JP2008296722A - 乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートベルト装置のラップベルト部による乗員の拘束を弱めることなくサブマリン現象の発生を抑制することのできる乗員保護装置を提供する。
【解決手段】乗員保護装置は、車両用シート1に着座する乗員Pをシートベルト装置のラップベルト部6bにより拘束するものであり、それぞれ第1膨張部33,43及び第2膨張部34,44が設けられた一対のエアバッグ32,42を備える。各第1膨張部33,43は、ラップベルト部6bよりも車両下方側において固定されるとともに、同ラップベルト部6bと乗員Pとの間において、ガスによりラップベルト部6bを緊張させるように引っ張る態様にて膨張する。各第2膨張部34,44は、各第1膨張部33,43から延設され、上記ガスによりラップベルト部6bを乗員Pに対して上方から押さえ付ける態様にて膨張する。
【選択図】図4
【解決手段】乗員保護装置は、車両用シート1に着座する乗員Pをシートベルト装置のラップベルト部6bにより拘束するものであり、それぞれ第1膨張部33,43及び第2膨張部34,44が設けられた一対のエアバッグ32,42を備える。各第1膨張部33,43は、ラップベルト部6bよりも車両下方側において固定されるとともに、同ラップベルト部6bと乗員Pとの間において、ガスによりラップベルト部6bを緊張させるように引っ張る態様にて膨張する。各第2膨張部34,44は、各第1膨張部33,43から延設され、上記ガスによりラップベルト部6bを乗員Pに対して上方から押さえ付ける態様にて膨張する。
【選択図】図4
Description
本発明は、車両に搭載される車両用シートに着座する乗員を、シートベルト装置のラップベルト部により拘束する乗員保護装置に関する。
主に自動車等の車両にあっては、車両前方からの衝突等により大きな衝撃が加えられた場合に、車両用シートに着座する乗員の姿勢の傾きや乗員を前方へ移動させようとする慣性力により、乗員がシートベルト装置におけるラップベルト部の下を潜り抜けるように前滑する現象、いわゆるサブマリン現象が発生する可能性があることが知られている。そこで従来、このようなサブマリン現象の発生を抑制する乗員保護装置として、特許文献1の図6及び図7に記載のものが提案されている。すなわち、この装置が搭載された車両用シートの車両前方側のクッション部(座部)の下方には、変位可能に板状部が設けられている。この板状部の車幅方向両端には一対の膨張部が連結されている。各膨張部の車両後方側の端部は、車両用シートの背もたれ部において、板状部よりも車両上方側の部位に連結されている。そして、この膨張部にガスが充填されることにより、膨張部が膨張して長手方向に収縮して板状部を上方側に引っ張り、車両用シートに着座する乗員の大腿部を持ち上げて、サブマリン現象の発生を抑制している。
特開2001−247010号公報
ところが、上述した乗員保護装置にあっては、膨張部が膨張すると、乗員の腰部を拘束するラップベルト部を下方から上方へと持ち上げようとするため、ラップベルト部による乗員の拘束が弱まり、かえってサブマリン現象を誘発するおそれを生じていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ラップベルト部による乗員の拘束を弱めることなくサブマリン現象の発生を抑制することのできる乗員保護装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両に搭載される車両用シートに着座する乗員をシートベルト装置のラップベルト部により拘束する乗員保護装置であって、前記ラップベルト部よりも車両下方側において固定されるとともに、同ラップベルト部と前記乗員との間において、膨張流体により同ラップベルト部を緊張させるように引っ張る態様にて膨張する第1膨張部と、前記第1膨張部から延設され、前記膨張流体により前記ラップベルト部を前記乗員に対して押さえ付ける態様にて膨張する第2膨張部とが設けられたエアバッグを備えることを要旨とする。
同構成によれば、膨張流体による第1膨張部の膨張に伴ってシートベルト装置のラップベルト部が引っ張られて緊張するため、乗員をより密接に拘束することができるようになる。そして、この膨張に伴って、第2膨張部が膨張流体によりラップベルト部を乗員に対して押さえ付けるように膨張するため、エアバッグの他の部分がラップベルト部と乗員の隙間を大きくするように膨張しても、ラップベルト部を乗員に対して密接させることができるようになる。したがって、ラップベルト部による乗員の拘束を弱めることなくサブマリン現象の発生を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗員保護装置において、前記第2膨張部は、前記ラップベルト部の車両後方側を経由して同ラップベルト部を上方から押さえ付けるとともに、その車両後方側の部位が前記乗員又は前記車両用シートの背もたれ部と接触するように膨張展開することを要旨とする。
同構成によれば、第2膨張部が乗員又は車両用シートの背もたれ部と接触し、この接触部位から反力を得ることで、より好適にラップベルト部を上方から押さえ付けることができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の乗員保護装置において、前記第2膨張部は、膨張時に前記ラップベルト部を上方から押さえ付ける部位が、この部位よりも車両後方側に位置する袋状の部位の内側に折り返された折り返し部を有することを要旨とする。
同構成によれば、第2膨張部に対して膨張流体が充填されるまでは折り返し部の折り返し状態が解除されないことから、この部位(折り返し部)がラップベルト部等に引っかかって、エアバッグの膨張展開が阻害されることを抑制することができる。そして、第2膨張部では、折り返し部が膨張流体の充填とともに速やかに折り返し状態を解除されて膨張するため、ラップベルト部を好適に押さえることができる。
また、このような第2膨張部の配設の仕方としては、請求項4に記載のもののように、膨張する前、前記車両用シートの側方に配置し、シートベルト装置のタングが装着されるバックルの車両用シート側の内側面近傍又は車両用シートの側面近傍に折り畳まれた状態で収容することができる。
