JP2014019193A - シートクッションエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグが支持部及び座クッション間で転がるのを抑制し、被拘束対象体の前方移動をより一層抑制する。
【解決手段】エアバッグ50は、上側布部53及び下側布部54を互いに上下方向に重ね合わせて袋状に結合することにより形成された膨張部58を有し、自身の前部において車両用シートSのシートフレーム11に取付けられる。インフレータ41は、車両に対し車両用シートSの前方から加わる衝撃に応じて膨張用ガスGを膨張部58に供給する。エアバッグ装置では、膨張用ガスGにより膨張部58を、シートフレーム11の支持部Aと座クッション17との間で膨張させて座部10の座面10Aを隆起させ、乗員Pの腰部PPの前方移動を拘束する。エアバッグ装置は、さらに、膨張部58内で車両用シートSの前後方向に延び、上側布部53及び下側布部54間に架け渡されて膨張部58の上下方向の膨張厚みを規制する膨張厚み規制部材80を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両用シート等の乗物用シートの座部内に配置されたエアバッグを膨張用ガス等の膨張流体により膨張させて座面を隆起させ、座部に着座している乗員等の被拘束対象体が前方へ移動するのを拘束するようにしたシートクッションエアバッグ装置に関するものである。
車両では、前突等により同車両に前方から衝撃が加わった場合、シートベルト装置によって車両用シートに拘束された乗員の腰部が前方へ移動する現象が問題となる。そこで、この現象を抑制するために種々の対策が講じられたり、提案されたりしている。
その1つとして、座クッションがシートフレームの支持部により下側から支持されてなる座部を有する車両用シートに適用されるエアバッグ装置(シートクッションエアバッグ装置)がある。
このエアバッグ装置は、上側布部及び下側布部を互いに上下方向に重ね合わせて袋状に結合することにより形成されたエアバッグと、エアバッグ内の前部に配置されたインフレータとを備えている。このエアバッグ装置は、前突等の衝撃に応じてインフレータから供給される膨張用ガスによりエアバッグを膨張させて座部の座面を隆起させ、座部に着座している乗員の腰部の前方移動を拘束することで、上記現象を抑制しようとするものである。
例えば、上記エアバッグ装置として特許文献1に記載されたものでは、上記エアバッグとして、支持部の中央部に配置される腰部拘束部と、インフレータ及び上記腰部拘束部を接続するガス導入部とを有するものが用いられている。そして、腰部拘束部がガス導入部よりも高く膨張するように設定されている。従って、乗員の腰部が腰部拘束部によって上方へ押上げられて拘束される。
さらに、腰部拘束部の内部に、車両用シートの幅方向に延びて、上側布部及び下側布部を連結する連結部材が設けられており、この連結部材により、腰部拘束部の膨張時の形状が規制される。
また、上記エアバッグ装置として特許文献2に記載されたものでは、上側布部及び下側布部が上下方向に重ね合わされた状態で、縫合等の結合手段(シーム)によって結合されている。エアバッグは、上記シームによって複数の膨張部に区画されている。これらの膨張部のうち、最も前側に位置するものの内部にインフレータが配設されている。さらに、隣合う膨張部は互いに連通されていて、インフレータから噴出される膨張用ガスが、連通部分を通じて全ての膨張部に供給される。
このエアバッグ装置によれば、シームによって区画された各膨張部が膨張させられることで、座部の座面の必要な部位が隆起させられ、乗員の腰部の前方移動が抑制される。
特開2012−16970号公報 特開2007−168599号公報
ところが、上記特許文献1においても特許文献2においても、エアバッグはその前部に配設されたインフレータを通じてシートフレームの支持部に取付けられている。一方、エアバッグは膨張用ガスにより曲面状に膨張しようとする。この点は、特許文献1において、エアバッグの連結部材よりも後側の部分についても、また、特許文献2において、エアバッグのシームよりも後側の部分についても同様である。
そのため、前突等の衝撃により乗員の腰部が前方へ移動しようとすると、曲面状に膨張したエアバッグの後部が座クッションを通じて前方へ押される。その結果、エアバッグの後部が、支持部及び座クッション間において、支持部に対する取付け箇所(エアバッグ前部)を支点として前方へ転がろうとする。従って、腰部の前方への移動を抑制するエアバッグの機能が十分発揮されず、腰部が、隆起させられた座クッションに乗り上げ、上記エアバッグの転動に伴い前方へ移動するおそれがある。
こうした問題は、乗員とは異なる被拘束対象体、例えば荷物等が座部上に置かれている場合にも同様に起こり得る。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エアバッグが支持部及び座クッション間で転がるのを抑制し、被拘束対象体の前方移動をより一層抑制することのできるシートクッションエアバッグ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、座クッションがシートフレームの支持部により下側から支持されてなる座部を有する乗物用シートに適用されるものであり、上側布部及び下側布部を互いに上下方向に重ね合わせて袋状に結合することにより形成された膨張部を有し、かつ自身の前部において前記シートフレームに取付けられるエアバッグを備え、乗物に対し前記乗物用シートの前方から加わる衝撃に応じて膨張流体発生源から供給される膨張流体により、前記支持部及び前記座クッション間で前記膨張部を膨張させて前記座部の座面を隆起させ、前記座部上の被拘束対象体の前方への移動を拘束するようにしたシートクッションエアバッグ装置であって、前記膨張部内で前記乗物用シートの前後方向に延び、前記上側布部及び前記下側布部間に架け渡されて前記膨張部の上下方向の膨張厚みを規制する膨張厚み規制部材をさらに備えることを要旨とする。
上記の構成によれば、乗物に対し乗物用シートの前方から衝撃が加わると、座部上の被拘束対象体は慣性によって前方へ移動しようとする。一方、上記衝撃に応じ、膨張流体発生源から膨張流体がエアバッグの膨張部に供給されて、同膨張部が、シートフレームの支持部と座クッションとの間で膨張する。この膨張により、座クッションにおける膨張部よりも上側部分が押上げられて、座面が隆起させられ、座部上の被拘束対象体の前方移動が抑制される。
