JP6350132B2 - レンジ切換制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータを駆動源としてシフトレンジを切り換えるレンジ切換制御装置に関する発明である。
近年、自動車においても、省スペース化、組立性向上、制御性向上等の要求を満たすために、機械的な駆動システムを、モータによって電気的に駆動するシステムに変更する事例が増加する傾向にある。その一例として、車両の自動変速機のレンジ切換機構をモータで駆動するようにしたものがある。このものは、モータの回転に同期して所定角度毎にパルス信号を出力するエンコーダを搭載し、レンジ切換時には、このエンコーダのパルス信号のカウント値に基づいてモータを目標レンジに相当する回転位置(目標カウント値)まで回転させることで、シフトレンジを目標レンジに切り換えるようにしている。
また、モータに関する技術として、例えば、特許文献1(特開2000−14114号公報)に記載されているように、モータ近傍の温度が規定温度以下の低温時には、モータの起動に先立って、発熱用電源回路からモータの駆動コイルに発熱電流を流して含油軸受を加熱することで潤滑油の粘度を小さくするようにしたものがある。
特開2000−14114号公報
ところで、レンジ切換機構をモータで駆動するシステムでは、極低温時にモータやレンジ切換機構の可動部の潤滑油の粘度が大きくなって摩擦抵抗が増大するため、制御性が低下する可能性がある。例えば、レンジ切換機構が各レンジの位置に切り換えられたときに係合部がレンジ保持凹部に嵌まり込むことでレンジ切換機構を各レンジの位置に保持するディテント機構を備えたシステムでは、次のような不具合が発生する可能性がある。
レンジ切換時にモータの回転駆動を終了したときに、レンジ切換機構の切換位置が谷位置(係合部がレンジ保持凹部の底に嵌まり込む位置)からずれることもある。その際、レンジ切換機構の切換位置が谷位置から多少ずれていても、ディテント機構の係合部が吸い込み範囲(モータの通電停止状態で係合部がレンジ保持凹部内に滑り落ちる範囲)内であれば、モータの通電を停止しても係合部がレンジ保持凹部の底まで滑り落ちることによってレンジ切換機構の切換位置を精度良く位置決めすることができる。しかし、極低温時にはモータやレンジ切換機構の可動部の摩擦抵抗が増大するため、ディテント機構の吸い込み範囲が狭くなる傾向がある。このため、レンジ切換時にモータの回転駆動を終了したときに、ディテント機構の係合部が吸い込み範囲から外れる可能性が高くなって、レンジ切換機構の切換位置の位置決め精度が低下する可能性がある。
この対策として、上記特許文献1の技術を利用して、モータ近傍の温度が規定温度以下の低温時に発熱用電源回路からモータに発熱電流を流して加熱することで潤滑油の粘度を小さくすることも考えられるが、この場合、モータの制御回路とは別に発熱用電源回路を新たに設ける必要があるため、システムの大型化やコストアップを招く。また、車両に搭載されるレンジ切換機構を制御するシステムでは、車両の安全性を十分に確保する必要がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、システムの大型化やコストアップを招くことなく、極低温時の摩擦抵抗による制御性の低下を抑制することができると共に、車両の安全性を十分に確保することができるレンジ切換制御装置を提供することにある。
求項に係る発明は、制御手段(41)は、起動時に温度判定手段(33)で検出又は推定した温度が所定値よりも低い極低温状態と判定した場合には、車両のブレーキが作動状態で且つ車両が停止状態のときに、変速機(27)をニュートラル状態に保持して、レンジ切換機構(11)が切換動作を繰り返すようにモータ(12)の通電を制御する切換通電制御を実行し、切換通電制御の実行中に、車両のブレーキが作動状態ではないと判定した場合又は車両が停止状態でないと判定した場合には、切換通電制御の実行を終了するようにしたものである。
この構成では、起動時に極低温状態と判定した場合に、変速機をニュートラル状態に保持して、レンジ切換機構が切換動作を繰り返すようにモータの通電を制御する切換通電制御を実行することで、モータの巻線を通電加熱してモータを暖機する(モータ内部の潤滑油を暖める)ことができる。これにより、モータ内部の潤滑油の粘度を小さくして、モータの可動部の摩擦抵抗を減少させることができると共に、切換動作の繰り返しによりレンジ切換機構の摩擦抵抗も減少させることができ、極低温時の摩擦抵抗による制御性の低下を抑制することができる。
また、切換通電制御では、レンジ切換機構が切換動作を繰り返すが、変速機をニュートラル状態に保持しておくため、動力が変速機を介して車輪側に伝達されることを防止できる。しかも、車両のブレーキが作動状態で且つ車両が停止状態のとき(つまり車両が確実に停止状態に保持されているとき)にしか切換通電制御を実行しないため、車両の安全性を十分に確保することができる。また、発熱用電源回路等を新たに設ける必要がなく、システムの大型化やコストアップを招くことがない。
