JP2963360B2 - 補強土構造物の壁面構造 - Google Patents

補強土構造物の壁面構造

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JP2963360B2
JP2963360B2 JP5905295A JP5905295A JP2963360B2 JP 2963360 B2 JP2963360 B2 JP 2963360B2 JP 5905295 A JP5905295 A JP 5905295A JP 5905295 A JP5905295 A JP 5905295A JP 2963360 B2 JP2963360 B2 JP 2963360B2
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俊介 島田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、所定高さに構築され
た盛土層の先端部に上下方向及び横方向に連結しつつ複
数段に複数の盛土補強材を設置してなる補強土構造物の
壁面構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図14
は、例えば擁壁などとして構築された補強土構造物の壁
面構造の従来例の一例を示し、図において、符号1は転
圧しつつ所定高さに構築された盛土層、2はこの盛土層
1の先端部に複数段に設置され、盛土層1の先端を崩壊
しないように保持する壁面パネル、そして、符号3は盛
土層1に複数層に埋設され、かつ壁面パネル2に連結さ
れ、盛土層1の沈下、移動、流失などを防止するととも
に壁面パネル2を盛土層1の先端部に固定する盛土補強
材である。
【0003】従来の補強土構造物の壁面構造は以上説明
したように構成され、特に壁面パネル2は主に鉄筋コン
クリート製できわめて重いため、この壁面パネル2を一
枚一枚盛土補強材3で固定しながらの設置作業は困難を
強いられ、特に壁面パネル2は相当大きな土圧を受ける
ことから、充分な強度を持たせるために厚く成形されて
いるので、重量がさらに増して運搬、設置などの取り扱
いが困難である等の課題があった。
【0004】また、壁面パネル2はコンクリートパネル
等の剛性の高い材料で成形されている場合が多いため、
盛土層1の圧縮沈下に追従できず、壁面パネル2と盛土
補強材3との連結部に応力集中を生じて連結部が破壊す
るおそれがあり、特に地震時にそのおそれがあった。
【0005】さらに、盛土補強材3は鋼材により形成さ
れている場合が多いため、嵩張って設置などの取り扱い
に困難を強いられ、また盛土補強材3は壁面パネル2に
直接連結されているため、盛土層1の沈下、移動などに
よって盛土補強材3と壁面パネル2との連結部に大きな
引張力が生じて盛土補強材3が破断し、盛土層1の崩壊
を招くおそれがあった。
【0006】この発明は以上の課題を解決するためにな
されたもので、施工が容易で、かつ可撓性及びフレキシ
ブル性に富み、外力に対して応力集中する部分がなく、
盛土の圧縮や地震によって壁面が崩壊せず、盛土層を安
定した状態に保持できて耐震性に優れた補強土構造物の
壁面構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明に係る請求項1の補強土構造物の壁面構
造は、所定高さに構築された盛土層の先端部に盛土補強
材を設置してなる補強土構造物の壁面構造において、盛
土補強材は盛土層の表面を覆う壁面部とこの壁面部の下
端部から前記盛土層内に突出された水平部とを有して鉄
筋グリットから略L字状に構成し、壁面部に緑化マット
を設置し、かつ前記盛土層内に可撓性を有するネットま
たはシートからなるジオテキスタイルを複数層に設置す
るとともに、その先端部を前記盛土補強材に連結するこ
となく、前記盛土補強材の壁面部に沿って立ち上げ、ま
たは垂下させて前記盛土層の先端部分の盛土を包み込む
ように設置する。
【0008】請求項2の補強土構造物の壁面構造は、所
定高さに構築された盛土層の先端部に盛土補強材を設置
してなる補強土構造物の壁面構造において、盛土補強材
は盛土層の表面を覆う壁面部とこの壁面部の下端部から