ところで、膨張部は膨張流体が供給されると曲面状に膨張しようとする。しかし、膨張部内で乗物用シートの前後方向に延びるように、上側布部及び下側布部間に膨張厚み規制部材が架け渡された請求項1に記載の発明では、膨張部の上下方向の膨張厚みが膨張厚み規制部材によって規制される。この規制により、膨張厚み規制部材の上下では、上側布部及び下側布部が前後方向に略平坦な状態となる。
従って、前方へ移動しようとする被拘束対象体により、膨張状態の膨張部が後方から座クッションを通じて前方へ押されても、シートフレームに対する取付け箇所(エアバッグ前部)を支点とするエアバッグの前方への転がりが起こりにくい。その結果、被拘束対象体の前方移動を抑制するエアバッグの機能が十分発揮される。
また、膨張厚み規制部材が配置されることで、膨張部は、膨張厚み規制部材が配置されない場合よりも小さな曲率で上方へ曲面状に膨張する。この膨張により、座クッションにおける膨張部よりも上側部分が押上げられ、座面が、膨張厚み規制部材の配置されない場合よりも緩やかな曲面状に隆起させられる。
従って、座部上の被拘束対象体が、座面とは反対側(下側)へ膨らむ曲面を有する場合、例えば、被拘束対象体が乗員であって、その乗員が湾曲面を有する大腿部において座部に着座している場合には、座クッションは被拘束対象体に対し、膨張厚み規制部材が配置されない場合よりも大きな接触面積で接触する。その結果、乗員の前方移動が、大きな接触面積で接触している座クッションによって受け止められる。この点においても、乗員の腰部の前方移動が一層抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記膨張厚み規制部材は、前記上下方向の膨張厚みを後側ほど小さくすることで、同膨張厚み規制部材の上側では前記上側布部を後側ほど低くなるように傾斜させるものであることを要旨とする。
上記の構成によれば、エアバッグの膨張部は、膨張厚み規制部材により、後側ほど上下方向の膨張厚みを小さくされる。その結果、膨張厚み規制部材上では上側布部が後側ほど低くなるように傾斜した状態となる。従って、膨張部において、上下方向の膨張厚みを小さくされた箇所が被拘束対象体の下方に位置し、この箇所が楔と同様の作用を発揮する。すなわち、座部は、膨張部の上記箇所が楔となって、シートフレームの支持部と座クッションとの間に潜り込んだような状態となる。その結果、シートフレームに対する取付け箇所(エアバッグ前部)を支点としたエアバッグの前方への転がりが、より一層起こりにくくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記膨張厚み規制部材は、前記膨張部の膨張に伴い緊張状態となったとき、後側ほど上下長さが短くなる形状に形成されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、エアバッグの膨張部が膨張しようとすると、膨張厚み規制部材が上側布部及び下側布部を通じて上下方向へ引っ張られて緊張状態となる。この緊張状態の膨張厚み規制部材によって、膨張部の上下方向の膨張厚みが規制される。ここで、膨張厚み規制部材が、緊張状態では、後側ほど上下長さが短くなる形状に形成されている。そのため、膨張部は、上記膨張厚み規制部材の膨張厚み規制により、後側ほど上下方向の膨張厚みを小さくされることとなる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記被拘束対象体は、前記座部上の少なくとも後部に位置するものであり、前記膨張厚み規制部材は、前記膨張部内の少なくとも後部に配置されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、乗物に対し乗物用シートの前方から衝撃が加わると、座部上の少なくとも後部に位置している被拘束対象体は慣性によって前方へ移動しようとする。
一方、上記衝撃に応じ膨張流体発生源から膨張流体が供給される膨張部は、その少なくとも後部に配置された膨張厚み規制部材により、後側ほど上下方向の膨張厚みを小さくされる。その結果、膨張部の少なくとも後部では、上側布部が後側ほど低くなるように傾斜した状態となる。従って、膨張部の後部において、上下方向の膨張厚みを小さくされた箇所が被拘束対象体の下方に位置し、この箇所が楔と同様の作用を発揮する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記被拘束対象体は、前記座部に着座する乗員であり、前記膨張厚み規制部材は、前記膨張部内において、前記乗物用シートの幅方向についての中央部に配置されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、膨張厚み規制部材が、乗物用シートの幅方向についての中央部に配置されることで、膨張部において乗物用シートの前後方向について膨張厚み規制部材が配置された箇所は、上記幅方向に2つの領域に区分されることとなる。膨張部が、1箇所で、膨張厚み規制部材により上下方向の膨張厚みを規制されるため、上記各領域では、膨張部は、膨張厚み規制部材が配置されない場合よりも小さな曲率で上方へ曲面状に膨張する。
この膨張により、座クッションにおける膨張部の各領域よりも上側部分がそれぞれ押上げられ、座面の対応する2箇所が、膨張厚み規制部材の配置されない場合よりも緩やかな曲面状にそれぞれ隆起させられる。そのため、座面の上記2箇所では、座クッションが、座部に着座した乗員の大腿部に対し、膨張厚み規制部材が配置されない場合よりも大きな接触面積で接触する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記被拘束対象体は、前記座部に着座する乗員であり、前記膨張厚み規制部材は、前記膨張部内において、前記乗物用シートの幅方向についての中央部を基準とし、その基準から前記幅方向であって互いに反対方向へ離れた2箇所に配置されていることを要旨とする。
上記の構成によれば、膨張厚み規制部材が、乗物用シートの幅方向についての中央部を基準とし、その基準から上記幅方向であって互いに反対方向へ離れた2箇所に配置されることで、膨張部において乗物用シートの前後方向について両膨張厚み規制部材が配置された箇所は、上記幅方向に3つの領域に区分されることとなる。膨張部が、2箇所で、膨張厚み規制部材により上下方向の膨張厚みを規制されるため、上記各領域では、膨張部は、1箇所に膨張厚み規制部材が配置される場合よりも小さな曲率で上方へ曲面状に膨張する。