図1は本発明の実施例1におけるレンジ切換機構の斜視図である。 図2はレンジ切換制御システムの概略構成を示す図である。 図3はレンジ切換機構の要部の模式図である。 図4はレンジ切換機構の位置決め動作を説明する図(その1)である。 図5はレンジ切換機構の位置決め動作を説明する図(その2)である。 図6は停止通電制御を説明する図である。 図7は実施例1の暖機制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図8は切換通電制御を説明する図である。 図9は実施例2の暖機制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図7に基づいて説明する。
まず、図1及び図2に基づいてレンジ切換制御システムの構成を説明する。
図1に示すように、レンジ切換機構11は、車両に搭載された自動変速機27(図2参照)のシフトレンジをPレンジ(パーキングレンジ)とRレンジ(リバースレンジ)とNレンジ(ニュートラルレンジ)とDレンジ(ドライブレンジ)との間で切り換える4ポジション式のレンジ切換機構である。このレンジ切換機構11の駆動源となるモータ12は、例えばスイッチトリラクタンスモータにより構成されている。このモータ12には、減速機構26(図2参照)が内蔵され、その出力軸12a(図2参照)に、レンジ切換機構11のマニュアルシャフト13が接続されている。このマニュアルシャフト13に、ディテントレバー15が固定されている。
このディテントレバー15には、ディテントレバー15の回転に応じて直線運動するマニュアルバルブ32が連結され、このマニュアルバルブ32によって自動変速機27の内部の油圧回路(図示せず)を切り換えることで、シフトレンジを切り換えるようになっている。
また、ディテントレバー15にはL字形のパーキングロッド18が固定され、このパーキングロッド18の先端部に設けられた円錐体19がロックレバー21に当接している。このロックレバー21は、円錐体19の位置に応じて軸22を中心にして上下動してパーキングギヤ20をロック/ロック解除するようになっている。パーキングギヤ20は、自動変速機27の出力軸に設けられ、このパーキングギヤ20がロックレバー21によってロックされると、車両の駆動輪が回り止めされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、ディテントレバー15をP、R、N、Dの各レンジに保持するためのディテントバネ23が支持ベース17に固定され、ディテントレバー15には、P、R、N、Dの各レンジ保持凹部24が形成されている。ディテントバネ23の先端に設けられた係合部23aがディテントレバー15の各レンジ保持凹部24に嵌まり込んだときに、ディテントレバー15が各レンジの位置に保持されるようになっている。これらディテントレバー15とディテントバネ23等からディテントレバー15の回転位置を各レンジの位置に係合保持する(つまりレンジ切換機構11を各レンジの位置に保持する)ためのディテント機構14(節度機構)が構成されている。
Pレンジでは、パーキングロッド18がロックレバー21に接近する方向に移動して、円錐体19の太い部分がロックレバー21を押し上げてロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20に嵌まり込んでパーキングギヤ20をロックした状態となる。それによって、自動変速機27の出力軸(駆動輪)がロックされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、Pレンジ以外のレンジでは、パーキングロッド18がロックレバー21から離れる方向に移動して、円錐体19の太い部分がロックレバー21から抜け出てロックレバー21が下降する。それによって、ロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20から外れてパーキングギヤ20のロックが解除され、自動変速機27の出力軸が回転可能な状態(走行可能な状態)に保持される。
図2に示すように、自動変速機27には、油温(作動油の温度)を検出する油温センサ33(温度判定手段)が設けられている。また、車両には、電動アクチュエータでパーキングブレーキをオン/オフ(作動/解除)する電動パーキングブレーキ(図示せず)が設けられている。
図2に示すように、レンジ切換機構11のマニュアルシャフト13には、マニュアルシャフト13の回転角(回転位置)を検出する回転センサ16が設けられている。この回転センサ16は、マニュアルシャフト13の回転角度に応じた電圧を出力するセンサ(例えばポテンショメータ)によって構成され、その出力電圧によって実際のシフトレンジが、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれであるかを確認できるようになっている。