また、請求項5に記載のもののように、このエアバッグを前記車両用シートの車幅方向についての両側に設けることもできる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、前記エアバッグは、前記ラップベルト部により拘束された前記乗員の頭部及び大腿部間で膨張する第3膨張部をさらに備えることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、前記エアバッグは、前記ラップベルト部により拘束された前記乗員の頭部及び大腿部間で膨張する第3膨張部をさらに備えることを要旨とする。
同構成によれば、第1膨張部の膨張により、ラップベルト部が引っ張られて緊張するとともに、乗員との隙間の大きくなったラップベルト部が、第2膨張部の膨張により乗員に対し押さえ付けられて密接し、サブマリン現象の発生が抑制される。
これに加え、膨張流体がエアバッグの第3膨張部に供給されることで、同第3膨張部が、ラップベルト部により拘束された乗員の頭部及び大腿部間で膨張する。したがって、シートベルト装置により乗員が車両用シートに拘束された車両に対し、前突等により前方から衝撃が加わり、乗員が慣性により前傾すると、頭部が上記のように膨張した第3膨張部に接触する。この接触に伴い頭部から第3膨張部に加わる荷重は、同第3膨張部の底部を介して乗員の大腿部に伝達されて、その大腿部によって受け止められる。この受け止めにより、乗員の頭部が衝撃から保護される。
このように、請求項6に記載の発明によれば、サブマリン現象の抑制に加え、乗員の頭部保護をも行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、前記エアバッグは、少なくとも前記第1膨張部及び前記第2膨張部により構成されるサイド膨張部を、前記車両用シートの車幅方向についての両側にそれぞれ有するとともに、前記ラップベルト部により拘束された前記乗員の頭部及び大腿部間で膨張する第3膨張部を、前記車幅方向についての中間部分に有することを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、前記エアバッグは、少なくとも前記第1膨張部及び前記第2膨張部により構成されるサイド膨張部を、前記車両用シートの車幅方向についての両側にそれぞれ有するとともに、前記ラップベルト部により拘束された前記乗員の頭部及び大腿部間で膨張する第3膨張部を、前記車幅方向についての中間部分に有することを要旨とする。
同構成によれば、上記請求項6に記載の発明と同様の作用及び効果が得られる。請求項7に記載の発明の、請求項6に記載の発明との相違点は、第1膨張部の膨張によるラップベルト部の緊張と、第2膨張部の膨張によるラップベルト部の押さえ付けとが、車両用シートの車幅方向についての両側において行われる点である。そのため、上記ラップベルト部の緊張及び押さえ付けが、車両用シートの車幅方向についての一側においてのみ行われる場合に比べ、サブマリン現象の発生がより確実に抑制される。なお、第3膨張部による乗員の頭部保護については、上記請求項6に記載の発明と同様に行われる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の乗員保護装置において、前記第3膨張部は、前記両サイド膨張部のいずれに対しても連結されており、前記膨張流体は、単一の膨張流体発生源から前記両サイド膨張部の一方に供給されるものであることを要旨とする。
同構成によれば、単一の膨張流体発生源にて発生した膨張流体は、両サイド膨張部の一方に供給される。この膨張流体は、一方のサイド膨張部→第3膨張部→他方のサイド膨張部の順に供給されて、エアバッグの全てに行き渡る。このように、単一の膨張流体発生源にて発生した膨張流体によりエアバッグ全体が膨張する。そのため、乗員保護装置を少ない部品で構成することができ、また、制御対象となる膨張流体発生源の数が少なくなるため、制御の内容を簡略化することもできる。
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、前記第3膨張部は、前記ラップベルト部と前記乗員の腹部との間で膨張する補助膨張部をさらに備えることを要旨とする。
同構成によれば、第3膨張部の膨張に伴い補助膨張部が膨張することで、ラップベルト部と乗員の腹部との間に膨張流体の層が形成される。この膨張流体の層は、ラップベルト部と腹部とが接近する際の緩衝層として機能する。したがって、前突等により車両に対し前方から衝撃が加わり、乗員が慣性により前傾しても、ラップベルト部の腹部への食い込みが上記補助膨張部により和らげられる。
本発明の乗員保護装置によれば、ラップベルト部による乗員の拘束を弱めることなくサブマリン現象の発生を抑制することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に基づき説明する。なお、以下の説明では、車両の進行(前進)方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。車両用シートの場合には、車両に装備された状態を基準に、車両の前記各方向と対応して前、後、上、下、左、右を規定している。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に基づき説明する。なお、以下の説明では、車両の進行(前進)方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。車両用シートの場合には、車両に装備された状態を基準に、車両の前記各方向と対応して前、後、上、下、左、右を規定している。
図1は、乗員保護装置20が適用された運転席における車両用シート1の斜視図である。同図1に示されるように、車両(図示略)の室内に運転席として配置された車両用シート1は、乗員の臀部から大腿部を支える座部2、リクライニング可能に構成された背もたれ部3、乗員の頭部を支えるヘッドレスト4、及びシートベルト装置5を備えている。
