JP4609307B2 - 乗員保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などの車両が衝突したときに、車両の乗員を保護する乗員保護装置に関するものである。
従来、車両が前方から衝撃を受けたときに、乗員の体がシートベルトの下をくぐり抜けるように前滑りしてしまう現象(サブマリン現象)が起きる場合のあることが知られている。
そこで、乗員の前すべりを防止するために、クッション体の一部を盛り上げて乗員の大腿部に対してクッション体を押圧させることで、クッション体に着座した乗員の前滑りを防止する前滑り防止手段としてのエアバッグを備えた車両用シートが提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載された車両用シートでは、独立して膨張するエアバッグを2つ使用し、シートベルトを使用しているか否かに応じてエアバッグを1乃至2つ膨張させている。
特開2001−239872号公報
ところで、特許文献1の車両用シートでは、乗員が前滑りして、膨張したエアバッグが前方へ押圧されると、エアバッグが前方に移動する場合がある。詳しく説明すると、特許文献1のエアバッグはその下面側が車両用シートに支承されており、膨張時のエアバッグの形状は略俵形状である。このため、乗員が前滑りして膨張したエアバッグが前方へ押圧されると、押圧点が支承されている箇所からの反力を受けるまで(支承箇所と押圧点との間の布が張るまで)、エアバッグが大きく変形し、押圧された箇所が前方へ大きく移動してしまう場合がある。このため、乗員が前方へ移動してしまう場合がある。
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、車両の衝突時に乗員の着座領域にて膨張するバッグを備え、膨張時のバッグが移動することを抑制できる乗員保護装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両用シートの座部に収納され、車両の衝突時に少なくとも前記座部の下部前方にて膨張してクッション体を上方へ押圧するバッグを備えた乗員保護装置において、前記バッグは、膨張時における前記バッグの上面側の布と下面側の布とが結合される結合部分と、膨張時における前記バッグの上面側の布と下面側の布とが結合されない非結合部分とが車両幅方向に亘って形成されることによって、車両の衝突時に膨張して前記結合部分において側面視でくびれてなる複数の膨張部を有し、前記複数の膨張部は、前記結合部分を介して互いに連結されており、さらに、前記複数の膨張部のうち少なくとも2つは、膨張時において車両の前後方向に並べて配置され、前記複数の膨張部のうち車両の後方側に配置される膨張部は、車両の前方側に配置される膨張部に比べてその容量が大きいことを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、膨張部に負荷が加わっても、連結部分により互いに膨張部の移動を抑制するので、バッグ自体の形状が大きく変化することがない。このため、乗員の移動を抑制することができる。
また、後方側に配置される膨張部は、前方側に配置される膨張部から反発力を受けて、乗員が前方へ移動することを抑制することができる。
さらに、乗員は確実に後方側に配置される膨張部を押圧することとなり、バッグは、安定して乗員から受ける負荷を受け止めることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記複数の膨張部のうち車両の前方側に配置される膨張部は、車両用シートに対して固定されることを要旨とする。
請求項に記載の発明によれば、前方側に配置される膨張部は、後方側に配置される膨張部から受ける負荷を受け止めることができる。
本発明によれば、車両の衝突時に乗員の着座領域にて膨張したバッグが移動することを抑制できる。
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図3に基づき説明する。なお、以下の説明では、車両の前進方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定し、シートの場合には、車両に装備された状態を基準に、車両の前記各方向と対応して前、後、上、下、左、右を規定している。
図1に示すように、車両(図示略)の室内に配置された車両用シート(以下、単にシートと示す)1は、乗員Pの臀部から大腿部を支える座部2と、リクライニング可能に構成された背もたれ部3と、乗員Pの頭部を支えるヘッドレスト4と、シートベルト5を備えている。
