JP2014023196A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータを停止保持するように通電する停止保持処理の通電保持時間が必要以上に長くなることを防止できるようにする。
【解決手段】目標回転位置が変更される毎にエンコーダ46の出力信号のカウント値に基づいてモータ12の通電相を順次切り換えることでモータ12を目標回転位置まで回転駆動するF/B制御を実行し、このF/B制御の実行後にモータ12の通電をオフするシステムにおいて、F/B制御の開始時や終了時にモータ12を停止保持するように通電する停止保持処理を所定の通電保持時間だけ実行する。その際、停止保持処理の直前のモータ12の回転速度に応じて通電保持時間を設定することで、直前のモータ12の回転速度に応じて、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が変化するのに対応して、通電保持時間を変化させて通電保持時間を適正値に設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンコーダの出力信号に基づいてモータの通電相を順次切り換えることでモータを回転駆動するモータ制御装置に関する発明である。
近年、自動車においても、省スペース化、組立性向上、制御性向上等の要求を満たすために、機械的な駆動システムを、モータによって電気的に駆動するシステムに変更する事例が増加する傾向にある。その一例として、特許文献1(特開2004−23890号公報)に示すように、車両の自動変速機のレンジ切換機構をモータで駆動するようにしたものがある。このものは、モータの回転に同期して所定角度毎にパルス信号を出力するエンコーダを搭載し、レンジ切換時には、このエンコーダのパルス信号のカウント値(以下「エンコーダカウント値」という)に基づいてモータを目標レンジに相当する目標回転位置(目標カウント値)まで回転させることで、シフトレンジを目標レンジに切り換えるようにしている。
このようなシステムでは、目標回転位置が変更される毎に、エンコーダカウント値に基づいてモータの通電相を順次切り換えることでモータを目標回転位置まで回転駆動するF/B(フィードバック)制御を実行するようにしている。
この場合、F/B制御終了後に、目標回転位置に対応する相の巻線に通電し続ければ、モータを目標回転位置で電磁力により保持し続けることができるが、この構成では、モータの停止時間が長くなると、同じ相の巻線に連続して長い時間通電し続けることになるため、巻線が過熱状態になるおそれがある。そのため、モータの停止中は、巻線への通電をオフして巻線の過熱を防止するようにしている。
しかし、モータの停止中に通電をオフすると、モータを目標回転位置(F/B制御終了時の回転位置)に保持する電磁力が消滅するため、モータの回転位置が目標回転位置からずれる可能性があり、次回のF/B制御の開始時に脱調が発生して起動に失敗したり、モータが目標回転位置とは反対方向に回転する逆回転が発生するなど、モータを正常に目標回転位置へ回転させることができなくなる可能性がある。
この対策として、特許文献1(特開2004−23890号公報)では、F/B制御の開始時や終了時に、モータを停止保持するように通電する停止保持処理を所定の通電保持時間だけ実行することで、巻線の過熱を防止しながら、F/B制御開始時の脱調や逆回転を防止するようにしている。
特開2004−23890号公報
ところで、モータを停止保持するように通電する停止保持処理を所定の通電保持時間だけ実行する場合、その停止保持処理の直前のモータの回転速度によってモータを停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が変化する。例えば、直前のモータの回転速度が高ければ、モータを停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が長くなり、直前のモータの回転速度が低ければ、モータを停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が短くなる。
しかし、上記特許文献1の技術では、直前のモータの回転速度の影響が全く考慮されておらず、通電保持時間を予め設定した一定値としているため、通電保持時間は、最悪の場合(モータを停止保持状態にするまでに必要な時間が最も長くなる場合)を見込んで、モータを停止保持状態にするまでに必要な時間の最大値以上に設定する必要がある。このため、多くの場合、通電保持時間が必要以上に長くなってしまい、停止保持処理の実行時間が必要以上に長くなると共に、消費電力が必要以上に多くなるという問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、停止保持処理を実行するシステムにおいて、通電保持時間が必要以上に長くなることを防止して、停止保持処理の実行時間を短縮することができると共に消費電力を低減することができるモータ制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、制御対象(11)を回転駆動するモータ(12)と、このモータ(12)の回転に同期してパルス信号を出力するエンコーダ(46)とを備え、目標回転位置が変更される毎にエンコーダ(46)の出力信号のカウント値に基づいてモータ(12)の通電相を順次切り換えることでモータ(12)を目標回転位置まで回転駆動するフィードバック制御(以下「F/B制御」と表記する)を実行し、該F/B制御を実行した後にモータ(12)の通電をオフするモータ制御装置において、所定の時期にモータ(12)を停止保持するように通電する停止保持処理を所定の通電保持時間だけ実行する停止保持制御手段(41)を備え、この停止保持制御手段(41)によって、停止保持処理の直前のモータ(12)の回転速度に応じて通電保持時間を設定するようにしたものである。
