JP2014025333A - 布団篭の耐震補強工法及び耐震補強構造 - Google Patents

布団篭の耐震補強工法及び耐震補強構造 Download PDF

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Abstract

【課題】段積みした布団篭を盛土層により安定して支持できる、布団篭の耐震補強工法及び耐震補強構造を提供すること。
【解決手段】少なくとも背網13の上部に掛止部15を形成した篭本体10を使用し、篭本体10の背網13の最下位に抵抗材40を接続し、下段の布団篭30を構成する篭本体10の掛止部15を、上段の布団篭30を構成する篭本体10の底網11に掛止させて複数の布団篭30,30を段積みし、布団篭30の背面に盛土層50を形成して抵抗材40を埋設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、布団篭と抵抗材を用いた布団篭の耐震補強工法及び耐震補強構造に関するものである。
道路や山腹斜面あるいは河川や河口近くの斜面全面をコンクリート製のもたれ式擁壁で覆うことは公知である。
また、篭本体の内部に石詰めして製作した布団篭を段積みして斜面を保護する布団篭工法も広く知られている(特許文献1,2)。
一方、テールアルメ工法に代表されるように、擁壁を構成する壁面パネルの組み立て工と、壁面パネルの背面へ帯状を呈する抵抗材(ストリップ)の接続工と、壁面パネルの背面への盛土工とを多段的に繰返しながら、盛土に埋設した抵抗材を介して補強土構造体と擁壁とを一体化した補強土壁工法も知られている(特許文献3)。
補強土壁工法は盛土構造体のせん断強度が高まり、壁面パネルに作用する土圧に対して抵抗材と盛土間の摩擦抵抗による壁面パネルの支持力で対抗できるといった利点がある。
特開平11−81271号公報(図4) 特開2000−352032号公報(図3) 特開2002−339363号公報(図2)
既述した従来工法はつぎの問題点を有する。
<1>コンクリート製のもたれ式擁壁にあっては、背面土砂内に浸透した水による水圧または凍上圧に起因してコンクリート製擁壁が膨らんだり破壊したりする危険がある。
<2>布団篭工法は、透水性を有する布団篭を通じて土中に浸透した水、あるいは地山からの湧水を外部へ排水して凍上問題を解消できるものの、設置場所が切土斜面に限定される。
さらに、左右に隣り合う各布団篭の間がコイルで連結してあるだけで、布団篭と背面の切土斜面は構造的に絶縁している。
そのため、地震時に各布団篭の姿勢を保つことが難しく、大規模地震に遭遇すると、布団篭が飛び出たり、大きな土圧力が布団篭に作用する。大きな土圧力を受けた場合に布団篭の安定性を確保するには、大断面の布団篭が必要になり、耐震性の確保が困難である。
<3>壁面パネルの背面に階層的に盛土層を構築する補強土壁工法は、上記<1>と同様の問題があることにくわえて、水と触れる機会の少ない用途に適した擁壁工法であるため、河川等の修景護岸用途には不向きである。
本発明は以上の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは段積みした布団篭を盛土層により安定して支持できる、布団篭の耐震補強工法及び耐震補強構造を提供することにある。
さらに本発明の目的は、各段における布団篭の変形を抑制できるとともに、安定した姿勢を維持して耐震性を高めた、布団篭の耐震補強工法及び耐震補強構造を提供することにある。
本発明は、
少なくとも背網の上部に掛止部を形成した篭本体に中詰材を投入した布団篭を並べて敷設する布団篭敷設工程と、
布団篭の背面に盛土層を形成する盛土層形成工程と、
盛土層の背面側から布団篭に対して作用する外力を引き抜き抵抗力によって支持する抵抗材を篭本体の背網の最下位に接続して盛土層によって埋設する抵抗材埋設工程と
を繰り返して、階層的に形成された盛土層の前面に布団篭を多段に積み上げ、
