2端当接部114cとは、いずれも、軸119の短手方向における当接板部111aの全長に延在する。
第2中当接部114aは、接続部111bと反対側となる当接板部111aの端部側に配置される。
第1当接部112と第2端当接部114bとは、互いに平行な突条とされており、これらの間には、溝が形成される。
第1当接部113と第2端当接部114cとは、互いに平行な突条とされており、これらの間には、溝が形成される。
上当接部115において、当接凸部116は、軸119の長手方向に、複数配置される。
当接凸部116は、上当接部115の中央位置付近に配置された略平行な2列の突条として形成される。当接凸部116は、収納されたマスクブランクスMにおける上方の主稜線R1,R2、端稜線R3,R4と平行な方向に延在する。
当接凸部116は、マスクブランクスMの厚さ方向において、マスクブランクスMの上方となる端面M3に中央位置付近で当接する。
当接凸部116の長さは、第2中当接部114aと同程度となるように設定される。
2条の当接凸部116の長さは、互いに同程度となるように設定される。
マスクブランクスMの厚さ方向において、2条の当接凸部116の間隔は、第2端当接部114bと第2端当接部114cとの間隔よりも狭く設定される。
上当接部115における当接凸部116は、当接片111における第2中当接部114aに対応する。
軸119に対して当接片111が傾斜しているので、軸119の背面と当接片111の当接板部111aの延長線が形成する角度は、軸119に対して断面視で鋭角となる方向に互いが配列されている。本実施形態では、具体的に、当接片111と上当接部115とが、軸119に対して断面視で互いが鋭角となる方向に配列されている。ここで、図5中に示す角度αが、例えば50度以上90度未満の範囲内として設定することが好適である。
当接片111、上当接部115および軸119を有する構成とされた保持部材11は、例えば樹脂材料で一体に形成されている。
保持部材11を構成する樹脂材料としては、特に限定はされないが、雰囲気の温度、気圧等の変動があっても化学成分ガスの放出が少ない材料が特に好ましく、例えば、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリオレフィンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー(COP)、フッ素系樹脂から選択される1 以上の樹脂が好ましく挙げられる。
保持部材11は、特に、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレンから選択される樹脂材料とすることが好ましい。保持部材11のうち、上当接部115がマスクブランクスMの上方の端面における端面M3で接触し、さらに、当接片111がマスクブランクスMの側方となる端面M3,C端面M4,M5で接触し、所定の圧力がかかった状態でマスクブランクスMを保持しても、これらの樹脂材料は、所望の硬度と摺動性を兼ね備えているので、マスクブランクスMと保持部材11との擦れによるパーティクルの発生を著しく抑制することができる。
中でも特に、ポリブチレンテレフタレートは、上述の硬度と摺動性に加え、化学成分ガスの放出が少なく、特に化学成分の影響を受けやすい化学増幅型レジスト膜を有するマスクブランクスMに対する保持部材11として好適である。また、ポリブチレンテレフタレートは、成型しやすく、本実施形態の複雑な構造の保持部材11を成型する場合に好適である。
本実施形態において、マスクブランクスMをブランクスケース10に収納した際における作用について説明する。
本実施形態に係るブランクスケース10に収納されるマスクブランクスMの一構成例は、ガラス基板M0の主表面M1上に転写パターンとなるマスク層薄膜Mmを形成してなるもの、あるいはさらに該薄膜の表面にレジスト層を形成してなるものである。
マスクブランクスMをブランクスケース10に収納した際、複数枚のマスクブランクスMをブランクス支持体(中子)14の挿入溝15に収納する。マスクブランクスMの所定枚数を収納したら、上フタ(蓋体)13をケース本体12に載置する。
ケース本体12に複数枚のマスクブランクスMを縦方向つまり主表面を鉛直方向沿って各主表面M1が対向するように複数のマスクブランクスMを略平行に並べて収納する。
このとき、2本の保持部材11の当接片111がマスクブランクスMの側方に当接する。