前記盛土層内に突出された水平部とを有して鉄筋グリッ
トから略L字状に構成し、前記盛土層の先端部分に中間
盛土補強材を前記盛土補強材の壁面部に連結しつつ複数
段に設置し、かつ前記中間盛土補強材間の盛土層内に
撓性を有するネットまたはシートからなるジオテキスタ
イルを設置するとともに、その先端部を前記盛土補強材
に連結することなく、前記盛土補強材の壁面部に沿って
立ち上げ、または垂下させて前記盛土層の先端部分の盛
土を包み込むように設置する。
【0009】請求項3の補強土構造物の壁面構造は、請
求項2の補強土構造物の壁面構造において、盛土補強材
の壁面部に緑化マットを設置する。
【0010】請求項4の補強土構造物の壁面構造は、請
求項1、2又は3の補強土構造物の壁面構造において、
盛土補強材の壁面部の内側部に複数個の土のうを積み重
ねるとともに、ジオテキスタイルの先端部を前記盛土補
強材に連結することなく、前記盛土補強材の壁面部に沿
って立ち上げ、または垂下させて前記土のうを包み込む
ように設置する。
【0011】請求項5の補強土構造物の壁面構造は、請
求項1、2、3又は4の補強土構造物の壁面構造おい
て、盛土補強材の壁面部と水平部との間に盛土補強材を
補強する斜材を設置する。
【0012】上述したように、この発明に係る補強土構
造物の壁面構造は、可撓性及びフレキシブル性に富み、
盛土層の圧縮、沈下及び地震等に対して応力集中を生じ
にくく、しかも壁面変位を生じにくいことが特徴であ
り、その理由は以下のとおりである。
【0013】(1) 盛土補強材とジオテキスタイルとは、
それぞれ鉄筋グリットと可撓性を有するネット又はシー
トより形成されている。
【0014】(2) 盛土補強材とジオテキスタイルとは直
接連結されないで、それぞれの機能を独立して果たせる
機能になっているので、盛土補強材とジオテキスタイル
との連結部に応力集中が生じない。
【0015】(3) 盛土補強材は鉄筋グリットからL形に
構成されているので、適度の剛性を有し、形状保持性に
より自立性を有するので、ジオテキスタイルを敷設して
盛土層を転圧するに際し、転圧で変形してしまうような
ことがなく、盛土の転圧を入念に行うことができる。ま
た、盛土補強材は鉄筋グリットで構成されているので、
紫外線などに対して耐候性を有し、また野焼きしても焼
けて消滅してしまうこともなく、壁面としての機械的強
度を保持し得る。
【0016】また、盛土補強材は一枚のL字形の鉄筋グ
リットあるいはL字形に構成された複数枚の盛土補強材
を上下に重ねて設置され、上下に重ねた場合も上下に相
対変位が可能なので、盛土補強材どうしの連結部に応力
集中が起こらない。
【0017】(4) 盛土層内に複数層に設置されるジオテ
キスタイルは、その先端部を盛土補強材に直接連結する
ことなく、盛土補強材の壁面部に沿って折り曲げ、盛土
を包み込んでいるので、盛土の土圧が盛土補強材に直接
作用せず、したがって壁面が大きな土圧によって破壊さ
れるおそれがない。
【0018】また、盛土補強材の水平部が盛土の重量に
よって押し付けられているので、壁面の安定を保つこと
ができる。
【0019】特に、本発明に用いる鉄筋グリットからな
るL形断面の盛土補強材は、垂直方向の縦鉄筋と、水平
方向の横鉄筋とが溶接によって連結されており、盛土の
土圧に対して縦鉄筋が抵抗するため伸びが少なく、ま
た、水平部の横鉄筋が盛土先端部の土の移動に抵抗する
ため、壁面部の変位が生じにくい。
【0020】このため、ジオテキスタイルが伸び易く変
位を生じ易いという欠点を除去することができる(鉄筋
グリットの代わりにエキスパンドメタルを盛土補強材と
して使用すると、土圧の方向に対して斜材が斜めに配置
されているので、伸びが生じて壁面が変形し易く、かつ
横方向鉄筋がないため、盛土先端部の土が全面に移動し
易い。)
【0021】また、盛土先端部のジオテキスタイルが盛
土補強材の水平部の横鉄筋と重なって盛土の荷重に上か
ら押し付けられて一体化するため、直接ジオテキスタイ
ルを盛土補強材と連結することなく、同一の効果を得る
ことができ、しかも、応力集中を生じにくい構造とな
る。
【0022】(5) 盛土補強材の水平部並びに中間補強材
は、転圧の不充分な盛土の先端部を補強する効果があ