シートベルト装置5は、車両用シート1に着座した乗員を拘束するために設けられた3点固定式のシートベルト装置からなる。シートベルト装置5は、より詳細には、乗員を拘束する帯状のウェビング6と、該ウェビング6の長手方向に対して移動自在に取り付けられたタング7と、車両用シート1の車幅方向についての一側(車両進行方向左側)に配置されて上記タング7が装着されるバックル装置10とを備えている。ウェビング6の一端は、車両用シート1においてバックル装置10が配設されていない側(車両進行方向右側)の側面に固定され、他端はシートベルト巻取り装置(図示略)により巻き取られる構造とされており、拘束部分の長さが調節可能とされている。また、タング7は、ウェビング6が挿通されて該ウェビング6に沿って摺動する摺動部7aと、バックル装置10のバックル8に係合する係合部7bとを備えている。そして、乗員の体型に合わせてウェビング6の長さが適宜変更されるとともにウェビング6に対してタング7が適宜摺動させられることで、乗員の肩部を拘束するショルダベルト部6aの長さと、乗員の腰部を拘束するラップベルト部6bの長さとが適宜変更される。すなわち、ショルダベルト部6aは、乗員の着座時に肩部から斜めに胸部の前を経由し、腰部の側方に架け渡されて乗員の肩部を拘束する。ラップベルト部6bは、乗員の腰部前方において、車両用シート1の一側方(図示しないアンカー側)から他側方(バックル8側)にかけて水平方向に架け渡されて乗員の腰部を拘束する。
バックル装置10は、タング7と係合する箱状のバックル8と、車両用シート1の側方(車両進行方向左側方)にバックル8を取り付けるためのリテーナ9とを備えている。前記バックル8の一端には、タング7における係合部7bの挿入口8aが形成されており、係合部7bが挿入口8aに挿入されてバックル8に係合される構成となっている。また、バックル8について上記挿入口8aとは反対側の端部には、板状の接続部8bが配設されている。リテーナ9は、車両用シート1の側面(車両進行方向左側面)に固定されており、このリテーナ9に対して前記接続部8bの端部が回転自在に取り付けられている。
上記車両用シート1には乗員保護装置20が設けられている。乗員保護装置20は、乗員を拘束するラップベルト部6bと車両用シート1の座部2との間においてエアバッグを膨張させてこのラップベルト部6bを緊張させるように引っ張り、乗員の拘束性能の向上を図るものである。乗員保護装置20は、上記エアバッグを適切に膨張展開させる装置である2つのエアバッグ装置30,40を含んで構成されている。
一方のエアバッグ装置30は、車両用シート1の座部2において、バックル装置10側(車両進行方向左側)の側面であって、そのバックル装置10の近傍に設けられている。図2は、これらのバックル装置10及びエアバッグ装置30を拡大して示した図であり、(a)が斜視図、(b)が正面図である。
この図2に示されるように、エアバッグ装置30は、膨張流体発生源であるインフレータ31と、膨張可能な布製のエアバッグ32(二点鎖線にて図示)とを備えている。インフレータ31は、エアバッグ32内に供給する膨張流体としてガスを発生させるものであり、図示しないイグナイターとガス発生剤とを備えている。なお、膨張流体としては、上述したガスが一般的であるが、それ以外の流体が用いられてもよい。例えば、空気も膨張流体の対象となり得る。インフレータ31は略円柱状をなしており、その軸線を車両の前後方向に略一致させた状態でバックル装置10のリテーナ9に固定されている。また、バックル装置10は、バックル8の一部として、接続部8bの車両用シート側の箇所にバッグ収納部8cを備えている。この箇所は、バックル8において、車両用シート1側に偏倚した箇所であって、バックル8の車両用シート1側の内側面近傍である。エアバッグ32は、膨張前には、このバッグ収納部8cの内部に収納されており、膨張時には、このバッグ収納部8cから車両用シート1に向って展開するように構成されている。具体的な図示は省略するが、エアバッグ32は、膨張時に瞬時に膨張可能となるように、膨張前には例えば蛇腹状に折り畳まれてコンパクトな形態にされ、そのうえでバックル8のバッグ収納部8c内に収納されている。そして、インフレータ31は、袋状のエアバッグ32にガスを供給するための供給管31aを介してエアバッグ32に連結されている。
また、図1に示されるように、他方のエアバッグ装置40は、上記座部2において、バックル装置10とは反対側(車両進行方向右側)の側面の近傍に設けられている。このエアバッグ装置40は、上記インフレータ31と同様の構成を有する略円柱状のインフレータ41を備えている。インフレータ41は、その軸線を車両の前後方向に略一致させた状態で、座部2の側部に内蔵されている。このインフレータ41から発生したガスが充填可能なように、布製のエアバッグ42が同インフレータ41と連結されて設けられている。そして、このエアバッグ42は、膨張時においては、座部2のバックル装置10とは反対側(車両進行方向右側)の側面から車室内に展開し、車両上方に向けて膨張展開するように構成されている。
これらのエアバッグ32,42の具体的な形状は図3(a)〜(c)において示されている。この図3においては、エアバッグ32を例に採って示しているが、エアバッグ42の形状等もこれと同様のものとなっている。
同図3(a)に示されるように、エアバッグ32は、例えばポリエステルやポリアミド糸等を使用した不織布から形成された一対の基布32a,32bを互いに縫着することにより袋状に形成されている。エアバッグ32は、第1膨張部33と、この第1膨張部33から延設された第2膨張部34とを有している。第1膨張部33は、車両下方側の部位において固定されるとともに、ラップベルト部6b(図1参照)と乗員との間において、ガスにより同ラップベルト部6bを緊張させるように引っ張る態様にて膨張する部位である。一方、第2膨張部34は、エアバッグ32の膨張展開が完了した状態において、第1膨張部33の上側に位置する部位であり、その膨張完了後にはラップベルト部6bの上方に位置するように設定されている。そして、エアバッグ32には、第1膨張部33の下方側の部位、すなわち固定される部位からインフレータ31からのガスが充填されるようになっている。このように形成されたエアバッグ32は、その車両内への配設にあたっては、図3(a)〜(c)に示す手順を経て折り畳まれる。