係止部17によって、ケース本体12と上フタ(蓋体)13とを互いに係着して一体化させる。すると、上当接部115がマスクブランクスMの上方の端部に当接する。
当接片111がマスクブランクスMの側方に当接すると、図6,図7に示すように、マスクブランクスMの側方となるC端面M5に第1当接部112が当接する。同様に、C端面M4に第1当接部113が当接する。さらに、端面M3に第2当接部114a,114b,114cが当接する。
ここで、第1当接部112と第2端当接部114bとの間に位置する溝には、端稜線R4が対向する位置にある。
同様に、第1当接部113と第2端当接部114cとの間に位置する溝には、端稜線R3が対向する位置にある。
同時に、当接板部111aは、端面M3と略平行な位置となり、第2中当接部114aが端面M3の中央位置に当接する。
したがって、当接片111においては、第1当接部112~第2端当接部114cしかマスクブランクスMに当接していない。
このとき、保持部材11の当接片111において、第1当接部112,113が、マスクブランクスMの側方となる2箇所のC端面M5,M4において、回転方向にそれぞれ対象な位置で当接する。同時に、第2当接部114が端面M3に当接する。
このように、当接片111が、端面M3と、端面M3の両側に位置する2つのC端面M5,M5との5箇所で接触する。
ここで、収納されたマスクブランクスMは、その上端が底辺を回転の中心軸線として主表面M1が傾くように回転しようとする場合がある。
この場合に、第1当接部112,113が、マスクブランクスMの側方となる2箇所のC端面M5,M4の回転移動する方向となる位置にそれぞれ当接している。しかも、図6に破線矢印で示すように、回転方向の順方向と逆方向の2箇所で第1当接部112,113がC端面M5,M4に当接している。
これにより、いずれの回転方向にもマスクブランクスMが動かないように規制することができる。言い換えると、マスクブランクスMの厚さ方向において、外側となる位置から2箇所の第1当接部112,113が、それぞれC端面M5,M4を厚さ中央位置に向けて止めている。このため、いわばマスクブランクスMを挟んで位置規制することが可能となる。
マスクブランクスMの厚さ方向において、中央位置とは、表裏の主表面M1,M2から等距離にある位置を意味する。
また、第1当接部112,113がC端面M5,M4に当接するのと同時に、第2当接部114が3箇所で端面M3に当接している。これにより、第1当接部112,113のC端面に対する当接位置がずれてしまい、第1当接部112,113によるC端面M5,M4に対する回転防止作用がなくなることを防止できる。
さらに、第2当接部114が端面M3に当接していることにより、マスクブランクスMが主表面M1,M2に沿って側方に向けて移動することが防止できる。したがって、マスクブランクスMがブランクスケース10に対して摺動してパーティクルが発生することを確実に防止することができる。
第1当接部112が、主稜線R2と端稜線R4との中央位置よりも、より好ましくは、主稜線R2と端稜線R4との四半分よりも、端稜線R4に近接する位置でC端面M5に当接する。
第1当接部113が、主稜線R1と端稜線R3との中央位置よりも、より好ましくは、主稜線R1と端稜線R3との四半分よりも、端稜線R3に近接する位置でC端面M4に当接する。
第2端当接部114b,114cが、2本の端稜線R3,R4に対して、これらの中央位置よりも端稜線R3,R4に近接する位置で端面M3に当接する。
これらにより、マスクブランクスMの回転発生を防止できるとともに、さらに、既に成膜された成膜面である主表面M1とこの成膜された主表面M1に隣接してマスク層Mmやレジスト層が付着している可能性があるC端面M4の主表面M1に近接する位置には、第1当接部113が接触しないため、C端面M4においてパーティクルが発生することがない。
これによって、ブランクスケース10によるマスクブランクスMの搬送において、膜質の低下や、光学特性の低下、さらに、フォトリソ工程における不具合の発生等の悪影響を防止することができる。
第1当接部112~第2端当接部114cとマスクブランクスMとが、線状での当接状態であり、接触箇所を減らすことで、第1当接部112~第2端当接部114cと端面M3~C端面M5とが摺動した際に、パーティクルの発生を抑制することが可能となる。