敷設された布団篭の上段に次段の布団篭を積み上げる際、下段の布団篭を構成する篭本体の掛止部を、上段の布団篭を構成する篭本体の底網に掛止させて、各段の布団篭を構成する篭本体の背網の上部と、上段の布団篭を構成する篭本体の背網の最下位に接続された抵抗材との間で、荷重を伝達可能にした布団篭の耐震補強工法を構成した。
さらに本発明は、
少なくとも背網の上部に掛止部を形成した篭本体に中詰材が投入され、下段の篭本体の掛止部が上段の篭本体の底網に掛止させられて多段に積み上げられた複数の布団篭と、
複数の布団篭の背面側に階層的に形成された複数の盛土層と、
盛土層の背面側から布団篭に対して作用する外力を引き抜き抵抗力によって支持する、篭本体の背網の最下位に接続されて盛土層によって埋設された複数の抵抗材と
から、布団篭の耐震補強構造を構成し、各段の布団篭を構成する篭本体の背網の上部と、上段の布団篭を構成する篭本体の背網の最下位に接続された抵抗材との間で、荷重を伝達可能にした。
また、本発明は、
篭本体に中詰材を投入した布団篭を並べて敷設する布団篭敷設工程と、
布団篭の背面に盛土層を形成する盛土層形成工程と、
盛土層の背面側から布団篭に対して作用する外力を引き抜き抵抗力によって支持する抵抗材の一端を、篭本体に投入された中詰材に埋設されて留められる定着材に接続し、その他端側を盛土層によって埋設する抵抗材埋設工程と
を繰り返して、階層的に形成された盛土層の前面に布団篭を多段に積み上げる布団篭の耐震補強工法を構成した。
さらに本発明は、
篭本体に中詰材が投入されて多段に積み上げられた複数の布団篭と、
複数の布団篭の背面側に階層的に形成された複数の盛土層と、
盛土層の背面側から布団篭に対して作用する外力を引き抜き抵抗力によって支持する、篭本体に投入された中詰材に埋設されて留められる定着材に一端が接続され、他端側が盛土層によって埋設された複数の抵抗材と
から、布団篭の耐震補強構造を構成した。
前記定着材は、引き抜き抵抗力の方向と交差する方向に埋設されて支圧を生じさせる支圧生成部と、この支圧生成部を抵抗材に取り付ける抵抗材取付部とから構成されることが望ましい。
前記篭本体は溶接金網製であることが望ましいが、ひし形金網、エキスパンドメタル、有孔板等も適用可能である。
本発明は次の効果の少なくとも一つを得ることができる。
<1>背網の上部に掛止部を形成した篭本体を使用することと、布団篭に対して作用する外力を抵抗材の引き抜き抵抗力によって支持することにより、段積みした布団篭を盛土層により安定して支持することができる。
<2>篭本体の掛止部を介して上段の布団篭を構成する篭本体の底網と掛止可能であるため、上段の布団篭を構成する篭本体の背網の最下位に接続した抵抗材と下段の布団篭を構成する篭本体の背網の最下位に接続した抵抗材とが協働して各段の布団篭を安定的に支持することができる。
また、篭本体に投入された中詰材に埋設されて留められる定着材に抵抗材を接続することで、各段の布団篭を抵抗材によって安定的に支持することができる。
したがって、各段の布団篭の変形を抑制できて、布団篭の安定した姿勢を維持できて、布団篭の耐震性が高まる。
<3>布団篭が透水性を有するから、盛土層内の水を外部へ排水できるので、水に起因する諸問題を解消できる。
<4>抵抗材は布団篭を構成する篭本体の背網の下位に接続するようにした。
したがって、布団篭と抵抗材との間で張力が生じても、この張力の大半を底網へ伝達して、背網による荷重負担を軽減できる。
また、抵抗材は、布団篭を構成する篭本体に直接接続せず、篭本体に投入された中詰材に埋設された定着材に接続するようにした。
したがって、定着材及びこれに接続された抵抗材は中詰材によって留められ、抵抗材にかかる張力は中詰材によって支えられる。
その結果、背網の盛土層側へ向けた変形を効果的に防止できる。