まず、図3(a)に示されるように、第2膨張部34の前端部分が内側に折り込まれることにより折り返し部34aが形成され、図3(b)に示される状態となる。次いで、このエアバッグ32は図3(c)に示されるように、その上下方向に沿って蛇腹状に折り畳まれる。そして、このようにコンパクトに折り畳まれたエアバッグ32がバッグ収納部8c内に収納され、所定の部位に固定される。
なお、エアバッグ42も上記エアバッグ32と同様の構成、すなわち、ラップベルト部6bよりも車両下方側において固定された第1膨張部43と、この第1膨張部43から延設された第2膨張部44とを有している(図4(b)参照)。第1膨張部43は、ラップベルト部6bと乗員との間において、ガスにより同ラップベルト部6bを緊張させるように引っ張る態様にて膨張する部位である。第2膨張部44は、ガスによりラップベルト部6bを乗員に対して押さえ付ける態様にて膨張する部位である。
次に、乗員保護装置20の作用について説明する。図4(a)はエアバッグ32,42の膨張前の状態を、図4(b)はエアバッグ32,42の膨張時の状態をそれぞれ正面から示しており、図4(c)は膨張したエアバッグ32を側方から見た状態を示している。
図示しない衝突検出手段(例えば、異常加速度検出手段)が衝突(異常加速度)を検出すると、図示しない制御手段がインフレータ31,41を作動させる。この作動により、インフレータ31,41から高圧のガスがエアバッグ32,42内に供給される。このガスの充填により、エアバッグ32,42の折り目が展開し、膨張し始める。そして、図4(b)に示されるように、エアバッグ32は、膨張に伴いバックル8(バッグ収納部8c)から飛び出して、バックル8と乗員Pとラップベルト部6bと座部2との間にできる空間で展開し膨張する。一方、エアバッグ42は、座部2のバックル装置10とは反対側(車両進行方向右側)の側面から飛び出して、乗員Pとラップベルト部6bと座部2との間にできる空間で展開し膨張する。なお、膨張したエアバッグ32,42の車両前後方向の長さは、乗員Pが例えば標準的な体型の大人である場合、この乗員の腰部後端から大腿部中央に対応している。
また、図4(c)に示されるように、エアバッグ32は、その第1膨張部33の固定された下方側の部位からラップベルト部6bと座部2との間を通って上方に向けて膨張展開するとともに、第2膨張部34がこの第1膨張部33の車両後方側を経由してラップベルト部6bの上方に膨張展開する。この際、第1膨張部33が膨張することにより、ラップベルト部6bが引っ張られて緊張するが、一方、ラップベルト部6bは上方側、すなわち乗員Pの大腿部から離間する方向へも押し上げられる。しかしながら、このラップベルト部6bの上方側で展開する第2膨張部34が、上記のように押し上げられるラップベルト部6bと干渉してこれを押さえ付け、ラップベルト部6bが乗員Pから離間する現象が抑制される。また、この第2膨張部34は、その車両後方側の部位が膨張展開時に車両用シート1の背もたれ部3と、又は乗員Pと接触してこの部位から反力を受けるため、ラップベルト部6bと干渉しても車両後方側に変位されることが抑制され、ラップベルト部6bが好適に上方から押さえ付けられる。
なお、このエアバッグ32の膨張は次に示すような態様にて行われる。すなわち、まずインフレータ31からのガスは第1膨張部33の車両下方側の部位から充填される。この時点では、第2膨張部34の内側に折り返された折り返し部34aはその折り返し状態が解除されておらず、ガスも充填されない。したがって、第2膨張部34がラップベルト部6bの上方側に位置するまでに、折り返し部34aがラップベルト部6b等に引っかかってエアバッグ32の膨張展開が阻害されることが起こりにくい。エアバッグ42における第1膨張部43及び第2膨張部44も上記エアバッグ32に準じた態様で膨張展開することで、ラップベルト部6bが下方側から押し上げられる現象が、第2膨張部44により抑制される。
以上に示した第1実施形態の乗員保護装置20は以下に示す効果を奏することができる。
(1)ラップベルト部6bよりも車両下方側において固定されるとともに、同ラップベルト部6bと乗員Pとの間において、ガスにより同ラップベルト部6bを緊張させるように引っ張る態様にて膨張する第1膨張部33,43を設ける。これに加え、第1膨張部33,43から延設されてラップベルト部6bを乗員Pに対して押さえ付ける態様にて膨張する第2膨張部34,44を設けることとした。したがって、第1膨張部33,43の膨張に伴ってラップベルト部6bが引っ張られて緊張するため、乗員Pをより密接に拘束することができるようになる。そして、この膨張に伴って、第2膨張部34,44がラップベルト部6bを乗員Pに対して押さえ付けるように膨張するため、エアバッグ32,42の他の部分がラップベルト部6bと乗員Pの隙間を大きくするように膨張しても、ラップベルト部6bを乗員Pに対して密接させることができるようになる。したがって、ラップベルト部6bによる乗員Pの拘束を弱めることなくサブマリン現象の発生を抑制することができる。
(1)ラップベルト部6bよりも車両下方側において固定されるとともに、同ラップベルト部6bと乗員Pとの間において、ガスにより同ラップベルト部6bを緊張させるように引っ張る態様にて膨張する第1膨張部33,43を設ける。これに加え、第1膨張部33,43から延設されてラップベルト部6bを乗員Pに対して押さえ付ける態様にて膨張する第2膨張部34,44を設けることとした。したがって、第1膨張部33,43の膨張に伴ってラップベルト部6bが引っ張られて緊張するため、乗員Pをより密接に拘束することができるようになる。そして、この膨張に伴って、第2膨張部34,44がラップベルト部6bを乗員Pに対して押さえ付けるように膨張するため、エアバッグ32,42の他の部分がラップベルト部6bと乗員Pの隙間を大きくするように膨張しても、ラップベルト部6bを乗員Pに対して密接させることができるようになる。したがって、ラップベルト部6bによる乗員Pの拘束を弱めることなくサブマリン現象の発生を抑制することができる。
(2)各第2膨張部34,44は、車両後方側を経由してラップベルト部6bを上方から押さえ付けるとともに、その車両後方側の部位が車両用シート1の背もたれ部3又は乗員Pと接触するように膨張展開することとした。したがって、第2膨張部34,44が車両用シート1の背もたれ部3又は乗員Pと接触し、この接触部位から反力を得ることで、より好適にラップベルト部6bを上方から押さえ付けることができるようになる。