図2に示すように、モータ12には、ロータの回転角(回転位置)を検出するためのエンコーダ46が設けられている。このエンコーダ46は、例えば磁気式のロータリエンコーダにより構成されており、モータ12のロータの回転に同期して所定角度毎にA相、B相のパルス信号を出力するように構成されている。レンジ切換制御回路42のマイコン41(制御手段)は、エンコーダ46から出力されるA相信号とB相信号の立ち上がり/立ち下がりの両方のエッジをカウントして、そのカウント値(以下「エンコーダカウント値」という)に応じてモータドライバ37によってモータ12の通電相を所定の順序で切り換えることでモータ12を回転駆動する。尚、モータ12の3相(U相,V相,W相)の巻線とモータドライバ37の組み合わせを2系統設けて、一方の系統が故障しても、他方の系統でモータ12を回転駆動できる構成にしても良い。
モータ12の回転中は、A相信号とB相信号の発生順序によってモータ12の回転方向を判定し、正回転(Pレンジ→Dレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントアップし、逆回転(Dレンジ→Pレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントダウンする。これにより、モータ12が正回転/逆回転のいずれの方向に回転しても、エンコーダカウント値とモータ12の回転角との対応関係が維持されるため、正回転/逆回転のいずれの回転方向でも、エンコーダカウント値によってモータ12の回転位置を検出して、その回転位置に対応した相の巻線に通電してモータ12を回転駆動できるようになっている。
レンジ切換制御回路42には、シフトスイッチ44で検出したシフトレバー操作位置の信号が入力される。これにより、レンジ切換制御回路42のマイコン41は、運転者のシフトレバー操作等に応じて目標レンジ(目標のシフトレンジ)を切り換え、その目標レンジに応じてモータ12を回転駆動してシフトレンジを切り換え、切り換え後の実際のシフトレンジをインストルメントパネル(図示せず)に設けられたレンジ表示部45に表示する。
レンジ切換制御回路42には、車両に搭載されたバッテリ50(電源)から電源リレー51を介して電源電圧が供給される。電源リレー51のオン/オフは、電源スイッチであるIGスイッチ52(イグニッションスイッチ)のオン/オフを手動操作することで切り換えられる。IGスイッチ52がオンされると、電源リレー51がオンされてレンジ切換制御回路42に電源電圧が供給され、IGスイッチ52がオフされると、電源リレー51がオフされてレンジ切換制御回路42への電源供給が遮断(オフ)される。
レンジ切換制御回路42のマイコン41は、運転者のシフトレバー操作等により目標レンジが切り換えられると、それに応じて目標回転位置(目標カウント値)を変更する。そして、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の通電相を順次切り換えることでモータ12を目標レンジに相当する目標回転位置まで回転駆動するフィードバック制御を実行して、シフトレンジを目標レンジに切り換える(レンジ切換機構11の切換位置を目標レンジの位置に切り換える)。
この場合、モータ12の回転量(回転角)は、減速機構26等の回転伝達系を介してレンジ切換機構11の操作量に変換されるが、回転伝達系を構成する部品間には、遊び(ガタ)が存在する。例えば、減速機構26の歯車間に遊び(バックラッシ)があり、また、減速機構26の出力軸12aの先端部に形成した断面非円形(角形、Dカット形状等)の連結部をレンジ切換機構11のマニュアルシャフト13の嵌合穴に嵌め込んで連結する構成では、両者の嵌め込み作業を容易にするためのクリアランスが必要となる。このように、モータ12の回転量をレンジ切換機構11の操作量に変換する回転伝達系には、遊び(ガタ)が存在するため(図3参照)、エンコーダカウント値に基づいてモータ12の回転量(回転角)を正確に制御しても、レンジ切換機構11のマニュアルシャフト13の回転角(レンジ切換機構11の操作量)に、回転伝達系の遊び(ガタ)分の誤差が生じて、レンジ切換機構11の操作量を精度良く制御できない可能性がある。
そこで、レンジ切換制御回路42のマイコン41が起動したとき(例えばIGスイッチ52がオンされたとき)に、レンジ切換機構11の可動範囲の限界位置(例えばPレンジ側の限界位置やDレンジ側の限界位置)に突き当たるまでモータ12を回転させる突き当て制御を実行して回転伝達系の遊び量を学習し、目標レンジが切り換えられたときに、遊び量の学習値を考慮して目標位置を設定することで、レンジ切換時の制御精度を確保することができる。