本発明に係る布団篭の耐震補強構造を盛土層側から見た斜視図 篭本体の側面図 前網を傾斜させた他の篭本体の側面図 上下段の篭本体の掛止部の拡大図 一段目の布団篭と盛土層の施工法の説明図 二段目の布団篭と盛土層の施工法の説明図 完成した布団篭構造の断面図 段積みした上下段の布団篭のモデル図 篭本体と抵抗材との他の接続手段を説明するための一部を破断した接続部の拡大図 篭本体と抵抗材との他の接続手段を説明するための一部を破断した接続部の拡大図 抵抗材の別の接続手段を説明するための断面図 図11に示す別の接続手段に用いられる定着材の平面図及び側面図 図12に示す定着材と抵抗材との接続部の側面図及び平面図 変形例による定着材と抵抗材との接続部の側面図及び平面図
以下図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
<1>布団篭の耐震補強構造の概要
図1に一部を破断した布団篭の耐震補強構造の全体図を示す。
布団篭の耐震補強構造は、複数の篭本体10に中詰材20を充填して製作した複数の布団篭30と、各布団篭30の背面側に接続具41を介して接続した抵抗材40と、前記抵抗材40を埋設しながら布団篭30の背面側に階層的に形成した複数の盛土層50とを有する。
布団篭30の背面側に階層的に構築した盛土層50は、十分に転圧されていて、水平に敷設した抵抗材40の補強効果によって自立可能な布団篭構造体を構成している。
布団篭構造体の前側を覆う複数の布団篭30はもたれ式の擁壁を構成していて、各布団篭30はその背網13に接続した抵抗材40と盛土層50間の引き抜き抵抗を反力源として支持されている。
以下に主要な資材について詳しく説明する。
<2>布団篭
布団篭30は上口を開放した有孔構造の函体よりなる篭本体10と補助蓋31とを有する。
<3>篭本体
篭本体10は矩形を呈する底網11と、底網11の相対向する一方の長辺から立設した前網12と、底網11の相対向する他方の長辺から立設した背網13と、底網11の相対向する短辺の一方または両方から立設した側網14とを有する。
<3.1>素材
本例では篭本体10を構成する複数の面11〜14を、縦線10aと横線10bの交差部を溶接した溶接金網で構成する場合について説明するが、その他に、公知の溶接金網、ひし形金網、エキスパンドメタル、有孔板等が適用可能である。
溶接金網を屈曲して篭本体10を構成する各面11〜14のうち複数の面を一体に形成してもよく、或いは個別に形成した各面11〜14を接合して函体に組み立ててもよい。
篭本体10は公知の各種の段積み式の篭体を含むが、少なくとも背網13の上辺に上方へ向けて突出した複数の掛止部15を有していればよい。
<3.2>前網
図2,3に底網11に対する前網12の起立角度が異なる篭本体10について例示する。
本例では図2に示したような底網11に対して前網12を直角に起立させた形態について説明するが、図3に示した底網11に対して前網12を鋭角に起立させた形態も含むものである。
<3.3>掛止部
掛止部15は上下に積み重ねた両篭本体10,10の水平の変位を拘束可能な連結用突起であり、背網13の上辺に上方へ向けて突設してある。
本例では、背網13を構成する最上位の横線10bから上方に向けて縦線10aが突出した部位を掛止部15として形成した場合を示している。
背網13に形成する掛止部15の形成数と形成間隔は、溶接金網のピッチ等を考慮して適宜選択する。
また篭本体10を溶接金網以外の素材で形成した場合は、背面13の上部に棒材を一体に付設することで掛止部15を形成するとよい。
<4>抵抗材
抵抗材40は、盛土層50を補強するとともに、盛土層50の摩擦または支圧抵抗の引き抜き抵抗力により、盛土層50の側から布団篭30に外力として作用する土圧を支持する公知の部材で、例えば鋼製または高分子材料の帯材、鎖、アンカー等を適用できる。この抵抗材40は補強土壁構造の下では一般的に補強材と呼ばれる。
<4.1>抵抗材の接続位置
抵抗材40を篭本体10の背網13に接続するにあたり、本例では底網11に近い背網13の最下位、または底網11、または背網13と底網11の角部(これらを総称して「背網13の最下位」という)に接続するようにした。