(3)各第2膨張部34,44は、膨張時にラップベルト部6bを上方から押さえ付ける部位が、この部位よりも車両後方側に位置する袋状の部位の内側に折り返されることとした。したがって、第2膨張部34,44に対してガスが充填されるまでは折り返しが解除されないことから、この部位がラップベルト部6b等に引っかかって、各エアバッグ32,42の膨張展開が阻害されることを抑制することができる。そして、このように内側に折り返した第2膨張部34,44の折り返し部34aが、ガスの充填とともに速やかに折り返し状態を解除されて膨張するため、ラップベルト部6bを好適に押さえ付けることができる。
なお、第1実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
(a)上記第1実施形態においては、乗員保護装置20を運転席に搭載した例を示したが、これを助手席や後席等、他のラップベルト部を有する車両用シートに適用することもできる。
(a)上記第1実施形態においては、乗員保護装置20を運転席に搭載した例を示したが、これを助手席や後席等、他のラップベルト部を有する車両用シートに適用することもできる。
(b)上記第1実施形態においては、車両用シート1の車幅方向についての両側にエアバッグ装置30,40を設けたが、ラップベルト部6bを好適に押さえ付けることができるのであれば、片側のみに設けてもよい。
(c)また、エアバッグ装置30,40を設ける位置としては、エアバッグ32,42が上述したような態様にて適切に膨張展開するように配設されればその位置は任意である。例えば、エアバッグ32を、バッグ収納部8cに代え、車両用シート1のバックル装置10側の側面近傍に配設してもよいし、また、バックル8の内部に直接配設してもよい。
(d)エアバッグ32,42の形状は上記第1実施形態で示したものの他、そのラップベルト部6bの押さえ方に応じて適宜変更可能である。例えば、ラップベルト部6bを車両前方側から経由して押さえ付ける場合、エアバッグは鍵手形状に延設される押さえ付け部を有するようにすることもできる。
(e)エアバッグ32,42の折り畳みに際しては、蛇腹状に折るほか、ロール状に折り畳むこともできる。要は、その配設場所に適切に収容できるよう折り畳まれていればよい。また、第2膨張部34の前端部はそのガスの充填のタイミングが十分に遅延されるのであれば、上述のように第2膨張部34の内側に折り込まれなくても良い。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図5〜図8を参照して説明する。
第2実施形態は、エアバッグが、ラップベルト部6bにより拘束された乗員Pの頭部及び大腿部間で膨張する第3膨張部をさらに備える点で、こうした第3膨張部を有しない第1実施形態と異なっている。
次に、本発明を具体化した第2実施形態について、図5〜図8を参照して説明する。
第2実施形態は、エアバッグが、ラップベルト部6bにより拘束された乗員Pの頭部及び大腿部間で膨張する第3膨張部をさらに備える点で、こうした第3膨張部を有しない第1実施形態と異なっている。
次に、上記相違点を中心に、第2実施形態の乗員保護装置について説明する。なお、図5〜図8では、第1実施形態と同様の部材、箇所等については、同一の符号が付されている。
図5及び図6の少なくとも一方に示されるように、第2実施形態におけるエアバッグ52は、車幅方向についての中間部分に第3膨張部60を備えている。第3膨張部60に対し、バックル装置10と同じ側(車両進行方向左側)には、第1膨張部33及び第2膨張部34により構成されたサイド膨張部が設けられている。第3膨張部60に対し、バックル装置10とは反対側(車両進行方向右側)には、第1膨張部43及び第2膨張部44により構成されたサイド膨張部が設けられている。各サイド膨張部における第1膨張部33,43、及び第2膨張部34,44のそれぞれの形態、機能等は、第1実施形態で説明したものと同じである。
第3膨張部60は、図5及び図7の少なくとも一方に示されるように、膨張部本体61及び頭部受け部75を備えている。膨張部本体61は、シートベルト装置5により車両用シート1に拘束された乗員Pの頭部Ph及び大腿部Pt間で高圧のガスG(膨張流体)により膨張するものであり、織布等の布帛によって形成されている。
膨張部本体61は、ベルト挿通部62、基部67、及び荷重伝達部71を備えて構成されている。ベルト挿通部62は、膨張部本体61においてラップベルト部6bを挿通するための箇所である。ベルト挿通部62は、図8に示されるように、ともに車幅方向に細長い内管部63及び外管部64を備えて構成されている。内管部63は、扁平な環状の断面形状を有し、その両端部において開口されている。この構成により、上記両端の開口部分を通じて、ラップベルト部6bが内管部63に挿通されている。外管部64は、扁平な環状の断面形状を有しており、上記内管部63の全体を囲むように、同内管部63の周りに配設されている。内管部63及び外管部64間には、ガスGが充填されることにより扁平な環状に膨張する空間である補助膨張部65が設けられている。この補助膨張部65は、ラップベルト部6bと乗員Pの腹部Paとの間で膨張する部分65aを含んでいる。
図5及び図6の少なくとも一方に示されるように、ベルト挿通部62には、上記バックル装置10と同じ側(車両進行方向左側)に位置するサイド膨張部の第1膨張部33及び第2膨張部34が連結部66Lを介して連通状態で連結されている。そのため、この連結部66Lを通じて、ベルト挿通部62と、第1膨張部33及び第2膨張部34との間でガスGの流通が可能である。また、ベルト挿通部62には、上記バックル装置10とは反対側(車両進行方向右側)に位置するサイド膨張部の第1膨張部43及び第2膨張部44が連結部66Rを介して連通状態で連結されている。そのため、この連結部66Rを通じて、ベルト挿通部62と、第1膨張部43及び第2膨張部44との間でガスGの流通が可能である。