ところで、レンジ切換機構11をモータ12で駆動するシステムでは、極低温時にモータ12やレンジ切換機構11の可動部の潤滑油の粘度が大きくなって摩擦抵抗が増大するため、制御性が低下する可能性がある。例えば、レンジ切換機構11が各レンジの位置に切り換えられたときに係合部23aがレンジ保持凹部24に嵌まり込むことでレンジ切換機構11を各レンジの位置に保持するディテント機構14を備えたシステムでは、次のような不具合が発生する可能性がある。
図4及び図5の上側に示すように、レンジ切換時にモータ12の回転駆動を終了したときに、レンジ切換機構11の切換位置が谷位置(係合部23aがレンジ保持凹部24の底に嵌まり込む位置)からずれることもある。その際、レンジ切換機構11の切換位置が谷位置から多少ずれていても、ディテント機構14の係合部23aが吸い込み範囲(モータ12の通電停止状態で係合部23aがレンジ保持凹部24内に滑り落ちる範囲)内であれば、図4及び図5の下側に示すように、モータ12の通電を停止しても係合部23aがレンジ保持凹部24の底まで滑り落ちる。これにより、レンジ切換機構11の切換位置を精度良く位置決めすることができる。しかし、極低温時にはモータ12やレンジ切換機構11の可動部の摩擦抵抗が増大するため、ディテント機構14の吸い込み範囲が狭くなる傾向がある。このため、レンジ切換時にモータ12の回転駆動を終了したときに、ディテント機構14の係合部23aが吸い込み範囲から外れる可能性が高くなって、レンジ切換機構11の切換位置の位置決め精度が低下する可能性がある。
そこで、本実施例1では、レンジ切換制御回路42のマイコン41により後述する図7の暖機制御ルーチンを実行することで、次のような制御を行う。マイコン41の起動時に油温センサ33で自動変速機27の油温(モータ12の温度と相関関係を有する温度)を検出し、この油温が所定値よりも低いか否かによって極低温状態であるか否かを判定する。そして、極低温状態と判定した場合には、車両のブレーキ(例えば電動パーキングブレーキ)が作動状態で且つ車両が停止状態(例えば車速=0km/h)のときに、モータ12の全相(三相)に同時に通電してモータ12を停止保持する停止通電制御を実行する。
この停止通電制御を実行することで、モータ12の巻線を通電加熱してモータ12を暖機する(モータ12内部の潤滑油を暖める)ことができ、これにより、モータ12内部の潤滑油の粘度を小さくして、モータ12の可動部の摩擦抵抗を減少させることができる。また、図6に示すように、停止通電制御では、モータ12の全相に同時に通電して通電相を固定することでモータ12を停止保持することができるため、レンジ切換機構11を停止状態に保持することができる。
以下、本実施例1でレンジ切換制御回路42のマイコン41が実行する図7の暖機制御ルーチンの処理内容を説明する。
図7に示す暖機制御ルーチンは、レンジ切換制御回路42の電源オン後にマイコン41により実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、マイコン41の起動時(起動直後)に油温センサ33で自動変速機27の油温を検出し、この油温が所定値よりも低いか否かによって極低温状態であるか否かを判定する。ここで、所定値は、例えば、モータ12やレンジ切換機構11の可動部の摩擦抵抗が増大して制御性が低下するような温度(例えば−30℃)である。
このステップ101で、油温が所定値以上(極低温状態ではない)と判定された場合には、ステップ102以降の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ101で、油温が所定値よりも低い(極低温状態である)と判定された場合には、ステップ102に進み、EPB(電動パーキングブレーキ)がON(作動状態)であるか否かを判定する。このステップ102で、EPBがONであると判定された場合には、ステップ103に進み、車速が0km/h(車両が停止状態)であるか否かを判定する。
上記ステップ102でEPBがONと判定され、且つ、上記ステップ103で車速が0km/hと判定された場合には、ステップ104に進み、現在のレンジ切換機構11の切換位置(起動時のシフトレンジの位置)で、モータ12の全相(三相)に同時に通電してモータ12を停止保持する停止通電制御を実行する。これにより、モータ12の巻線を通電加熱してモータ12を暖機する。尚、停止通電制御の実行中は、運転者がEPBをOFFにする操作を行っても、車両側の制御回路(図示せず)でEPBをONに維持するようにしても良い。このようにすれば、停止通電制御が終了するまでEPBをONに維持することができる。
この後、ステップ105に進み、停止通電制御を開始してから所定時間(例えばモータ12内部の潤滑油を暖めるのに必要な時間)が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないと判定された場合には、上記ステップ102に戻る。