前記シートベルト5は、シート1に着座した乗員Pを拘束するために設けられた3点固定式シートベルトである。シートベルト5のラップベルト部5aは、乗員着座時に乗員Pの腰部Kの一側方から水平方向に腰部Kの前を経由して他側方に架け渡される。シートベルト5のショルダベルト部5bは、乗員着座時に肩から斜めに胸の前を経由して腰部Kの側方に架け渡される。
座部2は、フレーム11と、当該フレーム11上に配置されるクッション体12とを備える。前記フレーム11は、図2に示すように、左右一対の支持プレート13を備えている。支持プレート13は、前後方向に延設されており、左右一対の支持プレート13間には、車幅方向に伸びるように形成されたフロントロッド14とバックロッド15が架設されている。フロントロッド14とバックロッド15の間には、クッション体12を支えるS字型バネ(以下、単にSバネと示す)16が複数張設されている。
そして、支持プレート13の前部同士の間には、図1(a)に示すようなシートパン17が架設されている。シートパン17には、車幅方向に延出形成された収納凹部17aが設けられている。当該収納凹部17aに、エアバッグ装置20が収納されるようになっている。また、座部2は、クロス製あるいはレザー製のカバー18によって被覆されている。
前記収納凹部17aに収納されるエアバッグ装置20は、図1(b)に示すように、ガス発生源としてのインフレータ21と、膨張可能な布製のエアバッグ22を備える。インフレータ21は、車両の幅方向と略平行に延設された、円柱状の部材である。インフレータ21は、断面が6角形状の収容筒30に収容されており、収容筒30に収容されたインフレータ21は、袋状のエアバッグ22内に包み込まれるように配設されている。また、エアバッグ装置20には、下部にインフレータ21から突出形成されたネジ部25が設けられており、エアバッグ装置20は、当該ネジ部25を介して収納凹部17aの底部に固定されることとなる。
前記エアバッグ22は、図3に示すように、膨張時に着座領域Dのうち広範囲の領域にわたって広がるように形成されている。着座領域Dとは、座部2の領域のうち、乗員Pが着座状態において、乗員Pの膝裏よりも後ろ側の大腿部から臀部までの部分と接する領域である。すなわち、エアバッグ22は、膨張したとき、収納凹部17aから車両の後方側へ広がるようになっている。また、エアバッグ22は、膨張時にクッション体12とフレーム11(より詳しくは、Sバネ16)との間に広がるようになっている。
膨張時のエアバッグ22は、複数(本実施形態では2つ)の膨張部24を有している。詳しく説明すると、膨張時におけるエアバッグ22の上面側の布(クッション体12と接する側の布)は、膨張時におけるエアバッグ22の下面側の布(フレーム11と接する側の布)に縫いつけられており、当該シーム23(縫い目)は、図3(a)に示すように、車両の幅方向(左右方向)に沿って設けられている。このシーム23により、エアバッグ22は、車両の前方側と後方側の2つの領域に分けられる。すなわち、膨張時においてエアバッグ22には、シーム23を境とする2つの膨張部24が設けられる。そして、この2つの膨張部24は、車両の前後方向において並べて配置され、互いに連結されている。これにより、エアバッグ22は、側面視がシーム23において、くびれることとなる。
また、シーム23は、車両の幅方向においてエアバッグ22の両端(左右方向両側)までは設けられておらず、一方の膨張部24は、他方の膨張部24の車両の幅方向(左右方向)両端の流入部26からガスの流入及び流出が可能となるように構成されている。また、本実施形態では、後方側に配置される膨張部24bは、前方側に配置される膨張部24aと比較して大きくなるように(ガスが入る容量(体積)が大きくなるように)シーム23が設けられている。具体的には、4:6(後方側に配置される膨張部24bが6)の比率で後方側に配置される膨張部24bが大きくなるようになっている。
また、車両前方側に配置される膨張部24aは、インフレータ21を介して、車両(シートパン)に固定される。そして、車両後方側に配置される膨張部24bは、膨張するとき、収納凹部17aから後方側へ向かって膨張するようになっている。
また、エアバッグ22は、収納凹部17aに収納されているとき(すなわち、膨張前)、瞬時に膨張可能(展開可能)に折り畳まれている。具体的には、膨張時に後方側へ広く展開可能となるように、図1(b)に示すように、インフレータ21よりも上方の部分(膨張時に車両の後方へ展開する部分)が蛇腹に折り畳まれて収納されている。これにより、エアバッグ22は、膨張前に比べてコンパクトな形状(小さくまとまった形状)になる。
次に、エアバッグ装置20の作用について説明する。