この構成では、停止保持処理の直前のモータの回転速度に応じて通電保持時間を設定することで、直前のモータの回転速度に応じて、モータを停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が変化するのに対応して、通電保持時間を変化させて通電保持時間を適正値(例えば必要最小限の値又はそれよりも少しだけ長い値)に設定することができる。これにより、通電保持時間が必要以上に長くなることを防止することができ、停止保持処理の実行時間を短縮することができると共に消費電力を低減することができる。
図1は本発明の一実施例を示すレンジ切換装置の斜視図である。 図2はレンジ切換装置の制御システム全体の構成を概略的に示す図である。 図3は停止保持制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図4は通電保持時間Tのマップの一例を概念的に示す図である。 図5は温度補正係数KTのマップの一例を概念的に示す図である。 図6は電圧補正係数KVのマップの一例を概念的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を自動変速機のレンジ切換装置に適用して具体化した一実施例を説明する。
まず、図1及び図2に基づいてレンジ切換装置の構成を説明する。
図1に示すように、レンジ切換機構11は、自動変速機27(図2参照)のシフトレンジをPレンジ(パーキングレンジ)とRレンジ(リバースレンジ)とNレンジ(ニュートラルレンジ)とDレンジ(ドライブレンジ)との間で切り換える4ポジション式のレンジ切換機構である。このレンジ切換機構11の駆動源となるモータ12は、例えばスイッチトリラクタンスモータにより構成されている。スイッチトリラクタンスモータは、永久磁石が不要で構造が簡単であるという利点がある。このモータ12は、減速機構26(図2参照)が内蔵され、その出力軸12a(図2参照)の回転位置を検出する出力軸センサ10(図2参照)が設けられている。このモータ12の出力軸12aには、マニュアルシャフト13が接続され、このマニュアルシャフト13に、ディテントレバー15が固定されている。
また、ディテントレバー15にはL字形のパーキングロッド18が固定され、このパーキングロッド18の先端部に設けられた円錐体19がロックレバー21に当接している。このロックレバー21は、円錐体19の位置に応じて軸22を中心にして上下動してパーキングギヤ20をロック/ロック解除するようになっている。パーキングギヤ20は、自動変速機27(図2参照)の出力軸に設けられ、このパーキングギヤ20がロックレバー21によってロックされると、車両の駆動輪が回り止めされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、ディテントレバー15をP、R、N、Dの各レンジに保持するためのディテントバネ23が支持ベース17に固定され、ディテントレバー15には、P、R、N、Dの各レンジ保持凹部24(図1参照)が形成され、ディテントバネ23の先端に設けられた係合部23aがディテントレバー15の各レンジ保持凹部24に嵌まり込んだときに、ディテントレバー15が各レンジの位置に保持されるようになっている。これらディテントレバー15とディテントバネ23とからディテントレバー15の回転位置を各レンジの位置に係合保持するためのディテント機構14(節度機構)が構成されている。
Pレンジでは、パーキングロッド18がロックレバー21に接近する方向に移動して、円錐体19の太い部分がロックレバー21を押し上げてロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20に嵌まり込んでパーキングギヤ20をロックした状態となり、それによって、自動変速機27の出力軸(駆動輪)がロックされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、Pレンジ以外のレンジでは、パーキングロッド18がロックレバー21から離れる方向に移動して、円錐体19の太い部分がロックレバー21から抜け出てロックレバー21が下降し、それによって、ロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20から外れてパーキングギヤ20のロックが解除され、自動変速機27の出力軸が回転可能な状態(走行可能な状態)に保持される。
ディテントレバー15には、ディテントレバー15の回転に応じて直線運動するマニュアルバルブ(図示せず)が接続され、このマニュアルバルブによって自動変速機27の内部の油圧回路(図示せず)を切り換えることにより、シフトレンジをPレンジとRレンジとNレンジとDレンジとの間で切り換えるようになっている。