抵抗材40を背網13の最下位に接続したのは、背網13の変形を抑止しつつ、抵抗材40の張力を底網11へ伝えるためと、篭本体10を構成する溶接金網の線径を細くするためである。
<4.2>抵抗材の接続方法
図4に抵抗材40を篭本体10の背網13に接続する一例を示す。
本例では接続具41と抵抗材40をボルト42a、ナット42bにより締結して接続した場合について示すが、連結方法はこの例示に限定されるものではなく、公知の連結手段を適用できる。
<4.3>抵抗材の接続枚数
篭本体10に対する抵抗材40の接続枚数は一枚、または二枚以上であってもよく、篭本体10のサイズ等を考慮して選択する。
[施工方法]
図5〜7を参照しながら布団篭30と抵抗材40を用いた布団篭の耐震補強工法について説明する。
<1>一段目の施工
図5を参照して一段目の布団篭30の敷設と盛土工について説明する。
<1.1>篭本体の敷設工
地盤の上に複数の篭本体10を互いに隣接させて横一列に敷設する。
各篭本体10の隣接部はコイルや結束線等の公知の連結手段で以て連結する。
各篭本体10の背網13の最下位には、接続具41を介して抵抗材40を接続するとともに、抵抗材40を篭本体10の背面側へ水平に敷設する。
<1.2>中詰材の投入
各篭本体10に砕石等の中詰材20を投入して布団篭30を製作する。
尚、本例では各篭本体10の底網11と背網13に亘って土木シート51で覆った形態について説明するが、土木シート51を省略する場合もある。
<1.3>盛土工
布団篭30の背面側に盛土材を撒き出し転圧して盛土層50を形成する。
布団篭30に接続した抵抗材40は、その上下面を挟持する地盤と盛土層50の間の引抜抵抗により支持される。
盛土層50の層厚は盛土層50の上面から背網13の掛止部15が露出する高さまでにする。
布団篭30が型枠機能を発揮するため、盛土層50の十分な締め固めが可能である。
<2>二段目の施工
図4〜6を参照して二段目の布団篭30の敷設と盛土工について説明する。
<2.1>篭本体の敷設工
図5に示すように、一段目の布団篭30の真上に別途の篭本体10を載置すると、下段の篭本体10の掛止部15が上段の篭本体10の底網11を貫通して掛止する。
二段目の篭本体10の場合も一段目と同様に、背網13の最下位に抵抗材40を接続しておく。
<2.2>上下段の篭本体の連結工
従来の篭本体を単に積み上げただけでは、上下段の篭本体の間を連結することはできないが、本発明のように背網13の上辺に掛止部15を形成した篭本体10を使用することで、上下段の篭本体10,10の間を連結することが可能となる。
図4を参照して上下段の篭本体10,10間の連結構造について説明する。
図4は下段の篭本体10の背網13の掛止部15が上段の篭本体10の底網11に貫通して掛止した状態を示す。
下段の布団篭30の背網13の掛止部15が、上段の篭本体10の底網11を構成する横線10bに当接していて、上段の篭本体10の水平方向の変位が拘束されている。
したがって、下段の布団篭30の上面に篭本体10を載置するだけで、上段の篭本体10の水平変位を拘束した状態で、上下段の篭本体10,10の間を連結することができる。
上下段の篭本体10,10の間を連結するために、連結用コイル等の特別な連結具を用いる必要がない。
<2.3>中詰材の投入
図6に示すように、二段目の篭本体10に砕石等の中詰材20を投入して布団篭30を製作する。
<2.4>段差部の処理
布団篭30を段積みすると、布団篭30の前面が階段状に形成されて、下段の中詰材20の一部が露出する。
そこで、中詰材20の漏出を防止し得るように、段積みした布団篭30の前面の段差部に細幅の補助蓋31を取り付ける。
<2.5>盛土工
二段目の布団篭30の背面側に盛土材を撒き出し転圧して盛土層50を形成する。
二段目の布団篭30に接続した抵抗材40は、その上下面を挟持する一段目の盛土層50と二段目の盛土層50の間の引抜抵抗により支持される。
<3>三段目以降の施工
図7に示したように、二段目の布団篭30の上に抵抗材40付きの布団篭30を順次積み上げる工程と、各段の布団篭30の背面側に盛土層50,50・・・を形成する工程とを繰り返し行い所定の高さまで施工する。