この膨張により、座クッションにおける膨張部の各領域よりも上側部分がそれぞれ押上げられ、座面の対応する3箇所が、膨張部内の1箇所に膨張厚み規制部材が配置される場合よりも緩やかな曲面状にそれぞれ隆起させられる。そのため、座面の上記3箇所では、座クッションが、座部に着座した乗員の大腿部に対し、膨張部内の1箇所に膨張厚み規制部材が配置される場合よりも大きな接触面積で接触する。
本発明によれば、エアバッグの膨張部内に、乗物用シートの前後方向に延びる膨張厚み規制部材を設けたため、同膨張厚み規制部材の上下では上側布部及び下側布部を前後方向に略平坦な状態にすることができ、エアバッグが支持部及び座クッション間で転がるのを抑制し、被拘束対象体の前方移動をより一層抑制することができる。
本発明を具体化した一実施形態を示す図であり、(A)はシートクッションエアバッグ装置が適用された車両用シートを、乗員及びシートベルト装置とともに示す側断面図、(B)は、図1(A)におけるボルトの周辺部分を拡大して示す部分側断面図。 一実施形態の車両用シート及びシートベルト装置の一部を示す斜視図。 一実施形態の車両用シートにおけるシートフレーム及び収容ケースを示す部分斜視図。 図1におけるX部を拡大して示す部分側断面図。 一実施形態におけるエアバッグモジュールの平面図。 一実施形態におけるエアバッグモジュールの底面図。 一実施形態におけるエアバッグモジュールの各構成部材(エアバッグ本体、インナバッグ及びインフレータアセンブリ)の底面図。 図5におけるエアバッグ本体の一部及び膨張厚み規制部材を上下方向についての中央部分で破断して示す部分平断面図。 図5における9−9線に沿ったエアバッグモジュールの断面構造を示す断面図。 図4の状態からインナバッグ及びエアバッグ本体の膨張部が膨張して座部の座面が隆起させられた状態を示す部分側断面図。 一実施形態において膨張厚みを規制されたエアバッグと、座部と、乗員の大腿部との関係を説明する正断面図。 図5に対応する図であり、エアバッグ内に2つの膨張厚み規制部材を配置したエアバッグモジュールの変更例を示す平面図。 図12における13−13線に沿ったエアバッグモジュールの断面構造を示す断面図。 図12及び図13の変更例において図11に対応する図であり、膨張厚みを規制されたエアバッグと、座部と、乗員の大腿部との関係を説明する正断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。
乗物としての車両には、乗物用シートとして、図1(A)及び図2に示す車両用シートSが配設されている。車両用シートSは、座部(シートクッション)10と、座部10の後側から起立し、かつ傾き調整機構(図示略)により傾斜角度を調整される背もたれ部(シートバック)21とを備えて構成されている。車両用シートSは、背もたれ部21が車両前方を向く姿勢で同車両に配設されている。
なお、以下の説明では、車両用シートSを基準に前、後、上、下、左、右を規定する。単に前後方向というときには、車両用シートSの前後方向をいい、単に幅方向というときは、車両用シートSの左右方向をいうものとする。本実施形態では、前後方向は車両の前後方向と合致し、幅方向は車両の幅方向(車幅方向)と合致する。
座部10は、シートクッションエアバッグ装置によって拘束される対象(被拘束対象体)である乗員Pが着座する箇所である。図3に示すように、座部10の骨格部分をなすシートフレーム11は、左右一対のサイドフレーム部12、前後一対の連結フレーム部13,14、複数本のワイヤフレーム部15、及び収容ケース16を備えて構成されている。両サイドフレーム部12は、それぞれ前後方向に延びる板状をなしており、幅方向に互いに離間した位置に配置されている。両連結フレーム部13,14は、それぞれ幅方向に延びる棒材により形成されており、前後方向に互いに離間した位置において、上記両サイドフレーム部12間に架設されている。複数本のワイヤフレーム部15は、座り心地向上用の引っ張りばねとして機能するものであり、S字を連続させたような形状に屈曲形成されている。これらのワイヤフレーム部15は、幅方向に互いに離間した位置に配置されており、両連結フレーム部13,14間に張り渡されている。より詳しくは、連結フレーム部13,14には係止爪(図示略)が設けられており、これらの係止爪にワイヤフレーム部15が掛け止めされている。そして、これらのワイヤフレーム部15と係止爪とによって、後述する座クッション17を下側から支持する支持部Aが構成されている。
収容ケース16は、連結フレーム部13の前側に隣接して配置されている。収容ケース16は、上面が開放された状態で幅方向に延びる収容凹部16Aを有している。収容ケース16は、幅方向についての両端部において左右の両サイドフレーム部12に固定されている。
図4に示すように、シートフレーム11上には座クッション17が配置されている。座クッション17は、布製、皮革製等のカバー18によって被覆されている。そして、上記座クッション17と、これを下側から支持するシートフレーム11の支持部Aとによって、上記座部10が構成されている。
車両には、車両用シートSに着座した乗員Pを拘束するためのシートベルト装置30が装備されている。
図1(A)及び図2に示すように、シートベルト装置30は、乗員Pを拘束する帯状のウェビング31と、ウェビング31に対しその長さ方向への移動可能に取付けられたタング32と、座部10の幅方向についての一側(図2の右側)に配置されてタング32が係脱可能に装着されるバックル33とを備えている。ウェビング31は、その一端部が、座部10の幅方向についての他側(図2の左側)に固定され、他端部が同他側に配置されたベルト巻取り装置(図示略)により巻き取られる構成とされている。シートベルト装置30では、ウェビング31に対してタング32を摺動させることで、ラップベルト部34及びショルダベルト部35の各長さを変更可能である。
ラップベルト部34は、ウェビング31において、タング32からウェビング31の端部(固定端)までの部分であり、着座した乗員Pの腰部PPの一側方から同腰部PPの前を経由して他側方に架け渡される。ショルダベルト部35は、ウェビング31において、タング32からベルト巻取り装置までの部分であり、着座した乗員Pの肩部PSから斜めに胸部PTの前を経由して腰部PPの側方に架け渡される。