尚、前述した出力軸センサ10は、モータ12の減速機構26の出力軸12aの回転角度に応じた電圧を出力する回転センサ(例えばポテンショメータ)によって構成され、その出力電圧によって実際のシフトレンジが、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれであるかを確認できるようになっている。もしくは、出力軸センサ10が無い場合においても、後述するエンコーダ46によって実際のシフトレンジが、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれであるかを確認できるようになっている。
図2に示すように、モータ12には、ロータの回転角(回転位置)を検出するためのエンコーダ46が設けられている。このエンコーダ46は、例えば磁気式のロータリエンコーダにより構成されており、モータ12のロータの回転に同期して所定角度毎にA相、B相のパルス信号をレンジ切換制御装置42に出力するように構成されている。レンジ切換制御装置42(モータ制御装置)のマイコン41は、エンコーダ46から出力されるA相信号とB相信号の立ち上がり/立ち下がりの両方のエッジをカウントして、そのカウント値(以下「エンコーダカウント値」という)に応じてモータドライバ37によってモータ12の通電相を所定の順序で切り換えることでモータ12を回転駆動する。尚、モータ12の3相(U,V,W相)の巻線とモータドライバ37の組み合わせを2系統設けて、一方の系統が故障しても、他方の系統でモータ12を回転駆動できるようにしても良い。
モータ12の回転中は、A相信号とB相信号の発生順序によってモータ12の回転方向を判定し、正回転(Pレンジ→Dレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントアップし、逆回転(Dレンジ→Pレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントダウンする。これにより、モータ12が正回転/逆回転のいずれの方向に回転しても、エンコーダカウント値とモータ12の回転角との対応関係が維持されるため、正回転/逆回転のいずれの回転方向でも、エンコーダカウント値によってモータ12の回転位置を検出して、その回転位置に対応した相の巻線に通電してモータ12を回転駆動できるようになっている。
レンジ切換制御装置42には、シフトスイッチ44で検出したシフトレバー操作位置の信号が入力される。これにより、レンジ切換制御装置42のマイコン41は、運転者のシフトレバー操作と車両状態(例えば、車速、ブレーキのオン/オフ、エンジンのオン/オフ、もしくは、EVやHEVであれば車両電源遷移状態等)に応じて目標レンジを切り換え、その目標レンジに応じてモータ12を駆動してシフトレンジを切り換え、切り換え後の実際のシフトレンジをインストルメントパネル(図示せず)に設けられたレンジ表示部45に表示する。
レンジ切換制御装置42には、車両に搭載されたバッテリ50(電源)から電源リレー51を介して電源電圧が供給される。電源リレー51のオン/オフは、電源スイッチであるIGスイッチ52(イグニッションスイッチ)のオン/オフを手動操作することで切り換えられる。IGスイッチ52がオンされると、電源リレー51がオンされてレンジ切換制御装置42に電源電圧が供給され、IGスイッチ52がオフされると、電源リレー51がオフされてレンジ切換制御装置42への電源供給が遮断(オフ)される。
ところで、エンコーダカウント値は、マイコン41のRAM(図示せず)に記憶されるため、レンジ切換制御装置42の電源がオフされると、エンコーダカウント値の記憶値が消えてしまう。そのため、レンジ切換制御装置42の電源投入直後のエンコーダカウント値は、実際のモータ12の回転位置(通電相)に対応したものとならない。従って、エンコーダカウント値に応じて通電相を切り換えるためには、電源投入後にエンコーダカウント値と実際のモータ12の回転位置とを対応させて、エンコーダカウント値と通電相とを対応させる必要がある。
そこで、マイコン41は、電源投入後に初期駆動を行ってモータ12の通電相とエンコーダカウント値との対応関係を学習する。この初期駆動では、オープンループ制御でモータ12の通電相の切り換えを所定のタイムスケジュールで一巡させることで、いずれかの通電相でモータ12の回転位置と該通電相とを一致させてモータ12を回転駆動してエンコーダ46のA相信号及びB相信号のエッジをカウントし、初期駆動終了時のエンコーダカウント値とモータ12の回転位置と通電相との対応関係を学習する。
また、マイコン41は、モータ12の起動後のエンコーダカウント値に基づいてモータ12の起動位置からの回転量(回転角)を検出できるだけであるため、電源投入後に何等かの方法で、モータ12の絶対的な回転位置を検出しないと、モータ12を正確に目標位置まで回転駆動することができない。