上記基部67は、上記ベルト挿通部62の前側に配置されている。基部67及びベルト挿通部62は、連通部68(図7及び図8参照)を通じて相互に連通されており、この連通部68を介してベルト挿通部62から基部67内へガスGが供給される構造となっている。このガスGの供給により、基部67は、乗員Pの大腿部Ptの上方近傍で、ラップベルト部6bから大腿部Ptに沿って前方へ膨張する。基部67は、大腿部Ptの上方近傍で膨張状態となったとき、高さの低い袋状となって水平方向に広がる。
膨張状態での基部67の前後長は、平均的な体格を有する乗員Pを基準とし、ラップベルト部6bからその乗員Pの膝部Pkまでの距離を超えないように設定されることが望ましく、第2実施形態ではこの前後長が上記距離よりも若干短く設定されている。また、基部67の幅は、同乗員Pの左右両大腿部Ptの車幅方向の寸法と同程度に設定されている(図6参照)。上記の設定がなされた基部67は、その略全体が座部2の上方で膨張することとなる。
図5及び図7の少なくとも一方に示されるように、荷重伝達部71は、頭部受け部75が受けた荷重Fを基部67に伝達するためのものであり、上記基部67の前端部67bから略鉛直状態で起立している。荷重伝達部71は、膨張状態では前後方向に厚みの小さな袋状となる。荷重伝達部71の高さは、平均的な体格を有する乗員Pを基準とし、その乗員Pの頭部Phよりも若干低い高さに設定されている。また、荷重伝達部71の車幅方向における寸法は、同乗員Pの左右両大腿部Ptの車幅方向における寸法(基部67の幅)と同程度に設定されている。
一方、頭部受け部75は、車両への衝撃に応じて前傾する乗員Pの頭部Phを、乗員Pの前方近傍で受けるためのものであって、シートベルト装置5のショルダベルト部6aの前方近傍に設けられている。頭部受け部75は、膨張部本体61とは別部材によって構成されている。ここでは、頭部受け部75として布帛が用いられ、この頭部受け部75の前端部が荷重伝達部71の上端部に固定され、同頭部受け部75の後端部がベルト挿通部62に固定されている。なお、頭部受け部75の後端部は、ベルト挿通部62に代え、基部67の後端部67cに固定されてもよい。また、布帛に代えて網によって頭部受け部75が構成されてもよい。
上記布帛からなる頭部受け部75は、膨張部本体61の膨張時に荷重伝達部71の上端部とベルト挿通部62との間で張設される。このように張設された頭部受け部75の上側の面は、前側ほど高くなるように傾斜した傾斜面76を構成している。また、布帛からなる頭部受け部75は厚みが小さく、これが第3膨張部60の容積に占める割合はわずかである。
そして、上述した膨張部本体61及び頭部受け部75からなる第3膨張部60は、折り畳まれることによりコンパクトな形態にされて、ラップベルト部6bに設けられたバッグ収納部(図示略)内に収納されている。
上記のようにして、第2実施形態における乗員保護装置20が構成されている。この乗員保護装置20では、前突等により、車両に対し前方から所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝突検出手段によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置から駆動電流がインフレータ31,41にそれぞれ出力される。この駆動電流に基づく加熱により、各インフレータ31,41から高圧のガスGが噴出される。図6に示されるように、インフレータ31からのガスにより、バックル装置10側(車両進行方向左側)に位置するサイド膨張部の第1膨張部33及び第2膨張部34が膨張展開する。また、インフレータ41からのガスGにより、バックル装置10とは反対側(車両進行方向右側)に位置するサイド膨張部の第1膨張部43及び第2膨張部44が膨張展開する。各サイド膨張部における第1膨張部33,43の膨張により、ラップベルト部6bが引っ張られて緊張するとともに、乗員Pとの隙間の大きくなったラップベルト部6bが、各第2膨張部34,44の膨張により乗員Pに対し押さえ付けられて密接し、サブマリン現象の発生が抑制される。
さらに、上記ガスGは連結部66L,66Rを通じて第3膨張部60内にも供給される。このガスGにより、ベルト挿通部62内の補助膨張部65がラップベルト部6bの周りで扁平な環状に膨張する(図8参照)。また、ベルト挿通部62を通過したガスGにより、膨張部本体61が乗員Pの頭部Ph及び大腿部Pt間で膨張する。この膨張に際しては、まず基部67がラップベルト部6bのバッグ収納部から出て、折り状態を解消しながら前方に向けて膨張する。また、基部67の前端部67bから荷重伝達部71が略上方へ向けて膨張する。そして、これら基部67及び荷重伝達部71の膨張が進行するに従い、ベルト挿通部62と荷重伝達部71の上端部との間隔が拡大し、頭部受け部75が引っ張られる。基部67及び荷重伝達部71が膨張を完了すると、膨張部本体61が座部2の上方で側面略L字状となり、頭部受け部75が緊張した状態となる。
この状態では、車両用シート1におけるショルダベルト部6aの前方近傍、すなわち、乗員Pの上半身の前方近傍(荷重伝達部71よりも乗員P側の箇所)に頭部受け部75が位置している。また、座部2の上方であって乗員Pの大腿部Ptの直上には基部67が略水平方向に広がっている。基部67は、その後端部67cにおいてベルト挿通部62に固定されている。さらに、基部67の前端部67bからは荷重伝達部71が起立していて、大腿部Ptにおいて膝部Pkに近い箇所の上方に同荷重伝達部71が位置している。荷重伝達部71は、その上端部において頭部受け部75の前端部に連結されている。
したがって、車両への衝撃に応じて乗員Pが慣性により前傾すると、図7に示されるように、頭部Phがその前方に位置する緊張状態の頭部受け部75に接触する。この接触に伴い頭部Phから頭部受け部75に加わる荷重Fは、膨張部本体61における荷重伝達部71及び基部67を通じて乗員Pの大腿部Ptに伝達され、同大腿部Pt及びその下の座部2によって受け止められる。
この荷重Fの伝達に際し、膨張部本体61は、略水平方向に広がる基部67において大腿部Ptに接触する。このため、膨張部本体61の基部67を通じて大腿部Ptに伝達される単位面積当たりの荷重Fは小さなものとなる。