車両では、前突等により、同車両に対し車両用シートSの前方から衝撃が加わった場合に、シートベルト装置30によって同車両用シートSに拘束されている乗員Pの腰部PPが前方へ移動する現象が問題となる。そこで、この現象を抑制するために、上記車両には、シートクッションエアバッグ装置(以下、単に「エアバッグ装置」という)が設けられている。
上記図4には、エアバッグ装置の概略構成が示されている。ただし、同図4では、細部についての図示が割愛されている。この図4に示すように、エアバッグ装置は、エアバッグモジュールAM、衝撃センサ91及び制御装置92を備えている。エアバッグモジュールAMは、インフレータアセンブリ40及びエアバッグ50を備えるとともに、このエアバッグ50が車両用シートSの上記支持部Aと接触するのを抑制する接触抑制シート70を備えている。次に、エアバッグモジュールAMを構成する各部について図4〜図9を参照して説明する。
<インフレータアセンブリ40の構成>
図4及び図6に示すように、インフレータアセンブリ40は、エアバッグ50に膨張流体としての膨張用ガスG(図10参照)を供給するためのものであり、膨張流体発生源としてのインフレータ41と、そのインフレータ41の外側に装着されたリテーナ42とを備えて構成されている。インフレータ41は略円柱状をなしており、その内部にはガス発生剤(図示略)が収容されている。このタイプ(パイロタイプ)のインフレータ41では、ガス発生剤から膨張用ガスGが発生される。インフレータ41には、生成したガスを噴出するガス噴出口(図示略)が設けられている。インフレータ41の一方の端部には、同インフレータ41への作動信号の入力配線となるハーネス(図示略)が接続されている。
なお、インフレータ41として、上記パイロタイプとは異なるタイプが用いられてもよい。こうしたタイプとしては、高圧ガスの充填された高圧ガスボンベの隔壁を火薬等によって破断して膨張用ガスを噴出させるストアードガスタイプや、パイロタイプとストアードガスタイプの両者を組み合わせた形態のハイブリッドタイプ等が挙げられる。
一方、リテーナ42は、その大部分が金属板等の板材を曲げ加工等することによって、幅方向(図6の上下方向)に細長い略筒状に形成されている。リテーナ42の下面において、幅方向に互いに離間した複数箇所には、下方へ延びるボルト43が固定されている。
なお、上記インフレータ41は、リテーナ42と一体に設けられた構成を有するものであってもよい。
<エアバッグ50の構成>
図5及び図7に示すように、エアバッグ50は、エアバッグ本体51、インナバッグ60及び膨張厚み規制部材80を備えて構成されている。
<エアバッグ本体51の構成>
エアバッグ本体51は、エアバッグ50の外殻部分を構成し、かつ膨張により座部10の座面10Aを隆起させるためのものである。エアバッグ本体51は、1枚又は互いに重ね合わされた複数枚の布片(基布、パネル布等とも呼ばれる)を、自身の中央部分に設定した折り線52に沿って二つ折りして上下方向に重ね合わせ、その重ね合わされた部分を袋状となるように結合させることにより形成されている。ここでは、エアバッグ本体51の上記の重ね合わされた2つの部分を区別するために、上側に位置するものを上側布部53(図5参照)といい、下側に位置するものを下側布部54(図7参照)というものとする。
上側布部53及び下側布部54としては、強度が高く、かつ可撓性を有する素材、例えばポリエステル糸、ポリアミド糸等を用いて形成した織布等が適している。
エアバッグ本体51の前部であって、幅方向に互いに離間した複数箇所(図7では2箇所)には、上記リテーナ42のボルト43を挿通するためのボルト挿通孔55があけられている。また、エアバッグ本体51において、各ボルト挿通孔55の前方近傍には、同エアバッグ本体51の前端部を上記ボルト43に係止するための係止孔56があけられている。
上側布部53及び下側布部54の上記結合は、それらの周縁部に設けられた周縁結合部57においてなされている。本実施形態では、周縁結合部57は、両布部53,54の周縁部のうち、前端部を除く部分を、縫製(縫糸で縫合)することにより形成されている。この点は、後述する側縁結合部62、外結合部83,84、内結合部85についても同様である。
上記縫製に関し、図5〜図8及び図12では、3つの線種によって縫製部分が表現されている。1つ目の線種は、一定長さの太線を断続的に並べて表現した線(破線の一種)であり、これは、縫合の対象となる布部53,54の外側(布部53,54間ではない)における縫糸の状態を示している(図5における周縁結合部57、外結合部83等参照)。2番目の線種は、一定長さ(一般的な破線よりも長い長さ)の細線を断続的に並べて表現した線(破線の一種)であり、これは、布部53,54の奥に位置していて直接は見えない(隠れている)縫糸の状態を示している(図5における側縁結合部62、内結合部85等参照)。3番目の線種は、点を一定間隔おきに並べて表現した線(破線の一種)であり、これは、縫合の対象となる布部53,54間における縫糸の状態を示している(図8における周縁結合部57の一部、内結合部85等参照)。すなわち、縫製が3番目の線種で表現されている図は、縫製部分を通る断面に沿った断面構造を示している。
本実施形態では、エアバッグ本体51として、布片を二つ折りする構成のものを採用しているため、折り線52の近傍における、周縁結合部57による結合(縫合)は割愛可能である。
なお、本実施形態では、折り線52がエアバッグ本体51の後端部に位置するように布片が二つ折りされているが、折り線52が他の端部に位置するように布片が二つ折りされてもよい。また、エアバッグ本体51は折り線52に沿って分割された複数枚の布片からなるものであってもよい。この場合には、エアバッグ本体51は、複数枚の布片を上下方向に重ね合わせ、それらの布片を、袋状となるように結合させることにより形成される。用いられる布片の数が多くなるに従い、エアバッグ本体51の強度が高くなる。こうした変更は、後述するインナバッグ60及び膨張厚み規制部材80についても同様に可能である。
また、周縁結合部57は、上記縫糸を用いた縫合とは異なる結合手段、例えば接着剤を用いた接着、溶着等によって形成されてもよい。この点は、後述する側縁結合部62、外結合部83,84及び内結合部85についても同様である。
さらに、エアバッグ本体51の前端部において周縁結合部57によって結合されていない箇所は、開口部59とされている。この開口部59は、インフレータアセンブリ40をエアバッグ本体51内に挿入したり、その挿入されたインフレータアセンブリ40のハーネス(図示略)をエアバッグ本体51の外部へ引き出したりするために使用される。