そこで、マイコン41は、初期駆動の終了後に、ディテントバネ23の係合部23aがレンジ切換機構11の可動範囲のPレンジ側の限界位置であるPレンジ壁(Pレンジ保持凹部24の側壁)に突き当たるまでモータ12を回転させる“Pレンジ壁突き当て制御”を実施して、Pレンジ側の限界位置を基準位置として学習し、この基準位置のエンコーダカウント値を基準にしてモータ12の回転量(回転角)を制御するようにしている。尚、ディテントバネ23の係合部23aがレンジ切換機構11の可動範囲のDレンジ側の限界位置であるDレンジ壁(Dレンジ保持凹部24の側壁)に突き当たるまでモータ12を回転させる“Dレンジ壁突き当て制御”を実施して、Dレンジ側の限界位置を基準位置として学習するようにしても良い。また、突き当て制御を実行した後、モータ12の回転方向を逆転させてモータ12の回転位置をディテントバネ23の撓み変形が無くなる所定量だけ戻す戻し制御を実行するようにしても良い。
基準位置を学習した後、マイコン41は、運転者のシフトレバー操作により目標レンジが切り換えられると、それに応じて目標回転位置(目標カウント値)を変更し、目標回転位置が変更される毎に、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の通電相を順次切り換えることでモータ12を目標回転位置まで回転駆動するフィードバック制御(以下「F/B制御」と表記する)を実行し、該F/B制御を実行した後にモータ12の通電をオフするようにしている。
この場合、F/B制御終了後に、目標回転位置に対応する相の巻線に通電し続ければ、モータ12を目標回転位置で電磁力により保持し続けることができるが、この構成では、モータ12の停止時間が長くなると、同じ相の巻線に連続して長い時間通電し続けることになるため、巻線が過熱状態になるおそれがある。そのため、モータ12の停止中は、巻線への通電をオフして巻線の過熱を防止するようにしている。
しかし、モータ12の停止中に通電をオフすると、モータ12を目標回転位置(F/B制御終了時の回転位置)に保持する電磁力が消滅するため、モータ12の回転位置が目標回転位置からずれる可能性があり、次回のF/B制御の開始時に脱調が発生して起動に失敗したり、モータ12が目標回転位置とは反対方向に回転する逆回転が発生するなど、モータ12を正常に目標回転位置へ回転させることができなくなる可能性がある。
この対策として、本実施例では、マイコン41により後述する図3の停止保持制御ルーチンを実行して、所定の時期(例えばF/B制御開始時等)にモータ12を停止保持するように通電する停止保持処理を所定の通電保持時間だけ実行することで、巻線の過熱を防止しながら、F/B制御開始時の脱調や逆回転を防止するようにしている。
具体的には、モータ12の通電オフ状態からF/B制御を開始するときには、現在のエンコーダカウント値に基づいて通電相を選択して、モータ12をF/B制御開始時の回転位置に停止保持するように通電する“F/B制御開始位置停止保持処理”を所定の通電保持時間T1 だけ実行する。このF/B制御開始位置停止保持処理の実行後に、F/B制御を実行してモータ12を目標回転位置まで回転駆動する。
このようにすれば、仮に、モータ12の停止中にモータ12の回転位置がずれても、F/B制御開始直前にF/B制御開始位置停止保持処理によってモータ12の回転位置ずれを修正して、F/B制御開始時のモータ12の回転位置を正確に位置決めすることができる。これにより、F/B制御開始時に最初の通電相からモータ12の回転位置と通電相(エンコーダカウント値)とを確実に同期させることができて、F/B制御開始時の脱調やモータ12が目標回転位置と反対方向に回転する逆回転の発生を防止でき、安定したF/B制御を行ってモータ12を確実に目標回転位置まで回転させることができて、安定性・信頼性の高い位置切換制御(位置決め制御)を行うことができる。
また、F/B制御中に目標回転位置が変更されてモータ12の回転方向を反転させる必要が生じたときには、モータ12を反転位置(反転時の回転位置)に停止保持する通電相を選択して、モータ12を反転位置に停止保持するように通電する“反転位置停止保持処理”を所定の通電保持時間T2 だけ実行する。この反転位置停止保持処理の実行後に、F/B制御を再開してモータ12を変更後の目標回転位置まで回転駆動する。
このようにすれば、F/B制御中に目標回転位置が変更されたときに、モータ12の反転位置を位置決めして反転動作を安定して行うことができ、反転位置がずれて脱調(通電相のずれ)が発生することを防止できて、モータ12を変更後の目標回転位置まで確実に回転駆動することができる。
更に、F/B制御を終了するときには、モータ12をF/B制御終了時の回転位置(目標回転位置)に停止保持する通電相を選択して、モータ12をF/B制御終了時の回転位置に停止保持するように通電する“F/B制御終了位置停止保持処理”を所定の通電保持時間T3 だけ実行する。このF/B制御終了位置停止保持処理の実行後に、モータ12の通電をオフする。
このようにすれば、モータ12が目標回転位置に到達した後、モータ12の振動が収まってから通電をオフすることができるので、慣性力によりモータ12の停止位置が目標回転位置から大きくずれることを防止することができる。
また、本実施例では、F/B制御中にエンコーダカウント値と目標回転位置に相当する目標カウント値との差が所定値(例えば通電相の位相進み分に相当するカウント値)以下になったときに、F/B制御を終了してF/B制御終了位置停止保持処理に移行するようにしている。つまり、モータ12を回転させるためには、通電相の位相をモータ12の実際の回転位置よりも例えば2〜4カウント分(ロータ回転角で3.75°〜15°)だけ進める必要があるため、F/B制御中にエンコーダカウント値と目標カウント値との差が例えば通電相の位相進み分に相当するカウント値になったときに、F/B制御を終了するようにすれば、F/B制御の最後の通電相がモータ12を目標回転位置に停止保持する通電相と一致するため、F/B制御終了位置停止保持処理移行後も、F/B制御の最後の通電相に引き続き通電することができ、F/B制御からF/B制御終了位置停止保持処理への移行をスムーズに行うことができる。