さらに、頭部受け部75において乗員Pの頭部Phを受ける箇所が、前側ほど高くなるように傾斜した傾斜面76とされている。そのため、乗員Pの頭部Phが傾斜面76に接触することにより、頭部受け部75には斜め前下方へ向かう荷重Fが加わることとなり、同荷重Fが荷重伝達部71を介して基部67及び大腿部Ptに効率よく伝達される。
さらに、第3膨張部60における補助膨張部65がラップベルト部6bを覆うように膨張することで、ラップベルト部6bと乗員Pの腹部Paとの間にガスGの層が形成される。このガスGの層は、ラップベルト部6bと腹部Paとが接近する際の緩衝層として機能する。
したがって、第2実施形態によれば、上述した(1)〜(3)と同様の効果が得られるほか、次の効果も得られる。
(4)ラップベルト部6bにより拘束された乗員Pの頭部Ph及び大腿部Pt間で膨張する第3膨張部60を、エアバッグ52の一部として設けることとした。したがって、前突等により前方から車両に衝撃が加わり、乗員Pが慣性により前傾しても、膨張した第3膨張部60によって乗員Pの頭部Phを受け止め、衝撃から保護することができる。その結果、上述した両サイド膨張部における第1膨張部33,43及び第2膨張部34,44によるサブマリン現象の抑制と相まって、乗員Pの保護性能をより高めることができる。
(4)ラップベルト部6bにより拘束された乗員Pの頭部Ph及び大腿部Pt間で膨張する第3膨張部60を、エアバッグ52の一部として設けることとした。したがって、前突等により前方から車両に衝撃が加わり、乗員Pが慣性により前傾しても、膨張した第3膨張部60によって乗員Pの頭部Phを受け止め、衝撃から保護することができる。その結果、上述した両サイド膨張部における第1膨張部33,43及び第2膨張部34,44によるサブマリン現象の抑制と相まって、乗員Pの保護性能をより高めることができる。
(5)エアバッグ52として、第1膨張部33及び第2膨張部34により構成されるサイド膨張部と、第1膨張部43及び第2膨張部44により構成されるサイド膨張部とを、車両用シート1の車幅方向についての両側に設け、頭部Ph及び大腿部Pt間で膨張する第3膨張部60を同車幅方向についての中間部分に設けることとした。したがって、各サイド膨張部における第1膨張部33,43の膨張によるラップベルト部6bの緊張と、第2膨張部34,44の膨張によるラップベルト部6bの押さえ付けとを、車両用シート1の車幅方向についての両側において行うことができる。ラップベルト部6bの緊張及び押さえ付けが、車両用シート1の車幅方向についての一側においてのみ行われる場合に比べ、サブマリン現象の発生をより確実に抑制することができる。
(6)第3膨張部60の一部として、ラップベルト部6bと乗員Pの腹部Paとの間で膨張する補助膨張部65をベルト挿通部62に設けることとした。したがって、前突等により車両に対し前方から衝撃が加わり、乗員Pが慣性により前傾しても、補助膨張部65によりラップベルト部6bの腹部Paへの食い込みを和らげることができる。
第2実施形態は、上述した(a)〜(e)と同様に変更されて実施されてもよい。そのほかにも、第2実施形態は次のように変更されて実施されてもよい。
(f)第1膨張部33及び第2膨張部34により構成されるサイド膨張部と、第1膨張部43及び第2膨張部44により構成されるサイド膨張部とについて、それらの一方のみを第3膨張部60に連結する構成に変更してもよい。
(f)第1膨張部33及び第2膨張部34により構成されるサイド膨張部と、第1膨張部43及び第2膨張部44により構成されるサイド膨張部とについて、それらの一方のみを第3膨張部60に連結する構成に変更してもよい。
(g)上記(b)に関連するが、第1膨張部33及び第2膨張部34により構成されるサイド膨張部と、第1膨張部43及び第2膨張部44により構成されるサイド膨張部とについて、それらの一方を省略してもよい。この場合、省略されずに残ったサイド膨張部を、連結部66L(又は66R)を介して第3膨張部60に連結する。
(h)第2実施形態では、エアバッグ52にガスを供給する膨張流体発生源として、第1実施形態と同様2本のインフレータ31,41を用いたが、これに代えていずれか一方のインフレータを省略してもよい。
このように変更すれば、単一のインフレータ31(41)にて発生したガスは、一方のサイド膨張部に供給される。このガスは、第1膨張部33(43)及び第2膨張部34(44)により構成される一方のサイド膨張部→第3膨張部60→第1膨張部43(33)及び第2膨張部44(34)により構成される他方のサイド膨張部の順に供給されて、エアバッグ52の全てに行き渡る。このように、単一のインフレータ31(41)にて発生したガスGによりエアバッグ52の全体が膨張する。そのため、乗員保護装置20を少ない部品で構成することができ、また、制御装置により作動を制御されるインフレータの数が少なくなるため、制御の内容を簡略化することもできる。
(i)上記(h)の場合、車両用シート1の車幅方向についてのどちらの側にインフレータ31(41)を設けるかについては、種々の条件に基づいて決定されることが望ましい。
例えば、シートベルト装置5が、衝突時にウェビング6を巻き取って弛みを少なくするプリテンショナ機構を備えるものである場合、インフレータは、バックル装置10の設けられた側(車両進行方向左側)に設けられることが望ましい。これは、以下の理由による。衝突時には、プリテンショナ機構により、ウェビング6においてバックル装置10側の箇所がバックル装置10とは反対側の箇所よりも先に引っ張られて持ち上げられ、バックル8が上方へ回転させられる。その結果、前突等により前方から衝撃が加わり、乗員Pが慣性により前傾したとき、ラップベルト部6bが腹部Paのバックル装置10側の箇所に食い込みやすくなる。この現象を抑制するには、バックル装置10側の第1膨張部33及び第2膨張部34を速く膨張させ、ラップベルト部6bを持ち上げられにくくすることが重要である。そこで、上記のように、インフレータ31をバックル装置10側に設け、ガスGを同バックル装置10側のサイド膨張部における第1膨張部33及び第2膨張部34に優先的に(最初に)供給することが望ましい。
(j)第3膨張部60を、上記第2実施形態とは異なる形態に変更してもよい。図9はその一例を示している。