<インナバッグ60の構成>
図6及び図7に示すように、インナバッグ60は、エアバッグ本体51内でインフレータアセンブリ40を包み込んでいる。インナバッグ60は、1枚又は互いに重ね合わされた複数枚の布片を、自身の中央部分に設定した折り線61に沿って二つ折りして上下方向に重ね合わせ、その重ね合わされた部分を袋状となるように結合させることにより形成されている。インナバッグ60は、上記エアバッグ本体51と同様の素材からなる織布によって形成されており、高い強度と可撓性とを有している。
上記結合は、一対の側縁結合部62においてなされている。各側縁結合部62は、幅方向についての両側部において、それぞれ前後方向に延びている。
インナバッグ60の前部には、上記エアバッグ本体51と同様に、ボルト挿通孔63及び係止孔64がそれぞれ一対ずつあけられている。
上記インナバッグ60では、両側縁結合部62及び折り線61によって囲まれた箇所が膨張用ガスG(図10参照)によって膨張する箇所となる。
なお、本実施形態では、インナバッグ60として、布片が二つ折りされた構成のものが採用されているが、上記両側縁結合部62に加え、折り線61の近傍にその折り線61に沿って延びる結合部が新たに設けられることで、結合が行なわれてもよい。
インナバッグ60の前端部であって、両側縁結合部62によって挟まれた箇所は、開口部65とされている。この開口部65は、インフレータアセンブリ40をインナバッグ60内に挿入したり、そのインフレータアセンブリ40のハーネス(図示略)をインナバッグ60の外部へ引き出したりするために使用される。
図4及び図5に示すように、インナバッグ60には、その内外を連通させ、かつ上記インフレータ41から噴出された膨張用ガスGをエアバッグ本体51の膨張部58に放出する放出孔66が設けられている。本実施形態では、放出孔66が、上下に折り重ねられたインナバッグ60の上側部分であって、幅方向に離間した2箇所に設けられているが、これらの数及び位置は適宜変更可能である。
<インナバッグ60の取付け態様>
図7におけるインナバッグ60は、そのボルト挿通孔63をエアバッグ本体51のボルト挿通孔55に合致させ、かつ係止孔64を同エアバッグ本体51の係止孔56に合致させた状態で同エアバッグ本体51内の前半部に配置されている。そして、インナバッグ60は、上記周縁結合部57によってエアバッグ本体51と一緒に結合(共縫い)されている。
なお、インナバッグ60の幅方向についての両側部は、周縁結合部57とは別の結合部によってエアバッグ本体51に結合されてもよい。
<接触抑制シート70の構成について>
図4に示すように、接触抑制シート70は、上述したように、布製のエアバッグ50(エアバッグ本体51)が、車両用シートSの支持部Aと接触するのを抑制するためのものである。接触抑制シート70は、支持部Aのなかでも、特に、ワイヤフレーム部15の係止爪との掛け止め部分等、尖った部分を接触抑制の対象としている。
本実施形態では、この接触抑制シート70として、ポリエチレン等の合成樹脂からなる軟質の樹脂シート上にフェルトを積層したものが用いられている。フェルトは、繊維を製織、編成によらず、繊維自体を絡ませて布状にしたものであって、可撓性に富む。
接触抑制シート70は、エアバッグ本体51の下面であって、膨張部58とは異なる箇所(非膨張部)の複数箇所に対し、熱溶着等の固定手段によって固定されている。
なお、接触抑制シート70は、全体がフェルトによって形成されたものであってもよいし、全体が軟質の樹脂シートによって形成されたものであってもよい。また、接触抑制シート70は、フェルト及び軟質の樹脂シートとは異なる材料、例えば、布、紙、クッション材等によって形成されたものであってもよい。また、接触抑制シート70は、熱溶着とは異なる固定手段によってエアバッグ50(エアバッグ本体51)に固定されてもよい。
<膨張厚み規制部材80>
図4及び図8に示すように、膨張厚み規制部材80は、膨張部58の上下方向の膨張厚みを規制するためのものであり、一般的にテザーと呼ばれるものと同様の構成を有している。膨張厚み規制部材80は、前後方向については、膨張部58内の後部であり、幅方向については膨張部58の中央部に設けられている。膨張厚み規制部材80は、互いに上下方向に重ね合わされた一対の布片81,82を備えている。両布片81,82は、上記エアバッグ本体51と同様の素材からなる織布によって形成されており、高い強度と可撓性とを有している。
図5及び図9に示すように、上側の布片81は、外結合部83によってエアバッグ本体51の上側布部53に結合されている。外結合部83は、布片81の幅方向についての一方(図5の下方)の側縁部において、前後方向に延びている。図8及び図9に示すように、下側の布片82は、外結合部84によってエアバッグ本体51の下側布部54に結合されている。外結合部84は、布片82の幅方向についての一方(図8の下方)の側縁部において、前後方向に延びている。両外結合部83,84は、両布片81,82が重ね合わされた状態では、互いに重なり合う位置に設けられている。
また、両布片81,82は内結合部85によって相互に結合されている。内結合部85は、布片81,82の幅方向についての他方(図5、図8の各上方)の側縁部に設けられている。内結合部85は、上記両外結合部83,84との間隔が後側ほど狭くなるように、前後方向に対し一定の角度をもって傾斜している。
膨張厚み規制部材80は、上記両外結合部83,84による結合、及び上記内結合部85による結合を通じ、上側布部53及び下側布部54に架け渡されている。
膨張厚み規制部材80は、膨張部58が非膨張状態となったときには、上下方向に重なり合った状態となる(図4参照)。また、膨張厚み規制部材80は、膨張部58が膨張したとき、上下方向に緊張させられた状態となり(図10参照)、膨張部58の同方向の膨張厚みを規制する。
なお、上記のように外結合部83,84及び内結合部85が設けられることで、膨張部58の膨張に伴い膨張厚み規制部材80が緊張状態となったとき、図10に示すように、同膨張厚み規制部材80の上下長さLが後側ほど短くなる。膨張厚み規制部材80は、膨張部58の上下方向の膨張厚みを後側ほど小さくなるように規制する。この規制により、膨張厚み規制部材80の下側では下側布部54が支持部A(ワイヤフレーム部15)に沿って前後方向に略水平状態となるのに対し、膨張厚み規制部材80の上側では上側布部53が後側ほど低くなるように傾斜させられる。