り、また中間盛土補強材は斜材を壁面部に固定して転圧
時の壁面の安定を助ける効果があるため、一枚の盛土補
強材に複数の補強材層を受け持たすことができて、強固
で変形しにくい壁面構造の構築が可能となり、また、施
工も容易となる。
【0023】(6) 特に、盛土補強材として鉄筋グリット
のように高強度で変形しにくい部材を用い、これに変形
し易い可撓性のシート又はネットからなるジオテキスタ
イルをつなぐと、ジオテキスタイルが連結部で破断しや
すくなる。
【0024】また、ジオテキスタイルは強度が劣るの
で、多く敷設して敷設密度を高めざるを得ない。すなわ
ち、25cmピッチといった狭い盛土層厚で設置しなけけ
ればならない場合が多く、その場合、その外側に鉄筋グ
リットのような加工に手間がかかる盛土補強材を密に設
置することは、手間も費用も嵩む。
【0025】これに対し、本願は中間盛土補強材を用い
ることにより、一枚のL形盛土補強材に多数のジオテキ
スタイル層からなる盛土層を受け持たし、かつ、壁面に
ジオテキスタイルを連結しないため、連結部に応力が集
中せずに盛土の圧縮に順応しえ、壁面変位を生ずること
なく、また、地震の際に盛土補強材と盛土補強材層が独
立して挙動し、安定性を保ち得るので、経済的でかつ安
全で機能的に優れ、合理的な補強土構造物の構築が可能
になる。
【0026】
【実施例】実施例1. 図1及び図2は、この発明に係る補強土構造物の壁面構
造の一実施例を示し、図において、前記従来例と同一部
分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0027】符号4は盛土層1の先端に上下方向及び左
右方向に連結しつつ複数段に設置され、盛土層1の先端
部を崩壊しないように補強する盛土補強材、5は上下盛
土補強材4,4 を連結する連結棒、そして、符号6は盛土
層1の中に複数層に埋設され、盛土層1の沈下、移動、
流失などを防止するジオテキスタイルである。
【0028】盛土補強材4は盛土層1の表面を崩壊しな
いように覆う壁面部4aと、この壁面部4aの下端部より盛
土層1の中に水平に突設され、盛土層1の先端部の沈
下、移動、流失などを防止する水平部4bとを備えて自
立可能な略L字状に構成されている(図2参照)。
【0029】また、盛土補強材4の壁面部4a及び水平
部4bは複数本の縦鉄筋4cと横鉄筋4dとを格子状に配
置し、その交点部を溶接することにより一体形成された
鉄筋グリットをL字状に折り曲げることにより構成され
ている。さらに、壁面部4aの各縦鉄筋4cの上端部に
は連結棒5を挿通するための連結リング4eがそれぞれ
形成されている(図2参照)。また、壁面部4aに緑化
マットを設置して緑化することができる。
【0030】そして、上下盛土補強材4,4は、下側に
位置する盛土補強材4の連結リング4eを上側に位置す
る盛土補強材4の網目に貫通させ、かつ連結リング4e
に連結棒5を挿通することにより回転自在に連結されて
いる(図2参照)。
【0031】このような盛土補強材は上下の壁面が土圧
によって開く心配がなく、かつ下方に向かって相対変位
しうるので盛土の圧縮に順応しうる。
【0032】図3は、盛土補強材4の変形例を示し、縦
鉄筋4cの上端部に連結リング4eが設けられていない盛
土補強材の一例を示したものである。
【0033】ジオテキスタイル6は盛土層1の先端部か
ら奥深くまで連続して埋設され、盛土層1の移動、沈
下、流失などを防止し、盛土の内側奥深くまで埋設する
水平部6aと、この水平部6aの先端部より盛土補強材
4の壁面部4aに沿って立ち上げられた立ち上がり部6
bとを有し、さらに立上り部6bの上端より内側に折曲
して、再度、盛土内の内側方向に向け設置され、盛土補
強材4に近接する先端部は上方向にコ字状に形成されて
いる。
【0034】また、ジオテキスタイル6は盛土層1の変
位などに自由に追従できるように合成樹脂材などの可撓
性素材からなるネット状又はシートより形成されてい
る。
【0035】なお、ジオテキスタイル6の水平部6a及
び立ち上がり部6bは、一枚のネット又はシートより形
成されている。
【0036】このような構成において、盛土層1の先端
部に鉄筋グリットよりL字状に構成された複数の盛土補