その後、上記ステップ105で、停止通電制御を開始してから所定時間が経過したと判定された時点で、ステップ106に進み、停止通電制御を終了して、本ルーチンを終了する。
一方、停止通電制御の実行中に、上記ステップ102でEPBがOFF(解除状態)であると判定された場合、又は、上記ステップ103で車速が0km/hではない(車両が停止状態ではない)と判定された場合には、その時点で、ステップ106に進み、停止通電制御を終了して、本ルーチンを終了する。尚、停止通電制御の実行前に、上記ステップ102でEPBがOFFであると判定された場合、又は、上記ステップ103で車速が0km/hではないと判定された場合には、停止通電制御を実行することなく、本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施例1では、マイコン41の起動時に油温センサ33で検出した油温が所定値よりも低いか否かによって極低温状態であるか否かを判定し、極低温状態と判定した場合には、車両のブレーキが作動状態で且つ車両が停止状態のときに、モータ12の全相に通電してモータ12を停止保持する停止通電制御を実行するようにしている。
この停止通電制御を実行することで、モータ12の巻線を通電加熱してモータ12を暖機する(モータ12内部の潤滑油を暖める)ことができる。これにより、モータ12内部の潤滑油の粘度を小さくして、モータ12の可動部の摩擦抵抗を減少させることができ、極低温時の摩擦抵抗による制御性の低下を抑制することができる。
例えば、ディテント機構14を備えたシステムでは、極低温時に停止通電制御による摩擦抵抗の減少効果によりディテント機構14の吸い込み範囲が狭くなることを抑制することができる。これにより、レンジ切換時にモータ12の回転駆動を終了したときに、ディテント機構14の係合部23aが吸い込み範囲から外れる可能性を低くして、レンジ切換機構11の切換位置の位置決め精度を向上させることができる。
また、停止通電制御では、モータ12の全相に同時に通電して通電相を固定することでモータ12を停止保持することができるため、レンジ切換機構11を停止状態に保持することができる。しかも、車両のブレーキが作動状態で且つ車両が停止状態のとき(つまり車両が確実に停止状態に保持されているとき)にしか停止通電制御を実行しないため、車両の安全性を十分に確保することができる。また、発熱用電源回路等を新たに設ける必要がなく、システムの大型化やコストアップを招くことがない。
尚、上記実施例1の停止通電制御では、モータ12の全相(三相)に同時に通電する三相通電を実施してモータ12を停止保持するようにしたが、これに限定されず、例えば、モータ12の特定の二相に同時する通電する二相通電又はモータ12の特定の一相に通電する一相通電を実施してモータ12を停止保持するようにしても良い。
次に、図8及び図9を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分については説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、レンジ切換制御回路42のマイコン41により後述する図9の暖機制御ルーチンを実行することで、次のような制御を行う。マイコン41の起動時に油温センサ33で検出した油温が所定値よりも低いか否かによって極低温状態であるか否かを判定する。そして、極低温状態と判定した場合には、車両のブレーキが作動状態で且つ車両が停止状態のときに、自動変速機27をニュートラル状態に保持して、レンジ切換機構11が切換動作(例えばPレンジとDレンジとの間の切換動作)を繰り返すようにモータ12の通電を制御する切換通電制御を実行する(図8参照)。
この切換通電制御を実行することで、モータ12の巻線を通電加熱してモータ12を暖機することができ、これにより、モータ12内部の潤滑油の粘度を小さくして、モータ12の可動部の摩擦抵抗を減少させることができると共に、切換動作の繰り返しによりレンジ切換機構11の摩擦抵抗も減少させることができる。また、図8に示すように、切換通電制御では、レンジ切換機構11が切換動作(例えばPレンジとDレンジとの間の切換動作)を繰り返すが、自動変速機27をニュートラル状態に保持しておくため、動力が自動変速機27を介して車輪側に伝達されることを防止できる。
図9の暖機制御ルーチンでは、まず、ステップ201で、マイコン41の起動時(起動直後)に油温センサ33で検出した油温が所定値よりも低いか否かによって極低温状態であるか否かを判定する。
このステップ201で、油温が所定値以上(極低温状態ではない)と判定された場合には、ステップ202以降の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ201で、油温が所定値よりも低い(極低温状態である)と判定された場合には、ステップ202に進み、EPB(電動パーキングブレーキ)がON(作動状態)であるか否かを判定する。このステップ202で、EPBがONであると判定された場合には、ステップ203に進み、車速が0km/h(車両が停止状態)であるか否かを判定する。