ところで、モータ12を停止保持するように通電する停止保持処理を所定の通電保持時間だけ実行する場合、その停止保持処理の直前のモータ12の回転速度によってモータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が変化する。例えば、直前のモータ12の回転速度が高ければ、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が長くなり、直前のモータ12の回転速度が低ければ、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が短くなる。
しかし、従来技術では、直前のモータ12の回転速度の影響が全く考慮されておらず、通電保持時間を予め設定した一定値としているため、通電保持時間は、最悪の場合(モータ12を停止保持状態にするまでに必要な時間が最も長くなる場合)を見込んで、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な時間の最大値以上に設定する必要がある。このため、多くの場合、通電保持時間が必要以上に長くなってしまい、停止保持処理の実行時間が必要以上に長くなると共に、消費電力が必要以上に多くなるという問題がある。
この対策として、本実施例では、マイコン41により後述する図3の停止保持制御ルーチンを実行することで、停止保持処理(F/B制御開始位置停止保持処理や反転位置停止保持処理やF/B制御終了位置停止保持処理)を実行する場合に、その停止保持処理の直前のモータ12の回転速度に応じて通電保持時間を設定するようにしている。
これにより、直前のモータ12の回転速度に応じて、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が変化するのに対応して、通電保持時間を変化させて通電保持時間を適正値(例えば必要最小限の値又はそれよりも少しだけ長い値)に設定することができる。
また、モータ12の温度が高いほど、巻線の抵抗値が大きくなって巻線に流れる電流が減少して、発生する電磁力が弱くなるため、モータ12の温度が高いほど、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が長くなる。更に、モータ12の電源電圧(バッテリ50の電圧)が低いほど、巻線に流れる電流が減少して、発生する電磁力が弱くなるため、モータ12の電源電圧が低いほど、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が長くなる。
このような特性を考慮して、モータ12の温度とモータ12の電源電圧に応じて通電保持時間を補正するようにしている。これにより、モータ12の温度やモータ12の電源電圧に応じて、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が変化するのに対応して、通電保持時間を補正して通電保持時間を適正値に設定することができる。
以上説明した本実施例の停止保持制御は、レンジ切換制御装置42のマイコン41によって図3の停止保持制御ルーチンに従って実行される。以下、このルーチンの処理内容を説明する。
図3に示す停止保持制御ルーチンは、レンジ切換制御装置42の電源オン期間中にマイコン41により所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう停止保持制御手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、F/B制御開始指令が発生したか否かを判定する。例えば、運転者のシフトレバー操作により目標レンジが切り換えられて目標回転位置(目標カウント値)が変更されたときに、F/B制御開始指令が発生する。
このステップ101で、F/B制御開始指令が発生したと判定された場合には、ステップ102に進み、エンコーダ46の出力信号の時間間隔(例えばA相信号とB相信号の立ち上がり/立ち下がりエッジ間の時間間隔)に基づいて、現在のモータ12の回転速度を算出することで、F/B制御開始位置停止保持処理の直前のモータ12の回転速度を算出する。
この後、ステップ103に進み、自動変速機27の油温(作動油の温度)を検出する油温センサ(図示せず)の検出値等に基づいてモータ12の温度を推定(算出)した後、ステップ104に進み、電圧センサ(図示せず)で検出したモータ12の電源電圧(バッテリ50の電圧)を読み込む。
この後、ステップ105に進み、F/B制御開始位置停止保持処理の通電保持時間T1 を次のようにして算出する。
まず、F/B制御開始位置停止保持処理の直前のモータ12の回転速度に応じた通電保持時間T1 をF/B制御開始位置停止保持処理用のマップ又は数式を用いて算出する。