図示しない衝突検出手段(例えば、異常加速度検出手段)が衝突(異常加速度)を検出すると、図示しない制御手段がインフレータ21を作動させ、インフレータ21から高圧ガスがエアバッグ22へ送られる。これにより、エアバッグ22の折り目が展開し、膨張し始める。
そして、エアバッグ22が膨張すると、クッション体12が上方側(乗員P側)へ持ち上げられて、座部2の乗員着座領域Dが広範囲に亘って上方へ持ち上げられる。したがって、乗員Pの膝裏より後側の太腿部から臀部までの領域のうち広範囲の部分が押圧されて、乗員Pの腰部Kが、上方へと持ち上げられる。乗員Pの腰部Kが、上方へ持ち上げられると、乗員Pがラップベルト部5aに押し付けられラップベルト部5aの拘束力が高まる。
このとき、乗員Pがクッション体12を介してエアバッグ22を前方へ押圧した場合、後方側に配置される膨張部24bは、前方へ移動するような負荷を乗員Pから受ける。ここで、本実施形態では、シーム23にて膨張時のエアバッグ22の上面側の布と下面側の布が縫い合わされており、エアバッグ22は、2つの膨張部24が互いに連結している形状であるので、乗員Pから負荷を受けても、エアバッグ22自体の形状が大きく変化することを抑えることができる。このため、乗員Pから負荷を受け、エアバッグ22自体の形状が大きく変化して、乗員Pが前方へ移動することを抑制できる。また、2つの膨張部24は、前後方向において並べて配置されているので、後方側に配置される膨張部24bが乗員Pから負荷を受けて、前方へ移動しようとしても、前方側に配置される膨張部24aから反発力(応力)を受け、前方への移動が抑制される。なお、前方側に配置される膨張部24aは、インフレータ21を介して車両用シート1に固定されているので、後方側に配置される膨張部24bから押圧されても、前方へ移動することは抑制されることができる。
これにより、乗員の体がシートベルト5の下をくぐり抜けるように前滑りしてしまう現象(サブマリン現象)を防止する。それと共に、乗員Pの膝裏より後側の太腿部から臀部までの領域のうち広範囲の部分が押圧され、衝撃が分散されるので、大腿部の一部にエアバッグ22の膨張による衝撃が加わるのを防止できる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)エアバッグ22は、複数の膨張部24を備え、互いに連結されている。このため、膨張部24に負荷が加わっても、連結部分(シーム23)により互いに膨張部24の移動を抑制するので、エアバッグ22自体の形状が大きく変化することがない。このため、負荷が加わった膨張部24が前方へ移動することを抑制することができ、乗員Pが前方へ移動することを抑制することができる。
(2)また、エアバッグ22が完全に膨張すると、座部2の乗員着座領域Dのうち広範囲にわたって広がるように、水平方向へ広く展開する。このため、座部2の乗員着座領域Dのうち広範囲の部分が上方へ持ち上げられて、乗員Pの膝裏より後側の大腿部から臀部までの領域のうち広範囲の部分が押圧される。このように乗員Pが上方へ押圧されることで、乗員Pがラップベルト部5aに押し付けられラップベルト部5aの拘束力が高まる。これにより、乗員Pの体がシートベルト5の下をくぐり抜けるように前滑りしてしまう現象(サブマリン現象)を防止できる。また、エアバッグ22は、乗員着座領域Dのうち広範囲の領域に対応する部分全体で負荷を加えるため、エアバッグ22の膨張時に生じる衝撃は、分散され、乗員Pのある一部位に偏って作用することを防止できる。
(3)前方側に配置される膨張部24aを車両に対して固定した。このため、後方側に配置される膨張部24bから受ける負荷を受け止め、エアバッグ22が前方へ移動することを抑制することができる。また、後方側に配置される膨張部24bは、車両用シート1に固定されていないため、エアバッグ22を折り畳んで収納凹部17aに収納することができる。
(4)シーム23を車幅方向に沿って形成するようにして、エアバッグ22を左右対称となるように形成した。このため、乗員Pの着座位置がどの位置でも確実に乗員Pからの負荷を受け止めることができ、また、乗員Pが左右方向へ横滑りして移動してしまうこともない。
(5)1つの袋状のエアバッグ22にシーム23を設けることにより、膨張部24を備え、また、互いの膨張部24は、ガスの流入及び流出を可能にシーム23を設けた。このため、膨張部24毎にインフレータを設ける必要が無い。従って、エアバッグ装置20をコンパクトな形状とすることができる。また、エアバッグ22を縫い合わせて2つの膨張部24を設けたので、エアバッグ装置20の構造を単純にすることができ、組み立ての手間や、コストを少なくすることができる。