強材4が、連結棒5によって連結して複数段に設置さ
れ、さらに、盛土層1の先端部分の盛土1aがジオテキ
スタイル6の水平部6aと立ち上がり部6bとによって
包み込まれて保持されているので、盛土層1の安定性が
高められる。また、前記ジオテキスタイルの立ち上り部
6bには種子を装着して緑化することができる。
【0037】なお、盛土層1は現地で大量に発生する採
掘土のほか、軽量モルタル、発泡モルタル、発泡ウレタ
ン、発泡スチロール、フライアッシュモルタル、あるい
はソイルセメント等である。
【0038】実施例2. 図4は、この発明に係る補強土構造物の壁面構造の他の
実施例を示し、図において、実施例1と同一部分には同
一符号を付してその説明を省略する。
【0039】符号7は盛土層1の中に複数層に埋設さ
れ、盛土層1を補強するジオテキスタイルである。ジオ
テキスタイル7は盛土層1の先端部から奥深くまで連続
して埋設され、盛土層1を補強して移動、沈下、流失な
どを防止する水平部7aと、この水平部7aの先端部より
盛土補強材4の壁面部4aに沿って下方へ垂下され、盛
土の先端部を保持する垂設部7bとを有し、さらに端部
は、垂設部7bの下端を折曲し、再度、盛土の内側方向
に向け設置され、盛土補強材4に近接する先端部に下方
向にコ字状に形成され、水平部7a及び立ち上がり部7
bは、一枚のネット又はシートより形成されている。
【0040】なお、ジオテキスタイル7はジオテキスタ
イル6と同様に合成樹脂材などの可撓性素材からなるネ
ット状又はシートより形成されている。
【0041】このような構成において、ジオテキスタイ
ル7は実施例1のジオテキスタイル6と同様の働きをな
すことにより、盛土層1の安定性が高められる。
【0042】図5は、盛土補強材4の壁面部4aを長く形
成し、一枚の盛土補強材4の壁面部4aに複数枚のジオ
テキスタイル7で補強した盛土層1を受け持たした例で
ある。
【0043】もちろん、盛土補強材4を二段にして一段
あたりのジオテキスタイル7を複数層にしてもよい。
【0044】盛土補強材4とジオテキスタイル7のこの
ような布設の形状を組み合わせることによってこのよう
なシンプルな補強土構造物の構築が可能になる。
【0045】実施例3. 図6及び図7も、この発明に係る補強土構造物の壁面構
造の他の実施例を示し、盛土の転圧に際して、壁面の安
定性を保持するための補強的方法を示す例である。図に
おいて、実施例1及び2と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0046】図6においては、ジオテキスタイル6の立
ち上がり部6bの内側に土のう8を複数段に積み重ね、
かつ、立ち上がり部6bを盛土補強材4の壁面部4aに
沿って立ち上げることにより、ジオテキスタイル6の先
端部分で土のう8を包み込むようにし、また、図7にお
いては、垂設部7bを盛土補強材4の壁面部4aに沿っ
て垂設することにより、ジオテキスタイル7の先端部分
で土のう8を包み込むようにしたもので、いずれの実施
例によってでも盛土層1の安定性がより高められる効果
がある。なお、この土のう8には種子を装着した緑化用
土のうを使用することができる。
【0047】実施例4. 図8(a) 及び図9も同じく、この発明に係る補強土構造
物の壁面構造の他の実施例を示し、盛土の転圧に際し
て、壁面の安定性を保持するための補強的方法を示す例
である。図において、実施例1及び2と同一部分には同
一符号を付してその説明を省略する。
【0048】図8(a) は、盛土補強材4の壁面部4aと
水平部4bとの間に斜材10を設置して盛土補強材4の
強度を高め、盛土の転圧時の安定性を保つようにして盛
土の転圧を入念に行えるようにしたものである。
【0049】図9は、盛土補強材4の壁面部4aの背面
部の盛土層内に、鉄筋グリットからなる複数枚の中間盛
土補強材11を水平に複数段に設置するとともに、壁面
部4aと中間盛土補強材11との間に斜材10を介在せ
しめることにより、一枚の盛土補強材4に対して複数の
ジオテキスタイル7を布設した盛土層を安定させて設け
ることを可能にしている。
【0050】図8(a) 、図9におけるジオテキスタイル
の設置形状においては、斜材10を設置するに際して、