上記ステップ202でEPBがONと判定され、且つ、上記ステップ203で車速が0km/hと判定された場合には、ステップ204に進み、自動変速機27の制御回路(図示せず)で、レンジ切換機構11の切換位置に拘らず自動変速機27をN状態(ニュートラル状態)に保持するように自動変速機27の油圧回路を制御する。
この後、ステップ205に進み、レンジ切換機構11が切換動作(例えばPレンジとDレンジとの間の切換動作)を繰り返すようにモータ12の通電を制御する切換通電制御を実行する。これにより、モータ12の巻線を通電加熱してモータ12を暖機する。尚、切換通電制御の実行中は、運転者がEPBをOFFにする操作を行っても、車両側の制御回路(図示せず)でEPBをONに維持するようにしても良い。このようにすれば、切換通電制御が終了するまでEPBをONに維持することができる。
この後、ステップ206に進み、切換通電制御を開始してから所定時間(例えばモータ12内部の潤滑油を暖めるのに必要な時間)が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないと判定された場合には、上記ステップ202に戻る。
その後、上記ステップ206で、切換通電制御を開始してから所定時間が経過したと判定された時点で、ステップ207に進み、切換通電制御を終了した後、ステップ208に進み、自動変速機27のN状態保持を解除して、本ルーチンを終了する。尚、切換通電制御の終了時には、レンジ切換機構11の切換位置を切換通電制御の開始前の切換位置(起動時のシフトレンジの位置)又はPレンジ位置に戻す。
一方、切換通電制御の実行中に、上記ステップ202でEPBがOFF(解除状態)であると判定された場合、又は、上記ステップ203で車速が0km/hではない(車両が停止状態ではない)と判定された場合には、その時点で、ステップ207に進み、切換通電制御を終了した後、ステップ208に進み、自動変速機27のN状態保持を解除して、本ルーチンを終了する。尚、切換通電制御の実行前に、上記ステップ202でEPBがOFFであると判定された場合、又は、上記ステップ203で車速が0km/hではないと判定された場合には、自動変速機27のN状態保持及び切換通電制御を実行することなく、本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施例2では、マイコン41の起動時に極低温状態と判定した場合には、車両のブレーキが作動状態で且つ車両が停止状態のときに、自動変速機27をニュートラル状態に保持して、レンジ切換機構11が切換動作を繰り返すようにモータ12の通電を制御する切換通電制御を実行するようにしている。
この切換通電制御を実行することで、モータ12の巻線を通電加熱してモータ12を暖機する(モータ12内部の潤滑油を暖める)ことができる。これにより、モータ12内部の潤滑油の粘度を小さくして、モータ12の可動部の摩擦抵抗を減少させることができると共に、切換動作の繰り返しによりレンジ切換機構11の摩擦抵抗も減少させることができ、極低温時の摩擦抵抗による制御性の低下を抑制することができる。
例えば、ディテント機構14を備えたシステムでは、極低温時に切換通電制御による摩擦抵抗の減少効果によりディテント機構14の吸い込み範囲が狭くなることを抑制することができる。これにより、レンジ切換時にモータ12の回転駆動を終了したときに、ディテント機構14の係合部23aが吸い込み範囲から外れる可能性を低くして、レンジ切換機構11の切換位置の位置決め精度を向上させることができる。
また、切換通電制御では、レンジ切換機構11が切換動作を繰り返すが、自動変速機27をニュートラル状態に保持しておくため、動力が自動変速機27を介して車輪側に伝達されることを防止できる。しかも、車両のブレーキが作動状態で且つ車両が停止状態のとき(つまり車両が確実に停止状態に保持されているとき)にしか切換通電制御を実行しないため、車両の安全性を十分に確保することができる。また、発熱用電源回路等を新たに設ける必要がなく、システムの大型化やコストアップを招くことがない。