さらに、複数の第2当接部114、特に、第2端当接部114b、114cを設けて、第2端当接部114bと第1当接部112とが溝を形成してこの溝を挟んだ位置でそれぞれマスクブランクスMに当接することにより、端稜線R4が第2端当接部114bと第1当接部112とから離脱してしまうような移動防止をおこなうことができる。同時に、第2端当接部114cと第1当接部113とが溝を形成してこの溝を挟んだ位置でそれぞれマスクブランクスMに当接することにより、端稜線R3が第2端当接部114cと第1当接部112と3ら離脱してしまうような移動防止をおこなうことができる。
さらに、本実施形態により、マスクブランクスMの端面M3が当接板部111aに対して傾く方向への移動が発生しかけた場合に、端面M3がどちらのC端面M5,M4に向かって傾きそうになる。この場合でも、端面M3の中央位置にある第2中当接部114aが端面M3に押圧されて、この移動を停止させることができる。このため、マスクブランクスMが回転移動しようとした際に、当接片111に対して端面M3が傾く方向への位置規制をおこなうことが容易になる。
さらに、第2中当接部114aが端面M3に当接していることにより、マスクブランクスMが主表面M1に沿って側方に向けて移動することが防止できる。したがって、マスクブランクスMがブランクスケース10に対して摺動してパーティクルが発生することを確実に低減できる。
本実施形態においては、当接片111に形成した2本の突条の頂部に一本の溝を形成することで、第1当接部112と第2端当接部114bとを形成することができ、加工時間を短縮し、加工の利便性を向上することができる。
以下、本発明に係るブランクスケースの第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
図8は、本実施形態におけるブランクスケースの保持手段とマスクブランクスとの当接状態を示す拡大断面図である。本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、第2当接部に関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、図8に示すように、第2当接部114として、マスクブランクスMの厚さ方向に2箇所の第2端当接部114d、および、第2端当接部114eが設けられ、中央位置の第2中当接部114aは設けられていない。
第2端当接部114d、は、第1実施形態における第2端当接部114bに比べて端稜線R4から、より離間している。つまり、第2端当接部114d、は、第1実施形態における第2端当接部114bに比べて、マスクブランクスMの厚さ方向中央位置により近接している。
同様に、第2端当接部114e、は、第1実施形態における第2端当接部114cに比べて端稜線R3から、より離間している。つまり、第2端当接部114e、は、第1実施形態における第2端当接部114cに比べて、マスクブランクスMの厚さ方向中央位置により近接している。
本実施形態においては、上述した実施形態と同等の効果を奏することができる。
以下、本発明に係るブランクスケースの第3実施形態を、図面に基づいて説明する。
図9は、本実施形態におけるブランクスケースの保持手段とマスクブランクスとの当接状態を示す拡大断面図である。本実施形態において、上述した第1、第2実施形態と異なるのは、第2当接部に関する点であり、これ以外の上述した第1,第2実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、図9に示すように、第2当接部114として、マスクブランクスMの厚さ方向の中央位置に1箇所の第2中当接部114aのみが設けられ、他の第2端当接部は設けられていない。
本実施形態においては、上述した実施形態と同等の効果を奏することができる。
1…ブランクスケース
11…保持部材(保持手段)
12…ケース本体(本体部)
13…上フタ(蓋体)
14…中ケース(ブランクス支持体)
15…挿入溝
17…係止部
111…当接片
111a…当接板部
111b…接続部
112…第1当接部
113…第1当接部
114…第2当接部
114a…第2当接部
114a…第2中当接部
114b…第2端当接部
114c…第2端当接部
114d…第2端当接部
114e…第2端当接部
115…上当接部
116…当接凸部
117a,117b…切欠き
118…係合孔部
119…軸
M…フォトマスクブランクス(マスクブランクス)
M0…ガラス基板
M1…主表面(マスク面)
M2…主表面