各段の施工に際し、布団篭30を構成する篭本体10の背網13の上部と、上段の布団篭30を構成する篭本体10の背網13の最下位に接続した抵抗材40との間で、荷重を伝達可能に構成してあればよい。
<4>最上段の施工
最上段の布団篭30には篭本体10の上口を被覆可能な溶接金網製の蓋網32を取り付けて布団篭構造体の施工を完了する。
[布団篭の耐震補強構造の特性について]
つぎに布団篭の耐震補強構造の特性について説明する。
<1>盛土内浸透水に起因する凍上等の防止
図7において、段積みした複数の布団篭30はもたれ式の擁壁を構成するとともに、複数の盛土層50の間に抵抗材40を敷設して構成した布団篭構造体の前面を覆っている。
擁壁を構成する布団篭30は透水性を有するから、盛土層50内の水を外部へ排水するので、浸透水による水圧または凍上圧に起因して擁壁が膨らんだり破壊したりするといった水に関する諸問題を解消できる。
<2>布団篭の姿勢と位置の保持
図8に布団篭構造のモデル図を示す。
下段の布団篭30はその背網13の下部に抵抗材40が接続してあるだけでなく、背網13の上部が掛止部15を介して上段の布団篭30の底網11に力の伝達が可能なように連結した構造となっている。
さらに上段の布団篭30の背網13の下部にも抵抗材40が一体に接続してあるから、上段の抵抗材40と下段の布団篭30の背網13の上部との間は、上段の布団篭30の底網11を通じて荷重を相互に伝達可能に接続されている。
したがって、下段の布団篭30に対して、左方へ向けた外力Fが作用した場合には、その外力Fは、下段の布団篭30の底網11および下段の抵抗材40による反力fと、上段の布団篭30の底網11および上段の抵抗材40による反力fにより支持される。
つまり、上段の布団篭30に接続してある抵抗材40が下段の布団篭30を支持することになるので、下段の布団篭30の背網13は上段及び下段の抵抗材40,40により支持されることになる。
この上段及び下段の抵抗材40,40による布団篭30の協働支持は、各段の布団篭30において行われる。
したがって、各段における布団篭30の姿勢や位置の保持効果が高くなり、大地震や流木の衝突による外力が作用しても、段積みした布団篭30の姿勢や位置を保持できる。
<3>布団篭の背網の変形防止
図8に示したように、布団篭30に対する抵抗材40の接続位置を背網13の中間位置ではなく、背網13の下位に接続するようにした。
したがって、布団篭30と抵抗材40との間で張力が生じても、この張力の大半を抵抗材40の延長線上に位置する底網11へ伝達して、背網13による荷重負担を軽減できるため、背網13の盛土層50側へ向けた変形を効果的に防止できる。
また背網13の荷重負担を軽減する他の手段として、背網13の上下部に複数の抵抗材40,40を接続する方法が考えられるが、抵抗材40の接続枚数が増えて資材コストが嵩むだけでなく、接続に要する労力と時間が倍増する。
本発明では上下段の布団篭30の間で抵抗材40を共有できるので、上記したような問題は生じない。
[抵抗材の他の接続手段]
図9,10に篭本体10の底網11を構成する複数の横線10b,10bに抵抗材40を接続した他の接続手段を示す。
図9はU字形の接続具41と中間ボルト43a、ナット43bを介して底網11を構成する複数の横線10b,10bに掛止させた場合を示していて、接続具41の先端部と、接続具41に貫通させた中間ボルト43aがそれぞれ横線10b,10bに当接している。
中間ボルト42aは一本に限定されず、接続具41の長手方向に沿って複数設置してもよい。
図10は延出長の異なる鉤形を呈する複数の接続具44,45を介して底網11を構成する複数の横線10b,10bに掛止させた場合を示している。
各接続具44,45はその先端に形成したフック部がそれぞれ横線10b,10bに係留し、各接続具44,45の基端はボルト42a、ナット42bにより抵抗材40に固定されている。