この変更例は、頭部受け部75の全体がエアバッグ52の一部として形成されている点で、同頭部受け部75がエアバッグ52とは別の部材(布帛)によって形成された第2実施形態と異なっている。すなわち、変更例では、荷重伝達部71の上端部と基部67の後端部67c(又はベルト挿通部62)との間が、ガスGにより膨張する頭部受け部75によって構成されている。この頭部受け部75は、シートベルト装置5のショルダベルト部6aの前方近傍に位置している。また頭部受け部75は、前側ほど高くなるように傾斜した傾斜面76を有している。
この変更例は、頭部受け部75の全体がエアバッグ52の一部として形成されている点で、同頭部受け部75がエアバッグ52とは別の部材(布帛)によって形成された第2実施形態と異なっている。すなわち、変更例では、荷重伝達部71の上端部と基部67の後端部67c(又はベルト挿通部62)との間が、ガスGにより膨張する頭部受け部75によって構成されている。この頭部受け部75は、シートベルト装置5のショルダベルト部6aの前方近傍に位置している。また頭部受け部75は、前側ほど高くなるように傾斜した傾斜面76を有している。
この場合には、頭部受け部75を、エアバッグ52の製造に際し基部67及び荷重伝達部71と一緒に形成することができ、頭部受け部75をエアバッグ52とは別に設ける第2実施形態に比べ、乗員保護装置20の製造工程の簡素化を図ることができる。
(k)上記(j)では、頭部受け部75の後ろ側の面の全体を傾斜面76としたが、頭部受け部75では、少なくとも頭部Phの接触する箇所が傾斜面76であればよい。従って、頭部受け部75の後ろ側の面において、頭部Phの接触の可能性の低い箇所については、非傾斜面としてもよい。例えば、図10に示されるように、頭部受け部75の後ろ側の面の下部を略鉛直な面75aとしてもよい。また、図示はしないが、頭部受け部75の後ろ側の面の上部を略鉛直な面としてもよい。これらのように変更した場合にも、上述した頭部受け部75の傾斜面76による効果が得られる。
(l)補助膨張部65は、第2実施形態と同様の効果を得るためには、少なくともラップベルト部6bと乗員Pの腹部Paとの間で膨張するものであればよい。したがって、この点からは、補助膨張部65は必ずしも第2実施形態のようにラップベルト部6bの全周に設けられなくてもよい。
(m)サイド膨張部は、少なくとも第1膨張部33(43)及び第2膨張部34(44)により構成されるものであればよく、さらに別の膨張部分が加えられて構成されるものであってもよい。
(n)第3膨張部60の各サイド膨張部に対する連結箇所は特に限定されない。同連結箇所は、例えば第1膨張部33(43)であってもよいし、第2膨張部34(44)であってもよい。また、第3膨張部60は第1膨張部33(43)及び第2膨張部34(44)に対し、それらの両方にまたがった状態で連結されてもよい。
1…車両用シート、3…背もたれ部、5…シートベルト装置、6b…ラップベルト部、7…タング、8…バックル、20…乗員保護装置、32,42,52…エアバッグ、33,43…第1膨張部、34,44…第2膨張部、34a…折り返し部、60…第3膨張部、65…補助膨張部、G…ガス(膨張流体)、P…乗員、Pa…腹部、Ph…頭部、Pt…大腿部。
Claims (9)
- 車両に搭載される車両用シートに着座する乗員をシートベルト装置のラップベルト部により拘束する乗員保護装置であって、
前記ラップベルト部よりも車両下方側において固定されるとともに、同ラップベルト部と前記乗員との間において、膨張流体により同ラップベルト部を緊張させるように引っ張る態様にて膨張する第1膨張部と、
前記第1膨張部から延設され、前記膨張流体により前記ラップベルト部を前記乗員に対して押さえ付ける態様にて膨張する第2膨張部と
が設けられたエアバッグを備えることを特徴とする乗員保護装置。 - 請求項1に記載の乗員保護装置において、
前記第2膨張部は、前記ラップベルト部の車両後方側を経由して同ラップベルト部を上方から押さえ付けるとともに、その車両後方側の部位が前記乗員又は前記車両用シートの背もたれ部と接触するように膨張展開する
ことを特徴とする乗員保護装置。 - 請求項2に記載の乗員保護装置において、
前記第2膨張部は、膨張時に前記ラップベルト部を上方から押さえ付ける部位が、この部位よりも車両後方側に位置する袋状の部位の内側に折り返された折り返し部を有する
ことを特徴とする乗員保護装置。 - 請求項2又は3に記載の乗員保護装置において、
前記第2膨張部は、膨張する前、前記車両用シートの側方に配置され、シートベルト装置のタングが装着されるバックルの車両用シート側の内側面近傍又は車両用シートの側面近傍に折り畳まれた状態で収容される
ことを特徴とする乗員保護装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、
前記エアバッグは、前記車両用シートの車幅方向についての両側に設けられている
ことを特徴とする乗員保護装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、
前記エアバッグは、前記ラップベルト部により拘束された前記乗員の頭部及び大腿部間で膨張する第3膨張部をさらに備える
ことを特徴とする乗員保護装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、
前記エアバッグは、少なくとも前記第1膨張部及び前記第2膨張部により構成されるサイド膨張部を、前記車両用シートの車幅方向についての両側にそれぞれ有するとともに、前記ラップベルト部により拘束された前記乗員の頭部及び大腿部間で膨張する第3膨張部を、前記車幅方向についての中間部分に有する
ことを特徴とする乗員保護装置。 - 請求項7に記載の乗員保護装置において、
前記第3膨張部は、前記両サイド膨張部のいずれに対しても連結されており、
前記膨張流体は、単一の膨張流体発生源から前記両サイド膨張部の一方に供給されるものである
ことを特徴とする乗員保護装置。 - 請求項6〜8のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、
前記第3膨張部は、前記ラップベルト部と前記乗員の腹部との間で膨張する補助膨張部をさらに備える
ことを特徴とする乗員保護装置。
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