尚、上記実施例2の切換通電制御では、レンジ切換機構11がPレンジとDレンジとの間の切換動作を繰り返すようにしたが、これに限定されず、例えば、PレンジとNレンジとの間の切換動作又はPレンジとRレンジとの間の切換動作を繰り返すようにしても良い。或は、RレンジとDレンジとの間の切換動作やRレンジとNレンジとの間の切換動作やNレンジとDレンジとの間の切換動作を繰り返すようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、モータ12の温度と相関関係を有する温度として、自動変速機27の油温を油温センサ33で検出するようにしている。しかし、これに限定されず、例えば、変速機27の油温等に基づいてモータ12の温度(又はモータ12の潤滑油の温度)を推定し、その推定した温度が所定値よりも低いか否かによって極低温状態であるか否かを判定するようにしても良い。或は、モータ12の温度(又はモータ12の潤滑油の温度)をセンサで検出し、その検出した温度が所定値よりも低いか否かによって極低温状態であるか否かを判定するようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、電動パーキングブレーキが作動状態で且つ車両が停止状態のときに、停止通電制御や切換通電制御を実行するようにしている。しかし、これに限定されず、例えば、電動パーキングブレーキを備えていないシステムの場合には、機械駆動式のパーキングブレーキが作動状態で且つ車両が停止状態のときに、停止通電制御や切換通電制御を実行するようにしても良い。或は、常用ブレーキ(いわゆるフットブレーキ)が作動状態で且つ車両が停止状態のときに、停止通電制御や切換通電制御を実行するようにしても良い。また、パーキングブレーキと常用ブレーキのうちの少なくとも一方が作動状態で且つ車両が停止状態のときに、停止通電制御や切換通電制御を実行するようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、エンコーダ46として磁気式のエンコーダを用いたが、これに限定されず、エンコーダ46は、例えば、光学式のエンコーダやブラシ式のエンコーダを用いても良い。また、エンコーダ46は、A相信号とB相信号を出力するエンコーダに限定されず、A相、B相信号に加え、補正用(インデックス用)のZ相信号を出力するエンコーダを用いても良い。
また、上記各実施例1,2では、モータ12としてスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)を用いたが、エンコーダの出力信号のカウント値に基づいてモータの回転位置を検出してモータの通電相を順次切り換えるブラシレス型の同期モータであれば、SRモータに限定されず、他の種類のブラシレス型の同期モータであっても良い。
また、上記各実施例1,2では、シフトレンジをPレンジとRレンジとNレンジとDレンジの四つのレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、例えば、シフトレンジをPレンジとNotPレンジの二つのレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用しても良い。或は、シフトレンジを三つのレンジ間又は五つ以上のレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用しても良い。
その他、本発明は、自動変速機(AT、CVT、DCT等)に限定されず、電気自動車用の変速機(減速機)のシフトレンジを切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに適用しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
11…レンジ切換機構、12…モータ、14…ディテント機構、23a…係合部、24…レンジ保持凹部、27…自動変速機、33…油温センサ(温度判定手段)、41…マイコン(制御手段)

Claims (2)

  1. 車両に搭載された変速機(27)のシフトレンジを切り換えるレンジ切換機構(11)と、前記レンジ切換機構(11)の駆動源となるモータ(12)と、前記モータ(12)の通電相を切り換えて前記モータ(12)を回転駆動する制御手段(41)とを備えたレンジ切換制御装置において、
    前記モータ(12)の温度又はこれと相関関係を有する温度を検出又は推定する温度判定手段(33)を備え、
    前記制御手段(41)は、起動時に前記温度判定手段(33)で検出又は推定した温度が所定値よりも低い極低温状態と判定した場合には、前記車両のブレーキが作動状態で且つ前記車両が停止状態のときに、前記変速機(27)をニュートラル状態に保持して、前記レンジ切換機構(11)が切換動作を繰り返すように前記モータ(12)の通電を制御する切換通電制御を実行し、前記切換通電制御の実行中に、車両のブレーキが作動状態ではないと判定した場合又は車両が停止状態でないと判定した場合には、前記切換通電制御の実行を終了することを特徴とするレンジ切換制御装置。
  2. 前記レンジ切換機構(11)が各レンジの位置に切り換えられたときに係合部(23a)がレンジ保持凹部(24)に嵌まり込むことで前記レンジ切換機構(11)を各レンジの位置に保持するディテント機構(14)を備えていることを特徴とする請求項に記載のレンジ切換制御装置。
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