本例にあっては、布団篭30と抵抗材40の接続部に作用する荷重を、複数の横線10b,10bに分散して支持できるから、布団篭30と各接続具41,44,45の荷重負担を軽減することができる。
図11は、抵抗材40を、篭本体10の底網11を構成する横線10bではなく、篭本体10中の定着材61に接続した別の接続手段を示す。なお、同図において図1と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
定着材61は、篭本体10に投入された栗石等の中詰材20に埋設されて、中詰材20によって篭本体10中に留められ、定着される。なお、本例では、篭本体10の底網11と前網12との間はコイル62によって接続されている。また、底網11と前網12との間に斜材63が設置されて、篭本体10の強度が高められている。
図12(a)は定着材61の平面図、同図(b)はその側面図を示す。定着材61は、断面L字形状をした鉄鋼製等のアングル材から構成される。定着材61の底面にはボルト穴61aがあけられている。
図13(a)は定着材61と抵抗材40との接続部の側面図、同図(b)はその平面図を示す。抵抗材40は、その一端部において、ボルト42aが定着材61のボルト穴61a及び抵抗材40の図示しないボルト穴に挿入されて、ナット42bにより締結されることで、定着材61と接続される。定着材61は抵抗材40の幅よりも広い幅を有する。従って、同図(b)に示すように、抵抗材40の一端部には定着材61が平面視Tの字状に接続され、定着材61は中詰材20中においてアンカーとなる。
この定着材61を用いた布団篭30の耐震補強構造も、接続具41を用いた上述の耐震補強構造と同様に、複数の布団篭30と複数の盛土層50と複数の抵抗材40とから構成される。
布団篭30は、少なくとも背網13の上部に掛止部15を形成した篭本体10に中詰材20が投入され、下段の篭本体10の掛止部15が上段の篭本体10の底網11に掛止させられて、多段に積み上げられる。複数の盛土層50は、複数の布団篭30の背面側に階層的に形成される。複数の抵抗材40は、盛土層50によって埋設されて、盛土層50の背面側から布団篭30に対して作用する外力Fを引き抜き抵抗力によって支持する。
盛土層50の背面側から布団篭30に対して図11(b)に示すように外力Fが作用することで、抵抗材40には引張力Tが引き抜き抵抗力としてかかる。この引張力Tは定着材61を形成する縦壁61bの支圧によって支えられる。つまり、定着材61は、引張力Tの方向と交差する方向に埋設された縦壁61bの部分に支圧を生じさせ、引張力Tを支える。縦壁61bは、その板面が引張力Tの方向と交差する方向に埋設されて支圧を生じさせる支圧生成部を構成し、ボルト穴61aがあけられた定着材61の底面部分は、この支圧生成部を抵抗材40に取り付ける抵抗材取付部を構成する。引張力Tの反力fは図示するように定着材61から45°の角度で分散し、背網13の全体にかかるものと考えられる。従って、背網13に局所的にかかる荷重は低減される。このため、背網13の盛土層50側へ向けた変形を効果的に防止することができる。
このような定着材61を用いた布団篭30の耐震補強構造によっても、接続具41を用いた上述の耐震補強構造と同様な作用効果が奏される。
また、定着材61を用いた布団篭30の耐震補強工法でも、接続具41を用いた上述の耐震補強工法と同様、布団篭敷設工程と盛土層形成工程と抵抗材埋設工程とを繰り返して行うことで、階層的に形成された盛土層50の前面に布団篭30が多段に積み上げられる。