M3…端面
M4…C端面
M5…C端面
Mm…層
R1…主稜線
R2…主稜線
R3…端稜線
R4…端稜線

Claims (14)

  1. 上方が開口したケース本体と、該ケース本体に被せる蓋体とを備えて、前記ケース本体及び前記蓋体のそれぞれに嵌合部を有して嵌め合わされ、マスクブランクスを縦方向に収納し、収納されたマスクブランクスの上方角部を保持する保持手段を前記蓋体の内側に設けてなるブランクスケースであって、
    前記マスクブランクスは、対向する2つの主表面と、この2つの主表面の間に介在する周縁端部において、前記主表面と直交する方向の端面と、該端面と前記主表面との間に介在する面取りされたC端面とを有しており、
    前記保持手段は、収納された前記マスクブランクスの側方となる前記端面および前記C端面に当接する当接片を有し、
    前記当接片が、前記マスクブランクスの側方となる前記C端面にそれぞれ当接する第1当接部と、前記端面に当接する第2当接部と、を備えている
    ことを特徴とするブランクスケース。
  2. 前記第1当接部が、前記C端面および前記主表面で形成される主稜線と、前記C端面および前記端面で形成される端稜線と、の中央位置よりも前記端稜線に近接する位置でそれぞれの前記C端面に当接する
    ことを特徴とする請求項1記載のブランクスケース。
  3. それぞれの前記C端面に当接する一組の前記第1当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に対称に設けられる
    ことを特徴とする請求項2記載のブランクスケース。
  4. 前記第1当接部が、前記主稜線および前記端稜線に平行に形成される
    ことを特徴とする請求項3記載のブランクスケース。
  5. 前記第1当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に沿うとともに前記主稜線および前記端稜線に直交する断面において前記C端面に対して点接触する
    ことを特徴とする請求項4記載のブランクスケース。
  6. 前記第2当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に複数形成される
    ことを特徴とする請求項1記載のブランクスケース。
  7. 前記第2当接部として、前記C端面および前記端面で形成される2本の端稜線に対して、これら前記端稜線の中央位置よりも前記端稜線に近接する位置で前記端面に当接する第2端当接部を有する
    ことを特徴とする請求項6記載のブランクスケース。
  8. 前記第2当接部として、前記C端面および前記端面で形成される2本の端稜線に対して、これら前記端稜線の中央位置に近接する位置で前記端面に当接する第2中当接部を有する
    ことを特徴とする請求項6記載のブランクスケース。
  9. 前記第2当接部が、2本の前記端稜線に平行に形成される
    ことを特徴とする請求項8記載のブランクスケース。
  10. 前記第2当接部が、収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に沿うとともに2本の前記端稜線に直交する断面において前記端面に対して点接触する
    ことを特徴とする請求項9記載のブランクスケース。
  11. 前記保持手段は、収納された前記マスクブランクスの上方となる前記端面に当接する上当接部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のブランクスケース。
  12. 前記上当接部および前記当接片は、いずれも収納された前記マスクブランクスの厚さ方向に沿った直線状に延在する軸に沿って所定間隔で配列され、前記軸には前記上当接部および前記当接片に対応して複数の切欠きを設けている
    ことを特徴とする請求項11記載のブランクスケース。
  13. 前記上当接部および前記当接片は、前記軸に対して断面視で互いが鋭角となる方向に配列されている
    ことを特徴とする請求項12記載のブランクスケース。
  14. 収納された前記マスクブランクスには、前記主表面の一方にマスク層が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のブランクスケース。
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