ここで、通電保持時間Tの算出に用いるマップ(図4参照)又は数式は、F/B制御開始位置停止保持処理用と反転位置停止保持処理用とF/B制御終了位置停止保持処理用とが別々に用意され、それぞれ直前のモータ12の回転速度が高いほど通電保持時間Tが長くなるように設定されている。これにより、直前のモータ12の回転速度が高いほど、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が長くなるのに対応して、通電保持時間Tを長くするようになっている。通電保持時間Tの算出に用いるマップ又は数式は、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、マイコン41のROMに記憶されている。
尚、F/B制御開始位置停止保持処理用のマップ又は数式は、直前のモータ12の回転速度が同一であれば、反転位置停止保持処理の通電保持時間T2 及びF/B制御終了位置停止保持処理の通電保持時間T3 よりもF/B制御開始位置停止保持処理の通電保持時間T1 の方が短くなるように設定されている。
また、モータ12の温度に応じた温度補正係数KT1 をF/B制御開始位置停止保持処理用のマップ又は数式を用いて算出する。
ここで、温度補正係数KTの算出に用いるマップ(図5参照)又は数式は、F/B制御開始位置停止保持処理用と反転位置停止保持処理用とF/B制御終了位置停止保持処理用とが別々に用意され、それぞれモータ12の温度が高いほど温度補正係数KTが大きくなるように設定されている。これにより、モータ12の温度が高いほど、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が長くなるのに対応して、温度補正係数KTを大きくして通電保持時間Tを長くするようになっている。温度補正係数KTの算出に用いるマップ又は数式は、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、マイコン41のROMに記憶されている。
更に、モータ12の電源電圧に応じた電圧補正係数KV1 をF/B制御開始位置停止保持処理用のマップ又は数式を用いて算出する。
ここで、電圧補正係数KVの算出に用いるマップ(図6参照)又は数式は、F/B制御開始位置停止保持処理用と反転位置停止保持処理用とF/B制御終了位置停止保持処理用とが別々に用意され、それぞれモータ12の電源電圧が低いほど電圧補正係数KVが大きくなるように設定されている。これにより、モータ12の電源電圧が低いほど、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が長くなるのに対応して、電圧補正係数KVを大きくして通電保持時間Tを長くするようになっている。電圧補正係数KVの算出に用いるマップ又は数式は、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、マイコン41のROMに記憶されている。
この後、温度補正係数KT1 と電圧補正係数KV1 を用いて通電保持時間T1 を補正して、最終的な通電保持時間T1 を求める。
T1 =T1 ×KT1 ×KV1
この後、ステップ106に進み、モータ12をF/B制御開始時の回転位置に停止保持するように通電する“F/B制御開始位置停止保持処理”を通電保持時間T1 だけ実行する。このF/B制御開始位置停止保持処理の実行後、マイコン41は、F/B制御を実行してモータ12を目標回転位置まで回転駆動する。
一方、上記ステップ101で、F/B制御開始指令が発生していないと判定された場合には、ステップ107に進み、F/B制御中に反転指令が発生したか否かを判定する。例えば、F/B制御中に目標回転位置が変更されてモータ12の回転方向を反転させる必要が生じたときに、反転指令が発生する。
このステップ107で、F/B制御中に反転指令が発生したと判定された場合には、ステップ108に進み、エンコーダ46の出力信号の時間間隔に基づいて、現在のモータ12の回転速度を算出することで、反転位置停止保持処理の直前のモータ12の回転速度を算出する。この後、ステップ109に進み、油温センサの検出値等に基づいてモータ12の温度を推定(算出)した後、ステップ110に進み、電圧センサで検出したモータ12の電源電圧を読み込む。
この後、ステップ111に進み、反転位置停止保持処理の通電保持時間T2 を次のようにして算出する。
まず、反転位置停止保持処理の直前のモータ12の回転速度に応じた通電保持時間T2 を反転位置停止保持処理用のマップ又は数式を用いて算出する。
尚、反転位置停止保持処理用のマップ又は数式は、直前のモータ12の回転速度が同一であれば、F/B制御開始位置停止保持処理の通電保持時間T1 よりも反転位置停止保持処理の通電保持時間T2 の方が長くなるように設定されている。
また、モータ12の温度に応じた温度補正係数KT2 を反転位置停止保持処理用のマップ又は数式を用いて算出する。更に、モータ12の電源電圧に応じた電圧補正係数KV2 を反転位置停止保持処理用のマップ又は数式を用いて算出する。
この後、温度補正係数KT2 と電圧補正係数KV2 を用いて通電保持時間T2 を補正して、最終的な通電保持時間T2 を求める。
T2 =T2 ×KT2 ×KV2
この後、ステップ112に進み、モータ12を反転位置に停止保持するように通電する“反転位置停止保持処理”を通電保持時間T2 だけ実行する。この反転位置停止保持処理の実行後に、マイコン41は、F/B制御を再開してモータ12を変更後の目標回転位置まで回転駆動する。