この布団篭敷設工程では、まず、篭本体10を互いに隣接させて横一列に並べて敷設する。そして、敷設した篭本体10の中へ、底網11から抵抗材40の設置高さまで、中詰材20を投入する。引き続き、投入した中詰材20と同程度の高さまで中詰材20の背後に盛土層50を形成し、盛土層形成工程の前半を行う。その後、定着材61を中詰材20上に縦壁61bが立つように載置し、抵抗材40を中詰材20及び盛土層50上に載置する。この状態で、定着材61を抵抗材40の一端部にボルト42a及びナット42bによって接続する。この際、抵抗材40は背網13を構成する金網の隙間に通される。この作業により、抵抗材埋設工程の前半が行われる。また、中詰材20に埋設する定着材61によって布団篭30に接続する抵抗材40の枚数は、一枚、または二枚以上であってもよく、中詰材20を収納する篭本体10のサイズ等を考慮して選択する。その後、背網13の掛止部15が露出する高さまで、篭本体10の中へ中詰材20を投入して、布団篭30を製作し、布団篭敷設工程を終える。引き続き、布団篭30に投入した中詰材20の高さと同程度の高さまで、中詰材20の背後に残りの盛土層50をさらに形成して、盛土層形成工程の後半を行う。この残りの盛土層50の形成により、抵抗材埋設工程の後半が行われ、抵抗材40の他端側が盛土層50に挟持されて、盛土層50との摩擦抵抗によって支持される。
本例では、布団篭敷設工程と盛土層形成工程と抵抗材埋設工程とが並列して行われ、布団篭30の製作と共に盛土層50の形成及び抵抗材40の埋設が行われる。これら布団篭敷設工程、盛土層形成工程及び抵抗材埋設工程の1サイクルが終了すると、次のサイクルの各工程が繰り返され、敷設した布団篭30の上段に次段の布団篭30が積み上げられる。この際、接続具41を用いた上述の耐震補強工法と同様に、下段の布団篭30を構成する篭本体10の掛止部15を、上段の布団篭30を構成する篭本体10の底網11に掛止させる。
このような定着材61を用いた布団篭30の耐震補強工法によっても、接続具41を用いた上述の耐震補強工法と同様な作用効果が奏される。
なお、本例の定着材61を用いた布団篭30の耐震補強構造及び耐震補強工法では、布団篭30が、少なくとも背網13の上部に掛止部15を形成した篭本体10から構成される場合について、説明した。しかし、本例では、接続具41を用いた上述の耐震補強構造及び耐震補強工法と異なり、抵抗材40にかかる引張力Tは直接篭本体10に伝わらず、中詰材20とその背後の盛土層50との直接の押し合いになる。このため、篭本体10に掛止部15を必ずしも形成する必要は無く、背網13を構成する縦線10aを最上位の横線10bから上方に向けて突出させないように構成してもよい。この場合、下段の布団篭30を構成する篭本体10の掛止部15を、上段の布団篭30を構成する篭本体10の底網11に掛止させる工程及び構造は省略される。
このような定着材61を用いた掛止部15の無い布団篭30の耐震補強構造及び耐震補強工法によっても、接続具41を用いた上述の耐震補強構造及び耐震補強工法と同様な作用効果が奏される。
また、本例の定着材61を用いた布団篭30の耐震補強構造及び耐震補強工法では、定着材61をアングル材から構成した場合について、説明した。しかし、アングル材ではない図14に示すような定着材71を用いるようにしてもよい。
図14(a)は定着材71と抵抗材40との接続部の側面図、同図(b)はその平面図を示す。定着材71は、支圧盤71aと抵抗材取付部71bとから構成される。支圧盤71aは、その盤面が引き抜き抵抗力である引張力Tの方向と交差する方向に埋設されて、支圧を生じさせる支圧生成部を構成する。抵抗材取付部71bは、この支圧盤71aを抵抗材40に取り付ける機能を有し、図示しないボルト穴があけられている。抵抗材40は、その一端部において、ボルト42aが抵抗材取付部71b及び抵抗材40の図示しないボルト穴に挿入されて、ナット42bにより締結されることで、定着材71と接続される。
このような定着材71を使った布団篭30の耐震補強構造及び耐震補強工法によっても、定着材61を用いた本例の耐震補強構造及び耐震補強工法と同様な作用効果が奏される。
本発明の上述した布団篭30の各耐震補強構造及び各耐震補強工法は、道路や山腹斜面あるいは河川・海岸や河口近くの斜面等を保護するもたれ式の擁壁に利用することができ、特にもたれ式擁壁の耐震性を高める対策として利用するのに適している。
10・・・・・篭本体
11・・・・・底網
12・・・・・前網