ジオテキスタイル7に一個所貫通すればたり、施工性が
きわめて容易である。これに対し、図8(b) の場合は斜
材をジオテキスタイル6の二個所に貫通することにな
り、図8(a) の方が整合性において施工性がすぐれてい
る。
【0051】なお、図10〜図13(a),(b) に図示する
よに、各盛土補強材4の壁面部4aに複数個の壁面ブロ
ック9を取り付けて壁面全体の装飾性を高めたり、壁面
の機械的強度を高めて交通荷重や衝撃にも耐え得るよう
にしてもよい。
【0052】その際、壁面ブロック9は盛土補強材4の
製作の際に、壁面部4aに型枠を組み立て、この型枠の
中にコンクリートを打設して成形してもよいし、またコ
ンクリート、自然石、あるいは合成樹脂などからなるブ
ロック本体9aの内側部に壁面部4aの横鉄筋4dに引
っ掛ける複数個のフック9bを突設して形成してもよい
(図13(a),(b) 参照)。
【0053】なお、盛土層1の土圧は盛土補強材4で受
け止められ、壁面ブロック9に土圧が作用するわけでは
ないので、壁面ブロック9を可能な限り薄く形成するこ
とにより軽量化及び材料の節約を図ることができる。
【0054】また、上下の盛土補強材4は下方に相対変
位しうるので、盛土層1が圧縮しても応力集中が生じに
くく、盛土の圧縮に容易に順応して壁面の破壊が防止さ
れる。
【0055】さらに、壁面ブロック9が土圧で破損する
こともないので、壁面の装飾性も保持されるとともに、
壁面部がコンクリートブロックのような剛性材による大
きな機械的強度を持ちながら可撓性を有するという大き
な利点を発揮する。
【0056】図12は、盛土層1の先端部に、壁面部4
aが長く形成された一枚の盛土補強材4を設置し、か
つ、盛土層1の先端部分に中間盛土補強材12を盛土補
強材4の壁面部4aに連結しつつ盛土層1内にジオテキ
スタイル7を複数層に設置することにより構築された補
強土構造物を示す。
【0057】
【発明の効果】この発明に係る補強土構造物の壁面構造
は、特に盛土補強材を、盛土層の表面を覆う壁面部とこ
の壁面部の下端部から前記盛土層内に突出された水平部
とを有して鉄筋グリットから略L字状に構成し、かつ前
記盛土層内に可撓性を有するネットまたはシートからな
るジオテキスタイルを複数層に設置するとともに、その
先端部を前記盛土補強材に連結することなく、前記盛土
補強材の壁面部に沿って立ち上げ、または垂下させて前
記盛土層の先端部分の盛土を包み込むように設置してあ
るので、特に盛土層の先端部分を確実に保持できて盛土
層を安定的に保持でき、かつ可撓性を保持する。
【0058】特に、ジオテキスタイルは盛土補強材に直
接連結されているわけではないので、たとえジオテキス
タイルが盛土層とともに沈下したとしても、また地震が
あってもジオテキスタイルが破断してしまうようなこと
はなく、したがって盛土層全体の崩壊を招くような事態
を防止できる効果がある。
【0059】また、各盛土補強材の壁面部の内側部に複
数個の土のうを積み重ね、かつジオテキスタイルの先端
部を前記盛土補強材の壁面部に沿って立ち上げ、または
垂下させて前記土のうを包み込むように設置してあるの
で、壁面は変位しにくく、しかも、盛土層をより安定的
に保持できる効果がある。
【0060】さらに、盛土補強材が盛土補強材を前記盛
土層の壁面に添え付けられた壁面部と、この壁面部の下
端部より前記盛土層の中に突設された水平部とを備えて
鉄筋グリットより自立可能な略L字状に構成されている
ので、設置に際して安定性にすぐれ、施工がし易くかつ
壁面先端部を補強でき、壁面に変位を生じにくい効果が
ある。
【0061】また、盛土補強材の壁面部と水平部との間
に盛土補強材を補強する斜材が設置されているので、盛
土の転圧に際して盛土補強材の変形を防止して盛土を入
念に転圧できる効果がある。
【0062】さらに、盛土層の先端部分に、盛土層先端
部分の移動、沈下などを防止する中間盛土補強材を盛土
補強材の壁面部に連結しつつ複数段に設置してなるの
で、盛土層の先端部分をさらに補強できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る補強土構造物の壁面構造の一実
施例を示す縦断面図である。