<エアバッグ50に対するインフレータアセンブリ40の取付け態様>
上述したインフレータアセンブリ40は、図6及び図7に示すように、開口部65,59を通じてインナバッグ60内(エアバッグ本体51内)に挿入され、同インナバッグ60(エアバッグ本体51)の前部(開口部65,59の後方近傍)において、幅方向に延びる姿勢で配置されている。リテーナ42の複数本のボルト43は、対応するボルト挿通孔63,55に挿通されている。
さらに、図1(B)に示すように、エアバッグ本体51及びインナバッグ60の各前端部がインフレータアセンブリ40の外周面に沿って前下方へ巻付けられている。この巻付けにより、インナバッグ60の係止孔64がエアバッグ本体51の係止孔56とともにインフレータアセンブリ40の下方に位置している。そして、係止孔64,56に対し、リテーナ42の対応するボルト43が通されることにより、インナバッグ60の巻付け部分がエアバッグ本体51の巻付け部分とともにボルト43に係止されている。この係止により、エアバッグ本体51及びインナバッグ60の上記開口部59,65がともに閉じられるとともに、巻付け部分がインフレータアセンブリ40に巻付けられた状態に保持されている。
上記のように、インフレータアセンブリ40がエアバッグ50内に取付けられることで、エアバッグモジュールAMが構成されている。このエアバッグモジュールAMは、次の態様で車両用シートSの座部10内に配置され、組付けられている。
<エアバッグモジュールAMの配置態様>
図4に示すように、エアバッグ50においてインフレータアセンブリ40の配置された前部は、収容ケース16の収容凹部16A内に収容されている。エアバッグ50において上記前部を除く箇所は、膨張用ガスGを充填されることなく平面状に展開させられた状態で、座クッション17と支持部Aとの間に配置されている。
<エアバッグモジュールAMの組付け態様>
図1(B)においてインナバッグ60のボルト挿通孔63及び係止孔64と、エアバッグ本体51のボルト挿通孔55及び係止孔56とに通されている複数本のボルト43は、収容凹部16Aの底部にあけられた貫通孔16Bに挿通されている。そして、図4に示すように、各ボルト43にナット44が締付けられることにより、インフレータアセンブリ40がエアバッグ本体51及びインナバッグ60と一緒に収容ケース16に締結されている。
上述したように、エアバッグ装置は、上記エアバッグモジュールAMのほかに衝撃センサ91及び制御装置92を備えている。衝撃センサ91は、加速度センサ等からなり、車両のフロントバンパ(図示略)等に取付けられている。衝撃センサ91は、車両の前突等を検出すべく、フロントバンパ等に前方から加わる衝撃を検出する。制御装置92は、衝撃センサ91の検出信号に基づきインフレータ41を制御する。
上記のようにして、本実施形態のエアバッグ装置が構成されている。次に、このエアバッグ装置の作用について説明する。
このエアバッグ装置では、前突等により車両のフロントバンパに対し、車両用シートSの前方から衝撃が加わらないときには、制御装置92からインフレータ41に対し、これを作動させるための作動信号が出力されず、同インフレータ41から膨張用ガスGがエアバッグ50に供給されない。エアバッグ50の前部を除く大部分は、平面状に展開された状態で支持部A及び座クッション17間に配置され続ける(図1(A)、図4参照)。
また、このときには、エアバッグ50の支持部Aとの接触が接触抑制シート70によって抑制される。エアバッグ50が支持部A、特に、ワイヤフレーム部15の係止爪との掛け止め部分等、尖った部分との接触により傷付けられることが抑制される。
車両の前突等により、同車両に対し車両用シートSの前方から衝撃が加わった場合、乗員Pは慣性によって前方へ移動しようとする。この乗員Pは、シートベルト装置30の保持作用によって座部10上に引き留められる。しかし、乗員Pの姿勢によっては、腰部PPが前方へ移動しようとすることがある。
しかし、上記前方からの衝撃により、フロントバンパに所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサ91によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置92からハーネスを通じてインフレータ41に対し、これを作動させるための作動信号が出力される。この作動信号に応じ、インフレータ41では、図10に示すように、膨張用ガスGが生成・噴出される。この膨張用ガスGはインナバッグ60を膨張させるほか、そのインナバッグ60の放出孔66から放出されて膨張部58を膨張させる。
そして、上記のように、シートフレーム11の支持部Aと座クッション17との間で膨張する膨張部58により、同座クッション17が押上げられて、座部10の座面10Aが隆起させられる。シートベルト装置30によって車両用シートSに拘束された乗員Pの膝部PNの裏から臀部PBまでの領域が、隆起した座面10Aによって上方へ押圧される。この押圧により押上げられた乗員Pの特に腰部PPが、シートベルト装置30のラップベルト部34に押付けられ、そのラップベルト部34の拘束力が高められる。座部10上で乗員Pの腰部PPが前方へ移動する現象が規制される。
また、上記のようにインナバッグ60及びエアバッグ本体51が膨張するときには、上記非膨張時と同様にして、同エアバッグ本体51の支持部Aとの接触が接触抑制シート70によって抑制され、ワイヤフレーム部15の係止爪との掛け止め部分等、尖った部分との接触によりエアバッグ本体51が傷付けられることが抑制される。
ところで、上記膨張の際、膨張部58は膨張用ガスGにより曲面状に膨張しようとする。しかし、膨張部58の後部では上側布部53及び下側布部54間に膨張厚み規制部材80が架け渡されている。このことから、膨張部58が膨張しようとすると、膨張厚み規制部材80が上側布部53及び下側布部54を通じて上下方向へ引っ張られて緊張状態となる。この膨張厚み規制部材80によって、膨張部58の後部では、上下方向の膨張厚みが規制される。この規制により、膨張厚み規制部材80の上下では、上側布部53及び下側布部54が前後方向に略平坦な状態となる。
従って、前方へ移動しようとする乗員Pの腰部PPにより、膨張状態の膨張部58が後方から座クッション17を通じて前方へ押されても、シートフレーム11に対する取付け箇所(エアバッグ50前部)を支点としたエアバッグ50の前方への転がりが起こりにくい。