一方、上記ステップ107で、F/B制御中に反転指令が発生していないと判定された場合には、ステップ113に進み、F/B制御終了指令が発生したか否かを判定する。例えば、F/B制御中にエンコーダカウント値と目標回転位置に相当する目標カウント値との差が所定値(例えば通電相の位相進み分に相当するカウント値)以下になったときに、F/B制御終了指令が発生する。
このステップ113で、F/B制御終了指令が発生したと判定された場合には、ステップ114に進み、エンコーダ46の出力信号の時間間隔に基づいて、現在のモータ12の回転速度を算出することで、F/B制御終了位置停止保持処理の直前のモータ12の回転速度を算出する。この後、ステップ115に進み、油温センサの検出値等に基づいてモータ12の温度を推定(算出)した後、ステップ116に進み、電圧センサで検出したモータ12の電源電圧を読み込む。
この後、ステップ117に進み、F/B制御終了位置停止保持処理の通電保持時間T3 を次のようにして算出する。
まず、F/B制御終了位置停止保持処理の直前のモータ12の回転速度に応じた通電保持時間T3 をF/B制御終了位置停止保持処理用のマップ又は数式を用いて算出する。
尚、F/B制御終了位置停止保持処理用のマップ又は数式は、直前のモータ12の回転速度が同一であれば、反転位置停止保持処理の通電保持時間T2 よりもF/B制御終了位置停止保持処理の通電保持時間T3 の方が長くなるように設定されている。
また、モータ12の温度に応じた温度補正係数KT3 をF/B制御終了位置停止保持処理用のマップ又は数式を用いて算出する。更に、モータ12の電源電圧に応じた電圧補正係数KV3 をF/B制御終了位置停止保持処理用のマップ又は数式を用いて算出する。
この後、温度補正係数KT3 と電圧補正係数KV3 を用いて通電保持時間T3 を補正して、最終的な通電保持時間T3 を求める。
T3 =T3 ×KT3 ×KV3
この後、ステップ118に進み、モータ12をF/B制御終了時の回転位置に停止保持するように通電する“F/B制御終了位置停止保持処理”を通電保持時間T3 だけ実行する。このF/B制御終了位置停止保持処理の実行後に、マイコン41は、モータ12の通電をオフする。
尚、図3のルーチンでは、自動変速機27の油温を検出する油温センサの検出値等に基づいてモータ12の温度を推定(算出)するようにしているが、モータ12の温度を推定する方法は、これに限定されず、適宜変更しても良い。また、モータ12の温度を温度センサで検出するようにしても良い。
以上説明した本実施例では、停止保持処理(F/B制御開始位置停止保持処理や反転位置停止保持処理やF/B制御終了位置停止保持処理)を実行する場合に、その停止保持処理の直前のモータ12の回転速度に応じて通電保持時間を設定するようにしたので、直前のモータ12の回転速度に応じて、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が変化するのに対応して、通電保持時間を変化させて通電保持時間を適正値(例えば必要最小限の値又はそれよりも少しだけ長い値)に設定することができる。これにより、通電保持時間が必要以上に長くなることを防止することができるため、停止保持処理の実行時間を短縮してシフトレンジの切換時間を短縮することができ、シフトフィーリングを向上させることができると共に、消費電力を低減することができる。
また、本実施例では、モータ12の温度とモータ12の電源電圧に応じて通電保持時間を補正するようにしたので、モータ12の温度やモータ12の電源電圧に応じて、モータ12を停止保持状態にするまでに必要な通電保持時間が変化するのに対応して、通電保持時間を補正して通電保持時間を適正値に設定することができる。
尚、上記実施例では、モータ12の温度とモータ12の電源電圧の両方に応じて通電保持時間を補正するようにしたが、これに限定されず、例えば、モータ12の温度とモータ12の電源電圧のうちの一方のみに応じて通電保持時間を補正するようにしても良い。或は、モータ12の温度やモータ12の電源電圧に応じた通電保持時間の補正を省略するようにしても良い。
また、上記実施例では、F/B制御開始位置停止保持処理と反転位置停止保持処理とF/B制御終了位置停止保持処理とを全て実行するシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、例えば、F/B制御開始位置停止保持処理と反転位置停止保持処理とF/B制御終了位置停止保持処理のうちの一つ又は二つを実行するシステムに本発明を適用しても良い。或は、F/B制御開始位置停止保持処理と反転位置停止保持処理とF/B制御終了位置停止保持処理以外の停止保持処理を実行するシステムに本発明を適用しても良い。
また、上記実施例では、エンコーダ46として磁気式のエンコーダを用いたが、これに限定されず、エンコーダ46は、例えば、光学式のエンコーダやブラシ式のエンコーダを用いても良い。また、エンコーダ46は、A相信号とB相信号を出力するエンコーダに限定されず、A相、B相信号に加え、補正用(インデックス用)のZ相信号を出力するエンコーダをもちいても良い。
また、上記実施例では、モータ12としてスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)を用いたが、エンコーダの出力信号のカウント値に基づいてモータの回転位置を検出してモータの通電相を順次切り換えるブラシレス型の同期モータであれば、SRモータに限定されず、他の種類のブラシレス型の同期モータであっても良い。