13・・・・・背網
14・・・・・側網
15・・・・・掛止部
20・・・・・中詰材
30・・・・・布団篭
40・・・・・抵抗材
41・・・・・接続具
50・・・・・盛土層
61,71・・・・・定着材

Claims (7)

  1. 少なくとも背網の上部に掛止部を形成した篭本体に中詰材を投入した布団篭を並べて敷設する布団篭敷設工程と、
    前記布団篭の背面に盛土層を形成する盛土層形成工程と、
    前記盛土層の側から前記布団篭に対して作用する外力を引き抜き抵抗力によって支持する抵抗材を前記篭本体の背網の最下位に接続して前記盛土層によって埋設する抵抗材埋設工程と
    を繰り返して、階層的に形成された前記盛土層の前面に前記布団篭を多段に積み上げ、敷設された前記布団篭の上段に次段の前記布団篭を積み上げる際、下段の前記布団篭を構成する前記篭本体の前記掛止部を、上段の前記布団篭を構成する前記篭本体の底網に掛止させて、各段の前記布団篭を構成する前記篭本体の背網の上部と、上段の前記布団篭を構成する前記篭本体の背網の最下位に接続された前記抵抗材との間で、荷重を伝達可能に構成した布団篭の耐震補強工法。
  2. 少なくとも背網の上部に掛止部を形成した篭本体に中詰材が投入され、下段の前記篭本体の前記掛止部が上段の前記篭本体の底網に掛止させられて多段に積み上げられた複数の布団篭と、
    複数の前記布団篭の背面側に階層的に形成された複数の盛土層と、
    前記盛土層の側から前記布団篭に対して作用する外力を引き抜き抵抗力によって支持する、前記篭本体の背網の最下位に接続されて前記盛土層によって埋設された複数の抵抗材と
    から構成され、各段の前記布団篭を構成する前記篭本体の背網の上部と、上段の前記布団篭を構成する前記篭本体の背網の最下位に接続された前記抵抗材との間で、荷重を伝達可能に構成した布団篭の耐震補強構造。
  3. 篭本体に中詰材を投入した布団篭を並べて敷設する布団篭敷設工程と、
    前記布団篭の背面に盛土層を形成する盛土層形成工程と、
    前記盛土層の側から前記布団篭に対して作用する外力を引き抜き抵抗力によって支持する抵抗材の一端を、前記篭本体に投入された中詰材に埋設されて留められる定着材に接続し、前記抵抗材の他端側を前記盛土層によって埋設する抵抗材埋設工程と
    を繰り返して、階層的に形成された前記盛土層の前面に前記布団篭を多段に積み上げる布団篭の耐震補強工法。
  4. 篭本体に中詰材が投入されて多段に積み上げられた複数の布団篭と、
    複数の前記布団篭の背面側に階層的に形成された複数の盛土層と、
    前記盛土層の側から前記布団篭に対して作用する外力を引き抜き抵抗力によって支持する、前記篭本体に投入された中詰材に埋設されて留められる定着材に一端が接続され、他端側が前記盛土層によって埋設された複数の抵抗材と
    から構成される布団篭の耐震補強構造。
  5. 前記篭本体は少なくとも背網の上部に掛止部が形成され、下段の前記布団篭を構成する前記篭本体の前記掛止部が上段の前記布団篭を構成する前記篭本体の底網に掛止されることを特徴とする請求項3に記載の布団篭の耐震補強工法または請求項4に記載の布団篭の耐震補強構造。
  6. 前記定着材は、前記引き抜き抵抗力の方向と交差する方向に埋設されて支圧を生じさせる支圧生成部と、この支圧生成部を前記抵抗材に取り付ける抵抗材取付部とから構成されることを特徴とする請求項3もしくは請求項5に記載の布団篭の耐震補強工法または請求項4もしくは請求項5に記載の布団篭の耐震補強構造。
  7. 前記篭本体が溶接金網製であることを特徴とする請求項1もしくは請求項3もしくは請求項5もしくは請求項6に記載の布団篭の耐震補強工法または請求項2もしくは請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の布団篭の耐震補強構造。
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