特に、本実施形態では、膨張厚み規制部材80が膨張部58内の後部に配置されていて、緊張したとき、後側ほど上下長さLが短くなる形状に形成されている。そのため、膨張部58の後部は、膨張厚み規制部材80の膨張厚み規制により、後側ほど上下方向の膨張厚みを小さくされる。その結果、膨張部58の後部では、上側布部53が後側ほど低くなるように傾斜した状態となる。従って、膨張部58の後部において、上下方向の膨張厚みを小さくされた箇所が乗員Pの臀部PBの下方に位置し、この箇所が楔と同様の作用を発揮する。すなわち、座部10は、膨張部58の上記箇所が楔となって、シートフレーム11の支持部Aと座クッション17との間に潜り込んだような状態となる。
ここで、上記座面10Aが上方へ曲面状に隆起させられるのに対し、座部10に着座した乗員Pの大腿部PFは、座面10Aとは反対側(下側)へ膨らむ曲面を有する。仮に、膨張部58内に膨張厚み規制部材80が配置されていないとすると、座面10Aは大きな曲率で上方へ曲面状に隆起させられる。そのため、座面10Aの大腿部PFとの接触面積は小さい。
しかし、本実施形態では、図11に示すように、膨張厚み規制部材80が、幅方向についての中央部に配置されることで、膨張部58において前後方向について膨張厚み規制部材80が配置された箇所(膨張部58の後部)が、上記幅方向に2つの領域に区分される。膨張部58の後部が、1箇所で、膨張厚み規制部材80により上下方向の膨張厚みを規制されるため、上記各領域では、膨張部58は、膨張厚み規制部材80が配置されない場合よりも小さな曲率で上方へ曲面状に膨張する。
この膨張により、座クッション17における膨張部58の各領域よりも上側部分がそれぞれ押上げられ、座面10Aの対応する2箇所が、膨張厚み規制部材80の配置されない場合よりも緩やかな曲面状にそれぞれ隆起させられる。
そのため、座面10Aの上記2箇所では、座クッション17が、乗員Pの大腿部PFに対し、膨張厚み規制部材80が配置されない場合よりも大きな接触面積で接触する。乗員Pの腰部PPの前方への移動が、大きな接触面積で接触している座クッション17によって受け止められる。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)エアバッグ50の膨張部58内で前後方向に延び、上側布部53及び下側布部54間に架け渡されて同膨張部58の上下方向の膨張厚みを規制する膨張厚み規制部材80を設けている(図10)。
そのため、上側布部53及び下側布部54において膨張厚み規制部材80の上下となる部分を、前後方向に略平坦な状態にすることができ、エアバッグ50が支持部A及び座クッション17間で転がるのを抑制し、もって乗員Pの腰部PPの前方移動をより一層抑制することができる。
また、膨張厚み規制部材80を配置することで、膨張部58を、膨張厚み規制部材80が配置されない場合よりも小さな曲率で上方へ曲面状に膨張させ、座クッション17における膨張部58よりも上側部分を押上げ、座面10Aを、膨張厚み規制部材80の配置されない場合よりも緩やかな曲面状に隆起させることができる。
従って、座クッション17を、座部10に着座している乗員Pの大腿部PFに対し、膨張厚み規制部材80が配置されない場合よりも大きな接触面積で接触させることができる。その結果、乗員Pの腰部PPを座クッション17によって受け止め、同腰部PPの前方移動を一層抑制することができる。
(2)膨張部58の上下方向の膨張厚みを、膨張厚み規制部材80により、後側ほど小さくなるように規制することで、膨張厚み規制部材80の上側では上側布部53を後側ほど低くなるように傾斜させている(図10)。
そのため、膨張部58において、上下方向の膨張厚みを小さくされた箇所を乗員Pの臀部PBの下方に位置させて楔のように作用させることで、シートフレーム11に対する取付け箇所(エアバッグ50前部)を支点としたエアバッグ50の前方への転がりをより一層抑制することができる。
(3)膨張厚み規制部材80を、エアバッグ50の膨張に伴い緊張状態となったとき、後側ほど上下長さLが短くなる形状に形成している(図10)。
そのため、膨張部58の上下方向の膨張厚みを、膨張厚み規制部材80により後側ほど小さくすることができ、上記(2)の効果を得ることができる。
(4)膨張厚み規制部材80を膨張部58内の後部に配置している(図10)。
そのため、膨張部58の後部において、上下方向の膨張厚みが小さくされた箇所を臀部PBの下側に位置させ、この箇所に楔と同様の作用を発揮させることができる。
(5)膨張厚み規制部材80を、膨張部58内において、幅方向についての中央部に配置している(図11)。
そのため、膨張部58において、前後方向について、膨張厚み規制部材80が配置された箇所(膨張部58の後部)を幅方向に2つの領域に区分し、各領域では、膨張部58を、膨張厚み規制部材80が配置されない場合よりも小さな曲率で上方へ曲面状に膨張させることができる。座クッション17における膨張部58の各領域よりも上側部分を、膨張厚み規制部材80の配置されない場合よりも緩やかな曲面状にそれぞれ隆起させることができる。座面10Aの上記2箇所では、座クッション17を、乗員Pの大腿部PFに対し、膨張厚み規制部材80が配置されない場合よりも大きな接触面積で接触させ、乗員Pの腰部PPの前方移動を一層抑制することができる。
(6)車両用シートSでは、一般に、幅方向についての中央部において他の箇所よりも、ワイヤフレーム部15の張り具合が低下する傾向にある。
一方、膨張厚み規制部材80が設けられていないエアバッグ(膨張部)は、上下方向へ大きく曲面状に膨張しようとする。この場合、エアバッグ(膨張部)の膨張厚みは、車両用シートSの幅方向については中央部において最も大きくなる。そのため、複数本のワイヤフレーム部15は、エアバッグ(膨張部)からは、上記幅方向についての中央部において最も多く下方へ押圧されて撓む。その分、座部の座面のエアバッグ(膨張部)による隆起が損なわれ、乗員の前方移動を抑制する効果が減殺される。
この点、膨張厚み規制部材80が上記幅方向についての中央部に配置されている本実施形態では、この膨張厚み規制部材80により、同中央部における膨張厚みが規制されて小さくされる。そのため、ワイヤフレーム部15が上記中央部においてエアバッグ50によって下方へ押圧される量が少なくなり、同中央部でのワイヤフレーム部15の下方への撓み量が少なくなる。これに伴い、上記隆起の損なわれる程度が小さくなり、乗員Pの前方移動を抑制する効果を有効に得ることができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