(6)後方側に配置される膨張部24bは、前方側に配置される膨張部24aと比較して大きく形成した。このため、乗員Pは確実に後方側に配置される膨張部24bを押圧するので、エアバッグ22は、安定して乗員Pから受ける負荷を受け止めて乗員Pが前方に移動することを抑制できる。
(7)膨張部24は、車両の前後方向に並べて配置されているため、後方側に配置される膨張部24bは、乗員Pから前方への負荷を受けても、前方側に配置される膨張部24aから反発力を受ける。このため、膨張部24の前方向への移動を確実に抑制できる。
参考例
次に、参考例について説明する。本参考例における車両用シート1の各部材構成については基本的に前記第一実施形態と同一であるため、各部材構成に関する説明は、同一符号を付すこととして重複した説明は省略し、第一実施形態と異なる箇所のみ記載する。
本参考例における膨張時のエアバッグ22は、図4に示すように、複数(本参考例では3つ)の膨張部34を有している。詳しく説明すると、膨張時におけるエアバッグ22の上面側の布(クッション体12に接する側の布)は、膨張時におけるエアバッグ22の下面側の布(フレーム11と接する側の布)に縫いつけられており、当該シーム33(縫い目)は、図4(a)に示すように、車両の前後方向に沿って2本設けられている。当該2本のシーム33により、エアバッグ22は、車両の左側と中央と右側の3つの領域に分けられ、膨張時においてエアバッグ22にシーム33を境とする3つの膨張部34が設けられる。すなわち、3つの膨張部34は、車両の左右方向において並べて配置されて互いに連結されている。
また、シーム33は、車両の前後方向においてエアバッグ22の前後方向両端までには設けられておらず、1の膨張部34a〜cは、他の膨張部34a〜cの車両の前後方向両端の流入部36からガスの流入及び流出が可能となるように構成されている。また、本参考例では、右側に配置される膨張部34aと、中央に配置される膨張部34bと、左側に配置される膨張部34cは、全てほぼ同じ大きさとなるように(容量が同じとなるように)シーム33が設けられている。
次に、乗員Pがクッション体12を介して膨張したエアバッグ22を前方へ押圧した場合について説明する。乗員Pがクッション体12を介してエアバッグ22を前方へ押圧した場合、各膨張部34は、それぞれ前方へ移動するような負荷を乗員Pから受ける。ここで、本参考例では、図4(b)に示すように、シーム33にて膨張時のエアバッグ22の上面側の布と下面側の布が縫い合わされており、エアバッグ22は、3つの膨張部34が互いに連結している形状であるので、乗員Pから負荷を受けても、エアバッグ22自体の形状が大きく変化することを防止できる。このため、乗員Pから負荷を受け、エアバッグ22自体の形状が大きく変化して、乗員Pが前方へ移動することを抑制できる。なお、各膨張部34の前方はインフレータ21を介して車両用シート1に固定されているので、膨張部34の後方から押圧されても、エアバッグ22の前方への移動を抑制することができる。
以上詳述したように、本参考例は、第一実施形態の(1)〜(5)と同様な効果を有する。
(第実施形態)
次に、第実施形態について説明する。本実施形態における車両用シート1の各部材構成については基本的に前記第一実施形態と同一であるため、各部材構成に関する説明は、同一符号を付すこととして重複した説明は省略し、第一実施形態と異なる箇所のみ記載する。
実施形態における膨張時のエアバッグ22は、図5に示すように、複数(本実施形態では3つ)の膨張部44を有している。詳しく説明すると、膨張時におけるエアバッグ22の上面側の布(クッション体12に接する側の布)は、膨張時におけるエアバッグ22の下面側の布(フレーム11と接する側の布)に縫いつけられており、当該シーム43(縫い目)は、図5(a)に示すように、車両の幅方向(左右方向)に沿って2本設けられている。当該2本のシーム43により、エアバッグ22は、3つの領域に分けられ、膨張時においてエアバッグ22にシーム43を境とする3つの膨張部44が設けられる。すなわち、3つの膨張部44は、車両の前後方向において並べて配置されて互いに連結されている。
また、シーム43は、車両の左右方向においてエアバッグ22の左右方向両端までには設けられておらず、1の膨張部44a〜cは、他の膨張部44a〜cの車両の幅方向(左右方向)両端の流入部46からガスの流入及び流出が可能となるように構成されている。また、本実施形態では、後方側に配置される膨張部44cは、前方側に配置される他の2つ膨張部44a,44bと比較して大きくなるように(容量が大きくなるように)シーム43が設けられている。具体的には、2:2:6(後方側に配置される膨張部44cが6)の比率で後方側に配置される膨張部44cが大きくなるようになっている。