また、上記実施例では、シフトレンジをPレンジとRレンジとNレンジとDレンジの四つのレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、例えば、シフトレンジをPレンジとNotPレンジの二つのレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用しても良い。或は、シフトレンジを三つのレンジ間又は五つ以上のレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用しても良い。
また、自動変速機(AT、CVT、DCT等)に限定されず、電気自動車用の減速機のシフトレンジを切り換えるレンジ切換装置にも本発明を適用して実施できる。
その他、本発明は、レンジ切換装置に限定されず、SRモータ等のブラシレス型の同期モータを駆動源とする各種の位置切換装置に適用しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
11…レンジ切換機構(制御対象)、12…モータ、27…自動変速機、41…マイコン(停止保持制御手段)、42…レンジ切換制御装置(モータ制御装置)、46…エンコーダ

Claims (10)

  1. 制御対象(11)を回転駆動するモータ(12)と、前記モータ(12)の回転に同期してパルス信号を出力するエンコーダ(46)とを備え、目標回転位置が変更される毎に前記エンコーダ(46)の出力信号のカウント値に基づいて前記モータ(12)の通電相を順次切り換えることで前記モータ(12)を前記目標回転位置まで回転駆動するフィードバック制御(以下「F/B制御」と表記する)を実行し、該F/B制御を実行した後に前記モータ(12)の通電をオフするモータ制御装置において、
    所定の時期に前記モータ(12)を停止保持するように通電する停止保持処理を所定の通電保持時間だけ実行する停止保持制御手段(41)を備え、
    前記停止保持制御手段(41)は、前記停止保持処理の直前の前記モータ(12)の回転速度に応じて前記通電保持時間を設定することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記停止保持制御手段(41)は、前記停止保持処理の直前の前記モータ(12)の回転速度が高いほど前記通電保持時間を長くすることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記停止保持制御手段(41)は、前記モータ(12)の温度と前記モータ(12)の電源電圧のうちの少なくとも一方に応じて前記通電保持時間を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記停止保持制御手段(41)は、前記モータ(12)の温度が高いほど前記通電保持時間を長くすることを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記停止保持制御手段(41)は、前記モータ(12)の電源電圧が低いほど前記通電保持時間を長くすることを特徴とする請求項3又は4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記停止保持制御手段(41)は、前記モータ(12)の通電オフ状態から前記F/B制御を開始するときに、前記停止保持処理として、前記モータ(12)を前記F/B制御開始時の回転位置に停止保持するように通電するF/B制御開始位置停止保持処理を前記通電保持時間だけ実行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のモータ制御装置。
  7. 前記停止保持制御手段(41)は、前記F/B制御中に前記目標回転位置が変更されて前記モータ(12)の回転方向を反転させる必要が生じたときに、前記停止保持処理として、前記モータ(12)を反転時の回転位置に停止保持するように通電する反転位置停止保持処理を前記通電保持時間だけ実行することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のモータ制御装置。
  8. 前記停止保持制御手段(41)は、前記F/B制御を終了するときに、前記停止保持処理として、前記モータ(12)を前記F/B制御終了時の回転位置に停止保持するように通電するF/B制御終了位置停止保持処理を前記通電保持時間だけ実行することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のモータ制御装置。
  9. 前記モータ(12)は、スイッチトリラクタンスモータであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のモータ制御装置。
  10. 前記制御対象は、シフトレンジを切り換えるレンジ切換機構(11)であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のモータ制御装置。
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