<膨張厚み規制部材80について>
・図12及び図13に示すように、膨張厚み規制部材80は、膨張部58内において、幅方向についての中央部を基準とし、その基準から同幅方向であって互いに反対方向(図12、図13の各上下方向)へ離れた2箇所に配置されてもよい。この変更例では、両膨張厚み規制部材80は、上記基準から同距離ずつ離れた箇所に配置されてもよいし、異なる距離離れた箇所に配置されてもよい。なお、図12及び図13では、上記実施形態で説明したものと同様の要素に同一の符号が付されている。
このようにすると、図14に示すように、膨張部58において長さ方向について両膨張厚み規制部材80が配置された箇所(膨張部58の後部)は、上記幅方向に3つの領域に区分される。膨張部58が、2箇所で、膨張厚み規制部材80により上下方向の膨張厚みを規制されるため、上記各領域では、膨張部58は、1箇所に膨張厚み規制部材80が配置される場合よりも小さな曲率で上方へ曲面状に膨張する。
この膨張により、座クッション17における膨張部58の各領域よりも上側部分がそれぞれ押上げられ、座面10Aの対応する3箇所が、膨張部58内の1箇所に膨張厚み規制部材80が配置される場合よりも緩やかな曲面状にそれぞれ隆起させられる。そのため、座面10Aの上記3箇所では、座クッション17を、座部10に着座した乗員Pの大腿部PFに対し、膨張部58内の1箇所に膨張厚み規制部材80が配置される場合よりも大きな接触面積で接触させ、乗員Pの腰部PPの前方移動を一層抑制することができる。
<エアバッグ本体51について>
・エアバッグ本体51は、その略全体が膨張部58によって構成されるものであってもよいし、膨張用ガスGが供給されず膨張することのない非膨張部を一部に有するものであってもよい。
<その他>
・エアバッグ本体51及びインナバッグ60は、折り畳まれた状態で座部10内(座クッション17及び支持部A間)に配置されてもよい。
・本発明は、インナバッグ60を有しないシートクッションエアバッグ装置にも適用可能である。
・膨張厚み規制部材80の少なくとも一部が膨張部58内の後部に位置することを条件に、同膨張厚み規制部材80の前後長さが変更されてもよい。すなわち、膨張厚み規制部材80は、上記実施形態よりも前方に長いものに変更されてもよい。
・本発明は、ワイヤフレーム部15に代えて、板状をなす部材であるシートパンによって座クッション17を支持するようにした車両用シートSにも適用可能である。この場合、接触抑制シート70については適宜割愛可能である。これは、シートパンには、エアバッグ本体51等を傷付けるような尖った部分がない又は少ないからである。
・本発明では、乗員P以外のもの、例えば荷物等が被拘束対象体とされてもよい。この荷物等が被拘束対象体として座部10の後部上に置かれた場合にも、上記実施形態と同様の効果が得られる。
・本発明のシートクッションエアバッグ装置は、車両の前後方向とは異なる方向、例えば直交する方向(車幅方向)を向くように配置された車両用シートSにも適用可能である。
・本発明のシートクッションエアバッグ装置が適用される車両には、自家用車に限らず各種産業車両も含まれる。
・本発明は、車両に限らず、航空機、船舶等の他の乗物における乗物用シートに装備されるシートクッションエアバッグ装置にも適用可能である。
・膨張流体発生源として、上記インフレータ41とは異なる構成を有するものが用いられてもよい。この場合、膨張流体として膨張用ガス以外の流体が用いられてもよい。
10…座部、10A…座面、11…シートフレーム、17…座クッション、41…インフレータ(膨張流体発生源)、50…エアバッグ、53…上側布部、54…下側布部、58…膨張部、80…膨張厚み規制部材、A…支持部、G…膨張用ガス(膨張流体)、L…上下長さ、P…乗員(被拘束対象体)、S…車両用シート(乗物用シート)。

Claims (6)

  1. 座クッションがシートフレームの支持部により下側から支持されてなる座部を有する乗物用シートに適用されるものであり、
    上側布部及び下側布部を互いに上下方向に重ね合わせて袋状に結合することにより形成された膨張部を有し、かつ自身の前部において前記シートフレームに取付けられるエアバッグを備え、乗物に対し前記乗物用シートの前方から加わる衝撃に応じて膨張流体発生源から供給される膨張流体により、前記支持部及び前記座クッション間で前記膨張部を膨張させて前記座部の座面を隆起させ、前記座部上の被拘束対象体の前方への移動を拘束するようにしたシートクッションエアバッグ装置であって、
    前記膨張部内で前記乗物用シートの前後方向に延び、前記上側布部及び前記下側布部間に架け渡されて前記膨張部の上下方向の膨張厚みを規制する膨張厚み規制部材をさらに備えることを特徴とするシートクッションエアバッグ装置。
  2. 前記膨張厚み規制部材は、前記上下方向の膨張厚みを後側ほど小さくすることで、同膨張厚み規制部材の上側では前記上側布部を後側ほど低くなるように傾斜させるものである請求項1に記載のシートクッションエアバッグ装置。
  3. 前記膨張厚み規制部材は、前記膨張部の膨張に伴い緊張状態となったとき、後側ほど上下長さが短くなる形状に形成されている請求項2に記載のシートクッションエアバッグ装置。
  4. 前記被拘束対象体は、前記座部上の少なくとも後部に位置するものであり、
    前記膨張厚み規制部材は、前記膨張部内の少なくとも後部に配置されている請求項2又は3に記載のシートクッションエアバッグ装置。
  5. 前記被拘束対象体は、前記座部に着座する乗員であり、
    前記膨張厚み規制部材は、前記膨張部内において、前記乗物用シートの幅方向についての中央部に配置されている請求項1〜4のいずれか1つに記載のシートクッションエアバッグ装置。
  6. 前記被拘束対象体は、前記座部に着座する乗員であり、
    前記膨張厚み規制部材は、前記膨張部内において、前記乗物用シートの幅方向についての中央部を基準とし、その基準から前記幅方向であって互いに反対方向へ離れた2箇所に配置されている請求項1〜4のいずれか1つに記載のシートクッションエアバッグ装置。
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