次に、乗員Pがクッション体12を介して膨張したエアバッグ22を前方へ押圧した場合について説明する。乗員Pがクッション体12を介してエアバッグ22を前方へ押圧した場合、各膨張部44は、それぞれ前方へ移動するような負荷を乗員Pから受ける。ここで、本実施形態では、図5(b)に示すように、シーム43にて膨張時のエアバッグ22の上面側の布と下面側の布が縫い合わされており、エアバッグ22は、3つの膨張部44が互いに連結している形状であるので、乗員Pから負荷を受けても、エアバッグ22自体の形状が大きく変化することを防止できる。このため、乗員Pから負荷を受け、エアバッグ22自体の形状が大きく変化して、乗員Pが前方へ移動することを抑制できる。また、3つの膨張部44は、前後方向において並べて配置されているので、後方側に配置される膨張部44cが乗員Pから負荷を受けて、前方へ移動しようとしても、前方側に配置される膨張部44a,44bから反発力(応力)を受け、前方への移動が抑制される。なお、一番前の膨張部44aはインフレータ21を介して車両用シート1に固定されているので、後方側に配置される膨張部44cから押圧されても、エアバッグ22前方へ移動を抑制することができる。
以上詳述したように、本実施形態は、第一実施形態の(1)〜(7)と同様な効果を有する。
尚、上記実施形態又は参考例は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態又は参考例において、エアバッグ22は、膨張時、乗員着座領域D全域に展開するようにしてもよい。このように乗員着座領域D全域に展開すれば、乗員Pに加わる衝撃をさらに分散することができる。
○上記実施形態又は参考例では、エアバッグ22の上面側の布と下面側の布とを縫い合わせることにより、互いに連結される膨張部を設けたが、別体のエアバッグを紐や糸などで縫い合わせるような構成にしても良い。また、別体のエアバッグを接着剤等で連結しても良い。
○上記実施形態又は参考例の膨張部24の数は、任意に変更しても良い。例えば、4つでもよい。
○上記実施形態又は参考例において、シート1の前部にエアバッグ装置20を配置したが、後部に配置してエアバッグ22を前方へ展開可能に構成しても良い。
○上記実施形態又は参考例において、シーム23は、車両の左右方向又は前後方向に沿って、直線状に設けられていたが、曲線状に設けても良い。
○上記第一実施形態において、後方側に配置される膨張部24bの大きさは、前方側に配置される膨張部24aの大きさと比較して4:6(後方側に配置される膨張部24bの大きさが6)の関係となる大きさとしたが、大きさの比率を任意に変更しても良い。なお、5:5〜3:7(後方側に配置される膨張部24bの大きさが7)の範囲が適した範囲となる。
(a)は車両用シートの側断面図、(b)はエアバッグ装置の拡大側断面図。 フレームの斜視図。 (a)は、膨張時におけるエアバッグの平面図、(b)は、エアバッグが膨張したときにおける車両用シートの側断面図。 (a)は、膨張時におけるエアバッグの平面図、(b)は、エアバッグが膨張したときにおける車両用シートの側断面図。 (a)は、膨張時におけるエアバッグの平面図、(b)は、エアバッグが膨張したときにおける車両用シートの側断面図。
符号の説明
1…車両用シート、2…座部、5…シートベルト、11…フレーム、12…クッション体、20…エアバッグ装置、21…インフレータ、22…エアバッグ、23,33,43…シーム、24,34,44…膨張部。

Claims (2)

  1. 車両用シートの座部に収納され、車両の衝突時に少なくとも前記座部の下部前方にて膨張してクッション体を上方へ押圧するバッグを備えた乗員保護装置において、
    前記バッグは、膨張時における前記バッグの上面側の布と下面側の布とが結合される結合部分と、膨張時における前記バッグの上面側の布と下面側の布とが結合されない非結合部分とが車両幅方向に亘って形成されることによって、車両の衝突時に膨張して前記結合部分において側面視でくびれてなる複数の膨張部を有し、
    前記複数の膨張部は、前記結合部分を介して互いに連結されており、さらに、前記複数の膨張部のうち少なくとも2つは、膨張時において車両の前後方向に並べて配置され、
    前記複数の膨張部のうち車両の後方側に配置される膨張部は、車両の前方側に配置される膨張部に比べてその容量が大きいことを特徴とする乗員保護装置。
  2. 前記複数の膨張部のうち車両の前方側に配置される膨張部は、車両用シートに対して固定されることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置
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