【図2】盛土補強材の縦断面図である。
【図3】盛土補強材の縦断面図である。
【図4】この発明に係る補強土構造物の壁面構造の他の
実施例を示す縦断面図である。
【図5】この発明に係る補強土構造物の壁面構造の他の
実施例を示す縦断面図である。
【図6】この発明に係る補強土構造物の壁面構造の他の
実施例を示す縦断面図である。
【図7】この発明に係る補強土構造物の壁面構造の他の
実施例を示す縦断面図である。
【図8】この発明に係る補強土構造物の壁面構造の他の
実施例を示し、(a) はその縦断面図、(b) はその一部縦
断面図である。
【図9】この発明に係る補強土構造物の壁面構造の他の
実施例を示す縦断面図である。
【図10】この発明に係る補強土構造物の壁面構造の他
の実施例を示す縦断面図である。
【図11】この発明に係る補強土構造物の壁面構造の他
の実施例を示す縦断面図である。
【図12】この発明に係る補強土構造物の壁面構造の他
の実施例を示す縦断面図である。
【図13】(a) は壁面パネルの取付部を示す一部縦断面
図、(b) は壁面パネルの斜視図である。
【図14】従来の補強土構造物の壁面構造の一例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1…盛土層、2…壁面パネル、3…盛土補強材、4…盛
土補強材、5…連結棒、6,7 …ジオテキスタイル、8…
土のう、9…壁面ブロック、10…斜材、11,12…
中間盛土補強材。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定高さに構築された盛土層の先端部に
    盛土補強材を設置してなる補強土構造物の壁面構造にお
    いて、盛土補強材は盛土層の表面を覆う壁面部とこの壁
    面部の下端部から前記盛土層内に突出された水平部とを
    有して鉄筋グリットから略L字状に構成し、壁面部に緑
    化マットを設置し、かつ前記盛土層内に可撓性を有する
    ネットまたはシートからなるジオテキスタイルを複数層
    に設置するとともに、その先端部を前記盛土補強材に連
    結することなく、前記盛土補強材の壁面部に沿って立ち
    上げ、または垂下させて前記盛土層の先端部分の盛土を
    包み込むように設置してあることを特徴とする補強土構
    造物の壁面構造。
  2. 【請求項2】 所定高さに構築された盛土層の先端部に
    盛土補強材を設置してなる補強土構造物の壁面構造にお
    いて、盛土補強材は盛土層の表面を覆う壁面部とこの壁
    面部の下端部から前記盛土層内に突出された水平部とを
    有して鉄筋グリットから略L字状に構成し、前記盛土層
    の先端部分に中間盛土補強材を前記盛土補強材の壁面部
    に連結しつつ複数段に設置し、かつ前記中間盛土補強材
    間の盛土層内に可撓性を有するネットまたはシートから
    なるジオテキスタイルを設置するとともに、その先端部
    を前記盛土補強材に連結することなく、前記盛土補強材
    の壁面部に沿って立ち上げ、または垂下させて前記盛土
    層の先端部分の盛土を包み込むように設置してあること
    を特徴とする補強土構造物の壁面構造。
  3. 【請求項3】 盛土補強材の壁面部に緑化マットを設置
    してあることを特徴とする請求項2記載の補強土構造物
    の壁面構造。
  4. 【請求項4】 盛土補強材の壁面部の内側部に複数個の
    土のうを積み重ねるとともに、ジオテキスタイルの先端
    部を前記盛土補強材に連結することなく、前記盛土補強
    材の壁面部に沿って立ち上げ、または垂下させて前記土
    のうを包み込むように設置してあることを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の補強土構造物の壁面構造。
  5. 【請求項5】 盛土補強材の壁面部と水平部との間に盛
    土補強材を補強する斜材を設置してなることを特徴とす
    る請求項1、2、3又は4記載の補強土構造物の壁面構
    造。
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